BMW iX3のモデルチェンジ

BMW iX3のモデルチェンジ情報:ノイエ・クラッセ第一弾EVが日本発売、一充電906kmへ

新型BMW iX3が日本発売。価格は982万円から、一充電走行距離はWLTCモードで906kmに到達しました。第6世代eDrive、4つのスーパーブレイン、130km/hまでのハンズオフに対応するハイウェイ・アシストまで、進化点をわかりやすく整理してお届けします。

BMW iX3のモデルチェンジ情報:ノイエ・クラッセ第一弾EVが日本発売、一充電906kmへ

BMW iX3のモデルチェンジ情報:ノイエ・クラッセ第一弾EVが日本発売、一充電906kmへ

BMWが電動化の先に描く新しいブランド像、それが次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」です。その最初の量産モデルとなる新型「BMW iX3」が、2026年7月22日、いよいよ日本国内で販売を開始しました。2020年に登場した初代iX3がガソリン/ディーゼルのX3を土台とした派生EVだったのに対し、今回のiX3は電動車のために設計された骨格を持ち、走り・デザイン・車載ソフトウェアのすべてが新規開発されています。本記事では発売の概要から外観・内装、パワートレイン、充電性能、安全装備、そして価格と諸元までを順に整理し、最後にiX3というモデルの歩みを振り返ります。

ノイエ・クラッセ第一弾「BMW iX3」が国内発売。納車は2026年7月下旬から

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

ビー・エム・ダブリュー株式会社は2026年7月22日、次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」を初めて具現化した電気自動車「BMW iX3(アイエックススリー)」を、国内のBMW正規ディーラーで発売しました。カスタマーへの引き渡しは2026年7月下旬以降を予定しています。同年5月に優先商談の受付が始まっていましたが、これで正式にラインアップ入りとなります。

新型iX3は、プレミアム・コンパクト・セグメントのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)であるX3ファミリーに加わる一台という位置づけ。前後の車軸それぞれに駆動用モーターを備えた電動4輪駆動で、WLTCモードでの一充電走行距離は906kmという、輸入EVとしても突出した数値を実現しています。

「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」との二冠

新型BMW iX3新型BMW iX3

世界各国の自動車ジャーナリストによる審査でも高い支持を集め、新型iX3は2026年の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・エレクトリック・ビークル」を同時に獲得しました。2025年9月にミュンヘンのIAAモビリティで初披露され、同年秋の「ジャパンモビリティショー2025」でアジア初公開を果たしたモデルが、約10か月を経て日本の路上に出ることになります。

グレード構成と価格

導入されるのは2グレード。装備の中身が変わるM Sportは航続距離の数値が異なる点にも注意が必要です。

  • BMW iX3 50 xDrive:9,820,000円(消費税込)/一充電走行距離906km
  • BMW iX3 50 xDrive M Sport:10,340,000円(消費税込)/一充電走行距離835km

なお全車に、3年間の主要メンテナンス費用やタイヤ・キーのトラブル時のサポートを含む「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が付帯します。生産はハンガリー・デブレツェンのBMW Group新工場が担当しています。

1960年代の記憶を現代語に翻訳。新型BMW iX3のエクステリア

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型iX3のスタイリングは、装飾を足していくのではなく、BMWらしさを構成する要素だけを残していく引き算のアプローチで組み立てられています。四隅のタイヤが踏ん張る力強い2ボックス・シルエットと、SAVならではの堂々たる立ち姿は健在。そこに1960年代のノイエ・クラッセが持っていた端正さを重ね合わせ、流行に左右されない造形へと仕立てています。

光で描く新世代のブランド・フェイス

新型BMW iX3新型BMW iX3

顔つきを決定づけるのは、立ち気味のフロントエンドに据えられた縦型のキドニー・グリルと、同じく垂直に並ぶLEDヘッドライトの組み合わせです。グリルの輪郭には「BMWキドニー・グリル・アイコニック・グロー」と呼ばれる発光ラインが仕込まれ、日中はクリーンな面構成で、夜間は光のグラフィックで存在を主張します。メッキを多用せずとも成立するこの表現は、電動化世代のBMWを一目で識別させる記号になっていくはずです。

