三菱の歴代車種

三菱の歴代車種!ラリーやオフロードで活躍した名車を画像つき解説

三菱の現行車種一覧と歴代モデルを徹底解説。各車のスペック・特徴・OEM関係・姉妹車情報を表でわかりやすくまとめています。購入前の比較検討や車種選びの参考にどうぞ。

2000年代以降の三菱の歴代車種

2000年代以降の三菱は、燃費不正問題などの不祥事によってブランドイメージを大きく損ない、国内販売台数は厳しい状況が続きました。それでもコルトなどの堅実なヒット車が生まれ、海外では今も高い人気を誇るトライトンも誕生しています。2016年には日産が三菱自動車の株式34%を取得して筆頭株主となり、ルノー・日産・三菱アライアンスの一員として再建の歩みを進めています。

ランサーセディアワゴン/ランサーワゴン(2000〜2007)

ランサーセディアワゴン中期型

ステーションワゴン「リベロ」の後継として登場。2003年のマイナーチェンジで「セディア」のサブネームが外れ「ランサーワゴン」へ改称された。加速感が良くオーナーからの評価は高い。ただしGDIエンジン搭載車のため、中古車で購入する場合はエンジン内部のカーボン蓄積に十分注意が必要だ。

車種 ランサーセディアワゴン / ランサーワゴン
販売期間 2000年〜2007年
先代車 ステーションワゴン・リベロの後継
車名変更 2003年のマイナーチェンジで「セディア」を外し「ランサーワゴン」に改称
オーナー評価 加速性能が良く好評。GDIエンジン搭載のため中古購入時は要注意

ディオン(2000〜2006)

ディオン 前期型

7人乗り3列シートを5ナンバーサイズに収めたミニバン。三菱が打ち出した「SUW(スマート・ユーティリティ・ワゴン)」というコンセプトのもとで登場し、発売当初は好調な販売を記録した。しかしその後、低燃費を売りにするライバル車の台頭と三菱のブランドイメージ低下が重なり、販売は失速していった。

車種 ディオン
販売期間 2000年〜2006年
ボディタイプ 5ナンバーサイズの7人乗り3列シートミニバン
コンセプト 三菱独自の「SUW(スマート・ユーティリティ・ワゴン)」を提唱
販売推移 発売当初は好調だったが、ライバル台頭とブランドイメージ低下で失速

プラウディア(2000〜2001 / 2014〜2016)

初代プラウディア 生産台数は少ないが個人タクシーとして稀に活躍している

トヨタ・セルシオなどと肩を並べる高級セダンとして登場したが、初代の販売期間はわずか1年1カ月。ストレッチリムジン仕様の姉妹車ディグニティは秋篠宮家の公用車として知られる。その後、2014年に日産フーガ(Y51型)のOEM車として車名が復活し、2016年まで販売された。

車種 プラウディア
販売期間 2000年〜2001年(初代)/ 2014年〜2016年(2代目)
車種カテゴリ 高級セダン
初代の特徴 トヨタ・セルシオと同クラスの高級車。販売期間はわずか1年1カ月
姉妹車 ストレッチリムジン仕様のディグニティ(秋篠宮家の公用車として使用)
2代目の概要 日産フーガ(Y51型)のOEM車として復活

ディグニティ(2000〜2001 / 2014〜2016)

初代ディグニティS43A型

2代目ディグニティBHGY51型 日産HGY51型シーマのOEM

限定車を除けば日本市場で最も販売台数が少ない市販車のひとつ。初代の生産台数はわずか59台にとどまった。三菱グループ重役向けのイメージが強かったうえ、ブランドイメージの悪化と平成不況が重なり、一般への普及は果たせなかった。秋篠宮家の公用車として知られる点が唯一の知名度。2代目は日産シーマ(HGY51型)のOEM車として復活した。

車種 ディグニティ
販売期間 2000年〜2001年(初代)/ 2014年〜2016年(2代目)
初代生産台数 わずか59台(限定車を除く日本市場最少クラス)
販売不振の要因 重役向けイメージ・ブランドイメージ低下・平成不況の三重苦
知名度 秋篠宮家の公用車として使用されたことで知られる
2代目の概要 日産シーマ(HGY51型)のOEM車として2014年に復活

エアトレック(2001〜2009)

エアトレック前期型 フィールドギア

エアトレック スポーツギアS

海外では「アウトランダー」として販売されたクロスオーバーSUV。セダンからの乗り換えユーザーを意識し、全高を1,550mmに抑えることで立体駐車場への対応を実現。ただし2003年に追加された「スポーツギア」はひと回り大きくなったため立体駐車場には入らないので注意。個性的なフロントマスクは賛否が分かれた。

