レジェンドは2021年12月に生産終了、後継は設定されないまま5代目で幕
レジェンドは1985年の登場以来、ホンダのフラッグシップセダンとして数々の先進技術を最初に背負ってきたモデルです。しかしSUVやミニバンへの需要シフトに加え、生産を担っていた狭山完成車工場の閉鎖が重なり、2021年12月24日に生産を終了。2022年1月31日には販売も終え、通算37年の歴史に幕を下ろしました。レジェンドの名を継ぐ後継車は設定されていません。
レジェンドのスペックとモデルチェンジの遍歴、そして販売終了後にホンダのフラッグシップセダンがどうなったのかまでを紹介します。
2026年5月28日、レジェンド2,075台にリコール 低圧燃料ポンプで走行中にエンストの恐れ
販売終了から4年が経過した2026年5月28日、ホンダはレジェンドとシビックを対象とするリコールを国土交通省へ届け出ました。対象は計3万6,116台で、内訳はホンダオブザユーケー製のシビックが3万4,041台、レジェンドが2,075台です。製作期間は2017年9月27日から2021年12月21日までで、5代目レジェンドの後期型がまるごと網にかかる格好となりました。
不具合の部位は燃料装置の低圧燃料ポンプです。無鉛プレミアムガソリン指定車に搭載されたポンプで、作動検査に使う液が不適切だったため樹脂製インペラ(羽根車)に浸透して強度が低下し、亀裂が入ることがあります。冷熱の繰り返しで亀裂が進むとインペラが燃料で膨潤してポンプカバーに接触し、最悪の場合は走行中にエンジンが停止して再始動できなくなる恐れがあるとされています。届出時点で不具合の発生は178件、事故報告が1件ありました。改善措置は対象全車の低圧燃料ポンプを対策品に交換するもので、費用は無償です。
さらに2026年5月には、レジェンドを含む23車種・3,364台について、過去に実施した低圧燃料ポンプ関連リコールの交換作業が一部車両で不適切だったとして、再度の届出も行われています。中古で5代目を検討している場合、これらの改善措置が実施済みかどうかは車台番号で確認できるため、購入前のチェックをおすすめします。
2026年3月、フラッグシップEV「Honda 0 SALOON」が開発中止 レジェンドの系譜を継ぐセダンは白紙に
レジェンド亡きあと、ホンダの旗艦セダンの座を引き継ぐと目されていたのが、次世代EV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」のフラッグシップ「Honda 0 SALOON」でした。2024年1月のCES 2024でコンセプトモデル「SALOON」として初公開され、2025年1月7日のCES 2025では量産を前提としたプロトタイプへ進化。新開発のEV専用アーキテクチャーに独自の車両OS「ASIMO OS」を組み合わせ、レジェンドで世界初の実用化を果たした自動運転レベル3の技術を土台に据える構想が示されていました。2025年10月29日のジャパンモビリティショー2025では、新たにゲートウェイモデル「Honda 0 α」も加わり、0 SALOON・0 SUV・0 αの3車種を2027年度中に日本へ投入すると表明しています。
ところが2026年3月12日、ホンダは四輪電動化戦略の見直しを発表し、北米で生産予定だった「Honda 0 SUV」「Honda 0 SALOON」、そしてアキュラブランドの「Acura RSX」の3車種について、開発と発売の中止を決定しました。米国のEV需要が想定を大きく下回ったことが理由で、2025年度と2026年度の連結業績で合計最大2兆5,000億円の損失計上が見込まれています。三部敏宏社長は「断腸の思い」と表現しました。
これによりホンダは中長期戦略の軸をハイブリッドへ移し、2027年以降は新世代ハイブリッドシステムを主力モデルへ順次搭載する方針です。Dセグメント以上には大型ハイブリッドシステムを用意するとしており、上級セダンが生まれる余地そのものは残されています。ただし現時点でレジェンドの車名が戻る計画は示されておらず、日本向けの0シリーズはインド生産の「Honda 0 α」が2027年から投入される見込みにとどまります。0シリーズと並行して開発されたASIMO OSや次世代ADASはハイブリッド車へ転用され、日本向けの次世代運転支援は次期ヴェゼルから搭載される方向です。
2024年3月に11代目アコードが登場 ホンダ国内セダンの旗艦役を引き継ぐ
