スカイラインのモデルチェンジ

スカイラインのフルモデルチェンジは2025年か 現行モデルで生産終了の噂も

スカイラインのフルモデル情報です。2025年以降にフルモデルチェンジすると考えている新型モデルは、日産の最先端技術「プロパイロット3.0」や「VCターボエンジン」を搭載する可能性があります。未来のニーズに応えて、厳しい環境基準をクリアするEVモデルもラインナップすると考えられます。

スカイラインのフルモデルチェンジは2025年か 現行モデルで生産終了の噂も

2025年頃のフルモデルチェンジによって誕生するスカイラインはプロパイロット3.0を搭載しEVもラインナップする可能性がある

2025年以降にフルモデルチェンジが行われて誕生する14代目スカイラインは、日産の最先端技術「プロパイロット3.0」を搭載して、車に求められる環境性を満たしたEVモデルもラインナップすると考えられます。

スカイラインは日本を代表する高級スポーツセダンで、1957年に初代モデルが発売されてから60年以上もの長い歴史の中で、12回のフルモデルチェンジが行われました。

スカイラインシリーズの中には、「ハコスカ」や「ケンメリ」などの通称で親しまれている名車が数多くあります。マイナーチェンジやフルモデルチェンジを何度も経験してきたスカイラインは、ハイブリッド車や、レーシング仕様車を販売させたりして車社会のニーズに的確に応えてきました。

未来の車社会のニーズに応えて「プロパイロット3.0」などを搭載し、EVモデルもラインナップする可能性が高い新型スカイラインですが、次期型の開発を行っておらず現行モデルで生産終了するという情報もあります。

スカイラインクロスオーバー復活か e-POWER搭載でエクストレイルの上位版として2025年登場の可能性

スカイラインクロスオーバーは2009年から2016年まで販売していた日産のフラッグシップSUVです。
セダンのフラッグシップモデルのフーガと同じプラットフォームを採用して、豪華なインテリアと3.5Lのパワフルな走行性能が魅力的でした。

日産にはコンパクトSUVのキックス、ミドルサイズSUVのエクストレイルがありますが、もう1サイズ上のSUVがありません。

北米市場ではスカイラインクロスオーバーに相当するSUVタイプのQX50とクーペタイプのQX55を販売中。
新型スカイラインクロスオーバーはセダンタイプQ50の次期モデルをベースに開発して発売するという説が有力です。

トヨタのハリアーやクラウンクロスオーバー、クラウンスポーツに対抗するべく、スカイラインクロスオーバーを復活させる可能性は十分あると考えます。
発売時期について、14代目のV38スカイラインが2025年に発表・発売するという噂があり、スカイラインクロスオーバーはスカイラインセダンと同時期の2025年に発売する可能性があるようです。

V37スカイライン特別仕様車NISMOとNISMO Limitedを2023年8月8日に発表

スカイラインNISMOのエクステリアスカイラインNISMOは限定1,000台、スカイラインNISMO Limitedは限定100台販売

V37スカイライン 400Rをベースにする特別モデルのスカイラインNISMO(ニスモ)と、S54A-1型スカイラインGTの生誕60周年を記念するスカイラインNISMO Limited(ニスモ リミテッド)が2023年8月8日に発表。
スカイラインNISMOは日本限定で1,000台を販売、スカイラインNISMOリミテッドは日本限定で100台販売。NISMOは先着順で販売予定で、NISMOリミテッドは抽選販売予定のことです。

  • 斜め前から見たスカイラインNISMO日産 スカイラインNISMO
  • 正面から見たスカイラインNISMO日産 スカイラインNISMO
  • スカイラインNISMOのヘッドライト日産 スカイラインNISMO
  • 横から見たスカイラインNISMO日産 スカイラインNISMO
  • スカイラインNISMOのリヤビュー日産 スカイラインNISMO
  • スカイラインNISMOのリヤテールランプ日産 スカイラインNISMO
  • スカイラインNISMOのアルミホイール日産 スカイラインNISMO

