AUDI A1のモデルチェンジ

アウディA1スポーツバックは2026年に生産終了 後継なしで累計138万台の歴史に幕、最終価格は360万円から

A1スポーツバックの後継はどうなるのか。直接の後継車は設定されず、アウディのエントリーはID.3ベースのEV「A2 eトロン」へ引き継がれます。日本導入は2026年7月時点で未発表で、A1は在庫車が最後の新車購入機会です。

アウディA1スポーツバックは2026年に生産終了 後継なしで累計138万台の歴史に幕、最終価格は360万円から

アウディA1スポーツバックは2026年に生産終了 2代目で歴史に幕を下ろし直接の後継は設定されず

アウディのエントリーモデルとして親しまれてきたA1スポーツバック。2019年11月に2代目が日本上陸してから6年あまり、A1は2026年に生産を終了しました。2010年の初代デビューから数えた累計販売台数は1,389,658台に達しています。

そして直接の後継車は設定されません。アウディは手頃な価格帯の小型車から距離を置き、収益性の高いプレミアムセグメントへ軸足を移す方針で、エントリーの役割はフォルクスワーゲンID.3をベースとするEV「A2 eトロン」が引き継ぎます。ガソリンエンジンを積むアウディ最小のモデルは、ハッチバックのA3とSUVのQ3になりました。

日本では在庫車を中心に新車としての案内が続いており、価格は25 TFSI advancedが360万円、25 TFSI S lineが385万円です。ここでは終幕までの歩みを整理したうえで、2代目A1スポーツバックの中身を詳しく見ていきます。

アウディA1の生産終了で累計販売は138万9658台 マルトレル工場は小型EVの生産ラインへ転換

A1とQ2の生産終了は2026年4月に伝えられました。2010年の発売以来のA1の累計販売台数は1,389,658台、2016年に登場したQ2は887,231台。ドイツ、イギリス、イタリアでとりわけ人気を集めたモデルでした。

両車の直接の後継は投入されません。新たなエントリーモデルとなるA2 eトロンはフォルクスワーゲンID.3をベースとしたEVで、欧州では3万ポンドを下回る価格帯からの設定が見込まれています。日本への導入時期や価格は2026年7月時点で発表されていません。

A1の生産終了によって、スペイン・マルトレル工場のラインには空きが生まれました。ここではフォルクスワーゲン・グループが今後投入する小型EVシリーズ、ID.Polo、ID.Cross、クプラ・ラバル、スコダ・エピックの生産が行われます。Q2の生産終了で空いたドイツ・インゴルシュタットの拠点は、A2 eトロンの生産にあてられる計画です。プレミアムコンパクトの入り口を内燃機関からEVへ置き換える、アウディの構造転換がそのまま反映された形といえます。

アウディA1スポーツバックは2025年9月の価格改定が最後 25 TFSI advancedが360万円、25 TFSI S lineが385万円に

日本市場では2025年9月に価格改定が行われ、25 TFSI advancedが360万円、25 TFSI S lineが385万円となりました。これがA1スポーツバックの最終価格です。

2019年11月の発売時、35 TFSI advancedは365万円でした。1.5Lから1.0Lへとエンジンがダウンサイジングされたにもかかわらず、最終的な価格は当時とほぼ並ぶ水準まで上がっており、この6年の輸入車価格の動きがそのまま表れています。年明けの2026年1月には、正規ディーラーが「A1とQ2は2026年をもって生産終了予定」と案内を始め、最終モデルの販売という段階に入りました。

日本市場におけるA1スポーツバック(2代目)の価格推移
時期 25 TFSI 25 TFSI advanced 25 TFSI S line 35 TFSI advanced 35 TFSI S line
2019年11月 - - - 365万円 391万円
2020年6月 294万円 325万円 351万円 365万円 391万円
2020年12月 294万円 325万円 351万円 369万円 395万円
2021年10月 300万円 332万円 356万円 377万円 401万円
2023年4月 304万円 336万円 360万円 - -
2023年10月 304万円 336万円 366万円 - -
2024年12月 - 351万円 376万円 - -
2025年9月 - 360万円 385万円 - -

2024年5月9日に限定150台の特別仕様車「urban chic edition」を399万円で発売 12月にはグレードを2本立てへ整理

アウディジャパンは2024年5月9日、特別仕様車「A1 Sportback urban chic edition(アーバンシックエディション)」を発表し、同日からオンライン限定で販売しました。価格は399万円、限定150台です。

