セリカの歴代モデル

セリカ歴代モデルを画像つき解説!セリカXXやGT-FOURのスペックも振り返ろう

1970年〜2006年まで7世代36年にわたって生産されたトヨタ セリカの歴史を徹底解説。スペシャルティカーの先駆者として日本車に残した功績から、GRセリカとして復活開発が進む最新動向まで詳しく紹介します。

セリカ歴代モデルを画像つき解説!セリカXXやGT-FOURのスペックも振り返ろう

セリカの歴代モデル!若者に大ヒットした「スペシャルティカー」セリカの魅力

セリカは、トヨタ自動車が1970年から2006年まで国内販売した乗用車です。主にクーペとハードトップのボディタイプですが、歴代モデルによってはコンバーチブルも設定されていました。初代モデルが大ヒットし、「スペシャルティカー(スペシャリティカー)」というカテゴリを日本に定着させたことでも有名です。

セリカの上級モデルとして直列6気筒エンジンを搭載した「セリカXX」は、海外では「スープラ」の車名で販売されていました。1980年に誕生した4ドアセダンの派生車「セリカ・カムリ」は、現在でも「カムリ」の車名で販売が続いています。

四輪駆動のセリカGT-FOURは、1980年代〜1990年代にかけてWRCでも活躍。7代36年の歴史を持つセリカが残した功績は非常に大きく、トヨタ屈指の名車といえるでしょう。なお、トヨタの中嶋裕樹副社長が2024年11月にセリカの開発を明言しており、復活への期待が高まっています。

セリカの歴代モデルをスペック表と画像つきで解説

初代〜7代までセリカの歴代モデルをスペック表と画像つきで紹介します。セリカXXやセリカGT-FOURなどの上級グレードも合わせて解説します。

初代セリカ A20/30型(1970~1977年)未来の国からやってきたスペシャルティカー

初代セリカ クーペ1600GT1970年登場初代セリカ クーペ1600GT

セリカ3ドアリフトバック1973年追加セリカ3ドアリフトバック

愛称「ダルマセリカ」。シャシはカリーナと共通で、エンジン・トランスミッション・内装を自由に選べる日本初のフルチョイスシステムを採用。価格は57〜100万円と幅広く設定されましたが、最も人気だったのはフルチョイス対象外のDOHCエンジン搭載GTでした。給油口の位置が独特なことでも知られています。1973年にはリフトバックボディを追加し、さらに人気を拡大しました。

初代セリカ1600DOHC GT参考スペック
全長 4,165mm
全幅 1,600mm
全高 1,310mm
ホイールベース 2,425mm
車両重量 940kg
エンジン型式 2T-G
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1588cc
最高出力 115PS/6400rpm

2代目セリカ A40/50型(1977~1981年)排ガス規制の最中でもDOHCエンジンを搭載

2代目セリカリフトバックGT米国モデル2代目セリカリフトバックGT米国モデル

2代目セリカクーペ1600ST イギリスモデル2代目セリカクーペ1600ST イギリスモデル

初代同様、シャシはカリーナと共通。国産車初の3次曲面ガラスを採用したほか、マイナーチェンジでヘッドライトが丸型から角型4灯へ変更されました。排ガス規制への対応に苦心していた競合スカイライン(C210型)をDOHCエンジンの搭載で「名ばかりのGT」と広告で挑発したことでも話題に。1980年には4ドアセダンの派生車「セリカカムリ」が誕生しました。

2代目セリカ2000DOHC GTV 5速MT参考スペック
全長 4,410mm
全幅 1,635mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,500mm
車両重量 1,045kg
エンジン型式 18R-GU
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1968cc
最高出力 130PS/5800rpm

海外で発売された初代スープラ(日本車セリカXX)海外で発売された初代スープラ(日本車セリカXX)

この世代では初代セリカXXも登場しました。1978〜1981年まで生産されたM型6気筒エンジン搭載のセリカ上級車種で、海外ではスープラの名で販売。非常にラグジュアリーな内装が特徴で、後のハイソカー・ソアラの源流ともいわれています。画像は海外仕様のA40系スープラです。

