タイヤメーカーの2022年の収益を基にしたランキング30~知名度にも比例する?ランクインしているメーカーを紹介
タイヤはクルマにはなくてはならないパーツで、燃費や乗り心地など、走行性能に大きく影響します。タイヤメーカーではそれぞれが独自の技術で、低燃費やコンフォート性能にすぐれているサマータイヤや運動性能にすぐれたスポーツタイヤ、冬道性能にすぐれたスタッドレスタイヤ、M+Sのオールシーズンタイプなど、様々な特徴を持ったタイヤを展開しています。
近年グローバル市場では韓国のハンコックや中国のZCランバー、台湾のマキシスなど、アジアンタイヤと呼ばれるタイヤメーカーがシェアを拡大し、日本でも新車装着時のタイヤにアジアンタイヤを採用するなど、勢力を伸ばしています。
性能にすぐれ、モータースポーツの場でも活躍するアジアンタイヤですが、首位にはミシュランが君臨、ブリヂストン、グッドイヤーが続きます。2020年までは日本のブリヂストンが11年間1位の座を守っていましたが、2021年以降はフランスのミシュランが世界ナンバー1メーカーとなっています。2022年の収益を基にしたタイヤメーカートップ30のランキングを紹介します。
【タイヤメーカーランキング:30位】プロメテオン(PROMETEON)/イタリア~産業用タイヤの草分けとも言えるタイヤメーカー
プロメテオン(PROMETEON)はイタリアのタイヤメーカーで、2017年、PIRELLI(ピレリ)の産業部門からスピンオフして設立されました。主にトラックやバスの産業用タイヤに特化し、農業タイヤやオフロードタイヤでも頭角を表しています。
まだ若い企業ではありますが、世界に4つの工場を展開する巨大企業でもあり、研究開発センターが3つあります。従業員8,000人、技術者約100名で、産業輸送に関わるタイヤや農業用タイヤ、オフロードタイヤの研究・製造に専念し、堂々の30位にランクインしています。
プロメテオンのおすすめは優れたトラクション性能と低燃費性能の 「89ドライブプラス」
プロメテオンのHB89ドライブプラスは転がり抵抗が低くエネルギー効率の良いタイヤで、長距離走行や地域サービス向けに設計されています。いかなる天候でも優れたトラクション性能を発揮し、加速時とブレーキング時に高いグリップ力を発揮します。
耐摩耗性能、耐偏摩耗性能も高く、ロングライフを実現しているだけではなく。高いリトレッド性があり、再生タイヤとして廃タイヤの削減に貢献している経済的なタイヤともいえます。
【タイヤメーカーランキング:29位】BKT/インド~農業用タイヤを中心とする世界で絶大のシェアを誇る
BKTタイヤは生産拠点をインドに置くタイヤメーカーで、農業大国にふさわしく、農業用・産業用タイヤのメーカーです。建設機用タイヤも扱っており、メイン市場がやはり農業大国とも言えるヨーロッパや北米、南米や中東、アジア、アフリカや北米、南米で巨大なシェアを誇ります。
BKTはオフ・ハイウェイ・タイヤと呼ばれる、農業や林業、建設や産業機械用タイヤの生産を1995年にスタートさせました。ヨーロッパや北米であっという間に支持を受け、日本の農業機械ディーラーでも採用されている優れたオフ・ハイウェイ・タイヤです。現在バイアス構造とラジアル構造のラインナップで、そのほとんどが海外120ヵ国に輸出されています。
BKTのおすすめタイヤはフォークリフト用の「POWER TRAX HD」
BKTのPOWER TRAX HDは悪天候時や悪路でも強固な耐久性と擦り切れを防ぐ、プレミアムタイヤ。フォークリフトや資材運搬機械などに使用でき、衝撃や荷重に耐えられる性能を誇ります。トレッド溝が深くサイドウォールも厚みがあり、見るからに頼れるタイヤです。
クレーン用やローダー用など数多くの産業用タイヤの他、農業用タイヤも数多くラインナップされています。
【タイヤメーカーランキング:28位】貴州タイヤ/中国~トラック・バス・産業タイヤのパイオニア
貴州タイヤは中国の国営企業で、1958年に貴州タイヤ工場として設立され、1996年に上場企業に再編された農業機械用ラジアルタイヤやトラックやバスのタイヤを取り扱うタイヤメーカーです。バイアスタイヤとオールスチールタイヤのラインナップで、エンジニアリング機械用タイヤやソリッドタイヤなどがあります。
中国には数多くのタイヤメーカーが存在しますが、トップ10に入る企業で、レベルグリーン高性能タイヤエンジニアリング御術センターは連続して「国家ハイテク企業」と「国家知的財産優位企業」の名誉称号を獲得しています。
貴州タイヤのおすすめはトラック・バス用の「GL292A」
