BMW4シリーズのモデルチェンジ

BMW4シリーズのモデルチェンジ情報:M440i xDrive グラン クーペに特別仕様車「Black Package」設定

BMW4シリーズのモデルチェンジ情報まとめ。2026年は7月のEdition Shadowに続き、9月にはM440i xDrive グラン クーペの特別仕様車「Black Package」が設定されました。装備・価格・主要諸元と、初代からの改良履歴を整理しています。

BMW4シリーズのモデルチェンジ情報:M440i xDrive グラン クーペに特別仕様車「Black Package」設定

BMW4シリーズの最新情報!M440i xDrive グラン クーペにBlack Package登場、価格・スペックやモデルチェンジ遍歴を解説

BMW4シリーズは、もともとBMW3シリーズのクーペ系派生モデルでしたが、2013年に独立した車種として日本での販売がスタートしました。現在展開されているのは、2020年以降に登場した2代目(クーペG22型/カブリオレG23型/グラン クーペG26型)です。

ボディタイプは2ドアクーペ、ソフトトップのカブリオレ、4ドアクーペのグラン クーペという3本立て。グラン クーペには同じ車体を用いる電気自動車「i4」も設定され、頂点にはBMW M社が仕立てたハイパフォーマンス・モデル「M4 Competition M xDrive」が控えます。

2026年は特別仕様車の動きが続いています。7月15日にグラン クーペへ「Edition Shadow(エディション・シャドー)」が追加設定され、続く9月15日にはMパフォーマンス・モデル「M440i xDrive グラン クーペ」をベースにした特別仕様車「Black Package(ブラック・パッケージ)」が設定されました。このページでは最新トピックを起点に、現行グレードの価格やスペック、初代から続くモデルチェンジ遍歴までまとめて整理していきます。

M440i xDrive グラン クーペに特別仕様車「Black Package」を設定(2026年9月)

2026年9月15日、ビー・エム・ダブリューはMパフォーマンス・モデル「BMW M440i xDrive グラン クーペ」をベースとした特別仕様車「Black Package(ブラック・パッケージ)」を設定し、全国のBMW正規ディーラーで販売を開始しました。納車は2026年9月下旬以降となる見込みです。

今回もモデルチェンジや一部改良ではなく、既存グレードをベースにした特別仕様車の追加設定です。同じ日には3シリーズのM340i xDrive(セダン/ツーリング)にも同名の特別仕様車が用意されていますが、3シリーズの内容は別ページで扱います。
7月のEdition Shadowが量販グレードのM Sportに黒の加飾を施して「装いの完成度」を高めたモデルだとすれば、今回のBlack Packageは直列6気筒ターボを積む最上級の内燃エンジン・グレードに黒とカーボンを重ね、スポーツ性をより強く打ち出した一台という位置づけです。わずか2か月の間に性格の異なる特別仕様車を相次いで投入したところに、現行グラン クーペの商品力を保とうとするBMWの意図がうかがえます。

ブラックの足元とバッジで、Mパフォーマンスの迫力を強調

BMW M440i xDrive グラン クーペ Black PackageM440i xDrive グラン クーペ Black Package。ボディカラーはブラック・サファイア、アルピン・ホワイト、M ブルックリン・グレーの3色

エクステリアでは、19インチの「M ライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・スタイリング861M」をMジェット・ブラックで仕上げたのが目を引くポイントです。フロント・フェンダーのMバッジとリヤのモデル・レタリングもブラックに置き換えられました。
ベース車の861Mはバイカラー仕上げなので、デザインは同じでも色が変わるだけで足元の印象は大きく異なります。M440i xDriveには2024年10月の一部改良以降、赤いMスポーツ・ブレーキが標準で備わっており、黒一色のスポークの奥から赤いキャリパーがのぞく組み合わせは、実車でもかなり強いコントラストを生むはずです。

