SUVのディーゼル車ラインナップ!自分にピッタリな車種は?
ディーゼルエンジンの車といえば、音がうるさい、環境に悪い、白煙・黒煙を吐くなどのイメージがありましたが、最近ではクリーンディーゼルと呼ばれるエンジンが開発され、音も静かで環境にも優しいディーゼルエンジンを搭載した車両が発売されています。最近発売された車種のクリーンディーゼル車はエコカー減税の対象にもなっているので税金が安く済むのも魅力的です。
ディーゼルエンジンの魅力といえば、燃料が軽油なので安い、トルクがあって力強いなどで、トレーラーを引っ張ったりするときにも活躍します。ハイエースなどのバンも良いですが、やっぱり日常使いやキャンプなどのレジャーに使うならSUVがピッタリです。
そこで、何かトラブルがあった時にメンテナンスがしやすく、全国どこにでもディーラーが存在している国産車に絞ってディーゼルエンジンを搭載したSUVをまとめました。自分が求めているスペックやボディサイズ、形などに合わせてピッタリの車種を探してみてください。
CX-3/マツダは完成度の高いSKYACTIV-Dを搭載するコンパクトSUV
マツダのCX-3は、2015年から販売されているコンパクトクロスオーバーSUVで、ディーゼルエンジンのほかに2017年からガソリンエンジンをラインナップしています。2016年には特別仕様車の「Noble Brown」を追加しています。
全長 | 4,275mm |
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全幅 | 1,765mm |
全高 | 1,550mm |
ホイールベース | 2,570mm |
最低地上高 | 160mm |
乗員定員 | 5人 |
搭載しているディーゼルエンジンは、SKY ACTIV-Dと呼ばれるエンジンでCX-3に搭載されているのは1.5Lのエンジンです。燃費は21.0km/L~25.0km/Lで、FFの2WDと4WDが用意されています。
型式 | S5-DPTS |
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種類 | 直列4気筒直噴ターボ |
排気量 | 1,498cc |
最高出力 | 77KW/4,000rpm |
最大トルク | 270Nm/1,600~2,500rpm |
燃費 | 21.0~25.0km/L |
車種カテゴリ | コンパクトクロスオーバーSUV |
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発売開始年 | 2015年 |
搭載エンジン | ディーゼル(1.5L SKYACTIV-D)、ガソリン(2017年追加) |
駆動方式 | FF(2WD)および4WD |
燃費(ディーゼル) | 21.0km/L ~ 25.0km/L |
特別仕様車 | 2016年に「Noble Brown」追加 |
CX-5/マツダは気筒休止機能付きのSKYACTIV-D2.2を搭載した燃費性能も高いミドルサイズSUV
マツダのCX-5は2012年に発売したCXシリーズ最初のモデルで、ミドルサイズのクロスオーバーSUVです。2017年にはフルモデルチェンジを行って2代目へと進化し、デザインがより深まりました。2017年8月には、安全装備のi-ACTIVSENSEを標準装備して、より安全な車になっています。
全長 | 4,545mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,690mm |
ホイールベース | 2,700mm |
最低地上高 | 210mm |
乗員定員 | 5人 |
搭載しているエンジンはCX-3と同じSKY ACTIV-Dですが、排気量が大きくなり2.2Lのエンジンを搭載しています。燃費は17.2km/L~18.0km/Lで、2WDと4WDの燃費差が少なくなっています。
型式 | SH-VPTS |
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種類 | 直列4気筒直噴ターボ |
排気量 | 2,188cc |
最高出力 | 129KW/4,500rpm |
最大トルク | 420Nm/2,000rpm |
燃費 | 17.2~18.0km/L |
車種カテゴリ | ミドルサイズクロスオーバーSUV |
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発売開始年 | 2012年(CXシリーズ初のモデル) |
モデルチェンジ | 2017年にフルモデルチェンジで2代目へ |
搭載エンジン | 2.2L SKYACTIV-D(ディーゼル) |
駆動方式 | 2WD(FF)および4WD |
搭載装備 | 2017年8月以降、安全装備「i-ACTIVSENSE」標準搭載 |
CX-8/マツダはフラッグシップらしい高級感とディーゼルエンジンの力強さを両立したSUV
マツダのCX-8は、CXシリーズの最上級モデルで3列目のシートを装備していて、6・7人乗りのファミリーカーとしても使える1台です。2017年12月から発売されていて全幅はCX-5と同様ですが、全長や全高が大きくなっているのが特徴です。
