エンゲルベルクツアラーのモデルチェンジ

エンゲルベルクツアラー世界初披露 航続距離700kmの次世代PHEVクロスオーバー

エンゲルベルクツアラーがジュネーブモーターショー2019で世界初披露。三菱の次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカーである同車は、AYCやS‐AWCといった技術を導入して4WDシステムを強化。内外装の魅力や、採用するPHEVの特徴も紹介。

次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」がジュネーブモーターショー2019で世界初公開

三菱自動車は「ジュネーブモーターショー2019」で、次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー(Mitsubishi Engelberg Tourer)」を世界初公開しました。

モーターショーの開催国スイスにある世界有数のスキーリゾート地である「エンゲルベルク」をインスパイアして車名が付けられた同車は、雪道での安全運転をサポートする先進の4WDシステムやコネクティッドカーシステムを搭載します。

ここでは、市販化が期待される三菱の新たなコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」が採用するパワートレインの特徴や、内外装の魅力についても紹介します。

三菱のコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」が東京モーターショー2019でジャパンプレミア!

東京モーターショー2019でお披露目された三菱エンゲルベルクツアラー

次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「三菱エンゲルベルクツアラー」が、2019年10月開催の東京モーターショーにて日本初公開の日を迎えました。

三菱エンゲルベルクツアラーにはアウトランダーPHEVにも採用されたツインモーター方式PHEVシステムの進化版を採用し、車両センターのフロア下部に駆動用バッテリーを配置。パッケージングを工夫することで広々とした室内空間を実現しました。

三菱エンゲルベルクツアラーのエクステリアはダイナミックなボディと顔つきでありながらもインテリジェンスな要素が加わり、先進性に満ちたデザインに。テールゲートはソリッドな六角形デザインとなっています。直線的なCピラーで力強さを表現しているのも特徴的です。
また、インテリアは機能美を体現したシックなスタイリング。欧州車を思わせる質感で、フロントからリヤまで細かな造形にこだわりが感じられます。

三菱エンゲルベルクツアラーのエクステリア

新PHEVシステムを搭載した三菱エンゲルベルクツアラーのEV航続距離は70km以上。満充電・燃料満タン時の航続可能距離は700kmを超えます。EVの強みである静粛性と、スムーズな走り味を両立しています。

さらに、三菱エンゲルベルクツアラーはツインモーター式のフルタイム4WDをベースに車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)を採用。走行性能を飛躍的に向上させています。

その他の東京モーターショー2019での三菱エンゲルベルクツアラー5枚

三菱エンゲルベルクツアラーのサイドビュー

三菱エンゲルベルクツアラーのインテリア

三菱エンゲルベルクツアラーのリアビュー

給電する三菱エンゲルベルクツアラーのリアビュー

給電する三菱エンゲルベルクツアラー

MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)がついに上海モーターショー2019で発表!エンゲルベルクツアラーの進化版!

MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)がついに上海モーターショー2019で発表

上海モーターショー2019で発表されたMITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)3列シートのPHFVとなります。位置づけはエンゲルベルクツアラーの進化版で、一部のエクステリアやADAS機能が最新のものになっています。

PHEVでありながらEV航続距離70km以上、総航続距離は700km以上を想定している優れもので、気象や路面状況に左右されない走行が可能なSUVです。

MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)はエンゲルベルクツアラーの進化版!

エクステリアは三菱ならではのダイナミックシールドをさらに進化させており、バンパーは左右から中央に向かって一体となるプロテクト形状になっていて、フロントグリルはスクエアラインになっています。また、PHEVらしく、給電時にメッキ部がブルーに点灯します。

MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)の液晶画面は大型で見やすい

MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(イーイーコンセプト)は手元操作も見やすい

インテリアは清潔感のある白を基調としており、洗練された空間になっています。インパネは「ホリゾンタルアクシス」という水平を基調としていて、開放感があるだけではなく、視界もさえぎらないため、快適なドライビングが可能となります。

液晶メーターは12.3インチと大型で、速度やエンジン回転数、エネルギーフローだけではなく、「Mitsubishi Connect」との連携によるナビゲーション情報なども表示することができます。

パワートレインはツインモーターのフルタイム4WDで、2.4リットルのPHEV専用ガソリンエンジンとなり、AYCやS-AWC(車両運動統合制御システム)を搭載しています。

先進運転支援技術(ADAS)では、車が自動車専用道路の同一車線でアクセルブレーキ、ハンドルの自動操作で運転をアシストしてくれます。

コネクテッドカーシステムは、iPhoneやスマートフォンで目的地や経由地などをあらかじめ設定し、ナビと連携させることで車にのってからのわずらわしい設定が不要になります。また、目的地までのルート途中の天候や道路状況などに応じて、最も適している走行モードを選択、バッテリーマネジメントまですることを想定しています。

三菱エンゲルクベルクツアラーがMITSUBISHI e-Yi CONCEPTとして上海モーターショー2019に出展

e-Yi CONCEPT(エンゲルベルクツアラー)が次期アウトランダーになるという噂も

ジュネーブモーターショー2019で世界初公開されたエンゲルベルクツアラーが上海モーターショー2019で「MITSUBISHI e-Yi CONCEPT(ミツビシ イーイーコンセプト)」として公開されます。
駆動システムや電機化技術のPHEVシステムはエンゲルベルクツアラーと共通しています。

