エクシーガのモデルチェンジ

エクシーガのモデルチェンジ情報:後継は3列SUVアセント(エヴォルティス)、2026年後半に日本導入へ・8年ぶりの水平対向3列

エクシーガの後継はどうなった?かつて噂された「中間サイズの新型3列SUV」は登場せず、代わりに北米の大型SUV「アセント(エヴォルティス)」が2026年後半に日本導入される見込みです。日米貿易合意を受けた制度改正が後押ししました。FA24ターボの実力や、エクシーガのこれまでの歴史も解説します。

エクシーガのモデルチェンジ情報:後継は3列SUVアセント(エヴォルティス)、2026年後半に日本導入へ・8年ぶりの水平対向3列

エクシーガ クロスオーバー7の後継は登場せず、3列SUV「アセント(エヴォルティス)」が2026年後半に日本導入へ

スバルはエクシーガ クロスオーバー7の販売を2018年に終了し、以後、日本のラインアップから3列シート車が姿を消していました。かつては「フォレスターより大きくアセントより小さい、中間サイズの新型3列SUV」が後継として噂されましたが、そのモデルは登場しませんでした。代わりにスバルは2026年6月6日、北米で販売する大型3列SUV「アセント」(他市場名エヴォルティス)を、2026年後半を目途に日本市場へ導入すると発表しました。エクシーガ以来8年ぶりに、水平対向エンジン+AWD+3列シートというスバルらしい組み合わせが日本へ帰ってくることになります。まずは、この最新の動きから整理していきます。

2026年6月、スバルがアセント(エヴォルティス)の日本導入を発表

スバルは2026年6月6日の公式リリースで、米国で生産する3列SUV(北米名アセント、その他市場名エヴォルティス)について、2026年後半を目途に日本市場への導入を検討していることを明らかにしました。現在のスバルの国内ラインアップには3列シート車が一台もなく、ファミリー層を中心に多人数乗車モデルを望む声が根強かっただけに、大きな反響を呼んでいます。

アセントは2018年から米国のSubaru of Indiana Automotive(SIA)で生産されるスバル最大級のSUVで、3列7〜8人乗り。エンジンは水平対向4気筒2.4L直噴ターボ(FA24)で最高出力260馬力・最大トルク約376Nmを発生し、リニアトロニックCVTとシンメトリカルAWD、悪路対応の「X-MODE」、運転支援「アイサイト」を備えます。ボディサイズは全長4,998mm×全幅1,930mm×全高1,819mm、ホイールベース2,890mmと堂々たる体格です。日本仕様の詳細や価格は本稿執筆時点では公表前で、正式な発売はこれからとなります。

なぜ今アセントなのか──日米貿易合意と保安基準の改正が後押し

北米専売だったアセントの日本導入が現実味を帯びたのは、制度面の変化が大きく影響しています。2025年7月の日米貿易合意を受けて、国土交通省は2026年2月16日に道路運送車両の保安基準を改正し、米国で製造・認証された乗用車を日本で販売する際に追加試験なしで受け入れられる新たな認定制度を設けました。これにより、米国生産のアセントを比較的スムーズに日本へ持ち込めるようになったわけです。スバルはトヨタと共同開発する大型EV「ゲッタウェイ」も2026年春に公開しており、大型・多人数モデルへ向けた動きが同時に進んでいます。

当時の「中間サイズの新型エクシーガ」予想の答え合わせ

本記事ではかつて、エクシーガの後継を「レガシィアウトバックよりひと回り小さい、フォレスターとアセントの中間サイズの3列SUV」と予想していました。結果からいえば、この“日本向けに小型化した専用モデル”は登場せず、スバルは大型のアセントをそのまま日本へ導入する道を選びました。サイズ予想という点では外れたことになります。

一方で、「搭載エンジンはアセント譲りのFA24ターボになる」という見立ては的中しました。日本へ導入されるアセントは、まさにこのFA24型2.4Lターボを積んでいます。エクシーガ時代の自然吸気FB25から、より力強いターボユニットへ——という予想の方向性は正しかったといえます。

当時予想したエクシーガ後継モデル像

ここからは、2018年当時に予想していた「エクシーガ後継の3列SUV」像を、記録として振り返ります。

後継はアセントとフォレスターの中間サイズと予想していた

エクシーガのエクステリア2018年に販売終了したエクシーガ。後継として中間サイズの3列SUVを予想していた

当時は、後継モデルが北米のアセントとフォレスターの中間サイズで、3列7人乗りのSUVになると予想していました。全長4.82mのレガシィアウトバックよりひと回り小さい、クロスオーバー7に近いサイズ感を想定していたものです。以下は、その予想値をアセント・フォレスターと比較した当時の表です。

