ハイゼットトラックのモデルチェンジ

ハイゼットトラックがマイナーチェンジで乗用車並みの快適装備を追加

ダイハツのハイゼット トラックが一部改良を行いました。2018年5月29日に発売された新型モデルは「スマートアシスト3t」を搭載し、軽トラックでは初めて衝突回避支援ブレーキ機能を導入します。各安全システムの作動条件や、改良後のグレード別・販売価格も紹介します。

ハイゼットトラックがマイナーチェンジで乗用車並みの快適装備を追加

ハイゼット トラックが一部改良で安全性を強化

ダイハツは、2018年5月14日のプレスリリースで、ハイゼット トラックの一部改良を行い、衝突回避支援システム「スマートアシスト3t(スリーティー)」を採用した新型モデルを同年5月29日から全国一斉に発売しました。

一部改良後のハイゼット トラックのグレード別販売価格やボディカラー、軽トラ用に仕様変更された「スマートアシスト3t」の作動条件などについても紹介します。

ハイゼットトラックが2021年12月にビッグマイナーチェンジ

2021年12月20日にマイナーチェンジした新型ハイゼットトラックのエクステリア床下スペースを拡張することで室内空間が広くなった新型ハイゼットトラック

ハイゼットトラックが快適装備を充実するビッグマイナーチェンジを2021年12月20日に実施。
10代目のハイゼットトラックは2014年に発売され商用車としても大活躍。マイナーチェンジするハイゼットトラックと共に、ハイゼットカーゴもフルモデルチェンジで内外装や安全装備を刷新しています。

新型ハイゼットトラックはトランスミッションにCVTを採用することで、WLTCモード燃費16.5km/Lを達成。燃費が悪いと言われる軽トラックの常識を払拭する、エコモデルに生まれ変わりました。
室内を快適にするため、床下スペースを搭載し、荷物の多くなる仕事をしている方も車内空間を広々使うことができます。

安全装備のスマートアシストも先行車発進おしらせ機能や、誤発信抑制機能、衝突警報機能など、最新式にアップデート。新型ハイゼットトラックの販売価格は902,000円から1,452,000円です。

ハイゼットトラックが一部改良を実施 スマアシ搭載グレードにLEDヘッドランプを装備

ダイハツ・ハイゼットトラックダイハツ・ハイゼットトラックが2019年10月10日に一部改良を発表

2019年10月10日、ダイハツはハイゼットトラックの一部改良を実施し、新型モデルを発売しました。今回行われた改良により、ハイゼットトラックの「スマートアシスト3t」を搭載するグレードにはLEDヘッドライトが採用されます。

スマートアシスト3t は2018年のマイナーチェンジで採用した軽トラ初の衝突回避支援システムです。
さらに、特装車として”カラーアルミ低温冷凍車”をラインナップに加え、ユーザーの選択肢の拡充を目指しました。

ハイゼット トラックは日本を代表する軽トラ

ハイゼット トラックは1960年に販売をスタートし、発売以来、農業や水産業、建設業や運送業など幅広い業種のビジネスシーンで利用されてきました。同車は、ダイハツがラインナップする車の中では、最も長い歴史を誇ります。

2014年9月に行ったフルモデルチェンジで10代目となる「ハイゼット トラック」は、ユーザーが求める積載性・耐久性・防錆性能といった基本性能に加え、乗降性を向上させ室内空間の広さを確保しました。

そういった利用者のニーズを的確に実現する姿勢が評価され、ハイゼットトラックは2010年から2017年まで、8年連続で国内の軽トラック市場の販売台数No.1を記録しています。

ハイゼット トラックは荷台フロア長が軽トラNo.1

新型ハイゼットトラックの荷室みかんコンテナで54個積載できる荷室 作業灯も21ワットあり夜間作業も安心

ハイゼットトラックの荷室の積載量最大積載量は350kg

ハイゼットトラックの荷台フロア長やガードフレーム荷台長は、軽トラック最長の長さを誇ります。荷台には、ロープフックを19ヶ所・ガードフレームフック2ヶ所など計25個の荷台フックを設置して積載力をアップさせます。