レジェンドの販売終了後、日本国内でホンダの大型セダンの役割を実質的に引き継いだのは10代目アコードでした。ただしそのアコードも2023年1月に日本での販売を終え、一時期はホンダの国内ラインナップからセダンが完全に姿を消しています。
空白を埋めたのが、2023年9月21日に日本仕様が発表され、2024年3月8日に発売された11代目アコードです。価格は544万9400円のモノグレード構成で、ボディサイズは全長4,975mm×全幅1,860mm×全高1,450mm。新開発の高出力モーターを内蔵する2モーター内蔵電気式CVTを積み、国内向けホンダ車として初めて全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」と、Googleビルトイン対応の12.3インチHonda CONNECTディスプレーを採用しました。
全長で見ればレジェンドより55mm短く、駆動方式も前輪駆動で、3モーター4WDのSH-AWDを積んだレジェンドとは性格が異なります。それでも国内でホンダのフォーマルセダンを求める場合、選択肢は事実上このアコード1台となっています。
狭山工場の閉鎖とともに2021年12月24日に生産終了、2022年1月31日に販売終了
レジェンドは国内で初めて自動運転レベル3を実現するなど話題性の高いモデルでしたが、狭山完成車工場の閉鎖に伴い生産終了が決まりました。ホンダは2017年度の第2四半期決算説明会で、狭山と寄居の完成車工場を2021年度をめどに寄居へ集約する方針を公表しており、その計画どおりの決着です。同工場で生産されていたミニバンのオデッセイ、FCVのクラリティも同時に生産を終えています。
販売店への通知は2021年3月末に行われ、クラリティが8月、オデッセイとレジェンドが12月に生産終了という段取りでした。2021年10月中旬には「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」のオーダー受付が終了。同年11月8日には、Honda SENSING Elite搭載タイプが「2021-2022日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」を受賞し、最後に大きな評価を得ています。
そして2021年12月24日に生産終了。以降は流通在庫のみの販売となり、2022年1月31日に販売終了と同時に公式サイトの掲載も終わりました。狭山工場は同年12月27日に四輪車の生産を終え、その後は部品工場として一定期間存続したのち閉鎖され、跡地は電動化に向けた新たな生産拠点として活用が進められています。1985年の初代から数えて37年、日本国内におけるホンダの大型高級セダンはここで一度途切れました。
販売終了後のレジェンド 中古市場では45万円から500万円弱まで大きく開く
新車では買えなくなったレジェンドですが、中古市場では歴代モデルが流通しています。2026年7月下旬時点で大手中古車サイトの掲載台数は約129台、価格帯は45万円から488万円と幅広く、このうち5代目のKC2型は67.5万円から488万円あたりが中心です。新車時価格が680万円から1,100万円だったことを踏まえると、下取り査定時の残価率は2.2%から49.7%と、年式や状態による差がきわめて大きいのが実情です。
4代目のKB1/KB2型は総額100万円前後から探せる一方、5代目のハイブリッドは距離の浅い個体で300万円前後という水準です。5代目は一般的なトルコンATではなく7速DCTを採用しているため、試乗して発進時や変速時の違和感を確認しておきたいところです。なお1,100万円で100台のみが送り出された「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」はリース専用の販売で、3年のリース期間終了後は全車を回収する計画とされていたため、一般の中古市場に出回る個体はほぼ期待できません。
5代目レジェンドの内容と、初代から続いた歴代モデルの歩み
5代目レジェンドは2018年2月のマイナーチェンジで内外装を刷新し、2021年に世界初のレベル3自動運転を投入
5代目レジェンドは2018年2月のマイナーチェンジで日本専用デザインの「ダイヤモンド・ペンタゴングリル」を採用した