面で見せるサイド、水平基調で締めるリア

新型BMW iX3新型BMW iX3

側面はキャラクター・ラインを最小限に抑えた一枚岩のような面構成が特徴で、ボディ同色のホイール・アーチが塊感を強めています。ドア・ハンドルはパネルと段差なく収まるフラットタイプ。車両キーやスマートフォン/スマートウォッチに設定したBMWデジタル・キー・プラスを携えて半径約2メートルまで近づくと自動でせり出し、夜にはウェルカム・ライトが灯ります。リアにはBMW伝統のL字グラフィックを水平方向に再構成したテールライトを配し、ワイド感のある後ろ姿を作り上げました。

ボディカラーと充電フラップ

ボディカラーは、光の当たり方で表情が変わる「オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック)」を筆頭に多彩な設定が用意されています。

  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・ポラライズド・グレー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・スペース・シルバー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・ユーカリ・グリーン(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・ファイヤー・レッド(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・アルピン・ホワイト
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・フローズン・スペース・シルバー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・ブラック・サファイア(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラーBMW iX3のボディカラー・M ブルックリン・グレー(メタリック)
  • オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック)
  • ポラライズド・グレー(メタリック)
  • スペース・シルバー(メタリック)
  • ユーカリ・グリーン(メタリック)
  • ファイヤー・レッド(メタリック)
  • アルピン・ホワイト
  • フローズン・スペース・シルバー(メタリック)
  • ブラック・サファイア(メタリック)
  • M ブルックリン・グレー(メタリック)

細かなところでは、充電作業を手軽にするインテリジェント充電フラップも見どころです。充電スポットへの接近を車両側が察知すると自動で開き、充電中は雨や雪からプラグを守るために半分ほど閉じ、ケーブルを抜けば自ら閉じます。ボディサイズは全長4,780mm×全幅1,895mm×全高1,635mm、ホイールベース2,895mm。アウトドア用途にはオプションのルーフ・ラック・システムも選べます。

メーターパネルのない運転席。BMWパノラミックiDriveが変える車内体験

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

室内は水平基調でまとめられ、乗員を柔らかく囲い込むような造形。明るく温かみのある色調と、削ぎ落とされた面構成によって、視覚的なノイズが徹底的に排除されています。その空白の中で主役を務めるのが、BMW車として初採用となる新世代の操作系です。

43.3インチ+17.9インチという二枚看板

新型BMW iX3新型BMW iX3

「BMWパノラミックiDrive」は、43.3インチのBMWパノラミック・ビジョンと17.9インチのフリーカット・デザイン・コントロール・ディスプレイという2つの表示装置で構成されます。前者はフロント・ウインドー下端に沿って左右約110cmにわたって情報を投影するもので、車速やシフト位置、バッテリー残量、航続可能距離といった基本情報に加え、外気温や時刻なども好みに応じて配置可能。これに伴い従来のメーターパネルは廃止され、ダッシュボード上面はすっきりと開放的になりました。視線移動が減ることは、そのまま安全性への貢献にもつながります。

ダッシュボード中央のセンター・ディスプレイは四隅を切り欠いた独特の輪郭を持ち、ドライバー側へ17.5度傾けて装着。タッチ操作でほぼすべての車両機能にアクセスでき、パノラミック・ビジョン側へウィジェットをドラッグ&ドロップで移すこともできます。さらに、これもBMW初となる「BMW 3Dヘッドアップ・ディスプレイ」が奥行きのある立体表示を担当し、ナビの進路案内などを実際の道路に重ねるように描き出します。

Shy Techと音声対話、そして新しい音の体験

新型BMW iX3新型BMW iX3

ステアリング上のスイッチは「Shy Tech」の考え方に基づき、その場面で使える機能だけが点灯する仕組み。指先のタッチには振動によるフィードバックが返るため、前方から目を離さずに操作を完結できます。音声では「OK、BMW」の呼びかけにBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントが応答し、使い込むほどユーザーの傾向を学習していきます。加えて、バックライトを仕込んだファブリック素材のフローティング・インスツルメント・パネルや、新開発のサウンド体験「BMW HypersonX」、照明・音・表示を連動させるMy Modesが、その時々の気分に合わせた空間を作り出します。

