レックスのモデルチェンジ

レックスのモデルチェンジ スバル初スマートアシスト搭載の小型SUV誕生

レックスは1972年に発売したスバル名車の車名を冠したコンパクトクロスオーバーで、ダイハツロッキーのOEMモデル。安全装備スマートアシストを全グレードで搭載する安全性の高い車で、サイズ感は軽自動車よりも一回りだけ大きいイメージなので普段使いでも大活躍。

レックスのモデルチェンジ スバル初スマートアシスト搭載の小型SUV誕生

レックスはスバル初のコンパクトSUVに 安全装備も全てのグレードで標準装備

新型レックス(REX)が2022年11月11日発表。
車名にはスバルが1972年に発売した名車レックスを名付けました。レックスはダイハツが発売するロッキーのOEMモデルになり、同じくダイハツからOEM提供を受けるトヨタのライズと同じ関係です。

レックスの予防安全装備はダイハツが開発したスマートアシストを採用。
全てのグレードで標準装備していて、上級グレードのZには全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)を搭載することで、快適なドライビングをサポートします。

スバルの期待の小型SUVレックスのスペック、エクステリア、インテリア、OEM元になるダイハツのロッキー、トヨタのライズとの違いなどを詳しく解説します。

レックスのOEM元ロッキーに全長を伸ばしたロングバージョンのロッキースペース追加か

レックスがモデル提供を受けるダイハツのロッキーへ、2024年頃ロッキースペースという全長を延伸したロングバージョンを設定する可能性があるとのこと。
ロッキースペースの予想ボディサイズは全長4,400mm、全幅1,695mm、全高1,635mm、1.5Lの直列4気筒エンジンを搭載、ホイールベースも延長した場合は高速巡行などの安定性も向上するでしょう。

ロッキースペースを設定した場合、OEM先のレックスもレックススペースを設定するかどうかですが、ロッキースペースはダイハツにはない3列シート仕様のプチバンとして登場する噂もあることから、同様にプチバンの設定のないスバルでも3列シート仕様のレックススペースを発売する可能性があると予想できます。

レックスのエクステリアはダイハツのロッキーとそっくり

スバルが2022年11月に発表したレックスのエクステリアロッキーをOEM元にするスバルの新型車レックス

レックスはダイハツが発売する小型SUVのロッキーをOEM元とするコンパクトクロスオーバー。
エクステリアはほぼ同じで、ロッキーとの違いはダイハツエンブレムからスバルエンブレムに変更したこと、車名のエンブレムをロッキーからレックス(REX)に変更したこと、ホイール意匠の違いです。

ロッキー同様にコンパクトボディになっていますが、ミニRAV4と言われるほど目立つフェンダーの張り出しが特徴的で、全長3,995mm、全幅1,695mm、全高1,620mmの小さなボディでも、存在感のあるシルエットになっています。
ロッキーにも共通することですが、遠くからでも解る迫力あるヘキサゴンのフロントグリルも健在です。

レックスは小型SUVですが、安心感のある最低地上高185mmとなっているのも特徴で、砂利道などの未舗装路はもちろん、降雪地帯のユーザーにも嬉しいモデルです。
最低地上高が高くなると少し乗り難いというイメージを持つかもしれませんが、軽自動車や、コンパクトカーなどの最低地上高が低い車と比較すると、レックスは膝の曲げが必要最小限で乗り込めるため、とても乗りやすく感じるでしょう。

 
新型レックス Zのスペック
全長 3,995mm
全幅 1,695mm
全高 1,620mm
ホイールベース 2,525mm
室内長 1,955mm
室内幅 1,420mm
室内高 1,250mm
最低地上高 185mm
最小回転半径 5.0m
車両重量 980kg
総排気量 1.196L
最高出力 64kW(87ps)/6000rpm
最大トルク 113Nm(11.5kgm)/4500rpm
WLTCモード燃費 20.7km/L
乗車定員 5名
値段 2,171,100円

レックスのボディカラーは2トーンカラー2色とイエロー系が可愛いモノトーンカラー7色

レックスはグレードにより選べるボディカラーに違いがあり、スタンダードグレードのGではモノトーンカラーのみの7色を設定。
レックスの上位グレードZでは、スタンダードグレードの7色と2トーンカラー2色を追加で選ぶことができます。

レックスのモノトーンカラー一覧

  • シャイニングホワイトパール(33,000円高)
  • スムースグレーマイカメタリック
  • ブラックマイカメタリック
  • ファイアークォーツレッドメタリック
  • レーザーブルークリスタルシャイン(33,000円高)
  • マスタードイエローマイカメタリック
  • ナチュラルベージュマイカメタリック