車種 エアトレック
販売期間 2001年〜2009年
車種カテゴリ クロスオーバーSUV
海外名 アウトランダー(国外での販売名称)
設計の工夫 全高1,550mmに抑えることで立体駐車場に対応。セダンからの乗り換えを想定
スポーツギアの注意点 2003年追加のスポーツギアはサイズが大きく立体駐車場には不可

グランディス(2003〜2009)

シャリオグランディスの後継車 グランディス前期型

フランスのデザイナー、オリビエ・ブーレイが監修した「ブーレイ顔」のミニバン。シャリオグランディスの後継として曲線を多用したスタイリッシュなデザインを打ち出したが、ホンダ・オデッセイなど強力なライバルが揃うミニバン市場では消費者の支持を集めきれなかった。海外(特に欧州・タイ)では2011年まで生産が続き人気を博した。なお、「グランディス」の名は欧州向けコンパクトSUVとして2025年に復活しているが、直接の後継車ではなくルノーからのOEM供給モデルだ(詳細はシャリオグランディスの項目を参照)。

車種 グランディス
販売期間 2003年〜2009年(国内)
デザイン監修 オリビエ・ブーレイ(「ブーレイ顔」と呼ばれるデザイン)
先代車 シャリオグランディスの後継
国内販売状況 ホンダ・オデッセイなど強力なライバルに押され苦戦
海外展開 欧州・タイなどで2011年まで生産・人気を得た

eKスポーツ(2002〜2013)

初代eKスポーツ

2代目eKスポーツ 後期型

初代eKシリーズのスポーツモデルとして2002年に登場。eKシリーズとして初めてターボエンジンを採用し、フルモデルチェンジを経て2代目へと継続。後継はeKカスタム。

車種 eKスポーツ
販売期間 2002年〜2013年
ボディタイプ 軽ハイトワゴン(スポーツモデル)
特徴 eKシリーズ初のターボエンジンを採用
後継モデル eKカスタム

eKクラッシィ(2003〜2005)

eKクラッシィ 後期型

初代eKシリーズに追加された上級グレードモデル。クラシカルな雰囲気のエクステリアと、ベージュを基調とした落ち着いたインテリアが特徴。eKワゴンより豊富な装備を持ち、遮音性の向上にも取り組んだ静粛性重視の軽自動車だった。

車種 eKクラッシィ
販売期間 2003年〜2005年
位置づけ 初代eKシリーズの上級グレードモデル
特徴 クラシカルな外観、ベージュ基調インテリア、高い静粛性。eKワゴンより装備充実

eKアクティブ(2004〜2006)

eKアクティブ

初代eKシリーズに追加されたSUVテイストのモデル。「ブーレイ顔」の個性的なフロントマスクを採用し、当時はまだ珍しかった軽クロスオーバーSUVのジャンルを先取りした。オプションで撥水ラゲッジボックスなどアウトドア向け装備も用意。2019年登場のeKクロスの原点ともいえる存在だ。

車種 eKアクティブ
販売期間 2004年〜2006年
車種カテゴリ 軽クロスオーバーSUV(当時は珍しいジャンル)
デザイン ブーレイ顔を採用した個性的なフロントマスク
装備 撥水ラゲッジボックスなどアウトドア向けオプションを用意
歴史的意義 2019年発売のeKクロスの原点にあたるモデル

eKカスタム(2013〜2019)

eKカスタム 2015年マイナーチェンジモデル

3代目eKシリーズのスポーティモデルで、eKスポーツの後継にあたる。発売当初から力強いエクステリアを採用し、2015年のマイナーチェンジでは三菱のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」をフロントに採用。シリーズ全体のデザイン統一が図られた。

車種 eKカスタム
販売期間 2013年〜2019年
位置づけ 3代目eKシリーズのスポーティモデル。eKスポーツの後継
2015年マイナーチェンジ フロントに「ダイナミックシールド」デザインを採用

ランサーエボリューションワゴン(2005〜2006)

ランサーエボリューションワゴン GT

第三世代ランエボをベースにした通称「エボワゴン」。2,500台の限定販売で、価格は341万円〜。6速MTと5速ATを設定した。ランエボのポテンシャルをステーションワゴンのボディで実現した稀有なモデルで、海外のクルマ好きからも「クール・ジャパン」として熱狂的な支持を受けた。

