セレナのマイナーチェンジは2019年3月に行われe-power4WDを搭載・エクステリアも変更に
2018年3月1日にリーフのパワートレインで走り、エンジンで充電するe-powerがラインナップしたセレナですが、2019年3月にコンパクトカーであるノートに追加されたe-power4WDの搭載、エクステリアの変更やプロパイロットのバージョンアップなどが行われました。
セレナのマイナーチェンジから、いままでの改良サイクルやマイナーチェンジ内容をチェックしてみましょう。
セレナのフルモデルチェンジは2022年を予定 進化した自動運転支援技術「プロパイロット2.0」搭載か
2022年モデルチェンジ予定の新型セレナの予想エクステリア
セレナのモデルチェンジが2022年に行われるという噂があります。セレナは日産を代表するミニバンで、販売戦略上ノート、エクストレイルに並ぶ重要なモデルです。
そのため新型セレナは、2020年5月現在、プレミアムセダンのスカイラインのみ搭載している特定条件下で手放し運転可能な自動運転支援技術のプロパイロット2.0を搭載する可能性が高いです。
パワートレインは1.5Lに拡大した新型e-POWERをメインに販売戦略を行うと考え、駆動方式にはノートに搭載するe-POWER 4WDも採用することも考えられます。
2021年には最大のライバル、トヨタのノア・ヴォクシー・エスクァイアの3兄弟もフルモデルチェンジ予定です。単体モデルではセレナが販売台数No.1ですが、トヨタのミニバン3兄弟を合わせると販売台数は負けている状況です。
セレナのフルモデルチェンジで販売台数をどこまで伸ばせるのか注目しましょう。
新型セレナが2018年にマイナーチェンジ(仕様向上)してサポカーワイドSに対応
新型セレナが2018年9月6日にマイナーチェンジ(仕様向上)を行い安全装備を充実させました。今回のマイナーチェンジでは、安全装備のハイビームアシスト、最高速度標識検知、一時停止標識検知機能をSハイブリッドモデルとガソリンモデルとセレナNISMOにも標準装備したこと、踏み間違い衝突防止アシストを前方の歩行者検知が可能な仕様に変更向上し、サポカーワイドSに対応したことです。
また、セレナに従来からあるXグレードとハイウェイスターグレードをベースに、新たなグレード「Vセレクション2」を設定しました。
これは両側オートスライドドアや安全装備が充実しながらもお得な価格で購入できるグレードです。
人気オプションがパーケージングされているため、セレナの人気グレードになることは間違いないでしょう。
セレナのグレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
e-POWER X | 2WD(FF) | 2,997,500円~ |
4WD | – | |
e-POWER ハイウェイスター | 2WD(FF) | 3,293,400円~ |
4WD | – | X | 2WD(FF) | 2,576,200円~ |
4WD | 2,824,80円~ | |
G | 2WD(FF) | 3,061,300円~ |
4WD | 3,353,900円~ | |
ハイウェイスター | 2WD(FF) | 2,683,800円~ |
4WD | 2,971,080円~ | |
ハイウェイスター G | 2WD(FF) | 2,758,800円~ |
4WD | 3,051,400円~ | |
e-POWER XV | 2WD(FF) | 3,128,760円~ |
4WD | – | |
e-POWER XV(防水シート車) | 2WD(FF) | 3,259,300円~ |
4WD | – | |
e-POWER ハイウェイスター V | 2WD(FF) | 3,499,100円~ |
4WD | – | |
