AUDI Q8のモデルチェンジ

アウディQ8とは?600ps RS Q8や2024年改良まで、スペックと価格を解説

アウディQ8のRS Q8は発売された?結論、RS Q8は2020年に600ps・1869万円で日本発売され、2023年に631psのperformance、2025年に改良版(2236万円)へ発展。Q8本体も2024年に全面改良され現行モデルとして販売中です。

アウディQ8とは?600ps RS Q8や2024年改良まで、スペックと価格を解説

アウディのフラッグシップSUVクーペ「Q8」 最新情報やスペック、その後の進化

アウディの新型クーペSUV「Q8」は、北京モーターショー2018で画像が先行公開されたのち、2018年6月5日に中国・深センで開催された「アウディ・ブランド・サミット」で世界初公開されました。
日本でも人気の高いアウディのフラッグシップSUVクーペとして注目を集めた一台です。
Q7の上位に立つ4ドア・ラグジュアリークーペのエレガンスを融合することをコンセプトに開発されたQ8について、日本での発売の経緯、内外装、スペック、そして高性能版RS Q8やその後の改良までを整理して紹介します。

アウディQ8/SQ8が2024年10月に大幅アップデート 日本上陸以来初の全面改良

アウディジャパンは2024年10月24日、プレミアムSUVクーペ「Q8」および「SQ8」の大幅アップデートモデルを発表し、同日から発売しました。2019年にQ8が日本市場へ登場して以来、初の全面的なアップデートとなります。

エクステリアは、2DのAudi ringsをはじめとする新しいCIを採用し、フロント・リヤまわりを刷新。レーザーハイビーム付きのHDマトリクスLEDヘッドライトや、4種類の点灯パターンを選べるデジタルOLEDリヤライトなどが用意されています。
パワートレインは、最高出力272PS・最大トルク600Nmを発揮する3.0L V6ディーゼル「50 TDI」と、最高出力340PS・最大トルク500Nmを発揮する3.0L V6ガソリン「55 TFSI」(48VマイルドハイブリッドMHEV付き)の2本立て。いずれも8速ティプトロニックとquattroを組み合わせます。価格はQ8が11,050,000円〜12,480,000円です。
あわせて、V8 TFSI(507PS)を積むスポーツモデル「SQ8」も設定され、価格は16,260,000円。SUVクーペとしての存在感と走りをより際立たせるラインナップとなっています。

アウディRS Q8が発売 600psのハイパフォーマンスSUVとして頂点に

アウディRS Q8のエクステリアアウディRS Q8のエクステリア

ロサンゼルスモーターショー2019で初公開されたアウディRS Q8は、Q8をベースとしたハイパフォーマンスモデルです。RS専用のラジエーターグリルを備え、標準仕様よりもスポーティなスタイリングにまとめられています。その後、日本でも2020年に発売され、価格は1869万円からとされました。

RS Q8のパワートレインは、最高出力600hp、最大トルク81.6kgm(800Nm)を発揮する4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」エンジンに、8速ティプトロニックを組み合わせます。48Vマイルドハイブリッドやシリンダーオンデマンドによりefficiencyも配慮。駆動方式は4WD「クワトロ」で、0〜100km/h加速は3.8秒、最高速はリミッター作動時で250km/h、RSセラミックブレーキ装着時は305km/hに達します。

アウディRS Q8のインテリアアウディRS Q8のインテリア

インテリアにはRS専用のアウディバーチャルコックピットを採用し、トルクやパフォーマンス、ラップタイム、タイヤ空気圧などを細かく表示。レブリミット到達時にシフトアップを促すシフトインジケーターも備えます。
ステアリングホイールは本革巻きで、マルチファンクションボタンやアルミ製パドルシフトを装備。シートはエンボス加工が施されたRS専用スポーツシートです。
なお、その後2023年には631psの「RS Q8 performance」が追加され、2024年の改良を経て、2025年2月には改良版performance(2236万円)へと進化しています。