全長 | 4,900mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,730mm |
ホイールベース | 2,930mm |
乗員定員 | 6・7人 |
搭載しているエンジンは改良型の2.2Lディーゼルエンジンで、CX-5に搭載しているエンジンと比べて出力とトルクが向上していて、燃費も17.0~17.6km/Lと謙遜ありません。
型式 | SH-VPTS |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 2,188cc |
最高出力 | 140KW/4,500rpm |
最大トルク | 450Nm/2,000rpm |
燃費 | 17.0~17.6km/L |
車種カテゴリ | ミドル~ラージクラスの3列シートSUV |
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発売開始年 | 2017年12月 |
モデルポジション | CXシリーズの最上級フラッグシップモデル |
乗車定員 | 6人または7人乗り仕様あり |
CX-5との違い | 全幅は同じだが、全長・全高・ホイールベースが拡大 |
エンジン特性 | CX-5搭載エンジンを改良し、出力・トルクが向上 |
パジェロ/三菱は信頼性の高い4駆性能とパワフルなディーゼルエンジンがマッチした本格的クロカンSUV
2006年に4代目へとフルモデルチェンジしたパジェロは、三菱自動車が販売するフラッグシップSUVです。2008年にディーゼルエンジンが復活し、2010年には改良しクリーンディーゼルエンジンへと対応しました。2018年で12年目を迎えるパジェロは2019年内にもフルモデルチェンジすると噂されています。
全長 | 4,900mm(4,385mm) |
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全幅 | 1,875mm |
全高 | 1,870mm(1,850mm) |
ホイールベース | 2,780mm(2,545mm) |
最低地上高 | 225mm |
乗員定員 | 7人(5人) |
※()内はショートモデルの数値
搭載されているエンジンは2010年に改良したクリーンディーゼルエンジンで、燃費は10.0~10.4km/Lです。タンク容量は88Lで長距離の移動も楽々行うことができます。
型式 | 4M41 |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 3,200cc |
最高出力 | 140KW/3,500rpm |
最大トルク | 441Nm/2,000rpm |
燃費 | 10.0~10.4km/L |
車種カテゴリ | 本格クロスカントリーSUV |
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現行モデル | 2006年に4代目へフルモデルチェンジ |
ディーゼル搭載経緯 | 2008年に復活し、2010年にクリーンディーゼル対応 |
ブランド内ポジション | 三菱のフラッグシップSUV |
燃料タンク容量 | 88L(長距離走行に強み) |
モデル更新の噂 | 2019年内にフルモデルチェンジとの報道あり |
デリカD5/三菱はミニバンとSUVが融合した車種で完成度の高いクリーンディーゼルエンジンを搭載
三菱が販売するデリカD5は、2007年に発売したスライドドアを装備したSUVミニバンで、クリーンディーゼルエンジンを搭載しています。デリカD5の次期モデルは2018年12月にビッグマイナーチェンジを行い、2019年2月に発売します。
全長 | 4,730mm |
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全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,870mm |
ホイールベース | 2,850mm |
最低地上高 | 210mm |
乗員定員 | 7・8人 |
デリカD5に搭載されているエンジンは、パジェロのエンジンとは違い4N14型と呼ばれるエンジンで、2013年から搭載されています。燃費は13.0km/Lを記録していて、タンク容量は64Lあります。
型式 | 4N14 |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 2,267cc |
最高出力 | 109KW/3,500rpm |
最大トルク | 360Nm/1,500~2,750rpm |
燃費 | 13.0km/L |
車種カテゴリ | SUVとミニバンが融合したクロスオーバーモデル |
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発売開始年 | 2007年(初代モデル) |
エンジン搭載開始年 | 2013年からクリーンディーゼル(4N14型)搭載 |
マイナーチェンジ | 2018年12月に実施、2019年2月より新型販売 |
