BMW Z4のモデルチェンジ

BMW Z4が2026年生産終了へ 最終モデル「ファイナルエディション」登場・後継は未定

BMW Z4はもう買えなくなる?3代目G29は2026年3月に生産終了予定で、最後の限定車「ファイナルエディション」が発表されました。後継は未定で、純粋な2シーターオープンがBMWから姿を消します。2024年に追加された6速MTや日本ラインアップの現状、初代からの遍歴まで整理しました。

BMW Z4が2026年生産終了へ 最終モデル「ファイナルエディション」登場・後継は未定

BMW「Z4」(G29型)がモデルチェンジ以来の集大成へ~2026年に生産終了、最終モデル「ファイナルエディション」も登場

BMWのツーシーターオープンスポーツ「Z4」は、トヨタのGRスープラと共同開発された3代目(G29型)が2019年3月に日本上陸し、話題を集めました。スープラがクーペ、Z4はソフトトップのロードスターという棲み分けで、初代以来の自動開閉式ソフトトップや最新のデジタルコックピットを備えるのが特徴です。

もっとも、2026年時点では状況が大きく変わっています。BMWはこのG29型Z4をもって車名の歴史に区切りをつける方針で、生産は2026年に終了する見込みです。しかも現時点で後継モデルの開発計画は公表されておらず、純粋な2シーターオープンがBMWのラインアップから姿を消すことになります。日本で現在導入されているのも2.0LのsDrive20iのみで、かつて設定されたM40iやsDrive30iはカタログから外れています。以下では、この最終章を迎えたZ4の最新情報と、これまでの歩み・装備・パワートレインを整理します。

BMWがZ4の最終記念モデル「ファイナルエディション」を発表 生産は2026年に終了へ 後継モデルの計画はなし

BMWは2025年11月26日、Z4の最終記念モデル「ファイナルエディション」を欧州で発表しました。受注は2026年1月下旬から短期間のみ受け付けられ、生産は2026年3月に終了する予定です。2002年のZ4誕生(さらに遡れば1995年のZ3)から続いてきた、BMWの伝統的なオープン2シーターの系譜がひと区切りを迎えることになります。

ファイナルエディションは、専用色のフローズンマットブラックを最大の見どころとし、Mハイグロス・シャドーライン、ハイグロスレッド仕上げのMスポーツブレーキを採用。内装にはインストルメントパネルやセンターコンソール、Mスポーツシートへ赤いコントラストステッチをあしらい、専用ドアシルストリップで特別感を高めています。欧州では197馬力のsDrive20i、258馬力のsDrive30i、340馬力の直6を積むM40iの全グレードに設定され、後述する6速MTも選べます。

注目したいのは、これが後継未定のままの幕引きだという点です。BMWは将来の電動ロードスター復活の可能性そのものは否定していませんが、少なくとも現行のノイエクラッセ世代に直接の後継Z4は用意されていません。M2やM4といったスポーツモデルは残るものの、専用設計の2シーターオープンという性格を持つのはZ4だけに、その退場を惜しむ声は少なくありません。日本市場での最終仕様の設定や価格は、本稿執筆時点で正式な案内が確認できていませんが、欧州の動きに追随するとみられます。

BMW新型「Z4」に6速MTが2019年7月から欧州で設定 2024年には最上級M40iにも追加

BMW新型「Z4」に6速MT設定BMW新型「Z4」のsDrive 20iには欧州で6速MTを設定。のちに最上級M40iにもMTが加わった

G29型Z4は、日本では8速ATのみの設定でスタートしましたが、欧州では「sDrive20i」に6速MTが標準、8速ATがオプションという形で2019年7月から設定されました。

当時は「兄弟車のスープラにMTは追加されるのか」が話題でしたが、その後の展開は明快でした。2024年3月、BMWは最上級の「Z4 M40i」に6速MTを組み合わせた特別モデル「ピュア・インパルス・エディション」を欧州・北米へ投入。344馬力の直6ツインターボと6速MTという希少な組み合わせを実現し、フロント19インチ・リア20インチのMライトアロイホイールや専用のシャシーチューニングも与えられました。ただし、この6速MT搭載車は日本市場へは正式導入されないまま推移しています。皮肉なことに、このMT追加がZ4の販売を一時的に押し上げ、生産終了の時期をやや先延ばしにする一因にもなりました。

