アドブルー(AdBlue)とは

アドブルーとは?尿素SCRシステムに欠かせない高品位尿素水のこと

アドブルーは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNOxを低減させる還元剤で、水と窒素に変えて排出してくれます。国産車ではトヨタのディーゼルエンジンに使われていて、三菱やマツダのディーゼルエンジンには使われていないシステムです。

アドブルーとは?尿素SCRシステムに欠かせない高品位尿素水のこと

アドブルーとは?クリーンディーゼルに必要なNOx還元剤

アドブルー(AdBlue)とは、ディーゼルエンジンが排出するNOx(窒素酸化物)を水と窒素に変えるために使う高品位尿素水のことで、次世代のクリーンディーゼルエンジンに搭載されているシステムです。

国産車ではトヨタのディーゼルエンジンを搭載している車種に装備されていて「ランドクルーザー プラド」、「ハイラックス」、「ハイエース」の3車種に搭載されています。

それぞれの車種のアドブルータンク容量や、搭載していないディーゼル車はどのようにNOxを低減しているのかを紹介します。

アドブルーとは高品位尿素水のことで触媒内に噴射して窒素酸化物を分解する

ランクル プラドのアドブルータンクプラドのアドブルータンク トラブルを防ぐため定期的な補充が必要

アドブルーとは、尿素SCRシステムに使われる高品位尿素水のことで、触媒内で排気ガスにアドブルーを噴射し、窒素酸化物(NOx)を水や窒素に変える装置が尿素SCRシステムです。アドブルーを噴射されたNOxは複数の触媒を通って最終的には、水や窒素、二酸化炭素になりマフラーから排出されます。

アドブルータンクを使ってNOxを低減している車種は、タンクにアドブルーが入っていないとエンジンがかからないので定期的な補充が必要となります。

アドブルーを搭載する国産ディーゼル車

日本国内メーカーでもディーゼルエンジンを搭載している車種が増えてきていて、その中でもアドブルーを使う車種と使わない車種があります。アドブルーを使ってNOxを低減している車種をチェックしておきましょう。

ランドクルーザー プラド

ランドクルーザー プラドのディーゼルモデルプラドのディーゼルエンジンは走行距離に応じてアドブルーを消費

ランドクルーザー プラドのディーゼルモデルには「1GD-FTV」のエンジンと、尿素SCRシステムが搭載されていて、排気ガスを酸化触媒とDPR触媒でPMを低減したあと、尿素水SCR触媒でNOxを水と窒素に還元します。

ランドクルーザープラドのアドブルーは1,000km走行すると1リットル消費し、12,000kmほどで無くなるため12リットルのタンク容量があります。走行可能距離が5,000km以下になると警告してくれるので、トヨタディーラーなどで補充しましょう。

ハイラックス

ハイラックスのディーゼルモデル2017年に復活したハイラックにディーゼルモデルをラインナップ

ハイラックスは2017年9月に日本でもモデルチェンジした車種で、国内の車種で唯一のピックアップトラックです。搭載しているエンジンは「2GD-FTV」で、ランドクルーザープラドと同様の尿素SCRシステムを搭載しています。

ハイラックスのアドブルーは、1,000km走行で1リットルを消費し、13,000kmほどで無くなるため13リットルのタンク容量があります。警告は6,000kmからしてくれるので仕事で遠出している時でも安心ですし、年間1万km以内の走行なら年に1回補充するだけです。

ハイエース

ハイエースのディーゼルモデルハイエースのディーゼルエンジンはランドクルーザー プラドと同じエンジンを採用

2017年12月に新型のディーゼルエンジン搭載や、トヨタセーフティセンスPの搭載で安全面が強化されたハイエースには、ランドクルーザープラドと同様の「1GD-FTV」エンジンが搭載されています。

ハイエースのアドブルータンクは7.4リットルと、プラドやハイラックスに比べて小さめで、1,000kmで1リットルとすると、7,400kmで空になるので半年に1度などこまめな補充が必要になります。

アドブルーを搭載しない国産ディーゼル車

国内メーカーのディーゼル車でもアドブルーを使った尿素SCRシステムを搭載しない車種もあります。どのような車種があるのか、どうやってNOxを低減しているのかチェックしてみましょう。

パジェロ

パジェロのディーゼルモデルパジェロは2008年からディーゼルモデルが復活

パジェロは2006年にモデルチェンジしたモデルで、2008年10月からディーゼルエンジンが復活しています。従来のエンジンよりNOxやPMを低減したクリーンディーゼルエンジンを搭載しています。

型式は4M41で排気量は3,200cc、最高出力は190PS、最大トルクは450Nmあり、排気ガスを酸化触媒、NOxトラップ触媒、DPF、酸化触媒の順番に通してクリーンなガスを排出します。

デリカD:5

デリカD:5のディーゼルモデルデリカD:5もPMやNOxを低減したクリーンディーゼルエンジンなのでアドブルーは不必要

デリカD5は2007年から販売を開始したモデルで、2012年にディーゼルエンジンが追加されました。4N14型エンジンは、排気量が2,267cc、最高出力は148PS、最大トルクは360Nmです。

パジェロと同様に、DPFやNOxトラップ触媒によりPMやNOxを低減したクリーンディーゼルエンジンを搭載していて、アドブルーは必要としません。

SKY ACTIV-Dエンジン搭載車

マツダのCXシリーズやデミオ、アテンザ・アクセラに搭載されているディーゼルエンジンである「SKY ACTIV-D」も排気ガスが綺麗なディーゼルエンジンとして有名です。

マツダのクリーンディーゼルエンジンは、低圧縮比化による均等な燃焼、2ステージターボチャージャーによる排気ガスのクリーン化などによりNOxの発生を抑えることで尿素SCRシステムを使わずとも規制をクリアしたクリーンなエンジンになっています。

アドブルーは半年ごとに補充すれば問題なく走れる

尿素SCRシステムを搭載したディーゼルエンジンは、国産車では「ランドクルーザー プラド」、「ハイラックス」、「ハイエース」と、トヨタのディーゼルエンジン搭載車のみのラインナップになっています。

尿素SCRシステムを搭載している車種は、アドブルーが切れた状態でエンジンを切ると再始動できなくなる問題がありますが、AdBlueタンク満タンの状態からプラドで12,000km、ハイラックスで13,000km、ハイエースで7,400kmと、かなり余裕がありますので、半年に1度のオイル交換の時に一緒に補充しておけば切れることはないでしょう。

もちろん、年間10,000km以上走るなど走行状況によってアドブルーの減りは変わるので、前回補充の走行距離を覚えておき1,000kmあたり1リットル減るので残量を計算する、AdBlueの警告灯がついたらすぐに補充するなどの対策をすることで、タンクが空になりエンジン始動ができないトラブルを防ぐことができます。