レジェンドは4代目が2012年に生産を終えた際に一度ラインナップから消えましたが、2年4か月の空白をおいて2014年11月10日に発表、2015年2月20日にハイブリッド専用車の5代目として復活しました。日本仕様は3モーターハイブリッド「SPORT HYBRID SH-AWD」を積む「Hybrid EX」のモノグレード構成です。北米では上級ブランドのアキュラから「RLX」として販売されていましたが、そのRLXはSUV人気に押されて2020年モデルをもって北米での販売を終えており、日本のレジェンドより一足早く姿を消しています。
2018年2月8日に発表、翌9日に発売されたマイナーチェンジでは、フロントグリルと前後バンパー、ヘッドライトとテールランプの意匠を変更し、リアツインフィニッシャーを採用しました。ここで採り入れられた「ダイヤモンド・ペンタゴングリル」は、忍者の撒菱と日本建築の紋様をモチーフとした日本国内専用のデザインで、アキュラ仕様のグリルとは異なるものです。インテリジェント・パワー・ユニットの小型化によってトランク容量を13L拡大し、パワートランクも新たに採用しています。

安全装備のHonda SENSINGには、ホンダ車で初めてトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)が追加されました。高速道路などの渋滞時、0km/hから約65km/hの速度域で前走車との車間を保ちながら車線をキープするよう、アクセル・ブレーキ・ステアリングの操作を支援してくれるため、ブレーキを踏んだり離したりの繰り返しになる場面で運転負荷が大きく下がります。
さらに2021年3月4日には、国土交通省から自動運行装置として型式指定を受けた「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」を発表し、翌3月5日に発売しました。高速道路の渋滞時に一定の条件下でシステムが周辺を監視しながら運転を代行する「トラフィックジャムパイロット」を核とし、ハンズオフ機能や緊急時停車支援機能を組み合わせた内容です。約1,000万通りのシミュレーションと約130万kmの実証走行を重ねて仕上げられ、価格は1,100万円。標準のHybrid EXが724万9000円だったのに対し375万1000円高く、100台限定のリース専用販売とされました。
| 2015年2月〜2018年2月 | 2018年2月〜2022年1月 | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,995mm | 5,030mm |
| 全幅 | 1,890mm | 1,890mm |
| 全高 | 1,480mm | 1,480mm |
| ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,980kg | 1,990kg |
| エンジン型式 | J35Y | J35Y |
| 排気量 | 3,471cc | 3,471cc |
| エンジン最高出力 | 314PS/6,500rpm | 314PS/6,500rpm |
| エンジン最大トルク | 371Nm/4,700rpm | 371Nm/4,700rpm |
| モーター(前/後) | 48PS×1/37PS×2 | 48PS×1/37PS×2 |
| システム最高出力 | 382PS | 382PS |
| システム最大トルク | 463Nm | 463Nm |
| 駆動方式/変速機 | SPORT HYBRID SH-AWD/7速DCT | SPORT HYBRID SH-AWD/7速DCT |
| 価格 | 680万円台〜 | 724万9000円(Elite:1,100万円) |
初代から2代目までは5年前後、3代目以降は8年前後という周期でモデルチェンジが行われてきましたが、5代目は6代目へ移ることなく終了しました。歴代の販売期間は次のとおりです。
| 初代 | 1985年~1990年10月(約5年) |
|---|---|
| 2代目 | 1990年10月~1996年2月(約5年4か月) |
| 3代目 | 1996年2月~2004年10月(約8年8か月) |
| 4代目 | 2004年10月~2012年6月(約7年8か月) |
| 5代目 | 2015年2月~2022年1月(約6年11か月) |
レジェンドは「ホンダ初搭載」を担ってきたモデルで、最後の初搭載は世界初の自動運転レベル3だった
ホンダのレジェンドは、ラインナップの中でも初搭載となる装備を数多く担ってきたモデルです。初代では運転する人を守るエアバッグの搭載やホンダ初となるV型6気筒エンジンの採用、2代目では輸出仕様に日本製乗用車で初の6速MTを設定するなど、ホンダ車として初めて、あるいは日本車として初めての装備を積んできました。