車種 ランサーエボリューションワゴン(通称:エボワゴン)
販売期間 2005年〜2006年
ベース 第三世代ランサーエボリューション
販売台数 2,500台限定
ミッション 6速MT / 5速ATの2種類を設定
価格帯 341万円〜
海外での評価 「クール・ジャパン」として海外のカーエンスージアストにも熱く支持された

i(2006〜2015)

i(アイ)前期型

i(アイ)リア

リアミッドシップエンジン+後輪駆動という軽自動車としては異例の構成を採用。ロングホイールベースで居住性を高め、卵のようなコロンとしたシルエットが個性的。「プレミアムな軽」の先駆けともいえるモデルで、前後でタイヤサイズが異なるというこだわりも持つ。電気自動車「i-MiEV」のベース車にもなった。

車種 i(アイ)
販売期間 2006年〜2015年
駆動方式 リアミッドシップエンジン・後輪駆動(軽自動車としては異例)
特徴 ロングホイールベースで広い居住性。前後でタイヤサイズが異なる
デザイン 卵型の個性的なシルエット。「プレミアムな軽」の先駆け
関連モデル 電気自動車「i-MiEV」のベース車

コルト(2002〜2013)

コルト 後期型

ダイムラー・クライスラー社との共同開発コンパクトカーで、スマート・フォーフォーとプラットフォームを共有する姉妹車。発売当初は販売が伸び悩んだが、エコカー減税の適用や100万円を切る「Limitedグレード」の設定が功を奏し、徐々に販売台数を伸ばしてロングセラーに成長した。なお「コルト」の名は2023年に欧州でルノー・ルーテシアをベースにした新型として復活している。

車種 コルト
販売期間 2002年〜2013年
車種カテゴリ コンパクトカー
共同開発 ダイムラー・クライスラー社との共同開発。スマート・フォーフォーと姉妹車
販売推移 当初は苦戦。エコカー減税と100万円以下のLimitedグレード投入でロングセラーに
車名の復活 2023年に欧州でルノー・ルーテシアベースの新型として車名が復活

コルトプラス(2004〜2012 ※国内生産終了)

コルトプラス

コルトプラス 台湾仕様 2013年9月マイナーチェンジ型

コルトプラス 台湾仕様 2017年6月マイナーチェンジ型

コルトをベースにラゲッジスペースを拡大したワゴンモデル。国内では2012年に生産終了したが、台湾では大ヒット車となり、現地メーカー「中華汽車」による生産が続いた。2013年のマイナーチェンジではコルトの面影がほぼ消えたが、2017年のマイナーチェンジで三菱らしいデザインに回帰している。

車種 コルトプラス
販売期間 2004年〜2012年(国内生産終了)
ベース車 コルト(ラゲッジスペースを拡大したワゴン仕様)
台湾での展開 大ヒット車として現地メーカー「中華汽車」が生産継続
マイナーチェンジの変遷 2013年に大幅デザイン変更→2017年に三菱らしいデザインに回帰

トッポ(2008〜2014)

トッポ トッポBJ以来4年9か月ぶりに「トッポ」の車名が復活

ミニカトッポから数えて4代目にあたる軽トールワゴン。トッポBJの生産終了から4年9カ月ぶりの車名復活となった。コスト削減のためトッポBJの外板パネルとeKシリーズのプラットフォームを流用して開発。大きなガラス面積による開放感と見晴らしの良さが特徴で、運転のしやすさに定評があった。

車種 トッポ
販売期間 2008年〜2014年
世代 ミニカトッポから数えて4代目
車名復活 トッポBJ生産終了から4年9カ月ぶりに車名が復活
設計の特徴 トッポBJの外板パネルとeKプラットフォームを流用したコストダウン設計
使い勝手 大きなガラス面積による開放感・見晴らしの良さで運転しやすいと評価

パジェロ(1982〜2019)

  • 1985年のパリダカールラリーで日本車として初の総合優勝を果たしたパジェロ
  • パジェロ 1985 ダカール・ラリー優勝車
  • パジェロ 1985 ダカール・ラリー優勝車
  • パジェロ 1985 ダカール・ラリー優勝車
  • パジェロ 1985 ダカール・ラリー優勝車

スキーブーム時に誕生した初代パジェロ メタルトップ バン 2.0T / 2.3DT XL

大ヒットカーとなった2代目パジェロ 中期型 キックアップルーフワイド XR

3代目パジェロ 前期型 エクシード

4代目パジェロ 2014年7月改良型

1980年代のレジャーブームに乗って登場し、1992年には国内月間販売台数1位を獲得した三菱を代表する名車。ダカール・ラリーでは総合優勝12回という輝かしい実績を持つ。しかし国内SUVブームの到来とともに需要が変化し、2018年2月にショートボディの生産を終了。2019年には日本国内での販売を終了した。国内販売は終了しているが、三菱の技術と歴史を象徴する存在として今もファンが多い。