ベースとなったのは、迫力あるバンパーやホールド性の高いフロントスポーツシート、スポーツサスペンションを備える25 TFSI S line。パワートレインはベース同様、最高出力95PS・最大トルク175Nmの1.0L直列3気筒ターボです。エクステリアにはブラックの17インチ「5アームポリゴンデザイン」アルミホイール、ミトスブラックメタリックのコントラストルーフ、ブラックAudiリングスとブラックスタイリングパッケージを標準装備。対してインテリアにはミントサテンペイントトリムをアクセントに配し、外はクール、内は柔らかいという対比を作っています。装備面ではアダプティブクルーズアシスト、アドバンストキーやフロントシートヒーターを含むコンビニエンス&アシスタンスパッケージ、スマートフォンインターフェースを標準としました。

同じ2024年の12月には価格改定とグレード整理が実施され、ラインナップは25 TFSI advanced(351万円)と25 TFSI S line(376万円)の2本立てに。エントリーの素の25 TFSIが姿を消し、燃費表示も18.1km/Lへ改められています。

2023年は4月に価格改定、10月に一部改良 S lineにAudi Sport製17インチホイールを設定

2023年2月8日に発表され4月1日から実施された価格改定で、25 TFSIは304万円、25 TFSI advancedは336万円、25 TFSI S lineは360万円となりました。

同年10月には一部改良が行われ、25 TFSI S lineにAudi Sport製の5アームスポークデザイン(コントラストグレー・パートリーポリッシュト、7.5J×17)を設定。S lineの価格は366万円に改められています。派手な変更ではありませんが、末期に向けて足元の見栄えを引き上げる手当てでした。

2022年はA1シティカーバーの第2弾を125台限定で発売 9月には1.5Lが落ちて日本仕様は1.0L専売に

2022年4月26日、アウディジャパンはA1スポーツバックをベースとしたクロスオーバー「A1 citycarver Black Style PLUS」を125台限定・464万円で発売しました。八角形のシングルフレームグリルやオフロードルックの専用デザイン、最低地上高約40mmアップという成り立ちは初回導入分と共通で、名称どおりブラックを強めた仕立てです。

欧州では同年5月12日、このA1シティカーバーが2023年モデルへの切り替えに合わせて「A1 allstreet(オールストリート)」へ車名を変更しました。装備やオプション、パワートレインの組み合わせは従来どおりで、ドイツでの基本価格も23,200ユーロに据え置かれています。

そして日本市場にとって大きかったのが、2022年9月の変更です。この時期を境に1.5L直列4気筒の35 TFSIがラインナップから外れ、A1スポーツバックは1.0L直列3気筒の25 TFSI系のみとなりました。150PSの上級エンジンが選べなくなったことで、キャラクターは実用寄りのコンパクトへと寄っていきます。

2020年11月にA1 citycarver limited editionを250台限定で日本導入 2020年12月と2021年10月には価格改定

クロスオーバー版のA1シティカーバーは、2020年11月24日に「A1 citycarver limited edition」として250台限定・483万円で日本に導入されました。搭載エンジンは最高出力116PS・最大トルク200Nmの1.0L直列3気筒ターボで、ボディサイズは全長4,050×全幅1,755×全高1,485mm。S lineインテリアプラスパッケージやバングアンドオルフセンのサウンドシステム、コンビニエンスパッケージなど人気オプションを標準装備した内容でした。

価格面では、2020年12月に35 TFSI advancedが369万円・35 TFSI S lineが395万円へ、2021年10月には25 TFSIが300万円・25 TFSI advancedが332万円・25 TFSI S lineが356万円・35 TFSI advancedが377万円・35 TFSI S lineが401万円へと改定されています。

2代目AUDI A1スポーツバックの日本発売は2019年11月

2018年にモデルチェンジを行ったアウディA1&A1スポーツバック。2代目では3ドアのA1を廃止し、5ドアモデル「A1スポーツバック」のみにラインアップを絞ることになりました。

2代目は「A1」とだけ言った場合も、すべて5ドアモデルを意味します。もっとも日本では「アウディA1=5ドアのスポーツバック」という認識が主流だったので、混乱は少なかったはずです。

コンパクトなサイズで日本でも使い勝手の良いアウディA1スポーツバックについて、日本国内での発売時期をはじめ、グレード構成やエクステリア・インテリア、基本スペックなどを解説します。