アウディRS Q8がニュルブルクリンク最速SUVに

2019年11月6日、開発中のアウディ「RS Q8」がニュルブルクリンクで当時のSUV最速タイムを記録したことが明らかにされ、タイムアタックの映像も公開されました。
それまでニュルブルクリンクでのSUV最速はメルセデスAMG「GLC 63 S 4MATIC+」の7分54秒40でしたが、RS Q8の開発車両はこれを大きく上回る7分42秒253を記録。この頃にはデビューが目前に迫っており、実際にRS Q8はこののち市販化されています。

Audi Q8が2019年9月3日より日本全国の店舗で発売

アウディ フルサイズSUV「Audi Q8」アウディのSUVクーペ「Audi Q8」が2019年9月に日本デビュー

アウディQシリーズのフラッグシップSUV「Audi Q8」が、2019年9月3日に日本へ上陸しました。導入当初のグレードは「Q8 55 TFSI quattro」「Q8 55 TFSI quattro debut package S line」「Q8 55 TFSI quattro debut package Luxury」の3構成です。
ブリスターフェンダーや精悍な八角形のシングルフレームグリル、スタイリッシュで高精細なHDマトリクスLEDライトを備え、ダイナミックで美しいエクステリアが目をひきます。

3.0TFSIエンジンとマイルドハイブリッド(MHEV)と4WDシステムのquattro3.0TFSIエンジンとマイルドハイブリッド(MHEV)、4WDシステムのquattro

V型6気筒3.0L TFSIエンジンを搭載し、最高出力250kW(340PS)、最大トルク500Nm(51.0kgm)を発揮。48Vマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を備え、スタート/ストップ機能作動時にはさらに効率的な走りを実現します。フルタイム4WD「quattro」を搭載し、さまざまな路面で力強い走行性能を発揮します。

また、アダプティブドライブアシスト、アウディプレセンスシティ、パークアシスト、サラウンドビューカメラなどの安全装備を投入。上質な乗り心地と高い安全性能を両立した一台です。

Audi Q8のコックピットAudi Q8の先進的なコックピット。快適装備も充実

居住性に優れ、先進装備が充実したコックピット。マルチファンクションボタン付きハンドルとセレクターレバーには質感の高いレザーを採用しています。
運転席正面には視認性に優れたディスプレイが配され、オーディオやナビゲーション、メーターなどの情報がここに集約されます。センターのMMIタッチレスポンスコントロールシステムは手書き入力にも対応します。
イルミネーションのカラーを自分でカスタマイズできるマルチカラーアンビエントライティングも搭載し、ドライブの気分を盛り上げます。

Audi Q8の価格表(2019年日本導入時)
グレード 駆動方式 トランスミッション エンジン 価格(消費税8%込)
Q8 55 TFSI quattro フルタイム4WDシステム”Quattro” 8速ティプトロニック 3ℓ V型6気筒
DOHC直噴ターボ
340ps/500Nm
¥10,100,000
Q8 55 TFSI quattro debut package S line ¥11,220,000
Q8 55 TFSI quattro debut package Luxury ¥11,220,000

アウディQ8のPHEV「TFSI e」構想と、日本での実際のラインナップ

Q8には、PHEV(プラグインハイブリッド)を設定したプロトタイプが海外で目撃されていた時期がありました。リアフェンダー左側面に充電ポートと黄色いステッカーが確認でき、電動化モデルであることがうかがえるものでした。

アウディは2019年3月のジュネーブモーターショーで「Q5」「A6」「A7」「A8」のPHEVモデルを公開し、これらに「TFSI e」バッジが与えられました。Q5・A6・A7には「50 TFSI e」「55 TFSI e」、A8には「55 TFSI e」「60 TFSI e」が設定され、いずれも4WDのクワトロを組み合わせています。当時、Q8にも「60 TFSI e」の設定が予想されていました。

  50 TFSI e 55 TFSI e 60 TFSI e
エンジン 2.0L直列4気筒ガソリンターボ+電気モーター 3.0L V型6気筒ガソリンターボ+電気モーター
最高出力 299ps 367ps 445ps
最大トルク 450Nm 500Nm 700Nm

