ホンダeが2020年10月に日本導入 わずか3年半で2024年1月に生産終了
ホンダeのエクステリアやインテリア、航続距離などのスペックを振り返って紹介します。ホンダeは2017年のフランクフルトモーターショーで初公開された「ホンダ アーバンEVコンセプト」を源流とする、ホンダ初のピュアEV(電気自動車)です。欧州のディーゼル規制や燃費規制を背景に、ホンダがEV攻勢の先陣として送り出したグローバルモデルで、国内では2019年10月の東京モーターショーでジャパンプレミアされました。
サイドミラーをカメラへ置き換えるミラーレス仕様や、ワイドモニターを横に並べた近未来的なインストルメントパネルなどで話題を集めた一台でしたが、販売は振るわず、デビューから約3年半で生産を終えることになりました。ここでは、登場前の期待から生産終了までの歩みをまとめます。
ホンダeが生産終了を発表 世界累計販売数は11,987台で目標に届かず
ホンダ初の量産EVとして誕生したホンダeは、2024年1月をもって生産を終了しました。在庫が売り切れ次第、販売も終了となっています。
年間の販売計画は欧州10,000台、日本1,000台でしたが、累計の販売実績は日本が1,761台、グローバル全体でも11,987台にとどまり、目標には遠く及びませんでした。
1度のフル充電での航続距離は259km(WLTCモード)、車両価格は上級のアドバンスで4,950,000円。大容量バッテリーを積む競合EVと比べると航続や価格の面で見劣りしたことが、伸び悩みの一因とされています。すでに欧州では先行して販売を終えており、現地では後継のBEV「e:Ny1」へとバトンが渡されました。
ホンダeが受注を一時停止 第1期は予約段階で計画台数に到達
ホンダeは2020年10月30日に発売されましたが、予約の段階で第1期の予定販売台数に達したため、受注をいったん停止しました。
年間の販売計画がわずか1,000台と生産能力に限りがあったことに加え、話題性の高さから予約が集まったことも背景にありました。ホンダは、その後の受注については生産状況を踏まえて第2期の販売開始を案内するとしていました。
2020年6月に発売されたトヨタのRAV4 PHVもそうでしたが、当時は想定を上回る反響で販売を一時停止するケースが目立ちました。ユーザーの関心がプラグインハイブリッドやEVへと移りつつあった一つの表れだったのかもしれません。
ホンダeの日本発売が2020年10月30日で決定 2グレードで販売価格は4,510,000円から
ホンダの新型EV「ホンダe」は、2020年10月30日に発売されました。ベースグレードのHonda eが4,510,000円、上位グレードのHonda e Advance(アドバンス)が4,950,000円からと、500万円を切る価格帯におさめられています。
グレードは2種類で、両者の大きな違いはホイールサイズのみ(ベースが16インチ、アドバンスが17インチ)でした。
| グレード | 価格 |
|---|---|
| ホンダe | 4,510,000円~ |
| ホンダe アドバンス | 4,950,000円~ |
先行予約はすでに始まっており、2020年8月27日に正式発表、10月30日に発売という流れでした。当初はリース契約のみになるとの噂もありましたが、実際には個人の一般ユーザーでも購入できました。
ホンダeは新色のチャージイエローなど愛らしいボディカラーをラインナップするのも魅力
ドアミラーに代えてサイドカメラミラーシステムを採用するなど、個性的で愛らしいエクステリアと、ワイドビジョンインストルメントパネルによる未来感あふれるインテリアがホンダeの大きな魅力でした。
ボディカラーも豊富で、全7色から選べました。
ホンダeのボディカラー一覧
- プラチナホワイトパール(38,500円高)
- ルナシルバーメタリック
- モダンスティールメタリック
- クリスタルブラックパール
- プレミアムクリスタルブルーメタリック(55,000円高)
- プレミアムクリスタルレッドメタリック(55,000円高)
- チャージイエロー
ホンダeなどのEV向けサービス「e:PROGRESS」が欧州で2020年内に開始
ホンダeとHonda Power Charger
2020年3月3日、ホンダモーターヨーロッパは、EV向けの充電サービス「e:PROGRESS(イー プログレス)」を欧州で2020年内に開始すると発表しました。
充電中の様子
e:PROGRESSはホンダ、Moixa(モイクサ)、Vattenfall(バッテンフォール)が共同で提供するエネルギーマネジメントサービスで、電力コストが最も安い時間帯に自動で充電を行う仕組みです。2020年夏には、ホンダeのデリバリーに合わせてEV用充電器「Honda Power Charger」も欧州で発売されました。