BMW新型Z4が発売 30台限定の記念限定車フローズングレー(Frozen Grey)も同時発表

新型Z4のエクステリアトヨタのGRスープラと共同開発したことでも話題になったBMWの新型Z4が2年振りに復活

新型Z4はトヨタのGRスープラと共同開発したことでも有名な車種で、マッシブスタイルやオープントップルーフが特徴的な2シータースポーツカーです。日本発売は春を予定しているというアナウンスが公式からありましたが、2019年3月25日に正式発表され、同日に販売開始を行いました。

新型Z4の発売記念限定車フローズングレイZ4発売記念限定車フローズングレーは30台限定で8,990,000円で発売

また発売と同時に発表されたZ4の発売記念特別仕様車「フローズン・グレー(Frozen Grey)」も30台限定販売すると発表、ハイパワーグレードのZ4 M40iをベースにボディには専用カラーの「フローズン・グレー」を採用、GRスープラのRZ限定ボディカラー「マットストームグレーメタリック」のようなメカニカルな質感を楽しめます。

この特別仕様車は30台のうち10台をBMWのオンラインオーダーで申込をした方限定で販売するため、販売期間の2019年4月4日から2019年5月10まで「発売記念限定車フローズングレイ(Frozen Grey)」の争奪戦が繰り広げられることになりそうです。

新型Z4のスペック(2019年発売時)
  BMW Z4 sDrive20i BMW Z4 M40i
全長 4,335mm 4,335mm
全幅 1,865mm 1,865mm
全高 1,305mm 1,305mm
ホイールベース 2,470mm 2,470mm
トランク容量 281L 281L
乗車定員 2名 2名
ステアリング位置 右 右
エンジン種類 直列4気筒DOHC 直列6気筒DOHC
総排気量 1,998cc 2,997cc
最高出力 145kW(197PS)/4,500rpm 250kW(340PS)/5,000rpm
最大トルク 320Nm(32.6kgm)/1,450-4,200rpm 500Nm(51.0kgm)/1,600-4,500rpm
トランスミッション 8速AT(欧州は6速MT標準) 8速AT
JC08モード燃費 14.9km/L 13.2km/L
WLTCモード燃費 12.6km/L 12.2km/L
販売価格 5,660,000円~ 8,350,000円~

※上表は2019年発売時のグレード・価格です。日本市場では2022年12月の一部改良やその後の価格改定を経ており、2026年時点で日本に導入されているのはsDrive20iのみとなっています。最新の価格・仕様はBMW正規ディーラーでご確認ください。

新型Z4のボディカラーは全4色で鮮やかな青が映えるミサノ・ブルーはM40i限定カラー

BMW新型Z4のボディカラーは「アルピン・ホワイト3」「ブラック・サファイア」「サンフランシスコ・レッド」「ミサノ・ブルー」の4色がラインナップしています。
このうちミサノ・ブルーは3.0LのハイパフォーマンスモデルM40iのみ選べる専用カラーになっています。

BMW新型Z4のボディカラー一覧

  • アルピン・ホワイト3
  • ブラック・サファイア
  • サンフランシスコ・レッド
  • ミサノ・ブルー(M40i専用ボディカラー)
  • アルピン・ホワイト3の新型Z4アルピン・ホワイト3
  • ブラック・サファイアの新型Z4ブラック・サファイア
  • サンフランシスコ・レッドの新型Z4サンフランシスコ・レッド
  • ミサノ・ブルーの新型Z4ミサノ・ブルー(M40i専用ボディカラー)

