スズキの新たな軽トラ「スーパーキャリイ」が2018年5月16日に発売
スズキの新たな軽トラック「スーパーキャリイ」が2018年5月16日に発売しました。日産クリッパーなどにOEM供給される、キャリイをベースとして開発された「スーパーキャリイ」のエクステリアや充実した安全性能について紹介します。
キャリイにモスグレーメタリックを追加 仕事以外にも幅広く使えるボディカラーに
キャリイの全グレードに新規設定したモスグレーメタリックのカラーは2023年8月に発売開始
キャリイの全グレードの農繁スペシャル、KCスペシャル、KXへ新規ボディカラーのモスグレーメタリックを2023年8月から設定。
農業などのお仕事以外にも幅広い用途で使えるカラーリングで、キャンプなどのレジャーでもマッチするボディカラーになっています。
スズキ・キャリイが一部改良で衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を採用
キャリイ/スーパーキャリイが一部仕様変更を実施 新型の発売は2019年9月17日から
スズキの軽トラック「キャリイ/スーパーキャリイ」が、一部改良を実施した新型モデルを2019年9月17日より発売しました。今回行われた仕様変更では、安全性能の充実化とボディカラーへの新色追加が行われています。
新型キャリイには衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載し、夜間の歩行者検知が可能に。その他にもハイビームアシストや先行車発進お知らせ機能、ふらつき警報機能に車線逸脱警報機能と新たなセーフティシステムが採用されました。これらは「KX」「スーパーキャリイ」「特別仕様車KCスペシャル」「農繁スペシャル」の4グレードに標準装備されています。
なお、夜間歩行者検知対応の衝突被害軽減ブレーキを採用するのは、軽トラックでは初の試みです。
ボディカラーには「クールカーキパールメタリック」が新色として追加されます。
ホワイト(26U)
シルキーシルバーメタリック(Z2S)
ノクターンブルーパール(ZJP)
ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)
クールカーキパールメタリック(ZVD)※KXに設定
ホワイト(26U)
シルキーシルバーメタリック(Z2S)
ノクターンブルーパール(ZJP)
ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)
クールカーキパールメタリック(ZVD)
インドネシアでスズキを代表する小型トラック 新型「キャリイ」を発表
新型キャリイがインドネシアで発売開始!順次約100カ国の国や地域にも輸出スタート
スズキの子会社、インドネシアのスズキ・インドモービル・モーダー社は、新型「キャリイ」を発表しました。これはグローバルモデルの小型トラックになります。
1976年からインドネシアで海外向けのキャリイの生産を始めて以来、耐久性が高く、扱いやすいことから、高評価を得ている小型トラックとしてはスズキを代表する車種となっています。
これまで農業や漁業を始め、建設業や配送業など、さまざまな業種で海外145カ国の国や地域で類型250万台以上の販売数を誇る活躍をしている車で、今回の新型キャリイは、ユーザーが求める積載性能や耐久性能だけではなく、快適さや動力なども充実させています。
荷台は三方開式となっていて、広さを十分にとることで積載量も確保でき、地上高を低くすることで重い荷物でも積み下ろしをしやすく設計されています。また、荷台に各種の防錆対策を施し、サスペンションも高剛性を採用することで、農業や建設業などの舗装されていない道路や悪路などの使用環境にも対応しています。
室内は、車幅や足元の空間を広くして、収納スペースを十分に設けているので、快適に過ごせる使いやすいキャビンになっています。
エンジンは低燃費で高出力の1.5リットルガソリンエンジンを搭載し、重過積載時の負荷を軽くしています。
2018年度のインドネシアの車市場では、小型トラックが約1割の販売台数を占め、その中でもスズキの小型トラックが約5割の販売台数を占めています。
新型キャリイのインドネシアでの販売は4月から開始され、順次、約100カ国の国や地域にも輸出する計画があります。
エクステリアの特徴はロングキャビンで荷台長が短い
