スカイライン・GT-R歴代モデル

スカイライン・スカイラインGT-Rの歴代モデルを画像つき解説

ハコスカGT-Rからケンメリ・R32・R33・R34まで、スカイラインGT-R全世代のスペックと特徴を比較。標準スカイライン13代の歴史や各世代の愛称・エンジン情報も網羅した完全ガイドです。

スカイライン・スカイラインGT-Rの歴代モデルを画像つき解説

スカイライン・スカイラインGT-R歴代モデルの特徴を画像とスペック表つきで解説

「羊の皮を被った狼」の異名で知られ、日本の自動車史に名を刻む名車が数多く存在するスカイライン。世代ごとにハコスカ・ケンメリ・ジャパンなど、多くの愛称で親しまれてきました。最上級スポーツモデルのGT-Rはレースでも活躍し、スポーツカーとして長年にわたり高い人気を誇りました。

本記事では、スカイラインとスカイラインGT-Rの歴代モデルの特徴を、画像とスペック表とともに解説します。スカイラインの長い歴史を一気に振り返りましょう。

  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのエクステリアGT-R プレミアムエディション T-specのエクステリア
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのプラットフォームGT-R プレミアムエディション T-specのプラットフォーム
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのフロントGT-R プレミアムエディション T-specのフロント
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのリヤGT-R プレミアムエディション T-specのリヤ

スカイラインGT-R歴代モデルの特徴

まずは、スカイライン人気を牽引してきた最上級スポーツモデル「GT-R」の歴代モデルを紹介します。スカイラインGT-Rは大きく分けると、ハコスカGT-R・ケンメリGT-Rの第一世代と、型式がRとなった第二世代(R32・R33・R34型)に分類されます。なお、スカイラインから独立した第三世代の日産GT-R(R35型)は、2025年8月をもって生産終了となりました。

歴代スカイラインとスカイラインGT-Rの関係
歴代スカイライン 「GT-R」の有無 備考
初代S1/S2 × 「スカイライン・スポーツ」誕生
2代目S50 × 「スカイライン2000GT」登場
3代目C10 PGC10(1969~1970)
KPGC10(1970~1972)
 
4代目C110 KPGC110(1973)  
5代目C210 ×  
6代目R30 × 直列4気筒4バルブDOHC搭載「2000RS」「2000ターボRS」登場
7代目R31 × 直列6気筒搭載「スカイライン GTS-R」800台限定発売
8代目R32 BNR32(1989~1994)  
9代目R33 BNR33(1995~1998)  
10代目R34 BNR34(1999~2002)  
11代目V35 × 2007年、日産GT-R(R35)として独立・別車種化
12代目V36/J50 ×  
13代目V37 ×  

初代スカイラインGT-R PGC10/KPGC10(1969~1972年)…「羊の皮を被った狼」の誕生

初代スカイラインGT-R PGC10型初代スカイラインGT-R PGC10型

スカイライン2000GT-R 後期KPGC10型 1970年式スカイライン2000GT-R 後期KPGC10型 1970年式

「71日本グランプリレース大会」出場車のレプリカ「71日本グランプリレース大会」出場車のレプリカ

通称ハコスカGT-R。2.0L直列6気筒DOHCエンジン(S20型)を搭載し、V8エンジンを積んだ当時の国産車の最高出力に匹敵するスペックを誇りました。「羊の皮を被った狼」のキャッチフレーズは、プリンス・スカイライン2000GT-Bから受け継いだものです。レースでは50連勝を記録するなど、スカイラインGT-Rの名声を確立した第一世代モデルです。

1969年式スカイライン2000GT-R(4ドア)参考スペック
車両型式 PGC10型
全長 4,395mm
全幅 1,610mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,640mm
車両重量 1,120kg
エンジン型式 S20
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
最高出力 160PS/7000rpm
最大トルク 18.0kgm/5600rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム式
ブレーキ 前:ディスク
後:リーディングトレーリング

2代目スカイラインGT-R KPGC110(1973年)…「悲運のGT-R」とも呼ばれる超希少車

生産台数が極端に少ないケンメリGT-R生産台数が極端に少ないケンメリGT-R

スカイライン=丸型4灯テールランプはこのGT-Rから!スカイライン=丸型4灯テールランプはこのGT-Rから!

