WRX S4が2021年11月にフルモデルチェンジを発表 導入したスバルの次世代型プラットフォームや新設計エンジンの特長
スバルのスポーツセダンWRX S4は、2021年11月にフルモデルチェンジした新型モデルを発表。2014年8月に販売を開始した初代WRX S4は、インプレッサのスポーツバージョンとして設定されていた「WRX」を独立させる形で、WRX STIともに誕生した日本のみで販売されている車です。
そんな新型WRX S4への搭載が見込まれる水平対向4気筒の2.4Lダウンサイジングターボエンジンや、スバルの次世代型プラットフォームの特長などについて紹介します。
WRX S4のフルモデルチェンジ発表は2021年11月25日
新型WRX S4が遂に日本市場でデビュー 樹脂フェンダーなど新鮮なスタイリングが特徴
2014年8月にWRX STIとともに発売をスタートしたWRX S4が、2代目へフルモデルチェンジを実施して2021年11月25日に発表。新開発された2.4L直噴ターボDITエンジンは最高出力275ps、最大トルク38.2kgmを発揮する驚異的なスペック。
新型WRX S4の特徴は高い運動性能だけではなく、ヘキサゴン空力テクスチャーを施した樹脂フェンダーや、張り出しの強いキャラクターラインを採用したこと。
スバルが発売した今までのセダンとは全く違うスタイリングで、コンセプトモデルのヴィジヴパフォーマンスを忠実に再現しています。
センターインフォメーションディスプレイはレヴォーグと同じ11.6インチの大型サイズを採用。360度センシングで安全性を高める新世代アイサイトも装備しています。
新型WRX S4の販売価格は4,004,000円から4,774,000円です。
グレード | 販売価格 |
---|---|
GT-H | 4,004,000円~ |
GT-H EX | 4,389,000円~ |
STI Sport R | 4,389,000円~ |
STI Sport R EX | 4,774,000円~ |
スバルは北米でウィルダネスというオフローダーグレードをアウトバックに設定しています。第二弾も予定されているほど評価の高いモデルで、今回発表するWRXの新型モデルはセダンながら、ホイールアーチに樹脂フェンダーを採用するなどクロスオーバーに寄せたエクステリアになっていると話題になっています。
2代目WRX S4の発表前に噂されたエクステリアやスペックなどの情報
2代目WRX S4は2021年11月25日に日本市場で発表。WRX S4はファンの多いモデルで、2代目モデルはスバリストからも注目されていました。
新型WRX S4発表前に噂された予想エクステリアや予想スペックなどの情報をまとめています。
2021年11月頃に誕生予定の新型WRX S4はスバルの次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用
2021年11月頃に誕生予定の新型WRX S4は、5代目インプレッサが初めて導入したスバルの次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM (スバルグローバルプラットフォーム)」を採用する可能性が高いです。
スバルグローバルプラットフォームの基で開発された5代目インプレッサを前モデルと比較すると、高剛性化や優れた操縦安定性などを達成する5代目インプレッサの方が、ワンクラス上の快適性や走行性を実現します。
次期フルモデルチェンジにおいて新型WRX S4も「スバルグローバルプラットフォーム」を採用すれば、5代目インプレッサと同様あるいはそれ以上の導入メリットが考えられます。
2021年11月頃誕生予定のWRX S4はハイブリッドモデルをラインナップする可能性もある
「SUBARU GLOBAL PLATFORM」は、ガソリンエンジンだけではなく、ハイブリッド・プラグインハイブリッド・EV(電気自動車)に対しても汎用性を持つプラットフォームです。
そのため、2代目WRX S4からはガソリンエンジンだけはなくて、e-BOXERを搭載する新型フォレスターのようなハイブリッドモデルや、提携関係にあるトヨタから技術の提供を受けて、プリウスのようなプラグインハイブリッドモデルのラインナップも考えられます。
2代目WRX S4のエクステリアはスバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」の理想形に近づくと期待
フルモデルチェンジで誕生する次期WRX S4のエクステリアは、東京モーターショー2017や東京オートサロン2018に出展されたコンセプトカーのデザインの一部を採用すると思われます。
