ランドクルーザーの歴代モデル

ランドクルーザーの歴代モデルはどれも人気!世界中の悪路で活躍するランクルの歴史

ランドクルーザーは、トヨタSUVの最高峰であり、世界に誇るクロスカントリー車です。アフリカ、中東、オーストラリアなどの過酷なオフロードでも高い悪路走破性を発揮できるため、国連などの人命救助の場でも活躍しています。「ランクル」の愛称で世界中の人々に愛され、頼られてきた車の歴史を解説!

ランドクルーザーの歴代モデルはどれも人気!世界中の悪路で活躍するランクルの歴史

ランドクルーザーの歴代モデルの特徴は?世界中で大活躍のクロスカントリー車

ランドクルーザーは、トヨタのフラッグシップSUVとして世界中で活躍している大型クロスカントリー車で、「ランクル」の愛称が有名です。1951年に登場し、日本の自動車としてはもっとも長く1つの車名を継続しているクルマでもあります。

ランドクルーザーは、国連や国境なき医師団などでも愛用され、砂漠やマイナス45度の南極大陸、川が氾濫して水没した道などを逞しく走り抜け、人命救助の場でも活躍しています。

2014年には販売台数800万台を達成。耐久性・悪路走破性ともに高く、日本が世界に誇るSUVとしての歴史を刻むランドクルーザーの歴代モデルを振り返りましょう。

ランドクルーザー開発は、自衛隊に向け国産の四輪駆動車を作ろうとスタートした!

ランドクルーザーの200系のエクステリア堂々とした佇まいのランドクルーザーは自衛隊向けに作られたのが始まり

1951年、当初ランドクルーザーは警察予備隊(現陸上自衛隊)の納車を前提に開発された四輪駆動車でした。同じように三菱ジープ、日産パトロールも開発を進めており、結果的にはアメリカのウィリス・オーバーランド社と契約を結んでいた三菱ジープが採用されます。

三菱ジープに敗れはしたものの、これは交換部品の信頼度などが影響しており、ランドクルーザーも走行テストでは引けをとらない数値でした。

開発が無駄に終わったわけではなく、トヨタのランクルと日産パトロールは、警察・消防車両として活躍の機会が与えられます。その後、ランクルが一般ユーザーにも幅広く受け入れられるのはご存知の通り。日産パトロール(現サファリ)も現在は中東の富裕層に人気の高いSUVとなっています。

ランドクルーザーの歴代モデルにハズレなし!?60年以上の歴史で常に人気の車だった!

ランドクルーザーは、フルモデルチェンジまでの期間が10年以上開くことも珍しくありません。新型だから大幅変更ということは少なく、前モデルを踏襲しながら、フルモデルチェンジしないまでもマイナーチェンジで改良を重ねていくことが多い車です。

初代トヨタ・ジープBJ→ランドクルーザー(1951~1955)…自衛隊向けの納入車として開発

トヨタジープBJのエクステリアトヨタ ジープBJから今に続くランドクルーザーの歴史が始まる

警察予備隊(自衛隊)の要望に応える形で開発された初代ランクル。当時は「トヨタ・ジープBJ」という名称だったが、納入車両として三菱ジープが採用されて「ジープ」の商標権を持つウィリス社と正式なライセンス契約を交わしたため、トヨタ側は1954年にランドクルーザーへ改名した。

ボディサイズは3,793mm×1575mmと今のランクルのイメージとはほど遠い車格だが、V6エンジン搭載の排気量3400ccと、4WDとしてのパワーのある走りを実現していた。

トヨタBJ諸元表
全長 3,793mm
全幅 1,575mm
全高 1,900mm
ホイールベース 2,400mm
車両重量 1,425kg
エンジン型式 F
エンジン種類 直列6気筒頭上弁式
総排気量 3386cc
最高出力 85PS

ランドクルーザー20系(1955~1960)…一般ユーザーに乗ってもらう道を模索

ランドクルーザー20系のエクステリアランドクルーザーFJ25(20系)は一般ユーザーにも購入しやすいように3つのボディタイプを用意

警察車両とは別に、一般ユーザーへのPRを始める20系。丸目のヘッドランプで親しみやすさを出し、3.4L直6のB型、3.9L直6のF型ガソリンエンジンの2タイプ(後にF型に統合)、ボディはホイールベースの違う3タイプが存在するなど、ランクルらしい多様性を早くも発揮していた。

B型エンジン搭載車はBJ、F型エンジン搭載車はFJ、ホイールベースの長さやボディの形状によって20~29の数字を持つ(警察仕様は26など)。中心グレードは、ショートホイールベースで一般ユーザー向けのBJ/FJ25である。