アウディA1スポーツバックが日本で2019年11月25日より発売

アウディA1スポーツバックのエクステリアアウディA1スポーツバックのエクステリア

アウディジャパンは2019年11月25日、2代目アウディA1スポーツバックと、これをベースとした限定モデルA1 Sportback 1st editionを発売しました。
A1 Sportback 1st editionには特別装備として17インチの5スポークデザインアルミホイール、エクステリアミラーとフロントリップがセットとなったコントラストパッケージ、サイドシルブラックが用意されました。

発売時のグレード構成は「35 TFSI advanced」と「35 TFSI S line」の2種類。150PS/250Nmを発揮する1.5L直列4気筒DOHCターボチャージャーエンジンを搭載し、トランスミッションは7速Sトロニックを組み合わせます。駆動方式は前輪駆動です。

エクステリアに注目すると、フロントにはシャープな釣り目のLEDヘッドライトとアグレッシブなグリルを装備。エアインレットは伝説のラリーマシンにインスパイアされたもので、レーシーな雰囲気が漂います。リヤにはLEDリヤコンビネーションライトとダイナミックターンインディケーターを搭載しています。

アウディA1スポーツバックの欧州仕様のインテリアアウディA1スポーツバックのインテリア(画像は欧州仕様のもの)

10.25型のカラー液晶フルデジタルディスプレイに多彩な情報を詰め込んだAudi virtual cockpit。メーター表示などは独自にカスタマイズが可能です。Apple CarPlay・Android Autoに対応するAudi smartphone interfaceを搭載し、スマートフォンとの連携も強化しました。
ステアリングホイールは操作性に優れた3本スポークの本革巻を採用。スポークにマルチファンクションボタンを搭載します。

室内空間はホイールベースを先代モデルよりも95mm延長したため、居住性が大幅に向上。ラゲッジルームは通常時で335L、後部座席を格納すると1,090Lを確保できるようになっていて積載性も抜群です。

グレード Audi A1 Sportback
35 TFSI advanced
Audi A1 Sportback
35 TFSI S line
Audi A1 Sportback
1st edition
ボディサイズ 4,040mm×1,740mm×1,435mm(S lineは全長4,045mm)
エンジン 1.5L直列4気筒DOHCターボチャージャー150PS/250Nm
トランスミッション 7速Sトロニック
駆動方式 前輪駆動
車両本体価格(税込) 3,650,000円 3,910,000円 4,430,000円

2代目アウディA1スポーツバックは2019年12月よりデリバリーをスタート

アウディA1スポーツバックアウディA1スポーツバックのエクステリア

2代目アウディA1スポーツバックは、2019年12月から日本国内でのデリバリーが始まりました。導入時に投入された「アウディA1 Sportback 1st edition」は250台限定で、通常グレードとして「advanced」「S line」の2タイプが設定されています。

A1 Sportback 1st editionのボディサイズは全長4,040mm×全幅1,740mm×全高1,435mm。パワートレインは1.5L直4ターボエンジンで150ps/25.5kgmを発揮します。

アウディA1スポーツバックのインテリアアウディA1スポーツバックのインテリア

コックピット・インパネ周りはボディカラーをアクセントカラーとして取り入れ、デザインに統一感をプラス。若者にも親しみやすいスタイリングとなっています。

A1スポーツバック派生のクロスオーバー「A1シティカーバー」は日本にも2度、限定車として導入された

A1シティカーバーA1スポーツバックをベースに車高が約40mmアップしたA1シティカーバー

2019年、アウディはA1スポーツバックの派生モデルとして「A1シティカーバー(CityCarver)」を発表しました。欧州では2019年秋に発売され、日本には2020年11月に250台限定の「limited edition」(483万円)、2022年4月に125台限定の「Black Style PLUS」(464万円)という形で、2度にわたり導入されています。いずれも1.0L直列3気筒ターボで、最高出力116PS・最大トルク200Nmを発生しました。

A1シティカーバーのリアA1シティカーバーのリアビュー ホイールも大径化されている

A1シティカーバーは専用サスペンションとホイールの大径化によって、A1スポーツバックより車高が約40mmアップ。オフロードを意識したクロスオーバーSUVらしい外見となっています。

ただし、アウディにはもともとベース車を元にオフロード性能を高めた「オールロード」モデルが存在しますが、「A1シティカーバー」は前輪駆動のみのラインアップで、本格オフローダーではありません。共通点は多いですが、あくまで「都会派クロスオーバー」というキャラクターです。

