Fペイスはジャガーが初めて制作した高級SUV
2013年9月にFペイスのモデルとなるコンセプトカーが発表されてから2年半、待望の市販車モデルが2016年に発売されました!高級セダンの「XJ」や、ピュアスポーツカー「F-TYPE」を販売しているジャガーが創造するSUVはどのような車なのか?
ジャガーF-PACEのエクステリアやインテリア、搭載エンジンや装備、価格やライバル車を紹介します。
Fペイスの高性能モデル「SVR」のプロトタイプをスクープ!
改良新型が開発中のFペイスですが、今回その新型Fペイスの高性能モデルである「Fペイス SVR」のプロトタイプがスパイショットされました。
FペイスSVRプロトタイプのフロントビュー
Fペイス SVRプロトタイプのサイドビュー
Fペイス SVRプロトタイプのリヤビュー
ジャガー・Fペイス SVRはジャガーのチューニング部門であるSVOが担当しています。ブレーキキャリパーや大型コーナーエアインテーク、21インチのアルミホイール、エキゾーストパイプなどが装着されます。
キャビンに搭載されるインフォテインメントシステムはApple Car PlayやAndroid Autoに対応し、スマートフォンとの連携機能も強化しています。パワートレインはBMW製4.4L V型8気筒ガソリンツインターボが搭載される可能性があり、最高出力、最大トルクともにアップデートすることも期待できます。世界初公開は早ければ2020年内が有力とのことです。
改良新型Fペイスの開発車両がテスト走行中の様子をスパイショット!
スカンジナビアで雪道でのテスト走行を行うジャガー・Fペイスの新型改良プロトタイプがカメラに目撃されました。
今回の車両は厚いカモフラージュがかかっているものの、ヘッドライトの形状やテールライトのデザインが確認できます。さらにリアに注目すると楕円形エキゾーストシステムが装着されていることもわかります。
キャビンにはアップデートされたステアリングホイール・ギアセレクターやインフォテインメントシステムなどが用意されるでしょう。パワートレインは2.0L直列4気筒ターボディーゼルとガソリンターボエンジン、上位グレードに3.0L直列6気筒+48Vマイルドハイブリットが設定されると予想。世界初公開は2020年後半から2021年初頭が有力です。
F-PACEに特別仕様車「SENSORY PERFORMANCE EDITION」がラインナップ!
F-PACE SENSORY PERFORMANCE EDITIONのエクステリア
ジャガーはF-PACE の特別仕様車「SENSORY PERFORMANCE EDITION(センサリー・パフォーマンス・エディション)」を発表し、2019年11月14日より予約を開始しました。車両価格は7,350,000円からで、限定50台での販売となります。SENSORY PERFORMANCE EDITIONのベースとなるのは PRESTIGE ディーゼル180PSで、快適なロングドライブに貢献するINGENIUMディーゼル・エンジンを搭載しています。
フジ・ホワイト
カルデラレッド
サントリーニブラック
F-PACE SENSORY PERFORMANCE EDITIONはグロスブラックのアルミホイール(19インチ)を装備する
F-PACE SENSORY PERFORMANCE EDITIONに用意されるボディカラーは「フジ・ホワイト」「フィレンツェレッド」「サントリーニブラック」の3種類。フジ・ホワイトは20台、フィレンツェレッドは5台、サントリーニブラックは25台限定です。黒塗装のエクステリアパーツがF-PACEにシックな魅力をプラスします。
フジ・ホワイトとサントリーニブラックにはエボニー、フィレンツェレッドにラテのインテリアカラーを標準装備。グレインレザーシートを使った高級感あふれる仕立てとなっています。多彩な運転支援システムをセットとしたドライブパックや、ワンタッチで開閉操作が可能なパワーテールゲートを備えます。
ボディカラー | フジ・ホワイト (ソリッドカラー) |
フィレンツェレッド (ソリッドカラー) |
サントリーニブラック (メタリックカラー) |
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インテリアカラー | エボニー | ラテ | エボニー |
販売台数 | 20台 | 5台 | 25台 |
価格 | 7,350,000円 | 7,457,000円 | 7,457,000円 |
南ヨーロッパでジャガーF-PACEの改良新型プロトタイプをスパイショット!
