レジェンドのフルモデルチェンジ

レジェンドはモデルチェンジせず5代目モデルで生産終了決定

レジェンドはフルモデルチェンジせず生産終了しますが、6代目レジェンドで噂された情報では2024年ころが有力な時期でした。初代には運転席エアバッグ、2代目には助手席エアバッグなどホンダ初の装備を搭載してきたレジェンドは、6代目でどのような初搭載の機能などを紹介。

レジェンドはモデルチェンジせず5代目モデルで生産終了決定

レジェンドのフルモデルチェンジ情報 改良はされず5代目で生産終了

レジェンドは1985年の発売からホンダのフラッグシップモデルとして存在感を示してきましたが、SUVやミニバンなどの人気車種押されるように2021年に生産終了し廃止に。
レジェンドのスペックやモデルチェンジの遍歴・歴史などを紹介します。

レジェンドはミニバンのオデッセイとFCVのクラリティと同じく2021年中に生産終了

レジェンドはホンダのフラッグシップセダンとして、国内初の自動運転レベル3を搭載するなど話題性の高いモデルでしたが、2021年中に狭山完成車工場の閉鎖に伴い生産終了が決定しました。

工場閉鎖によりホンダの主力ミニバンのオデッセイや水素をエネルギーにするFCVのクラリティも生産終了することが決定しています。
レジェンドは2021年3月4日にマイナーチェンジを行ったばかりですが、セダン人気の低迷なども重なり2021年中に廃版になります。

レジェンドは2018年にビッグマイナーチェンジを実施したため、モデルチェンジは5年ほど先の2023年になると予想

アキュラデザインの現行レジェンド5代目レジェンドは2018年にマイナーチェンジを行いアキュラデザインとなった

レジェンドは4代目が販売終了するときにラインナップから消えてしまいましたが、2015年2月にハイブリッドモデルが5代目レジェンドとして復活しています。2018年には北米で展開している兄弟車のアキュラRLXと同様のデザインとするマイナーチェンジが入っています。

安全装備のHonda SENSINGには、ホンダ車で初めてトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)を追加しました。ブレーキを踏んだり離したりを繰り返す渋滞運転で、アクセルやブレーキ、ハンドリングを支援してくれるためとても楽に運転することができます。

レジェンドのモデルチェンジ周期は近年のモデルが8~9年で行っていて、6代目レジェンドへフルモデルチェンジすると予想します。

レジェンドのモデルチェンジ周期
初代 1985~1990年(5年)
2代目 1990~1995年(5年)
3代目 1995~2004年(9年)
4代目 2004~2012年(8年)
5代目 2015~2023年?(8年?)
6代目 2023年発売?

初代や2代目は5年周期で販売していましたが、3代目になるとモデル周期が少し伸びて8年と9年間販売していました。そのままの周期でモデルチェンジが行われるなら、現行モデルは2023年まで販売してフルモデルチェンジが行われるでしょう。

レジェンドは「ホンダ初搭載」の役割を担ってきたモデルで、次の初搭載は自動運転になるのではないだろうか

ホンダのレジェンドは、ホンダ車のラインナップの中でも初搭載する装備を数多く担ってきたモデルで、初代では運転する人を守るエアバッグの搭載、V型6気筒エンジンを搭載する、2代目では乗用車として初の6速MTを装備など、ホンダ車として初搭載したものや日本車初の装備も積んだことがあります。

レジェンドが初搭載した装備

  • 初代:運転席用SRSエアバッグ、FF用トラクションコントロール、ホンダ初のV6エンジン
  • 2代目:日本製乗用車においての6速MT(海外仕様)、助手席用SRSエアバッグの採用
  • 4代目:日本製乗用車初の300PSエンジン、ホンダ初の6速ATを採用
  • 5代目:世界初の歩行者事故低減ステアリング搭載、ホンダ初のトラフィックジャムアシストを装備

ホンダのラインナップでもフラッグシップモデルにあたるレジェンドには、次はどのような「初搭載」が装備されるのでしょうか?6代目のレジェンドが発売する時期は2023年と考えていて、搭載する機能はレベル3以上の自動運転技術ではないかと考えます。