ホンダeにスポーツモデル「タイプR」設定の噂も 実現せず生産終了へ
市販EVのホンダeに、スポーツモデルの「タイプR」が設定されるのではないか、という情報が当時流れていました。
ホンダeタイプRは最高出力156ps、最大トルク315Nmを発生するハイパフォーマンスEVになると噂された
丸目ヘッドライトにロングノーズのクラシックスタイルが特徴とされた
アシスタント・プロジェクトリーダーの人見康平氏は、英国の雑誌インタビューでホンダeについて「顧客のニーズ次第でタイプRを設定する可能性はある」と語り、「数年のうちにタイプRの形が見えてくるだろう」とも述べていました。
当時はレトロな丸目ヘッドライトの2ドアEVクーペの特許画像も取り沙汰され、これがホンダeタイプRではとの見方もありました。もっとも、結果的にホンダeにタイプRが設定されることはなく、そのまま生産終了を迎えています。
Honda eが東京モーターショー2019に出展 国内でテスト走行中の目撃情報も
東京モーターショー2019で日本初公開されたホンダe
ホンダのピュアEV「ホンダe」は、東京モーターショー2019でジャパンプレミアを果たしました。欧州ではすでに予約受付が始まっており、2020年末までに日本市場へも投入される見込みで、国内の路上ではテスト走行中の個体が目撃されたこともありました。
シンプルでクリーン、無駄をそぎ落としたエクステリアが特徴で、「サイドカメラミラーシステム」やポップアップ式のドアハンドルなど、先進的な要素が随所に盛り込まれていました。
正面から見るとドアミラーがなく、ユニークな顔つきのホンダe
インテリアは質感の高いブラウンの木目調パネルに、視認性の高いフルスクリーンのディスプレイやオートエアコンを組み合わせています。ソファのようなベンチシートは座り心地がよく、ロングドライブでも身体に負担がかかりにくい設計でした。
また、コネクテッド技術によるAIアシスタント「Honda Personal Assistant」を採用し、直感的な音声操作でドライバーへ多彩な情報を提供しました。
フランクフルトモーターショー2019開幕でホンダeがデビュー
2019年9月10日(現地時間)にフランクフルトモーターショー2019が開幕し、新開発の後輪駆動EV専用プラットフォームを採用したHonda eの量産モデルが公開されました。あわせて、イギリスでのエントリーモデル価格が2万6160ポンドから(当時のレートでおよそ350万円)となることも明らかにされています。
インテリアはナチュラルな木目調を取り入れ、シートもシンプルなデザインで、シートベルトやコンソールなどにブラウンを効かせていました。
AIには「Honda Personal Assistant」を採用し、「OK、ホンダ」と話しかけるとシステムが起動。スマートフォンアプリ「My Honda+」と連携し、車両の施錠・解錠ができるデジタルキーも使えました。
ホンダeは取り回しの良いサイズながら広々とした室内を実現し、フロント・リア・荷室にゆとりを確保していました。
ホンダは欧州で年間1万台の販売を計画し、当時の欧州予約は約4万件、デリバリーは2020年夏頃、日本発売は2020年10月30日と案内されていました。
ホンダeの量産モデルのスペックが判明 バッテリー容量は35.5kWhとコンパクト
ホンダeのエクステリア
フランクフルトモーターショー2019で発表された「Honda e」量産モデルのスペックが明らかになりました。デザイン・スペックはプロトタイプからほとんど変わっていません。
航続可能距離は220km、バッテリー容量は35.5kWhと、他社が大容量バッテリーを載せるなかで非常にコンパクトなサイズでした。急速充電にも対応し、およそ30分でバッテリーの8割まで充電できます。
最高出力は136ps(オプションで154ps)、最大トルクは315Nm。0-100km/h加速はおよそ8秒でした。
ホンダeのインテリア
インテリアはゆとりある居心地の良い空間で、未来感あふれるフルスクリーンのインパネは、美しさだけでなく操作性にも配慮されていました。
欧州ではすでに先行予約が集まっていたHonda eでしたが、この時点で日本導入の詳細は明らかにされておらず、続報が待たれていました。
ホンダeのタッチスクリーンが公開 AI音声認識・アプリ連携・物理スイッチで使い勝手に配慮
合計5つのディスプレイが装備されるホンダe
2019年7月25日、ホンダeのインテリアと機能の一部が公開されました。