レックスの2トーンカラー一覧(Zグレードのみ選択可能)

  • ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール(77,000円高)
  • ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック(50,000円高)
  • シャイニングホワイトパールのレックスシャイニングホワイトパール(33,000円高)
  • スムースグレーマイカメタリックのレックススムースグレーマイカメタリック
  • ブラックマイカメタリックのレックスブラックマイカメタリック
  • ファイアークォーツレッドメタリックのレックスファイアークォーツレッドメタリック
  • ナチュラルベージュマイカメタリックのレックスナチュラルベージュマイカメタリック
  • マスタードイエローマイカメタリックのレックスマスタードイエローマイカメタリック
  • レーザーブルークリスタルシャインのレックスレーザーブルークリスタルシャイン(33,000円高)
  • ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパールのレックスブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール(77,000円高)
  • ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリックのレックスブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック(50,000円高)

ロッキーに設定するコンパーノレッドのモノトーンカラーと2トーンカラーがレックスに設定されていないこと以外は、ロッキーのカラーラインナップと同じです。
ロッキーでは、定番のホワイトとブラック以外にアースカラーのナチュラルベージュマイカメタリックがとても人気です。

レックスもナチュラルベージュマイカメタリックや、マスタードイエローマイカメタリックなど、ポップな色合いのカラーがとても似合うのでおすすめです。
2トーンカラーは車の印象がぐっと引き締まるため、かっこいいクールなコーディネートにしたい方に人気があります。

レックスのグレードはGとZの2種類設定 パワートレインは1.2Lガソリンエンジンのみで1,820,000円から

レックスの上位グレードZの装備レックスのZグレードは便利な予防安全装備や質感が向上する装備が豊富

レックスのグレードはエントリーグレードGと上位グレードZの2種類を用意。
パワートレインはどちらも1.2L直列3気筒の自然吸気ガソリンエンジンを搭載。グレード感の違いは装備のみで、17インチ切削光輝アルミホイールや本革巻きステアリング・シフトノブ、LEDシーケンシャルターンランプはなどはZグレードのみ採用しています。

レックスのZグレードには安全装備のスマートアシストに認識支援や運転負荷軽減機能が加わり、対向車が眩しくないよう自動遮光する機能のアダプティブドライビングビーム、一定速度から停止まで行う全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線変更時の死角をサポートするブラインドスポットモニター(BMS)などが標準装備されます。

レックスGグレードの主な装備

  • 16インチアルミホイール
  • シルバー加飾付 ウレタンステアリングホイール
  • ウレタンシフトノブ
  • ハイビームアシスト

レックスZグレードの主な装備

  • 17インチ切削光輝アルミホイール
  • 本革巻きステアリングホイール
  • 本革巻きウレタンシフトノブ
  • 電動パーキングブレーキ
  • オートブレーキホールド
  • LEDシーケンシャルターンランプ
  • アダプティブドライビングビーム
  • サイドビューランプ
  • ブラインドスポットモニター
  • ふらつき警報
  • 路側逸脱警報機能
  • 車線逸脱警報機能
  • 車線逸脱抑制制御機能
  • レーンキープコントロール(LKC)
  • 全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
  • リヤクロストラフィックアラート(RCTA)

360度カメラで映像を出力するパノラミックビューモニター、駐車時にステアリング操作を行うスマートパーキングアシスト、9インチディスプレイオーディオなどはG、Zどちらのグレードもオプション装備になっています。

レックスの販売価格はGグレードが1,820,000円、Zグレードは2,171,100円。
グレード間の価格差は351,100円ですが、ZグレードにはGグレードではオプションされない電動パーキングや全車速対応ACCを装備しているため、快適性・安全性を考慮すると価格差以上にZグレードの装備が充実していると感じます。

新型レックスの値段
グレード 駆動方式 値段
G 2WD(FF) 1,820,000円~
Z 2WD(FF) 2,171,100円~

レックスは広々した車内が魅力で最大396Lの荷室容量を確保

スバル新型レックスの荷室容量レックスの荷室容量は396Lで高さをかせげるサブトランクも装備

レックスはコンパクトクラス最大級の広く使い勝手の良い室内空間が魅力です。前席と後席の感覚は900mmで、後席でも大人が十分に寛げるスペースを確保しています。
さらに後席リクライニング機能を2段階で設定できるため、遠くにお出かけするときも疲れ難く、リラックスできる姿勢ドライブを楽しめます。