幻のケンメリGT-R。ハコスカGT-Rと同じ直6 DOHCのS20型エンジンを搭載しましたが、オイルショックと排ガス規制への対応が難しく、発売からわずか3か月・総生産台数197台でラインを閉じることに。レース参戦も叶わなかった悲運のモデルですが、スカイラインのアイコンである丸型4灯テールランプはこのGT-Rから採用されました。

1973年スカイライン2000GT-R参考スペック
車両型式 KPGC110型
全長 4,460mm
全幅 1,695mm
全高 1,380mm
ホイールベース 2,610mm
車両重量 1,145kg
エンジン型式 S20
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
最高出力 155PS/7000rpm
最大トルク 17.6kgm/5600rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム式
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク

3代目スカイラインGT-R BNR32(1989~1994年)…最も人気の高い16年ぶりの復活モデル

R32スカイラインGT-R特にファンが多いR32スカイラインGT-R

R32スカイラインGT-RリアビューR32スカイラインGT-Rリアビュー

カルソニックR32スカイラインGT-R1990年カルソニックR32スカイラインGT-R

16年ぶりに復活したGT-R。当時の馬力自主規制値280PSを発生するツインターボエンジン(RB26DETT型)が専用設計され、足回りには電子制御トルクスプリット4WDシステムの「ATTESA E-TS」を採用。R32以降、GT-Rはすべて4WDとなりました。レース参戦を念頭に置いた市販車として桁外れのポテンシャルを持ち、全日本ツーリングカー選手権(JTCC)では圧倒的な強さを誇りました。歴代GT-Rのなかでも特にファンが多く、現在も高い人気を維持しています。

1989年スカイラインGT-R参考スペック
車両型式 BNR32型
全長 4,545mm
全幅 1,755mm
全高 1,340mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1,430kg
エンジン型式 RB26DETT
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2568cc
最高出力 280PS/6800rpm
最大トルク 36.0kgm/4400rpm
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
ブレーキ 前:Vディスク
後:Vディスク

4代目スカイラインGT-R BCNR33(1995~1998年)…「失敗作」とも呼ばれたが、近年は再評価

R33スカイラインGT-R1993年の東京モーターショーに出展されたR33スカイラインGT-R

R33スカイラインGT-RR33スカイラインGT-R

NISMO 400R R33(エンジンはRB-X)限定40台 400馬力を発生するNISMO 400R R33(エンジンはRB-X)

ル・マン24に参戦したR33型ル・マン24に参戦したR33型

歴代GT-Rのなかで発売当初は辛口評価が多かったR33。ボディサイズの大型化とホイールベース延長による俊敏性の低下が主な原因でした。しかし、ニュルブルクリンクのタイムアタックではR32が達成できなかった8分の壁を突破。ル・マン24時間レースへの参戦も果たし、実力は確かなものでした。近年は再評価が進み、人気も再燃しています。

1995年スカイラインGT-R参考スペック
車両型式 BCNR33型
全長 4,675mm
全幅 1,780mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,720mm
車両重量 1,530kg
エンジン型式 RB26DETT
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2568cc
最高出力 280PS/6800rpm
最大トルク 37.5kgm/4400rpm
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
ブレーキ 前:Vディスク
後:Vディスク

5代目スカイラインGT-R BNR34(1999~2002年)…スカイラインGT-Rとして有終の美

特別仕様車R34スカイラインGT-R V-スペック II Nür生産終了記念の特別仕様車R34スカイラインGT-R V-スペック II Nür

R34スカイラインGT-R Vスペック リアR34スカイラインGT-R Vスペック リア

R34型 2003 ザナヴィ・ニスモGT-RR34型 2003 ザナヴィ・ニスモGT-R

当時経営危機に直面していた日産でしたが、GT-Rの開発は続行。R32を強く意識した設計で、R33から大幅にサイズダウンしホイールベースを55mm短縮。高剛性ボディとRB26DETTエンジンの熟成により完成度が高く、スカイラインGT-Rとして有終の美を飾りました。約3年という短命モデルながら、今なお世界中でファンが多く、ワイルドスピードシリーズへの登場で海外での知名度も高い一台です。2002年に生産終了。