通常販売する新型Z4のボディカラーは上記の4色ですが、発売記念仕様車で日本では30台限定販売する「フローズン・グレー」モデルには、仕様名と同じマット仕上げのフローズン・グレーというボディカラーを設定します。新型Z4のテーマカラーにもなっているとても似合うスポーティなボディカラーになっています。なお、2025年に発表された最終記念モデル「ファイナルエディション」では、専用色のフローズンマットブラックが新たに設定されています。

新型Z4のインテリアは5種類のカラーとステッチを組み合わせたデザイン性の高いシートが特徴

新型Z4にはグレード毎に「ヴァーネスカ・レザー・ブラック」「ヴァーネスカ・レザー・マグマ・レッド」「ヴァーネスカ・レザー・コニャック」「ヴァーネスカ・レザー・アルカンタラ・コンビネーション・ブラック」「ヴァーネスカ・レザー・アイボリー・ホワイト」の5種類を設定しています。

ベースグレードのBMW Z4には「ヴァーネスカ・レザー・ブラック」のデザインステッチ無しが設定されていて、BMW Z4 Sportには「ヴァーネスカ・レザー・ブラック」「ヴァーネスカ・レザー・マグマ・レッド」「ヴァーネスカ・レザー・コニャック」のデザインステッチ付きが設定されています。

BMW Z4 M Sportは「ヴァーネスカ・レザー・アルカンタラ・コンビネーション・ブラック」が追加され、最上級グレードのBMW Z4 M40iには「ヴァーネスカ・レザー・アイボリー・ホワイト」のシートがさらに追加され全5種類全てを選択できます。

BMW新型Z4のシート種類一覧

  • ヴァーネスカ・レザー・ブラック(BMW Z4はデザインステッチ無し)
  • ヴァーネスカ・レザー・マグマ・レッド(Sport/M Sport/M40iで選択可能)
  • ヴァーネスカ・レザー・コニャック(Sport/M Sport/M40iで選択可能)
  • ヴァーネスカ・レザー・アルカンタラ・コンビネーション・ブラック(M Sport/M40iで選択可能)
  • ヴァーネスカ・レザー・アイボリー・ホワイト(M40iで選択可能)
  • ヴァーネスカ・レザー・ブラックの新型Z4のシートヴァーネスカ・レザー・ブラック
  • ヴァーネスカ・レザー・マグマ・レッドの新型Z4のシートヴァーネスカ・レザー・マグマ・レッド
  • ヴァーネスカ・レザー・コニャックの新型Z4のシートヴァーネスカ・レザー・コニャック
  • ヴァーネスカ・レザー・アルカンタラ・コンビネーション・ブラックの新型Z4のシートヴァーネスカ・レザー・アルカンタラ・コンビネーション・ブラック
  • ヴァーネスカ・レザー・アイボリー・ホワイトの新型Z4のシートヴァーネスカ・レザー・アイボリー・ホワイト

Z4最上級グレードのM40iは搭載するエンジンも違う特別感のある最上級グレードでシートの種類を全て選べるのが特徴です。特にM40i専用シートカラーのヴァーネスカ・レザー・アイボリー・ホワイトはスポーティなZ4の性格ととても相性の良いカラーなので人気の内装色になるでしょう。

新型Z4はBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを採用したデジタルコックピットを採用 車載専用通信機(DCM)を利用したコネクティッド機能も標準装備

第3世代「Z4」はBMWが2018年4月に発表を行った、オペレーティングシステム7.0を採用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを搭載します。

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントと従来システムを比較すれば、アップグレードされた「7.0」の方が操作性に優れ、音声だけではなくジェスチャーコントロールなどユーザーの好みに合わせ操作法を選ぶ事が可能です。

また日本ではトヨタが積極的に採用する車載専用通信機(DCM)を標準装備してコネクテッド機能を強化しています。事故や怪我など万が一の事故に備え、より利便性の高いエンターテインメント機能を追加、スマートフォンなどと連携してドライブをもっと身近に感じられるネットワークを構築します。

