マツダの人気SUVの新型CX-5フルモデルチェンジ最新情報
マツダから2012年2月16日に販売されたクロスーオーバーSUVがCX-5です。マツダの魂動デザインが採用された、欧州車を思わせるフロントマスクが支持され、SUV販売台数でも上位を走り続ける人気車種となっています。
独自の自動車技術であるスカイアクティブテクノロジー(SKYACTIV TECHNOLOGY)と、クリーンディーゼルエンジンを搭載した環境に優しいエコなSUVとして確固たる地位を築いているのも特徴です。
今後SUV部門に力を入れると宣言したマツダ社のフラッグシップモデルとなるCX-5のモデルチェンジ最新情報を紹介します。
CX-5の次期モデルは2025年に発表か FR駆動のPHEVモデル・トヨタ製THSラインナップの可能性
CX-5がフルモデルチェンジのタイミングで、FR駆動モデルやプラグインハイブリッド(PHEV)を設定、北米の2021年モデルにはナビゲーションディスプレイが10.25インチに拡大したことから、日本国内モデルにも搭載する可能性がありそうです。
オフロード感の強い新型CX-50は日本導入の予定はない
また海外で発表したCX-50と入れ替わるようにCX-5が生産終了する、という噂がありましたが、CX-50は日本に導入しないことが決定。CX-5は日本市場で販売継続することになります。
CX-5のフルモデルチェンジは2025年頃に行われる噂があり、北米で販売するCX-50は2022年春に発売(CX-50は日本市場では発売しない)。CX-5は日本市場で2022年に発売したプレミアムモデルのCX-60と差別化する改良になると考えます。
トヨタ製のハイブリッドシステムTHS2を採用する噂もありましたが、マツダが自社開発するストロングハイブリッドSKYACTIV-Z(スカイアクティブ-Z)を搭載する可能性が高いようです。
CX-5のマイナーチェンジ(一部改良)を2023年9月4日に実施 グレード整理・特別仕様車Retro Sports Edition(レトロ スポーツ エディション)を追加
テラコッタカラーが印象的なCX-5の特別仕様車レトロスポーツエディション
CX-5がマイナーチェンジ(一部改良)を2023年9月4日行いました。 改良内容はグレード整理をメインに、Black Tone Editionをベースにした特別仕様車Retro Sports Edition(レトロ スポーツ エディション)を新たに設定。車両価格は2,909,500円から4,225,100円で2023年10月中旬から発売。
2023年CX-5特別仕様車レトロスポーツエディションの装備
- クラッディング塗装 フロント&リアバンパーガーニッシュ
- クラッディング塗装 クラッディング塗装
- ピアノブラック ピラーガーニッシュ
- 合成皮革シート テラコッタ/レガーヌ
- テラコッタ ニーレストパッド
- テラコッタ ドアアームレスト
- テラコッタ フロントセンターアームレストステッチ
- ブラックルーフライニング
- サテンクロームメッキ加飾 パワーウィンドー
- サテンクロームメッキ加飾 ドアミラーコントロールスイッチ
- TFTカラー7インチマルチスピードメーター
- オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
- 運転席/助手席LEDバニティミラー照明
全てのグレードのボディカラーにプラチナクォーツメタリックを新規追加、6速マニュアルミッション(6MT)モデルが全て廃止され、メーカーセットオプションに変更されました。 エクスクルーシブモード・スポーツアピアランス・フィールドジャーニーのグレードにはエクステリア・インテリアの変更なども入っています。
2023年Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)の変更点
- ガンメタリック 縦基調ブロックメッシュパターン フロントグリル
- シルバー フロントバンパー
- シルバー リアバンパーセンターガーニッシュ
- 高輝度ダーク塗装 19インチアルミホイール
- デコレーションパネル インパネ
- デコレーションパネル ドアトリム
- ライトグレーステッチ シート
- ライトグレーステッチ コンソールリッド
- ライトグレーステッチ ドアアームレスト
- ライトグレーステッチ ニーパッド
2023年Sports Appearance(スポーツアピアランス)の変更点
- グロスブラック 縦基調ブロックメッシュパターン フロントグリル
- 運転席&助手席シートベンチレーション追加
2023年Field Journey(フィールドジャーニー)の変更点
- ライトグレー シートパイピング
- ライトグレー ステッチ
- パーフォレーション加工 合成皮革をシート
- フロントグリル コーディネート変更
- サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
CX-5が2017年2月2日にフルモデルチェンジ
2012年から販売されたCX-5は、マツダの新技術SKYACTIVと魂動デザインを搭載しデビュー、当時の落ち込んでいたマツダの売り上げをV字回復させた立役者となりました。そんなマツダを代表するSUV車のCX-5が2017年2月2日にフルモデルチェンジを果たしました。
車高は低く全幅が広がりワイドになったエクステリアは、より迫力が増し躍動的な魂動デザインを感じることができます。内装にはピュアホワイトレザーなどより上質な革が使われ、レーシーな印象を与えます。
発売前の予約で9,055台、発売後1ヶ月の販売台数は16,639台となり、マツダが計画していた販売台数2,400台の約7倍の販売台数となりました。爆発的な人気となっているCX-5の今後の動向に注目しましょう。
