新型「Audi Q5 40 TDI quattro」が誕生~クリーンディーゼルエンジンを搭載する新車両は各国の排ガス規制をクリアする環境性能と低燃費も魅力的なラグジュアリーなSUV
アウディジャパンは2019年2月4日のプレスリリースで、スタイリッシュで美しいエクステリアが特徴的なミドルクラスSUVである「Q5」シリーズに、クリーンディーゼルエンジンを搭載させた新モデル「Q5 40 TDI quattro」等を追加設定して、2019年2月19日より、全国126店舗の正規ディーラーを通じて販売する事をアナウンスしました。
ここでは、アウディが新たに誕生させた「Q5」のディーゼル車が搭載するTDIエンジンの特徴や、ディーゼルモデルの追加導入を記念して開発された限定250台が販売される「Q5 TDI 1st edition black Styling(ファーストエディション ブラックスタイリング)」の魅力についても紹介します。
テストシーズン到来でアウディQ5の開発車両がスクープ!
アウディQ5の開発車両をキャッチ!
スカンジナビアのウィンターシーズンが始まり、アウディQ5の改良新型モデルの開発車両がカメラに捉えられました。今回目撃された個体ではサイドスカートやフロント、リアエンドがカモフラージュされていますが、テールライトやエアインテーク、従来モデルよりもワイドになったメッシュグリルが確認できます。
アウディQ5の開発車両からヘッドライトが新しいデザインになっているのが確認できる
また、ヘッドライト内部にも新グラフィックが採用されており、エクステリアは全体的にリフレッシュされています。
アウディQ5の開発車両のインテリアに大型タッチスクリーンが設置されているのがわかる
装備面では高解像度タッチスクリーンのサイズアップやMMIインフォテインメントシステムのアップグレードが予想されます。
新型アウディQ5にラインナップされるエンジンが気になるところ
新型アウディQ5のパワートレインは2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボエンジンやガソリンターボエンジンに加え、3.0リットルV型6気筒ガソリン+電気モーター、さらに新エンジンが設定される可能性も濃厚とのこと。新型アウディQ5は2020年内に世界初公開されるでしょう。
改良版アウディQ5のプロトタイプがスパイショット!
改良版アウディQ5のプロトタイプがスクープされた!
改良新型のAudi Q5のプロトタイプがカメラに捉えられました。
アウディQ5のプロトタイプからデザインが刷新されているのがわかる
Audi Q5のプロトタイプのコックピット
今回撮影されたアウディQ5のコックピットには10インチほどと思われる大型タッチスクリーンが設置されていて、最新のMMIインフォテインメントシステムが搭載される可能性が高いでしょう。エクステリアもフロント・リアともにデザインを刷新されています。
新型アウディQ5には新設定のエンジンが追加になるか!?
新型アウディQ5のパワートレインにはディーゼル/ガソリンモデルのほか、電気モーターを組み合わせたPHEVモデルがラインナップされるほか、その他のエンジンが新設定される可能性も。
2020年前半にはワールドプレミアを迎えるのではないかと噂されています。
ミドルクラスSUV Audi Q5に限定モデル「S line dynamic limited」が登場!
限定モデル「アウディQ5 S line dynamic limited」が2019年8月20日に発表!
