グレイスのモデルチェンジ

ホンダ グレイスはなぜ生産終了?2020年7月に販売終了・教習車も2021年で幕、中古は80万円台から

グレイスに後継はある?グレイス名の新型は設定されず、兄弟車のシティは2026年にe:HEV搭載で刷新されたものの日本導入は未発表です。全幅1,748mmで5ナンバー枠も超えました。5ナンバーセダンが消えた日本市場の現状も解説します。

ホンダ グレイスはなぜ生産終了?2020年7月に販売終了・教習車も2021年で幕、中古は80万円台から

グレイスは2020年7月に個人向けを終了、2021年7月には教習車も生産を終えて車名が消滅

グレイスは、日本市場向けに開発された全幅1,700mm以下の5ナンバーサイズセダンです。近年の日本車はモデルチェンジのたびにボディサイズを拡大する傾向にあり、ホンダのアコードなども元は5ナンバーから3ナンバーへ移行しています。そのなかでグレイスは、コンパクトカー並みの燃費とアッパーミドルセダン並みの居住性を両立させた、貴重な存在でした。
そのグレイスは2020年7月10日に個人向けモデルの生産を終え、同月31日に販売を終了。自動車教習所向けの教習車も2021年7月31日で生産・販売を終え、車名そのものが消滅しました。後継は設定されておらず、兄弟車のシティはアジアを中心に販売が続いていますが、日本への正規導入は発表されていません。
グレイスのスペックと歩み、そして終了後に日本の小型セダン市場がどう変わったのかを紹介します。

2026年、兄弟車のシティが大幅刷新 e:HEVを積む新型が登場も日本導入は未発表

グレイスの兄弟車にあたるシティは、日本を離れたあともアジア市場で世代を重ねています。2026年5月22日、ホンダのインド現地法人であるHonda Cars Indiaが公式チャンネルで新型シティを世界初公開しました。2019年にタイでデビューした7代目から約7年ぶりの大幅刷新で、実質的な世代交代に近い内容です。

開発コンセプトは「Sporty Vibe」。新デザインのフルLEDプロジェクターヘッドライトを全車標準装備とし、なめらかなルーフラインでファストバックセダンのようなシルエットに仕立てています。室内は「ラウンジのような居心地」がテーマで、10.1インチのフローティングディスプレイやアンビエントライト、前席ベンチレーションを採用。パワートレインは1.5Lガソリンとe:HEVの2本立てで、e:HEVは最大トルク253Nmを発生し、燃費は27.26km/Lを掲げています。トランスミッションはCVTのほか、ガソリン車に6速MTも設定されました。安全面ではHonda SENSINGが全車標準となり、360度マルチビューカメラも備わります。

タイでは2026年6月5日に発表され、同月26日に発売。こちらは1.0Lターボと1.5L e:HEVの構成です。従来型のボディサイズは全長4,580mm×全幅1,748mm×全高1,480mm、ホイールベース2,590mmで、新型はさらにホイールベースを延長したとされています。

注意しておきたいのは、この全幅1,748mmという数字です。グレイスの1,695mmから50mm以上広く、仮に日本へ持ち込まれても5ナンバー枠には収まりません。グレイスが担っていた「5ナンバーのハイブリッドセダン」という役割を、現在のシティがそのまま引き継げるわけではないという点は押さえておく必要があります。日本での販売についてホンダから発表はなく、国内ラインナップの主軸がハイブリッドSUVと軽自動車に移っている現状を踏まえると、導入の可能性は高くないとみられます。

2026年5月28日、グレイスを含む23車種・3,364台にリコール 燃料漏れの恐れ

販売終了後も、グレイスのオーナーに関わる届出が出ています。ホンダは2026年5月28日、グレイスを含む23車種・55型式、合計3,364台について国土交通省へリコールを届け出ました。対象の製作期間は2017年5月19日から2020年6月17日までです。

不具合の部位は燃料装置の低圧燃料ポンプです。過去に実施した低圧燃料ポンプ関連のリコール作業において、交換部品であるロックナットを再利用したり、部品の組み付け後に指定工具を使わずに締め付けたりした車両があることが判明しました。そのまま使い続けると気密保持力が下がり、ポンプの固定部からガソリンが漏れる恐れがあります。改善措置は無償で、対象車かどうかは車台番号で確認できます。過去のリコールを受けたことがある個体でも対象になり得るため、中古で購入した車両は一度チェックしておくと安心です。

