Z4の年間維持費|エントリーモデル「Z4 sDrive20i」とハイパフォーマンスモデル「Z4 M40i」で徹底比較
BMW「Z4」の年間維持費を求めます。スープラとの共同開発によって誕生した3世代目Z4は、自動開閉式ソフトトップを装備するオープンタイプのピュアスポーツカーです。AIを活用した先進システム「BMW Intelligent Personal Assistant」やメッシュ状のキドニーグリルを採用するなど、全方向において進化を遂げています。
兄弟車にあたるZ4とスープラの主な違いは、Z4がオープンモデルであるのに対してスープラはクーペボディを採用している点です。
ここでは日本市場におけるエントリーモデル「Z4 sDrive20i」と、3.0L直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデル「Z4 M40i」を購入した場合を想定して、年間維持費の概算値を求めます。
Z4の主要諸元とモデル別の特徴

3世代目「Z4」は新開発エンジンを搭載するだけでなく、ホイール周辺の乱気流を抑える「エア・ブリーザー」や、路面状況に応じてダンピング特性を自動調整する「アダプティブMサスペンション」などの先進装備を導入し、ピュアスポーツカーに相応しい走りを実現しています。
ハイパフォーマンスモデル「Z4 M40i」は3.0L直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載し、0〜100km/h加速4.5秒・最高出力250kW・最大トルク500Nmという圧巻の動力性能を誇ります。
| モデル | Z4 sDrive20i | Z4 M40i |
|---|---|---|
| 全長 | 4,335mm | |
| 全幅 | 1,865mm | |
| 全高 | 1,305mm | |
| ホイールベース | 2,470mm | |
| 燃費(WLTCモード) | 12.6km/L | 12.2km/L |
| 燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(ハイオク) | |
| 乗車定員 | 2名 | |
| 車両重量 | 1,490kg | 1,570kg |
| エンジン | B48B20B 直列4気筒DOHC | B58B30C 直列6気筒DOHCガソリン |
| 総排気量 | 1.998L | 2.997L |
| 最高出力 | 145kW/4,500rpm | 250kW/5,000rpm |
| 最大トルク | 320Nm/1,450〜4,200rpm | 500Nm/1,600〜4,500rpm |
| タイヤサイズ | (F)225/50R17 (R)255/45R17 |
(F)255/35ZR19 (R)275/35R19 |
Z4は日本市場において、エントリーモデル「Z4 sDrive20i」とハイパフォーマンスモデル「Z4 M40i」を展開しています。ハイオク仕様のエンジンを搭載するため、維持費のうち燃料代はレギュラーガソリン車よりもやや高くなる点を把握しておきましょう。
Z4の年間維持費|「Z4 sDrive20i」は約51.3万円・「Z4 M40i」は約59.9万円

自動車税や燃料代などを内訳としてZ4の年間維持費を試算した結果、「Z4 sDrive20i」の初回車検(新車3年)は約512,534円、「Z4 M40i」は約599,250円となりました。継続車検(2年サイクル)になると車検代が増額するため、それぞれ約523,734円・約610,450円となります。
| モデル | Z4 sDrive20i | Z4 M40i |
|---|---|---|
| 自動車税 | 36,000円 | 50,000円 |
| 燃料代 | 131,804円 | 136,120円 |
| 駐車場代 | 120,000円 | 120,000円 |
| 車検代 | 40,730円(51,930円) | 44,830円(56,030円) |
| 任意保険料 | 111,500円 | 142,800円 |
| 諸経費 | 72,500円 | 105,500円 |
| 合計金額 | 512,534円(523,734円) | 599,250円(610,450円) |
():継続車検(2年サイクル)時の年換算
※新車購入から3年目以降は車検が2年サイクルとなるため、年換算の車検代が増額します。
自動車税は「Z4 sDrive20i」が36,000円・「Z4 M40i」が50,000円
普通車の自動車税は、国産車・外国車を問わず総排気量に応じて税額が変わります。2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた車両には引き下げ後の税率が適用されます。総排気量1.998Lの「Z4 sDrive20i」は税区分「1.5L超~2.0L以下」で36,000円、総排気量2.997Lの「Z4 M40i」は「2.5L超~3.0L以下」で50,000円です。