ボディカラーはアルピン・ホワイト、ブラック・サファイア(メタリック)、M ブルックリン・グレー(メタリック)の3色です。Edition Shadowの全9色に比べると選択肢は絞られていますが、黒の加飾が映える無彩色だけでまとめたところに、このパッケージの狙いがはっきり表れています。ブラック・サファイアなら全身を黒で統一したストイックな仕上がりに、白やグレーならバッジとホイールの黒が全体を引き締めるアクセントになります。同じ装備でも色で見え方が変わるので、選び甲斐のある3色といえるでしょう。

カーボン・トリムとレッド・アクセントのレザーで室内を演出

BMW 3シリーズ / 4シリーズ Black Package 特別装備・主要装備ステアリング・スポークまでカーボンで統一したコクピット(上)。下段は3シリーズ用の995M(左)と4シリーズ用の861M(右)のMジェット・ブラック・ホイール

BMWがBlack Packageの特別装備として明示しているのが、ステアリング・スポークを含めてカーボンで統一した「M カーボン・ファイバー・トリム」です。インパネからセンター・コンソール、そして常に手元にあるステアリングまでカーボンの織り目が連なり、運転席からの眺めはベース車よりぐっとレーシーな雰囲気になります。

シートはブラックのヴァーネスカ・レザーに赤のアクセントを加えたものです。3シリーズ版がブルー・ステッチを採用しているのに対し、4シリーズ版は赤を差し色に選んでおり、外から見える赤いブレーキ・キャリパーと室内の色使いがつながります。細部まで計算された配色といえるでしょう。
このほか、前後席のシート・ヒーター、ステアリング・ホイール・ヒーター、スイッチ類にシルバーの加飾を施すガルバニック・フィニッシュも主な装備として挙げられています。

M440i xDrive グラン クーペ Black Packageの主な装備
項目 内容
特別装備 M カーボン・ファイバー・トリム(ステアリング・スポークを含む)
ホイール 19インチ M ライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・スタイリング861M Mジェット・ブラック
エクステリア ブラックMバッジ(フロント・フェンダー)、ブラック・モデル・レタリング(リヤ)
シート ヴァーネスカ・レザー ブラック(レッド・アクセント付)
快適装備・加飾 シート・ヒーター(フロント&リヤ)、ステアリング・ホイール・ヒーター、ガルバニック・フィニッシュ(スイッチ類へのシルバー加飾)
ボディカラー アルピン・ホワイト、ブラック・サファイア(メタリック)、M ブルックリン・グレー(メタリック)

価格は1,076万円、日本向けの生産予定は100台

M440i xDrive グラン クーペ Black Packageのメーカー希望小売価格は10,760,000円(消費税込み)です。右ハンドル・8速ATの仕様で、日本市場向けの生産予定台数は100台とされています。受注が生産予定台数を上回った場合は追加生産の可能性もあるとのことです。

BMW M440i xDrive グラン クーペ Black Packageの価格・生産予定台数(2026年9月15日発表・消費税込み)
グレード 価格 生産予定台数(日本向け)
M440i xDrive グラン クーペ(ベース車) 10,270,000円 -
M440i xDrive グラン クーペ Black Package 10,760,000円 100台

ベース車との差額は49万円です。Black Packageの価値は目に見える黒とカーボンの演出に集約されているので、実用的な装備の上乗せを重視するならEdition Shadow、M440iならではの走りと特別感の両方を求めるならBlack Package、と棲み分けて考えるとわかりやすいでしょう。
なお、同時に設定された3シリーズのM340i xDrive Black Packageは150台なのに対し、グラン クーペ版は100台にとどまります。追加生産の余地は残されているものの、ボディカラーや納期にこだわるなら早めにディーラーへ相談しておくのが無難です。