A1シティカーバーの八角形シングルフレームグリルA1シティカーバーは八角形シングルフレームグリルが特徴

また、A1スポーツバックが六角形グリルだったのに対し、A1シティカーバーは八角形に変更されており、フロントマスクの印象も大きく変化。そのほか、サイドシルのデザインやフェンダーアーチモールなどにも変更が見られ、多数の専用装備を備えています。

ボディカラーは全9色で、ルーフはブラックとグレーの2色から選択できるので、ツートンカラーのバリエーションも豊富でした。

10.1インチのタッチスクリーンを標準装備10.1インチのタッチスクリーンを標準装備 アクセントカラーは4色から選択可能

欧州でのグレードは「ベーシック」「アドバンスト」「デザインセレクション」「S-Line」の4種類。パワートレインの多くはA1スポーツバックと共通です。

インテリアは、ドアパネルなどのアクセントカラーに、ミント、ブロンズ、オレンジ、シルバーの4色を追加できます。上級グレードの「S-Line」はレザーが多く使われた高級感ある内装となります。

なお欧州では2022年5月12日、2023年モデルへの切り替えに合わせて車名が「A1 allstreet(オールストリート)」へ変更されました。装備やパワートレインの構成は据え置かれ、名称だけが改まった格好です。

アウディA1スポーツバック日本仕様は2種類のグレードでスタートした

アウディA1スポーツバック2代目アウディA1スポーツバックは2019年11月に日本発売

2019年11月に国内発売されたアウディA1のグレードは、「A1 Sportback 35 TFSI S line(2WD)」と「A1 Sportback 35 TFSI advanced(2WD)」の2種類で、4WDはラインアップに加わりませんでした。

両グレードはどちらも1,500ccクラスの新エンジンを搭載。直列4気筒ターボチャージャーエンジンは、最高出力150PS、最大トルク250Nmを発生します。

その後、2020年6月には1.0L直列3気筒ターボの25 TFSI(95PS/175Nm)が「25 TFSI」「25 TFSI advanced」「25 TFSI S line」の3グレードで追加され、エントリー価格は294万円まで下がりました。逆に2022年9月には1.5Lの35 TFSIが姿を消し、以後は1.0L専売となっています。

アウディA1スポーツバックは価格365万円~で初代モデルより大幅な値上げとなった

2代目アウディA1のパワートレインが向上しているのは間違いありません。
しかし価格も大幅に上昇したため、この点をどう受け止めるかが購入検討者の分かれ目になりました。

初代のA1スポーツバックに存在した上位グレード「A1 Sportback 1.4 TFSI cylinder on demand sport」は349万円。
出力・トルクともに向上しているとはいえ、2代目の上位グレード「A1 Sportback 35 TFSI S line」の価格は391万円。「A1 Sportback 35 TFSI advanced」でも365万円で、旧モデルの上位グレードより高額でした。

ただし、この販売価格は旧モデルの消費税が8%なのに対し、新モデルは消費税率10%で計算した結果だという点を考慮する必要があります。実際、翌2020年6月には1.0Lの25 TFSIが294万円で追加され、エントリー価格は初代に近い水準まで引き下げられました。

アウディA1スポーツバックのボディカラーは全10色から選択可能だった

アウディA1スポーツバックのボディカラー2代目アウディA1スポーツバックのボディカラー

アウディA1スポーツバックでは、発売時点でボディカラーが全10色、インテリアカラーが全3種類用意されていました。2トーンカラーの場合、ボディカラーは全7色から選択でき、ルーフはすべてミストブラックメタリックです。

アウディA1スポーツバック ボディカラー一覧

  • ミストブラックメタリック
  • コルティナホワイト
  • マンハッタングレーメタリック
  • グレイシアホワイトメタリック★
  • ファーマメントブルーメタリック★
  • ターボブルー★
  • ミサノレッドパールエフェクト★
  • クロノスグレーメタリック★
  • ティオマングリーン★
  • パイソンイエローメタリック★

※★マークは、2トーンカラーのボディ色に選択可能。

インテリアカラーは全3種類が用意されており、基本的にはどれも黒を基調としたスポーティーな設定です。

アウディA1スポーツバック インテリアカラー一覧

  • 標準シート:ブラック
  • スポーツシート:ブラック
  • スポーツシート:ライトグレー&ブラック

アウディA1スポーツバックは2018年に欧州で2代目へ移行 3ドアを廃止して5ドアのみの設定となった

アウディのエントリーモデルであるA1は、初代が2010年に登場しました。3ドアと5ドアのスポーツバックを揃えていた初代に対し、2代目は5ドアのスポーツバックのみの設定です。