左がベースになったキャリイ 右がキャビンを延長した新型スーパーキャリイ
2018年5月16日に発売したスズキの新たな軽トラ「スーパーキャリイ」は、キャリイをベースとする車です。キャリイと比較すれば、スーパーキャリイはキャビンをロングサイズ化し、荷台長を短くします。
キャリイKC | スーパーキャリイX | |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,765mm | 1,885mm |
ホイールベース | 1,905mm | 1,905mm |
荷台床面地上高 | 650mm | 650mm |
車両重量 | 680kg~740kg | 770kg~820kg |
最大積載量 | 350kg | 350kg |
乗車定員 | 2名 | 2名 |
燃費 | 17.0km/L~20.2km/L | 15.6km/L~19.0km/L |
最小回転半径 | 3.6m | 3.6m |
エンジン | R06A型水冷直列3気筒 | R06A型水冷直列3気筒 |
総排気量 | 0.658L | 0.658L |
最高出力 | 37kW(50ps)/5,700rpm | 37kW(50ps)/5,700rpm |
最大トルク | 63Nm(6.4ps)/3,500rpm | 63Nm(6.4ps)/3,500rpm |
スーパーキャリイのスペックは全高・JC08モード燃費・車両重量以外はキャリイと同様になっています。
シートリクライニング・シートスライド機能は軽トラNo.1
シートリクライニングの傾斜は運転席で40°助手席で24°
スーパーキャリイは、体の大きな方が乗車しても窮屈な思いをしないように、シートリクライニング機能を充実させて、運転席では最大40°、助手席では最大24°傾けることが可能です。
シートスライド量は運転席で180mm助手席で100mm
シートスライドもリクライニングと同様に、軽トラックではNo.1の機能性を持ちます。運転席では最大180mm、助手席では最大100mmのスライドが出来ます。
スーパーキャリイでは、シートリクライニング機能とシートスライド機能を組み合わせて、運転中は、体に負担のかからない姿勢で乗車できるよう、休憩中は手足を伸ばしてリラックスして過ごせるように最大限のサポートをします。
シートパックスペースには大切な自動車工具や書類などを収納
シートバックスペースは高さ920mm横幅1,235mm長さ250mm
スーパーキャリイの最大の特徴は、荷台スペースを狭めて、室内に大容量のシートバックスペースを設けている事です。
シートバックスペースは、高さは920mmで、横幅は1,235mm、長さは250mmで設定されています。同スペースは、雨で濡れてしまえば、状態が悪くなる工具や、品質が悪くなってしまう野菜などの生鮮食品、取引先のために用意したビジネス書類等を収納するのに適しています。
スーパーキャリイはキャビン下スペースを上手に使える
キャビン下スペースのフロア長は1,975mm
スーパーキャリイは、荷台底面をキャビン下まで伸ばす設計を採用して荷台フロア長を1,975mmサイズとし、脚立などのロングサイズの荷物に対する積載力を高めます。
キャビン下スペースを上手に使えることには、メリットがあります。
例えば、造園業では、竹ほうきなどの長尺物は、キャビン下を利用して積載し、その上に刈り込んだ木の枝を乗せれば、1台の車にまとめて荷物を載せる事ができます。
荷台底面をキャビン下まで伸ばす設計は、造園業以外にもメリットがある空間活用法です。
スーパーキャリイはスズキの先進の予防安全技術を積極的に採用
スーパーキャリイは、4輪ABSなどのスズキの予防安全技術を積極的に採用します。
同車は、軽トラックで「誤発進抑制機能」と「後方誤発進抑制機能」の両機能を初めて採用し、事故を未然に防げる予防安全性を飛躍させます。運転席と助手席にはSRSエアバックを標準装備し、軽量衝撃吸収ボディTECT[テクト]を採用し、サイドドアビームを左右2本ずつ導入して、衝突時の安全性を高めます。
新型スーパーキャリイの誤発進抑制機能
誤発進抑制機能は、事故を未然に防いで乗車する人の安全性向上を目指す、スズキの予防安全技術「SUZUKI Safety Support(スズキ セーフティ サポート)」にパッケージングされる安全システムです。