M440i xDrive グラン クーペ Black Packageの主要諸元

BMW M440i xDrive グラン クーペ Black Packageの主要諸元
項目 数値・仕様
全長×全幅×全高 4,785×1,850×1,450mm
エンジン 直列6気筒DOHCガソリン
最高出力 285kW(387ps)
最大トルク 500Nm
トランスミッション 8速AT
駆動方式 4WD(xDrive)
ハンドル位置 右
ラゲージ・ルーム容量 470L(後席折りたたみ時1,290L)
ホイール 19インチ(ダブルスポーク・スタイリング861M Mジェット・ブラック)

BMW 4シリーズ グラン クーペに特別仕様車「Edition Shadow」を追加設定

2026年7月15日、ビー・エム・ダブリューは「BMW 4シリーズ グラン クーペ」のラインアップに「Edition Shadow(エディション・シャドー)」を追加し、全国のBMW正規ディーラーで販売を開始しました。納車の開始は2026年9月以降を見込んでいます。

今回の動きはモデルチェンジでも一部改良でもなく、既存のラインアップへ特別仕様車を加えるかたち。ベースとなるのは「M Sport」で、車名が示すとおり黒を効かせた加飾によって佇まいを引き締めたのが最大の狙いです。

漆黒の加飾でグラン クーペの造形を引き締める

BMW 4シリーズ グラン クーペ Edition Shadowのボディカラー全9色Edition Shadowに用意されるボディカラーは全9色。BMW Individualの2色はオプション扱いとなる

エクステリアの目玉は、キドニーグリルとテール・パイプを黒で仕上げる「M ハイグロス・シャドー・ライン・エクステンド・コンテンツ」です。これにドア・ミラー・キャップの黒塗装が加わることで、前後の表情が一段とシャープに映ります。

灯火類はアダプティブLEDヘッドライトとレーザー・テールライトを標準化。足元には19インチの「M ライト・アロイ・ホイール Yスポーク・スタイリング859M バイカラー」を履き、加えてガルバニック・フィニッシュも与えられました。

ボディカラーは、アルピン・ホワイト、ブラック・サファイア(メタリック)、ミネラル・ホワイト(メタリック)、M ポルティマオ・ブルー(メタリック)、M ブルックリン・グレー(メタリック)、ケープ・ヨーク・グリーン(メタリック)、ファイヤー・レッド(メタリック)の7色に、オプション扱いのBMW Individual ドラバイト・グレー(メタリック)とタンザナイト・ブルー(メタリック)を加えた全9色。
黒い加飾は淡色ボディだとコントラストが際立ち、逆に濃色では塊感を強める方向に働くため、狙う雰囲気に応じて選び分けられるのはこの手の特別仕様車としてありがたいところです。

レザー・シートとシート・ヒーターを標準化し、室内の質感も底上げ

Edition Shadowは内装の作り込みにも手が入っています。BMWによると、4シリーズ グラン クーペとしては初めて各種スイッチ類へシルバー加飾を採用。上位に位置する5シリーズに比肩する質感を狙ったとしており、ファインブラッシュ・アルミニウム・トリムと組み合わせることで、手が触れる部分の印象を引き上げています。

シートはヴァーネスカ・レザーが標準で、ブラック、ブラック(レッド・アクセント付)、モカの3種類から選択可能。さらにステアリング・ホイール・ヒーティングと前後席のシート・ヒーティングも標準となりました。クーペ然とした見た目でありながら、後席まで含めて実用に耐えるパッケージに仕立てられています。

Edition Shadowの価格は800万円から

Edition Shadowはガソリンの「420i」と、クリーン・ディーゼル+4輪駆動の「420d xDrive」という2本立てです。既存モデルを含めた4シリーズ グラン クーペのメーカー希望小売価格は下記のとおりとなっています。

BMW 4シリーズ グラン クーペのメーカー希望小売価格(2026年7月15日時点・消費税込み)
グレード 価格
420i グラン クーペ M Sport 7,640,000円
420i グラン クーペ Edition Shadow 8,000,000円
M440i xDrive グラン クーペ 10,270,000円
420d xDrive グラン クーペ M Sport 8,220,000円
420d xDrive グラン クーペ Edition Shadow 8,500,000円
i4 eDrive40 M Sport 9,240,000円
i4 M50 xDrive 12,430,000円