スカイラインNISMOのパワートレインVR30DDTTはベースモデルの400Rの最高出力405psから420psへ、最大トルク475Nmから550Nmへ専用チューンを施し性能を向上。 フロントバンパー、フロントフォグランプ、リヤバンパー、エンケイ製の19インチアルミホイールなどは全てスカイラインNISMO専用装備です。

スカイラインNISMOの主な仕様

  • リヤタイヤ幅を20mm拡大
  • NISMO専用エンケイ製19インチアルミホイール
  • 専用チューンサスペンション
  • 専用チューンスタビライザー
  • 前後ウィンドシールドガラスの高剛性接着剤を採用
  • 専用フロントバンパー&リヤバンパー
  • 専用サイドシルカバー
  • 専用フォグランプなど

スカイラインNISMOの販売価格は7,880,400円、NISMO RECAROシート+カーボンフィニッシャー装着車は8,470,000円、100台限定のスカイラインNISMOリミテッドの販売価格は9,479,800円。
スカイラインNISMOの発売日は2023年9月上旬、スカイラインNISMOリミテッドの発売日は2024年夏頃を予定します。

スカイラインのハイブリッドモデルが生産終了 ガソリンターボモデルは販売継続

プレミアムセダンのV37スカイラインハイブリッドが2022年5月新規オーダー終了。このまま生産終了します。なおV37スカイラインのラインナップにあるガソリンターボモデルは今後も継続販売します。

スカイラインは2013年にV37型へフルモデルチェンジしましたが、近年のSUVブームに押され2019年10月の登録数は383台とビッグマイナーチェンジ直後でも苦戦。日産は今後フーガやシーマも2022年夏頃に生産終了して、日本国内のセダン市場ではガソリンモデルのスカイラインのみ継続販売します。

スカイラインの次期型の噂は、ライバルのトヨタが販売するクラウンと同様にセダンタイプ以外で開発を行っているという情報もあり、もしかすると新たなクーペスタイルや、2016年に生産終了したスカイラインクロスオーバーの復活もあるかもしれません。日産公式はスカイラインの絶版について否定しているため、名前だけを残すのか、新型モデルを発表するのか、今後の動向に注目が集まっています。

日産スカイラインクーペが復活か 次期型で日本専用モデルとなる可能性が浮上!

次期型で日産スカイラインクーペが日本専用車として復活するとの情報とともに、スクープサイトによる予想CGが発表されました。

2019年7月にマイナーチェンジし内外装ともにデザインを刷新し、プロパイロット機能など先進装備を充実させたことで大きく話題となった日産スカイライン。スカイラインクーペの開発がスムーズに進んだ場合、2025年以降にワールドプレミアされる可能性が高いでしょう。

パワートレインには2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「VC-T」または1.5リットル直列4気筒のVCターボエンジン搭載のe-POWERを採用すると推測します。

マイナーチェンジする日産の新型「スカイライン」にはプロパイロット2.0を搭載!

マイナーチェンジする新型スカイラインのティザー画像

世界初となる運転支援システム「プロパイロット2.0」が2019年秋にマイナーチェンジで登場した新型「スカイライン」に搭載されました。「プロパイロット2.0」はセレナやリーフに搭載されているプロパイロットへさらに新技術を投入したもので、高速道路などの同一車線で、手放し運転が可能となった画期的な日産ならではの技術です。

車に詳しい方は気づいたとと思われますが、BMW新型3シリーズにも搭載されているシステムなので、世界初ではないのでは?と疑問を抱く方もいるでしょう。

日産の「プロパイロット2.0」は手放し運転だけではなく、カーナビと連動することで、ルート走行が可能となっている点が「世界初」となっています。要は、目的地をカーナビにセットすると、追い越しや分岐での走行支援だけではなく、同一車線では手放し運転もできるというシステムです。

シルエットのみのティザー画像とテレビCMが公開されていますが、これらから読み取れることは、エクステリアに大きな変更はなく、「プロパイロット2.0」搭載という、機能面を充実させる変更というのが見て取れます。ただ、特筆すべきはこの新技術「プロパイロット2.0」は、日本仕様のスカイラインにのみ、搭載するということです。