もっとも、日本市場のQ8では、このPHEV(TFSI e)は主力として正式導入されないまま推移しました。実際には、48Vマイルドハイブリッドのガソリン«55 TFSI»を軸に、後年には3.0L V6ディーゼル«50 TDI»(2023年に追加、2024年の改良後も継続)、V8スポーツの«SQ8»、そして最強の«RS Q8»が揃う形で、電動化はマイルドハイブリッドを中心とする構成となっています。

2018年8月に欧州で発売 日本へは2019年に導入

アウディは2018年8月20日、新型Q8を欧州市場で発売したと発表しました。当初は2018年秋頃の投入とみられていたため、やや前倒しの展開となりました。
発表時点では日本での販売は明言されていませんでしたが、当時の輸入車販売でアウディはメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンに次ぐ4位に位置し、全国100か所以上でディーラーを展開していたことからも、日本市場を重視する姿勢がうかがえました。結果として、Q8は前述のとおり2019年9月に日本へ導入されています。

Q8のドイツ仕様にはアウディコネクト対応のMMIナビゲーションプラスを標準装備

Q8のドイツ仕様には、Wi-Fiホットスポット機能やスマートフォン連携を実現するアウディコネクトを備えた最上級のMMIナビゲーションプラスが標準装備されました。過去の走行記録を学習し、好みのルート案内を行うナビゲーションなど、先進的な機能が特徴です。

エクステリアには新デザインのシングルフレームグリルを採用

アウディ新型Q8のエクステリアQ8のために新たにデザインされたシングルフレームグリル

大きく口を開いたようなシングルフレームグリルは、近年のアウディでは珍しいレトロな雰囲気を漂わせます。
このグリルは、1980年代に登場したアウディの名車クワトロのグリルをモチーフにブラッシュアップしたデザインです。
上下左右を直線で結んだ格子状のグリルは、大型クーペSUVのQ8によくマッチし、迫力があります。

ボディは丸みを帯びた流れるような造形で、エレガンスをコンセプトに開発された通り、フロントからリアまで気品あるシルエットにまとめられています。
足元を力強く演出する最大22インチのホイールも見どころです。

HDマトリクスLEDヘッドライトを設定

アウディQ8のヘッドライト夜間運転をサポートするHDマトリクスLEDヘッドライト

標準はLEDヘッドライトですが、上位車種と同じ「HDマトリクスLEDヘッドライト」も設定されています。
これは路面・交通状況に応じて光量を調整し、夜間走行をサポートするヘッドライトです。
さらに、スマートフォンの専用アプリmyAudiから多彩な照射パターンを選択でき、外からのライトアップ演出も楽しめます。

アウディQ8は全高が低くワイドなクーペSUVのスタイリング

Q8のボディサイズは全長4,986mm、全幅1,995mm、全高1,705mmで、意外にもQ7より全長が短く、全高も低くなっています。
このため、ワイド&ローのクーペSUVらしいプロポーションになっています。
ホイールベースはQ7より5mm長く、居住性でも有利で、広い室内空間を確保。
3分割リアシートを倒すと最大1,755Lの荷室容量を確保でき、アウトドア用途にも対応します。リヤゲートは電動式で、荷物で両手がふさがる普段使いにも便利です。

Q8と、ラージSUVのQ7のボディサイズを比較しました。

アウディQ8とQ7のボディサイズ比較
Q8 Q7
全長 4,986mm 5,052mm
全幅 1,995mm 1,968mm
全高 1,705mm 1,735mm
ホイールベース 3,000mm 2,995mm

最新のコネクティビティを採用したインテリア

新型Q8のアウディバーチャルコックピット12.3インチのアウディバーチャルコックピットはナビ画面や車両情報を表示

12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」が走行情報を表示し、ヘッドアップディスプレイはナビゲーションや道路標識などの重要情報をフロントガラスに投影します。

Q7が3列7人乗りだったのに対し、Q8は2列5人乗りとなり、後席の快適性が向上しています。ベンチレーションやスライド機能、マッサージ機能も備え、長時間のドライブも快適です。