ジャガーF-PACEの改良新型プロトタイプを激写!
ジャガーが販売する高級SUV「F-PACE」の改良モデルのプロトタイプがスクープされています。撮影された場所は南ヨーロッパとのことです。なお、改良型ジャガーF-PACEのワールドプレミアは2020年以降に行われるでしょう。
ジャガーF-PACEの分厚いカモフラージュをまとった開発車両
今回捉えられた個体は分厚くカモフラージュをまとっているものの、楕円形に設計されたサイドエアインテークや従来型よりもサイズダウンしたヘッドライトなどが確認できます。グリルについても真デザインが採用される可能性が濃厚でしょう。
リヤスタイルに注目すると、テールライトについてもデザインが刷新されているのが分かります。
新しいジャガーF-PACEはハイブリッドモデルもラインナップか!?
インテリアについては確認できていませんが、最新のデジタルクラスタや「Pivi Pro」タッチスクリーンインフォテインメントシステムを搭載するものと思われます。
改良後の新型Fペイスは、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンをはじめ、3.0リットル直列6気筒インジニウム搭載のハイブリッドモデルをラインナップする可能性があります。
ジャガーF-PACEのエクステリアはフロントグリルが特徴的でメッキパーツを使ったラグジュアー感が魅力
フロントビュー
サイドビュー
リヤビュー
F-PACEのエクステリアは、エンブレム周りに大きく開いたグリルが特徴的なデザインで、細長いヘッドライト、開口部に装飾されたメッキパーツが高級感を添えています。
ヘッドライトのポジションランプは面発光のホワイトLEDで、下方向に沿ってデザインされています。目立ちやすいポジションランプなので昼間にはデイライトとしても活躍します。
テールライトもLEDを使っていて、後続車からも見やすくヘッドライトと同様に下弦のテールランプが面発光するデザインです。
フロントフォグランプ
オプションで、フロントフォグや、電動テールゲート、ハンズフリー電動テールゲートなどが追加でき、より便利な使い方ができます。
全長 | 4,740mm |
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全幅 | 1,935mm |
全高 | 1,665mm |
ホイールベース | 2,875mm |
最低地上高 | 215mm |
車両重量 | 1,920kg |
最小回転半径 | 5.6m |
トランク容量 | 650L |
ジャガーF-PACEのインテリアは重厚な雰囲気とブラウンレザーが格式の高さを感じる
F-PACEのインテリアは、重厚で落ち着いた雰囲気があります。茶色のレザーシートは、落ち着いた大人な雰囲気を醸し出していますが、残念ながら日本仕様ではオプション設定されていない点に注意が必要です。
後部座席もゆったりとした造りになっていて、足元空間945mm、膝周りの空間は65mmあるので大人が座っても余裕がありゆったりとドライブを楽しむことができます。電動リクライニングが装備されていて、窮屈な思いをしながら座り続けることもありません。
また、チャイルドシートやジュニアシートを固定するISOFIXも備え付けてあり、2人分のシートを固定することができます。
天井にはパノラミックルーフがオプション設定されていて、固定式とスライド式の2種類があります。直射日光を受けると上がりやすい室温を抑えるために電動のサンシェードも標準装備されている点が嬉しいポイントです。
ラゲッジスペースは、最大650リットルの容量がありますので、たくさんの荷物を積むことができます。4:2:4の分割リヤシートを採用しているので、真ん中だけを倒しスキーやスノーボードなどの長尺物を積み込み4人乗車することも可能です。
ジャガーF-PACEのエンジンはディーゼルターボとスーパーチャージャーの2つを採用
ジャガーF-PACEに搭載されるエンジンは、「2Lのディーゼルターボエンジン」と「3LのV型6気筒スーパーチャージャーエンジン」の2種類あります。
排気量 | 1,999cc |
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最高出力 | 180PS/4,000rpm |
