パジェロの維持費

パジェロの年間維持費を比較|ディーゼルとガソリン、中古購入前に知っておきたいコストの差

パジェロの年間維持費(任意保険除く)はディーゼルで約483,250円、ガソリンで約537,110円。燃料代の差額や13年超の重課税など、中古パジェロ購入で見落としやすいポイントも解説します。

パジェロの年間維持費を比較|ディーゼルとガソリン、中古購入前に知っておきたいコストの差

パジェロの年間維持費をディーゼル・ガソリン別に計算して比較

道路を走るパジェロ

三菱のフラッグシップSUVとして37年間にわたり販売されたパジェロは、2019年8月に国内向け生産・販売を終了しています。現在は中古車市場でのみ入手可能なモデルです。それでも根強いファンが多く、今も中古車を検討している方は少なくありません。

この記事では、パジェロの2種類のエンジン——クリーンディーゼルとガソリン(V型6気筒)——それぞれの年間維持費を、自動車税・燃料代・車検代・メンテナンス代の項目ごとに計算し比較します。中古パジェロの購入後に「維持できない」と後悔しないよう、事前にトータルコストをしっかり把握しておきましょう。

パジェロのスペック:本格クロカン4WDの実力

パジェロのサイドビュー

1982年に初代が登場し、2006年に4代目へとフルモデルチェンジしたパジェロは、国内販売終了まで同世代のモデルが販売され続けました。ボディタイプは3ドアのショートと5ドアのロングの2種類です。

パジェロのボディサイズ
ロング ショート
全長 4,900mm 4,385mm
全幅 1,875mm 1,875mm
全高 1,870mm 1,850mm
ホイールベース 2,780mm 2,545mm
最低地上高 225mm 225mm
室内長 2,535mm 1,830mm
室内幅 1,525mm 1,525mm
室内高 1,235mm 1,225mm
車両重量 2,130kg 1,960kg
乗員定員 7人 5人

搭載エンジンは3.2Lクリーンディーゼルと3.0Lガソリン(V型6気筒)の2種類です。ディーゼルはパワー・トルクともにガソリンを上回り、重い車体をトルクフルに走らせます。

パジェロの搭載エンジン比較
ディーゼル ガソリン
型式 4M41 6G72
種類 直列4気筒 V型6気筒
排気量 3,200cc 2,972cc
最高出力 140kW/3,500rpm 131kW/5,250rpm
最大トルク 441Nm/2,000rpm 261Nm/4,000rpm
使用燃料 軽油 レギュラーガソリン
タンク容量 88L 69L
カタログ燃費 10.0km/L 8.0km/L

ディーゼルは約483,250円、ガソリンは約537,110円が年間維持費の目安

荒地を走るパジェロのリア

パジェロの年間維持費(任意保険除く)は、ディーゼルモデルが約483,250円、ガソリンモデルが約537,110円となりました。ディーゼルの方が年間約53,860円安くなります。この差は主に燃料代によるものです。

中古車でディーゼルとガソリンを比較する際は、走行距離・車両コンディション・中古車価格の差額も合わせて検討することをおすすめします。

パジェロの年間維持費比較(EXCEEDグレード・任意保険除く)
費目 ディーゼル ガソリン
自動車税 57,000円 50,000円
燃料代 181,250円 242,110円
駐車場代 120,000円 120,000円
車検代(1年換算) 45,000円 45,000円
メンテナンス代 80,000円 80,000円
合計 483,250円 537,110円

※燃料単価は資源エネルギー庁の調査に基づく目安として軽油145円/L、レギュラーガソリン155円/Lを使用。自動車税は2019年10月以降の新規登録に適用される現行税率。実際の費用は各条件により異なります。

自動車税:ディーゼル57,000円/ガソリン50,000円

自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税され、5月末までに納付します。排気量によって税額が異なり、ディーゼル(3.2L)は3.0L超〜3.5L以下の区分、ガソリン(3.0L)は2.5L超〜3.0L以下の区分に該当します。

なお、パジェロはすべて2019年以前に生産・販売が終了しているため、中古で取得する場合も2019年以前の登録が大半です。その場合は旧税率(ディーゼル:58,000円、ガソリン:51,000円)が適用されている可能性があります。2019年9月以前の登録車には旧税率が適用され、登録から13年超になると重課税(約10〜15%増)もかかる点に注意が必要です。

自動車税額(2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合)
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超〜1.5L以下 30,500円
1.5L超〜2.0L以下 36,000円
2.0L超〜2.5L以下 43,500円
2.5L超〜3.0L以下 50,000円(ガソリンモデル該当)
3.0L超〜3.5L以下 57,000円(ディーゼルモデル該当)
3.5L超〜4.0L以下 65,500円
4.0L超〜4.5L以下 75,500円
4.5L超〜6.0L以下 87,000円
6.0L超〜 110,000円

※2019年9月以前の登録車両には旧税率(ディーゼル:58,000円、ガソリン:51,000円)が適用されます。登録から13年超の車両は重課対象となります。

燃料代:ディーゼル181,250円/ガソリン242,110円

ガソリンスタンドのポンプ

年間燃料代は「年間走行距離 ÷ 実燃費 × 燃料単価」で計算できます。年間走行距離は平均的な10,000km、実燃費はカタログ値の約80%で計算しました。

パジェロ ディーゼルの年間燃料代

実燃費:10.0km/L × 80% = 8.0km/L
10,000km ÷ 8.0km/L = 1,250リットル
1,250リットル × 145円(軽油) = 181,250円

パジェロ ガソリンの年間燃料代

実燃費:8.0km/L × 80% = 6.4km/L
10,000km ÷ 6.4km/L = 1,562リットル
1,562リットル × 155円(レギュラー) = 242,110円