貴州タイヤのGL292Aはトラック及び、バス用のタイヤです。地面との接地圧を均一にすることで、耐偏摩耗性能が向上しているタイヤです。高い安全性と摩耗性能、快適性能も高く、さらにロングライフで経済性にもすぐれています。
【タイヤメーカーランキング:27位】ケンダ(KENDA)/台湾~乗用車やオートバイの他にも多彩な種類を展開する
ケンダ(KENDA)は台湾で1962年に設立されたタイヤメーカーです。乗用車用タイヤをはじめ、自転車、オートバイ、ATVタイヤ、農業機械、産業車両用、トラック、トレーラー、バス、車いすなど、多岐にわたるタイヤを展開しています。技術提携を米国のクーパータイヤ社と結んでおり、2000年からは台湾総代理店にもなっています。
ケンダのおすすめタイヤはSUV専用の「KR50 KLEVER H/T」
ケンダのKR50 KLEVER H/TはSUV専用のハイウェイテレーンタイヤ。低燃費で耐摩耗性があり、センターブロックが直線安定性も向上しています。4本のトレッド部の溝とパターンデザインが排水性を高めてウェット性能に貢献し、エッジのデザインが剛性を高め、ノイズを低減して静粛性を高めます。
【タイヤメーカーランキング:26位】トレルボルグ(Trelleborg)/スェーデン~働く現場で活躍するタイヤのメーカー
トレルボルグは1905年にスェーデンで自転車のタイヤや工業用ゴムを主に製造するゴム製造企業として設立されました。農耕用・森林用機械向けのトラクターやトレーラーのタイヤと、フォークリフトやローダーなどの産業用、建設機械用のタイヤのタイヤメーカーで、本拠地はスェーデンのトレレボリ。
タイヤではありませんが、トレルボルグは日本での展開も行っています。シーリングソリューションズ事業部の日本法人、「日本トレルボルグシーリングソリューションズ株式会社」と、マリンインフラストラクチャー事業部の「トレルボルグ小田原株式会社」があります。
トレルボルグのオススメタイヤはトラクター向けの「TM1000 High Power」
トレルボルグのラジアルタイヤTM1000 High Powerは、超高馬力のトラクターに最も効率のよい性能を提案。救い転がり抵抗とすぐれたトラクション、舗装路の走行では耐摩耗性能を発揮します。踏厚が低く、幅広いフットプリントが生産性をアップします。
【タイヤメーカーランキング:25位】トライアングル(TRIANGLE)/中国~クオリティとコストパフォーマンスが高いタイヤメーカー
三角形がシンボルマークのTriangle Tireは、中国の威海で1976年に設立されたタイヤメーカーです。乗用車用タイヤの他、商用タイヤやバイアス・ラジアル・ジャンボのOTRタイヤなどの製造販売と、建設機械用のタイヤも展開していて、日本での流通はすくないですが、中国では大手のタイヤメーカーです。
トライアングルのおすすめタイヤは静粛性の高いコンフォートタイヤ 「TH202」
トライアングルのTH202はすぐれたハンドリング性能と静粛性が高いコンフォートタイヤです。接地圧を均一にすることで耐摩耗性が高く、ハンドリング性能とブレーキング性能が向上しました。高剛性でウェット性能にもすぐれるので、雨の日もしっかりと路面をグリップし、ブレーキング性能に貢献します。
【タイヤメーカーランキング:24位】シアット(CEAT)/インド~インドタイヤメーカーBIG4でヨコハマタイヤとも提携している
シアット(CEAT)はインドのムンバイに本社を置く、1958年に設立されたタイヤメーカーです。インドのタイヤ産業のビッグ4にも数えられ、インド国内に向上を7つ持ち、ラジアルタイヤやバイアスタイヤの他、二輪車や三輪車用のタイヤ、トラックやバス、フォークリフトやトラクター用など、様々なタイヤの製造を手掛けています。1993年にはヨコハマタイヤと提携もしており、世界110ヵ国でタイヤ販売を展開しています。
また、インド国内では整備されていない悪路が多く、傷んで大量に回収されたタイヤをリサイクルし、悪路を舗装する取り組みも行っているタイヤメーカーです。
シアットのおすすめタイヤは電気自動車向けに設計された 「ENERGY DRIVE EV」
シアット(CEAT)のENERGY DRIVE EVは、電気自動車のために設計された低燃費タイヤです。ウェット性能にすぐれているので濡れた路面でもしっかりとしたグリップ力を発揮。静粛性にすぐれ、高い剛性で瞬間的な高トルクにもしっかりと答えてくれるタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:23位】ダブルコイン/中国~ミシュランとwarrior(ウォーリアー)なども展開している