ランドクルーザー FJ25系 諸元表
全長 3,838mm
全幅 1,665mm
全高 1,855mm
ホイールベース 2,285mm
車両重量 1,425kg
エンジン型式 F
エンジン種類 直列6気筒頭上弁式
総排気量 3878cc
最高出力 105PS
ボディタイプ ソフトトップ
メタルトップ
トラック

ランドクルーザー40系(1960~1984)…24年の超ロングセラー世界中で愛されるランクル

ランドクルーザー40系のエクステリアランドクルーザーFJ45(40系)は、すでに20系が30番台の型番を使っていたため40系に FJクルーザーのモチーフにも

「ヨンマル」「フォーティー」と呼ばれ世界中で愛されるランクル。3タイプのホイールベースに、ボディはソフトトップ、ハードトップ、海外向けにはピックアップなど多数。1974年にディーゼルエンジンB型に変更して以降は、RV車としても人気を集め、メッキパーツやゼブラ柄のシートも存在。

F型(直6/3878cc)からB型(直4/2977cc)エンジンへの変更は、オイルショック&排ガス規制の影響によるものであり、民間向け販売を続けるための苦肉の策だった。しかし、結果的に4ナンバーの小型貨物車登録が可能で、維持費も安くなったのが功を奏した。

ランドクルーザー FJ40系 貨物乗用車 諸元表
全長 3,840mm
全幅 1,665mm
全高 1,950mm
ホイールベース 2,285mm
車両重量 1,480kg
エンジン型式 F
エンジン種類 直列6気筒頭上弁式
総排気量 3878cc
最高出力 125PS

ランドクルーザー55、56型(1967~1980)…北米でヒットしたRV車スタイル

ランドクルーザー55型のエクステリアランドクルーザー55型は個性的なエクステリアと走破性を武器に北米などで大ヒット

日本では不人気だった40系のロングホイールタイプのFJ45Vだが、北米では人気だったので、ホイールベースを更に延長、キャビンを広くして55型とした。マイナーチェンジでエンジンをパワーアップさせた56型は抜群の加速力を誇り、北米やオーストラリアでヒットした。

ランドクルーザー FJ56V-KC諸元表
全長 4,675mm
全幅 1,735mm
全高 1,865mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 2,540kg
エンジン型式 2F
エンジン種類 直列6気筒
総排気量 4230cc
最高出力 140PS

ランドクルーザー60系(1980~1990)…日常使いもしやすいラグジュアリー路線へ

ランドクルーザー60系のエクステリアランドクルーザーFJ60(60系)でラグジュアリー路線も取り入れた

海外のRV市場で人気のだった55系をオンロードでも走りやすい本格ステーションワゴンとしてモデルチェンジした60系。1980年代のアウトドアブームの中で、ラグジュアリーテイストを取り入れて大ヒット。2F型ガソリンエンジンと3B型ディーゼルエンジンがラインナップされた。

ランドクルーザー FJ60V-KCQ諸元表
全長 4,750mm
全幅 1,800mm
全高 1,815mm
ホイールベース 2,730mm
車両重量 1,895kg
エンジン型式 2F
エンジン種類 直列6気筒OHV
総排気量 4230cc
最高出力 140PS
ランドクルーザー BJ60V-KCY諸元表
全長 4,750mm
全幅 1,800mm
全高 1,815mm
ホイールベース 2,730mm
車両重量 1,895kg
エンジン型式 3B
エンジン種類 直列4気筒OHV
総排気量 3431cc
最高出力 98PS

ランドクルーザー70系(1984~2004、2014~2015)…オフロードらしい無骨さを残し60系と棲み分け

ランドクルーザー70系ヘビー系のエクステリア70系のヘビー系ランドクルーザー クロカンを追求して現在のランドクルーザーに繋がる

70系のヘビー系はランクル40系の後継。高級仕様の60系に対し、クロカン車らしいヘビーデューティー路線を担当した。2004年に日本では製造を中止するが、海外では生産・販売しており、新興国などでは現役で活躍している息の長いランクル。2014年に30周年記念の復活モデルも登場!

ランドクルーザー BJ70V LX諸元表
全長 3,975mm
全幅 1,690mm
全高 1,870mm
ホイールベース 2,310mm
車両重量 2,300kg
エンジン型式 3B
エンジン種類 直列4気筒OHV
総排気量 3431cc
最高出力 98PS

ランドクルーザー70系ライト系のエクステリア70系のライト系ランドクルーザー 後のランドクルーザープラドに繋がる

70系 ライト系はランドクルーザープラドに繋がる系譜。1984年の70系発表時に派生車種として登場したが、当時はバンを「ヘビー系」、ワゴンは「ライト系」という分けられ方でしかない。1990年に「PRAD(プラド)」の名前がつき、人気に火がつく。以降、ランドクルーザー同様に人気SUVの道を歩む。

ランドクルーザー80系(1989~1997)…高級SUVだが悪路走破性は健在!

