BMW i8のマイナーチェンジ

BMWi8モデルチェンジせず販売終了 最後の限定モデル200台を発売

BMWi8が生産終了し、6年の歴史に幕を下ろすと発表しました。現行BMWi8は2020年春まで販売され、最終限定モデルとして「アルティメット・ソフィスト・エディション(Ultimate Sophisto Edition)」を発売します。

BMWi8モデルチェンジせず販売終了 最後の限定モデル200台を発売

BMWのi8クーペがマイナーチェンジ!オープンモデルのi8ロードスターもデビュー

i8はBMWのPHEV(プラグインハイブリッド)専用クーペで2014年に誕生。
0-100km/h加速4.6秒、最高速度250km/h、フェラーリなどのスーパーカーで採用されるバタフライドアを装備しています。

2ドア4シーターのクーペで日本でも芸能人が乗っていて話題になったこともあります。
2018年には東京マラソンの先導車として登場、同年4月9日にマイナーチェンジした新型i8が発売されました。2018年9月に納車が始まっています。
オープンタイプのロードスターも同時にデビューして注目度の高い車種です。エクステリアやインテリア、スペックや装備などを紹介します。

BMW i8はモデルチェンジせず2020年4月に販売を終了 最終限定車を世界限定200台で発売

BMW i8が2020年4月で生産を終了することがわかりました。BMW i8は優れた環境性能を有しつつ、パワフルな走行性能を備えたPHEVスポーツカーとして2014年に登場しました。次期型へのフルモデルチェンジの噂もありましたが、今回残念ながら6年の歴史に終止符を打つこととなります。

また、今回生産終了とともに最終限定モデル「アルティメット・ソフィスト・エディション(Ultimate Sophisto Edition)」が発売されることが発表されました。

は最終限定モデル「アルティメット・ソフィスト・エディション」BMWi8が2020年春に生産中止することが明らかに(写真は最終限定モデル「アルティメット・ソフィスト・エディション」)

アルティメット・ソフィスト・エディションは専用のボディカラー「ソフィストグレー・ブリリアントエフェクト」に「E-Copper」と呼ばれるオレンジ寄りの専用アクセントカラーを配した特別感のあるエクステリア。足元にはブラックとアクセントカラー「E-Copper」を組み合わせた20インチアルミが装着されます。
インテリアについてもブラック×「E-Copper」のスポーツテイストを全面に押し出した「Accaro」内装を採用しており、最終限定モデルにふさわしい高い質感に仕上がっています。

なお、これまでのBMW i8のモデルチェンジやスペック等の情報については以下に記載しています。

BMW i8が新型モデルを開発中!?新世代バッテリーを搭載したフルEVモデルか!

現行モデルのBMW「i8」現行モデルのBMW「i8」はPHEVモデル

イギリスのAutocar誌によると、BMWのPHEVスポーツクーペ・ロードスターの「i8」の次世代型を開発中との噂があるとのこと。現行モデルで生産終了と言われていたので、これは大きなニュースです。

現行モデルのパワートレインは1.5L直列3気筒直噴ターボエンジンに電気モーターを組み合わせですが、開発中と噂される「i8」では新世代バッテリーとなる、「ソリッド・ステート・リチウムイオンバッテリー」を搭載し、プラットフォームは「iNEXT」と共有するフルEVになり、駆動方式は前輪駆動システム、最高出力は600psを発揮すると予想します。

現行モデルのBMW「i8」BME次世代型「i8」は果たしてフルEVで登場なるか!?

フルEVの方向は大きいですが、PHEVになる可能性も0とは言えず、2019年内にはどちらになるか決定されるのではないでしょうか。

新世代バッテリーの「ソリッド・ステート・リチウムイオンバッテリー」はまだ完成しておらず、早くても2023年の完成と言われています。次世代型の「i8」の登場は新世代バッテリーの完成に合わせ、2023年から2024年にお披露目されると期待します。

BMW PHEVスポーツクーペ「i8」の次世代モデルを開発中!?フルEVに生まれ変わる可能性も

BMW PHEVスポーツクーペ「i8」の次世代モデルを開発中BMW PHEVスポーツクーペ「i8」の次世代モデルを開発中か!?