ベースのM Sportとの差額は、420iが36万円、420d xDriveが28万円です。単体ではオプション扱いとなるアダプティブLEDヘッドライトやレーザー・テールライトに加え、19インチホイール、レザー・シート、前後シート・ヒーターなどがまとめて備わることを踏まえれば、M Sportに装備を積み増していく買い方より割安に収まる可能性が高い設定といえるでしょう。
なお、2026年9月15日には上位のM440i xDrive グラン クーペをベースにした特別仕様車「Black Package」(10,760,000円)も設定されています。

なお「Edition Shadow」という呼称自体は今回が初出ではありません。2024年2月にも3シリーズ/3シリーズ ツーリング/4シリーズ グラン クーペ向けに設定された経緯があります。当時の4シリーズ グラン クーペは420iのみが対象でしたが、今回はディーゼルの420d xDriveにも設定が広がった点が目新しいところです。

2025年も年次改良と価格改定を実施

2025年に入ってからも、4シリーズは目立つモデルチェンジこそないものの、年次改良と価格改定を重ねてきました。i4を含めて2025年3月、7月、そして11月と複数回にわたって仕様の見直しや価格の改定が行われており、現在i4の一充電走行距離はeDrive40が595km、M50が542kmと、導入当初(590km/510km)から着実に伸びています。

なお海外では2025年秋に、M440i系の直列6気筒へ48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力を288kW(392ps)/540Nmへ引き上げる改良も発表されています。ただし2026年9月時点の日本仕様「M440i xDrive グラン クーペ」は、BMW公式サイト上で285kW(387ps)/500Nmと案内されており、この強化が日本へ反映されるかは今後の情報を待つ段階です。輸入車らしく、小刻みな熟成を続けながら現行世代の商品力を保っている、という状況といえます。

グラン クーペ/i4を一部改良、新デザインのLEDヘッドライトを採用(2024年10月)

2024年10月25日、ビー・エム・ダブリューは「BMW 4シリーズ グラン クーペ」および電気自動車「i4」の一部改良モデルを発売しました。これに先立って改良を受けたクーペ/カブリオレ/M4に続く形で、グラン クーペ系にも最新の意匠が反映されたかたちです。

主な変更点は、新デザインのLEDヘッドライトの採用です。Mパフォーマンス・モデルのM440i xDriveでは、アダプティブLEDヘッドライトとレーザー・テールライトが標準装備となり、赤で塗装されたMスポーツ・ブレーキも与えられました。加えて、フロント周りでセリウム・グレーとされていた加飾をブラックへ変更し、ヘッドライト内の光機部もブラックアウトすることで、精悍さを一段と強めています。この改良によって、現行4シリーズの顔つきは全ボディタイプで統一感のあるものになりました。

クーペ/カブリオレ/M4を一部改良、M4は530PSへ強化(2024年7月)

2024年7月、まず2ドアのクーペ/カブリオレと、頂点のM4が一部改良を受けました。灯火類が新デザインのLEDヘッドライトへと切り替わり、内外装の質感も見直されています。

この改良で見逃せないのが、M4 Competition M xDriveの出力向上です。従来510PSだったS58型直列6気筒ツインターボが、530PS/650Nmへと引き上げられました。あわせて、Mパフォーマンスの「M440i xDrive」をベースにした特別仕様車「Limited(リミテッド)」も設定され、赤いMスポーツ・ブレーキやブラックアウトされたフロント・グリルなどを備える「M Sport Package Pro」を標準装備しつつ、魅力的な価格でまとめられました。さらに同年9月には、M4 Competition M xDriveをベースに約20kgの軽量化と約20PSの出力向上を果たした限定車「M4 CS」(日本40台限定、550PS、2,068万円)が受注専用ウェブサイト上で募集され、抽選販売されています。M4 CSはCFRP製ボンネットやMカーボン・セラミック・ブレーキを標準装備し、0-100km/h加速3.4秒(欧州値)を誇る一台でした。