ジュネーブモーターショー2019では、サイドカメラミラーの映像を映す左右のディスプレイを含む5枚のワイドモニターが並ぶ、近未来的なインテリアが話題を集めていました。
運転席側には走行モードや充電状態などを表示する8.8インチのインストルメントクラスターを配し、その隣に12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーンを備えます。このときのプレスリリースでは、主にデュアルLCDタッチスクリーンの機能が紹介されました。
ドラッグ&ドロップの操作が可能
中央のデュアルLCDタッチスクリーンは、スマートフォンのようにドラッグ&ドロップといった直感的な操作が可能です。ナビゲーションと音楽再生など2つのアプリを同時に起動でき、運転席と助手席で別々の操作も行えました。グーグルの「Android Auto」やアップルの「CarPlay」との連携にも対応します。
タッチ操作だけでなく音声操作にも対応し、「OK、ホンダ」でシステムが起動。AIを採用しているため、使うほど応答が正確になっていくことが期待されました。
「Smartphone Honda」アプリによるリモートアクセスも可能で、車両のロック・解錠や車内の温度管理はもちろん、位置監視機能で車両が動いた場合に所有者へ通知するなど、セキュリティ面も強化できました。
タッチディスプレイの下には物理的な操作スイッチも完備
ハイテクなホンダeですが、車内の温度設定を切り替えるクイックスイッチなど、物理スイッチも用意されていました。運転中はタッチよりも物理スイッチの方が使いやすいという声も多く、最先端システムをただ載せるのではなく、快適性・利便性を追求していた点に好感が持てます。
ホンダeのバッテリー容量や重量配分などが新たに判明 大注目の1台
ホンダeの一部詳細が明らかになった
2020年の発売に向けてなかなか詳細が見えてこなかった「Honda e」ですが、ホンダがバッテリー容量や重量配分などを公表しました。
ホンダeの充電ポートは前面中央に設定
ホンダeに搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は35.5kWhと発表されました。Type2 ACコネクターに対応し、CCS2による急速充電も可能です。
バッテリーパックは水冷式で、ボディ前面中央に充電ポートを設けることで、どの向きからでもアクセスしやすくしています。
ホンダeのプラットフォーム
EV専用に設計されたプラットフォームでは、ボディ中央の低い位置にバッテリーを配置し、前後50:50の重量配分によって操舵性と安全性の両立を狙っています。
駆動方式は後輪駆動で、コンパクトなサイズとオーバーハングの短さを活かした街乗り志向のデザインです。フル充電での走行可能距離は200km以上、30分の急速充電でバッテリー容量の8割まで充電できるとされていました。
ホンダの新型EV「ホンダe」にデジタルミラーが標準装備 ミラーレスで後方が見やすく
ホンダの欧州部門は、新型EV「ホンダe」に「サイドカメラミラーシステム」を標準装備すると発表しました。従来のドアミラーを小型カメラに置き換え、車内左右の6インチスクリーンにライブ映像を映し出す仕組みで、視線を少し動かすだけで後方を確認できます。
「ホンダe」にサイドカメラミラーシステムが標準装備される
トヨタのレクサス「ES」の上級グレードにも採用されているシステムですが、そちらはオプション。ホンダeでは標準搭載という点が画期的で、価格以上の価値を感じさせる1台と言えそうです。
サイドカメラミラーシステムはどんな明るさでも鮮明にモニターへ映し出す
サイドカメラミラーシステムはドアミラーに比べて空気抵抗を90%削減し、コンパクトなデザインと安全性も見どころです。天気や昼夜で明るさが変わってもカメラが自動で輝度を調整し、カメラユニットのハウジングには撥水処理が施されているため、さまざまな状況でクリアな映像を確認できます。
左右のモニターにライブ映像として映し出される
ワイドビューモードも備えるため死角がほとんどなく、Rギアを選ぶとカメラのアングルが切り替わり、ガイドラインがサイドビューに表示されて駐車も楽に行えます。日本でも2020年10月30日に発売されるホンダeは、注文が集まりそうだと期待されていました。
ホンダeが欧州市場で先行予約開始 納車は2020年夏を予定
ホンダeは欧州市場(英国)で2019年5月から先行予約を開始しました。本格的なオーダーは2019年末から始まり、納車は2020年夏を予定していました。
この先行予約は、予約金として800ポンド(当時の日本円で約112,000円)以上を支払うことで、2019年末に本予約できる権利を得られるものでした。