アウディジャパン株式会社は、「Q5 40 TDI quattro sport」をベース車両として採用した特別仕様車「Audi Q5 S line dynamic limited」を2019年8月20日より250台限定で発売しました。価格は746万円となっています。
アウディQ5 S line dynamic limitedのインテリア
2.0L 直列4気筒DOHCターボディーゼル搭載で力強い走りが持ち味のアウディQ5 S line dynamic limited。S lineエクステリアと20インチホイールなどの特別装備に、ダイナミックインジケーター付きマトリクスLEDライト/LEDリヤコンビネーションライト、ドライバーアシスタンスシステムを新たに追加しています。
新型アウディQ5の開発車両がスクープ!ワールドプレミアは2020年内が濃厚か
新型アウディQ5の開発車両の一新されたフロントマスクが確認できる
アウディのクロスオーバーSUVであるQ5の改良新型プロトタイプがスパイショットされました。
新型アウディQ5の開発車両のサイドビュー
新型Q5では、同社のその他車種と同様にグリルデザインを一新。従来モデルでは横にラインが入っていましたが、新型ではメッシュグリルが採用されています。ヘッドライトもQ8のようなLEDデイタイムランニングライトを備えるなどの変更が加えられています。
新型アウディQ5の開発車両のリアビュー 水平貴重のテールライトが確認できる
車内コックピットには10.1インチのディスプレイを使った最新鋭のインフォテインメントシステムや、12.3インチTFT液晶によるAudi virtual cockpit(デジタルインストルメントクラスタ)を備えると予想。パワートレインについてはプラグインハイブリッドなどの新しいエンジンをラインナップする可能性が見込まれています。
アウディが新型「Q5」の新生代PHV車「Q5 55 TFSI e クワトロ」を欧州で発表
アウデ新型「Q5」の新生代PHV車「Q5 55 TFSI e クワトロ」を発表
アウディが欧州にて、新型「Q5」のPHV(プラグインハイブリッド)である「Q5 55 TFSl e クワトロ」を発表しました。アウディの新世代のPHVシステムである「TFSI e」は、直噴ガソリンターボエンジンをベースにしています。今後もアウディのPHVに対して「TFSI e」の名称を使用していく予定としています。
アウデ新型「Q5」の新生代PHV車「Q5 55 TFSI e クワトロ」は優先する走行モードを選択できる
新型Q5のPHVエンジンは、直噴2.0L直列4気筒ガソリンターボTFSIエンジンで、「EV」「ハイブリッド」「バッテリーホールド」の3種類の走行モードが採用されており、モードボタンで優先ドライブモードを選択することができます。
ハイブリッドモードでは、最大限の効率をPHVシステムが得るために、エンジンと電気モーターのバランスを常に最良とするよう求め、エンジンを停止しても惰性走行することも可能です。
バッテリーホールドモードでは、設定した時点での充電状態を常に維持するモードです。
アウデ新型「Q5」の新生代PHV車「Q5 55 TFSI e クワトロ」の充電時間は約2時間半
PHV車ですので充電が必要になりますが、「アウディe-tronチャージングサービス」を利用すると、専用カードで欧州全域の公共充電ステーション、10万箇所にアクセスすることができます。
アウデ新型「Q5」の新生代PHV車「Q5 55 TFSI e クワトロ」は「myAudi」アプリで充電を管理できる
長距離走行などで、走行途中で充電が必要になることが予想される場合、「myAudi」アプリで計画的に走行することができます。このアプリではリアルタイムでの充電状態や走行可能距離が分かり、急速充電ステーションへのルートをナビゲーションに表示させることができるため、充電を始めるタイミングを逃しません。もちろん、交通状況も考慮するため、常により近い充電ステーションへナビゲートしてくれます。また、アプリからこれまでの走行記録や平均電力使用量などの情報が分かります。
アウデ新型「Q5」の新生代PHV車「Q5 55 TFSI e クワトロ」は航続距離をのばすためのアシスト機能がある
「Q5 55 TFSI e クワトロ」には「予測効率アシスト」が搭載されており、航続距離をのばすことを追求する支援システムで、ナビデータや車両センサーシステムの情報と共に大まかなルートの計画や細やかな計画を作成します。また、走行中にアクセルペダルから足を離す必要がある場合、ディスプレイに表示すると共に、アクティブアクセルペダルへの感触をフィードバックすることにより、ドライバーへアクセルから足を離すように促します。
エンジン | 直噴2.0L直列4気筒ガソリンターボTFSI |
---|---|
最高出力/モーター/PHVシステム全体 | 252hp/143hp/367hp |
最大トルク/モーダー/PHVシステム全体 | 37.7kgm/35.7kgm/51kgm |
トランスミッション | 7速Sトロニック |
駆動方式 | 4WDクワトロ |