今後、左ハンドルのスカイラインにも「プロパイロット2.0」の搭載の可能性は高いですが、現時点では日本仕様のみの予定となっており、将来的には日産の新型車のモデルチェンジ時には「プロパイロット2.0」を搭載していく予定とのことです。

情報がまだまだ少ない新型スカイラインですが、新しい情報が入り次第、続報をお送りします。

スカイラインのフルモデルチェンジは「プロパイロット3.0」を搭載しEVモデルもラインナップする可能性が高いため2025年以降

スカイラインのエクステリア先代モデルがフルモデルチェンジするまで約7年だったことを考慮すると現行モデルのフルモデルチェンジは2025年以降に行われると考えられる

次回のスカイラインのフルモデルチェンジは、日産の先進の自動運転技術「プロパイロット3.0」を搭載し、各国が設定する厳しい環境基準をクリアするEVモデルもラインナップさせるために2025年以降のタイミングになると考えられます。

現行モデルのスカイライン(V37型)は、海外市場ではインフィニティQ50という車名で販売されています。日産のラグジュアリーブランドであるインフィニティは、2018年1月に行われたデトロイトモーターショーで2021年以降に発売する新型車に電動車をラインナップする計画を発表しました。

スカイラインは1957年に初代モデルが誕生してから約60年間で全12回のフルモデルチェンジが行いました。平均すれば5年に1回のタイミングでフルモデルチェンジが行われている事になります。

直近のフルモデルチェンジ(12代目が誕生してから13代目が誕生するまで)の期間は約7年と平均からは遅れている傾向があります。

2025年以降は13代目スカイラインが発売されてから9年が経過するという直近の周期とも重なりますし、日産の技術を結集して完成を目指す「プロパイロット3.0」の実用化のタイミングとも近いため、フルモデルチェンジを行うベストなタイミングです。

これまでスカイラインは日産を代表する車として、数々の先端技術を初搭載してきました。14代目スカイラインは初めて「プロパイロット3.0」を搭載して、インフィニティブランドから初のEVモデルもラインナップする車種となる可能性も高いです。

スカイラインのモデルチェンジ年表(セダン型)
1957年4月 初代スカイライン誕生
1960年2月 マイナーチェンジ
1962年9月 マイナーチェンジで後期型へ
1963年9月 2代目スカイライン誕生
1966年10月 マイナーチェンジで後期型へ
1968年8月 3代目スカイライン誕生(通称:ハコスカ)
1969年10月 マイナーチェンジ
1970年10月 マイナーチェンジ
1971年9月 マイナーチェンジで後期型へ
1972年9月 4代目スカイライン誕生(通称:ケンメリ、ヨンメリ)
1975年5月 マイナーチェンジで後期型へ
1977年8月 5代目スカイライン誕生(通称:ジャパン)
1979年7月 マイナーチェンジで後期型へ
1981年8月 6代目スカイライン誕生(通称:ニューマンスカイライン)
1983年8月 マイナーチェンジで後期型へ
1985年8月 7代目スカイライン誕生(通称:セブンス)
1987年8月 マイナーチェンジで後期型へ
1989年5月 8代目スカイライン誕生(通称:超感覚スカイライン)
1991年8月 マイナーチェンジで後期型へ
1993年8月 9代目スカイライン誕生
1996年1月 ビッグマイナーチェンジで後期型へ
1998年5月 10代目スカイライン誕生
2000年8月 マイナーチェンジで後期型へ
2001年6月 11代目スカイライン誕生
2004年11月 マイナーチェンジで後期型へ
2006年11月 12代目スカイライン誕生
2008年12月 マイナーチェンジで後期型へ
2014年2月 13代目スカイライン誕生
2017年12月 マイナーチェンジで後期型へ
2025年以降 14代目スカイライン誕生?