セリカXX(A40)2600G 5MT参考スペック
全長 4,600mm
全幅 1,650mm
全高 1,310mm
ホイールベース 2,630mm
車両重量 1,180kg
エンジン型式 4M-EU
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1968cc

3代目セリカ A60型(1981~1985年)前期型と後期型で異なるヘッドランプを採用

3代目セリカ前期型ライズアップ式ヘッドランプを採用した3代目セリカ前期型

3代目セリカ後期型1600 GT-Rライトが格納式になった3代目セリカ後期型1600 GT-R

3代目セリカリフトバック後期型3代目セリカリフトバック後期型

シャシはカリーナやコロナと共通。前期型は国産車唯一のポップアップ式(ライズアップ式)ヘッドランプを採用し、個性的なフロントフェイスが話題を集めました。1983年のマイナーチェンジでリトラクタブル式ヘッドランプに変更。WRCグループB参戦のためのホモロゲーションモデル「GT-TS」も200台限定で発売されました。

3代目セリカ2000GT クーペ参考スペック
全長 4,435mm
全幅 1,665mm
全高 1,320mm
ホイールベース 2,500mm
車両重量 1,150kg
エンジン型式 18R-GEU
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1968cc
最高出力 135PS/5800rpm

2代目セリカXX 後期型2000GT2代目セリカXX 後期型2000GT

セリカXXは1981〜1986年まで販売され、以降は国内でも「スープラ」に改名。2代目セリカXXはリトラクタブルヘッドライトを採用し、空力Cd値0.35を実現。広告にはロータスの創業者コーリン・チャップマンを起用してスポーティさを強烈にアピールし、漫画『よろしくメカドック』にも登場しました。

セリカXX(A60)2800GT 5MT参考スペック
全長 4,600mm
全幅 1,690mm
全高 1,315mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1,270kg
エンジン型式 5M-GEU
エンジン種類 2.8L水冷直列6気筒DOHC
ボディタイプ 3ドアファストバッククーペ

4代目セリカ T160型(1985~1989年)駆動方式をFRからFFへ変革!4WDのGT-FOURも登場

4代目セリカ リフトバック4代目セリカ リフトバック

4代目セリカ コンバーチブル4代目セリカ 1987年にコンバーチブルが追加

駆動方式をFRからFFへ大きく変更。プラットフォームはFFコロナ/カリーナと共通で、型式も「T」に変更されました(スープラは「A」型式として独立)。1986年にはフルタイム4WDのセリカGT-FOURが誕生。最終的に1.6Lエンジンを廃止し、1.8Lと2.0Lの全車DOHCへと統一されました。1987年にはコンバーチブルも追加されています。

4代目セリカ2000TWINCAM16GT-R参考スペック
全長 4,365mm
全幅 1,690mm
全高 1,295mm
ホイールベース 2,525mm
車両重量 1,120kg
エンジン型式 3S-GELU
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1968cc
最高出力 136PS/6400rpm

ST165型セリカGT-FOURST165型セリカGT-FOUR 映画『私をスキーに連れてって』で人気に火がつく

セリカGT-Four(ST165)WRC参戦を果たしたセリカGT-Four(ST165)

1986年誕生のセリカGT-FOUR(ST165型)は、2.0L DOHC16バルブターボの3S-GTEエンジンを搭載。ベベルギア式センターデフを装備したフルタイム4WDでWRCへ本格参戦しました。1987年公開の映画『私をスキーに連れてって』でも劇中車として活躍し、「4WDは雪に強い」というイメージを広く大衆に印象付けた1台です。

セリカ ツインカム16ターボGT-FOUR(ST165型)参考スペック
全長 4,365mm
全幅 1,690mm
全高 1,295mm
ホイールベース 2,525mm
車両重量 1,350kg
エンジン型式 3S-GTE
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
総排気量 1968cc
最高出力 185PS/6000rpm