ソフトウェアで進化し続ける「BMWオペレーティング・システムX」

これらを裏側で支えるのが新しい車載OS「BMWオペレーティング・システムX」です。個人設定を束ねるBMW IDがキーと連動し、乗り込んだ瞬間に表示レイアウトやお気に入りのメディア、シート位置までを呼び出します。ナビはEV向けに最適化された充電計画機能を備え、3Dヘッドアップ・ディスプレイやパノラミック・ビジョンと一体で案内。エンターテインメント面ではSpotifyなどの音楽配信に加え、AirConsoleのゲーム、Disney+やYouTubeといった映像配信、停車中のZoom会議にも対応します。コネクテッド・ドライブ・アプリ・ストアでは60を超えるサードパーティ製アプリが利用でき、Apple CarPlayとAndroid Autoは標準装備。無線によるソフトウェア更新にも対応し、購入後も機能が増えていく設計です。

EV専用設計が生む後席と積載空間

新型BMW iX3新型BMW iX3

フラットな床面とSAVらしい高めの着座位置により、前後席とも見晴らしと居住性は良好。リア・シートの背もたれは23度から31度まで角度調整でき、40:20:40の3分割可倒式なので長尺物の積載にも柔軟に対応します。ラゲージ容量は最大1,750ℓ、ボンネット下には普通充電ケーブルなどを放り込める58ℓのフランクを確保。ティント加工を施したパノラマ・ガラス・サンルーフは、日射熱と眩しさを抑えながら室内へ十分な採光をもたらします。前席のマルチファンクション・シートは、バックレスト幅やランバー・サポートの調整に加え、7種類のプログラムを持つリラクゼーション機能まで備えています。

インテリアのバリエーション

内装は、イルミネーテッド・インスツルメント・パネルが映える明るい「デジタル・ホワイト・バイカラー」、落ち着いた「バイカラー・ブラック」、温かみのある茶系「バイカラー・カスタネア」、リサイクル素材エコニアを用いた「ビビッド・グレー・バイカラー」などから選択可能。スポーティな空間を求めるなら、ヴェガンザとM パフォーム・テックスを組み合わせた「インテリア・デザイン BMW M|ブラック」が用意されています。

  • BMW iX3の内装BMW iX3の内装・コンテンポラリー・インテリア デジタル・ホワイト
  • BMW iX3の内装BMW iX3の内装・コンテンポラリー・インテリア ブラック
  • BMW iX3の内装BMW iX3の内装・コンテンポラリー・インテリア カスタネア
  • BMW iX3の内装BMW iX3の内装・BMW M インテリア ブラック
  • BMW iX3の内装BMW iX3の内装・BMW Individual レザー・インテリア ブラック

4つの「スーパーブレイン」と第6世代eDrive。新型BMW iX3の走行性能

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型iX3の中身で最も大きく変わったのは、車両を制御するコンピューターの構え方です。従来のように多数のECUが機能ごとに分散するのではなく、「ドライビング・ダイナミクス」「運転支援システム」「インフォテインメント」「ベーシック&コンフォート」の4領域に集約された高性能ユニットが全体を束ねます。BMWがこれらを「スーパーブレイン」と呼ぶのは、単なる処理装置ではなく、無線更新によってAI機能なども含めて進化し続ける前提で設計されているからです。

走りを司る中枢「Heart of Joy」

新型BMW iX3新型BMW iX3

4つのうち走行性能を担当するのが「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」です。パワートレインと走行ダイナミクス管理を一つの箱に統合し、駆動・ブレーキ・エネルギー回生・ステアリング補助の各パラメーターを、BMWダイナミック・パフォーマンス・コントロールのソフトウェアと連携しながら演算します。アクセル、ブレーキ、ステアリングのどの入力に対してもズレのない応答が返ってくるのはこのためで、トラクションの確保、回生の効率、そして停止直前のカックンとした挙動を抑えた滑らかな停まり方まで、一貫した思想でまとめられています。BMWはこの一体感を「BMW Symbiotic Drive」と表現しています。

前後で性格の異なるモーターを使い分ける

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

パワートレインは第6世代BMW eDrive(Gen6)。注目すべきは、前後で異なる方式のモーターを組み合わせた点です。

  • フロント:誘導モーター/BMWのEVとして初採用。構造がシンプルで丈夫な非同期式で、通常走行時は前輪の駆動を止め、必要な場面だけ稼働させることで効率を稼ぎます。
  • リア:巻線界磁式同期モーター/ローターに永久磁石ではなく電磁石を用いるためレアアースが不要。界磁電流で磁力を変えられるので、精密な出力制御と高効率を両立します。
  • システム出力/フロント123kW・255Nm、リア240kW・435Nmで、トータル345kW・645Nmを発生。0-100km/h加速4.9秒、最高速210km/h(いずれも欧州参考値)。