| 総排気量 | 税額 |
|---|---|
| 1.0L以下 | 25,000円 |
| 1.0L超~1.5L以下 | 30,500円 |
| 1.5L超~2.0L以下 | 36,000円 |
| 2.0L超~2.5L以下 | 43,500円 |
| 2.5L超~3.0L以下 | 50,000円 |
| 3.0L超~3.5L以下 | 57,000円 |
| 3.5L超~4.0L以下 | 65,500円 |
| 4.0L超~4.5L以下 | 75,500円 |
| 4.5L超~6.0L以下 | 87,000円 |
| 6.0L超~ | 110,000円 |
※エコカー減税が適用される車であれば翌年度分については税を優遇
※年度途中の新規登録では翌月から翌年3月までの月割り課税となります。
※新規登録から13年を超えると重課税率が適用されます。
年間走行距離を1万kmに設定した場合の燃料代は「Z4 sDrive20i」が約13.2万円・「Z4 M40i」が約13.6万円

Z4はハイオク(プレミアムガソリン)仕様です。燃料代は「燃費」「年間走行距離」「燃料価格」の3項目から概算できます。以下のモデルケースを基に算出しました。
年間走行距離の目安
- 通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
- 週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
- 月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
- 合計:9,960km → 切り上げて10,000km
BMW Z4の年間燃料代(概算値)の算出
年間燃料消費量
- 「Z4 sDrive20i」:10,000km ÷ 12.6km/L = 794L
- 「Z4 M40i」:10,000km ÷ 12.2km/L = 820L
1年間にかかる燃料代
- 「Z4 sDrive20i」:794L × 166円/L = 131,804円
- 「Z4 M40i」:820L × 166円/L = 136,120円
※WLTCモードのカタログ燃費は実燃費に近いため、sDrive20i 12.6km/L・M40i 12.2km/Lをそのまま適用
※ハイオク価格は資源エネルギー庁の調査をもとに166円/Lと設定(ガソリン価格は市況により変動します)
※Z4はハイオク指定車です。レギュラーガソリンの使用は推奨されません。
月極駐車場を1万円で契約した場合の年間駐車場代は12万円
駐車場代は月極料金の全国相場である1万円を基準として、年間12万円と試算しました。Z4の購入層は都市部に多いと考えられるため、実際の駐車場料金はこれを大幅に上回るケースも多くあります。東京23区では月3万円が相場であるため、実際の購入計画ではご自身の駐車場料金に置き換えて再計算することをお勧めします。
全国主要都市の月極駐車場の相場
- 東京(23区):30,000円
- 大阪市:25,000円
- 横浜市:17,000円
- 名古屋市:11,000円
- 福岡市:11,000円
- 札幌市:10,000円
- 全国平均:10,000円
※自宅などに駐車スペースを用意している方は駐車場代は無料となります。
年換算で考えると「Z4 M40i」の初回車検は約4.5万円・継続車検は約5.6万円

車検代は、法律で支払い額が定められた「法定費用」と、依頼先によって異なる「代行手数料・整備費用」を合算して算出します。外国車の場合、代行手数料・整備費用は依頼場所や車検回数によって大きく変動しますが、ここでは大きな故障が伴わないケースを想定して一律6万円として計算しています。
| モデル | Z4 M40i | Z4 sDrive20i | ||
|---|---|---|---|---|
| 車検の有効期間 | 3年(初回) | 2年(継続) | 3年(初回) | 2年(継続) |
| 自賠責保険料 | 24,190円 | 18,160円 | 24,190円 | 18,160円 |
| 重量税 | 49,200円 | 32,800円 | 36,900円 | 24,600円 |
| 印紙代 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
| 法定費用合計 | 74,490円 | 52,060円 | 62,190円 | 43,860円 |
| モデル | Z4 M40i | Z4 sDrive20i | ||
|---|---|---|---|---|
| 車検の有効期間 | 3年(初回) | 2年(継続) | 3年(初回) | 2年(継続) |
| 法定費用 | 74,490円 | 52,060円 | 62,190円 | 43,860円 |