初代の特別仕様車「Edition Shadow」を設定(2024年2月)

今回の2026年版に先立ち、「Edition Shadow」という特別仕様車は2024年にも設定されていました。2024年2月14日に発表・発売されたこのモデルは、3シリーズ/3シリーズ ツーリングとともに4シリーズ グラン クーペへ導入され、納車は同年第1四半期以降とされました。

当時の4シリーズ グラン クーペは「420i グラン クーペ M Sport」のみがベースで、価格は744万円。ブラックのキドニー・グリルとテール・パイプで表情を引き締め、通常は設定のないレザー・シートをスポーツ・シートと組み合わせて標準装備し、i4グラン クーペ専用だった19インチのMエアロダイナミック・ホイール「860M」を奢った内容でした。今回の2026年版は、この初代を下敷きにしつつ、ディーゼルの420d xDriveへ設定を広げ、ホイールを859Mへ変えるなど、装備と選択肢を拡充した後継といえます。

BMW4シリーズのモデルチェンジ遍歴

BMW4

ドイツのBMWが販売する4シリーズは、クーペモデルやカブリオレ、グランクーペなどをラインナップするシリーズで、クーペの魅力を存分に伝えてくれるモデルです。美しいエクステリアとBMWらしい走行を楽しめます。

BMW4シリーズ初代 F32/F33/F36:2013年~2020年

2013年6月、新型「4シリーズクーペ F32」が市販モデルとして発表されました。本国ではガソリンモデルの「428i」「435i」と、ディーゼルモデルの「420d」でスタートし、「Sport」「Modern」「Luxury」「M Sport」の各デザインラインを設定。ガソリンモデルには四輪駆動の「xDrive」も用意されました。日本では同年9月にクーペの販売が始まっています。
2013年10月には新型「4シリーズカブリオレ F33」が発表されました。20秒で開閉可能なリトラクタブルハードトップを採用しています。日本仕様は2014年2月に発表され、導入当初は3.0L直列6気筒の「435i」のみの設定でした。
2014年2月、4ドアの「グランクーペ F36」が発表され、日本では同年6月に販売がスタート。日本仕様はガソリン車のみのラインナップで、クーペ譲りのスタイルに4ドアとハッチゲートの実用性を組み合わせたモデルとして人気を集めました。
2014年には、従来のM3クーペの役割を受け継ぐハイパフォーマンス・モデル「M4クーペ(F82)」も登場しました。カブリオレ版にはF83のモデルコードが与えられています。
2016年4月、日本仕様のエンジンを新世代のモジュラー・エンジンへ切り替える仕様変更を実施しました。これに伴い、グレード名の「428i」「435i」はそれぞれ「430i」「440i」へ改称され、レーン・チェンジ・ウォーニングも全モデルに標準装備されています。
2017年5月には、マイナーチェンジに相当するLCIを実施しました。ヘッドライトとテールライトの意匠が変更され、アダプティブLEDヘッドライトが全モデルに標準装備されています。同じ時期にはM4の高性能版となる限定車「M4 CS」(最高出力460ps)も発売されました。
2018年10月には、装備を見直して価格を抑えた特別仕様車「420i M Spirit」が設定されました。
なお、クーペとカブリオレは2020年に2代目へ移行しましたが、グランクーペのみ2021年まで初代が併売されました。