後席リクライニング機能を持つ車は少なく、セグメントが一つ上のスバルXV、トヨタのヤリスクロスなどにも搭載していない機能です。
OEM元のロッキーを販売するダイハツは軽自動車のスペシャリストで、限られたスペースを効率よく使う事に長けているため、レックスにもロッキーの効率化が盛り込まれています。

荷室容量もコンパクトクラストップレベルの396Lを確保。
上位クラスのSUVではトヨタのヤリスクロスが390L、さらに上のC-HRは318L、ホンダのヴェゼルが404Lなので、レックスの使い勝手の良さが際立ちます。

トランクのカーゴボードの下には買い物かご2つが入る、大容量のサブトランクも搭載していて、キャリーケースなど、縦型で長さのある荷物も搭載できるような設計になっています。
工夫次第で様々な荷物を搭載できるのもレックスの魅力です。

レックスのシートカラーはブラック+レッドパイピングの1択 ピアノブラックとレッドカーボンのアクセサリーも用意

スバル新型レックスのインテリアレックスはブラック基調のインテリアで前席シートはトヨタライズと同じレッドパイピングがアクセントに

レックスのインテリアはブラックで統一されていて、グレード間の違いはありません。
シートの素材は厚みがあり手触りの良いフルファブリックを採用、シートカラーはブラックでトヨタのライズと同じく前席シートサイドにはレッドパイピングのアクセントがあります。

ブラック基調のインテリアでは少しシンプル過ぎるという方は、純正アクセサリーとしてピアノブラック調とレッドカーボンガーニッシュが用意されています。
シートカバーも本革風ブラック+シルバー、本革風ブラック+レッドの2種類を設定しているため、好みに合わせて選ぶのも楽しいでしょう。

レックスのインテリアアクセサリー

  • ピアノブラック調/レッドカーボン調 インナードアハンドルベゼルパネル(27,280円)
  • ピアノブラック調/レッドカーボン調 シフトベゼルパネル(14,080円)
  • ピアノブラック調/レッドカーボン調 パワーウインドゥスイッチパネル(33,880円)
  • 本革風ブラック/シルバー シートカバー(58,300円)
  • 本革風ブラック/レッド シートカバー(58,300円)など
  • レックスのアクセサリー ピアノブラック調/レッドカーボン調 インナードアハンドルベゼルパネルピアノブラック調/レッドカーボン調 インナードアハンドルベゼルパネル(27,280円)
  • レックスのアクセサリー ピアノブラック調/レッドカーボン調 シフトベゼルパネルピアノブラック調/レッドカーボン調 シフトベゼルパネル(14,080円)
  • レックスのアクセサリー ピアノブラック調/レッドカーボン調 パワーウインドゥスイッチパネルピアノブラック調/レッドカーボン調 パワーウインドゥスイッチパネル(33,880円)
  • レックスのアクセサリー 本革風ブラック/レッド シートカバー本革風ブラック/レッド シートカバー(58,300円)

SUVになって30年ぶりに復活 レックスのモデルチェンジ遍歴

レックスは、かつて20年の歴史を持つスバルの軽自動車でした。1992年に販売が終了してから20年の時を経て、ダイハツ2代目ロッキーのOEMを受け、スバル初となるコンパクトクロスオーバーSUVとして「レックス」の名前が復活しました。エクステリアはロッキーのガソリン車に準じ、異なる個所はエンブレム程度となっています。

レックス A201F型/2022年~

2022年11月、かつて軽自動車につけられていた名前を携え、小型クロスオーバーSUVとしてレックスが誕生しました。1.2LガソリンエンジンWA-VE型を搭載し、ハイブリッドモデルの設定はありません。前輪駆動車のみのラインナップで、グレードはスタンダードの「G」と、ハイグレードモデルの「Z」のラインナップです。

レックスのモデルチェンジ遍歴
レックスのモデル 販売年表
A201F型 2022年~

レックスはスバル期待のコンパクトSUV

スバルはミドルサイズSUVにフォレスター、フラッグシップにアウトバックを用意しますが、売れ筋のエントリーSUVはラインナップしていませんでした。
レックスはダイハツロッキーのOEMモデルではありますが、スバルが欲しかったコンパクトな5ナンバーSUVなので、往年の名車レックスを冠したことから、スバルが力を入れているのが解ります。

ロッキーはダイハツで一番売れている普通車で、同じOEM元になるトヨタライズは毎月の販売台数ランキングで上位に入る常連モデルです。
レックスもスバルブランドで最も売れるSUVになる可能性がある、期待の新型車になるでしょう。