新型CX-5のパワートレインは前モデルと変わらず
新型CX-5は2017年2月2日のフルモデルチェンジでもパワートレインに変化はありませんでした。20S、25SのNAエンジン(自然吸気エンジン)と違いXDのクリーンディーゼル仕様車は、エコな走りとパワフルな走りのターボモデルとなっています。
SKYACTIV-G 2.5
25S、25S PROACTIVE、25S L Packageグレードで採用される燃費性能と静粛性を両立した性能のエンジンです。
2WD FF
最高出力:140kW〈190PS〉/6,000rpm
最大トルク:251N・m〈25.6kgf・m〉/3,250rpm
4WD
最高出力:135kW〈184PS〉/6,000rpm
最大トルク:245N・m〈25.0kgf・m〉/4,000rpm
SKYACTIV-G 2.0
20S、20S PROACTIVEグレードに採用されているエンジンです。マツダの低燃費技術が注ぎこまれ、街乗りや高速巡航など幅広いシーンで適切で快適な走行を実現しています。
最高出力:114kW〈155PS〉/6,000rpm
最大トルク:196N・m〈20.0kgf・m〉/4,000rpm
SKYACTIV-D 2.2
XD、XD PROACTIVE、XD L Packageで採用されるクリーンディーゼルエンジンです。マツダの高次元のクリーンディーゼル技術の結晶ともいえるエンジンで、ターボの伸びやかな加速と力強いトルク、ディーゼル特有の振動を抑えた静粛性が特徴です。CX-5の要と言えるパワートレインとなっています。
最高出力:129kW〈175PS〉/4,500rpm
最大トルク:420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpm
新型CX-5の販売価格は2,462,400円から
先進の安全装備の追加や質感の上昇などが行われるため、通常モデルチェンジが行われた車の車両価格は前モデルより高くなる傾向となります。車種によっては大幅な価格上昇となるのですが、今回のCX-5のフルモデルチェンジではガソリン仕様車で最小16,200円、クリーンディーゼル仕様車で最小37,800円の差にとどまりました。
全モデルの価格とフルモデルチェンジ後のモデルとの価格差、加えてCX-5の諸元も確認しましょう。
新型CX-5 | 前モデルCX-5 | 価格差 | |
---|---|---|---|
20S | 2,618,000円 | 2,446,200円 | 171,800円 |
20S PROACTIVE(2WD) | 2,854,500円 | 2,548,800円 | 305,700円 |
25S L Package(2WD) | 3,107,500円 | 2,872,800円 | 234,700円 |
25S(4WD) | 2,849,000円 | 2,673,000円 | 176,000円 |
25S PROACTIVE(4WD) | 3,085,500円 | 2,775,600円 | 309,900円 |
25S L Package(4WD) | 3,338,500円 | 3,099,600円 | 238,900円 |
25T L Package(2WD) | 3,421,000円 | – | – |
25T L Package(4WD) | 3,652,000円 | – | – |
25T Exclusive Mode(2WD) | 3,740,000円 | – | – |
25T Exclusive Mode(4WD) | 3,971,000円 | – | – |
新型CX-5 | 前モデルCX-5 | 価格差 | |
---|---|---|---|
XD | 2,937,000円 | 2,835,000円 | 102,000円 |
XD PROACTIVE(2WD) | 3,173,500円 | 2,937,600円 | 235,900円 |
XD L Package(2WD) | 3,426,500円 | 3,261,600円 | 164,900円 |
XD(4WD) | 3,168,000円 | 3,061,800円 | 106,200円 |
XD PROACTIVE(4WD) | 3,404,500 円 | 3,164,400円 | 240,100円 |
XD L Package(4WD) | 3,657,500円 | 3,488,400円 | 169,100円 |
XD Exclusive Mode(2WD) | 3,745,500 円 | – | – |
XD Exclusive Mode(4WD) | 3,976,500円 | – | – |
20S/ 20S PROACTIVE |
25S L Package |
25S/ 25S PROACTIVE/ 25S L Package |
|
---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD(FF) | 4WD | |
全長 | 4,545mm | ||
全幅 | 1,840mm | ||
全高 | 1,690mm | ||
室内長 | 1,890mm | ||
室内幅 | 1,540mm | ||
室内高 | 1,265mm | ||
ホイールベース | 2,700mm | ||
最低地上高 | 210mm | ||
車両重量 | 1,510kg | 1,540kg | 1,590kg |
総排気量 | 1.997L | 2.488L | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | ||