2代目はパリモーターショー2018で発表され、欧州では2018年12月に発売されました。全長は伸びて4メートルを超え、欧州では1.0Lから2.0Lまでのエンジンが用意されています。欧州でのベース価格は19,950ユーロからでした。日本仕様は2019年11月25日に発売され、価格は365万円からとなっています。

2代目アウディA1スポーツバックのエクステリアは先代モデルよりも全長が伸びた

アウディA1スポーツバックのフロントビュー2代目アウディA1は3ドアモデルが廃止され、5ドアモデルのスポーツバックのみのラインナップとなった

2代目アウディA1スポーツバックのエクステリアは、アウディのアイデンティティであるシングルフレームグリルを装備し、グリルの上に3つに分割されたラインが入っていて、スポーティな印象を受けます。グリル内の模様は先代が横方向に流れているデザインでしたが、2代目ではハニカム構造の模様に変更されています。

日本仕様のボディサイズは全長4,040mm(S lineは4,045mm)・全幅1,740mm・全高1,435mmで、初代よりも全長が拡大しています。ホイールベースが95mm延びたことで居住性と荷室が改善し、プロポーションも低く構えたものになりました。

アウディA1スポーツバックのリアビューヘッドライトだけではなくテールランプのデザインも先進的

2代目アウディA1のテールライトも先進的なデザインとなり、ボディ側の部分が跳ね上がった形状になっています。バンパー下部もグッと押し込んだ部分に反射板が設置され、グレードによってマフラーは2本出しとなります。

2代目アウディA1スポーツバックには欧州で1.0L~2.0Lエンジンが用意されたが日本仕様は1.5Lで始まり最後は1.0Lのみとなった

アウディA1に搭載のTFSIエンジンアウディA1に搭載されるTFSIエンジン。欧州では1.0L、1.5L、2.0Lがラインナップされた

2代目アウディA1スポーツバックには、999ccの95PSと116PSのエンジンが2種類、1.5Lと2.0Lのエンジンが1種類ずつの全4種類が欧州でラインナップされました。エントリーの95PS仕様は5速マニュアルのみですが、ほかの30TFSI(1.0L)、35TFSI(1.5L)、40TFSI(2.0L)には、6速マニュアルと7速Sトロニックが用意されています。

2代目アウディA1の搭載エンジン(欧州)
25 30 35 40
種類 直3ターボ 直3ターボ 直4ターボ 直4ターボ
排気量 999cc 999cc 1,498cc 1,984cc
最高出力 95PS 116PS 150PS 200PS
最大トルク 175Nm 200Nm 250Nm 320Nm

このうち日本に導入されたのは、35の1.5Lターボと25の1.0Lターボの2種類です。2019年11月の発売時は35 TFSIのみ、2020年6月に25 TFSIが加わり、2022年9月に35 TFSIが落ちて25 TFSIのみとなりました。200PSの40 TFSIやS1系のスポーツモデルは、2代目では日本に導入されていません。トランスミッションは日本仕様の全車が7速Sトロニックです。

A1スポーツバック 25 TFSI(日本仕様・最終型)の主要諸元
全長×全幅×全高 4,040×1,740×1,435mm(S lineは全長4,045mm)
車両重量 1,170kg
エンジン 1.0L直列3気筒DOHCターボ/999cc
最高出力 70kW(95PS)/5,000-5,500rpm
最大トルク 175Nm(17.8kgm)/2,000-3,500rpm
トランスミッション 7速Sトロニック
駆動方式 前輪駆動
乗車定員 5名
ラゲッジ容量 335L(後席格納時1,090L)

2代目アウディA1スポーツバックにはベースグレードにもバーチャルコックピットが標準装備

2代目アウディA1のコックピット2代目アウディA1にはバーチャルコックピットが装備されている

2代目アウディA1にはアナログメーターにマルチインフォメーションディスプレイという組み合わせではなく、フルデジタルのバーチャルコックピットが採用され、センターにはタッチディスプレイが装備されています。ディスプレイの下にはエアコンコントローラーが設置され、スマートフォンを置くだけで充電できるトレイも装備できます。

センターのタッチスクリーンは8.8インチのものが標準装備され、オプションで10.1インチが選べます。Apple CarPlayやAndroid Autoとの連携にも対応します。

ほかにも、アウディプレセンスフロント(先行車・歩行者対応自動ブレーキ)やアクティブレーンアシストなどの安全装備を標準装備し、周囲を監視するシステムがドライバーをサポートします。