中国上海に拠点を置くダブルコイン。古代の中国のコインをモチーフにしたロゴのタイヤメーカーで、品質やすぐれた価値、パフォーマンスや安全性をロゴで表現しています。1929年と1935年に、中国のゴム産業に「Double Money」と「Huili」を設立したのが始まりです。
乗用車用タイヤをはじめ、トラックやバス、建設機械用、農業用タイヤの他、特殊車両用タイヤも手掛けています。ミシュランと合弁事業も展開しており、warrior(ウォーリアー)ブランドの乗用車用や小型トラック用タイヤの製造もしています。
ダブルコインのおすすめタイヤは環境にやさしい 「DS-AT+」
ダブルコインのDS-AT+はドライ路面や濡れた路面、様々な道路状況にも適応し、タイヤ強度があるので同工事の安定性を確保し、摩耗性能にもすぐれていてロングライフを実現しているタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:22位】JK/インド~ラジアルタイヤの先駆者でインド有数のタイヤメーカー
JKタイヤはインドのデリーを本拠地とするタイヤメーカーで1977年に最初のライジアルタイヤを製造しています。自動車用タイヤの他に、チューブやフラップの製造も手掛けています。現在、製造施設をインド国内に9か所、メキシコに3か所持ち、世界105ヵ国に180を優に超えるグローバル代理店があります。
JKタイヤでおすすめはオールラウンドなパフォーマンスの「RANGER H/T」
JKタイヤのRANGER H/Tは高いグリップ力で卓越したコントロール性能と安定性で、コーナリングも安心感のあるタイヤ。ウェット性能にもすぐれているので濡れた路面での安全性も高いハイウェイテレーンタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:21位】ノキアン/フィンランド~北欧では冬のタイヤのトップシェアを誇る
ノキアンタイヤは、1934年に世界初となるウィンタータイヤを誕生させた、フィンランドを生産拠点とするタイヤ―メーカーです。北欧諸国ではトップブランドとして君臨し、ウィンタータイヤを中心にサマータイヤと共にトップシェアを誇る老舗タイヤメーカーです。フィンランド北部には世界最大級のウィンター専用テストコースを所有し、ブランドとしてはハッカペリッタシリーズが世界的に品質と性能を評価されています。
ウィンタータイヤが有名なノキアンですが、サマータイヤにおいても性能にすぐれており、タイヤ開発者はユーザーからのフィードバックを重視し、製品開発に生かしています。
ノキアンのおすすめタイヤは「ハッカペリッタ10」
ノキアンのハッカペリッタ10は冬の安全性を向上させているウィンタータイヤです。運転の快適さや環境への配慮はもちろんのこと、氷雪上でのすぐれたグリップ力と性格なハンドリングで冬道の安全性を高め、低燃費性能にも考慮されています。
【タイヤメーカーランキング:20位】ネクセン(NEXEN)/韓国~韓国三大タイヤメーカーに君臨するネクセン
ネクセンタイヤは11の製品で5大デザイン賞を受賞
ネクセンは韓国のソウルと慶尚南道梁山市に本社を構えるタイヤメーカーです。高い技術力が世界各国で認められ、ポルシェやルノー、フォルクスワーゲンや日本では三菱など、新車装着タイヤとして採用されてきました。
韓国チャンニョンに世界初で世界最大級となるフルオートメーション工場を持ち、海外市場に向けたネクセンの最前線基地となっています。
ネクセンのオススメタイヤはすぐれた低燃費性能の「N BLUE HD Plus」
ネクセンのN BLUE HD Plusは、高剛性ですぐれたグリップ力を発揮。コーナリングの走行も安定させ、いかなる路面でも確かなブレーキング性能を生み出します。排水性にもすぐれるのでハイドロプレーニング現象を抑え、濡れた路面をグリップします。
【タイヤメーカーランキング:19位】タイタン(TITAN)/アメリカ~耐久性では世界一と言えるタフなタイヤを展開
タイタンは1993年に設立され、オハイオ州とイリノイ州、アイオワ州でタイタンとグッドイヤーファームタイヤを製造するアメリカのタイヤメーカーです。タイタンのトラクタータイヤは地球上でもっとも耐久性があると言われており、コンバインや穀物運搬車などの様々なタイプの農業用タイヤを生産しています。
また、工事用車両のタイヤや傾斜地やぬかるんだ土壌でも耐久性のある林業用途向けのタイヤ、ローダーや運搬トラックまでカバーする鉱山機械向けのタイヤを展開しています。