これまで、次期型の開発はされないと言われていたBMWのPHEVスポーツクーペ・ロードスターの「i8」ですが、水面下で次期型の開発が進んでいる可能性があるとの情報があり、これは大スクープの予感です。

現行モデルは1.5L直列3気筒直噴ターボエンジン+電気モーターですが、次期型「i8」はフルEVに生まれ変わると言う噂があります。詳細は明らかになっていませんが、新世代バッテリーの全固体電池、「ソリッド・ステート・リチウムイオンバッテリー」を搭載するのではないかと言われています。プラットフォームは「iNEXT」と共有し、駆動方式は全輪駆動システムに、最高出力は600psを発揮するのではないかと予想されています。

ただし、フルEVになるのではというのはあくまでも確定ではなく、PHEVとして改良される可能性もあるため、決定事項ではありません。2019年内には方向性がきまると見られます。

全固体電池、「ソリッド・ステート・リチウムイオンバッテリー」の完成は、どんなに急いでも2023年以降になると言われているため。次世代「i8」のお披露目は2023年から2024年に持ち越すと考えられます。

マイナーチェンジした新型i8の変更点

BMWのi8が初めてのマイナーチェンジを行いました。
変更点は主に4つです。

  • エクステリアデザインを刷新
  • パワートレインの出力を向上
  • バッテリーを大型化して航続距離を延長
  • オープンモデルのロードスターを追加

特に注目されたのがオープンモデルのロードスターを追加したことです。
新型i8の発表前から話題になっていたロードスターは新型i8のスタイリングを継承したまま、解放感を味わえる特別なモデルです。販売価格もクーペより高くなっています。

新型i8クーペはマイナーチェンジでスーパーカーらしいエクステリアに

  • 新型i8クーペのフロントビュースーパーカーらしい低く身構えたスタイル
  • 新型i8クーペのリヤビュー20インチホイールを標準装備
  • 新型i8クーペのキドニーグリルEVの先進性を表現したブラックアウトされたキドニーグリル

2018年4月9日にマイナーチェンジを行った新型i8のエクステリアはダイナミックなフォルムと、スーパーカーの特有の躍動感が特徴です。
今回のマイナーチェンジでも引き続き採用されたバタフライドアは乗り込む度に満足感が味わえるでしょう。

ボディの陰影もハッキリでる立体造形は見た目以上のインパクトを持ち、走行時の空気抵抗を低減し、燃費向上に役立ちます。

バタフライドアを継承したマイチェン後のi8ロードスターのエクステリア

  • 新型i8ロードスターのフロントビュー両側ドアが跳ね上がるバタフライドアを継承
  • 新型i8ロードスターのリヤビュースタイリングは同時にマイナーチェンジしたi8クーペと同じ
  • 新型i8ロードスターのサイドビュー15秒でルーフを格納できる

i8クーペとロードスターの大きな違いは屋根が開閉するかと、乗車定員です。
ロードスターには電動格納できるソフトトップのルーフが採用されていて、50km/h以下の速度で開閉可能な仕組みになっています。

ルーフは操作してから15秒で開け閉めできるため、急な雨風でもすぐにルーフを閉じることができます。i8クーペと変わらない防音性、ルーフが収納されるトランクも最大100Lの容量があるためバッグや買い物袋も収納でき、日常使いには全く支障はありません。

もう一つの違いは後部座席の有無でi8クーペは後部座席がある4人乗り仕様ですが、i8ロードスターは後部座席にフールを格納するため2人乗りクーペになっていることです。
サイドのバッジもクーペ・ロードスターで別のものが用意され差別化されています。