Z4はスープラと共同開発をするものの、シートやインパネなどの内装パーツでは異なる素材やデザインを採用した独自の室内空間で差別化をはかります。

BMW新型Z4のパワートレインは2.0Lと3.0Lのツインパワーターボエンジンを搭載 スポーツカーとは思えない14.9km/Lの燃費性能も魅力

新型Z4のパワートレイン新型Z4は2.0Lと3.0Lのツインパワーターボエンジンを搭載

新型Z4のパワートレインは最高出力197PS・最大トルク320Nmを発揮する2.0LのB48B20B型エンジンと、最高出力340PS・最大トルク500Nmを発揮する3.0LのB58B30C型エンジンを搭載します。
2.0Lは直列4気筒DOHCガソリン仕様、3.0Lは直列6気筒DOHCガソリン仕様で、どちらのエンジンもツインパワーターボを搭載するハイパワーエンジンです。

新型Z4のパワートレイン
  Z4 sDrive20i/i Sport/M Sport Z4 M40i
エンジン型式 B48B20B B58B30C
エンジン種類 直列4気筒DOHCガソリン 直列6気筒DOHCガソリン
総排気量 1,998cc 2,997cc
最高出力 145kW(197PS)/4,500rpm 250kW(340PS)/5,000rpm
最大トルク 320Nm(32.6kgm)/1,450-4,200rpm 500Nm(51.0kgm)/1,600-4,500rpm
JC08モード燃費 14.9km/L 13.2km/L
WLTCモード燃費 12.6km/L 12.2km/L
ミッション 8速スポーツAT(欧州は6速MTも設定) 8速スポーツAT(2024年に6速MTを追加)

2.0LモデルのZ4 sDrive20i、Z4 sDrive20i Sport、Z4 sDrive20i M Sportはピュアスポーツにしては燃費性が高く、JC08モード燃費で14.9km/Lでより実燃費に近いWLTCモード燃費で12.6km/Lを達成します。
ハイパフォーマンスモデルのZ4 M40iでもJC08モード燃費13.2km/L、WLTCモード燃費12.2km/Lなので、新型Z4はスポーツカー=燃費が悪いという概念から外れた、ランニングコストが低い経済的なスポーツカーだと言えます。

新型Z4の販売価格は2019年発売時で5,660,000円から

新型Z4は全てのグレードでツインパワーターボエンジンを搭載しています。2.0Lモデルは新開発のエンジンになるので、発売は600万円を超えてくるのではないか、という意見もありましたが、実際にはベースグレードのZ4 sDrive20iで5,660,000円からという、予想よりも購入しやすい価格設定でスタートしました。

3.0Lエンジンを搭載するハイパワーグレードのZ4 M40iは貫禄のある8,350,000円からという価格設定で、GRスープラを検討している方にとっては若干高いものの、手が届かない価格ではありませんでした。

2019年3月25日に発売された新型Z4は、共同開発されたGRスープラと兄弟車ですが、最も強い個性であるオープントップはZ4だけの魅力です。その後、日本のラインアップはsDrive20iへと絞られ、2026年には生産終了を迎えることになりました。オープンエア体験を求めるファンにとって、最後のチャンスが近づいています。

新型Z4とGRスープラの販売価格一覧(2019年発売時)
  グレード 販売価格
Z4 Z4 sDrive20i 5,660,000円~
Z4 M40i 8,350,000円~
GRスープラ SZ 4,990,741円~
SZ-R 6,009,259円~
RZ 7,027,778円~

※日本のZ4は発売当初「sDrive20i」「M40i」の2グレード構成でしたが、2026年時点で導入されているのはsDrive20iのみです。上表は当時の参考価格で、現在の価格・グレードはBMW正規ディーラーでご確認ください。なお兄弟車のGRスープラも、Z4と同じマグナ・シュタイア(オーストリア)での生産を終える方向です。

新型Z4は軽量ボディを実現するFR専用プラットフォーム「CLAR」で開発

フルモデルチェンジが行われ2019年3月25日に発売した新型Z4は、BMWのFR専用プラットフォーム「CLAR」で開発されました。CLARを採用することで車体の軽量化が実現され、ロングノーズ&ショートデッキのFRレイアウトの最適化を達成しました。