14代目スカイラインは日産の先端技術が結集して完成させる「プロパイロット3.0」を搭載すると考えられる

2025年以降にフルモデルチェンジが行われて誕生する14代目スカイラインは、一部条件下においては市街地でも自動運転を可能とする「プロパイロット3.0」を搭載すると考えられます。

オリンピックイヤーである2020年に、日本の技術力を世界にアピールしたい政府は自動運転の更なる普及を目指して法律等を改正して、各企業が研究を行いやすくするための環境を整備します。

政府の後押しもあって急ピッチで開発が進む「プロパイロット3.0」の完成時期は、14代目スカイラインが誕生するタイミングと重なるため、同車に日産の最先端の自動運転技術が搭載される可能性は極めて高いです。

14代目スカイラインのプラットフォームはメルセデス・ベンツのMRAが採用される可能性も

フルモデルチェンジが行われて誕生するV38型スカイラインは、メルセデス・ベンツがFR専用の新型プラットフォームとして用意したMRA(Modular Rear Architecture)を採用する可能性が高いです。

2010年にルノー・日産アライアンスとダイムラーは提携関係を構築しました。その際に、日産の高級ブランド「インフィニティ」向けのガソリンエンジンとディーゼルエンジンをダイムラーが供給する合意が成されました。

V37型スカイラインのターボ車にダイムラー製のエンジンを搭載する事で、日産はコストを削減に成功しました。

日産は、次期スカイラインのプラットフォームは従来のFR‐Lではなく、更なるコスト削減と開発の効率化を目指し、メルセデス・ベンツのMRA(Modular Rear Architecture)を採用する可能性があります。

メルセデス・ベンツのプラットフォームを導入すると言っても、開発及び生産に関しては日産が主導権を握って、ダイムラーはパーツデータ提供を行う形となります。

14代目スカイラインは世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載か

フルモデルチェンジによって誕生する14代目スカイラインのターボ車は、メルセデス・ベンツから供給されるエンジンではなく、世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載する可能性があります。

2016年8月15日のニュースリリースにて日産は、同エンジンを高級車ブランド「インフィニティ」に搭載する事を発表しています。

日産が20年以上もの月日をかけて開発するVCターボ(新型4気筒2リッターターボエンジン)は、運転状況に最適な圧縮比を自動選択できる先端技術によって「低燃費」「環境性能」「静粛性」「安定走行」を高いレベルで実現します。

既存エンジンと比較すれば軽くてコンパクトというメリットまである「VCターボ」は、14代目スカイラインに搭載するのに相応しい高性能エンジンです。

フルモデルチェンジによって誕生するV38型スカイラインはプラグインハイブリッド電気自動車をラインナップするかもしれない

2016年10月にルノー・日産アライアンスに加わった三菱自動車は、PHEV(プラグインハイブリッド電気自動車)技術に強みを持ちます。2025年以降に誕生する新型スカイラインは、三菱のEV技術を導入したPHEVもラインナップさせて、ユーザーの選択肢を広げるでしょう。

グローバルな視点でみても電気ステーションのインフラが整えられていくのは確実です。日産は確実に高まる車社会のニーズに応えるために、14代目スカイラインでPHEVもラインナップすると考えられます。

フルモデルチェンジによって誕生する14代目スカイラインはEVモデルも販売か

日産の海外向けのブランドであるインフィニティは、2018年1月に開催されたデトロイトモーターショー2018で電動化計画を発表しました。同社は2025年以降に発売するインフィニティに電動車をラインナップする事を計画します。

スカイラインは海外ではインフィニティQ50として発売されています。国内外で年々高まる環境基準をクリアするために、2025年以降のフルモデルチェンジによって誕生する14代目スカイラインはEVモデルも販売する可能性があります。

スカイラインの1957年から始まった歴史のモデルチェンジ遍歴

スカイラインは富士精密工業、後のプリンス自動車工業、現在の日産自動車が1957年からモデルチェンジを繰り返しながら、長い間愛され続けているモデルです。プリンス自動車工業が日産自動車と合併し、日本の名車に数えられるほどになった、今日まで車名が残っている唯一のモデルです。「スカイラインの父」「GT-Rの生みの親」として知られる日本自動車殿堂入りをしている当時スカイラインの桜井眞一郎氏が登山をした際、稜線の美しさに感動し、「スカイライン」と名付けたと言われています。