2002年スカイラインGT-R V-スペック II Nür参考スペック
車両型式 BNR34型
全長 4,600mm
全幅 1,785mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1,530kg
エンジン型式 RB26DETT
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2568cc
最高出力 280PS/6800rpm
最大トルク 40.4kgm/4400rpm
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
ブレーキ 前:Vディスク
後:Vディスク

プリンス・スカイライン/日産スカイライン歴代モデルの特徴

注目が集まりがちなGT-Rですが、標準仕様のスカイラインも走って楽しい車として世代を超えて愛されてきました。また、スカイラインのスポーツモデルはGT-Rだけではありません。スカイライン13代の歴史と特徴を振り返りながら、GT-Rを除いたスポーツモデルも紹介します。

初代プリンス・スカイラインS1/S2(1957~1963年)…革新的な最先端のクルマとして誕生

初代プリンス・スカイラインALSID-1初代プリンス・スカイラインALSID-1

プリンス・スカイラインALSID-1のリアプリンス・スカイラインALSID-1のリア

富士精密工業(後のプリンス自動車)より発売。1.5L直列4気筒OHVエンジンは当時の国産車としては最大級の排気量で、最高速度125km/hは1.5Lクラス最速を誇りました。グレードはスタンダード(93万円)とデラックス(120万円)の2種類。

初代プリンス・スカイラインデラックス参考スペック
全長 4,280mm
全幅 1,675mm
全高 1,535mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,310kg
エンジン型式 GA30
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1484cc
最高出力 60PS/4400rpm
最大トルク 10.75kgm/3200rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ド・ディオンアクスル
変速機 3速MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
コンバーチブル

プリンス・スカイライン・スポーツ(クーペ)プリンス・スカイライン・スポーツ(クーペ)

1957年に登場した初代スカイライン。1962年には日本初のスペシャルティカー「スカイライン・スポーツ」を追加。クーペ(185万円)とコンバーチブル(195万円)が設定され、コンバーチブルはTV特撮番組『ウルトラQ』の劇中車に採用されたことでも知られています。

プリンス・スカイライン・スポーツ(1963年クーペ)参考スペック
全長 4,650mm
全幅 1,695mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,350kg
エンジン型式 GB4型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1862cc
最高出力 94PS/4800rpm
最大トルク 15.6kgm/3600rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ド・ディオンアクスル
ブレーキ 前:ドラム
後:ドラム

2代目プリンス・スカイラインS50(1963~1968年)…メンテナンスフリーの秀作セダン!スカGも誕生

2代目プリンス・スカイライン 1500デラックス2代目プリンス・スカイライン 1500デラックス

高級車路線をグロリアに任せ、1.5Lクラスのファミリーカーとして舵を切った2代目スカイライン。ボディサイズを縮小し、車両重量も1トン前後と大幅に軽量化。「メンテナンスフリー」を合言葉に信頼性の高さをPRした良車でした。

2代目プリンス・スカイラインS50D-1型参考スペック
全長 4,100mm
全幅 1,495mm
全高 1,435mm
ホイールベース 2,390mm
車両重量 960kg
エンジン型式 G1
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1484cc
最高出力 70PS/4800rpm
最大トルク 11.5kgm/3600rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:半楕円リーフリジッド
変速機 5MT/4MT/3MT
全ボディタイプ 4ドアセダン

スカイラインGT S54型元祖「羊の皮をかぶった狼」スカイラインGT S54型

  • プリンス スカイライン 2000GT(2代目モデル)プリンス スカイライン 2000GT(2代目モデル)
  • プリンス スカイライン 2000GT(2代目モデル)プリンス スカイライン 2000GT(2代目モデル)
  • プリンス スカイライン 2000GT(2代目モデル)プリンス スカイライン 2000GT(2代目モデル)