大型荷台作業灯は、21ワットの光源から放たれる光によって、暗い場所や夜間時の荷台への積み下ろし作業の安全性を確保します。

ハイゼット トラックは防錆加工・保障がNo.1

ハイゼットトラックの防錆鋼板アッパーボディ表面積の100%に防錆鋼板を使用

ハイゼットトラックの防錆箇所

ハイゼット トラックは、軽トラックではNo.1の防錆加工と長期保証を実現させます。アッパーボディでは、表面積100%に防錆鋼板(亜鉛メッキ鋼板)を使用します。

一部改良を行ったハイゼットトラックの塗装面ボディにはサビの発生を防ぐために3層構造の塗りを施す 最長5年のサビ保証も嬉しい

ハイゼット トラックは、塩害や融雪剤によるサビの発生を抑えるために、ボディ表面に高い防錆効果を発揮するカチオン電着塗装を、その上に中塗りと表面塗りを行う3層塗装をほどこします。

ハイゼット トラックが実現するボディ外板表面に対しては3年間、ボディ外板穴あきに対しては5年間の長期にわたるサビ保証も魅力的です。

ハイゼット トラックは軽トラで最も小回りがきく車

軽トラック最小回転半径のハイゼットトラック小さな最小回転半径を活かして狭い道路の運転も快適

ハイゼット トラックの最小回転半径は3.6mと、軽トラックではNo.1です。そのため、ハイゼット トラックは道幅の狭い農道やあぜ道であっても、街中であってもストレスなくスイスイと運転する事が可能です。

フォグランプはLED化、フロントグリルはシルバーメッキへと変更

フォグランプはLED化、フロントグリルはシルバーメッキフォグランプやフロントグリルが変更されたハイゼットトラック

フロントマスクが変更されたハイゼットトラック

ハイゼットトラックは、今回の一部改良で、フォグランプをLED化し、ベゼルのデザイン変更も行いました。また、フロントグリルとフォグランプベゼルはダークメッキからシルバーメッキへと変更されました。

一部改良では、メーカーオプションの変更も行われ、「選べるカラーパック」の仕様は見直され、IR&UVカットガラスを追加。農業女子パックでは、トップシェイドガラスを追加するという仕様変更が行われました。

ハイゼットトラックのボディカラーは全8色

ハイゼットトラックは商用車のイメージが強い軽トラックとは思えない、発色の良い元気なボディカラーの「トニコオレンジメタリック」や可愛らしい「ライトローズマイカメタリック」などバライティに富んだ全8色を設定します。

ダイハツは、2013年に農林水産省が主導し、若い女性の就農者を増やす目的で始まった「農業女子プロジェクト」と連携することで、軽トラックの塗装色=地味で野暮というイメージから脱却できる、ファインミントメタリックなどのカラフルなボディカラーを、10代目「ハイゼット トラック」に導入しました。

  • トニコオレンジメタリックのハイゼット トラックトニコオレンジメタリック
  • ファインミントメタリックのハイゼット トラックファインミントメタリック
  • オフビートカーキメタリックのハイゼット トラックオフビートカーキメタリック
  • ライトローズマイカメタリックのハイゼット トラックライトローズマイカメタリック
  • ミストブルーマイカメタリックのハイゼット トラックミストブルーマイカメタリック
  • ブラックマイカメタリックのハイゼット トラックブラックマイカメタリック
  • ホワイトのハイゼット トラックホワイト
  • ブライトシルバーメタリックのハイゼット トラックブライトシルバーメタリック

ハイゼット トラックは一部改良で「スマートアシスト3t」を採用

ダイハツは、今回の一部改良で、ハイゼットトラックに衝突回避支援システム「スマートアシスト3t」を導入し、軽トラNo.1の安全性を実現させます。

一部改良によって、衝突回避支援ブレーキ機能は軽トラックでは初めて、ダイハツがリリースするMT車でも初めての搭載になります。

「スマートアシスト3t」は、ハイゼット トラックの運転シーンが、業務以外の日常生活でも広がっていること、ユーザーの年齢層の高齢者比率が高いこと、軽トラにも安全性が求められる時代となった事を受けて開発されました。

「スマートアシスト3t」は、スマートアシスト3をベースとする、軽トラックの利用シーンや車両特性を考慮して、最適化されたダイハツの衝突回避支援システムです。

スマートアシスト3tは衝突回避ブレーキ機能等をパッケージング

衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)

誤発進抑制制御機能誤発進抑制制御機能(前方)

車線逸脱警報機能車線逸脱警報機能

先行車発進お知らせ機能先行車発進お知らせ機能

スマートアシスト3tは、世界最小サイズのステレオカメラ等を備えることで実現される「衝突回避ブレーキ機能」や「車線逸脱警報機能」、車両や歩行者に対する「衝突警報機能」などをパッケージングします。

そういった安全機能を充実させる事で、一部改良後のハイゼット トラックは、政府が交通事故対策の一環として普及を呼び掛ける「セーフティ・サポートカーS」のベーシック+として認定されました。