レジェンドが初搭載した装備
- 初代:日本初の運転席用SRSエアバッグ、世界初のFF車用トラクションコントロール、ホンダ初のV6エンジン
- 2代目:日本製乗用車初の6速MT(海外仕様)、日本初の助手席用SRSエアバッグの採用
- 4代目:日本製乗用車初の300PSエンジン、ホンダ初の6速AT、四輪駆動SH-AWDの採用
- 5代目:世界初の歩行者事故低減ステアリング、ホンダ初のトラフィックジャムアシスト、世界初の自動運転レベル3「Honda SENSING Elite」
その系譜の最後に置かれたのが、2021年3月に投入されたHonda SENSING Eliteです。日本では2020年4月の道路交通法改正でレベル3が解禁されており、その第1号として高速道路の渋滞時にドライバーに代わってシステムが運転操作を行う機能を、市販車として世界で初めて実現しました。100台という規模は「多様な意見を集めるための限定生産」と位置づけられ、リース契約は3年間、期間満了後は全車を回収する計画とされています。
この技術は車種としてのレジェンドが消えたあとも社内に残り、次世代EVのHonda 0シリーズやASIMO OSの土台として開発が続けられています。0 SALOONと0 SUVの中止後も自動運転レベル3の技術開発そのものは継続する方針が示されており、レジェンドが最後に残した資産はハイブリッド車の運転支援へ形を変えて引き継がれていく見込みです。
ここでホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドの歴史を振り返ってみよう
ホンダのレジェンドは、1985年に発売されたフラッグシップモデルであり、ホンダ車として初めての3ナンバー車です。1989年には自動車税が改正され3ナンバーの贅沢品枠が無くなり純粋に排気量で計算されるようになったため、3ナンバー車が増えた時期でもあります。
実際に初代は全長・全幅をギリギリ5ナンバー枠に収めた2.0Lエンジン車が用意されていましたが、2代目以降は3ナンバーサイズのモデルしか用意されていないのが分かります。ホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドの歴史を振り返ってみましょう。
初代レジェンドは1985年に発売し高級車として一般的にイメージされる高級セダンを目指した車
ホンダ初の高級車であるレジェンドは1985年に発売され国内初の運転席エアバッグを採用した車種
ホンダが初めて開発した高級車であるレジェンドは1985年に発売され、室内空間の居心地がいいだけではなく国内初の運転席SRSエアバッグを採用するなど、安全面も考えられた1台です。開発にあたっては当時業務提携していた英国ブリティッシュ・レイランドと共同で作業を進め、サスペンションのセッティングから本木目パネルの使い方まで意見を交わしたと伝えられています。発売当時の3ナンバー車は税金が高額だったため、5ナンバー枠ギリギリに収めたボディとエンジンも用意されているのが特徴的です。
ボディタイプは発売当初は4ドアセダンのみでしたが、のちに2ドアハードトップもラインナップに加えられています。ボディサイズは全長4,690~4,810mm・全幅1,695~1,745mm・全高1,370~1,390mmと様々あります。また、高級車ですが5速MTも用意されており、歴代のレジェンドで日本仕様にMTが設定されたのはこの世代だけです。
| 4ドア(5ナンバー) | 4ドア(3ナンバー) | 2ドア | |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,690mm | 4,810mm | 4,775mm |
| 全幅 | 1,695mm | 1,735mm | 1,745mm |
| 全高 | 1,390mm | 1,390mm | 1,370mm |
| ホイールベース | 2,760mm | 2,760mm | 2,705mm |
| エンジン型式 | C20A | C25A | C27A |
| 排気量 | 1,996cc | 2,493cc | 2,675cc |
| 最高出力 | 145PS/6,300rpm | 165PS/6,000rpm | 180PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 172Nm/5,000rpm | 211Nm/4,500rpm | 226Nm/4,500rpm |