最小回転半径 | 5.5m | ||
乗車人数 | 5名 | ||
燃費 | 16.0km/L | 14.8km/L | 14.6km/L |
XD | XD PROACTIVE/ XD L Packagee |
XD | XD PROACTIVE | XD L Package | |
---|---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD(FF) | 4WD | |||
全長 | 4,545mm | ||||
全幅 | 1,840mm | ||||
全高 | 1,690mm | ||||
室内長 | 1,890mm | ||||
室内幅 | 1,540mm | ||||
室内高 | 1,265mm | ||||
ホイールベース | 2,700mm | ||||
最低地上高 | 210mm | ||||
車両重量 | 1,600kg | 1,650kg | 1,660kg | ||
総排気量 | 2.188L | ||||
使用燃料 | 軽油 | ||||
最小回転半径 | 5.5m | ||||
乗車人数 | 5名 | ||||
燃費 | 18.0km/L | 18.6km/L |
ボディカラーに「ソウルレッドクリスタルメタリック」が追加
新型CX-5のエクステリアは生命感を形にした魂動デザインを受け継いでいます。欧州車に見られる深みのあるフロントマスクに起伏のある流麗なボディは都会のシティユースによく似合います。フルモデルチェンジでボディーカラーに「ソウルレッドクリスタルメタリック」が追加され、全8色のより洗練されたCX-5に生まれ変わりました。
- ソウルレッドクリスタルメタリック
- マシーングレープレミアムメタリック
- ジェットブラックマイカ
- チタニウムフラッシュマイカ
- ソニックシルバーメタリック
- ディープクリスタルブルーマイカ
- エターナルブルーマイカ
- スノーフレイクホワイトパールマイカ
フルモデルチェンジしたCX-5のシートにはピュアホワイトレザーが追加
新型CX-5のフルモデルチェンジで、内装には高級感溢れるピュアホワイトレザーが追加されました。乳白色の質感高いホワイトレザーはVIP仕様の高級セダンを連想させます。
従来のブラックレザーも用意しているので、より重厚感を求める方はブラックレザーをお勧めします。
そして内装の注目点はリアシートにリクライニンク機能がついていることです。SUVでは採用している車種が少ないリクライニンク機能は後席に座る方にゆとりを与えます。全グレードに標準装備されているのも嬉しいポイントとなっています。
フロントマスクに鼓動デザインを採用したCX-5のモデルチェンジ遍歴
CX-5はマツダが販売するクロスオーバーSUVで、フロントマスクに鼓動デザインが採用されています。クリーンディーゼルエンジンを搭載し、エコロジーなSUVです。
CX-5 初代 KE系/2012年~2016年
2012年2月、CX-5が誕生しました。「SKYACTIVエンジン」「SKYACTIVシャシー」「SKYACTIVボディ」で、燃費性能、軽量で高機能、高剛性ボディを誇ります。ガソリンモデルでは「20S」「20S PROACTIVE」「25S」「25S PROACTIVE」「25S L Package」、ディーゼルモデルでは「XD」「XD PROACTIVE」「XD L Package」のグレードが用意されました。
2013年8月、中国での販売を開始。9月には一部改良と特別仕様車「2013アニバーサリー」を発表。
2014年11月、大幅改良を実施し、安全装備を強化し、外観デザインも一新。
2017年2月、2代目と入れ替わりのため販売を終了しました。
CX-5 2代目 KF系/2017年~
2017年2月、フルモデルチェンジで2代目CX-5に。3月、「助手席リフトアップシート車」を発売。8月、商品改良で安全装備が充実。
2018年2月、商品改良で燃費性能を向上。10月、商品改良と同時に特別仕様車「Exclusive Mode」を設定。
2019年12月、精進改良と同時に特別仕様車「Silk Beige Selection」を設定。
2020年4月、マツダ創立100周年記念の特別仕様車「100周年特別記念車」を発表。5月、特別仕様車「SMART EDITION」を発売。12月にも特別仕様車「Black Tone Edition」を発売。
2021年11月、商品改良でフロントマスクを刷新。ランプ類のデザインも変更しました。特別仕様車「Sport Appearance」「Field Journey」を追加。
2022年10月、商品改良でボディカラーの変更と快適装備の充実。
2023年9月、一部商品改良でボディカラーの変更とグレード体系の整理を実施しました。
CX-5のモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 KE系 | 2012年~2016年 |
2代目 KF系 | 2017年~ |
CX-5の人気は世界的SUVブームに乗りこれからも続く
世界的なSUVブームもあり日本では数多くのSUV車が販売されています。日産のエクストレイル、トヨタのハリアーやRAV4、ホンダのヴェゼルやZR-Vなど強力なライバルがいるSUV市場で何故CX-5が選ばれるのか、それはマツダが開発したクリーンディーゼルエンジンがあるからです。
ハイブリッド車全盛の時代ですが、ディーゼルエンジン技術はマツダの右にでるものはいません。ハイブリッド車にも劣らない燃費性能に、販売価格の低いディーゼルを燃料とするCX-5は、エコと経済性を重視する日本人の思考とマッチしているのかもしれません。
これからも進化を続けるCX-5の動向に注目しましょう!