5代目セリカ T180型(1989~1993年)ボディ剛性が大幅向上!WRCでも大活躍

5代目セリカ5代目セリカ 「ニューエアロフォルム」と呼ばれるスタイリングが特徴

5代目セリカ リフトバックZ-Rのリア5代目セリカ リフトバックZ-Rのリア

「ニューエアロフォルム」と呼ばれる曲面・曲線を多用した近未来的なスタイリングが特徴の5代目セリカ。プラットフォームは先代の流用ですがボディ剛性は大幅向上。エンジンはすべて2.0Lに統一され、トヨタ初の4輪操舵システム「デュアルモード4WS」を採用。CMにはハリウッドスターのエディ・マーフィを起用し話題を集めました。

5代目セリカリフトバックGT-R参考スペック
全長 4,420mm
全幅 1,690mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,525mm
車両重量 1,210kg
エンジン型式 3S-GTE
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
総排気量 1998cc
最高出力 225PS/6000rpm

GT-FOUR A ワイドボディのGT-FOUR A 「A」はアドバンスの意味

ST185型セリカGT-FOURWRC二冠を達成したST185型セリカGT-FOUR

セリカGT-FOUR ST185型1993年にオーストラリアラリーで優勝を果たした セリカGT-FOUR ST185型

セリカGT-FOUR ST185型1992年からST165型の後継としてラリーに参戦

セリカGT-FOUR ST185型セリカGT-FOUR ST185型はマニュファクチャラーズ&ドライバーズのダブルタイトルを獲得

GT-FOUR(ST185型)は先代に続きWRCでも大活躍。ワイドボディの「GT-FOUR A(アドバンス)」も追加されました。1991年にはホモロゲーションモデル「GT-FOUR RC」が5000台(国内1800台)発売。WRCでは日本車として初めてマニュファクチャラーズとドライバーズのダブルタイトルを達成した歴史的モデルです。

ST185型セリカGT-FOUR・2000TWINCAM16ターボ参考スペック
全長 4,420mm
全幅 1,690mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,525mm
車両重量 1,400kg
エンジン型式 3S-GTE
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
総排気量 1998cc
最高出力 225PS/6000rpm

6代目セリカ T200型(1993~1999年)個性的な4灯ヘッドライトへ刷新!GT-FOURは最終モデルに

6代目セリカ リフトバック6代目セリカ リフトバック

6代目セリカ コンバーチブル6代目セリカ コンバーチブル

リトラクタブルから一転して、個性的な4灯ヘッドライトへ。シャシはカリーナED/コロナ・エクシヴと共通で、全幅が1750mmとなり全車3ナンバーに。上級グレードにはスーパーストラットサスペンションを採用し、シャープなハンドリングを実現しました。コンバーチブルも継続して設定されています。

6代目セリカリフトバックSS-Ⅱ2000ツインカム16参考スペック
全長 4,435mm
全幅 1,750mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,190kg
エンジン型式 3S-GE
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1998cc
最高出力 180PS/7000rpm

ST205型セリカGT-FOURST205型セリカGT-FOUR

セリカGT-FOUR ST205型

セリカGT-FOUR ST205型

セリカGT-FOUR ST205型

WRCグループA参戦 ST205型セリカGT-FOURWRCグループA参戦 ST205型セリカGT-FOUR

1994年、セリカGT-FOURとして最後のモデルとなるST205型が登場。ツインカムターボ(3S-GTE型)は最高出力255PSを発生し、スーパーストラットサスペンションや大型リアスポイラーを装着したWRC仕様車は国内限定2100台が発売されました。このST205型でセリカのGT-FOURシリーズに幕が下りました。

ST205型セリカGT-FOUR・2000TWINCAM16ターボ参考スペック
全長 4,420mm
全幅 1,750mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,380kg
エンジン型式 3S-GTE
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
総排気量 1998cc
最高出力 255PS/6000rpm