この構成により、路面や天候が厳しい状況でも4輪駆動らしい安定感を保ちつつ、平時は後輪駆動主体で電費を稼ぐという二面性が成立しています。

WLTC 906km、15分で約395km分。新型BMW iX3の充電性能

新型BMW iX3新型BMW iX3

新型BMW iX3新型BMW iX3

高電圧バッテリーは「セル・トゥ・パック」構造を採用しました。従来はセルをいったんモジュールにまとめてからパックに積んでいましたが、モジュールという中間層を省いてセルを直接パックへ組み込むことで、スペース効率・軽量化・冷却性能のすべてを改善しています。セルは直径46mm/高さ95mmの円筒形で、これを車両フロアに敷き詰めることで総容量109.1kWhを確保。結果としてWLTCモードで906km(M Sportは835km)という航続距離に到達しました。

  • 最大320kWの急速充電に対応:BMWグループのEVとしては初。15分の充電でおよそ395km走行分の電力を補え、10%から80%までは約26分で完了します(240kW器使用時のBMW Japan実測参考値)。
  • 350kW級充電器ならさらに短縮:海老名サービスエリアなどへの設置が予定されている一口最大350kW(総出力400kW)の超急速充電器「SERA-400」を使えば、同じ15分で約420km走行分まで伸びます。
  • 外部給電に対応:対応機器を介したV2H(住宅への給電)で停電時のバックアップ電源として使えるほか、V2Lで家電などへ直接電力を供給することも可能です。

数値の前提となる外気温や使用環境によって実測値は変動しますが、いずれにせよ「長距離を走れて、待ち時間も短い」という2点が同時に成立した点は、EV選びの心理的ハードルを確実に下げるはずです。

130km/hまでのハンズオフへ。新型BMW iX3の安全・運転支援

新型BMW iX3新型BMW iX3

高性能なカメラとレーダー、そしてそれを処理する専用の「スーパーブレイン」により、検知精度と判断の正確性が大きく引き上げられました。新型iX3は最先端の運転支援システムを標準で備えます。

標準装備の「ドライビング・アシスト・プラス」

新型BMW iX3新型BMW iX3

  • アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
  • ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
  • レーン・チェンジ・ウォーニング/レーン・ディパーチャー・ウォーニング
  • サイド・コリジョン・プロテクション
  • 衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)
  • クロス・トラフィック・ウォーニング
  • ペダル踏み間違い急発進抑制機能

発展版の「ハイウェイ・アシスト」

新型BMW iX3新型BMW iX3

BMWは2019年に国内で初めて「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」の認可を取得していますが、新型iX3にはその進化版となる「ハイウェイ・アシスト」が標準装備されます。高速自動車国道および指定都市高速道路において、ドライバーが前方への注意を継続し、必要に応じて即座に操舵できる状態であることを前提に、時速130kmまでの速度域でステアリングから手を離した走行が可能になります(SAEレベル2の運転支援であり、自動運転ではありません)。

機能の一つ「レーン・チェンジ・アシスト」では、システムが安全に車線変更できると判断するとドライバーへ提案し、ドア・ミラーへ視線を送るという自然な動作で承認して車線変更を実行します。この方式は国内で販売されるBMWとしては初となります。なお本機能は2026年11月以降に利用可能となる予定で、車両のソフトウェア更新が必要になる場合があるほか、新車購入から3年間は無償、それ以降は有償サブスクリプションへの加入が必要です。

駐車支援

パーキング・アシスト・プラスには、縦列・並列駐車を支援するリニア・ガイダンス付パーキング・アシスト、アクティブPDC、サラウンド・ビュー・システム、リモート3Dビュー、そして直前に通ってきた経路をなぞって後退するリバース・アシストが含まれます。