欧州の納車は2020年夏からで、その頃には日本でも予約が始まる可能性がありました。ホンダ初のEVであること、航続距離200kmで実用的なサイズであること、可愛らしいスタイルと先進性を融合した新しい形の一台であることから、世界的な注目を集めていました。
欧州市場のホンダeには5つのボディカラーを設定
欧州向けのホンダeには、プラチナムホワイトメタリックやクリスタルブラックパールといったベーシックなカラーに加え、個性的なチャージイエローやクリスタルブルーメタリックなどが設定されました。日本仕様も同様のラインナップになると見られていました。
ホンダeの欧州市場に設定されたボディカラー一覧
- チャージイエロー(CHARGE YELLOW)
- クリスタルブラックパール(CRYSTAL BLACK PEARL)
- クリスタルブルーメタリック(CRYSTAL BLUE METALLIC)
- モダンスチールメタリック(MODERN STEEL METALLIC)
- プラチナムホワイトメタリック(PLATINUM WHITE METALLIC)
チャージイエロー(CHARGE YELLOW)
クリスタルブラックパール(CRYSTAL BLACK PEARL)
クリスタルブルーメタリック(CRYSTAL BLUE METALLIC)
モダンスチールメタリック(MODERN STEEL METALLIC)
プラチナムホワイトメタリック(PLATINUM WHITE METALLIC)
ホワイト系やブラック系も似合いますが、丸目で可愛らしいホンダeにはチャージイエローがよく映え、人気を集めそうなカラーでした。
設定はモノトーンのみでしたが、もし2トーンが加われば雰囲気も大きく変わり、いっそう個性的でキュートな印象になったことでしょう。
ホンダeを世界初公開 EV専用プラットフォームで航続距離200kmを達成する実用的な電気自動車
ホンダeは充電30分で航続距離200kmをうたう実用的なEV
ホンダeは2019年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアを果たしました。30分の充電で航続距離200kmを実現する実用的なEVとして、世界中から注目を集めています。2019年夏頃に生産を開始して欧州へ先行投入し、日本では2020年10月30日に販売されました。
ホンダeは丸型ライトを採用した個性的なスタイルが特徴
エクステリアの特徴は、ヘッドライトやリヤコンビネーションライトに丸型を用いた点です。流線形のボディが増えるなかで、直線基調のボディラインを採るのも新鮮でした。
サイドミラーには「サイドカメラミラーシステム」を採用し、レクサスES以来のサイドミラーレス仕様となっている点も見どころでした。
ホンダ初の電気自動車アーバンEVの市販車がジュネーブモーターショー2019でワールドプレミア決定
ジュネーブモーターショー2019に出展が決まったホンダ初の電気自動車「アーバンEV」
アーバンEVは、ホンダが手がける初めての電気自動車です。2017年のフランクフルトモーターショーでコンセプトモデルが初登場し、東京モーターショー2017にも出展され、その可愛らしい見た目が注目を集めました。
コンセプト披露の場では市販化にも言及があり、2019年3月にスイスで開かれるジュネーブモーターショー2019で、アーバンEVコンセプトの市販モデルを世界初公開することが正式に決定しました。
同時に公開されたティザー画像には、ボンネットの充電ポートやミラーレス仕様のサイドミラーが確認できました。
アーバンEVのインパネは未来感のあるシンプルなデザイン
インテリアのインストルメントパネルには全面ワイドディスプレイを採用。運転席側のディスプレイには充電状況、中央にはインフォテインメント情報、助手席側には車両情報が表示される構成でした。
2019年に欧州、2020年に日本での市販化を目指すホンダ初の電気自動車アーバンEVは、こうしてジュネーブモーターショーで発表されました。
ホンダ アーバンEVコンセプト(ホンダeのコンセプトモデル)の情報
ホンダのEVの未来を示唆する「ホンダ アーバンEVコンセプト」が、ドイツのフランクフルトモーターショーで公開されました。その後2019年にスイスのジュネーブモーターショーで市販モデル「ホンダe」が発表され、2020年に日本導入という流れをたどりました。
ここでは、ホンダの電気自動車の方向性を示したコンセプト「ホンダ アーバンEVコンセプト」のエクステリアやインテリア、搭載装備などを紹介します。
ホンダ アーバンEVコンセプトは往年のシティを思わせる懐かしいエクステリア