そして、Q8の目玉が最新のコネクティビティシステムです。

インパネのセンターに配置されたディスプレイで操作

アウディQ8のフルデジタルディスプレイ従来スイッチで操作していた機能の多くをディスプレイ操作に変更

上部10.1インチ、下部8.6インチのディスプレイでほぼ全ての操作を可能にした「MMIタッチレスポンスディスプレイ」を搭載しています。
上部はインフォテインメントとナビゲーションを、下部は空調などの車両機能を担当。下部ディスプレイは手書きテキスト入力にも対応します。

音声入力にも対応し、「おなかがすいた」と伝えるとレストランを提案してくれるなど、日常会話のようにQ8とやり取りできます。

Audi connectでドライバーをサポート

「アウディ・ブランド・サミット」時点ではドイツ市場限定として登場した、Wi-Fiホットスポット機能を持つAudi connect。
ドライバーの好みに応じた交通案内や災害情報などをリアルタイムに受信します。
専用アプリによるドアの開閉や、音楽のストリーミング再生にも対応します。

リモートパーキング機能

車庫入れ・車庫出しを自動で行うリモートパーキング機能も用意され、ドライバーは専用アプリmyAudiからQ8をリモート操作できます。
同様の機能はメルセデス・ベンツやBMWの上位車種にも搭載されており、各社が精度や使い勝手を競う装備となっています。

全てのパワートレインにマイルドハイブリッドを搭載し燃費も改善

エンジン休止システムを備えるマイルドハイブリッドを全パワートレインに搭載します。
仕様は48V電源でリチウムイオンバッテリーを搭載し、ベルト駆動式のオルタネータースターターにより回生エネルギーを活用。コースティング(慣性走行)中のエンジン停止などで効率を高めています。

マイルドハイブリッドの採用により、大柄なボディながら燃費性能はQ7並みか、それ以上の効率が期待できる構成となっています。

アウディQ8の販売価格は1,000万円前後からスタート

「アウディ・ブランド・サミット」では価格の公式発表はありませんでしたが、当時のQ7が8,120,000円、A8が11,400,000円だったことから、Q8は1,000万円前後の価格帯になると見込まれていました。実際に日本導入時のQ8は1,010万円からとされ、この予想に近い水準でスタートしています。

Qシリーズのフラッグシップ アウディ・Q8のモデルチェンジ遍歴

Q8は、アウディが展開するクーペと融合したスタイルが特徴のフラッグシップSUVで、基本設計はQ7と共有しています。

アウディ・Q8 初代(2019年〜)

2019年7月、アウディQ8の日本導入が発表され、エントリーとなる「Q8 55 TFSI quattro」が案内されました。9月に販売が始まり、搭載エンジンは3.0L V6 DOHC直噴ガソリンターボ+48V電源システムのマイルドハイブリッドです。
その後、2020年には最強モデル「RS Q8」(4.0L V8ツインターボ、600ps、1869万円)が日本発売。2023年にはスポーツモデル「SQ8」(V8・507ps)や3.0L V6ディーゼル「50 TDI」、さらに「RS Q8 performance」(631ps)が加わりました。
2024年10月には日本上陸以来初の大幅アップデートを実施し、新CIや新デザイン、レーザーライト付きHDマトリクスLEDなどを採用。2025年2月には改良版「RS Q8 performance」(2236万円)も登場しています。日本市場では、電動化はマイルドハイブリッドとディーゼルを中心とする構成で展開されています。

アウディ・Q8のモデルチェンジ遍歴
アウディ・Q8のモデル 販売年表
初代(2024年10月に大幅アップデート) 2019年~

アウディの最新技術を搭載したフラッグシップSUVクーペ Q8

AUDI Q8

新型Q8は、アウディが主戦場とする欧州市場で2018年秋に発売され、日本には2019年9月に導入されました。以後、SQ8やRS Q8、ディーゼルの50 TDIなどでラインナップを拡充し、2024年秋には日本上陸以来初の大幅アップデートを受けています。

クーペSUVならではのスタイリッシュなデザインと、48Vマイルドハイブリッドを中心とする効率性、そしてRS Q8に代表される圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えたQ8は、いまもアウディのフラッグシップSUVクーペとして存在感を放ち続けています。