ディーゼルとガソリンの燃料代差は年間約60,860円で、ランニングコスト面ではディーゼルが大きく有利です。ただし中古市場ではディーゼルモデルは人気が高く車両本体価格が高めの傾向があります。走行距離が多いほどディーゼルの燃料代メリットは大きくなります。

駐車場代:120,000円

自宅に駐車スペースがない場合は月極駐車場が必要です。全国平均は月10,000円・年間120,000円で計算しました。主要都市の相場は以下の通りです。

  • 全国平均:10,000円/月
  • 東京(23区):30,000円/月
  • 大阪市:25,000円/月
  • 横浜市:17,000円/月
  • 名古屋市:11,000円/月
  • 福岡市:11,000円/月
  • 札幌市:10,000円/月

ショートモデルは全長4.385m、ロングモデルは4.9mと大型です。ロングモデルは狭い駐車場での切り返しやはみ出しが起きやすいため、駐車スペースの全長と幅を事前に必ず確認してから契約しましょう。

車検代:45,000円(1年換算)

車検の請求書

車検は2年に1回です。車検切れの状態で公道を走行すると違反点数12点・免許停止90日となるほか、自賠責保険も同時に失効しているケースがほとんどで2重の違反になるため、十分注意が必要です。

法定費用の内訳(2023年4月以降の料率)は以下の通りです。

パジェロの車検法定費用(24ヶ月・現行料率)
重量税 32,800円〜41,000円(車両重量2.0t〜2.5t未満)
自賠責保険 17,650円(24ヶ月)
印紙代 1,800円
法定費用合計 52,250〜60,450円(24ヶ月)

ショートのガソリンモデル(車両重量1,960kg・2.0t未満)は重量税32,800円で法定費用合計52,250円、その他のロングや4WDモデル(2.5t未満)は41,000円で法定費用合計60,450円となります。1年換算26,000〜30,000円に、整備代・代行料の目安2万円を加えると年換算の車検費用は45,000円前後が目安です。

なお、クリーンディーゼルモデルは新車購入時や初回継続車検でエコカー減税による重量税免除が適用されましたが、これは登録時の特典であり、現在の中古車取得においては通常税率が適用されます。

自賠責保険料(2023年4月1日以降・普通自動車・離島・沖縄を除く)
車種:普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円
自動車重量税(車検有効期間2年)
エコカー外(減税なし) エコカー(本則税率) エコカー(25%減) エコカー(50%減)
〜1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
〜2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
〜2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
〜3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※登録から13年・18年経過すると重量税が加算されます。パジェロは国内販売終了から年数が経過しているため、13年超の重課税が適用されるケースも出てきています。

メンテナンス代:80,000〜95,000円

車のタイヤ交換

年間のメンテナンスコストは主に「オイル交換」と「タイヤ交換」から成ります。年2回のオイル交換と3年に1回のタイヤ交換サイクルを想定して計算します。

パジェロのエンジンオイルはDL-1規格の専用オイルが必要です。車高が高いため自分での交換もしやすいですが、不安な場合はディーラーやカー用品店に依頼しましょう。1回の費用は約10,000円・年2回で20,000円が目安です。

タイヤサイズは最上級グレード(SUPER EXCEED・GR-2)が「265/60R18」、その他のグレードが「265/65R17」です。ブリヂストン製タイヤの参考価格は以下の通りです。

パジェロ 18インチタイヤの参考価格(4本)
夏タイヤ(デューラーA/T) 約104,000円
冬タイヤ(ブリザック DM-V) 約95,600円
夏冬合計+組替費用 約220,000円
1年換算 約75,000円
パジェロ 17インチタイヤの参考価格(4本)
夏タイヤ(デューラーH/L) 約77,560円
冬タイヤ(ブリザック DM-V) 約78,188円
夏冬合計+組替費用 約180,000円
1年換算 約60,000円

18インチ装着グレードでのメンテナンス費用合計は年約95,000円、17インチでは年約80,000円となります。タイヤ代は1年で夏冬一気に交換せず、交換時期をずらすことで出費を分散させるのが実践的なアドバイスです。

中古パジェロの維持費で知っておきたい注意点

パジェロと維持費

パジェロは2019年に国内販売を終了しており、現在は中古車としてのみ入手できます。それでも本格的なラダーフレーム構造とビルトインボディの組み合わせによる頑丈さ、圧倒的なオフロード性能は唯一無二の魅力です。

中古パジェロを購入する際は、維持費以外に以下の点にも注意が必要です。

  • 車齢と重量税の重課:登録から13年超で自動車税・重量税ともに増税されます。現在出回っているパジェロは多くが13年超に達しつつあるか、すでに重課対象になっているため、実際の税額を事前に確認しましょう。
  • 部品供給の確認:生産終了から年数が経過するにつれ、純正部品の供給が終了する品番が増えてきます。購入前にディーラーや専門店で部品入手性を確認することをおすすめします。
  • ディーゼル vs ガソリンの中古選び:年間1万km以上走るならディーゼルが燃料代で有利ですが、ディーゼルは中古車価格が高めなため、乗り続ける年数と燃料代差額を合わせて試算してみましょう。

なお、三菱自動車は2026年度をめどにパジェロブランドのSUVを復活させる計画があると報じられており、今後の動向も注目されています。

年間維持費の目安はディーゼルで約483,250円、ガソリンで約537,110円(いずれも任意保険除く)。本格SUVとして唯一無二の走行性能を持つパジェロは、維持費も考慮した上で、長く愛着を持って乗れるかどうかを検討してみてください。