2025年10月末でカローラ アクシオが生産終了 日本市場から新車の5ナンバーセダンが消えた

グレイスが持っていた「5ナンバーセダン」というポジションは、その後さらに縮小しました。トヨタのプレミオとアリオンは2021年3月31日をもって生産を終了。そして2025年2月14日、トヨタはカローラ アクシオ、カローラ フィールダー、およびカローラ アクシオをベースとするトヨタ教習車を、同年10月31日で生産終了すると発表し、予定どおり幕を下ろしました。

これにより、新車で買える5ナンバーサイズのセダンとステーションワゴンが日本市場から姿を消しています。小型の3ボックスセダンを求める場合、選択肢は3ナンバーのカローラ セダンなどに移り、車体を小さく抑えたい人はフィットやスイフトといったハッチバックへ流れる形になりました。

教習車の世界も同様です。グレイス教習車が2021年に姿を消したあと、トヨタ教習車も2025年10月で一度途切れましたが、2026年5月12日に3代目トヨタ教習車が発売されています。ベース車両は12代目カローラのセダンに変わり、正規の型式指定教習車としては初めて3ナンバーボディかつハイブリッド車が加わりました。1.8Lハイブリッドと6速MT専用の1.5Lガソリンという構成です。結果として、5ナンバーボディの型式指定教習車は、日本未発売のMAZDA2をベースとするマツダ教習車のみとなっています。グレイス教習車が5速MTまで用意していたことを思うと、5ナンバーで免許を取れる環境そのものが希少になったと言えます。

2022年8月末にシャトルも生産終了 グレイスの間接的な受け皿も消滅

グレイスの販売終了時、間接的な代替とされたのが4代目フィットと、同じ5ナンバーサイズのステーションワゴンであるシャトルでした。しかしシャトルも2022年4月に受注を停止し、同年8月末で国内生産を終了。流通在庫の登録が終わった2022年11月10日に公式サイトの掲載も終了しています。同時期に鈴鹿製作所で生産されていたインサイトとCR-Vも国内生産を終えました。

この結果、ホンダの国内ラインナップからは小型セダンに続いてステーションワゴンも消え、セダンは2024年3月8日発売の11代目アコード1車種だけとなっています。アコードは全長4,975mm×全幅1,860mmの3ナンバーで、価格は544万9400円。グレイスの1,801,800円からという価格帯とは、まったく別の市場を相手にするクルマです。5ナンバーセダンを望む声に応える新車は、ホンダにも他社にも用意されていません。

グレイスは2020年7月に個人向けを終了、累計販売は約32,000台

5ナンバーのハイブリッドセダンとして一定の支持を集めたグレイスですが、セダン需要そのものの縮小には抗えませんでした。2020年7月10日、ミニバンのジェイド(2列シートのステーションワゴンモデルを含む)とともに個人向けモデルの生産を終了し、以降は在庫対応のみに。同月31日に販売を終え、公式サイトからも姿を消しました。2014年12月の発売から約5年8か月で、個人向けモデルの国内累計販売台数は約32,000台でした。

ホンダは2020年2月に4代目フィットを発売し、2021年にはコンパクトSUVのヴェゼルをモデルチェンジするなど、販売台数を見込める車種へ資源を集中させる動きを強めていた時期です。その流れのなかで、月販規模の小さかったグレイスが整理対象になった格好です。

ただし教習車だけは、需要と供給の事情から当面のあいだ生産が続けられました。その教習車も2021年7月31日で生産・販売を終了し、「グレイス」という商標そのものが消滅しています。

中古市場のグレイス 80万円台から狙えるが流通量は多くない

新車では買えなくなったグレイスですが、中古車としては今も探せます。中古車情報サイトの掲載例を見ると、走行3万km以下の2015年式ハイブリッドEXが支払総額80万円台後半、Honda SENSING付きの2019年式ハイブリッドLXで100万円台前半といったあたりが目安です。もともと6年弱で約32,000台という販売規模ですから、タマ数は決して多くなく、条件を絞ると選択肢はかなり限られます。