誤発進抑制機能は、停車あるいは約10km/hで前進中、進行方向の約3m以内に障害物があるケースで発動されます。前方にある障害物との衝突の恐れがあれば、警戒音やディスプレイ表示でドライバーに注意喚起する。あるいは、エンジン出力を抑えて、車を止まりやすくします。
後方誤発進抑制機能でスーパーキャリイも安全
後方誤発進抑制機能は、停車あるいは約10km/hでバックしている時に、進行方向の約3m以内に衝突の恐れがある障害物があるケースで作動します。
障害物との衝突を回避するために、警戒音やディスプレイ表示でブレーキ操作を促す、あるいは、エンジン出力を抑えるシステムを発動させます。
もしも、リヤゲートが開いている状態であれば、対象物を認識するために設置されるセンサーが影響を受けてしまうので、後方誤発進抑制機能は正常には作動しません。
グレードは「X」と「L」の2種類でボディカラーは5パターンが用意
スーパーキャリイでは、キーレスエントリーやフォグランプなどの装備を充実させる上級グレード「X」と、エアコンやエアバックなどの基本装備を備える標識グレード「L」の2種類をラインナップします。
ボディカラーは、「ブルーイッシュブラックパール3」「スペリアホワイト」「ノクターンブルーパール」「ガーデニングアクアメタリック」「シルキーシルバーメタリック」の5パターンが用意されます。
スーパーキャリイの価格は1,041,700円から
スーパーキャリイの販売価格は1,041,700円~1,413,500円になっています。キャリイの販売価格帯は735,900円~1,293,600円なので、最低価格から比較するとスーパーキャリイの販売価格はキャリイよりも305,800円高くなっています。
スーパーキャリイは、先進の予防安全技術を採用、シートリクライニング機能の充実、キャビンを拡張するなどの付加価値が加わっているため、お得感があります。
またキャリイのXCグレード以外には誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能を標準装備したため販売価格が上昇しています。
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 1,058,200円~ |
2WD・3AT | 1,141,800円~ |
4WD・5MT | 1,210,000円~ |
4WD・3AT | 1,293,600円~ |
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 735,900円~ |
4WD・5MT | 887,700円~ |
4WD・5MT パワステ | 926,200円~ |
2WD・5MT エアコン・パワステ | 860,200円~ |
2WD・3AT エアコン・パワステ | 943,800円~ |
4WD・5MT エアコン・パワステ | 1,012,000円~ |
4WD・5MT エアコン・パワステ | 1,095,600円~ |
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 1,041,700円~ |
2WD・3AT | 1,125,300円~ |
4WD・5MT | 1,193,500円~ |
4WD・3AT | 1,277,100円~ |
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 1,172,600円~ |
2WD・3AT | 1,256,200円~ |
2WD・5AGS | 1,261,700円~ |
高低速2段切り替え式 4WD・5MT | 1,324,400円~ |
4WD・3AT | 1,408,000円~ |
4WD・5AGS | 1,413,500円~ |
スーパーキャリイの登場によって軽トラの市場の流れは変化
2017年度の軽トラ新車販売台数の第1位は、ダイハツのハイゼットカーゴでした。スーパーキャリイのベース車であるキャリイは第2位です。
キャリイよりも安全性が向上し、シートリクライニング機能が充実し、キャビンが拡げられる「スーパーキャリイ」は、軽トラ市場で一定以上のニーズを集めることが予想されます。キャリイとスーパーキャリイの販売台数を合わせた数は、ハイゼットカーゴを上まわる可能性が高いです。
2018年5月16日に発売されたスーパーキャリイの登場によって、軽トラックには、運搬能力だけではなく、安全性や快適性も求められるような流れへと変化していきます。