スカイライン 初代 L型 20系/1957年~1963年

スカイラインの初代は、富士精密工業から発売された「ALSI-1型」で、1,500ccのスタンダードとデラックスのグレードが用意されました。ボリュームのあるデザインで、直列4気筒OHV・1,484cc GA30型エンジンを搭載しています。「1900デラックス」「1900スタンダード」が追加され、1962年には日本初のスペシャリティーカーと呼ばれたそのほとんどがハンドメイドの「スカイライン・スポーツ」が登場。高コスト高価格であまり普及はしませんでした。1962年にはマイナーチェンジが行われ、S21D型の「スカイラインスーパー」、S21S型の「スカイライン」が発表されます。

スカイライン 2代目 S5型/1963年~1968年

1963年9月、小型ファミリーセダンとして開発されたS50D-1が発売されます。エンジンはG1型直列4気筒OHV1,484ccを搭載。1964年には6気筒エンジン搭載のスカイラインGTを発売。「スカG」の愛称で親しまれ、あっという間に予定販売数を完売し、量産計画がなかったにもかかわらず、購入希望屋が後を絶たなかったため、量産を決めたというエピソードのあるモデルです。1965年、シングルキャブの2000GT-Aが追加され、それに伴い従来の2000GTは2000GT-Bになり、この頃、プリンス自動車と日産自動車が合併してニッサン・プリンス・スカイラインと車名が変更されます。

スカイライン 3代目 C10型/1968年~1972年

1968年8月、フルモデルチェンジが行われ、通称「ハコスカ」が誕生します。直列4気筒 OHC 1,483 cc G15型エンジンはプリンス製で、スタンダードとデラックスのグレードを用意。デラックスにはフロントベンチシートのファミリーデラックス、フロントセパレートシートのツーリングデラックス、4速フロアシフトのスポーティデラックスがあり、メーカーオプションでは女性仕様の「Lパック」が用意されました。

1969年2月には直列6気筒4バルブDOHC1,989cc S20型エンジンを搭載したスカイラインGT-Rが追加されました。レースでの使用を主として開発されたモデルです。その後マイナーチェンジを経て、1972年3月に「精悍な4ドア」をキャッチコピーにしたセダンGT-Xが追加されます。

スカイライン 4代目 C110型/1972年~1977年

1972年、ケンメリの愛称で親しまれる4代目が登場。4ドアセダンと2ドアハードトップのバリエーションがあります。エンジンは直列4気筒OHC11,600cc G16型、タクシー、教習者向けのG16LPG仕様、3代目から継続されたOHC1,800cc G18型とL20型になります。広告キャンペーンの「ケンとメリーのスカイライン」から「ケンメリ」と呼ばれるようになり、CMと共にC110型も大人気になりました。1973年にはハードトップ2000GT-Rを、1975年にはセダン/ハードトップ2000GTX-Eが追加されました。1976年9月のCMでは北海道美瑛町大久保協生にある、広大な平原の中に1本だけ立つポプラの木が話題となり、「ケンとメリーの木」としてCM放送から50年近く経過した現在でも人気の観光スポットとなっています。

スカイライン 5代目 C210型/1977年~1981年

1977年8月、5代目スカイラインが登場します。広告キャンペーンの「SKYLINE JAPAN」のキャッチコピーから、ジャパンの愛称で親しまれているモデルです。グレードは直列6気筒エンジンが搭載されている「GTシリーズ」と、直列4気筒エンジンを搭載する「TIシリーズ」です。特別仕様車「スーパーGT」、「ゴールデンカー」なども発売され、宮城県警が使用していたC210型が警察資料館に展示されていて、最も古い現存する警らパトカーです。

スカイライン 6代目 R30型/1981年~1990年

1981年8月にはR30型が発売されます。4ドアセダンと2ドアハードトップ、5ドアハッチバック、ライトバンのバリエーションがあり、エンジンはC210型と同様になり、1981年に直列4気筒バルブDOHC FJ20E型エンジンが搭載された「2000RS」が追加。1983年にはFJ20ET型エンジンを搭載した「2000ターボRS」が追加されました。
1983年にはマイナーチェンジで後期型になり、「鉄仮面」の愛称で親しまれるようになります。後期になると豪華仕様や記念限定車、特別仕様車が次々と登場します。