1964年にホモロゲーションモデル「スカイラインGT」を100台製造。日本GPでポルシェ904を追い抜きスカイライン伝説が開幕。翌1965年には最高速度180km/h・フロントディスクブレーキを標準装備した2000GT(通称スカG)を発売しました。

1964年プリンス・スカイライン2000GT参考スペック
車両型式  
全長 4,255mm
全幅 1,495mm
全高 1,410mm
ホイールベース 2,590mm
車両重量 1070kg
エンジン型式 G7
エンジン種類 水冷直列6気筒OHC
総排気量 1988cc
最高出力 125PS/5600rpm
最大トルク 17.0kgm/4400rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:半楕円リーフリジッド
ブレーキ 前:ドラム
後:ドラム

なお、プリンス自動車は1966年に日産と合併したため、1966年8月以降は「ニッサン・プリンス・スカイライン」が正式車名となります。

3代目スカイラインC10(1968~1972年)…「ハコスカ」の愛称で、スポーツセダンの魅力を広める

3代目スカイライン 1500デラックス3代目スカイライン 1500デラックス

3代目スカイライン3代目スカイライン リアから見ると箱型のスタイルがよくわかる

3代目スカイライン2000GT-X3代目スカイライン2000GT-X

ボディタイプが豊富でしたが、セダンは箱型デザインから「ハコスカ」の愛称で親しまれました。キャッチコピーは「愛のスカイライン」。基本はプリンス製1.5L直4 OHCエンジンを搭載しつつ、GTモデルには日産製2.0L直6を搭載し、国産スポーツセダンとしての地位を確立しました。

3代目日産スカイライン1500スポーティ・デラックス参考スペック
全長 4,235mm
全幅 1,595mm
全高 1,405mm
ホイールベース 2,490mm
車両重量 960kg
エンジン型式 G15
エンジン種類 水冷直列4気筒
総排気量 1484cc
最高出力 88PS/6000rpm
最大トルク 12.2kgm/4000rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:半楕円リーフスプリング
変速機 5MT/4MT/3MT/3AT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
3ドア・5ドアワゴン/バン

4代目スカイラインC110(1972~1977年)…「ケンメリ」現象とも呼ばれ、歴代最高の販売台数を記録

4代目スカイラインハードトップ2000GT4代目スカイライン(通称ケンメリ)ハードトップ2000GT

通称「ケンメリ」で爆発的人気を誇った4代目スカイラインGT通称「ケンメリ」で爆発的人気を誇った4代目スカイラインGT

丸形4灯式のテールライトを持つケンメリ丸形4灯式のテールライトを持つケンメリ

4代目スカイラインハードトップ2000GT流線形のエクステリアが美しい

4代目スカイラインハードトップ2000GTケンメリのインテリアは当時の最先端をいく

4代目スカイラインハードトップ2000GTC110型スカイラインはガソリンキャップにもこだわりをみせる

大人のロマンチックカー路線で大ヒット。愛称「ケンメリ」は、CMで男女2人のケンとメリーがスカイラインで日本各地を旅する光景を描いたことに由来します。4ドアセダンは「ヨンメリ」とも呼ばれました。総生産台数は67万台超えで、歴代スカイライン最高の販売台数を記録しました。

4代目スカイラインハードトップ2000GT-X参考スペック
全長 4,460mm
全幅 1,625mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,610mm
車両重量 1150kg
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
最高出力 130PS/6000rpm
最大トルク 17.5kgm/4400rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム
変速機 5MT/4MT/3AT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
3ドア・5ドアワゴン/バン

5代目スカイラインC210(1977~1981年)…販売は好調だが、排ガス規制に苦悩したGTモデル

5代目スカイライン(通称ジャパン)直列6気筒エンジン搭載2000GT-EL5代目スカイライン(通称ジャパン)直列6気筒エンジン搭載2000GT-EL

通称ジャパン。ロングノーズ&ショートデッキのスタイリングに、ケンメリGT-Rから引き継いだ丸型4灯テールランプを継承。直6エンジン搭載のGTと直4のTIが存在し、走行性能よりも乗り心地の良さが話題になりました。販売台数は歴代2位を記録しましたが、DOHCを搭載するセリカから「名ばかりのGT」と挑発される一幕もありました。

