スバル アセント

スバルの新型SUVアセントが北米市場で発売 アウトドアに最適だが日本導入は未定

スバルのSUV新型アセントが北米市場で2018年に発売されました。トライベッカの後継モデルにあたる同車のインテリアやエクステリアの特徴、ボディサイズやエンジンスペックなどの主要諸元、アイサイトを標準装備させるなどして充実する安全性能についても取り上げます。

スバルの新型SUVアセントがロサンゼルスで世界初公開

スバルは2017年11月28日にロサンゼルで開催されたオートショーのプレビューイベントで、3列シートのSUV新型「アセント」を世界初公開しました。

2018年夏頃に北米市場で販売されたアセントは、2005年~2014年まで製造及び販売されていたクロスオーバーSUVトライベッカの後継モデルです。

アセントはトライベッカのウィークポイントであった座席の窮屈さを、新プラットフォームを導入することで克服します。日本市場で発売することを期待する人々も多いアセントのボディサイズやパワートレイン、充実した安全性能についても取り上げていきます!

スバル新型3列ミッドサイズSUV「アセント」2020年モデルが2019年夏に米国で発表

スバル新型3列ミッドサイズSUV「アセント」2020年モデルが2019夏に発表へ

スバルの米国部門が「アセント」2020年モデルを、米国市場において2019年夏に発売を開始すると発表しました。

エクステリアは3列ミッドサイズSUVに重要視する機能を強くアピールしています。室内空間は7名乗りと8名乗りを設定し、広々した車内空間が魅力です。

スバル・グローバル・プラットフォームを採用することでボディ剛性がアップするだけではなく、振動や走行音を抑え、快適なドライビングを楽しめる1台です。エンジンは新開発の2.4L水平対向4気筒ターボエンジンで、シンメトリカルAWDや、「X-MODE」がSUVらしい走りを実感させてくれます。

アセントでは初めて車内でWi-Fiの接続が可能となり、高速LTE通信でインターネットにスムーズにアクセスすることができます。

アセントの装備・機能

  • 最新スバル・スターリンク
  • 「Car Play」「Android Auto」搭載スマートフォンとの連携
  • Bluetoothハンズフリー電話接続
  • マルチタッチ高解像度ディスプレイ付き「スターリンク・マルチメディアシステム」

「スバル・スターリンク・コネクテッド・サービス」ではリモートエンジンスタートが可能となっていて、コンシェルジュサービスも利用できます。

「セーフティプラスパッケージ」では、OS緊急通報や自動衝突通知、ロードサイドアシスタンスが利用できます。

「セーフティプラス&セキュリティプラスアップグレードパッケージ」では、盗難車リカバリーサービスや車両セキュリティ警告通知、リモートロック/アンロックの機能が追加されます。
アセントは全グレードに先進運転支援システム「アイサイト」を標準装備していますが、最上級グレードとなる「ツーリング」には、フロントグリル部分に新しく開発されたフロントビューモニターが設置され、前方180度ビューを実現させています。もちろん、後方を表示するスマートリラビューミラーも装備しています。

また、今回発表される2020年モデルのアセントには、全車に「リアシートリマインダー」が標準装備されています。このシステムは、後部座席に子供やペットを残したまま車から離れることのないよう、ドライバーに確認を促すシステムで、閉め切った車両内に取り残されることのないように注意を促してくれます。車両内に子供だけにすることに厳しい米国ならではのシステムともいえるでしょう。

新型アセントが米国で生産開始 日本には未導入

2018年5月7日に3列シートを装備したスバルの新型SUVアセントが米国で生産開始されました。
2017年11月のロサンゼルスモーターショーで初公開されたアセントは登場から話題を集めた車種で、アメリカ、カナダで順次発売しました。 アメリカでは4,500台を超える受注を達成しているため、期待の高さがうかがえます

北米専用車として登場する新型アセントは日本で発売されることはありませんが、今後の売れ行き次第では日本へ逆輸入される可能性もあるかもしれません。 全幅1,930mmのアセントは日本の道路では少し狭いかもしれませんが、3列シートを搭載している車種が少ない日本でも需要はあるでしょう。今後スバルから発表される新型アセントの情報に注目しましょう。

アセントのエクステリアはアメ車に負けない存在感

アセントのエクステリアでは、スバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」のコンセプトが存分に活かされているため圧倒的な存在感があります。北米市場では、日本以上にSUVらしい力強さと存在感のあるエクステリアが求められます。

アセントのフロントマスクには、ライバル車である「キャデラック エスカレード」などのアメ車SUVと比較しても負けない力強さがあります。

パノラミックサンルーフはアウトドアのドライブシーンにおいて大自然のパノラマビューを広い範囲で見渡す際に大活躍します。

アウトドアシーンで活用の幅が広がるルーフレールは、サイドガーニッシュとの相性も抜群でサイドビューにスタイリッシュさをもたらします。

アルミホイールは1本1本のスポークが太いデザインを採用します。アセントの迫力ボディとの相乗効果は抜群です。

テールランプやブレーキランプはワイドサイズとすることで後ろを走る車へのシグナルが強まるため、後続車と接触事故が起こるリスクは低減されます。

アセントのインテリアは木目調が目立ち快適装備が充実

アセントでは空調設備に前席左右・後席独立温度調整機能付きフルオートエアコンを採用します。このシステムは、日本以上に夏は暑くなってしまう地域、冬には厳しい寒さに見舞われる地域が存在する北米市場では、購買意欲を刺激する嬉しい機能です。