WRXの新型モデルは、「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」等のコンセプトカーの影響を受けて、ヘキサゴングリルやエアインテークのデザインを洗練させ、ホークアイヘッドライトはよりシャープな形状とし、フェンダーからホイールアーチにかけての躍動感は向上させると予想します。
バンパーはよりスポーティなデザインを採用するなどの改良が見込まれる2代目WRX S4のエクステリアは、スバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」が追い求める理想形に近づくものと期待します。
次期フルモデルチェンジで誕生する2代目WRX S4は新たな環境時代に対応する新設計のダウンサイジングエンジンを搭載する可能性が高い
スバルは中期経営計画「際立とう2020」にて、2020年度をタイムスケジュールとして新たな環境時代に対応できる、1,800ccターボエンジンの開発を目指している事を宣言しています。
スバルの新設計エンジンは、2020年にフルモデルチェンジが予定される新型レヴォーグへの搭載が噂されています。そのため、前回のマイナーチェンジを同日に行うなど関係性の深いWRX S4にも新型ターボエンジンを導入する可能性は高いと言えます。
WRX S4の現行モデルが搭載するエンジンは、レヴォーグやトヨタ86との共同開発も行うスポーツ走行に適したFA20型の水平対向4気筒2.0L直噴ターボモデルです。
次期WRX S4が搭載する予定の新設計のダウンサイジングターボエンジンを、現行モデルが導入するFA20型と比較すれば、コンパクト化が実現され、同レベルの高出力は維持され、そして更なる低燃費を達成する事が期待されます。
2021年8月頃に誕生が予定される2代目「WRX S4」はアイサイトセイフティプラスよりも進化した予防安全装備を搭載する見込み
WRX S4は、2017年8月にビッグマイナーチェンジを行って誕生したD型で、スバルリヤビークルディテクション等をパッケージングした「アイサイトセイフティプラス」を装備しました。
2018年中に年次改良が行われて誕生するE型では、安全装備への新機能の追加やアップグレードは抑えて、2021年8月頃に誕生予定の2代目「WRX S4」では、ステレオカメラやミリ波レーダー、高精度デジタルマップGPS等から寄せられるデータを活かしたより機能的な予防安全装備を搭載する見込みです。
新型エンジンを採用し安全装備を進化させる予定の2代目WRX S4の販売価格帯は350万円台~420万円台になると予想
WRX S4の現行モデル(D型)の販売価格は、エントリーグレードである「2.0GT EyeSight」が3,369,600円からで、新設定された最上級グレードである「STI Sport EyeSight」は4,093,200円となります。
新開発の2.4Lダウンサイジングターボエンジンを搭載し、進化した安全装備を導入する予定の2代目WRX S4の販売価格帯は、現行モデルに20万円を加算した350万円台~420万円台になると予想します。
グレード | 価格 |
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2.0GT EyeSight | 3,432,000円~ |
2.0GT-S EyeSight | 3,806,000円~ |
STI Sport EyeSight | 4,169,000円~ |
現行型WRX S4のボディカラーは全6色
現行のD型WRX S4のボディカラーは全6色、シートカラーは「ブラック」と「ボルドー&レッドストレッチ」の2色です。
クリスタルホワイト・パール(33,000円高)
アイスシルバー・メタリック
マグネタイトグレー・メタリック
クリスタルブラック・シリカ
ピュアレッド
WRブルー・パール
2021年8月頃にモデルチェンジで誕生予定の新型「WRX S4」は欧州のスポーツセダンと比較しても見劣りしないコストパフォーマンスの高い車
WRX S4は日本車では数少ない本格的なスポーツセダンです。スバルは、新型インプレッサを第1弾として、順次「SUBARU GLOBAL PLATFORM」の基で開発する次世代モデルへの切換えを行っています。
2021年8月頃に予定されるモデルチェンジで新設計のダウンサイジングターボエンジンを搭載し、安全装備を充実させ、居住空間を拡げる可能性の高い2代目「WRX S4」は、ラグジュアリーな欧州のスポーツセダンと比較しても性能面では見劣りせずに、価格面ではリーズナブルなコストパフォーマンスの高い車となります。