車種 パジェロ
販売期間 1982年〜2019年
全盛期 1992年に国内月間販売台数1位を記録
ラリー実績 ダカール・ラリー総合優勝12回
国内終売 2018年2月にショートボディ生産終了、2019年に日本での販売を終了

デリカD:3(2011〜2019)

BM20型 デリカD3

全長4,400mm×全幅1,695mmとギリギリ5ナンバーに収まるコンパクトミニバン。日産NV200バネットのOEM車種だが、フロントバンパーとグリルが異なるため顔つきはやや違う。デリカブランドの「D」シリーズのなかでは最小サイズに位置する。

車種 デリカD:3
販売期間 2011年〜2019年
ボディサイズ 全長4,400mm×全幅1,695mm(5ナンバーサイズ)
ベースモデル 日産NV200バネットのOEM車種
外観の差異 フロントバンパーとグリルが異なり、顔つきがやや異なる

アウトランダー(2005〜2020)

初代アウトランダー 2010年GTモデル

2代目アウトランダー アジアクロスカントリーラリー参戦車

国内ではトヨタ・ハリアーやマツダ・CX-5などと競合するミドルサイズSUV。ランサーエボリューションで培った技術を車体設計に活かしており、三菱が「ランエボのDNAを受け継ぐSUV」と表現するモデル。海外ではプジョー4007とシトロエンCクロッサーのベース車にもなった。福島県警のパトロールカーにも採用実績がある。2021年にはフルモデルチェンジし、現行型はPHEV仕様のアウトランダーPHEVとして販売が続いている。

車種 アウトランダー(ガソリン車)
販売期間 2005年〜2020年(ガソリン車は2020年終売)
車種カテゴリ ミドルサイズSUV
技術面 ランサーエボリューションの技術を車体設計に活用
海外展開 プジョー4007・シトロエンCクロッサーのベース車として供給
後継 2021年フルモデルチェンジ。現行はアウトランダーPHEVとして継続販売中

i-MiEV(2009〜2021)

東京モーターショー2007に出展されたi-MiEV

世界初の量産型電気自動車として2009年に登場した「アイ・ミーブ」。軽自動車「i(アイ)」をベースに電動化したモデルで、近未来的なデザインが国内外で話題を集めた。2018年4月には歩行者保護のためフロントバンパーを大型化する改良が必要となり、軽自動車から普通車(白ナンバー)へと異例の区分変更が行われた。2021年に販売終了したが、三菱の電動化技術の礎を築いた歴史的モデルだ。

車種 i-MiEV(アイ・ミーブ)
販売期間 2009年〜2021年
歴史的意義 世界初の量産型電気自動車として登場
ベース車 軽自動車「i(アイ)」を電動化
区分変更 2018年4月に歩行者保護対応のバンパー大型化に伴い軽自動車から普通車(白ナンバー)へ変更

ミラージュ(1978〜2023)

三菱初のFF車だった初代ミラージュのハッチバック

先代よりコンパクトになった6代目ミラージュ(2012〜)

三菱初のFF車として1978年に登場し、副変速機「スーパーシフト」を搭載した初代から数えて6代にわたって進化。2000年に5代目で国内販売を一旦終了したが、2012年にタイ生産の世界戦略コンパクトカーとして復活した。しかし国内では電動パワーステアリング関連の法規対応が困難となり、2023年3月に日本市場向けの輸入・販売を終了。海外(タイ・米国など)では引き続き販売されている。

車種 ミラージュ
販売期間 1978年〜2023年(日本市場)
特徴 三菱初のFF車として登場。副変速機「スーパーシフト」搭載が初代の特徴
国内での中断・復活 2000年に5代目で国内終売→2012年に6代目として復活
国内終売の理由 電動パワーステアリング関連法規への対応が困難となり2023年3月に国内販売を終了
海外展開 タイ・北米など海外市場では現在も販売継続中

三菱自動車は独自性のあるクルマ作りで復活もあり得る?

「三菱自動車」といえば、ラリーで活躍したランサーエボリューション、パジェロ、デリカD:5など、レース・オフロード・クロスオーバーの名車を思い浮かべる人が多いでしょう。

2016年に日産が三菱自動車の株式34%を取得して筆頭株主となり、三菱はルノー・日産・三菱アライアンスの正式な一員となりました。アライアンス内では三菱がC/DセグメントのPHEV技術開発でリーダー役を担うことが決まっており、アウトランダーPHEVを軸にした電動化が三菱の強みとして位置づけられています。また日産とはeKクロス EVとサクラ(日産)を共同開発するなど、軽EVの分野でも協業が進んでいます。ランサーエボリューションやパジェロといった名車の遺産を活かしながら、ルノー・日産アライアンスの力を借りた新しい商品をいかに市場に送り出すかが、三菱復活のカギになるかもしれません。