コンソールボックスなど室内の各部に木目調のデザインを取り入れる事で室内空間にはリラックス効果がもたらされます。大自然の景色との親和性の高い室内空間のデザインは、アウトドア志向の強いユーザーにとっては魅力的です。

インフォテインメントシステムでは、好きな音楽や動画を楽しめるだけではなくスマホアプリとの連携もできるので活用の幅と利便性がさらに高まります。

アセントでは7人乗りモデルと8人乗りモデルをラインナップさせます。7人乗りモデルでは2列目シートに独立型のキャプテンシートをスバルとして初めて採用しました。

8名乗りモデルでは2列目シートに3名掛けのベンチシートを設置します。

圧倒的な積載能力が誇るラゲッジルームは、シートアレンジを行いフラットモードにすることでさらなる収納スペースを確保する事が可能となります。

スペック~ボディサイズはスバル最大で新開発エンジンを搭載

アセントのボディサイズは、スバルがラインナップする車種の中では最大クラスです。その室内スペースの広さは3列目シートを含めた全ての列で窮屈感のない座席配置に活かされています。

パワートレインでは新開発のFA24型 2.4L水平対向ターボエンジンを搭載しCVTを組み合わせます。
260馬力を誇るスバル自慢の水平対向エンジンでは、2,000kgもの重量を牽引することができるので、アウトドアの幅が広がります。

アセントの主要諸元
全長 4,998mm
全幅 1,930mm
全高 1,819mm
ホイールベース 2,890mm
エンジン FA24型2.4L水平対向ターボエンジン
排気量 2,387cc
最高出力 260hp/5600rpm
最大トルク 277lb-ft/2000~4800rpm
トランスミッション スポーツリニアトロニック(CVT)
駆動方式 シンメトリカルAWD
乗車定員 7名/8名

新プラットフォームやX-MODEを搭載することで安全性が充実

アセントは、運転支援システム「アイサイト」とヘッドアップディスプレイ「アイサイトアシストモニター」を全車に標準装備させています。また、リアゲートの室内側に「スマートリヤビューミラー」を設置することで死角となりうるケースが多い後方の視認性が向上することで安全性はさらに高まります。

アセントは新型インプレッサなど導入されているスバルグローバルプラットフォームを採用します。新プラットフォームで車を製造することは、高剛性かつ衝撃吸収ボディの実現により安全性が高まるだけではなくて、低振動走行や騒音防止効果もレベルアップするため快適性の追求にもつながります。

オフロードでの走行シーンの多いアセントにとって、新型XVなどに搭載されている悪路での走破性を飛躍させるX-MODEの導入は魅力的です。

アセントには、その他にブレーキから足を離しても車を停車することができる「オートビークルホールド」や旋回性能が増し危険を回避できる能力が増す「アクティブトルクベクタリング」が装備されます。

アセントは愛犬も楽しめる車を目指す!

ロサンゼルスで行われた「アセント」のお披露目会では、プレゼンターとして登壇したスバルオブアメリカの社長トーマス・ドール氏が車のドアを開けると、車内からラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーを合わせて8頭が登場する演出が話題を集めました。

スバルオブアメリカが調査したところ北米市場のスバルオーナーの半数近くが犬を飼っていることがわかりました。そのデータを活かして、顧客満足度をさらに高めるためにアセントは愛犬と出掛けて車内で一緒に楽しめる車を目指します。

北米専売モデルのアセントのモデルチェンジ遍歴

アセントはスバルが北米のファミリーユーザーをターゲットに販売している中型SUVです。トライベッカの後継車種として登場しました。スバルでは最大サイズのSUVになります。

アセント 初代/2018年~

2018年6月、北米で販売が開始されました。米国では中型SUVに分類されます。
2019年5月、年次改良で2020年モデルを発表。全車に「リアシートリマインダー」を標準装備しました。
2020年6月、年次改良で安全支援性能を強化した2021年モデルを発表。
2021年、年次改良で2022年モデルを発表。新たなグレードとして「OnyxEdition」を追加しました。
2022年8月、マイナーチェンジを実施しました。

アセントのモデルチェンジ遍歴
アセントのモデル 販売年表
初代 2018年~

スバルの新型SUVアセントの販売価格は3万ドルで北米での販売は2018年夏!

北米市場で2018年の夏に販売されるアセントの販売価格は3万ドルからとなります。アセントはスバルの車の中では最も大きいボディサイズ、充実した安全装備と楽しみの幅を広げるインフォテインメントシステムを搭載しているにもかかわらず、日本円換算では330万円ほどの車のコストパフォーマンスは高いと言えます。

アセントはボディサイズ等の諸問題から日本の道路事情にはマッチしないため、日本で販売される可能性は低いとされます。アウトドア志向の強い方にとっては、アセントは魅力的な1台です。