さらには、タイタンやグッドイヤーファームタイヤブランドでは、パンクや摩耗に対して強靭に設計されており、どんな悪路でも難なく進むことができるタイヤを展開しています。
タイタンのおすすめのタイヤは「全天候型ラジアルタイヤ」
タイタンの全天候型ラジアルタイヤは、丘陵地帯でも安定性があり、トレッド面積が広く緩い土壌でもすぐれたトラクションを発揮します。摩耗性能にもすぐれ、ロングライフなうえに燃費の向上にも貢献。果樹園やゴルフコース、広大な公園での使用におすすめのタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:18位】クーパー(COOPER)/アメリカ~1世紀にわたってタイヤを追求し続けているタイヤメーカー
クーパータイヤはアメリカオハイオ州で1914年に設立された老舗のタイヤメーカーです。1世紀にわたり、高品質のタイヤとドライバーのニーズを満たし、タイヤの安全性を維持することに積極的に取り組んでいます。英国が拠点のエイボンタイヤブランドも所有し、ロードカーやモーターレース、オートバイ用のタイヤの製造を手掛けています。中型トラックやオートバイの他、レーシングタイヤを専門に扱う子会社も有しています。
クーパーのおすすめタイヤはSUVやトラックに適合するオールシーズンタイヤ 「Discover Road+Trail AT」
クーパーのDiscover Road+Trail ATはSUVやトラックにおすすめのオールシーズンタイヤです。厳しいトレイルでも耐久性のあるトレッドで、ひび割れや切断、引き裂きの発生を抑えます。
路面が乾いていても濡れていてもパフォーマンスの良い走行ができ、街乗りから悪路まで、静かでスムーズな乗り心地を実感できます。
【タイヤメーカーランキング:17位】リンロン/中国~ヨーロッパにテスト拠点がある中国のタイヤメーカー
リンロンタイヤは1975年に設立された中国のタイヤメーカーです。製造拠点は招遠市、徳州市、柳州市、荊門市、長春市、タイ、セルビアの7か所あり、研究開発センターは招遠、煙台、済南、北京、上海、北米にあり、試験事務所がヨーロッパにあります。リンロンのタイヤは世界173ヵ国で販売されています。
扱っているタイヤは高性能の乗用車用ラジアルタイヤや小型トラック用ラジアルタイヤが主要製品となり、オールスチール製トラックやバスラジアルタイヤの展開もあります。
リンロンのおすすめタイヤはハイパフォーマンスな「コンフォートマスター」
リンロンのコンフォートマスターは、高い静粛性で快適な乗り心地のハイパフォーマンスなコンフォートタイヤです。意のままに操れるすぐれたハンドリング性能と低頃がり抵抗で燃費性能にも優れ、ウェット性能にもすぐれているので濡れた路面でグリップ力を発揮し、ハイドロプレーニング現象のリスクを軽減します。
【タイヤメーカーランキング:16位】MRF/インド~モータースポーツにも積極的なインド最大のタイヤメーカー
MRF(マドラス ラバー ファクトリー リミテッド)はインドのチェンナイに本社を置く、インド最大のタイヤ製造会社です。1952年、MRFはトレッドラバーの製造に参入し、1956年には50%のシェアを獲得。1961年には米国を本拠とするマンスフィールド・タイヤ・アンドラバー・カンパニーと技術提携を確立し、ティルヴォッティユルのMRFパイロット向上から初めてのタイヤをリリースし、2年後にはゴム研究センターの礎石をおき、1967年にはインド初となる、米国にタイヤを輸出する企業となりました。
現在MRFは乗用車や二輪車、農場用機械用タイヤやトラック、工業用機械用タイヤの他にチューブやコンベヤベルトなどのゴム製品や塗料や玩具の製造もおこなっています。チェンナイのMRFペース財団とMRFチャレンジの運営と共にモータースポーツに置いても積極的で、数々のレースで優勝に導いています。
MRFのおすすめタイヤはオンロードパフォーマンスを発揮する「パーフィンザ CLX1」
MRF パーフィンザCLX1は、乾いた路面や濡れた路面でもオンロードパフォーマンスを発揮するタイヤで、グリップ力とブレーキ性能にすぐれ、コントロールと安定性で安全性が向上しているタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:15位】クムホ(綿湖)/韓国~モータースポーツやスポーツ間―^けてぃんぐにも積極的なタイヤメーカー