e-POWER ハイウェイスター V(防水シート車) | 2WD(FF) | 3,532,100円~ |
4WD | – | |
AUTECH V Package | 2WD(FF) | 3,236,200円~ |
4WD | 3,484,800円~ | |
AUTECH Safety Package | 2WD(FF) | 3,390,200円~ |
4WD | 3,594,800円~ | |
AUTECH SPORTS SPEC | 2WD(FF) | 3,560,700円~ |
4WD | – | |
e-POWER AUTECH V Package | 2WD(FF) | 3,773,000円~ |
4WD | – | |
e-POWER AUTECH Safety Package | 2WD(FF) | 3,927,000円~ |
4WD | – |
セレナにe-power4WDが搭載されることでハイブリッド車のラインナップに幅が広がる
販売中の新型セレナe-powerはFFモデルしかラインナップされていないため2019以降に予定されるフルモデルチェンジで4WDモデルをラインナップすることも考えられる
2018年3月にセレナへ追加されたe-powerはリーフのパワートレインを使っていてFFの2WDとなります。燃費は26.2km/Lを記録していますが、雪が降る地域では4WDではないと安心できないと思う人もいて、セレナにノートへ追加されたe-power4WDがラインナップすると購入層の幅がかなり広がると感じられます。
2018年8月の時点ではミニバンクラスの燃費ナンバーワンはセレナe-powerの26.2km/Lですが、4WDに限定するとアルファードやヴェルファイアのハイブリッドモデルであるE-Fourに負けています。アルファードなどは19.4km/Lですが、セレナは15.8km/Lになっているので、e-power4WDで20.0km/L以上を目指すものと考えられます。
仮にノートe-powerでの2WDと4WDの燃費差を計算してみると、e-power Xでは34.0km/Lなのに対しe-power X FOURでは28.8km/Lで、5.2km/Lの差があります。これを単純にセレナe-powerに当てはめると21.0km/Lの燃費になり、ミニバンクラスのハイブリッド4WDでもナンバーワンの燃費になると予想します。
セレナマイナーチェンジ後の後期型はボディカラーやインテリアの選択肢が増える
セレナのマイナーチェンジが行われるとボディカラーが拡充され迷うほど選択肢の幅が広がります。詳細なカラーは不明ですが、インテリアカラーも増えてより個性的なセレナに仕上げることができます。
C27セレナ前期型のボディカラー
- マルーンレッド・ダイヤモンドブラック2トーン
- ブリリアントホワイトパール・ダイヤモンドブラック2トーン
- ダイヤモンドブラック・ブリリアントシルバー2トーン
- カシミヤグレージュ・インペリアルアンバー2トーン
- カシミヤグレージュ
- インペリアルアンバー
- ダイヤモンドブラック
- シャイニングブルー
- アズライトブルー
- マルーンレッド
- ブリリアントシルバー
- ブリリアントホワイトパール
- ミントホワイトパール
C27セレナ前期型のインテリアカラー
- グレージュ
- フェザーグレー
- ブラック
- プレミアムインテリア(オプション)
- 防水シート(オプション)
5代目セレナ前期型のボディカラーはツートンカラーが4パターン・モノトーンは9パターンの全部で13色ラインナップしていて、インテリアカラーはハイウェイスターがグレージュとブラック、標準モデルがフェザーグレーとブラックが設定されていて、メーカーオプションにプレミアムインテリアと防水シートがあります。
マイナーチェンジされた後期型のセレナでは、前期型ではラインナップしていないボディカラーやインテリアカラーを増やして様々な人の心に刺さるセレナを提供してくれます。