5代目スカイラインハードトップ2000GT-ES 1977年式参考スペック
全長 4,600mm
全幅 1,625mm
全高 1,375mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1200kg
エンジン型式 L20E
エンジン種類 水冷直列6気筒OHC
総排気量 1998cc
最高出力 130PS/6000rpm
最大トルク 17.0kgm/4400rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム式
変速機 5MT/4MT/3AT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
3ドア・5ドアワゴン/バン

スカイライン2000ターボGT-ES日産3車種目のターボ採用車スカイライン2000ターボGT-ES

1980年にターボエンジン搭載のスカイライン2000ターボGT-ESを追加。DOHCを搭載するセリカの挑発に応えるかたちで「今、スカイラインを追うものは誰か」というキャッチコピーを採用し、話題を呼びました。

1980年スカイラインセダン2000ターボGT-ES参考スペック
全長 4,600mm
全幅 1,625mm
全高 1,375mm
車両重量 1230kg
エンジン種類 水冷直列6気筒OHCターボ
総排気量 1998cc
最高出力 145PS/5600rpm
最大トルク 21.0kgm/3200rpm
変速機 5MT/3AT

6代目スカイラインR30(1981~1985年)…型式がRとなり、直列4気筒最強モデル「RS」も登場

6代目スカイラインR30ハッチバックが初設定された6代目スカイラインR30

6代目スカイラインハッチバック1983年式6代目スカイラインハッチバック1983年式

サーフィンラインの廃止・初のハッチバック設定・ボディサイズ縮小・「R」の新型式採用と、スカイライン史上大きな転換期を迎えた6代目。俳優のポール・ニューマンを広告に起用したため「ニューマン・スカイライン」の愛称もつきました。直4最強モデル「RS」も登場し、スポーツ性を取り戻しました。

6代目スカイラインハッチバック280DGT-L 1982年参考スペック
全長 4,595mm
全幅 1,675mm
全高 1,385mm
車両重量 1220kg
エンジン種類 水冷直列6気筒OHCディーゼル
総排気量 2792cc
最高出力 91PS/4600rpm
最大トルク 17.3kgm/2400rpm
変速機 5MT/4MT/3MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
5ドアハッチバック/バン

6代目スカイライン2000ターボRS(通称:鉄仮面)6代目スカイライン2000ターボRS(通称:鉄仮面)

1981年に直列4気筒4バルブDOHCエンジン搭載の「2000RS」が追加。GT-Rこそ名乗りませんでしたが、1983年には「2000ターボRS」も加わり、190PS/23.0kgmというスペックで「史上最強のスカイライン」と称されました。TVドラマ「西部警察」の「マシンRS」としても活躍したことで知名度が高まりました。

1983年スカイラインハードトップ2000ターボRS-X参考スペック
全長 4,620mm
全幅 1,675mm
全高 1,360mm
車両重量 1235kg
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1990cc
最高出力 190PS/6400rpm
最大トルク 23.0kgm/4800rpm
変速機 5MT

7代目スカイラインR31(1985~1990年)…ハイソカー路線が不評だが、「GTS-R」がレース参戦

7代目スカイライン セダン7代目スカイライン セダン

7代目スカイライン クーペ7代目スカイライン クーペ

発売当初はハイソカー路線を打ち出しましたが不評だったため、モデル途中でスポーツ路線へ回帰。方向性は迷走したものの、RB20DET型エンジン・世界初の4輪操舵システム「スーパーHICAS」・大幅に改善された空力性能(CD値)など、新技術を多数採用した意欲作でした。

7代目スカイライン4ドアハードトップGTパサージュターボ参考スペック
全長 4,650mm
全幅 1,690mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1380kg
エンジン型式 RB20ET型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
最高出力 170PS/6000rpm
最大トルク 22.0kgm/3200rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム
変速機 4AT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン / ハードトップ
2ドアクーペ
5ドアステーションワゴン