日本では2020年に自動運転レベル3の実用化を目指していて、高速道路において一定速度以下での走行が自動化されるものになると考えます。

ここでホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドの歴史を振り返ってみよう

ホンダのレジェンドは、1985年に発売されたフラッグシップモデルであり、ホンダ車として初めての3ナンバー車です。1989年には自動車税が改正され3ナンバーの贅沢品枠が無くなり純粋に排気量で計算されていたため、3ナンバー車が増えた時期でもあります。

実際に初代は全長・全幅をギリギリ5ナンバー枠に収めた2.0Lエンジン車が用意されていましたが、2代目以降は3ナンバーサイズのモデルしか用意されていないのが分かります。ホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドの歴史を振り返ってみましょう。

初代レジェンドは1985年に発売し高級車として一般的にイメージされる高級セダンを目指した車

初代レジェンドホンダ初の高級車であるレジェンドは1985年に発売され国内初の運転席エアバッグを初採用した車種

ホンダが初めて開発した高級車であるレジェンドは1985年に発売され、室内空間の居心地がいいだけではなく国内初の運転席SRSエアバッグを採用するなど、安全面も考えられた1台です。発売当時の3ナンバー車は税金が高額だったため、5ナンバー枠ギリギリに収めたボディとエンジンも用意されているのが特徴的です。

ボディタイプは発売当初は4ドアセダンのみでしたが、のちに2ドアハードトップもラインナップに加えられています。ボディサイズは全長4,690~4,810mm・全幅1,695~1,745mm・全高1,370~1,390mmと様々あります。また、高級車ですが5速MTも用意されています。

初代レジェンドのスペック
4ドア(5ナンバー)4ドア(3ナンバー)2ドア
全長4,690mm4,810mm4,775mm
全幅1,695mm1,735mm1,745mm
全高1,390mm1,390mm1,370mm
ホイールベース2,760mm2,760mm2,705mm
エンジン型式C20AC25AC27A
排気量1,996cc2,493cc2,675cc
最高出力145PS/6,300rpm165PS/6,000rpm180PS/6,000rpm
最大トルク172Nm/5,000rpm211Nm/4,500rpm226Nm/4,500rpm
価格帯2,150,000円3,289,000円

2代目レジェンドは1990年に発売したモデルで先代よりも豪華になり安全性も増した

2代目レジェンド2代目レジェンドはスーパーレジェンドとも呼ばれるモデルで、3ナンバーのみになり助手席エアバックも採用された

1990年にモデルチェンジしたレジェンドは、国内初の助手席SRSエアバッグの採用など初代より更に安全面が良くなっています。ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペが設定されていますが、自動車税改正の影響か3ナンバーボディのみのラインナップとなりました。

2代目レジェンドでの「初搭載」は、国内初の助手席エアバックや海外仕様に日本産初の6速マニュアルが搭載されていて、初代同様にホンダらしくスポーティさが感じられます。搭載エンジンも排気量3.2Lのエンジンでパワフルな走りができます。

1992年にはマイナーチェンジが行われ後期型となった際に、エンジンを改良し出力を向上・エンジンセンターマウントが設置されて騒音や振動対策が行われていて、さらに快適性が増しています。

2代目レジェンドのスペック
4ドアセダン 2ドアクーペ
全長 4,940mm 4,880mm
全幅 1,810mm 1,810mm
全高 1,405mm 1,370mm
ホイールベース 2,910mm 2,830mm
エンジン型式 C32A C32A Type2
排気量 3,206cc 3,206cc
最高出力 215PS/5,500rpm 235PS/6,300rpm
最大トルク 289Nm/4,500rpm 289Nm/5,200rpm
価格帯 3,720,000円