| 代行手数料・整備費用 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
| 合計 | 134,490円 | 112,060円 | 122,190円 | 103,860円 |
| 年換算 | 44,830円 | 56,030円 | 40,730円 | 51,930円 |
「Z4 M40i」の重量税は初回(3年分)が49,200円・継続審査時(2年分)が32,800円
重量税は、普通車の場合は車両重量が500kgを超えるごとに税額が加算される仕組みで、新規登録時・車検時に有効期間分を一括して支払います。「Z4 M40i」(車両重量1,570kg・2,000kg以下の税区分)の重量税は初回3年分で49,200円、継続2年分で32,800円です。「Z4 sDrive20i」(車両重量1,490kg・1,500kg以下の税区分)は初回36,900円、継続24,600円となります。
| エコカー外 | エコカー | |||
|---|---|---|---|---|
| 車両重量/税率 | 減税無し | 本則税率 | 25%減税 | 50%減税 |
| ~500kg以下 | 12,300円 | 7,500円 | 5,600円 | 3,700円 |
| ~1,000kg以下 | 24,600円 | 15,000円 | 11,200円 | 7,500円 |
| ~1,500kg以下 | 36,900円 | 22,500円 | 16,800円 | 11,200円 |
| ~2,000kg以下 | 49,200円 | 30,000円 | 22,500円 | 15,000円 |
| ~2,500kg以下 | 61,500円 | 37,500円 | 28,100円 | 18,700円 |
| ~3,000kg以下 | 73,800円 | 45,000円 | 33,700円 | 22,500円 |
| エコカー外 | エコカー | |||
|---|---|---|---|---|
| 車両重量/税率 | 減税無し | 本則税率 | 25%減税 | 50%減税 |
| ~500kg以下 | 8,200円 | 5,000円 | 3,700円 | 2,500円 |
| ~1,000kg以下 | 16,400円 | 10,000円 | 7,500円 | 5,000円 |
| ~1,500kg以下 | 24,600円 | 15,000円 | 11,200円 | 7,500円 |
| ~2,000kg以下 | 32,800円 | 20,000円 | 15,000円 | 10,000円 |
| ~2,500kg以下 | 41,000円 | 25,000円 | 18,700円 | 12,500円 |
| ~3,000kg以下 | 49,200円 | 30,000円 | 22,500円 | 15,000円 |
※新規登録から13年・18年経過で重量税が加算されます。
※エコカー減税は燃費基準の達成度に応じて適用されます。
BMW「Z4」を新車で購入した場合の自賠責保険料は初回24,190円・継続審査時は18,160円
公道を走行する車両には加入が義務づけられている自賠責保険は、人身事故発生時の被害者救済を目的とした強制保険です。国産車・外国車を問わず適用されます。新車購入時は37ヶ月加入で24,190円、継続審査時は25ヶ月加入で18,160円となります(2023年4月1日以降の料率)。
| 普通自動車 | 保険期間 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | 13ヵ月 | 12ヵ月 | 1ヵ月 | |
| 24,190円 | 23,690円 | 18,160円 | 17,650円 | 12,010円 | 11,500円 | 5,740円 | |
※新車購入時の初回分は37ヶ月加入となります。
※継続車検の場合は25ヶ月加入となります。
※沖縄・離島は除く
BMW「Z4」の車検を指定工場に依頼した場合の印紙代は1,100円
印紙代(自動車検査登録印紙)には、車検の適合性を公的機関に認定してもらう際の手数料が含まれます。車検を自社で完結できる指定工場に依頼する場合は、国産車・外国車・軽自動車を問わず一律1,100円です。
| 指定工場 | 1,100円(一律) |
|---|---|
| 認定工場 | 軽自動車:1,400円 5ナンバー:1,700円 3ナンバー:1,800円 |
車両保険あり・対人賠償無制限等の条件で見積もった任意保険料は「Z4 M40i」が約14.3万円・「Z4 sDrive20i」が約11.2万円
任意保険に加入義務はありませんが、自賠責保険ではカバーできない物損事故等に備えて大多数のドライバーが加入しています。Z4の任意保険料を見積もるにあたって、加入者の年齢は30歳以上として設定しました。その他の条件は以下のとおりです。
- 年齢30歳以上
- 年間走行距離11,000km以下