スカイライン 7代目 R31型/1985~1990年

1985年8月、スカイラインはR31型になりました。ボディバリエーションは、発売当初は4ドアピラーレスハードトップモデルと4ドアセダンのみでしたが、1986年1月にはワゴンが、1986年には2ドアスポーツクーペが追加になります。詳しい販売期間としては、4ドアセダンが1985年~1990年、4ドアセダンハードトップが1985年~1989年、2ドアクーペが1986年~1989年、ワゴンが1986年~1990年になります。2ドアクーペGTSシリーズでは、時速70kmを越えると自動で布団とエアダムからせり下がるGTオートスポイラーを搭載するなど、斬新な機能でした。

特別仕様車は1986年2月の「GTリミテッドS」、1988年1月の「GT-Xツインカム24Vリミテッド」、同5月に「GTサルーン」「エクセルサルーン」、同11月に「1800リミテッド」を販売。

スカイライン 8代目 R32型/1989年~1994年

1989年8月、R32型へと進化したスカイラインは4ドアスポーツセダンと2ドアクーペのみで、GT-R以外ではR32型が最後の5ナンバーとなります。GT-Rも16年ぶりの復活となり、自動車レースで大活躍しました。7代目と比較してダウンサイジングでスリム化され、スカイラインの長い歴史の中でも高い評価を得ているモデルです。

R32型でも多くの特別仕様車が販売され、1990年の「4ドアセダン GTSアーバンロード」、1991年1月の「GTSVセレクション」、1992年1月「GTSVセレクションⅡ」、同年5月「2ドアスポーツクーペGTS SV」「4ドアスポーツセダン GTS SV」「GTE-SV」、同年10月には「4ドアスポーツセダン GTEタイプX・V」、1993年1月に「GTS-tタイプM」、同年5月「Vセレクション60thアニバーサリー」と、数多くの特別仕様車が誕生したモデルで、同年8月、R32型の標準モデルの生産が終了となります。

スカイライン 9代目 R33型/1993年~1998年

1993年8月、排気量が2.5Lを主力とした全車3ナンバーのR33型が登場。ボディの大型化でR32に比べて居住性が向上した分、車両重量も増え、ドアも大きくなったことから、評価は芳しくなく、R33型の発表と同時に生産が終了していたR32型の在庫に注文が殺到したという逸話があります。エンジンは2.5L RB25DET型、RB25DE型、2.0L RB20E型の3タイプです。
「GTS25tタイプGリミテッド」「GTS25tタイプM ニスモ」「GTS25タイプG エアロ」「GTSタイプG エアロ」「GTSタイプXリミテッド」「GTS25タイプXリミテッド」「GT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」など数多くの特別仕様車が販売されましたが、1998年5月、10代目と入れ替わりで販売が終了しています。

スカイライン 10代目 R34型/1998年~2002年

1998年5月、ボディ剛性を向上させたR34型が登場。2.5L2WDモデルにはマニュアルモード付AT、クーペとセダンのターボモデル、2.0Lモデル、四輪駆動モデルにMTが設定されました。1999年12月にはR34型GT-Rを発売。ドイツのゲトラグ社と共同開発されたトランスミッション、6速MTにブレンボ製のブレーキを標準装備し、究極の進化を遂げています。2001年にはGT-Rを除くグレードの生産が終了し、翌2002年には平成12年の排出ガス規制の非適合車種につき、8月でGT-Rも生産を終了しています。GT-Rの最終特別限定車「M・spec Nür」「V・spec II Nür」を各1,000台生産し、発表と共に即日予約完売し、第二世代GT-Rの有終の美を飾りました。