BMW新型Z4に期待されたハイブリッド化は実現せず 後継は電動ロードスターの可能性も

第3世代「Z4」は、新開発の2Lターボエンジンを採用することで前モデルよりも燃費が改善されました。

前モデルZ4の2Lエンジン搭載モデルの燃費は13.4km/Lです。新世代2Lエンジンを搭載する同サイズの2シリーズカブリオレの燃費は15.8km/Lです。FR専用プラットフォーム「CLAR」を採用して軽量化が実現された新型Z4では、JC08モード燃費14.9km/Lとカブリオレよりは燃費性能は低下していますが、必要十分な水準まで高められています。

発売当初は、共同開発の相手であるトヨタのハイブリッド技術を活かしたZ4のハイブリッドモデル追加を期待する声もありました。しかし結果として、G29型Z4にハイブリッドやプラグインハイブリッドが設定されることはなく、内燃機関のまま世代を終えることになります。一方でBMWは、将来的な電動ロードスターの復活の可能性そのものは否定していません。次世代EVアーキテクチャ「ノイエクラッセ」への移行が一巡した後、市場や需要の動向次第では、電動化されたオープン2シーターが新たな姿で登場する余地は残されているとみられます。

新型Z4発売前に行われた公式アナウンスやリーク情報など

BMWの新型Z4はトヨタのGRスープラと共同開発されるなど話題性が強い車でした。日本はもちろん海外でもリーク情報が飛び交い様々な噂も上がり、発売前から楽しませてくれた新型Z4の、発売前に行われた公式情報やリーク情報などを紹介します。

新型Z4に2.0L新開発エンジンを搭載したグレードを追加するとBMWが発表

トヨタの新型スープラと共同開発されたことで注目されているBMWの新型Z4に新型エンジンを搭載した2モデルを追加するとBMWが公式発表しました。
判明していた新型Z4のパワートレインはペブルビーチ2018でワールドプレミアされた高性能グレードのM40iだけですが、新開発パワートレイン2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載した「Z4 sDrive 20i」と「Z4 sDrive 30i」を追加します。
それぞれのトランスミッションは8速ステップトロニックを組み合わせ、Z4 sDrive 20iで最高出力197hp、Z4 sDrive 30iで最高出力が258hpを発揮します。

BMW新型Z4パワートレインのスペック
Z4のグレード sDrive 20i sDrive 30i M40i
最高出力 200ps 261ps 345ps
最大トルク 32.6kgm 40.8kgm 51.0kgm
最高速度 240km/h 250km/h 250km/h
0-100km/h加速 6.6秒 5.2秒 4.6秒
販売価格 – 約573万円 約725万円
新型Z4のボディサイズ
全長 4,324mm
全幅 1,864mm
全高 1,304mm
ホイールベース 2,470mm
トレッド(前/後) 1,609mm/1,616mm

BMW新型Z4ロードスターがペブルビーチ2018で世界初公開!高性能グレード「M40i」を設定し2019年3月25日に世界市場で発売

BMWの新型Z4が2018年8月24日に行われたペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018で世界初公開(ワールドプレミア)しました。Z4は2016年に生産終了したBMWのオープンスポーツで、実に2年ぶりにフルモデルチェンジして復活しました。
2019年に発売予定の新型スープラと共同開発された車両なので、Z4のデザインやコンセプトは新型スープラにも受け継がれると予想します。

新型Z4の主な特徴はロングノーズ・低重心のシルエットでスポーツカーの王道らしいスタイリングになっていることです。Z4は屋根が開閉するオープンカーで、先代モデルではハードトップ(樹脂や金属など硬い素材を使った屋根)を採用していましたが、3代目の新型Z4は初代Z4と同じソフトトップ(布など柔らかい素材を使った屋根)を採用していることも注目です。

