軽油をポリタンクに給油するには

軽油はポリタンクに給油できる!ただし緑色のポリ缶で涼しく日光が当たらない場所に保管がベスト

軽油は緑色のポリタンクで貯蔵が可能。青や赤色は灯油用として作られているのが多いため軽油用として作られている緑色のポリ缶を使うように。軽油の貯蔵には200L未満なら特に規制はありませんが危険物のため直射日光を避けて涼しい場所に保管。

軽油はポリタンクに給油できる!ただし緑色のポリ缶で涼しく日光が当たらない場所に保管がベスト

軽油はポリタンクに入れて保管や運搬をしてもいいの?ディーゼルの燃料を運搬・保存するときの注意点

軽油はポリタンクに入れてもいいですが、赤や青に塗られていることが多い灯油用ではなく、緑色の着色が多い軽油用ポリタンクに入れなければなりません。軽油用につくられたポリエチレンのタンクですので、ガソリンや灯油を入れるのもNGです。

軽油用ポリタンクとはどのようなものか、買いだめして貯蔵しておいてもいいのか、どのくらいの量を運んだり貯めておいてもいいのかなど、軽油に関する情報をチェックしておきましょう。

軽油は危険物で、大量に保管しておくのは極力控えたほうがいいと考えます。ディーゼルエンジンは車のほかにも、農機具に使われているものが多く人によっては貯蔵しておきたい軽油はどのように保存すればいいのでしょうか?

軽油を灯油用のポリタンクに入れるのはNG!緑色の軽油用のポリタンクを使おう

軽油用の緑色ポリタンク軽油用のポリタンクは緑色に着色されていることが多く、「軽油用」と刻印されていることもある

軽油用に使えるポリタンクは緑色に着色されていることが多く、軽油の保存に耐えられるよう試験されて基準を満たし合格したものだけが、軽油を入れられる容器として販売されています。容器の色に決まりはありませんが、緑色のポリ缶が多いです。

軽油缶の特徴・内容量など

  • 緑色に着色されていることが多い
  • 内容量は大きいもので20リットル、小さいもので10Lである
  • 軽油専用に作られているものはガソリンや灯油を入れてはいけない(誤給油の防止)

灯油用に作られているポリ缶に軽油を入れるのは、ストーブに軽油を入れる誤給油などの可能性もあるため大変危険です。また、耐久試験なども灯油には合格していますが軽油には行われていないものですので、品質変化などの劣化が起こる可能性もあります。

また、灯油用ポリタンクやガソリン携行缶に軽油を入れる場合、必ず容器に「軽油」と表示しなければいけないと、消防法で定められています。 火気厳禁とし、容器の注ぎ口を上に向けてしっかりと栓をしめて密閉するなどの決まりごともあるので、必ず守りましょう。

軽油はポリタンクにて保管できるが酸化するし何よりも発火する危険がつきまとうためなるべく貯蔵はしないほうがいい

軽油は引火点が45℃以上の液体で、45℃以上の温度に温められると揮発しはじめます。もわもわとした蒸気が発生しているときに火種が近くにあると、瞬間的に燃え始めるので十分に注意が必要です。

軽油の特徴・引火点や発火点など

  • 軽油の引火点は45℃付近(揮発する温度)
  • 軽油の発火点は250℃付近(自然に発火する温度)
  • 軽油は薄い緑色(エメラルドグリーン)に着色されていることが多い

軽油はポリタンクにて保管できるようになっていますが、使わない状態で置いておくと品質が劣化してくるため早めに消費するといいでしょう。

夏場は特に保管場所も暑くなるため、軽油が揮発しはじめる引火点に達する可能性もあります。軽油が揮発している状態で火元があると軽油が燃え始めるため夏場は軽油を保管している場所の管理に十分注意してください。

農機具などの使用で、日常的に軽油を使うために保存している場合などは貯蔵しておく必要性がありますが、ディーゼル自動車の燃料として買いだめしておくメリットは薄いと感じていて、燃料タンクが半分程度になったら満タン給油するなど、日頃からタンクの残量を気にしておくとガソリンスタンドが混雑する事態になった時も慌てずに済みます。

軽油の運搬は1度に1,000リットル未満、容器はプラスチック容器で30リットル以下、貯蔵は200リットル未満なら規制はないが取り扱いに十分すぎるほど注意したほうが良い

「危」マークとタンクローリー軽油の運搬は1,000リットル未満なら規制が入らないが、それ以上を運ぶ時は「危」マークと消化設備が必要

軽油は消防法により運搬数量や使う容器の種類、貯蔵数量の制限が設けられていて、しっかりと守る必要があります。特に貯蔵に関しては200L以上保管しておきたい時には、不燃材を用いること・防火壁を設けることなど規制が入るため注意が必要です。

軽油にかかる規制とは

  • 貯蔵:200L未満なら場所の構造や設備に規制はない
  • 容器:プラスチック容器の場合は30L以下の容量でなければならない
  • 運搬:1,000L未満の数量とし、1,000L以上運ぶ時は「危」標識や消化設備が必要

軽油はガソリンに比べて規制される容量などが緩いですが、危険物に変わりはありません。直射日光に当たらない涼しい場所に保管する、火元がない場所に置く、水分がかからない場所に設置するなどの安全対策が必須になります。

セルフのガソリンスタンドで自らガソリンを携行缶に給油することはできない!どうして!?

ガソリン携行缶に軽油を入れてはいけない

セルフ方式のガソリンスタンドが増えていますが、携行缶を持参して自分でガソリンを給油することはできません。ガソリン携行缶に給油することも禁じられています。 なぜなら、セルフ方式のガソリンスタンドでの給油は、固定された給油設備から直接車やオートバイへ給油することに限られているからです。

ガソリンを容器に給油したい場合は、有人のガソリンスタンドでスタッフに給油してもらわなければいけません。

軽油は専用のポリタンクなら入れることができる!必要以上の貯蔵は危険物のためおすすめはしない

軽油はディーゼルエンジンに使う燃料でポリタンクに入れることができますが、軽油を入れる要件を満たす試験に合格したものでなければなりません。一般的に軽油缶はガソリンスタンドの軽油ノズルである緑色に合わせて着色されています。

軽油は危険物のため、運ぶときや貯蔵の数量、容器にも規制がかけられていて、特に個人で貯蔵する時に引っ掛かりそうなのが「200リットル以上貯蔵する場合」です。200L未満なら特に規制はありませんが、200L以上軽油を保管する場合は壁などに不燃材を使用する、1,000L以上なら耐火構造にすることが決められています。

ほかにも、軽油は45℃付近になると引火点に達し揮発し始めるため、夏場は特に直射日光が当たらない場所に保管するなどの管理が必要です。有事の際にはガソリンスタンドが混雑して給油するのにも一苦労となるため、貯蔵しておきたい気持ちは分かりますが、危険物で扱い方を間違えると事故につながるため、なるべくなら日頃からガソリンタンクを半分以上に保つなどの工夫が必要です。