BMW4シリーズ 2代目 G22/G23/G26:2020年~

2020年6月、オンラインでの「クーペ G22」のワールドプレミアが実施され、10月には日本仕様がオンライン配信で発表されました。同日、オンライン受付限定でデビュー記念の特別仕様車「Edition EDGE」の販売を開始。「420i Edition EDGE」は限定10台、「M440i xDrive Edition EDGE」が限定3台の販売となりました。
2021年1月には、2代目となる「M4クーペ(G82)」が日本で発売されました。縦長の大型キドニー・グリルとS58型直列6気筒ツインターボを備えるモデルです。
2021年2月、「カブリオレ/コンバーチブル G23」の日本仕様が発表となりました。日本正規導入でエントリーモデルの「420iカブリオレ」が初導入となりました。
2021年7月16日に「グランクーペ G26」の日本導入が発表され、同年9月以降の納車が予定されました。導入時のラインナップは「420i グラン クーペ」「420i グラン クーペ M Sport」とMパフォーマンス・モデルの「M440i xDrive グラン クーペ」です。
2022年2月には、グランクーペの車体を用いる電気自動車「i4」が日本で発売されました。導入時は「i4 eDrive40」「i4 eDrive40 M Sport」「i4 M50」の3モデルで、価格は750万円からでした。
2022年4月27日には、クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載した「420d xDrive グラン クーペ」が追加されました。これによりグランクーペは、ガソリン、ディーゼル、電気の3種類のパワートレインから選べるモデルとなっています。
2022年9月には、M4 Competitionをベースに約100kgの軽量化と40馬力の出力向上を果たした「M4 CSL」を日本国内25台限定で導入しました(2,196万円、BMWオンラインストア限定販売)。
2023年2月には、i4のエントリーモデル「i4 eDrive35」(698万円)が追加設定されています。

2024年にはクーペ/カブリオレ/M4(同年7月)とグランクーペ/i4(同年10月)が相次いで一部改良を受け、新デザインのLEDヘッドライトや赤で塗装されたMスポーツ・ブレーキなどを採用しました。2024年は特別仕様車も豊富で、2月に「Edition Shadow」(当時は420iグランクーペがベース)、年央にM440iベースの「Limited」、9月にはMハイ・パフォーマンスの限定車「M4 CS」(日本40台限定・550PS)が登場しています。
そして2026年7月15日には、グラン クーペの特別仕様車「Edition Shadow」が420iに加えてディーゼルの420d xDriveへも設定を広げて追加されました。さらに9月15日には、M440i xDrive グラン クーペをベースにカーボン・トリムやブラックのホイール/バッジを備えた特別仕様車「Black Package」(日本向け100台)が設定されています。

つまり現在販売されている4シリーズは、2代目を熟成させた改良モデルという位置づけです。2代目の登場から6年が経過し、次世代の話題も少しずつ聞こえてきました。ここからは確定事実と観測を分けて整理します。確定しているのは、BMWが新世代EVプラットフォーム「ノイエ・クラッセ」の展開を本格化させ、iX3やi3といったモデルを順次投入していることです。この流れの延長で、電気自動車i4の後継(社内呼称はNA2とささやかれています)が2028年頃に登場するという見方が有力で、現行i4の生産は2027年頃に区切りを迎えるのではないかとの観測も出ています。一方、ガソリンやディーゼルを積む内燃機関版4シリーズの後継については、継続の可否をなお検討している段階だという情報があり、仮に承認されても2029年より前の登場は難しいとみられます。当社としては、電動のi4後継が先行し、内燃機関の4シリーズは当面現行G22/G23/G26の改良で販売を続ける可能性が高いと見ています。2026年に入って特別仕様車の投入が続いているのも、現行世代を長く売っていくための施策と読めます。いずれも公式発表前の観測ですので、確定情報が出しだい随時更新します。

BMW4シリーズのモデルチェンジ遍歴
BMW4シリーズのモデル 販売年表
初代 F32/F33/F36 2013年~2020年(グランクーペのみ2021年まで)
2代目 G22/G23/G26 2020年~(2026年 グラン クーペにEdition Shadow・Black Package追加)
M4 初代 F82/F83 2014年~2020年
M4 2代目 G82/G83 2021年~(日本は2021年1月発売)