| 価格帯 | 2,150,000円 | – | 3,289,000円 |
2代目レジェンドは1990年に発売したモデルで先代よりも豪華になり安全性も増した
2代目レジェンドはスーパーレジェンドとも呼ばれるモデルで、3ナンバーのみになり助手席エアバッグも採用された
1990年10月24日にモデルチェンジしたレジェンドは、国内初の助手席SRSエアバッグの採用など初代より更に安全面が良くなっています。ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペが設定されていますが、自動車税改正の影響か3ナンバーボディのみのラインナップとなりました。開発にあたってはニュルブルクリンクで徹底した車両実験が行われ、NSXの開発で培われた技術も投入されています。
2代目レジェンドでの「初搭載」は、国内初の助手席エアバッグや海外仕様に日本産初の6速マニュアルが搭載されていて、初代同様にホンダらしくスポーティさが感じられます。エンジンは縦置きのC32A型で、排気量3.2Lのパワフルな走りが持ち味です。
1992年9月にはエンジンセンターマウントの追加をはじめとする騒音・振動対策が全車に施され、あわせて235PSへ出力を高めたTYPE IIエンジンを積む「α Touring」が追加されました。1993年9月には廉価グレードの「Touring」が加わり、1994年3月には特別仕様車の「グランドステージ」と「スーパーステージ」も設定されています。
| 4ドアセダン | 2ドアクーペ | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,940mm | 4,880mm |
| 全幅 | 1,810mm | 1,810mm |
| 全高 | 1,405mm | 1,370mm |
| ホイールベース | 2,910mm | 2,830mm |
| エンジン型式 | C32A | C32A Type2 |
| 排気量 | 3,206cc | 3,206cc |
| 最高出力 | 215PS/5,500rpm | 235PS/6,300rpm |
| 最大トルク | 289Nm/4,500rpm | 289Nm/5,200rpm |
| 価格帯 | 3,720,000円 | – |
3代目のレジェンドは1996年から2004年まで販売されたモデルで、この代からモデルチェンジ周期が長くなった
3代目レジェンドは1996年から2004年まで販売していたモデルで、ボディタイプはセダンのみとなった
1996年2月にモデルチェンジを行い3代目となったレジェンドですが、基本的な設計は先代を踏襲したままエンジンの排気量アップを行って3.5Lへとパワーアップ。豪華なグレードのエクスクルーシブが復活し、スポーティなユーロも設定されています。

この代では特に初採用された機能はなく、ヘッドレスト調整が電動から手動になるなど装備がシンプルになっているのが見受けられます。シフトパターンがストレートからゲート式になり、レジェンドとしては最後のFF車になりました。
ボディタイプは先代とあまり変わらず全長4,955mm・全幅1,810mm・全高1,435mmです。先代と比べるとグリルデザインがペンタゴングリルに似た形状となり、ヘッドライトとテールレンズは大型化しているのが分かります。エンジンの最高出力は先代と変わりませんが、最大トルクがアップしています。
| 全長 | 4,955mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,810mm |
| 全高 | 1,435mm |
| ホイールベース | 2,910mm |
| エンジン型式 | C35A |
| 排気量 | 3,473cc |
| 最高出力 | 215PS/5,200rpm |
| 最大トルク | 312Nm/2,800rpm |
| 価格帯 | 3,380,000円 |
4代目レジェンドは初の300PS台をマークしたモデルで、駆動方式にSH-AWDを採用し運動性能もアップした
4代目のレジェンドは2004年に発売し、自主規制の280PSを超える300PSの出力を持つ初めてのモデルとなった