最大トルク | 430Nm/1,750-2,500rpm |
最高速度 | 205km/h |
0-100km加速 | 8.7秒 |
燃費 | 15.8km/L |
排気量 | 2,994cc |
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最高出力 | 340PS/6,500rpm |
最大トルク | 450Nm/3,500rpm |
最高速度 | 250km/h |
0-100km加速 | 5.8秒 |
燃費 | 10.1km/L |
ディーゼルエンジンを積んでいるモデルは、「PURE(ピュア)」「PRESTIGE(プレステージ)」「R-SPORT(Rスポーツ)」の3モデルで、V型6気筒エンジンを積んでいるモデルは、「R-SPORT(Rスポーツ)」「S」の2モデルです。
最上級モデルの「S」は、F-PACEの中でも1番高価でパフォーマンスが高いモデルで、「R-SPORT」に積んでいるエンジンよりも高性能なものが搭載されています。
種類 | V型6気筒 |
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過給機 | スーパーチャージャー |
排気量 | 2,994cc |
最高出力 | 380PS/6,500rpm |
最大トルク | 450Nm/3,500rpm |
最高速度 | 250km/h |
0-100km加速 | 5.5秒 |
燃費 | 10.1km/L |
ジャガーF-PACEには世界最高水準の予防安全装備を採用
ジャガーF-PACEには最新のAWDシステムに加え、様々な装備が搭載されています。
「LWD(レーンデパーチャーウォーニング)」は、ふらつきなどで車線からはみ出た場合に警告、ステアリングホイールを震わせて注意を促してくれます。
「レーンキープアシスト・ドライバーコンディションモニター」は、意図しない車線はみ出しからステアリングを制御し、自動的に車線内に車を戻してくれる機能です。また、居眠り運転にならないよう連続運転時間などからドライバーの疲労を検知し、休憩を促してくれます。
「ブラインドスポットモニター・リバーストラフィックディテクション」は、リヤセンサーでブラインドスポット(死角)に入り込んでいる車を検知し、ドアミラー内に表示してくれます。また、リバーストラフィックディテクションは、バックで駐車スペースから出る時に近づいてくる車がいたら、モニター内に警告してくれる機能です。
「アダプティブクルーズコントロール」は、レーダーを用いたクルーズコントロールのことで、先行車をレーダーで感知し、設定した速度以下で走行している場合は、前方車に合わせた速度で適切な車間距離を空けながら追従、先行車がいなくなると設定した速度まで加速し巡行してくれます。
また、前方の車が停止した場合は、一緒に停止してアクセルを軽く踏むだけで再び一定距離を保ちながら追従してくれる機能も備わっています。
「オートノマスエマージェンシーブレーキ」は、警告音、モニターでの警告、自動ブレーキの3段階でアシストしてくれる緊急ブレーキ機能で、車両だけではなく歩行者にも対応した自動ブレーキシステムを搭載しています。
「ダイナミックスタビリティコントロール」は、車両の動きを自動的に検知し安定性を高めてくれるシステムで、エンジントルクの調整や適切なホイールにブレーキをかけて、アンダーステア・オーバーステアを調整し、走行車線からのはみ出しなどを抑制してくれます。
ジャガーF-PACEの販売価格はベースグレードのピュアが640万円から 各グレードの特徴
ジャガーF-PACEでは、ベースモデルの「PURE」から、ハイパフォーマンスモデルの「S」まで4種類展開しています。
ベースグレードのPURE(ピュア)はブラックで統一された内装が特徴
ベースモデルの「PURE」は、クリーンディーゼルエンジンを搭載した8速オートマチックのAWDシステムを搭載していて、価格は640万円からです。
インテリアは黒で統一されたシックな雰囲気で、10ウェイのパワーシートが標準装備されています。18インチアロイホイール、LEDシグネチャー付きHIDヘッドライト、ヘッドライトウォッシャーが備わっています。