ホンダ アーバンEVコンセプトのエクステリアはコンパクトな3ドアで、全長はフィットより100mmほど短い3,890mmでした。往年のホンダ・シティを思わせるサイズ感で、都市部での買い物やお出かけにぴったりの大きさです。
ホンダ・シティ

サイドビューでは、複数のスポークが入ったホイールが目を引き、ボディ同色のカラーリングで一体感があります。ボンネットの黒い部分が充電口で、ドアハンドルはサイドドアの黒い部分に配置。サイドミラーとウインカーはフェンダー側にあり、カメラで後方を確認するミラーウインカーとなっていました。
サイドミラーウインカー

リアビューは大きなテールランプが目を引き、中央にはホンダのエンブレムを配置。エンブレム横には「Honda Urban EV Concept」と表示され、フロントにも同様の表示がありました。ここには充電状況や多言語対応のあいさつなど、さまざまな情報を映し出せるようになっていました。
ホンダ アーバンEVコンセプトのインテリア

ホンダ アーバンEVコンセプトのインテリアは、前後ソファベンチシートの4人乗り。コクピットには大型のタッチスクリーンディスプレイを備え、ドアにはサイドカメラの映像を映すディスプレイを配置していました。運転席から助手席まで渡る大型ディスプレイには、充電状態や航続可能距離、ドライバーがよく行く場所を学習して有益な情報を提示するなど、多彩な情報が表示されます。

ステアリングは楕円形の持ち手にウインカーレバーが2本というシンプルなデザイン。奥のディスプレイには「km」表示やインジケーターが見え、運転席正面には速度計と充電残量が表示されると考えられました。
ホンダ アーバンEVコンセプトの搭載機能

ホンダ アーバンEVコンセプトには、フロントのディスプレイで周囲へ意思表示をする機能や充電状況の表示に加え、家庭のコンソールにつなぎ、家庭の電気から充電したり、逆に家庭へ放電して使ったりする使い方も想定されていました。
家庭の電気で充電して消費するだけでなく、太陽光発電などの再生可能エネルギーをメインの充電源とし、家庭電力は不足分を補う形で使う、エコな充電サイクルの構築が予想されました。
ホンダeの発売は欧州で2019年末頃、日本導入は2020年を予定

ホンダ アーバンEVコンセプトをベースとした市販モデルのホンダeは、2019年5月に先行予約を開始しました。本格的なオーダーは2019年後半から始まり、2020年夏から納車が始まっています。欧州ではガソリン車やディーゼル車を規制する流れが強まり、いずれハイブリッドや電気自動車が中心になっていく見通しでした。
そうした状況を見据え、ホンダは欧州で発売する新型モデルに電動技術を盛り込んでいく方針を示していました。
「ホンダ アーバンEVコンセプト」は、電動化が進む欧州市場で重要な役割を担う一台であり、ホンダの電気自動車の未来を象徴する存在と言えました。
予約では好調だったホンダ・eのモデルチェンジ遍歴
Honda・eは、ホンダが販売していた5ドアハッチバック式のBEVです。発売前から話題を呼び、予約段階では目標販売台数を早々に突破したものの、デビューから約3年半で姿を消しました。
ホンダ・e ZC7型/2020年~2024年
2020年10月、日本でホンダ・eの販売を開始しました。標準仕様の「Honda・e」と、上級仕様の「Honda e Advance」が用意されています。
2022年9月には、ホンダ直営の四輪新車オンラインストア「Honda ON」でホンダ・eの取り扱いを開始し、あわせて欧州のみで設定されていた「ヨーロッパスタイル」を限定でオプション設定しました。
2023年12月には、2024年1月末での生産終了と、在庫が売り切れ次第の販売終了がアナウンスされました。
| ホンダ・eのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| ZC7型 | 2020年~2024年 |
アーバンEVコンセプト(ホンダe)はホンダEV車の未来を示した1台だった

ホンダ アーバンEVコンセプト(ホンダe)は、ガソリン車・ディーゼル車の規制が強まる欧州を主なターゲットにした電気自動車で、日本でも電気自動車が普及し始めた2020年に導入されました。
家庭電源との親和性も高く、家庭のインフラから充電して消費するだけでなく、太陽光発電など再生可能エネルギーで充電した電気をメインに使うエコな充電サイクルを想定していました。

ホンダのピュアEV「ホンダe」は2020年10月30日に日本発売されました。フィットよりも全長の短いコンパクトサイズで、交通量の多い都市部でも取り回しやすく、買い物や通勤に活躍する一台でした。しかし販売は目標に届かず、2024年1月に生産を終了しています。個性的で完成度の高いつくりだっただけに、惜しまれつつの幕引きとなりました。




















