ハイゼットトラックが2026年3月19日に一部改良 スマートアシスト強化で109万4500円から
ダイハツは2026年3月19日、軽トラック「ハイゼット トラック」の一部改良モデルを発表し、同日から全国一斉に発売しました。予防安全機能「スマートアシスト」に交差点まわりの検知機能を追加し、上級グレードの照明装備を充実させたのが今回の主眼です。価格は1,094,500円~1,628,000円(特装車は1,534,500円~2,733,500円)となりました。
ハイゼットトラックは、2024年10月末にいったん現行モデルの生産を終了し、在庫のみの販売に追い込まれた時期がありました。しかし2025年2月の法規対応で生産を再開し、現在は現行の10代目(S500P/S510P型)が継続販売中です。次期型(フルモデルチェンジ)も、軽トラックの電気自動車も、2026年7月時点でダイハツからの公式発表はありません。
この記事では、2026年3月の最新改良から、生産終了と復活をめぐる2023年~2025年の経緯、そして現行型の土台となった2021年12月のビッグマイナーチェンジ、軽トラック初の衝突回避支援システムを載せた2018年の一部改良までを、新しい順に整理してお伝えします。グレード別価格やボディカラー、スマートアシストIIItの作動条件表もあわせてご覧ください。
2026年3月19日の一部改良 交差点の検知機能を追加しエクストラはLEDヘッドランプ標準装備
2026年3月19日に発売された一部改良モデルの目玉は、予防安全機能「スマートアシスト」の検知範囲拡大です。新たに対横断自転車の検知機能、交差点右折時の対向車線の車両の検知機能、右左折時に対向方向から来る横断歩行者の検知機能の3つが加わりました。農道や生活道路のように、自転車や歩行者が不意に横切る場面が多い環境で使われる軽トラックにとって、実用価値の高い追加といえます。
装備面では「エクストラ」グレードが手厚くなりました。LEDヘッドランプに加え、先行車や対向車を検知してハイビームを部分的に遮光するADB(アダプティブドライビングビーム)、ハンドルやウインカーを切った方向を照らし、Rレンジで左右が点灯するサイドビューランプが標準装備となっています。夜間や早朝の作業が避けられない業種にとっては、装備表の1行以上の意味を持つ改良です。
パワートレインは従来を踏襲し、KF型658cc直列3気筒DOHC12バルブ(最高出力46PS/5,700rpm、最大トルク60Nm/4,000rpm)に5速MTまたはCVTを組み合わせます。駆動方式はFRの2WDと4WD(CVT車は電子制御式4WD)です。ダイハツによれば、ハイゼットトラックの累計生産台数は2026年3月時点で485万台以上に達しています。
価格は改定され、値上げ幅は「エクストラ」で11万円、標準キャビンのその他グレードで6万6000円、大型キャビンの「ジャンボ」で9万9000円です。OEM供給を受けるトヨタ「ピクシス トラック」も同時に改良され、こちらは1,149,500円~1,463,000円となっています。
| グレード | 駆動方式 | ミッション | 値段 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 2WD | 5MT | 1,094,500円 |
| AT(CVT) | 1,149,500円 | ||
| 4WD | 5MT | 1,226,500円 | |
| AT(CVT) | 1,303,500円 | ||
| スタンダード 農用スペシャル | 4WD | 5MT | 1,254,000円 |
| AT(CVT) | 1,331,000円 | ||
| ハイルーフ | 2WD | 5MT | 1,111,000円 |
| AT(CVT) | 1,166,000円 | ||
| 4WD | 5MT | 1,243,000円 | |
| AT(CVT) | 1,320,000円 | ||
| エクストラ | 2WD | 5MT | 1,309,000円 |
| AT(CVT) | 1,364,000円 | ||
| 4WD | 5MT | 1,463,000円 | |
| AT(CVT) | 1,518,000円 | ||
| ジャンボ スタンダード | 2WD | 5MT | 1,259,500円 |
| AT(CVT) | 1,314,500円 | ||