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 15等級
- ゴールド免許保有
Z4の任意保険料の見積り額
- 「Z4 M40i」:142,800円(46,300円)
- 「Z4 sDrive20i」:111,500円(42,800円)
※()内は車両保険なしの金額
※実費に近い額を確認したい場合はご自身の条件で再計算することをお勧めします。
BMW「Z4」のような輸入ラグジュアリースポーツカーは、盗難リスクの高さや修理費用の大きさから車両料率クラスが上位に位置します。そのため、車両保険の保険料は国産車と比べて割高になる傾向があります。車両保険の加入を検討する際はこの点も考慮しましょう。
タイヤ購入費やオイル交換代を内訳とする諸経費は「Z4 M40i」が約10.6万円・「Z4 sDrive20i」が約7.3万円
新品タイヤの購入費とオイル・エレメント交換代を内訳とする諸経費は、「Z4 M40i」が105,500円・「Z4 sDrive20i」が72,500円です。バッテリーやエアコンフィルターの交換が必要な場合はその費用も加算してください。
| モデル | Z4 M40i | Z4 sDrive20i |
|---|---|---|
| タイヤ購入代 | 92,000円 | 59,000円 |
| オイル・エレメント交換代 | 13,500円 | 13,500円 |
| 合計 | 105,500円 | 72,500円 |
新品タイヤの購入費用は年間換算で「Z4 M40i」が9.2万円・「Z4 sDrive20i」が5.9万円

ピュアスポーツカーであるZ4は、走行性能が高い分タイヤへのダメージも大きく、一般的な乗用車よりも交換サイクルが短くなります。ここでは交換時期を2年後と設定しました。定期的なタイヤの状態チェックと適切なタイミングでの交換がスポーツ走行の安全確保にも直結します。
「Z4 sDrive20i」はコンフォート特性も備えるブリヂストンのスポーツタイヤ「POTENZA S007A」、「Z4 M40i」はハイグリップ性能が際立つ「POTENZA RE-71R」を4本購入するケースを想定しています。
Z4 sDrive20iのタイヤ購入費用(年間換算:59,000円)の内訳
- (F)225/50R17:2本セット 51,000円
- (R)255/45R17:2本セット 67,000円
- 合計:118,000円 → 年換算:59,000円(118,000÷2)
Z4 M40iのタイヤ購入費用(年間換算:92,000円)の内訳
- (F)255/35R19:2本セット 89,000円
- (R)275/35R19:2本セット 95,000円
- 合計:184,000円 → 年換算:92,000円(184,000÷2)
| モデル | Z4 M40i | Z4 sDrive20i |
|---|---|---|
| タイヤサイズ | (F)255/35R19 (R)275/35R19 |
(F)225/50R17 (R)255/45R17 |
| タイヤ購入費(2年分) | 184,000円 | 118,000円 |
| 年間換算 | 92,000円 | 59,000円 |
降雪地帯に住んでいる方で冬もZ4に乗りたい場合は、スタッドレスタイヤの購入費用も諸経費に加算して計算することをお勧めします。
Z4の高性能エンジンの状態を維持するためのオイル・エレメント交換代は年間13,500円
Z4が搭載する高性能エンジンの性能を維持するためには、定期的なエンジンオイルとエレメントの交換が必要です。ターボエンジン搭載車については年2回のオイル交換が推奨されているため、ここでは年2回のオイル交換と年1回のエレメント交換を実施するものとして計算します。
Z4のオイル・エレメント交換費用(13,500円)の内訳
- オイル交換(年2回):5,000円×2=10,000円
- エレメント交換(年1回):2,000円×1=2,000円
- 作業工賃:500円×3=1,500円
- 合計:13,500円
※BMWディーラーでのオイル交換は工賃込みで1回1万円以上になるケースもあります。費用を抑えたい場合はBMW対応の整備工場への依頼も検討しましょう。
「Z4」はオープンドライブを贅沢に楽しめる車|維持費も考慮して自分に合ったモデルを選ぼう

スープラとの共同開発で誕生したBMW Z4は、ピュアスポーツカーとしての圧倒的な走行性能に加え、BMWコネクテッドシステム等の先進デジタルサービスを搭載して高い顧客満足度を実現しています。
「Z4 sDrive20i」と「Z4 M40i」では年間維持費に約8〜9万円の差があります。走行性能にこだわるならM40i、維持費を抑えつつスポーツカーの魅力を楽しむならsDrive20iという選択が現実的です。グレード選びで迷った際には、車両価格だけでなく年間維持費も含めたトータルコストで検討することをお勧めします。


