3代目のレジェンドは1995年から2004年まで販売されたモデルで、この代からモデルチェンジ周期が長くなった

3代目レジェンド3代目レジェンドは1995年から2004年まで販売していたモデルで、ボディタイプはセダンのみとなった

1995年にモデルチェンジを行い3代目となったレジェンドですが、基本的な設計は変わらずエンジンの排気量アップを行って3.5Lへとパワーアップ。豪華なグレードのエクスクルーシブが復活し、スポーティなユーロも設定されています。

この代では特に初採用された機能はなく、ヘッドレスト調整が電動から手動になるなど装備がシンプルになっているのが見受けられます。シフトパターンがストレートからゲート式になり、レジェンドとしては最後のFF車になりました。

ボディタイプは先代とあまり変わらず全長4,955mm・全幅1,810mm・全高1,435mmです。先代と比べるとグリルデザインがペンタゴングリルに似た形状となり、ヘッドライトとテールレンズは大型化しているのが分かります。エンジンの最高出力は先代と変わりませんが、最大トルクがアップしています。

3代目レジェンドのスペック
全長 4,955mm
全幅 1,810mm
全高 1,435mm
ホイールベース 2,910mm
エンジン型式 C35A
排気量 3,473cc
最高出力 215PS/5,200rpm
最大トルク 312Nm/2,800rpm
価格帯 3,380,000円

4代目レジェンドは初の300PS台をマークしたモデルで、駆動方式にSH-AWDを採用し運動性能もアップした

4代目レジェンド4代目のレジェンドは2004年に発売し、自主規制の280PSを超える300PSの出力を持つ初めてのモデルとなった

4代目のレジェンドは2004年に発売したモデルで、駆動方式はいままでの2WDのFFから四駆であるSH-AWDに進化しました。ほかにも、エンジン排気量は先代と同様の3.5Lですが、出力の自主規制である280PSが撤廃された直後に発売しカタログ出力で初の300PSを達成しています。

ほかには、ホイールピッチが一般的な114.3mmから120mmに変更されているため、ホイールカスタムをするときは注意が必要です。発売されてから4年後の2008年にはビッグマイナーチェンジが入り、全長が4代史上最も5メートルに近い4,985mmとなり迫力がグッと増しました。

2010年にはホンダ初の6速ATを採用し、加速性能や燃費性能を向上させています。またまた世界初の消音機能つきアルミホイールを採用し静粛性がかなり高まり、かなりの満足度を実感させてくれるモデルとなりました。しかし、残念ながら後期型レジェンドはたった2年で生産終了し2014年にはカタログから姿を消しています。

4代目レジェンドのスペック
前期型 中期型以降
全長 4,930mm 4,985mm
全幅 1,845mm 1,845mm
全高 1,455mm 1,455mm
ホイールベース 2,800mm 2,800mm
エンジン型式 J35A J37A
排気量 3,471cc 3,664cc
最高出力 300PS/6,200rpm 309PS/6,300rpm
最大トルク 353Nm/5,000rpm 370Nm/5,000rpm
価格帯 5,250,000円 5,550,000円

伝説を意味するレジェンドのモデルチェンジ遍歴

レジェンドはホンダが販売していた高級セダンで、ホンダのフラッグシップカーとして登場しました。ホンダでは初となるV型6気筒エンジンを搭載し、ターゲットは中高年の富裕層でした。上級ブランドとして北米市場で新設したアキュラの最高級モデルとして、レジェンドや「RL」「RLX」の名称で展開されています。

レジェンド 初代 KA1/2/3/4/5/6型:1985年~1990年

1985年、ホンダでは初めての3ナンバー仕様のあるフラッグシップカーとして、また、アキュラ向けの専用車種としてレジェンドがデビューしました。
1987年2月、C27A型エンジン搭載の3ナンバー専用ボディの2ドアハードトップを追加設定。
同年9月のマイナーチェンジで2.5Lと2.7Lに「Xi Exclusive」、2.0Lに「Gi Exclusive」「Zi」「Mi」のグレードを用意しました。
1988年10月にマイナーチェンジを実施。C20A型ターボエンジンを搭載した「Ti Exclusive」と「Ti」を新たに設定。