スカイライン 11代目 V35型/2001年~2007年

2001年、R34の発売から3年という短いサイクルでV35が登場。V35型から日産のブランドロゴになっています。全体的にデザインが刷新され、「新世代のスカイライン」を表現しましたが、おとなしすぎるスタイリングがこれまでのスカイラインファンを遠ざける結果となり、販売が低迷してしまいます。2003年にはスカイラインクーペを追加しましたが、後輪駆動でエンジンはVQ35DE型エンジンのみ。同年10月に70周年記念度区別仕様車第2弾の「70th-II」、2004年7月にセダンの「NAVIエディション」。2005年4月にセダンの「リミテッドレザー」、2006年にセダンの「スタイリッシュシルバーレザー」などの特別仕様車が販売されました。2006年にはV36型の発売により、販売が終了しています。

スカイライン 12代目 V36/J50型/2006年~2016年

2006年11月、V36型が発売されました。後輪駆動と四輪駆動が設定され、エンジンはVQエンジンが搭載されています。インフィニティのデザインモチーフや歴代のスカイラインのモチーフをあしらい、フーガを連想させるフロントデザインになっています。スポーツgradeでは350GT typeSP、350GT typeSでは専用のスポーツバンパーとグリルが採用されています
2009年4月にはスカイライン史上初となるSUV、スカイラインクロスオーバーが追加されます。エンジンはV6 3,700cc VQ37VHR型エンジンを搭載。2013年にV37型が発売されても並行して販売が継続されていましたが、V37型2.0Lターボ車の登場と共に販売を終了しています。

スカイライン 13代目 V37型/2013年~

2013年11月、13代目V37型が発表され、翌2014年2月に発売しました。スカイライン初のハイブリッドモデルが追加されています。V37型はインフィニティの開発によって得た技術やデザインによるモデルのため、V37型スカイラインにはインフィニティのバッジがつけられ、富裕層をターゲットにしています。2014年には直列4気筒2.0L DOHC16バルブ・インタークーラーターボエンジンを搭載した200GT-tが追加されました。
219年7月。ビックマイナーチェンジが施され、インフィニティのエンブレムから、日産ブランドのエンブレムが帰ってきました。国産車で初となる高速道路でも手放し運転が可能になったプロパイロット2.0を搭載しました。

スカイラインのモデルチェンジ遍歴
スカイラインのモデル 販売年表
初代 L型/20系 1957年~1963年
2代目 S5型 1963年~1968年
3代目 C10型 1968年~1972年
4代目 C110型 1972年~1977年
5代目 C210型 1977年~1981年
6代目 R30型 1981年~1990年
7代目 R31型 セダン/HT1985年~1989年
クーペ/1986年~1989年
ワゴン/1986年~1990年
8代目 R32型 1989年~1994年
9代目 R33型 1993年~1998年
10代目 R34型 1998年~2002年
11代目 V35型 2001年~2007年
12代目 V36/J50型 2006年~2016年
クロスオーバー/2009年~2016年
13代目 V37型 2013年~

スカイラインGTの画像5枚

  • スカイラインGTのエクステリア
  • スカイラインGTのフロントマスク
  • スカイラインGTのサイドビュー
  • スカイラインGTのリヤエンド
  • スカイラインGTのリヤのエクステリア

時代に合わせて進化するスカイラインの歴史はモデルチェンジ後も続いていく

スカイライン

サニー、ブルーバード、セドリック、グロリアなど日産の伝統を支えてきた車名が消えいき、現在残るのはスカイラインだけです。

現行モデルをインフィニティQ50として海外市場で販売されているスカイラインは、BMW・アウディなどの世界的知名度を誇るラグジュアリーなメーカーが販売する車に対抗できるブランド力を構築しつつあります。

V37型が誕生する以前には、日本市場でもスカイラインという車名ではなくて、海外と統一したインフィニティQ50で販売しようという議論が日産の社内にて交わされました。今回のフルモデルチェンジにおいても同様の議論が行われるかもしれません。

スカイラインはフルモデルチェンジやマイナーチェンジを行う際に、車社会のトレンドに合わせて進化を続けてきたので、60年以上も支持されてきました。

2025年以降にフルモデルチェンジが行われて誕生する14代目スカイラインは、自動運転化時代に対応するために「プロパイロット3.0」を搭載し、各国が設定する厳格な環境基準をクリアするEVモデルもラインナップさせる可能性があります。
今後も、時代に合わせて進化するスカイラインの歴史は続いていきます。