またペブルビーチ2018の世界初公開では高性能グレードになる「M40i」のスペックも明らかになりました。
最高出力340hpを発揮する3.0L直列6気筒ガソリンターボエンジンは0-100km/h加速4.6秒で、BMWではM40iと同じモータースポーツを開発する「BMW M社」が手掛けるM4やM6に次ぐ加速性能になっています。
発表された新型Z4ロードスターは2019年春に世界市場で発売すると発表しました。

  • ペブルビーチ2018で公開された新型Z4ロードスターのフロントビュー先代Z4よりも大きくなったヘッドライトは3代目新型Z4ロードスターの特徴
  • ペブルビーチ2018で公開された新型Z4ロードスターのサイドビュー新型Z4ロードスターのスタイルはロングノーズで低重心
  • ペブルビーチ2018で公開された新型Z4ロードスターのリヤビューリヤにはソフトトップの天井を格納
  • ドライブするペブルビーチ2018で公開された新型Z4ロードスター走行中のZ4ロードスターは躍動的でかっこいい

ペブルビーチ2018で公開された新型Z4ロードスターの内装ペブルビーチ2018ではZ4ロードスターのコクピット周りも公表された

BMW新型Z4の画像がペブルビーチ2018の公式発表前にリーク

BMW新型Z4は2018年8月24日に行われるペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018で世界初公開すると公式から発表されていますが、発表前に新型Z4の全貌がリークされました。
リークされたモデルはZ4 M40iという2シータースポーツモデルで、3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し最高出力385psを発揮するモデルと考えられます。

  • 上から見たBMW新型Z4BMW新型Z4のリーク画像
  • BMW新型Z4のリヤビュー細く切れ上がるリヤコンビネーションランプがスポーティーな印象
  • BMW新型Z4のサイドビューフルモデルチェンジでホイールデザインを一新 サイズは19インチ以上を装着しているように見える
  • BMW新型Z4のエンジンZ4のエンジンは最大出力385psを発揮 新型スープラも同じエンジンを搭載するとみられる

インテリアの画像もリークされ完成度の高い内装が伺えます。センターコンソールなどは光沢のあるピアノブラックに仕上げられ、センターディスプレイには速度計とタコメーターが表示されています。

  • BMW新型Z4のシフトノブZ4のシフトノブやiDriveコントローラなどが確認できる
  • BMW新型Z4のセンターディスプレイセンターディスプレイには道路案内や車両速度を表示
  • BMW新型Z4の内装遠目からみたZ4の内装 シートの質感などは確認できない

新型Z4のワールドプレミアは2018年8月24日のペブルビーチ2018で行われ、Z4の詳細を確認できることになります。 日本で復活するスープラと共同開発したZ4は国内外でも高い関心を集めているスポーツカーなので続報が入り次第紹介します。

トヨタ・スープラとの共同開発でも話題の新型「Z4」は2018年中に発売される可能性が高い

新型BMW Z4のエクステリアフランクフルトモーターショー2017で公開されたBMW Z4

新型BMW「Z4」は2018年中に欧州市場で先行発売しました。BMWを代表するツーシータークーペ「Z4」は、2016年に生産が一旦中止となったものの、その後トヨタとアライアンス契約を結び、スープラとの共同開発を行うというスタイルでフルモデルチェンジを行って新型モデルを誕生させました。

東京モーターショー2017で「コンセプトZ4」として出展された同車の市販化モデルは、2018年8月に開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018」で世界初公開され、2018年内に欧州市場での先行発売が行われました。

プロトタイプから第3世代「Z4」はメッシュタイプのフロントグリルを採用しバンパーエアダクトを上下で分割させたデザインを採用

BMWが2018年7月30日に公開した新型「Z4」のティザーショット。ニュルブルクリンクのサーキットコースでテスト走行された、Z4のプロトタイプから新型「Z4」は、メッシュタイプのキドニーグリルを採用し、バンパーエアダクトは上下に分割させるデザインを採り入れていると判断できます。