スカイラインGTS-R 欧州ツーリングカー選手権出場車(1988)スカイラインGTS-R 欧州ツーリングカー選手権出場車(1988)

スカイラインGTS-R リアビュースカイラインGTS-R リアビュー

1987年にクーペへ追加されたスカイラインGTS-Rは、レースのホモロゲーションモデルとして800台限定で生産。6代目の2000ターボRSに続き「GT-Rに最も近いモデル」と評されましたが、次世代GT-RはR32での復活が決まっていたためGT-Rを名乗らずに終わりました。

7代目スカイライン2ドアスポーツクーペGTS-R参考スペック
全長 4,660mm
全幅 1,690mm
全高 1,365mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1340kg
エンジン型式 RB20DET-R型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1998cc
最高出力 210PS/6400rpm
最大トルク 25.0kgm/4800rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム
変速機 5MT

8代目スカイラインR32(1989~1993年)…GT-Rが復活、「技術世界一」901運動の成果

8代目スカイラインR32 前期型4ドアGTS-t8代目スカイラインR32 前期型4ドアGTS-t

8代目スカイラインGTS-t 4 8代目スカイラインGTS-t 4 後部座席が狭いのが難点

日産901運動(1990年代までに技術を世界一にするという目標)の最重要車種と位置付けられ、前後ともに最先端のマルチリンク・サスペンションを採用。2ドア全長4,530mm・4ドア4,580mmと先代からボディサイズを大幅短縮し、「走りのスカイライン」への原点回帰を果たしました。同世代GT-R(BNR32)の圧倒的なパフォーマンスとともに、スカイラインブランドを一気に世界へ知らしめた名代です。

8代目スカイライン4ドアスポーツセダンGTS-4参考スペック
全長 4,580mm
全幅 1,695mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1,430kg
エンジン型式 RB20DET
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1998cc
最高出力 215PS/6400rpm
最大トルク 27.0kgm/3200rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
変速機 5AT/4AT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

9代目スカイラインR33(1993~1998年)…全車3ナンバーのグランドツーリングカー

R33スカイラインボディサイズを拡大したR33スカイライン

R32は走りの良さで高評価を得ましたが、4ドアセダンですら後部座席の狭さが指摘されていました。そこでR33はホイールベースを延長して全車3ナンバー化し、グランドツーリングカーとして快適性を大幅に向上。4気筒エンジンは消滅し、すべて直列6気筒へ統一されました。

9代目スカイライン4ドアセダンGTS25タイプG参考スペック
全長 4,720mm
全幅 1,720mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,720mm
車両重量 1360kg
エンジン型式 RB25DE
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 2498cc
最高出力 190PS/6400rpm
最大トルク 23.5kgm/4800rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
変速機 5AT/4AT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

10代目スカイラインR34(1998~2002年)…最後の直列6気筒エンジン搭載スカイライン

10代目スカイライン1998年式セダン10代目スカイライン1998年式セダン

R33からボディサイズをセダンで15mm・クーペで60mmコンパクト化。スポーティな仕上がりながらシートの質感も非常に高く、海外でも人気を誇りました。ワイルドスピードシリーズの劇中車として登場し、主演のポール・ウォーカーがプライベートでも所有していたことで知られています。スカイラインとしては最後の直列6気筒搭載モデルとなりました。

10代目スカイライン4ドアスポーツセダン25GT-X Turbo参考スペック
全長 4,705mm
全幅 1,720mm
全高 1,375mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1450kg
エンジン型式 RB25DET
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2498cc
最高出力 280PS/6400rpm
最大トルク 34.0kgm/3200rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
変速機 4AT/6MT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

11代目スカイラインV35(2001~2007年)…海外で大ヒットした「新世代スカイライン」

新世代スカイラインV35型セダン(2001~2006年発売)新世代スカイラインV35型セダン(2001~2006年発売)