1946年、タクシー事業からクムホの歴史は始まります。バス事業にも進出し、深刻なタイヤ不足を解決すべく、タイヤ事業に参入しました。1965年には初の海外進出となる、タイへの輸出を行った翌年、米国運輸省の規格「DOTマーク」を取得し、品質が高いことが認められています。2000年代ではF3やスーパーGTなどの世界各国のモータースポーツにも参入し、技術の工場を見せつけます。
現在、クムホはモータースポーツやOE供給を自動車メーカーに供給するなど、タイヤのフィードバックから、ユーザーが求めるタイヤの研究と開発を惜しみなく行っています。
クムホおすすめのタイヤはワンランク上を行く静粛性にすぐれた低燃費タイヤ 「クムホ ECOWING ES31」
【タイヤメーカーランキング:14位】ギティ(Giti)/シンガポール~シンガポールから世界に羽ばたくタイヤメーカー
ギティはアジア随一のグローバルタイヤメーカーで、中国を中心に8か所の工場を持つシンガポールのタイヤメーカーです。そのルーツは自転車のタイヤとチューブの生産をインドネシアで行ったことに始まります。
1981年には乗用車や商用車用のバイアスタイヤの生産をスタートし、英国とドイツ、フランス、ブラジルにもオフィスを設立し、2015年、東南アジアにて商用トラックとバス用タイヤがデビュー。その翌年にはオーストラリアで商用トラック用レーシングタイヤがデビューしました。現在でも数多くのモータースポーツに参入し、ギティの名前を轟かせています。
ギティおすすめのタイヤは快適で乗り心地のよいSUV用タイヤ「Giti Comfort F50」
Giti Comfort F50は静粛性が高く、車内で快適に過ごせるSUV用のコンフォートタイヤです。路面との摩擦量を低減し、転がり抵抗を抑えているので低燃費も実現しています。また、ウェットグリップ性能にもすぐれ、雨の日の安心感が違います。
【タイヤメーカーランキング:13位】アポロ(Apollo)/インド~「Apollo Tire」と「Vredestein」が主軸となるタイヤメーカー
アポロは1972年に設立され、インドのグルガオンに本社を置くタイヤメーカーで、ケーララ州トリチュールのペランブラで最初の工場を稼働させました。現在の製造拠点は、インド国内に4か所、ハンガリーに1か所、オランダに1か所の工場を持ちます。
インド国内では約5,000件以上の販売ネットワークがあり、その半数以上が独占販売店で、圧倒的なシェアをされています。主要ブランドは「Apollo Tire」と「Vredestein」です。
アポロでおすすめのタイヤはVredesteinのオールシーズンタイヤ「クアトロラック プロ+」
Vredestein クアトロラック プロ+は全ての季節で快適に運転ができるオールシーズンタイヤです。ウェットグリップラベリングが「B」で濡れた路面をしっかりグリップするので安心感があります。「3PMSF」マークで、冬道を含めて使用できる認証がされています。
【タイヤメーカーランキング:12位】セイルン(SAILUN)/中国~乗用車からレース用まで幅広く手掛けるタイヤメーカー
中国のタイヤメーカー、セイルンは、2002年11月に設立され、翌年、タイヤの生産ラインがスタートします。やがてオールスチールエンジニアリングタイヤの試作に成功したのを皮切りに、オールスチール製ラジアルジャイアントタイヤの試作に成功するなど、徐々に頭角を現し、2015年にはタイヤ専用工場を設立しています。
現在では低価格でありながら米国とカナダの安全基準以上の高品質のタイヤを提供できるタイヤメーカーとして、乗用車用タイヤの他、トレーラー用やオフロード用、特殊用途向けのトラックタイヤなど、幅広く展開しています。
セイルンのおすすめタイヤは需要が高まるSUV専用の「SV57」
セイルンのSV57は、SUVのコントロールを満喫できる安定した走行ができるタイヤです。静粛性が高いので快適なドライビングを実現し、ウェットグリップだけではなく、ドライ性能にもすぐれ、摩耗性能も高いので、ロングライフを実現しています。
【タイヤメーカーランキング:11位】マキシス(MAXXIS)/台湾・中国~自転車用タイヤから発展したタイヤメーカー
マキシスは1967年、台湾で自転車用のタイヤ製造の企業として設立されました。やがて自動車をはじめ、トラックやトレーラー、オートバイのタイヤも手掛けるようになり、現在は180ヵ国で製品を展開しています。事業展開はアジアだけではなく、北米や南米、ヨーロッパ、オーストラリア、アフリカで展開し、製造工場は台湾と中国をはじめ、タイ、ベトナム、インドなどに展開。膨大な広さの倉庫はアトランタやロサンゼルス、ダラス、インディアナポリスと言った米国全土に及びます。
マキシスのおすすめタイヤは乗用車やSUVに向けたプレミアムなオールシーズンタイヤ「ブラボーHP-M3」