また、発表するMITSUBISHI e-Yi CONCEPT(エンゲルベルクツアラー)は次期アウトランダーになるという噂があります。三菱のデザインアイコン「ダイナミックシールド」を強調したデザインと700km走行できる航続距離は魅力的なので、世界が注目するコンセプトカーになっています。

「エンゲルベルクツアラー」は充電・給電時にダイナミックシールドのメッキ部をライトブルーに点灯させる遊び心を取り入れる

スノーボードなどを収納できるルーフボックスはフォグランプが付いて機能的

フォグランプ付きの自動開閉式ルーフボックスや前後のバンパーにアンダーガードを装備する「エンゲルベルクツアラー」のエクステリアは、都市部だけではなくてリゾート地の開放的な景色にもマッチする上質感とアクティブさも伴う仕上がりです。

同車が採用するボディカラーには特殊加工が施され、光量・光のあたる角度によって青く輝いて、ボディラインの美しさを際立たせます。

エンゲルベルクツアラーで夜間時に充電・給電する際には幻想的な光の美しさを楽しめる

エンゲルベルクツアラーは給電時・充電時に、三菱車のフロントフェィスのトレンドである「ダイナミックシールド」のメッキ部をライトブルーに点灯させます。

「エンゲルベルクツアラー」は車両制御システムと連動する最新のコネクティッドカーシステムを搭載

車両制御システムと連動するコネクティッドカーシステムは雪道走行時の安全性を飛躍的に高める

市販化が期待される三菱の新たなコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」は、ナビゲーションで目的地を設定すれば、走行予定ルートの天候・気温・路面状況・地形情報などを総合的に判断して、システム側が最適な走行モードへと自動調整して、車両制御システムと連動させる最新のコネクティッドカーシステムを搭載します。

システム側が選択した走行モードでドライブすれば、駆動用バッテリーのエネルギーロスは低減され、四輪統合制御システムの動作効率は向上するため、外部環境などに適した安全・快適なドライブを楽しみながらも、低燃費走行が実現されます。

「エンゲルベルクツアラー」はPHEVの主要パーツである駆動用バッテリーを車両中央部フロア下に格納して室内空間を拡げる事で3列シートを実現

誕生すれば三菱のクロスオーバーSUVのフラッグシップモデルとなる見込みの「エンゲルベルクツアラー」は、PHEVの主要パーツである大容量の駆動用バッテリーを車両中央部のフロア下に格納させて、広い室内空間を実現させて3列シートを可能とします。

同車は、各シートに着座する人達が快適に過ごせるような乗車スペースを確保するだけではなくて、収納スペースも充実させて、インテリアパーツの質感や機能性を向上させるなどして、目的地まで向かうまでの移動時間を楽しませます。

エンゲルベルクツアラーは進化した「PHEVシステム」を導入してフル充電・燃料満タン時の航続距離700km越えを目指す

三菱の新世代クロスオーバーSUVである「エンゲルベルクツアラー」は、アウトランダーPHEVが搭載するツインモーター方式PHEVシステムに改良を加えて、回生エネルギーを効率化できる高出力ジェネレーター等を装備して、フル充電・燃料満タン時の航続距離は、700km越えを目指します。

フロントとリヤに搭載するモーターと、総排気量2.4LのPHEV専用ガソリンエンジンを動力源とする「エンゲルベルクツアラー」は、ラジエーター部に設置するグリルシャッターによってエアロ効果を高めて、回生エネルギーを有効活用するなどして、EVモード単独での航続距離は70km以上(WLTP)を、フル充電・燃料満タンの状態の航続距離は700km以上(WLTP)を実現させます。

エンゲルベルクツアラーは「AYC」や「S‐AWC」といった技術を導入して4WDシステムを進化

エンゲルベルクツアラーは、「ランサーエボリューション」で構築された前輪左右の駆動力配分を制御するヨーコントロール(AYC)や、四輪のブレーキ制動力などをコントロールして運動性能等を向上させる車両運動統合制御システム「S‐AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)」を採用して、ツインモーター方式のフルタイム4WDを高出力・高効率化させます。

同車は、前後駆動力配分のレスポンスに優れ・立ち上がりから最大トルクを発揮できるなどの特性を備える、ツインモーター方式のフルタイム4WDに、「AYC」や「S‐AWC」といった三菱がモータースポーツに参戦する過程で進化させてきた技術を導入することで、ストレスのないハンドリングを実現させて、未舗装路・雪道・滑りやすい路面での安定した駆動力を発揮させます。

「エンゲルベルクツアラー」はウィンタースポーツをアクティブに楽しませてくれる市販化が望まれるコンセプトカー

三菱がジュネーブモーターショーで世界初披露した、次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」は、世界ラリー選手権で大活躍したランサーエボリューションをSUV化させて復活させる際のベース車とする可能性も指摘されています。今後の追加情報に注目していきましょう。

三菱は新たに誕生させたコンセプトカーとともに、電動車・V2充放電機器・太陽光パネル・家庭用蓄電池を用いた、新サービス「電動DRIVE HOUSE(DDH)」を発表しました。

エンゲルベルクツアラーが市販化された際には、新たな電力供給サービスである「DDH」を利用して、数多くのドライバーが各地のウィンタースポーツを楽しめるスポットにまで向かう事が予想されます。