Vモーショングリルは日産ブランドを象徴するデザイン
トヨタの「キーンルック」、レクサスの「スピンドルグリル」、三菱の「ダイナミックシールド」、マツダの「魂動デザイン」など、日本の自動車メーカー各社でも海外のブランドであるBMWの「キドニーグリル」やジープの「7スロットグリル」など、自動車メーカーを表すアイコンを新型車にモデルチェンジ、マイナーチェンジするごとに採用しています。
日産では「Vモーショングリル」とよばれるデザインを取り入れていて、2010年に新発売したジュークから採用され、2013年にマイナーチェンジした後期型4代目マーチ、フルモデルチェンジした3代目エクストレイルと、新型に変わるたび採用されています。
そこで、Vモーショングリルとは何か、Vモーショングリルを採用している車種、今後のVモーショングリルを示唆するコンセプトモデルなどを紹介します。
Vモーショングリルとは?日産が2010年頃に採用し始めた共通のフロントグリルのこと
新型リーフのエクステリア
Vモーショングリルとは、日産が2010年頃から採用しているフロントグリルデザインで、採用したての頃はエンブレム周りを囲むように小さくデザインされていましたが、2017年10月から発売する新型リーフではグリル全体を囲み大きく目立つようにデザインされています。
2013年6月に後期型となりVモーショングリルが採用されたマーチ
このようにVモーショングリルを採用し始めた頃は控えめなデザインでしたが、たくさんの人に認知されてきた2017年では大きく目立つようなデザインに新型車やマイナーチェンジモデルでリデザインしているのが特徴です。
2017年10月の時点でVモーショングリルが採用されていない車種は、コンパクトカーの「キューブ」、ステーションワゴンの「ウィングロード」、スポーツカーの「フェアレディZ」、フラッグシップモデルの「シーマ」、軽ワゴンの「デイズ」、軽バンの「NV100クリッパーリオ」、ミニバンの「ラフェスタハイウェイスター」があります。
キューブ
ウィングロード
フェアレディZ
シーマ
ティアナ
シルフィ
NV100クリッパーリオ
ラフェスタハイウェイスター
プレミアムセダンの「フーガ」、スポーツセダンの「スカイライン」は、日産ではなく北米のインフィニティ(トヨタでのレクサス)のイメージを取り入れているので採用されていません。
日産ブランドでVモーショングリルを採用していない車種は「キューブ」「ウィングロード」「フェアレディZ」「シーマ」「ティアナ」「シルフィ」の6車種ですが、フルモデルチェンジやマイナーチェンジで取り入れるのか、このままひっそりと廃止モデルとなるのか注目したいところです。
NV100クリッパーリオはスズキからのOEM、ラフェスタハイウェイスターはマツダからのOEMなので、Vモーショングリルを採用する可能性は低いと考えられます。
モデルチェンジ(改良)などに合わせてVモーショングリルを採用した日産の車種
2013年頃にマーチやエクストレイルに採用されて以降、他の車種もモデルチェンジ、マイナーチェンジが施された段階で続々とVモーショングリルが採用されています。各車種に採用された時期と合わせてまとめました。
4代目マーチ後期型
コンパクトカーのマーチには、2013年6月の4代目後期型のマイナーチェンジで採用されました。
2代目ノート後期型
コンパクトカーのノートには、2016年11月の2代目後期型へのマイナーチェンジで採用されました。レンジエクステンダーの「e-power」には、Vモーションに沿ってブルーラインの加飾が行われています。
初代ジューク前期型
コンパクトSUVのジュークには2010年の発売からVモーショングリルが採用されていて、2014年7月のマイナーチェンジではより太いデザインに変わりました。
デイズルークス後期型
スーパーハイトワゴンの軽自動車であるデイズルークスでは、2016年12月のマイナーチェンジで後期型になった際に、Vモーショングリルをモチーフとしたグリルが採用されています。
2代目デイズ
2019年3月にフルモデルチェンジを実施して発売を開始した2代目デイズもVモーショングリルを導入しました。
3代目エルグランド後期型
ミニバンのフラッグシップモデルであるエルグランドでは、2014年にマイナーチェンジして後期型となった際にエンブレム周りにVモーショングリルをモチーフとしたデザインが採用されています。
5代目セレナ
ミニバンのセレナでは、2016年に5代目へとフルモデルチェンジした際にVモーショングリルが採用されています。標準グレードではVモーショングリルの上には1段のメッキパーツが、ハイウェイスターグレードでは2段のメッキパーツが装備されているデザインになっています。
現行型NV350キャラバン
商用バンのNV350キャラバンでもVモーショングリルのデザインが採用されていて、2017年7月のマイナーチェンジでエンブレム周りのデザインが変更されVモーショングリルが装備されました。
初代NV200ワゴン
2009年5月に発売された商用バンの初代NV200でも、Vモーションをモチーフとしたグリルが採用されています。
GT-R(R35)
2007年から発売されているGT-Rでは、2016年7月に行われた後期型へのマイナーチェンジでVモーショングリルが採用されました。
3代目エクストレイル
ミドルサイズSUVのエクストレイルでは、2013年に行われた3代目のフルモデルチェンジでVモーショングリルが採用されていて、2017年6月のマイナーチェンジでは後期型になりVモーショングリルがより大型化しています。
初代NV150(4代目AD)
ステーションワゴンの商用モデルADは、2016年11月のマイナーチェンジにより車名が「NV150」と改められ、グリル内では未塗装ですがVモーショングリルが採用されています。
2代目リーフ
電気自動車のリーフでは、2017年9月にフルモデルチェンジして2代目になった際にVモーショングリルが採用されました。
今後のVモーショングリルを予想させるコンセプトモデル
2017年のデトロイトモーターショーで発表された「Vモーション2.0」は、Vモーショングリルが以前のモデルよりとても大型化したデザインのセダンで、日本仕様の次期ティアナになると噂されていたり、今後のVモーショングリルのデザインを示唆するモデルになっています。
実際に新型リーフや後期型のエクストレイル、ノートに採用されているVモーショングリルは、以前より大型化していて、Vモーション2.0コンセプトと同様のデザインになっているのが分かります。
Vモーショングリルは日産の顔として全モデルに採用されていく
2010年のジュークが発売した時から採用されているVモーショングリルは、2017年の時点でほとんどの車種に採用されてきました。海外の日産ブランドでもミドルセダンのマキシマがマイナーチェンジで、Vモーショングリルを採用しています。
インフィニティのコンセプトを採用している「フーガ」「スカイライン」を除くとしても、2017年の時点で6車種がVモーショングリルを採用していません。NV150はマイナーチェンジされたのに、改良がされていない「ウィングロード」、コンパクトカー3車種の中でも唯一Vモーショングリルが採用されていない「キューブ」は、フルモデルチェンジされることなく販売終了する可能性もあります。
Vモーショングリルが採用された北米のマキシマの姉妹車である「ティアナ」や、セダンのエントリーモデルである「シルフィ」、スポーツカーの「フェアレディZ」、フラッグシップモデルの「シーマ」にVモーショングリルが採用されるのか、今後の動きに注目です。