7代目セリカ T230型(1999~2006年)7代36年の歴史に幕を下ろした最終型

7代目セリカ前期型 SS-II7代目セリカ前期型 SS-II ボディタイプは3ドアリフトバックのみ

縦長のヘッドランプが特徴的なセリカ最終モデル。GT-FOURは設定されず、全車FFで1.8L直4エンジンを搭載。先代同グレードから60〜90kgの大幅軽量化に成功し、ロングホイールベース&ショートオーバーハングにより高速安定性も向上しました。2006年に生産終了し、セリカの歴史に幕を下ろしました。

7代目セリカSS-Ⅱ参考スペック
全長 4,335mm
全幅 1,735mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,120kg
エンジン型式 2ZZ-GE
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1797cc
最高出力 190PS/7600rpm

セリカの後継については、北米では前輪駆動・2ドアスポーツクーペの「サイオンtC」という見方をされることがありましたが、2016年に販売終了しています。国内では2012年発売のトヨタ86(現在はGR86として継続販売)が実質後継という声もあります。量産クーペでありラリーやサーキットのベース車両になりえる点など類似点はありますが、セリカは4代目以降FF(GT-FOURは4WD)であり、GR86はFRです。トヨタがGR86をセリカの後継と発言したことはなく、ラインアップ上の立ち位置が近いというだけに過ぎません。

セリカは復活へ向けて開発が進行中!GRセリカとして登場か

2006年の生産終了から約20年、セリカの復活に向けた動きが急速に具体化しています。2024年11月のラリージャパンで、トヨタの中嶋裕樹副社長が「セリカ、やっちゃいます」と明言し、開発への着手を公式に表明しました。これはトヨタ豊田章男会長の「セリカ復活をお願いしている」という発言を受けたものです。

復活が現実味を帯びている根拠は複数あります。トヨタは2024年5月のマルチパスウェイワークショップで新開発の直列4気筒2.0Lターボエンジン(G20E型)を公開。2025年1月の東京オートサロンでは「GRヤリス Mコンセプト」が公開され、G20Eエンジンをミッドシップレイアウトで搭載した次期GRセリカの走行実験車的位置づけと報じられました。また、ブラジルで「GRセリカ」の商標が正式に出願されていることも確認されています。

各メディアの報道によると、新型GRセリカは2.0Lターボエンジン(G20E型)をミッドシップに搭載し、電子制御4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせた4WDスポーツカーになると見られています。最高出力は400PS級が見込まれ、「GRセリカGT-FOUR」として歴代GT-FOURの系譜を受け継ぐ形になる可能性が高いとされています。発売時期については2026〜2027年頃が有力視されていますが、2026年3月時点でトヨタからの正式発表はなく、詳細は今後の発表を待つ必要があります。

セリカは時代を彩った名車!話題性に事欠かない歴代モデルたち

歴代セリカ

70〜90年代の日本の自動車文化において、セリカは話題性に事欠かない存在でした。1970年に初代モデルが誕生し、日本で商業的に成功した最初のスペシャルティカーとして自動車史にその名を刻みました。

1977年発売の2代目セリカは、オイルショックや排ガス規制の逆風のなかでもDOHCエンジンを搭載し続けました。規制適合に苦心していたライバル車スカイラインに対し「名ばかりのGT達は、道をあける」と広告で強烈に皮肉り、後にスカイラインがターボで逆襲するという、トヨタと日産が熱く火花を散らした時代を象徴する出来事として知られています。

1986年、4代目に設定された四輪駆動のセリカGT-FOURはWRCで活躍。映画『私をスキーに連れてって』の劇中車にもなり、「4WDは雪に強い」というイメージを広く大衆に植え付けました。

セリカはモデルチェンジのたびに大きくエクステリアを刷新しながらも、その都度洗練されたデザインを実現してきた名車です。そして現在、GRセリカとしての復活開発が公式に進行中。次世代のセリカがどのような姿で登場するのか、大きな注目が集まっています。