4代目のレジェンドは2004年10月7日に発売したモデルで、駆動方式はいままでの2WDのFFから四駆であるSH-AWDに進化しました。ほかにも、エンジン排気量は先代と同様の3.5Lですが、出力の自主規制である280PSが撤廃された直後に発売しカタログ出力で初の300PSを達成しています。この技術は高く評価され、2004-2005日本カー・オブ・ザ・イヤーのモースト・アドバンスド・テクノロジー特別賞や、2005年次RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
ほかには、ホイールのナット座ピッチ直径が一般的な114.3mmから120mmに変更されているため、ホイールカスタムをするときは注意が必要です。発売されてから4年後の2008年9月5日にはビッグマイナーチェンジが入り、全長が歴代最長となる4,985mmまで伸ばされ、エンジンも3.7Lへ拡大されて309PSに引き上げられました。
2010年10月21日のマイナーチェンジではホンダ初の6速ATを採用し、加速性能や燃費性能を向上させています。あわせて世界初の消音機能つきアルミホイールを採用し、静粛性がかなり高まりました。しかし販売台数の減少には抗えず、2012年6月に生産を終了。翌7月には公式サイトからページが削除され、27年続いたレジェンドの歴史はここでいったん途切れています。
| 前期型 | 中期型以降 | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,930mm | 4,985mm |
| 全幅 | 1,845mm | 1,845mm |
| 全高 | 1,455mm | 1,455mm |
| ホイールベース | 2,800mm | 2,800mm |
| エンジン型式 | J35A | J37A |
| 排気量 | 3,471cc | 3,664cc |
| 最高出力 | 300PS/6,200rpm | 309PS/6,300rpm |
| 最大トルク | 353Nm/5,000rpm | 370Nm/5,000rpm |
| 価格帯 | 5,250,000円 | 5,550,000円 |
伝説を意味するレジェンドのモデルチェンジ遍歴
レジェンドはホンダが販売していた高級セダンで、ホンダのフラッグシップカーとして登場しました。ホンダでは初となるV型6気筒エンジンを搭載し、ターゲットは中高年の富裕層でした。上級ブランドとして北米市場で新設したアキュラの最高級モデルとして、レジェンドや「RL」「RLX」の名称で展開されています。
レジェンド 初代 KA1/2/3/4/5/6型:1985年~1990年
1985年、ホンダでは初めての3ナンバー仕様のあるフラッグシップカーとして、また、アキュラ向けの専用車種としてレジェンドがデビューしました。発売当初は4ドアセダンのみで、2.0LのC20A型を積む「Zi」「Gi」と、2.5LのC25A型を積む「Xi」の3グレード構成です。
1987年2月6日、C27A型エンジン搭載の3ナンバー専用ボディの2ドアハードトップを追加設定。
同年9月3日のマイナーチェンジで、上級の「Xi」を2.5Lから2.7Lへ切り替え、「Xi Exclusive」「Gi Exclusive」を追加。4ドア・2ドアの両モデルにSRSエアバッグを装備しました。
1988年10月14日にマイナーチェンジを実施。ホンダ独自のウイングターボを備えるC20A型ターボエンジン搭載の「Ti Exclusive」と「Ti」を新たに設定し、4ドアセダンのリアサスペンションもダブルウィッシュボーンへ改められました。
1989年7月21日のマイナーチェンジでは、2.7LのExclusive系にFF車では世界初となるトラクションコントロールシステムを標準装備しています。
レジェンド 2代目 KA7/8型:1990年~1996年
1990年10月24日、フルモデルチェンジで通称「スーパーレジェンド」と呼ばれる2代目が登場。縦置きC32A型エンジンを搭載しています。グレードはトップグレードの「α」とベースグレードの「β」のラインナップです。
1991年1月、2ドアクーペを発売。同年6月、クーペにベーシックグレード「β」を設定。11月にはセダンに「αⅡ」と「βⅡ」を追加しました。
1992年9月29日、TYPE Ⅱエンジンを搭載した「α Touring」を追加。同時に全車へエンジンセンターマウントを設け、騒音・振動対策が施されています。
1993年9月のマイナーチェンジで、廉価グレードの「Touring」を追加。
1994年3月、特別仕様車でセダン・ツーリングをベースにした「グランドステージ」と、クーペβがベースになっている「スーパーステージ」を発売。