0~100km/h加速 | 5.3秒 |
最高速度/EVモード | 239km/h/135km/h |
バッテリー充電時間(400V/16A) | 約2時間30分 |
二次電池はリチウムイオンで蓄電容量14.1kWhでmEVモードでの走行は40km以上のゼロミッション走行を実現し、複合モードでの燃費は47.6km/L、CO2排出量は46g/kmとなります。
1989年に「Audi 100 2.5 TDI」が市販車として初めて導入したTDIはルマン24時間耐久レースで技術力を磨いた直噴ディーゼルエンジン
力強い走りと環境性能を高レベルで両立させたTDIエンジンを搭載
Q5のディーゼル車が搭載する「TDI(Turbocharged Direct Injection)」は、1989年に量産市販車としては「Audi 100 2.5 TDI」が初めて導入した、パワフルさと環境性能を高いレベルで両立させる直噴ディーゼルエンジンです。
同エンジンの技術力の高さは、ルマン24時間耐久レースで8度も優勝するなどの好成績を収める事で証明されて、世界各国にアピールされました。
「Audi Q5 40 TDI quattro」等の車両が搭載するTDIエンジンは高圧コモンレール式インジェクター等の最新技術を導入してポスト新長期排ガス規制をクリア
「Q5 40 TDIクワトロ」等の新車両が搭載するクリーンディーゼルエンジンは、低高2系統のEGRや、高圧コモンレール式インジェクター等の最新技術を導入します。
排気系統においては、酸化触媒コンバーター・尿素SCR・粒子状物質フィルターといったユニットを採用して、燃料である軽油を燃焼した際に排出されるガスをクリーンに浄化するなどの環境性能を備える「Q5」のディーゼルモデルは、2021年に厳格化される欧州排ガス規制EURO6や、日本で導入されているポスト新長期排ガス規制もクリアします。
Q5のディーゼルモデルはTDIエンジンに「7速Sトロニック」や「quattro」を組み合わせて走行性能を引き上げる
Q5のディーゼルモデルである「Q5 40 TDIクワトロ」等の車両は、搭載するTDIエンジンに7速Sトロニックや、アウディの4WDシステム・quattroを組み合わせて走行性能を引き上げます。
同エンジンは、7速Sトロニックの制御システムが作動する事で、低回転域からのパワフルな走行をサポートできる最適ギアが選択されて、オーナーにストレスのない走りを体感させます。また、quattroとの組み合わせ効果によって、走行時の安定性や走破性を向上させます。
ディーゼルエンジンを搭載する「Q5 40 TDI クワトロ」と、ガソリンエンジンを搭載する「Q5 45 TFSI クワトロ」を比較した際には、前者の方が1.7km/Lほど燃費性が優れています。
「Q5 40 TDI クワトロ」が燃料を満タンにした時の航続距離は約1,092kmと、東京と大阪を往復できる魅力的な数値を実現しています。
Q5 40 TDI Quattro | Q5 45 TFSI quattro | |
---|---|---|
エンジン | DET 2L 直列4気筒DOHCコモンレール式ターボディーゼル | DAX 直列4気筒DOHCインタークーラターボ付ターボチャージャー |
総排気量 | 1.968L | 1.984L |
最高出力 | 140kW/3,800‐4,200rpm | 185kW/5,000-6,000rpm |
最大トルク | 400Nm/1,750‐3,000rpm | 360Nm/1,600‐4,500rpm |
燃費(JC08モード) | 15.6km/L | 13.9km/L |
タンク容量 | 70L | 70L |
航続距離 | 約1,092km | 約973km |
Q5の新たなエントリーモデルとなる「Q5 40 TDI Quattro」の日本での販売価格は636万円~環境性能が優れたTDIエンジンを搭載するディーゼルモデルにはエコカー減税が適用
Q5 40 TDI quattro sportはスポーティなエクステアが魅力的なラグジュアリーSUV
Q5シリーズの新たなエントリーモデルとなる「Q5 40 TDI クワトロ」の日本市場での販売価格は、636万円となります。スポーティな装備を充実させる「Q5 40 TDI クワトロ スポーツ」の販売価格は657万円となっています。ディーゼルモデルの誕生を記念して限定250台が販売される「Q5 TDI ファーストエディション ブラックスタイリング」の販売価格は746万円です。
アウディのクリーンディーゼルエンジンであるTDIを搭載する「Q5」シリーズは、国土交通省が定める排出ガス基準と燃費基準値をクリアする高い環境性能を実現する車であるために、エコカー減税制度が適用されます。
アウディの試算によれば「Q5 40 TDI クワトロ スポーツ」を購入したオーナーは、2019年3月31日までに新車登録・届出をするなどの諸条件を満たせば、自動車取得税や自動車重量税が免除されるなどの制度が適用されて、最大で24万2,900円の税金が優遇される措置を受けられます。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