| 4WD | 5MT | 1,391,500円 | |
| AT(CVT) | 1,468,500円 | ||
| ジャンボ エクストラ | 2WD | 5MT | 1,419,000円 |
| AT(CVT) | 1,474,000円 | ||
| 4WD | 5MT | 1,573,000円 | |
| AT(CVT) | 1,628,000円 |
なお、軽商用車の電動化については、ダイハツは2026年2月2日に初の量産BEV「e-ハイゼット カーゴ」「e-アトレー」(3,146,000円~3,465,000円)を投入していますが、ハイゼットトラックにBEVの設定はありません。荷台に架装物を載せて長時間使われる軽トラックは、車重・コスト・充電インフラのいずれもハードルが高く、当面はガソリン車が主軸のまま推移するという見方が有力です。ただしカーゴ側でBEVの量産体制が整った以上、技術的な素地は共有されており、トラックへの展開余地は残っているとみています(いずれもメーカー未発表の観測です)。
2025年2月25日の一部仕様変更 スマートアシストを全車標準化し生産を再開
2025年2月25日、ダイハツはハイゼットトラックおよびその特装車の一部仕様を変更し、同日から販売を開始しました。価格は1,028,500円~1,529,000円。後述する2024年10月末の生産停止から、約4か月ぶりの生産・出荷再開となった節目の改良です。
最大の変更は、「スタンダード」と「スタンダード“農用スペシャル”」に残っていたスマートアシスト非装着車の廃止です。これにより予防安全機能が全車標準装備となりました。同時に、非装着車にメーカーオプションで設定されていたエアコンレス仕様も廃止され、全車にエアコンが標準装備されています。90万円台のカタログ最安値は姿を消しましたが、軽トラックであっても安全装備を選択制にしない、という判断が下されたわけです。
安全・利便面では、側面衝突時の乗員保護のためにサイドピラーガーニッシュとアッパーサイドガーニッシュを追加。後方コーナーセンサーは常時作動型に改められ、スイッチはブザーオフスイッチに変更されました。ブザーをオフにした際は、それを知らせる表示灯がメーター内に点灯します。
あわせて、後述する2023年4月に発表されながら延期されていた価格改定が実施され、従来モデルに対して6万500円~7万7000円のアップとなりました。単なる値上げではなく、安全装備の拡充と快適性向上を伴った改定である点が、2023年時点の告知と異なるところです。
2024年10月末に生産・出荷を停止 現行モデルはいったん「生産終了」に
2024年10月下旬、ハイゼットトラックは生産・出荷の停止に追い込まれました。理由は、2024年11月から継続生産車にも適用される新たな保安基準——後退時に車両直後を確認する装置(バックカメラ等)の標準装備義務化など——への対応が間に合わなかったためです。ダイハツの公式サイトには「2024年10月下旬をもって現行モデルの生産を終了した」「販売会社の在庫がなくなり次第、現行モデルの販売を終了する」という趣旨の案内が掲示され、多くのユーザーが車名そのものの消滅を心配する事態となりました。OEM供給されるトヨタ「ピクシス トラック」、スバル「サンバー トラック」も同時に止まっています。
背景には、2023年末に発覚した認証不正の再発防止策として開発日程に余裕を持たせた結果、継続生産車の法規対応が後手に回ったという事情がありました。ハイゼットトラックは対応に半年程度を要すると見られており、実際に停止は約4か月に及びます。結果として2025年2月25日の一部仕様変更で法規対応を完了し、生産を再開。これをもってダイハツの国内生産車はすべて法規対応を終え、国内生産が正常化しました。「生産終了」から復活を果たした、近年の軽商用車では珍しいケースです。
2023年の価格改定は延期 認証不正で出荷停止も経験
2023年4月20日、ダイハツは原材料価格と輸送物流費の高騰を受け、同年7月生産分からハイゼットシリーズの車両本体価格を改定すると発表しました。ところが5月22日、仕入先からの部品供給不足で工場の稼働が停止し大幅な減産となったため、価格改定の延期を発表。既に注文済みのユーザーには生産時期にかかわらず改定前価格を適用するとし、改定は年末に予定していた一部改良に合わせて実施する方針に切り替えました。結果として、この改定が実行に移されたのは前述のとおり2025年2月まで持ち越されています。