1995年10月に生産を終了し、以降は在庫対応分のみの販売に。1996年2月、3代目と入れ替わりで販売が終了します。
レジェンド 3代目 KA9型:1996年~2004年
1996年2月14日に発表、同月16日に発売され、先代のスキンチェンジ版として3代目へ移行。グレードは「レジェンド」「エクスクルーシブ」「ユーロ」のラインナップ。クーペは廃止され、セダンのみとなります。
1997年10月16日、グレードの一部変更と、「ユーロ エクスクルーシブ」が新グレードとして追加されました。トラクションコントロールや後部中央席の3点式シートベルトが全車標準装備となっています。
1998年9月21日、マイナーチェンジを実施。ディスチャージヘッドランプの追加とフロントライトの大型化、ディテクションセンサー付きのフロント・サイドエアバッグが標準装備されました。
1999年9月24日にもマイナーチェンジを実施し、平成12年排出ガス規制に適合するとともに横滑り防止装置のVSAが設定されます。
2003年6月19日、最終型を発売。2004年9月に生産を終え、翌10月、4代目と入れ替わりで販売を終了しました。
レジェンド 4代目 KB1/2型:2004年~2012年
2004年10月7日、スポーティになってレジェンドの4代目が登場。エンジンがJ35A型に変更され、2004年のF1日本グランプリでマーシャルカーとして華々しい姿を披露しました。
2005年9月15日にマイナーチェンジで従来の半分のサイズになったHondaスマートキーシステムへの変更や、リヤカメラ、ベンチレーション機能付の本革シートなどが追加になりました。
2006年10月5日にもマイナーチェンジを実施。Dポジションのままパドルシフトが操作できる制御が追加されています。
2008年9月5日、ビッグマイナーチェンジを実施して、全長と排気量を拡大。スポーティな「ユーロ」も設定されました。
2010年10月21日のマイナーチェンジでは、初の6速ATを採用すると共に、動力性能と燃費性能、静粛性が向上。
2012年6月、生産を終了し、翌7月には公式サイトからも姿を消して、27年続いたレジェンドの歴史にいったん幕を降ろします。
レジェンド 5代目 KC2型:2015年~2022年
2014年11月10日に発表され、2015年2月20日に発売。2年4か月の空白期間をおいてフルモデルチェンジが行われました。日本仕様では3モーターハイブリッドの「Hybrid EX」のみの設定です。
2016年3月に仕様変更が入りステアリングヒーターを追加。2017年7月にはボディカラーの整理が行われました。
2018年2月8日発表、2月9日発売でマイナーチェンジを実施。日本専用デザインの「ダイヤモンド・ペンタゴングリル」を採用し、ホンダ車初のトラフィックジャムアシストを追加。全長は5,030mmへ拡大されました。
2020年11月に仕様変更を実施。カラーバリエーションを整理するとともに、WLTCモードの排出ガス・燃費に対応し、平成30年排出ガス基準75%低減レベルの認定を取得しています。
2021年3月4日発表、3月5日発売で、リース専用・100台限定の「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」を追加。価格は1,100万円で、世界で初めて自動運転レベル3の渋滞運転機能を市販車に搭載しました。
2021年10月中旬にHonda SENSING Elite搭載タイプの受注を終了。
2021年11月8日、Honda SENSING Elite搭載タイプが2021-2022日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤーを受賞。
2021年12月24日に生産終了。
2022年1月31日、販売終了と同時に公式サイトの掲載も終わり、ホンダの大型高級セダンが国内から姿を消しました。
| レジェンドのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 KA1/2/3/4/5/6型 | 1985年~1990年 |
| 2代目 KA7/8型 | 1990年~1996年 |
| 3代目 KA9型 | 1996年~2004年 |
| 4代目 KB1/2型 | 2004年~2012年 |
| 5代目 KC2型 | 2015年~2022年 |




