セレナのマイナーチェンジ後はプロパイロットが改良されて乗りやすくなるであろう
2019年にフルモデルチェンジ実施の可能性がある新型セレナには改良されたプロパイロットが搭載される可能性がある
5代目セレナにフルモデルチェンジされてから搭載された自動運転支援技術のプロパイロットは、高速道路での同一車線で前方の車へ追従していく機能ですが、急ブレーキで停車するなどドライバーがヒヤッとする場面もあるそうです。
マイナーチェンジ後のセレナ後期型では、停止する時の精度を高める・インテリジェントエマージェンシーブレーキの作動範囲を広げるなどのアップデートが行われると考えられます。
e-POWERを搭載した新型セレナが2018年3月1日登場
ミニバン市場では好調な売上を維持している日産のセレナですが、最近のトレンドである燃費のよいミニバンが販売台数を伸ばしている現状を考えるとその地位が安泰であるとは言えません。
2012年にはセレナのハイブリッドモデルがリリースされています。しかし、ハイブリッドモデルといっても本格的なハイブリッドではなくて、スマートシンプルハイブリッドと呼ばれているエンジンが主役でモーターはサポートするだけのスタイルでした。そのためライバル関係であるノアやヴォクシーが搭載しているハイブリッドカーと比較すれば、燃費の面でかなりの差をつけられています。
市場の変化に乗り遅れないため、2018年3月1日にe-POWERを搭載した新型セレナが誕生しました。
セレナに搭載された日産のノートに導入されているe-POWERの技術力
日産ノートに搭載されている「e-POWER」の技術力で、電気自動車の概念が変わりつつあります。日産が世界に先駆けて開発したe-POWERでは、外部電源から充電するシステムではなくて、エンジンで発電を行ってモーターの動力だけで走るというシステムを採用しています。
e-POWERの魅力はそれだけではありません。モーターはエンジンと比較すれば、パワフルな走りを期待できてないと思われている方もいるかもしれませんが、e-POWERのモーターは2.0Lターボエンジンに匹敵する性能を発揮しています。
e-POWERを搭載したノートは34.0km/Lと低燃費性を実現しています。
- エンジンは発電時のみに使用
- 燃費に悪影響を与える作動領域を用いない
- エンジンの作動時間が短い
などが低燃費を実現できた理由です。
セレナにもe-POWERが搭載する事で、最近のトレンドであるミニバン車にも低燃費性を求めるニーズに応えることができます。
セレナはモデルチェンジの度に進化する日本を代表するミニバン車
日産セレナは、ミニバン市場において好調な売上をキープし続けています。ミニバンと言えば、ステップワゴンが一時代を築きましたが、その後の主役はセレナです。
セレナはミニバンの新車販売台数において、2008年~2013年もの間ナンバーワンの売上を記録し、その後の売上も好調です。
初代モデルは1991年に販売開始しました。発売当初から家族で楽しめる車をコンセプトに掲げ、モデルチェンジをする度に、「低燃費の実現」「快適な装備を充実させる」などの積極的姿勢が、ユーザーに評価されミニバン市場で地位を確立していきました。
セレナは2016年に生誕25周年を迎え、同年にフルモデルチェンジが行われて5代目モデルが登場しました。5代目セレナでは、フロントグリルに日産新時代の象徴的デザインとも言われる「Vモーション」を採用し、3代目セレナから採用されている「シュプールライン」を伸びやかにする事でエクステリアの魅力を高める事に成功しました。
また、先行車のスピードに合わせて追従走行が可能となる自動運転技術などのシステムを取り入れた「プロパイロット」の導入も大きな話題を集めました。
新型セレナでは高い評価を受けている予防安全性能はアップする!
