布シートクリーナーの使い方は?意外と汚れているファブリックシートのクリーニング方法
標準的なシートマテリアルである布シート(ファブリックシート)は、夏は涼しく冬は暖かい快適なシートですが、革シートに比べてホコリや汚れを吸着しやすい特徴があります。そのため、見た目が綺麗でも意外と汚れていたり、不快な臭いを発していることがあるため、定期的に布シートクリーナーで清掃することをおすすめします。
洗車場には車内清掃用の掃除機が設置されていることが多いため、まずはシートのホコリを吸い取るところから始めましょう。家庭でDIY清掃を行う場合は、ハンディ掃除機があると便利です。表面のホコリを取り除いたら、水拭きで軽い汚れを落とし、最後にクリーナーを使用します。
クリーナーをウエス(クロス)に取り、シートを拭いて成分をまんべんなく浸透させます。その後、ブラッシングで汚れをかき出し、最後に乾拭きと乾燥を行うと完了です。黒やグレーのファブリックシートは汚れが分かりにくいため、クリーナーで清掃すると乾拭き用のウエスが真っ黒になることもあります。
ここでは、布シートクリーナーを使ったファブリックシートの清掃方法を紹介します。布シートクリーナーのほかに何を用意すればスムーズにクリーニングできるかもチェックしましょう。また、シートヒーターやパワーシートなどの電装品を装着しているシートは、水濡れや薬剤の浸透による故障を防ぐため、事前にディーラーなどでクリーナー使用の可否や注意点を確認してください。
布シートクリーナーを使ってシートを綺麗にしてみました!手触りがよくなり細かいホコリも取れました
新車購入から半年経過した状態のシートに施工したところ、かなり汚れが落ちました
CARALLの布シートクリーナーを使ってSX4Sクロスの布シートを清掃しました。見た目ではそれほど汚れていないと思っていましたが、マイクロファイバークロスに黒い汚れが付くほど汚れが落ちました。
用意したものは布シートクリーナーとマイクロファイバークロス数枚です。手順は、まずシート表面のゴミを拭き取り、布シートクリーナーをクロスに吹きかけてシート全体を拭きました。その後、ドアを開けて風を通し乾燥させました。
クリーナーを使用した時は匂いがしましたが、クロスに吹き付けて軽く施工したため、乾燥後にはほとんど残りませんでした。気になる場合は、乾燥後に消臭剤を使用するとよいでしょう。
布シートのクリーニングに用意したもの
- 布シートクリーナー本体
- マイクロファイバークロス数枚
まずは布シートクリーナーをパッケージから取り出して成分を確認しましょう
布シートクリーナー本体。パッケージからホチキスを1本外すと本体を取り出せます
カーオールの布シートクリーナーの成分は、非イオン界面活性剤と過酸化水素(酸素系)です
カーオールの布シートクリーナー酸素系漂白剤プラスは、ハンドスプレータイプの商品です。洗浄成分には主に非イオン系界面活性剤が、漂白成分には過酸化水素水(酸素系漂白剤)が含まれています。液性は中性~弱酸性ですので、洗剤の刺激に弱い方や肌が敏感な方は薄手のゴム手袋を着用して作業すると安心です。
※過酸化水素を含むクリーナーは、シートの色落ちや脱色を引き起こす可能性があるため、使用前に必ず目立たない場所で試してから全体に使用してください。
使い方を確認したのでさっそくファブリックシートのDIYクリーニングを行いましょう
使い方はタオルにスプレーして汚れを拭き取り、十分に乾燥させることです
CARALLの布シートクリーナーの使い方は、ボトル先端のキャップをONにして噴射できる状態にし、タオルに数回スプレーして汚れを拭き取り、乾拭きして十分にシートを乾燥させることです。では、さっそくファブリックシートを綺麗にしてみましょう。
シートの座面と背もたれの隙間にはホコリなどが詰まっています
シートの隙間にもゴミが潜んでいるため、押し込むか引っ張りながらホコリを払います
まずは布シートクリーナーを使用する前に、シート全体のゴミやホコリを取り除きましょう。乾いたタオルでも可能ですが、ブラシやハケ、ハンディ掃除機を使うとより効率的です。特に座面と背もたれの隙間にはホコリがたまりやすいため、背もたれを後部座席側に倒すなどして隙間を広げると掃除しやすくなります。
布シートクリーナーをマイクロファイバークロスに数回スプレーしてから拭きます
クリーナーを取ったウエスでシート全体を拭くと、しっとりとしてきます
クリーナーを浸したタオルでファブリックシートを拭くと、乾拭きでは取り切れなかった髪の毛なども絡め取れます。クリーナー成分が界面活性剤の力で汚れを浮き上がらせるため、優しく拭き取りましょう。拭いた場所がしっとりしている状態で放置するとカビの原因になることがあるため、ドアを開け放して風を通し、シートをしっかり乾燥させましょう。
全体を拭いた後のウエス。シートの奥に染み込んでいた汚れが浮き上がってきています
クリーニング後のファブリックシート。ドアを開け風を通して乾燥させて完了です
シート全体を拭いた後のウエスには黒い汚れが付着していました。これは主にシートに染み込んでいた皮脂汚れやホコリが、クリーナーの作用で浮き上がってきたものです。見た目は綺麗になりましたので、作業完了後は、運転席側と助手席側のドアを開け放し、風を通してシートを乾燥させて終了です。
