イタリア車メーカーの特徴とフラッグシップまとめ
イタリアはヨーロッパにあり、フランスやスイス、オーストリアなどと陸続きの国です。イタリアには、どのような車メーカーがあるのでしょうか?1度は聞いたことがあるスポーツカーやスーパーカーを作っているメーカーや、おしゃれな車としてあげられることが多いメーカーが多数存在します。
そこで、イタリア車を作っているメーカーの生い立ちや、フラッグシップモデルの特徴、エンブレムを紹介します。
フィアットは500(チンクエチェント)など世界的に愛される車をつくるイタリアの自動車メーカー
フィアットのエンブレム
フィアット 500X
1899年にイタリアのトリノで設立したフィアットは、自動車だけではなく航空機、トラクターの製造、新聞社もやっているイタリア最大の企業です。フィアットが販売している車の中でも1番有名なのが、「500(チンクエチェント)」で、初代は1936年に発売され、1957年に販売されたNUOVA500は、20年の間で通算400万台も製造されたベストセラーモデルです。
SUVモデルとして登場した「500X」は、2015年に販売されたモデルで、Jeepのレネゲードとプラットフォームを共有する兄弟車でもあります。搭載されるエンジンは、1,400cc直列4気筒ターボエンジンで、駆動方式はFFと4WDを選択できます。トランスミッションはオートマのみですが、4WDモデルを選ぶと9速ATになります。
ハンドル設定は右ハンドルで乗員定員は5人、全長4.2mと小柄なボディなので街乗りだけの使い方でもスイスイ走り、視点も高いので見切りやすい車です。
全長 | 4,270mm |
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全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,625mm |
ホイールベース | 2,570mm |
車両重量 | 1,460kg |
エンジン | 直列4気筒ターボエンジン |
排気量 | 1,368cc |
最高出力 | 170PS/5,500rpm |
最大トルク | 250Nm/2,500rpm |
駆動方式 | 4WD |
乗員定員 | 5人 |
ハンドル設定 | 右 |
アバルトはフィアットの車をベースに車両開発を行うイタリアのチューニングメーカー
アバルトのエンブレム
アバルト 124スパイダー
アバルト 695 BIPOSTO
アバルトは、1949年に設立した自動車部品メーカーで、フィアット車をベースとした車両でレースにも参加していました。1971年にフィアットグループに入り、現在でもフィアットからアバルトブランドの車両が販売されています。
フラッグシップモデルの「695 BIPOSTO」は、2015年9月に発売されたモデルで、公道走行もできるサーキットカーです。エンジンは1,400cc直列4気筒ターボエンジンでフィアット500Xと変わりませんが、最高出力は190PS、最大トルクは270Nmに高められています。
設定ハンドルは左のみで、トランスミッションは5速マニュアルです。標準仕様とフルスペック仕様があり、フルスペック仕様には、公道仕様車初のレース用トランスミッションのドグリング機構が装備されています。
全長 | 3,675mm |
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全幅 | 1,640mm |
全高 | 1,480mm |
ホイールベース | 2,300mm |
車両重量 | 1,060kg |
エンジン | 直列4気筒ターボエンジン |
排気量 | 1,368cc |
最高出力 | 179PS/5,750rpm |
最大トルク | 270Nm/2,500rpm |
駆動方式 | FF |
乗員定員 | 2人 |
ハンドル設定 | 左 |
フェラーリは世界中の人が認めるスーパーカーのトップブランド
フェラーリのエンブレム
フェラーリ 812 superfast
フェラーリ la Ferrari
スーパーカーのメーカーとして有名なフェラーリは、1947年に設立し現在ではフィアットグループに入っています。自動車の製造だけではなく、テーマパークの運営や直営ストアの運営もしています。
フラッグシップモデルである「812 superfast」は、2017年3月に発表した新モデルで、6,500ccV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力は800PS、最大トルクは718Nmにも達するモンスターマシンです。0-100kmの加速は2.9秒、最高時速は340km/hという驚異的なスペックを持っています。
フェラーリでは初の電動パワーステアリングを装備し、前輪だけではなく後輪も動く四輪操舵システムも搭載しています。
全長 | 4,657mm |
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全幅 | 1,971mm |
全高 | 1,276mm |
ホイールベース | 2,720mm |
車両重量 | 1,630kg |
エンジン | V型12気筒 |
排気量 | 6,496cc |
最高出力 | 800PS/8,500rpm |
最大トルク | 718Nm/7,000rpm |
駆動方式 | FR |