購入時にチェックしておきたいのが、ハイブリッド車のトランスミッションです。グレイスのハイブリッドは一般的なトルコンATではなく、7速DCTを組み合わせたi-DCDを採用しています。ホンダは低速でのノロノロ走行が続くとクラッチ温度が上がり「トランスミッション高温」の警告が表示される場合があるとして、i-DCD車向けに運転上の注意と対応方法を案内しています。試乗時には発進や変速の際に不自然な挙動がないかを確かめ、あわせてハイブリッドバッテリーの状態と、前述のリコール対応が済んでいるかも確認しておくと安心です。

グレイスの成り立ちとスペック、そしてモデルチェンジ遍歴

兄弟車の7代目シティは2019年にタイでデビュー 日本にグレイスとして導入されることはなかった

グレイスは、新興国向け小型セダンであるシティ(GM6型)の日本市場向け仕様として企画されたモデルです。そのシティは2019年にタイで7代目へフルモデルチェンジし、グレード構成は「S」「V」「SV」に、シティとして初のスポーティグレード「RS」を加えた4本立てで登場しました。

7代目ホンダ・シティSのエクステリアとインテリア7代目ホンダ・シティ「S」のエクステリアとインテリア

7代目ホンダ・シティVのエクステリアとインテリア7代目ホンダ・シティ「V」のエクステリアとインテリア

7代目ホンダ・シティSVのエクステリアとインテリア7代目ホンダ・シティ「SV」のエクステリアとインテリア

7代目シティのエクステリアは、シャープなヘッドライトが目をひくデザインです。ボディカラーはグレード別設定で「レッドイグナイトメタリック」「プラチナホワイトパール」「ブラッククリスタルパール」「ルナシルバーメタリック」「モダンスチールグレーメタリック」「タフタホワイト」などがラインナップしていました。インテリアはブラックで統一されたシックなスタイルです。

7代目ホンダ・シティRSのエクステリアとインテリアシティ「RS」のエクステリアとインテリア

シティRSのエクステリアはフロント周りにピアノブラックを採用し、キリッと引き締まった印象に。フロントにはRSのバッジが装着されており、アルミホイールも専用デザインが設定されています。
インテリアはレッドのアクセントカラーを散りばめレーシーな仕上がりです。シートには滑りにくいスエード生地を使った新デザインを採用しています。

パワートレインは1.0L直列3気筒VTECターボエンジンにCVTを組み合わせるもので、最高出力122ps/5,500rpm、最大トルク200Nm/2,000〜4,500rpmを発生します。インテリアの造形や操作系には、同時期に登場した4代目フィットと考え方を共有する部分も見られました。

この7代目シティはタイやマレーシア、インドなど各国へ広がりましたが、日本にグレイスの後継として導入されることはありませんでした。グレイスの車名は2021年7月で終わり、シティは海外専売のまま現在に至っています。

グレイスは全幅1,695mmの5ナンバーサイズを最後まで守った

グレイスは全幅1,695mmの5ナンバーサイズを最後まで維持したグレイスは全幅1,695mmという扱いやすい5ナンバーサイズを最後まで守り抜いた

グレイスは2014年12月1日に発売されました。フィットをベースに開発しているため、室内をより広く使えるホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用し、5ナンバーセダンではトップクラスの居住性を実現しています。IPU(インテリジェントパワーユニット)を小型化して床下に収めたことで、ハイブリッドでありながらFF車で430Lというトランク容量と、トランクスルー機構を両立させたのも特徴です。発売当初はハイブリッド専用車でしたが、2015年6月にガソリン車を追加して価格の入り口を下げ、7月には教習車も加わりました。

2017年7月にはマイナーチェンジを受け、安全装備のHonda SENSINGを採用。グレード体系やボディカラー、内装カラーを見直し、エクステリアもフェイスリフトしています。日本市場向けに開発された車種だったため、海外需要に合わせてボディを大型化する必要がなく、全長4,450mm×全幅1,695mmという5ナンバー枠を発売から終了まで一度も崩しませんでした。