布シートクリーナーでファブリックシートを綺麗にしましょう!ホコリを吸うだけでは汚れは落ちません
拭くだけでなくブラッシングすることで毛並みが整い、手触りもよくなります
布シートクリーナーは、車に乗るたび触れる部分を清潔に保つために必要です。洗車場に設置されている掃除機はシートのホコリや足元の石しか掃除できないため、手垢や付着した汚れまでは綺麗にできません。
そこで、布シートクリーナー(ファブリックシートクリーナー)を使って清掃しましょう。用意するものは、複数枚の雑巾(クロス)、シートクリーナー、ブラッシング用ブラシです。自宅DIYの場合は、ホコリを吸い取るハンディクリーナーがあると便利です。
ファブリックシートの清掃に必要なもの
- 布シートクリーナー(ファブリックシートクリーナー)
- マイクロファイバークロスまたは雑巾(複数枚、水拭き・乾拭き用)
- ブラッシングブラシ(毛並みを整え、汚れをかき出す用)
- ハンディクリーナー(ホコリ吸い取り用)
まずはハンディクリーナーか洗車場の掃除機で、シートに付いたホコリや髪の毛を吸い取りましょう。座面の隙間やシートの倒し方によって、椅子とバックの間に入り込んだゴミも取り除けます。
次に、水気を固く絞った濡れ雑巾でシート全体を水拭きします。クリーナーを使う前に軽い汚れを取り除くことで、クリーナーの効果が高まり、表面の汚れがなくなることでクリーナー液が繊維の内部に浸透しやすくなります。
そしてクリーナーの出番です。シートに直接吹き付ける方法はシミやムラになりやすいため避けてください。ウエスや雑巾・マイクロファイバークロスにクリーナーをつけてから、シート全体に均一に塗布するように拭きましょう。
クリーナーをウエスに吹き付けてから拭くとシミになりにくいです
全体にクリーナーを塗布したら、ブラシでシートの毛並みを整えるようにブラッシングします。縦方向・横方向にブラッシングすることで、クリーナー液を繊維の奥まで浸透させ、浮き出た汚れをより効果的にかき出すことができます。ブラッシング後は、新しい乾いた雑巾やマイクロファイバークロスで汚れを拭き取りながら乾拭きします。最後にシートが少し湿っている状態のため、ドアを開けて風を通すかエアコンの送風で乾燥させて完了です。
布シートクリーナーを使った清掃の基本手順
- 洗車場の掃除機かハンディクリーナーでホコリを取り除きます
- 固く絞った濡れ雑巾でシート全体を水拭きして表面の汚れを取ります
- クリーナーをクロスに取り、シート全体にムラなく塗布します
- 縦・横方向にブラッシングして汚れをかき出し、毛並みを整えます
- 新しい乾いたクロスで汚れを拭き取りながら乾拭きします
- ドアを開けて風を通すか、エアコン送風でシートを完全に乾燥させます
布シートクリーナーのほかにあると便利なグッズは何ですか?汚れを拭き取る雑巾やブラッシングブラシ
布シートクリーナーだけでなく、シートをより効果的に清掃するためにはいくつかのグッズがあると便利です。汚れをかき出すブラシや拭き取るウエス・マイクロファイバークロス、自宅で施工する場合はホコリを取るハンディクリーナーも揃えておくと安心です。
ファブリックシートの清掃に必要なグッズ
- ハンディクリーナー
- ブラッシングブラシ
- マイクロファイバークロス(または雑巾)
ハンディクリーナーを使用する際は、小石などの固形物を吸っても問題ないタイプを選びましょう。乾湿両用タイプを用意すると、こぼしたジュースやコーヒーなどの水分も吸い取れるため、万が一の水濡れ時にも便利です。
ブラッシングブラシは、シートの毛並みを整えるだけでなく、クリーナー液を繊維の奥まで均等に行き渡らせる効果もあります。長く使って毛並みが潰れたシートでも、ブラッシングすることで毛を立たせ、手触りが改善されます。
水拭き・乾拭き・クリーナー塗布にはマイクロファイバークロスまたは雑巾が必要です。色違いで複数枚セットになったクロスを用意し、水拭き用・乾拭き用・クリーナー用と使い分けると便利です。
布シートクリーナーで大掃除!最低でも年に1度は汚れが染みつく前に清掃しましょう
布シートクリーナーを使えば、長年乗って汚れたファブリックシートも綺麗にでき、サラサラの手触りで座ったときの感触も心地よくなります。手順は、まずシートのホコリを取り、水拭きで表面の汚れを落としたら、シートクリーナーを塗布し、ブラッシングで液を浸透させます。その後、乾拭きで汚れを拭き取り仕上げます。
清掃後はシートが湿っているため、ドアを開けて風を通すかエアコンで送風し、完全に乾燥させてください。外の風が強くホコリが舞っている場合は、閉め切って暖房をかけると、せっかく綺麗にしたシートにゴミがつかずに済みます。
最低でも年に1回は大掃除感覚でシートの清掃を行うことで、大きな汚れやシミ、臭いの発生を防ぐことができます。ブラッシングで奥の汚れをかき出すと同時に毛並みも整い、ふんわりとした仕上がりになります。清潔なシートは座っていて快適ですので、おすすめのメンテナンス方法です。