ランドクルーザー80系のエクステリアランドクルーザーの80系は1997年に初代レクサスLXとして販売

60系を更にブラッシュアップし、ボディを大型化、高級SUVへ舵を切ったハチマル。丸みを帯びたシルエットは、無骨なランクルが好きだったファンからの批判もあったが、悪路走破性は健在で、大改良したディーゼルターボエンジンも高く評価された。

ランドクルーザー80系ワゴン 4000・3F-E・VX諸元表
全長 4,970mm
全幅 1,900mm
全高 1,900mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 2,220kg
エンジン型式 3F-E
エンジン種類 直列6気筒OHV
総排気量 3955cc
最高出力 155PS

ランドクルーザー100系(1998~2007年)…オフロード4WDの最高峰へ!

ランドクルーザー100系のエクステリアランドクルーザー100系 ウッドインテリアで本革シート装備の上級グレードの「シグナス」(レクサスLX470)も販売

80系の高級路線以上のプレミアム路線に踏み切り、これまでのベーシックグレードを廃止し、トヨタが「トップ・オブ・SUV」とまで謳った自信作。初のV8ガソリンエンジンと、電子制御化した最高出力205PSの1HD-FTEのディーゼルエンジンを搭載。

ランドクルーザー100系 ワゴンVXリミテッド諸元表
全長 4,890mm
全幅 1,940mm
全高 1,860mm
ホイールベース 2,370mm
車両重量 2,370kg
エンジン型式 2UZ-FE
エンジン種類 直列8気筒DOHC
総排気量 4663cc
最高出力 235PS

ランドクルーザー200系(2007年~)…電子制御技術や最新安全機能で新たな魅力

ランドクルーザー200系のエクステリアランドクルーザー200系はランクルの走破性を継承しつつ安全装備も充実

100系の後継モデルとして高級路線は維持しつつ、フレームを太くしランクル本来の持ち味である耐久性や衝突安全性を高め、オンロードでの静寂性も向上。タイヤの空転予防など電子デバイスによってオフロード走破性を維持し、マイナーチェンジでは最新の安全機能を全車に標準装備させている。

ランドクルーザー200系 AX諸元表
全長 4,950mm
全幅 1,970mm
全高 1,880mm
ホイールベース 2,460mm
車両重量 2,850kg
エンジン型式 2UZ-FE
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量 4663cc
最高出力 288PS

ランドクルーザーは中古車も高い?リセールバリューが高いSUV車

現在、販売されているランドクルーザー200系の価格は以下の表通り。トヨタの最上級SUVだけあって上級グレードは国産車に競合車がいない価格帯です。

ランドクルーザー200系の価格一覧
グレード 価格
GX 4,739,040円
AX 5,151,600円
AX-Gセレクション 5,870,880円
ZX 6,847,200円

ランドクルーザーは、ファンが多く海外需要も高い人気車種ですので、中古車でもなかなか値が下がりませんし、40系(よんまる)など旧車の人気モデルはかえって価値が上がることも珍しくありません。また、耐久性が非常に高く、新興国では10年、20年前のランクルも現役で活躍しています。

中古で高値がつきやすいランクルですが、言い換えれば売るときも高値が付きやすい、リセールバリューが高い車と言い換えても良いでしょう。耐久性が高いゆえに、燃費さえ気にしないなら乗りつぶすこともできます。もしリセールバリューを考えるなら、最上級のZXグレードがやはりオススメです。

歴代ランドクルーザーは世界中のオフロードを駆け抜けてきたタフなクルマ

ランドクルーザーは、初代トヨタジープBJから、20系、40系と少しずつ一般ユーザーに受け入れられてきました。

1960年代以降は、ステーションワゴンを中心に高級SUV車としての道を歩んだ55・56型、60系、80系、100系、200系。より実用車路線でヘビーディーティーとして海外でも現役の70系。
そして、70系から独立してライトデューティとしてより都会的になり、新たなランドクルーザーファンを獲得するに至ったプラド。これら3つの系譜があると見ることもできます。

ただ、「高級志向」「都会派」ではあっても、ランクルが悪路走破性を疎かにしたことはありません。60年以上にわたり世界の悪路を駆け抜けて、今も各国で厳しい走行テストを繰り返しているランクルは、まさに日本が世界に誇る本物のSUVです!