燃料タンク容量 | 64L |
パジェロとの違い | 異なるエンジンを搭載(4N14型)し、車両構成も異なる |
ランドクルーザー プラド/トヨタは確かな走破性とディーゼルエンジンを組み合わせた本格派クロスカントリーSUV
ランドクルーザー プラドは1990年から販売されている車で、2009年に150プラドへとフルモデルチェンジしました。2015年には一部改良が施されディーゼルエンジンが搭載されています。ランドクルーザーではちょっと幅が広すぎて運転しにくいと思う人にピッタリの車種です。
全長 | 4,825mm |
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全幅 | 1,885mm |
全高 | 1,836mm~1,850mm |
ホイールベース | 2,790mm |
最低地上高 | 220mm |
乗員定員 | 7人(5人) |
※乗員定員5人はTXの一部グレードのみ
ランドクルーザー プラドに搭載されているディーゼルエンジンは1GD-FTVと呼ばれるエンジンで、最新のクリーンディーゼルエンジンです。燃費は11.2~11.8km/Lを記録していて、タンク容量は87Lあります。TOYOTAの1GD-FTVエンジンは定期的に尿素水(アドブルー)の補充が必要となります。
型式 | 1GD-FTV |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 2,754cc |
最高出力 | 130KW/3,400rpm |
最大トルク | 450Nm/1,600~2,400rpm |
燃費 | 11.2~11.8km/L |
初代発売年 | 1990年に初代モデルが登場 |
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現行型登場年 | 2009年に150系へフルモデルチェンジ |
ディーゼル搭載開始 | 2015年の一部改良時にクリーンディーゼルを採用 |
尿素水補充 | アドブルー対応で定期的な補充が必要 |
燃料タンク容量 | 87Lと大容量で長距離ドライブも安心 |
ランドクルーザーとの違い | 幅がやや狭く取り回ししやすいため都市部でも扱いやすい |
ハイラックス/トヨタは日本唯一のピックアップトラックでディーゼルエンジンを搭載した走破性の高さも日本トップクラス
トヨタが販売するハイラックスは1968年に初代が発売された歴史のある車で、2004年を最後に日本国内での販売を終了しましたが、2017年9月に復活しました。上級グレードのZではLEDヘッドライトやプリクラッシュセーフティシステムなどの最新装備が搭載されています。
全長 | 5,335mm |
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全幅 | 1,855mm |
全高 | 1,800mm |
ホイールベース | 3,085mm |
最低地上高 | 215mm |
乗員定員 | 5人 |
ハイラックスに搭載されているエンジンは、ランドクルーザー プラドのものとは違い2GD-FTVが搭載されていて燃費は11.8km、タンク容量は80Lあります。こちらもプラド同様に尿素SCRシステムを使用して走る仕組みのクリーンディーゼル車でアドブルー/AdBlue(尿素水)の補充が必要となります。
型式 | 2GD-FTV |
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種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 2,393cc |
最高出力 | 110KW/3,400rpm |
最大トルク | 400Nm/1,600~2,000rpm |
燃費 | 11.8km/L |
初代発売年 | 1968年に初代が登場し長い歴史を持つ |
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日本販売の動き | 2004年に国内販売終了後、2017年に再登場 |
上級グレード「Z」 | LEDヘッドライトやプリクラッシュセーフティなど充実装備を搭載 |
尿素SCR対応 | アドブルー(尿素水)の補充が必要なクリーンディーゼル車 |
燃料タンク容量 | 80Lと比較的大きめで航続距離も長い |
搭載エンジンの違い | ランドクルーザー プラドと異なり「2GD-FTV」エンジンを搭載 |
クリーンなイメージになったディーゼルエンジンでトルクフルなカーライフを楽しむ
ディーゼルエンジンは環境に悪いというイメージがありましたが、最近ではクリーンディーゼルエンジンが登場して見直されてきています。
しっかりと整備していれば丈夫なディーゼルエンジンは、長く乗りたいと考えている人にピッタリのエンジンで、車種もマツダのCXシリーズや、トヨタのランドクルーザー プラド、ハイラックス、三菱のパジェロなど、SUVなどに多く搭載されています。
低回転域からグッと力強いトルクを感じられるディーゼルエンジンは、トレーラーなどを接続してバイクやトライクなどを運ぶなど、レジャーなどでも使いやすい1台です。