マキシスのブラボーHP-M3は、乗用車やSUV向けのオールシーズンのプレミアムツーリングタイヤです。トレッド全体のクロスハッチサイプがトラクションを高め、耐ハイドロプレーニング性能にすぐれ、乾いた路面や濡れた路面、浅雪の路面で安心走行ができるタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:10位】トーヨータイヤ(東洋)/日本~社名に「タイヤ」が入る唯一のタイヤメーカー
トーヨータイヤは1945年、東洋紡績がゴム工業発展に向けて設立し、東洋ゴム化工(株)と(株)平野護謨製造所が合併し、東洋ゴム工業(株)が設立されました。1953年には兵庫県伊丹市に自動車用タイヤの生産工場を開設し、1966年には現在の「Toyo Tire U.S.A.Corp」を米国での自動車タイヤ販売の促進のため、に業界に先駆けて設立しました。その後もタイヤ技術センターや中国でのタイヤ販売会社の設立などを手掛け、2019年、社名が現在の「TOYO TIRE(株)」に変更されました。
乗用車、トラック、バス用のタイヤをはじめ、自動車ゴム製品の製造に携わり、「TOYO TIRE」「NITTO」の2ブランドを軸にタイヤ事業を展開しています。
トーヨータイヤのおすすめタイヤは本格派オールテレーンタイヤのOPEN COUNTRY A/T
トーヨータイヤのOPEN COUNTRY A/Tはオンロード、オフロードも走破する本格オールテレーンタイヤです。スノーフレークマークを取得しているので、悪路走行だけではなく、雪道走行でも性能を発揮します。デザイン性もあり、ホワイトレターで足元のドレスアップにも一役買うタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:9位】ZCラバー/中国~中国最大の自動車用タイヤメーカー
中国のZC Rubber(ZCラバー)は1958年に杭州ゴム工場として設立され、中国最大手のタイヤメーカーで、2012年には中国最大のタイヤメーカーへと発展しました。その後数度の社名変更を経て2013年、中澤ゴム集団有限公司に社名を変更し、ZCラバーアメリカを米国カリフォルニア州ウォルナットに設立したのを皮切りに、タイ、ブラジル、ドイツにも設立。2021年にはZCラバーヨーロッパテクニカルセンターを開設しています。乗用車用タイヤをはじめ、オートバイ、トラック、自転車、トラクターなどのタイヤを製造しています。
ZCラバーのおすすめのタイヤはコンフォート性の高いRodeMax G-118
ZCラバーのRodeMax G-118は高い静粛性と心地よい乗り心地のコンフォート性能の高いツーリングタイヤです。操縦安定性にすぐれ、安定したハンドリング操作とコーナリングを実現。燃費性能にもすぐれたタイヤで快適な走行ができます。
【タイヤメーカーランキング:8位】ヨコハマ(横浜ゴム株式会社)/日本~100年以上の歴史がある日本のタイヤメーカー
「ヨコハマタイヤ」で知られるヨコハマゴム株式会社は東京に本社を置くタイヤメーカーです。横浜ケーブル製造とBF Goodrichの合弁会社として1917年に設立されました。1969年には米国の製造・マーケティング部門として「ヨコハマタイヤ コーポレーション」として米国に進出し、ノースカロライナ州コーネリアスに研究開発センターを、マージニア州セーラムとミシシッピ州ウエストポイントに製造工場があります。ヨコハマではタイヤだけではなく、ホイールにおいても世界中で「ADVAN」のブ知名度が高く、日本ではADVANと言えばヨコハマと、高いブランディングを誇ります。
ヨコハマのおすすめタイヤは静粛性と乗り心地の良さのADVAN dB V552
ヨコハマのADVAV dB V552は驚くほど高い静粛性とスムースな快適な乗り心地を実現しているコンフォートタイヤです。ウェットグリップ性能も高く、雨の日の安全性と安心感があります。dBコンパウンドが燃費性能に貢献しています。
【タイヤメーカーランキング:7位】ハンコック/韓国~日本国内でも数多くの新車装着タイヤに採用されるタイヤメーカー
ハンコック(Hankook Tire&Technology)は1941年に韓国で設立されたタイヤメーカーです。韓国ソウルに本社があり、ヨーロッパ、アメリカ、中国に地域本社を置き、研究開発センターが中央研究所をはじめとしてヨーロッパ、アメリカ、中国の4か所、生産工場は韓国と中国に各2工場とハンガリーの5か所にあります。モータースポーツへのタイヤ供給にも積極的で、ル・マン24時間レースやニュルブルクリンク24時間レースの他、数多くのモータースポーツにタイヤ供給を行っています。