スマートアシスト3tの作動条件

スマートアシスト3tにパッケージングされる衝突回避ブレーキ等の安全システムは、車両や歩行者に対して、どのような速度域で作動するのかを表を用いて紹介します。

衝突警報機能の作動条件
AT車 MT車
衝突警報機能 対車両 約4km~約100km/h
(速度差 約4km~約100km/h)
対歩行者 約4km~約50km/h
(速度差 約4km~約50km/h)
車線逸脱警報機能
誤発進抑制制御機能(前方)
先行車発進お知らせ機能
衝突回避支援ブレーキ機能の作動条件
衝突回避支援ブレーキ機能の作動条件 AT車 MT車
緊急ブレーキ
被害軽減
対車両 約4km~約50km/h
対歩行者 約4km~約50km/h
(速度差 約30km~約50km)
緊急ブレーキ
衝突回避
対車両 約4km~約30km/h
対歩行者 約4km~約50km/h
(速度差 約4km~約30km)
事前ブレーキ

ハイゼット トラック一部改良後のグレード別・販売価格

一部改良後のハイゼット トラックの販売価格をグレード別に紹介します。改良後の価格帯は、693,000円~1,424,500円です。

スマートアシスト3tやエマージェンシーストップシグナルを装備する、グレード「スタンダードSA3t」と、装備しないグレード「スタンダード」の販売価格を比較すれば、5万円ほどの開きがあります。そのため、それら特別装備の価格はおよそ5万円であると見積もられます。

スマートアシスト3tを搭載するグレードでは、エマージェンシーストップシグナルなどを標準装備します。

スマートアシスト3t搭載グレードの標準装備

  • VSC&TRC
  • エマージェンシーストップシグナル
  • ヒルホールドシステム(AT車のみ)
  • IR&UVカットガラス(フロントウィンドウ)
  • トップシェイドガラス
  • バニティミラー(運転席)
一部改良後のグレード別 販売価格
グレード ミッション SA3t 駆動 燃費(km/L) 価格
スタンダード
エアコン・パワステレス
5MT 2WD 19.6 693,000円~
4WD 19.0 847,000円~
4AT 2WD 18.4 792,000円~
4WD 17.6 847,000円~
スタンダード 5MT 2WD 19.0 847,000円~
4WD 1,001,00円~
4AT 2WD 18.4 946,000円~
4WD 17.6 1,100,000円~
スタンダード
SA3t
5MT 2WD 19.0 913,000円~
4WD 1,067,000円~
4AT 2WD 18.4 1,012,000円~
4WD 17.6 1,166,000円~
スタンダード
農業スペシャル
5MT 4WD 19.0 1,028,500円~
スタンダード
農業スペシャル SA3t
5MT 4WD 19.0 1,094,500円~
エクストラ SA3t 5MT 2WD 19.0 1,056,000円~
4WD 1,210,000円~
4AT 2WD 18.4 1,155,000円~
4WD 17.6 1,309,000円~
ハイルーフ 5MT 2WD 18.6 863,500円~
4WD 1,017,500円~
4AT 2WD 17.4 962,500円~
4WD 1,116,500円~
ハイルーフ SA3t 5MT 2WD 18.6 929,500円~
4WD 1,083,500円~
4AT 2WD 17.4 1,028,500円~
4WD 1,182,500円~
ジャンボ 5MT 2WD 18.6 1,116,500円~
4WD 1,270,500円~
4AT 2WD 17.4 1,215,500円~
4WD 1,369,500円~
ジャンボ SA3t 5MT 2WD 18.6 1,171,500円~
4WD 1,325,500円~
4AT 2WD 17.4 1,270,500円~
4WD 1,424,500円~

一部改良によってハイゼット トラックには軽トラNo.1の安全性が加わる

ハイゼットトラック

一部改良によってハイゼット トラックは、ダイハツの衝突回避支援システム「スマートアシスト3t」を採用し、軽トラックでは初となる衝突回避支援ブレーキ機能などを搭載し、軽トラではNo.1の安全性を実現します。

ハイゼット トラックは、一部改良前においても、荷台スペースの広さや積載能力・防錆加工や長期保証・小回り性能が評価され、2010年~2017年まで8年連続で、軽トラNo.1の販売台数を誇ります。

そんな、魅力的なハイゼット トラックにクラスNo.1の安全性が加わります。一部改良によって、更なる魅力を増した、ハイゼットトラックは、今後も軽トラ市場での好調さをキープしていきます。