Q5 40 TDI quattro | 2L 直列4気筒DOHCコモンレール式ターボディーゼル | 7速Sトロニック | quattro | 6,360,000円 |
Q5 40 TDI quattro sport | 6,570,000円 | |||
Q5 TDI 1st edition black styling | 7,460,000円 |
限定250台販売の「Audi Q5 TDI 1st edition black styling」はルーフレール・ミラー等の外装パーツをブラックでスタイリングするコストパフォーマンスの高い車
外装パーツをブラックでスタイリングした250台限定の発売記念モデル
「Q5 TDI ファーストエディション ブラックスタイリング」は、Q5にクリーンディーゼルエンジンを搭載するTDIモデルが新設定された事を記念して開発されたコストパフォーマンスの高い車です。
Q5 40 TDI Quattro sportをベース車として、250台が限定販売される「Q5 TDI ファーストエディション ブラックスタイリング」は、フロントリップスポイラーやルーフレールなどのパーツをブラックスタイリングによって加飾して、コントラストグレーが品格を与える20インチアルミホイールを組み合わせる事で、ラグジュアリーさとスタリッシュさを向上させます。
同車は、質感も優れたパーシャルレザーや、30色の配色パターンの中からオーナーの好みに合わせて室内を彩る事ができる「マルチカラーアンビエントライティング」を装備して、インテリアにも特別感を与えます。
その他にも、夜間走行時の安全性に寄与する「マトリクスLEDヘッドライト」や、先進のアシスタントパッケージを装備しているにもかかわらず、ベース車との販売価格の差を100万円以下の89万円に抑えている「Q5 TDI ファーストエディション ブラックスタイリング」は、コストパフォーマンスの高い車と言えます。
Audi Q5 TDI 1st edition black stylingの主な標準装備
- マトリクスLEDヘッドライト
- ブラックスタイリング(シングルフレームグリル、エアイントレット、リヤディフューザーなど)
- ラグジュアリーパッケージ(パーシャルレザー、マルチカラーアンビエントライティング)
- リヤシートヒーター
- アシスタンスパッケージ(バーチャルコックピット、アウディプレセンスリヤなど)
- アルミホイール5セグメントスポークデザイン コントラストグレーポリッシュト
ラグジュアリーなSUV アウディQ5のモデルチェンジ遍歴
アウディQ5はドイツのアウディが販売するDセグメントのラグジュアリーなSUVです。駆動方式はフルタイム4WDのみになっています。Q7に継ぐSUVとして開発されました。
アウディQ5 初代 8R/2008年~2017年
2008年、フォルクスワーゲンフループのMLBプラットフォームを採用した初代アウディQ5がデビュー。日本仕様は2009年5月に販売を開始しています。
2012年11月にマイナーチェンジを実施。フロントマスクを刷新し、2.0Lと3.0Lの新開発エンジンを搭載。
2013年2月、ハイブリッドモデルが日本モデル「hybrid クワトロ」を投入。
アウディQ5 2代目 FY/2017年~
2017年10月、2代目アウディQ5が日本市場で販売を開始します。新しく「MLB Evo」プラットフォームを採用しています。同時に限定250台の限定車「1st edition」を販売開始。同年11月、新たに「Q5 2.0 TFSI クワトロスポーツ」を設定。
2019年2月、クリーンディーゼル搭載モデルの「Audi Q5 40 TDI quattro」が日本市場向け導入されました。同年10月、欧州にてハイブリッドモデル「Q5 55 TFSI e クワトロ」を発売しました。
アウディQ5のモデル | 販売年表 |
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初代 8R | 2008年~2017年 |
2代目 FY | 2017年~ |
アウディ自慢のクリーンディーゼルエンジンを搭載する新型「Audi Q5 40 TDI Quattro」は圧巻の走りを堪能できるラグジュアリーSUV
「Q5」のディーゼル車が搭載するTDIエンジンは、アウディの4輪駆動システムであるquattroと並び称されるほどの世界的な知名度を誇る、同社を象徴するテクノロジーです。日本市場では、同エンジンを搭載する車両が1980年代の一時期に正規輸入されていたに過ぎないため、quattroほどの知名度はありません。
ルマン24時間レースで、その技術力の高さを証明したTDIエンジンを搭載するディーゼル車である「Q5 40 TDI クワトロ」「Q5 40 TDI クワトロ スポーツ」「Q5 TDI ファーストエディション ブラックスタイリング」は、欧州排ガス規制EURO6などの各国の厳しい環境基準をクリアしながら、低回転域からパワフルな走りを楽しませてくれるラグジュアリーSUVです。