上級グレードのPRESTIGE(プレステージ)はレザーシートやイルミネーションが標準装備
上級モデルの「PRESTIGE」では、PUREの装備に加えてレザーシートを装備したモデルでとても高級感があり、価格は664万円からになっています。
ソフトグレインレザーを使ったシートは、高級感にあふれていてインテリアカラーは3種類から選択することができます。
鮮やかなブルーのイルミネーションは、センターコンソール、ドアシグネチャーライン、ドアリリース、ドアポケットに装備されていて、華やかに車内を彩ってくれます。
ヘッドライトは、PUREと同様のHIDライトを使っていて「Jブレード」と呼ばれるLEDシグネチャーライトを搭載しています。
運動性能の高いFペイスのグレードがR-SPORT(Rスポーツ)
19インチアロイホイールを標準装備し、ベースと上級モデルで選べるディーゼルエンジンだけではなく、340PSのV型6気筒ガソリンエンジンも選べるモデルが「R-SPORT」です。フロントやリヤバンパーには、ブラックに色分けされたパーツも装備しスポーティな見た目になっています。価格は729万円からになります。
黒と赤を基調としたインテリアは走りへの情熱を高めてくれるデザインで、オプションのトーラスレザースポーツシートは、ホールド感抜群で安心して身を委ねられるシートです。
スカッフプレート
LEDフロントフォグランプ
R-SPORTのロゴが入ったスカッフプレートやステアリングホイールも装備しています。R-SPORTモデルからはLEDヘッドライトとフロントフォグランプが標準装備され、さらに視界が良くなり障害物などの発見もいち早くできます。
Fペイスの中で最も高いパフォーマンスを持つグレードがS
ジャガーF-PACEの中で、最もハイパフォーマンスなモデル「S」は、20インチアロイホイール、380PSのV型6気筒エンジンを搭載し、0-100km加速は5.5秒で到達します。フロント、サイド、リアに装着されたシルバーパーツは、高級感を出すのと同時に他の車にはない存在感を示しています。価格は982万からです。
インテリアは、ハイパフォーマンスな性能とは真逆で上品なブラウンの落ち着いた雰囲気があります。ヘッドレストにはハイパフォーマンスモデルの証である「S」のロゴが刻まれています。
イギリスのオーディオブランド「MERIDIAN」のサウンドシステムが標準装備され、11個のスピーカーに380Wのシステムが組まれています。
高級クロスオーバーSUV ジャガー・Fペイスのモデルチェンジ遍歴
ジャガー・Fペイスはイギリスのジャガーが販売する高級クロスオーバーSUVで、ジャガーが初めて生産した高級SUVです。
ジャガー・Fペイス 初代/2016年~
2015年11月、第44回東京モーターショーで公開され、発売に先立って2,000台の「Fペイス・ファースト・エディション」が生産され、日本へは50台の割り当てとなりました。ガソリンエンジンと、新型ディーゼルエンジンの「INGENIUM」を搭載したモデルの用意があります。
2016年1月、予約受注を開始します。用意されたグレードは、ベースモデルとなる「PURE」、スポーティモデルの「R-SPORT」、上級モデルの「PRESTIGE」、ハイパフォーマンスの「S」のラインナップが揃います。
ジャガー・Fペイスのモデル | 販売年表 |
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初代 | 2016年~ |
ジャガーF-PACE(Fペイス)は高級車でありスポーツカーでもある
ジャガーF-PACEは、2016年に発売してから販売台数を伸ばしている車種で、ジャガーブランドのSUVという新たな地位を築きました。ベースモデルの「PURE」でも640万円からという価格帯ですが、ラグジュアリーな出で立ちと所有する満足感を刺激してくれる1台です。
パフォーマンスだけを追求せず、自動緊急ブレーキや車線逸脱警報など安全性も高めているので、ドライバーと同乗者は安心して目的地までドライブすることができます。イギリス王室御用達の「XJ」を生んだジャガーが提案するSUV「F-PACE」の今後に期待が高まります。