マイナーチェンジにより内装に新意匠のステアリングホイールを採用

  • 新型i8ロードスターのステアリングホイールマイナーチェンジで採用された新意匠スポーツステアリングホイール
  • 新型i8ロードスターの8.8インチタッチスクリーン新たに装備された8.8インチタッチスクリーン
  • 新型i8ロードスターのシートレーシーなオレンジとブラックのコンビシート
  • 新型i8ロードスターのシフトノブ新型i8のシフトノブ 手前には走行モード切替ダイヤルがある

内装は新たな意匠のステアリングホイールを採用しています。
ドライブに必要な情報をリアルタイムで表示するセンターメーターディズプレイのデザインも変更され、8.8インチタッチスクリーンも装備されました。

新型i8はマイナーチェンジでバッテリー容量が増えスペックアップ

2018年の4月9日のマイナーチェンジの目玉はオープンモデルのロードスターの追加ですが、その他の注目ポイントはバッテリー容量の増加です。
従来モデルから13Ah拡大することで33Ahとなり、航続距離は欧州の基準値でi8クーペが50km/L、i8ロードスターが47.6km/Lまで伸びました。

バッテリー容量が増加したことにより最高出力が9kW/12psアップして、374psを発揮します。
i8クーペは0-100km/h加速も0.4秒短縮して4.2秒、i8ロードスターは4.4秒を達成しています。
どちらのモデルも他社のスーパーカーと比較すると破格の燃費性能を持っているので、コストパフォーマンスはとても高いです。

新型i8のスペック
クーペ ロードスター
全長 4,690mm
全幅 1,940mm
全高 1,300mm 1,290mm
ホイールベース 2,800mm
最小回転半径 5.8m
排気量 1,498cc
エンジン 直列3気筒 BMWツインパワーターボエンジン
車両重量 1,590kg 1,650kg
車両総重量 1,810kg 1,760kg
最高出力 170kW(231ps)/5,800rpm
最大トルク 320Nm(32.6kgm)/3,700rpm
モーター最高出力 96kW(131ps)/3,800rpm
モーター最大トルク 250Nm(25.5kgm)/0-3,700rpm
ハイブリッド走行
JC08モード燃費
19.4km/L
充電電力使用時
走行距離
40.7km
乗車定員 4名 2名

i8クーペは20,930,000円~、i8ロードスターは22,310,000円~

マイナーチェンジした新型i8は前モデルと比較して590,000円アップした20,930,000円から販売しています。
エクステリアが刷新されスペックアップしたのを考慮すると、価格上昇も納得できるかもしれません。
ロードスターはオープン機構の分、価格も高めに設定されていて22,310,000円で販売され、クーペとの差額は1,380,000円になっています。

新型i8の販売価格
モデル 販売価格
i8クーペ 20,930,000円~
i8ロードスター 22,310,000円~

まるでスーパーカーのようなBMW・i8のモデルチェンジ遍歴

I8はドイツのBMWが販売していたプラグインハイブリッドカーで、クーペがI12、ロードスターはI15となっています。スーパーカーのようなスタイリングでありながら、1.5Lの排気量で燃費を重視しているエコカーで、BMWでは初のバタフライドアを採用しています。

BMW・i8 I12/I15(2014年~2020年)

2013年9月、フランクフルトモーターショーでi8の市販モデルを発表し、11月には日本でも注文の受付を開始しました。
2016年5月、BMW創立100周年記念の特別仕様車「レッド エディション」が限定20台で発表されました。
2020年4月、生産を終了しています。

BMW・i8のモデルチェンジ遍歴
BMW・i8のモデル 販売年表
I12/I15 2014年~2020年

i8にロードスターが登場 魅力的なラインナップに

BMW i8

オープンタイプのi8ロードスターは発表前から全世界で注目された車です。
走行性能は文句なし、燃費性能も世界トップレベルを持つBMWのスーパーカーにクーペモデルと新たにロードスターモデルが追加され魅力的なラインナップになりましたが2020年に生産終了しています。