ワイパー拭き残しの対策

ワイパーの拭き残し原因と対策!新品ゴムと油膜取りで解決

ワイパーを使っても拭き残しが出来るのはなぜ?ゴムを新品に交換しても拭き残しや拭きムラが発生する時はフロントガラスに油膜の発生、撥水剤が古くなって効きが悪くないか確認。

ワイパーの拭き残し原因と対策!新品ゴムと油膜取りで解決

ワイパー拭き残しの原因と対策

ワイパーの拭き残しがあるフロントガラス

ワイパーを作動させるとキレイに拭いてくれず、少しだけ水分が残っている状態の「拭き残し」は、見えにくいばかりか、とても気になり運転にも集中できません。ワイパーの拭き残し箇所ばかり見ていると、前を向いているのにフロントガラスを注視している「わき見運転状態」となり、大変危険です。

そこで、ワイパーに拭き残しが出来る原因と対策を紹介します。自分の車に合った対処法を行ってクリアな視界を手に入れてください。

ゴムがちぎれている

ゴムが劣化したワイパー

ワイパーのゴムが劣化して、千切れた状態になっているとフロントガラスの水分を伸ばせない部分があり拭きムラができます。

ワイパーゴムの状態を確認する方法

  • ワイパーを立ててゴムの状態を見る

車体側から出ているワイパーアームを掴み上に引き上げるとワイパーを立てることが出来ます。ブレードについているゴムの状態を見て「ヒビ割れている」「端っこなどが千切れている」状態になっていれば、交換の合図です。

一般的なワイパーゴムの交換時期

  • ワイパーゴム:1年に1回

フロントガラスの水分を均一に伸ばす性能に大きくかかわるゴムの部分は、1年に1回の交換が目安とされています。新年を迎える時に交換する、降雪があり夏と冬ワイパーを取り換えるのなら、交換するごとに替えゴムも新品にするなど周期を決めておくと分かりやすいです。

また、冬に多いのが凍結してフロントガラスと張り付いたワイパーゴムを剥がすために引っ張って千切れるパターンで、無理に引っ張るとワイパーゴムの寿命を大幅に減らすので、温風のデフロスト(フロントガラスに向けた送風)を当ててとけるまで待ってからフロントガラスと引き離すことで、ゴムも千切れにくくなります。

ブレードをしばらく交換していない

しばらく交換していないワイパー

ワイパーゴムを支える重要な役割をしているのが「ワイパーブレード」で、長年使用しているうちにブレードも劣化していき歪んできたり錆びてきたり様々なトラブルが発生します。歪みやガタつきが発生しているまま使用しているとフロントガラスにゴムが密着できないので、少しの浮きが原因で拭き残しが発生することがあります。

一般的なワイパーブレードの交換時期

  • ワイパーブレード:2~3年に1回

ワイパーゴムは、替えゴムを購入すれば使っていたブレードはそのままにゴムだけ新品に出来ますが、ブレードも使っているうちにガタつきやサビが発生するので、2~3年に1回の頻度で新品に交換するといいでしょう。

ワイパーゴムは新年や夏・冬に取り換える時の1年に1回周期ですが、2年に1回のブレードも車検ごとに交換するなど、自分が分かりやすいタイミングを決めておくと忘れずにチェックできるでしょう。

また、ブレードに錆びが発生したまま使っていると、ボディなど他の部分にもサビが侵食する可能性があり、特にリアワイパーのサビは、雨水やウィンドウォッシャーによってバックドアへ錆びを含んだ水分が流れていく可能性も否定できませんので、見つけたらサビを落とすか交換することをオススメします。

ガラスに油膜がついている

フロントガラスに水をかけているところ

フロントガラスに油膜がついている状態だと、うまくワイパーで水分を払拭できず拭き残しが発生する可能性があります。油膜がついているか確認する方法は、フロントガラスに水をかけて引いていく状態を確認すれば分かります。

フロントガラスに油膜がついている場合の流れ方

  • 水を弾いたり弾いていない部分があり「まだら状」に水分が残る

フロントガラスに油膜がついている時はキレイに流れず、撥水が効いている箇所と効いていない部分がある「まだら状」に流れていく傾向にあります。撥水剤が効いているとほとんど水分は残らず、油膜がない状態ではダラダラと流れていく親水状態になっています。

フロントガラスの油膜を除去するには、専用のクリーナーを使ってフロントガラスを擦っていきます。塗った白い液体が水玉に弾かなくなるまで根気よく擦っていき、完全に弾かなくなったら完了です。

油膜が取れたフロントガラスは、対向車のライトでギラギラすることが無くなりますし、夜間でもとても見やすい視界を手に入れることが出来ます。

ガラス撥水剤がとれかけている

フロントガラスに撥水剤を塗り直す

フロントガラスの油膜をとって、撥水剤を施工しても時間が経つにつれて効きも悪くなり、水が流れなくなっていきます。特にワイパーゴムで擦られる部分は使用しているゴムによって効きが悪くなりやすいので拭き残しも発生しやすくなります。

撥水剤が取れかけている時の対策

  • 油膜取りを行い、撥水剤をかけ直す

古い撥水剤を除去してから、新しくかけ直すことで効きもよくしっかりと撥水してくれます。撥水剤をかけたらワイパーゴムをグラファイトワイパーや撥水ワイパーに替えておくことで、ワイパーを動かした時にビビらずスムーズに動くようになります。

ワイパーアームが弱っている

ワイパーアーム

ワイパーアームとは、車体とワイパーブレードを繋ぐ部分で、ワイパーを立てる時に掴む場所です。ワイパーアームはスプリングでガラスにブレードを押さえつけているので、経年劣化によりスプリングの力が弱まり押さえつける力が無くなると拭き残しが発生することがあります

ワイパーアームの交換方法

  • 新品を購入し自分で取り換える
  • ディーラーに注文して取りつけてもらう

ワイパーアームは、根本のカバーとナットを外せば交換できる車種がほとんどです。自分で交換することに自信がない時は、ディーラーに頼んでください。ワイパーアーム自体の値段は1本3,000円程度です。

ワイパーの拭き残しを無くしてクリアな視界を手に入れる

ワイパーを作動させた時に拭き残しが出来る原因はたくさんあります。ほとんどは、「ゴムの劣化による払拭性能の低下」が原因と、フロントガラスに「油膜がついている状態」ですので、まずはゴムの交換と油膜除去を行ってください。

ワイパーの替えゴムは1本500円~1,000円程度、油膜取りクリーナーは500円程度で購入できます。しばらくゴムを交換していない時はブレードごと交換したほうが、替えゴムの費用を節約できますし無駄がありません。

ワイパーアームが劣化していることは、1年~10年程度経過した車ではほぼありませんが、アームに錆びが発生している時は取り外してサビ落としをするのもいいです。

自分でワイパー拭き残しの原因を探り、バッチリ対策ができると嬉しいものですし、車にも愛着が沸くので安全運転になります。