ハンコックのおすすめタイヤは優れた走行性能と上質な乗り心地の Ventus Prime4
ハンコックのVentus Prime4は高い静粛性と快適な乗り心地を実現しているタイヤ。濡れた路面でもウェットブレーキング性能がすぐれているので安心感が違います。3Dトレッド技術でドライ路面でスムーズなハンドリング性能を発揮します。
【タイヤメーカーランキング:6位】ピレリ/イタリア~モーターレースで有名なイタリアの老舗イヤメーカー
ピレリは1872年、イタリアのミラノで創業した、世界的なブランディングのあるタイヤメーカーです。自動車や二輪車、自転車用のタイヤを手掛けていますが、モータースポーツへのスポンサーシップやレースへのタイヤ供給などでよく知られています。日本向けに開発されたスタッドレスタイヤなどもあり、日本でもよく知られているタイヤメーカーです。
ピレリのおすすめタイヤはSUV用やクロスオーバー向けのSCORPION
ピレリのSCORPIONはクロスオーバーやSUV用の高性能なサマータイヤ。ウェット性能にすぐれて濡れた路面でもSUVの大きなボディを支え、快適性と低燃費性能、ロングライフ、静粛性を重点にして開発されたタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:5位】住友ゴム/日本~ダンロップとファルケンを手掛ける世界有数のタイヤメーカー
住友ゴムはダンロップやファルケンなどのタイヤやスポーツ用品を手掛ける、神戸市に本社を置く住友グループの企業です。1909年、イギリスのダンロップの日本工場として設立され、日本初のチューブレスタイヤの開発や、同じく日本初となるラジアルタイヤの生産を始めました。1960年には住友グループが経営に参加しています。
1983年にはイギリスダンロップ本社から経営面で全面的に独立し、2005年にはダンロップタイヤがファルケンタイヤを吸収合併しています。国内工場は6か所、国外工場は11か所に及び、北海道の名寄と旭川にタイヤテストコースを持ち、スタッドレスタイヤなど、冬道でのテストですぐれたタイヤを生み出しています。
住友ゴムおすすめのタイヤはダンロップのコンフォートタイヤ LE MANS V+
ダンロップのLE MANS V+は振動が少なくスムースで快適な乗り心地と、静粛性にすぐれて居心地のいい空間を実現するコンフォートタイヤです。ウェット性能にもすぐれ、濡れた路面でブレーキング性能を発揮。安心と安全を高め、快適走行のタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:4位】コンチネンタル/ドイツ~世界で初めてトレッドパターンを採用したタイヤを手掛けたタイヤメーカー
コンチネンタルは1871年、「コンチネンタル弾性ゴム・グッタペルヒャ」としてドイツのハノーファーで創業しました。当時は自転車用や四輪馬車のソフトラバー製品やソリッドタイヤなどを製造していました。1904年には世界初となるトレッドパターン付きの自動車用のタイヤを生産。現在ではリブを基調としたトレッドパターンデザインで、コンパウンドにはシリカを多く採用しています。乗用車やトラック用タイヤ、商用車用タイヤだけではなく、自動車技術においても目覚ましい発展を遂げているタイヤメーカーです。
コンチネンタルおすすめのタイヤは電気自動車やハイブリッド車向けの EcoContact6
コンチネンタルのEcoContact6は、運動性能にすぐれたハイパフォーマンスなエコタイヤです。転がり抵抗、ウェットブレーキ性能、耐摩耗性をハイレベルでバランスよく両立し、低燃費グレードは「A/a」を獲得しているすぐれた性能のタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:3位】グッドイヤー/アメリカ~13人の工員から始まり世界のタイヤメーカーへと飛躍
グッドイヤーは1898年に設立され、アメリカオハイオ州アクロンに本社を構えます。設立当初は自転車や馬車のタイヤ、馬の蹄鉄に積めるゴムの製造を13人の工員と共に行っていました。1917年にはタイヤの性能を証明するため、24日間かけて本社を置くアクロンからマサチューセッツ州のボストン市間をウィングフット・エクスプレスで走破させています。現在、乗用車やミニバン、SUV用タイヤをはじめ、トラックやトレーラーなどのタイヤ製造もおこなっています。モータースポーツでは「EAGLE」ブランドで、タイヤ供給を行っています。