乗員定員 | 2人 |
ハンドル設定 | 左 |
ランボルギーニはフェラーリとライバル関係にあるスーパーカーブランドで2018年にSUVのウルスを投入したイタリアの自動車メーカー
ランボルギーニのエンブレム
ランボルギーニ アヴェンタドールSクーペ
ランボルギーニ ウルス
ランボルギーニは1963年に設立され、最初はトラクターを作っていたメーカーです。1999年にアウディグループに入り、日本ではランボルギーニ・ジャパンが正規輸入販売を行っています。ミウラ、カウンタックなどのスーパーカーで一躍有名になりました。
ランボルギーニ ミウラ
ランボルギーニ カウンタック
現在販売しているフラッグシップモデルは、2017年4月に発売された「アヴェンタドールS」で、6,500ccのV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力は740PS、最大トルクは690Nmのパフォーマンスを秘めています。0-100kmの加速は2.9秒、最高速度は350km/hです。
全長 | 4,797mm |
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全幅 | 2,030mm |
全高 | 1,136mm |
ホイールベース | 2,700mm |
車両重量 | 1,575kg |
エンジン | V型12気筒 |
排気量 | 6,498cc |
最高出力 | 740PS/8,400rpm |
最大トルク | 690Nm/5,500rpm |
駆動方式 | 4WD |
乗員定員 | 2人 |
ハンドル設定 | 左 |
マセラティはクワトロポルテが有名なスポーツ性能の高いラグジュアリーカーを製作するイタリアの自動車メーカー
マセラティのエンブレム
マセラティ クアトロポルテ
マセラティ レヴァンテ
マセラティは1914年にイタリアで設立し、スポーツカーを製造・販売してきた会社で、1993年にはフィアットグループに入っています。フラッグシップモデルのクアトロポルテをはじめ、2016年には初のSUVであるレヴァンテを発売しています。
現在6代目になるクアトロポルテは、ラグジュアリーな4ドアスポーツセダンです。中でも「クアトロポルテGTS」は、3,800ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力530PS、最大トルク710Nmのパフォーマンスを発揮するモデルです。
インテリアは、上質なイタリアンレザーなどを使いラグジュアリーな雰囲気に仕上げ、アームレストには、小物入れの他にUSBポートやコンセントを備えています。シートリクライニングとベンチレーションを装備した左右独立シートもあるのでロングドライブも楽々こなせます。
全長 | 5,270mm |
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全幅 | 2,128mm |
全高 | 1,470mm |
ホイールベース | 3,170mm |
車両重量 | – |
エンジン | V型8気筒ツインターボ |
排気量 | 3,799cc |
最高出力 | 530PS/6,500-6,800rpm |
最大トルク | 710Nm/2,250-3,500rpm |
駆動方式 | FR |
乗員定員 | 5人 |
ハンドル設定 | 右・左 |
アルファロメオはレッドカラーのボディが有名なイタリアの自動車メーカーで日本でもジュリアやジュリエッタが人気
アルファロメオのエンブレム
アルファロメオ ジュリア
アルファロメオ 4c
アルファロメオは、1910年にミラノで設立された自動車メーカーで、1986年にフィアットのグループに入りました。日本では、FCAジャパンが販売を行っていて、ジュリエッタやミト、4cを販売しています。
2017年には、フラッグシップセダンの「ジュリア」が日本で発売すると発表されました。最上級グレードの「クアドリフォリオ」には、2,900ccV型6気筒ツインターボエンジンが搭載され最高出力510PS、最大トルク600Nmを発揮し、最高速度は307km/h、0-100kmの加速は3.9秒です。
全長 | 4,639mm |
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全幅 | 1,873mm |
全高 | 1,426mm |
ホイールベース | 2,820mm |
車両重量 | 1,555kg |
エンジン | V型6気筒Biターボ |
排気量 | 2,891cc |
最高出力 | 510PS/6,500rpm |
最大トルク | 600Nm/2,500rpm |
駆動方式 | FR/4WD |
乗員定員 | 4人 |
ハンドル設定 | 左 |
イタリア車はおしゃれなデザインの車が多い
アルファロメオのジュリア、マセラティのクアトロポルテなど、おしゃれなデザインのセダンの他にも、フェラーリやランボルギーニのスーパーカーを製造するメーカー、フィアットをベースとしたホットハッチを製造するアバルトなど、多種多様なメーカーがおしゃれなイタリア車を製造しています。
日本でも各メーカーを販売しているディーラーがあるので、わざわざ並行輸入して購入する必要もありません。左ハンドル設定しかない車種もありますが、他の車とはひと味もふた味も違うイタリア車の魅力を存分に味わってください。