現行モデルのセレナでは、国交省と独立行政法人が行った「予防安全性能」の試験において、満点を達成し最高ランクを獲得しました。
- インテリジェント・パーキングアシスト:駐車のサポートを行う。車庫入れや縦列駐車にも対応
- インテリジェント・アラウンドビューモニター:車載カメラで周囲の危険性を検知
- インテリジェント・エマージェンシーブレーキ:対象物との衝突の危険性があれば自動でブレーキ
- プロパイロット:高速道路を走行中に同一車線維持・渋滞走行・巡航走行の運転をサポート
などの先進の安全装備が高い評価を受けた理由です。
2018年にマイナーチェンジを行う予定のトヨタのミニバン「ヴェルファイア」「アルファード」には、先進の予防安全システムであるトヨタセーフティセンスPが搭載されます。
e-POWERが搭載される新型セレナでは、ミニバン市場でシェア争いを繰り広げるヴェルファイアなどの安全性能のアップに対抗して、予防安全性能をさらに進化させるのかについて注目が集まります。
インテリジェント・パーキングアシストのイメージ
インテリジェント・アラウンドビューモニターのイメージ
インテリジェント・エマージェンシーブレーキのイメージ
新型セレナのマイナーチェンジ後のエクステリアはグッドデザイン賞も受賞した上品で調和がとれたデザイン
現行モデルのセレナは、2016年度のグッドデザイン賞を受賞するなどエクステリアにおいても高い評価を得ています。フロントマスクからサイドビューまでの調和のとれた一体感のあるデザインには、力強さとともにエレガントさを感じます。
e-POWERが搭載される新型モデルの発売時期は2018年春となっています。フルモデルチェンジが行われてからそれほど時間が経過してはいない事、今のデザインが高い評価を受けている点を踏まえると、エクステリアについては大きな変化はないと予想します。
ハンズフリーオートスライドドアは便利です。両手がふさがっている状態であっても、車に内蔵されているセンサーを足でポンとするだけで、ドアを開ける事が出来ます。
遊び疲れて眠ってしまった子どもを抱っこしたまんま車の中に寝かし付ける事ができるという事で好評です。インテリジェントキーを持った人にしかセンサーが反応しない仕組みをとるなど現行モデルでも機能性が十分です。
新型モデルではファミリーカーとしての魅力を高めるために、さらなるバージョンアップに期待します。
新型セレナのマイナーチェンジ後のインテリアは家族でゆったりできる空間が広がる
セレナは、シートアレンジを行うことで車内空間を一変させることが出来ます。兄弟や友人の家族を招いてみんなわワイワイ楽しみたい時には、3列ゆったりモード。
遊び疲れてくつろぎたい時には、2列スーパーリラックスモード。
日産セレナの新型モデルは家族が車の中でもっと快適になれるシートアレンジモードの追加を期待します。
新型セレナのライバル車はトヨタのヴォクシーとホンダのステップワゴン
e-POWERセレナのライバルは、販売価格帯・燃費の面・車体サイズから考えると、トヨタのヴォクシーHYBRIDと2017年9月29日にマイナーチェンジされたホンダのステップワゴンSPADAのHYBRIDモデルです。
セレナのe-POWERモデルとステップワゴンのHYBIRIDが市場に投入されれば、低燃費を実現したミニバン車のシェア争いは激化します。
セレナ e-POWER X |
ヴォクシー HYBRID V |
ステップワゴン SPADA HYBRID |
|
---|---|---|---|
販売価格 | 2,968,920円~ | 3,142,800円~ | 3,300,480円~ |
定員 | 7名 | 7名 | 7名 |
燃費 | 26.2km/L | 23.8km/L | 25.0km/L |
車両重量 | 1,730kg | 1,620kg | 1,780kg |
全長 | 4,690mm | 4,695mm | 4,760mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,865mm | 1,825mm | 1,840mm |
ホイールベース | 2,860mm | 2,850mm | 2,890mm |
室内長 | 3,170mm | 2,930mm | 3,220mm |
室内幅 | 1,545mm | 1,540mm | 1,500mm |
室内高 | 1,400mm | 1,400mm | 1,405mm |
モデルチェンジをしてe-POWERを追加した新型セレナの画像10枚
セレナ
セレナ
セレナ
セレナ
セレナ
セレナ
セレナ
セレナ
セレナ
セレナNISMO
マイナーチェンジ後の新型セレナは安全装備が充実しカラバリも増えてより個性を出せる車へ
e-POWERを搭載し更なる低燃費性を実現した新型セレナは、2017年の10月に開催される東京モーターショーで初公開され、2018年3月1日に発売されました。
2019年3月にはビッグマイナーチェンジが行われ後期型へと移行し、ノートに追加されたe-power4WDがセレナにも搭載されるでしょう。自動運転支援技術のプロパイロットも進化して、急ブレーキになる機会が少なくなる、インテリジェントエマージェンシーブレーキの作動範囲が広がるなど、何かしらのアップデートが行われると考えられます。
2018年から2019年にかけてミニバン市場はさらに加速していきます。