当時予想した新型エクシーガのボディサイズ比較(予想値)
新型エクシーガ(予想) アセント フォレスター
全長 4,750mm 5,000mm 4,625mm
全幅 1,850mm 1,930mm 1,815mm
全高 1,750mm 1,820mm 1,715mm

実際に日本導入されるアセントは、全長4,998mm×全幅1,930mm×全高1,819mm(ホイールベース2,890mm)と、この予想よりも一段大きな“フルサイズ”です。当時想定した中間サイズの専用モデルではなく、北米向けの大型SUVがそのまま来る形になりました。

エクシーガの内装エクシーガの3列シート。アセントも3列7〜8人乗りで、多人数移動に応える

当時は、2列目をキャプテンシート、3列目をベンチシートとする7人乗りを予想していました。アセントも7人/8人乗りを設定しており、多人数乗車に応えるという方向性は共通しています。

エンジンはFA24ターボと予想(この予想は的中)

後継モデルの搭載エンジンとして、北米アセントのFA24を予想していました。この見立ては的中し、日本へ導入されるアセントはFA24型を積みます。エクシーガのFB25型と比べると、排気量こそ下がるもののターボ化により、フル乗車でもパワフルな走りが期待できます。

アセントが搭載するFA24エンジン(当時の予想スペック)
型式 FA24
種類 水平対向4気筒直噴ターボ
排気量 2,387cc
最高出力 193kW/5,600rpm
最大トルク 375Nm/2,000~4,800rpm

エクシーガ クロスオーバー7が積んでいたFB25型と比べると、出力で約50kW、トルクで約150Nm上乗せされる計算です。実際のアセントの公称値も260馬力・約376Nmで、この予想とほぼ一致しています。

エクシーガ

クロスオーバーモデルもあったエクシーガのモデルチェンジ遍歴

エクシーガはスバルが販売していた乗用車で、のちにクロスオーバーSUVタイプも登場したモデルです。かつて7人乗り車は他社からのOEM供給に頼っていましたが、多人数乗りの乗用車を自社開発したのがエクシーガでした。

エクシーガ YA型/2008年~2018年

2008年6月、「7シーターパノラマツーリング」をコンセプトにエクシーガが登場。スバル車には珍しくMT設定がなく、後方の座席ほど高くなる「シアターレイアウト」を採用しました。

2009年9月、マイナーチェンジで走行・環境性能を向上させ、運転支援「EyeSight」搭載の「2.0GT EyeSight」を新設。特別仕様車「2.0i S-style」も発売。10月には限定300台の「2.0GT tuned by STI」を発表。11月、「リバティ・エクシーガ」としてオーストラリアで販売開始(「2.5i」「2.5i Premium」)。12月、「2.5i-S」「2.5i-Sアルカンターラセレクション」を追加(EJ25型搭載)。

2010年5月に2.0Lターボ車を、8月にCタイプを一部改良。12月、特別仕様車「2.0i-S LIMITED」「2.0GT LIMITED」を発売。

2011年6月、マイナーチェンジでフロントフェイスや内装を変更しスポーティに。グレード体系も刷新。12月、特別仕様車「2.0i-S/2.5i-S Advantage Line」を発売。

2012年7月、マイナーチェンジで燃費を向上。「EyeSight」はver.2へ。300台限定「tS」も発売。9月、特別仕様車「2.5i spec.B EyeSight」を発表。12月、「2.0i」「2.0i-L」の生産を終了。

2013年8月、一部改良と特別仕様車「2.5i EyeSight S Package」を発売。

2014年7月、一部改良でグレードを集約し、特別仕様車「AIRBREAK」を発表。

2015年4月、(ミニバン型)エクシーガの販売を終了。同月、「エクシーガ クロスオーバー7」を発売し、クロスオーバーSUVへ転換。「2.5i EyeSight」のモノグレード展開としました。12月に特別仕様車「Modern Style」を発表、翌1月に販売開始。

2016年10月、「スバル・1000」発売50周年記念第5弾の特別仕様車「Active Style」を発売。

2017年3月、一部改良とボディカラー入れ替え、特別仕様車「X-BREAK」を発表。

2018年3月、エクシーガ クロスオーバー7の販売を終了しました。3列シートの系譜は、2026年に日本導入が発表されたアセント(エヴォルティス)へと引き継がれる見込みです。

エクシーガのモデルチェンジ遍歴
エクシーガのモデル 販売年表
YA型 2008年~2018年