グレイスのスペック(2017年7月改良型)
  グレイス グレイスハイブリッド
駆動方式 2WD(FF)/4WD
全長 4,450mm
全幅 1,695mm
全高 FF:1,475mm/4WD:1,500mm
ホイールベース 2,600mm
室内長 2,040mm
室内幅 1,430mm
室内高 1,230mm
車両重量 1,160kg
最小回転半径 5.1m
最低地上高 FF:135mm/4WD:150mm
総排気量 1.496L
エンジン型式 L15B型 LEB型
エンジン最高出力 97kW(132PS)/6,600rpm 81kW(110PS)/6,000rpm
エンジン最大トルク 155Nm(15.8kgm)/4,600rpm 134Nm(13.7kgm)/5,000rpm
モーター最高出力 22kW(29.5PS)/1,313-2,000rpm
モーター最大トルク 160Nm(16.3kgm)/0-1,313rpm
トランスミッション CVT(教習車は5速MTも設定) 7速DCT(SPORT HYBRID i-DCD)
乗車定員 5名
JC08モード燃費 22.0km/L(ガソリン車) 34.8km/L(ハイブリッド車)
販売価格 1,801,800円~ 2,236,300円~

日本の狭い道や駐車場事情を考えれば5ナンバーサイズのセダンを望む声は根強く、営業車や公用車、教習車といった法人用途でも扱いやすい寸法でした。それでも個人ユーザーの需要がSUVやハイトワゴンへ移った流れは大きく、グレイスは一度もボディサイズを変えないまま役目を終えています。

グレイス

グレイスのハイブリッドは最後までスポーツハイブリッドi-DCD e:HEVが載ることはなかった

ホンダの1.5Lハイブリッドシステムグレイスは1.5Lのスポーツハイブリッドi-DCDのまま終了し、2モーター式のe:HEVが積まれることはなかった

グレイスのハイブリッドは、フィットやシャトル、ヴェゼルにも積まれていた1モーター式の「SPORT HYBRID i-DCD」です。7速DCTにモーターを内蔵し、EV発進が可能な構成で、JC08モードで34.8km/Lという燃費を実現していました。トヨタのTHS IIとは考え方の異なる、変速機を持つハイブリッドという点が個性でした。

一方でホンダは、2モーター式の「SPORT HYBRID i-MMD」(のちにe:HEVへ呼称を統一)を主力へ据えていきます。1.5Lのタイプはインサイトやフィットなどのコンパクトクラスへ、2.0LのタイプはステップワゴンやオデッセイCR-V、アコードへと広がりました。しかしグレイスは生産終了までi-DCDのままで、2モーター式が搭載されることはありませんでした。参考として、当時の1.5Lと2.0Lのスペックを比較しておきます。

1.5Lと2.0Lの2モーターハイブリッド(当時の呼称:スポーツハイブリッドi-MMD)のスペック比較
  1.5L i-MMD 2.0L i-MMD
総排気量 1.496L 1.993L
エンジン型式 LEB型 LFB型
エンジン種類 水冷直列4気筒横置
エンジン最高出力 80kW(109PS)/6,000rpm 107kW(145PS)/6,200rpm
エンジン最大トルク 134Nm(13.7kgm)/5,000rpm 175Nm(17.8kgm)/4,000rpm
モーター型式 H4
電動機種類 交流同期電動機
モーター最高出力 96kW(131PS)/4,000-8,000rpm 135kW(184PS)/5,000-6,000rpm
モーター最大トルク 267Nm(27.2kgm)/0-2,000rpm 315Nm(32.1kgm)/0-2,000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08モード燃費 34.2km/L(インサイト) 31.6km/L(アコード)

1.5Lの2モーター式はモータートルクが267Nmとi-DCDを大きく上回り、コンパクトクラスには十分すぎるほどの余力がありました。グレイスのサイズと価格帯には理にかなった組み合わせでしたが、搭載車が生まれる前に車種が整理されています。なお現在のシティにはe:HEVが積まれており、グレイスの構想が別の市場で形になったとも言えます。

安全装備は2017年7月のマイナーチェンジでHonda SENSINGを採用

グレイスの安全装備は、2017年7月6日のマイナーチェンジで大きく前進しました。「HYBRID LX」「HYBRID EX」にはHonda SENSINGが標準装備され、タイプ名も「HYBRID LX・Honda SENSING」「HYBRID EX・Honda SENSING」へ変更。「LX」と「HYBRID DX」にはメーカーオプションで設定されました。グレイスのHonda SENSINGはレジェンドに続く2車種目としてオートハイビームもセットで備わっており、当時のホンダ車のなかでは先行した仕様です。

Honda SENSINGはその後も進化を続け、2021年に発売されたレジェンドではハンズオフ機能を含む「Honda SENSING Elite」へ、2024年発売の11代目アコードでは全方位をカバーする「Honda SENSING 360」へと発展しました。グレイスに積まれたのは、夜間の歩行者検知に対応した世代のシステムまでで、以降の機能が追加されることはありませんでした。中古で選ぶ際は、2017年7月以降のHonda SENSING装着車かどうかが装備差の分かれ目になります。