駐車時のステアリング操作を行うパークアシストや、停止・発進にも対応するアダプティブクルーズアシストといった快適装備も用意され、上位車種に迫る内容が選べました。

数多くのコンセプトカーを披露してきたアウディ・A1のモデルチェンジ遍歴

アウディが販売した「A1」は、モーターショーにおいて数多くのコンセプトカーを披露してきましたが、市販化されたモデルは初代と2代目です。初代A1は2007年の東京モーターショーに出品された「メトロプロジェクトクワトロ」や、2008年パリサロンでの「A1スポーツバック・コンセプト」などのコンセプトカーがルーツになっています。

アウディ・A1 初代/2010年~2018年

2010年5月、3月に行われたジュネーブモーターショーで披露されたモデルが市販型となって発売されました。親会社であるフォルクスワーゲンの「ポロ」と共通のプラットフォーム「フォルクスワーゲンA05」を使用。
2011年1月に日本で発売を開始。1.4L直列4気筒・TFSIエンジンのみとなります。
2012年6月4日、「スポーツバック」を日本で発売。1.4TFSI(293万円)からのスタートで、2013年7月にS-lineパッケージが設定されました。
2014年6月、気筒休止システムを備えた「1.4TFSI シリンダーオンデマンド」を追加。
2014年11月、「S1」「S1スポーツバック」を発売。
2015年6月、装備・仕様の大幅変更を実施。全長が20mm延び、アウディ初の1.0L直列3気筒ターボ(95PS)を追加しました。
日本での販売は、A1スポーツバックが2019年11月、3ドアのA1が2019年12月に終了しています。

アウディ・A1 2代目/2018年~2026年

2018年秋、5ドアのみで欧州から2代目が登場しました。
2019年11月25日、日本での販売を開始。1.5L直列4気筒の35 TFSI(365万円~)と、250台限定の1st edition(443万円)を設定。
2020年6月、1.0L直列3気筒の25 TFSI(294万円~)を追加。
2020年11月24日、クロスオーバー版「A1 citycarver limited edition」を250台限定・483万円で日本導入。
2020年12月および2021年10月、価格改定を実施。
2022年4月26日、「A1 citycarver Black Style PLUS」を125台限定・464万円で発売。
2022年5月12日、欧州でシティカーバーが「A1 allstreet」へ車名変更。
2022年9月、日本仕様から1.5Lの35 TFSIが外れ、1.0Lの25 TFSI系のみに。
2023年4月1日、価格改定(304万円~360万円)。
2023年10月、一部改良でS lineにAudi Sport製17インチホイールを設定。
2024年5月9日、特別仕様車「urban chic edition」を150台限定・399万円で発売。
2024年12月、価格改定とグレード整理で25 TFSI advancedと25 TFSI S lineの2本立てに。
2025年9月、価格改定で360万円/385万円となり、これが最終価格に。
2026年、生産を終了。累計販売台数は1,389,658台に達し、直接の後継車は設定されませんでした。

アウディ・A1のモデルチェンジ遍歴
アウディ・A1のモデル 生産期間 日本での販売期間
初代 2010~2018年 2011年1月~2019年12月(スポーツバックは2012年6月~2019年11月)
2代目 2018年~2026年 2019年11月~(在庫車を中心に継続)

アウディA1はアウディの世界に踏み込む第1歩目のエントリーモデルとして役目を終えた

アウディA1

アウディA1は全長4メートルほどの最小モデルで、アウディのラインナップの中でもエントリーモデルにあたる車でした。パリモーターショー2018で発表された2代目は、3ドアモデルを廃止しスポーツバックの5ドアモデルのみの設定となりました。

全長は4,040mmまで伸び、ホイールベースの延長によってトランクは335L、後席格納時で1,090Lまで拡大。全高を抑えたスタイリングと、バーチャルコックピットをはじめとする上級モデル譲りの装備が、Bセグメントとしては破格の中身を与えていました。日本ではエンジンが1.5Lから1.0Lへと絞られ、価格は最終的に360万円からへ。そして2026年、A1は2代目をもって生産を終了し、直接の後継を持たないまま16年の歴史に幕を下ろしました。

アウディにとってのエントリーの座は、フォルクスワーゲンID.3をベースとするEV「A2 eトロン」へ移ります。ガソリンで走る一番小さなアウディを求めるなら、A1スポーツバックの在庫車と中古車が最後の受け皿ということになります。