V35スカイライン後期型V35スカイライン後期型

V35スカイラインクーペ リアV35スカイラインクーペ リア

セダンは2001~2006年、クーペは2003~2007年に発売。新体制の日産とともに、スカイラインもV型6気筒エンジンへ刷新されました。また、このV35世代でGT-Rは「日産GT-R」として独立した別車種となりました。国内ファンにとっては路線変更に違和感があったものの、海外では「インフィニティG35」として大ヒットを記録。グローバルな成功を収めた新世代モデルです。

11代目スカイライン300GT参考スペック
全長 4,675mm
全幅 1,750mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1490kg
エンジン型式 VQ30DD
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 2987cc
最高出力 260PS/6400rpm
最大トルク 33.0kgm/4800rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

12代目スカイラインV36/J50(2006~2016年)…スカイライン初のSUV「クロスオーバー」が誕生

12代目スカイライン 12代目スカイライン プラットフォームは新設計

スカイラインクロスオーバー 370GT (J50型)スカイラインクロスオーバー 370GT (J50型)

デザインは先代のキープコンセプトながら、全高が低くなりよりスポーティな印象に。セダンとクーペに加え、スカイライン初のSUV「クロスオーバー」が誕生しました。約80%の部品を刷新したVQエンジンは、米国自動車専門誌の「10ベストエンジン」に選出されるなど高い評価を受けました。

12代目スカイライン350GTタイプSP参考スペック
全長 4,755mm
全幅 1,770mm
全高 1,450mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1600kg
エンジン型式 VQ35HR
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 3498cc
最高出力 315PS/6800rpm
最大トルク 36.5kgm/4800rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク式
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
5ドアクロスオーバー

13代目スカイラインV37(2014年~)…国産車初の「手放し運転」機能を搭載

13代目スカイラインV37型 2019年9月マイナーチェンジモデル13代目スカイラインV37型 2019年9月マイナーチェンジモデル

13代目スカイラインGT Type SP13代目スカイラインGT Type SP

13代目にあたるV37型スカイライン。日本以外では高級セダン「インフィニティQ50」として販売されていました。2019年9月のマイナーチェンジでは、先進運転支援システム「プロパイロット2.0」をハイブリッドモデルに搭載し、自動車専用道路でのハンズオフ(手放し運転)が可能となりました。ただし、ハイブリッドモデルは2022年に生産終了しており、プロパイロット2.0搭載グレードも現在は販売されていません。ガソリンターボモデル(400Rなど)は引き続き販売されており、2025年11月には集大成となる特別仕様車「400RR Limited」(400台限定)も発売されました。

  • スカイラインのエクステリアスカイライン
  • スカイラインの説明スカイラインの説明
13代目スカイライン350GT HYBRIDタイプSP参考スペック(生産終了モデル)
全長 4,800mm
全幅 1,820mm
全高 1,440mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1800kg
エンジン型式 VQ35HR型
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 3498cc
最高出力 306PS/6800rpm
最大トルク 35.7kgm/5000rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン式
後:マルチリンク式
変速機 7速AT
全ボディタイプ 4ドアセダン

スカイラインはやはり特別なクルマ!日本唯一の単一車種ミュージアムも存在

歴代スカイライン

スカイライン好きなら一度は訪れたい場所が、長野県岡谷市の「プリンス&スカイラインミュージアム」です。1997年に日本初・唯一の単一車種自動車博物館としてオープンし、初代館長はプリンス自動車時代からスカイラインの開発に携わった「ミスタースカイライン」こと桜井眞一郎氏が務めました。

他にもスカイラインの聖地として、旧プリンス自動車時代に桜井眞一郎氏が「スカイライン」の車名を思いついたとされる群馬県草津町の山小屋「芳ヶ平ヒュッテ」なども知られています。

初代誕生から60年以上が経過してもなお、「スカイライン」の知名度は抜群です。スカイラインの最上級スポーツモデルであったGT-Rは「日産GT-R(R35型)」として独立し、2007年から約18年にわたって生産されましたが、2025年8月をもって生産終了となりました。次世代GT-Rの開発については研究が進められていると伝えられており、今後の動向に注目が集まっています。