有名な翼のついた足のロゴマーク、ウィングフットは、ローマ神話のメルクリウス像の足元から考案され、世界中の誰もが一度は目にしたことのある有名なロゴとなりました。
グッドイヤーのオススメタイヤはハイパフォーマンスコンフォートタイヤのEfficientGrip Performance 2
グッドイヤーのEfficientGrip Performance 2は、ウェットブレーキ性能、耐摩耗性能、安定性能のテクノロジーの相乗効果で、低燃費性能だけではなく、運動性能や安全性、ロングライフを実現しているハイパフォーマンスタイヤです。静粛性にもすぐれ、快適走行ができるタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:2位】ブリヂストン/日本~航空機のタイヤも手掛ける信頼性が高いタイヤメーカー
ブリヂストンは1930年、日本足袋のタイヤ部門として発足し、翌年、分社独立してブリッヂストンタアヤ株式会社となりました。その後ブリヂストン株式会社、株式会社ブリヂストンと社名が変更しています。
ブリヂストンの社名は創業者の石橋氏にちなんだネーミングというのは有名な話で、石のストーンと橋のブリッヂの組み合わせで、語呂の良いブリッヂストーンの並びにしたことから来ています。
タイヤ部門では乗用車用、トラック・バス用、農業・産業・建設車両用、オートバイや地下鉄用のタイヤを手掛ける他、航空機用タイヤも製造しており、その性能の良さと信頼の高さが伺えます。
ブリヂストンのおすすめタイヤは氷上性能にすぐれたスタッドレスタイヤ BLIZZAK VRX3
ブリヂストンのBLIZZAK VRX3は、強力なグリップ力を発揮して氷上性能にすぐれたプレミアムなスタッドレスタイヤです。フレキシブル発砲ゴムがグリップ力に貢献し、凍結路面でもしっかりと止まり、コーナリング走行も安定。冬道の安全性が高いタイヤです。
【タイヤメーカーランキング:1位】ミシュラン/フランス~世界で初めてラジアルタイヤを製品化したタイヤメーカー
フランスのミシュランは1889年にその名称が採用され、1891年にそれまで自転車に接着されていて修復が困難だった自転車用タイヤを取り外しのできる空気入りタイヤを開発し、実用化しました。1949年には世界初となるラジアルタイヤを製品化した歴史を持ち、現在では世界中の国や地域で乗用車等タイヤをはじめ、トラックやバス、建設・農業機械用タイヤ、オートバイや飛行機のタイヤを手掛けており、世界最大のタイヤメーカーに成長しました。
ミシュランと言えば真っ白なタイヤを連ねたボディのミシュランマンがキャラクターとして知られています。1898年にタイヤの山から生まれたミシュランマンは第1回パリモーターショーで初めてミシュランスタンドに登場し、現在まで少しずつその表情を変えながら親しまれています。
ミシュランと言えばミシュランガイドも有名ですが、1900年、車での旅行をサポートするため、タイヤの修理やメンテナンスに、整備工場やタイヤショップ、ガソリンスタンドやホテルなどの場所を掲載した赤い小冊子、「ガイドミシュラン」が始まりです。
ミシュランのおすすめタイヤはハイブリッドやEVにもおすすめの ENERGY SAVER4
ミシュランのENERGY SAVER4はウェットグリップ性能にすぐれ、雨の日のブレーキングや耐ハイドロプレーニング性能で安心感のある低燃費タイヤです。パターンノイズとロードノイズを低減し、静粛性にもすぐれ、快適な走行を実現します。
タイヤメーカーランキング上位はブランディングのあるメーカーが名を連ねる
タイヤメーカーは世界中に数えきれないほど存在します。その中でも上位にランクインしているメーカーは知名度があり、地下鉄や航空機のタイヤも手掛けるなど、信用・信頼を得ていると言えるでしょう。1位のミシュランは長年僅差で2位のブリヂストンとトップの座を争っており、2021年には1位のブリヂストンを抜いて世界1位の座につきました。
ランキングの中にはアジアンタイヤも多数ランクインしています。ローコストで性能にすぐれたタイヤが数多く開発され、モーターレースにタイヤ供給を行ったり、新車装着タイヤにも選ばれるようになり、アジアンタイヤの性能が向上しています。
日本国内ではブリヂストンやヨコハマなどの国内タイヤや、スポーツタイプの車のユーザーにはピレリのスポーツタイヤなどに人気が集まりますが、今後はアジアンタイヤがさらに勢力を伸ばしてくるでしょう。タイヤ技術は日々進化しており、これからもタイヤメーカーランキングにランクインしているメーカーは、さらに性能にすぐれたタイヤを開発していくことでしょう。