新型BMW iX3の価格と主要諸元

ここまで見てきた内容を、数値としてまとめておきます。

項目詳細・数値
BMW iX3 50 xDrive メーカー希望小売価格9,820,000円(消費税込)
BMW iX3 50 xDrive M Sport メーカー希望小売価格10,340,000円(消費税込)
発売日/納車2026年7月22日/2026年7月下旬以降
全長 / 全幅 / 全高4,780 mm / 1,895 mm / 1,635 mm
ホイールベース2,895 mm
車両重量 / 車両総重量2,330 kg / 2,605 kg
フロント・モーター最高出力/最大トルク123 kW / 255 Nm
リア・モーター最高出力/最大トルク240 kW / 435 Nm
システム最高出力/最大トルク345 kW(469 ps)/ 645 Nm
0-100 km/h 加速性能(参考値)4.9 秒
最高速度(参考値)210 km/h
駆動方式電動4輪駆動(xDrive)
バッテリー総容量109.1 kWh(リチウムイオン/セル・トゥ・パック)
一充電走行距離(WLTCモード)906 km(M Sportは835 km)
最大充電出力(DC)320 kW
急速充電時間(10%–80%)約 26 分
ラゲージ・ルーム容量最大 1,750 ℓ
フランク(フロント・トランク)容量58 ℓ
生産拠点ハンガリー・デブレツェン工場

近年のモデルチェンジは、内燃機関から電動パワートレインへの置き換えという大きな潮流のなかで進んでいます。新型iX3はまさにその象徴であり、これまでのモデルチェンジで磨かれてきたBMWの走りに対する哲学が、電動SAVという新しい器に注ぎ込まれた一台と言えるでしょう。BMWは今後、ノイエ・クラッセの思想を受け継ぐ新型車を順次投入していく計画です。

BMW iX3のモデルチェンジ遍歴

BMW iX3は、プレミアム・コンパクトSAVに位置づけられる電気自動車です。2020年に初代が誕生し、2025年には次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」を体現する2代目へと発展しました。初代がX3の派生EVだったのに対し、現行型は電動専用設計の独立したモデルへと性格を大きく変えています。ここでは2世代の歩みを振り返ります。

iX3 初代 G08型/2020年~2025年

初代iX3のコンセプトカーは2018年4月の北京モーターショーで公開され、BMWブランド初のピュアEVとして注目を集めました。ベースとなったのは2017年にフルモデルチェンジした3代目X3(G01)で、ボディサイズもほぼ共通。専用デザインのキドニー・グリルや六角形のヘッドライトを与え、グリル周辺やサイドスカート、リアディフューザーにブルーの差し色を配することで内燃機関車との違いを表現していました。インサートを組み合わせた「BMWエアロダイナミックホイール」は、空気抵抗を従来比で約5%低減し、約15%の軽量化も達成しています。

量産モデルの正式発表は2020年7月。第5世代BMW eDriveを搭載し、約80kWhのバッテリーを床下に薄く配置することで室内と荷室のスペースを犠牲にしない構成としました。駆動方式は後輪駆動で、WLTPサイクルでの航続距離は最大460km(日本のWLTCモードでは最大517km)、DC急速充電は最大150kWに対応しています。

日本導入は2021年11月で、「M Sport」の単一グレード構成。当初862万円だった価格は後に922万円へ改定されました。3眼カメラとレーダーによる「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備し、高速道路の渋滞時には日本初認可の「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を利用可能。扱いやすさと静粛性で支持を集めましたが、2025年3月に生産を終了しました。

iX3 2代目 NA5型(ノイエ・クラッセ世代)/2025年~

2025年9月、ミュンヘンのIAAモビリティ2025で「ノイエ・クラッセ」第一弾として世界初公開。初代がX3のプラットフォームを流用していたのに対し、2代目は電動専用設計へと全面刷新された、事実上のフルモデルチェンジです。「ジャパンモビリティショー2025」でアジア初公開されたのち、2026年5月25日に国内で優先商談の受付が始まり、2026年7月22日に正式発売されました。

第6世代BMW eDriveと800Vアーキテクチャを採用し、WLTCモードでの一充電走行距離は906km、最大320kWのDC急速充電に対応。型式は「NA5」で、走行制御の中枢には自社開発の「Heart of Joy」を含む4つのスーパーブレインを搭載します。インテリアには43.3インチのBMWパノラミック・ビジョンを核とするBMWパノラミックiDriveを備え、デザイン・性能・デジタル領域のすべてが刷新されました。価格は「BMW iX3 50 xDrive」が982万円、「同 M Sport」が1,034万円(いずれも消費税込)です。

BMW iX3のモデルチェンジ遍歴
世代・型式販売年表
初代 G08型2020年~2025年
2代目 NA5型(ノイエ・クラッセ世代)2025年~(日本発売は2026年7月22日)

BMW iX3の写真

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