自動運転レベル3はレジェンドで実用化され、グレイスには搭載されなかった

グレイスホンダのレベル3自動運転はレジェンドで実用化され、グレイスに搭載されることはなかった

ホンダは国内メーカーで唯一、自動運転レベル4の実現時期に言及していたメーカーです。日本では2020年4月の道路交通法改正でレベル3が解禁され、2023年4月の改正では移動サービスを想定したレベル4も解禁されました。2023年5月には福井県永平寺町でレベル4の自動運転移動サービスが始まっています。

ホンダ車で実際にレベル3を搭載したのは、2021年3月5日に発売されたレジェンド「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」でした。高速道路の渋滞時に一定の条件下でシステムが運転を代行する機能を市販車として世界で初めて実現したモデルで、1,100万円・100台限定のリース販売という特別な位置づけです。グレイスのような小型セダンにこの技術が下りてくることはなく、車種そのものが先に終了しました。

その後ホンダは、次世代EV「Honda 0シリーズ」でレベル3技術を広げる構想を掲げていましたが、2026年3月12日に北米生産予定だった0 SUV・0 Saloonなどの開発中止を発表し、四輪の中心をハイブリッドへ戻しています。0シリーズと並行して開発された次世代ADASはハイブリッド車へ展開される方針で、日本向けには次期ヴェゼルから搭載される見込みです。高度な運転支援がコンパクトクラスへ降りてくる流れ自体は続いており、グレイスが手前で途切れたかたちになりました。

自動車教習所向けのモデルもあったグレイスのモデルチェンジ遍歴

グレイスはホンダが販売していた4ドアセダンで、一般向けと自動車教習所向けがありました。燃費性能と広い室内と走行性能を融合させた5ナンバーサイズのセダンです。生産は埼玉製作所の寄居完成車工場で行われていました。

グレイス GM4/5/6/9型:2014年~2021年

2014年10月31日、新型ハイブリッドセダン「グレイス」の情報をホームページで先行公開。
2014年12月1日、発売。ベーシック仕様の「HYBRID DX」、スタンダード仕様の「HYBRID LX」、上級仕様の「HYBRID EX」の3タイプが用意され、ボディカラーは全6色の設定でした。5ナンバーのハイブリッドセダンでは初となる4WDも設定されています。
2015年6月19日、ガソリン車の「LX」を追加。同日、「LX」をベースとした助手席回転シート車も発売されました。
2015年7月16日、自動車教習所向けの教習車を発売。CVTに加え、市販グレードには設定のない5速MT車も用意され、教習指導員用の補助ブレーキやパワーウインドウスイッチなど専用装備を備えていました。
2015年9月17日、ハイブリッド車を一部改良(9月18日発売)。オートリトラミラーを全タイプに標準装備し、「HYBRID LX」「HYBRID EX」にはナビ装着用スペシャルパッケージを標準化しました。
2016年9月1日、特別仕様車「STYLE EDITION」を設定(9月2日発売)。ダーククロームメッキやブルーステッチのコンビシートを採用しています。
2017年5月、ボディカラーの設定を変更。
2017年7月6日、マイナーチェンジを実施(7月7日発売)。Honda SENSINGを採用し、フロントグリルと前後バンパーのデザインを変更。ボディカラーは全7色に拡大し、Honda インターナビがApple CarPlayに対応しました。同年10月にもボディカラーの設定を変更しています。
2018年12月13日、特別仕様車「BLACK STYLE」を設定(12月14日発売)。ダークメッキ加飾とスモークタイプのLEDリアコンビネーションランプが与えられました。
2020年7月10日、ジェイドとともに個人向けモデルが生産終了。以降は在庫対応のみとなり、教習車のみ当面の継続生産となりました。
2020年7月31日、個人向けモデルの販売終了と同時に公式ホームページへの掲載も終了。国内累計販売台数は約32,000台でした。
2021年7月31日、教習車が生産・販売を終了し、グレイスの商標も消滅しました。

グレイスのモデルチェンジ遍歴
グレイスのモデル 販売年表
GM4/5/6/9型(個人向け) 2014年12月~2020年7月
GM4/5/6/9型(教習車) 2015年7月~2021年7月