またZ4のプロトタイプからは、市販化される次期「Z4」のルーフが初代モデルと同様に自動開閉式ソフトトップを装備させていると推測できます。

カモフラージュされていない隙間から垣間見えるヘッドライト・テールランプ等のよりスタイリッシュとなったパーツからは、従来のエクステリアとは違った新時代のデザインランゲージを期待させられます。

2シーターのロードスター BMW・Z4のモデルチェンジ遍歴

Z4はドイツのBMWが販売する2シーターのロードスター・クーペです。第2世代の販売終了から約3年の空白期間を経て、第3世代が復活しました。そしてその第3世代も、2026年に生産を終える最終章に入っています。

BMW・Z4 初代 E85/E86(2003年~2008年)

2002年、パリモーターショーでデビューしたZ4は、日本では2003年1月、「Z4 3.0i」「Z4 2.5i」が発売開始されました。5月には6速SMGを搭載した「Z4 3.0i」を追加。10月には「Z4 2.2i」を追加しました。
2006年4月、マイナーチェンジを実施し「Z4クーペ 3.0si」を追加、SMGモデルの「Z4 2.2i」と「Z4 3.0i」を廃止しました。オープンモデルのグレードは「Z4ロードスター 3.0si」「Z4ロードスター 2.5i」になりました。
2008年3月、165台限定の「Z4ロードスター 2.5i Limited」を発売。あわせて直6エンジンを積むMモデル「Z4 Mロードスター」「Z4 Mクーペ」も追加しました。

BMW・Z4 第2世代 E89(2009年~2016年)

2009年5月、日本で第2世代のZ4、「sDrive35i」と「sDrive23i」が発売を開始しました。リトラクタブル式の金属ルーフを採用し、ロードスターとクーペを1台に統合したのが特徴です。
2010年5月には最上級グレードの「sDrive35is」を追加。
2011年10月には自然吸気の「sDrive23i」を廃止し、ターボの「sDrive20i」を追加しました。

BMW・Z4 第3世代 G29(2019年~)

2019年3月、第3世代へと進化。日本へは「sDrive20i」「M40i」が導入されました。トヨタのGRスープラと共同開発され、ソフトトップのロードスターに一本化されています。
2022年12月、一部改良でヘッドライト周りをブラックに、キドニーグリルを水平基調のデザインに変更しました。
2024年3月、欧州・北米で最上級M40iに6速MTを組み合わせた「ピュア・インパルス・エディション」を設定(日本は正式導入されず)。
2025年11月、最終記念モデル「ファイナルエディション」を欧州で発表。2026年3月に生産を終える予定で、後継モデルの計画は公表されていません。

BMW・Z4のモデルチェンジ遍歴
BMW・Z4のモデル 販売年表
初代 E85/E86 2003年~2008年
第2世代 E89 2009年~2016年
第3世代 G29 2019年~2026年(生産終了予定・後継未定)

BMWのスポーツイメージを支えてきたツーシーターオープンカー「Z4」がその歴史に幕

BMW Z4

BMWのスポーツイメージを引っ張ってきたツーシーターオープンカー「Z4」は、トヨタとの共同開発によって2019年3月25日に3代目(G29型)として復活しました。
2003年に初代モデルが日本市場で販売をスタートした「Z4」は、Z3の後継モデルにあたります。初代モデルはE85型ロードスターと、E86型クーペボディをラインナップしていました。

2009年に誕生した2代目Z4は、ロードスターとクーペを統合させて、クーペカブリオレタイプのリトラクタブル式ルーフを採用していました。
2016年に一度販売を終了したBMW「Z4」は、日本で開催されるスーパーGTなどに参戦した効果もあって抜群の知名度を誇ります。

2シーターのオープンモデル復活を望む声に応え、トヨタのスープラとの共同開発で誕生した3代目Z4。しかしその3代目も、SUVシフトと電動化投資という大きな潮流の前に、2026年で生産を終えることになりました。後継の計画が示されないまま、BMW唯一の専用設計2シーターオープンがラインアップから姿を消すことになります。将来の電動ロードスターとしての復活に一縷の望みを残しつつ、まずはこの集大成のモデルを、記憶に留めておきたいところです。