レジェンド 2代目 KA7/8型:1990年~1996年

1990年10月、フルモデルチェンジで通称「スーパーレジェンド」と呼ばれる2代目が登場。縦置きC32A型エンジンを搭載しています。グレードはトップグレードの「α」とベースグレードの「β」のラインナップです。
1991年1月、2ドアクーペを発売。同年6月、クーペにベーシックグレード「β」を設定。11月にはセダンに「αⅡ」と「βⅡ」を追加しました。
1992年9月、TYPE Ⅱエンジンを搭載した「α Touring」を追加。
1993年9月のマイナーチェンジで、廉価グレードの「Touring」を追加。
1994年、特別仕様車でセダン・ツーリングをベースにした「グランドステージ」と、クーペβがベースになっている「スーパーステージ」を発売。
1996年、3代目と入れ替わりで販売が終了します。

レジェンド 3代目 KA9型:1996年~2004年

1996年、スキンチェンジ版として3代目に移行。グレードは「レジェンド」「エクスクルーシブ」「ユーロ」のラインナップ。クーペは廃止され、セダンのみとなります。
1997年10月、グレードの一部変更と、「ユーロ エクスクルーシブ」が新グレードとして追加されました。
1998年9月、マイナーチェンジを実施。横滑り防止装置などが装備されました。
2003年6月、最終型を発売。翌年10月、4代目と入れ替わりで販売を終了しました。

レジェンド 4代目 KB1/2型:2004年~2012年

2004年10月、スポーティになってレジェンドの4代目が登場。エンジンがJ35A型に変更され、2004年のF1日本グランプリでマーシャルカーとして華々しい姿を披露しました。
2005年9月にマイナーチェンジで従来の半分のサイズになったHondaスマートキーシステムへの変更や、リヤカメラ、ベンチレーション機能付の本革シートなどが追加になりました。
2006年10月にもマイナーチェンジを実施。
2008年9月、ビッグマイナーチェンジを実施して、全長と排気量を拡大。
2010年10月のマイナーチェンジでは、初の6速ATを採用すると共に、動力性能と燃費性能、静粛性が向上。
2012年6月、27年続いたレジェンドの歴史にいったん幕を降ろします。

レジェンド 5代目 KC2型:2015年~2022年

2015年2月、2年4か月の空白期間をおいてフルモデルチェンジが行われました。日本仕様では「Hybrid EX」のみの発売。
2018年2月、マイナーチェンジを実施。日本専用デザインの「ダイヤモンド・ペンタゴングリル」を装備。
2021年3月、リース専用で100台限定の「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」を発表。
2022年1月、販売終了でホンdナの大型高級セダンが姿を消すことになりました。

レジェンドのモデルチェンジ遍歴
レジェンドのモデル 販売年表
初代 KA1/2/3/4/5/6型 1985年~1990年
2代目 KA7/8型 1990年~1996年
3代目 KA9型 1996年~2004年
4代目 KB1/2型 2004年~2012年
5代目 KC2型 2015年~2022年

世界初の機能やホンダ初技術の搭載を担ってきたフラッグシップモデルのレジェンドは2021年にモデルチェンジせず生産終了

レジェンド

ホンダのレジェンドは初代より世界初技術やホンダ初の機能を搭載するモデルとして販売されてきたモデルで、いまでは当たり前の装備となったエアバッグを初めて搭載したモデルでもあります。

5代目レジェンドは、Honda SENSING(ホンダセンシング)において世界初の歩行者事故低減ステアリングを搭載するなど、安全面での機能を充実させています。3代目以降はモデルチェンジ周期が伸びて8~9年でモデルチェンジしているため、6代目が発売されるのは2023年頃になるのではないかと予想します。

6代目レジェンドに搭載されるであろう初搭載の装備は、自動運転レベル3相当に進化したHonda SENSINGであると考えています。高速道路での加速・減速・停止・ハンドリングなどの運転操作全て自動で行ってくれる機能が搭載されるのではないかと予想します。
ホンダのフラッグシップモデルであるレジェンドは、これからも初搭載の技術を積み伝説を残していくでしょう。