さらに2023年12月20日、認証試験不正の調査対象がそれまでの6車種からほぼ全車種へ拡大することが明らかになり、ハイゼットトラックを含む国内外全車種の出荷が停止されました。その後、国土交通省の立会試験等により2024年1月30日に基準適合性が確認され、2月19日に出荷、2月26日に生産をそれぞれ再開しています。軽トラック市場で長年首位を守ってきた車種が数か月にわたり店頭から消えた影響は大きく、この期間の販売実績にも明確に表れました。
2022年12月にオートカラーアウォード2022グランプリを受賞
2022年は改良や特別仕様車の設定こそありませんでしたが、色彩の面で大きな評価を得ています。2022年12月14日、日本流行色協会が主催する「オートカラーアウォード2022」でグランプリを受賞。対象となったのは、アイスグリーン、オフビートカーキメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック(外装)×ブラック(内装)という組み合わせで、ダイハツは翌15日にこれを発表しました。商用車が同賞のグランプリを獲るのは異例で、「軽トラの色=白か銀」という常識に手を入れてきたダイハツの戦略が、業界の側から評価された格好です。
ハイゼットシリーズは2021年10月21日にも、時代を超えたスタンダードであり続ける商品を表彰する「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」をダイハツ車として初めて受賞しています。デザインで語られることの少ないカテゴリーで2年続けて評価を得たことは、後年の販売にも効いたと考えられます。
ハイゼットトラックは2021年12月にビッグマイナーチェンジ CVT採用でWLTC16.5km/L
内外装を刷新し、軽商用車として初めてFR用CVTを採用した2021年12月改良のハイゼットトラック
現行型の骨格を決めたのが、2021年12月20日に実施された快適装備充実のビッグマイナーチェンジです。
10代目のハイゼットトラックは2014年9月にフルモデルチェンジで登場し、商用車として長く支持されてきました。この改良では、ハイゼットトラックのマイナーチェンジと同時に、ハイゼットカーゴとアトレーが17年ぶりのフルモデルチェンジを受け、内外装や安全装備を刷新しています。
ハイゼットトラックはトランスミッションに新開発のFR用CVTを採用し、WLTCモード燃費16.5km/L(2WD・CVT)を達成。燃費が悪いと言われてきた軽トラックの常識を塗り替え、2022年度から小型貨物車に適用される商用CAFE規制の基準値にも対応しました。
室内はインパネにアッパートレイを新設し、軽キャブトラックとして初めてキーフリーシステム&プッシュボタンスタートと電動格納式ドアミラーを設定。荷物の多い仕事でも、キャビンまわりを気持ちよく使えるようになっています。
安全装備のスマートアシストはステレオカメラを備えた次世代型に移行し、先行車発進お知らせ機能、誤発進抑制機能、衝突警報機能などが最新式にアップデート。二輪車・自転車・夜間の歩行者にも対応しました。
| 全長 | 3,395mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,780mm-1,885mm |
| ホイールベース | 1,900mm |
| 室内長 | 2,450mm |
| 室内幅 | 1,355mm |
| 室内高 | 1,265mm |
| 車両重量 | 780kg-890kg |
| 最小回転半径 | 3.6m |
| 最低地上高 | 160mm |
| エンジン型式 | KF型 水冷直列3気筒 |
| エンジン総排気量 | 0.658L |
| エンジン最高出力 | 34kW(46PS)/5,700rpm |
| エンジン最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/4,000rpm |
| 乗車定員 | 2名 |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| タンク容量 | 34L |
| WLTCモード燃費 | 16.5km/L(2WD・CVT)/15.8km/L(4WD・CVT)/15.6km/L(5MT) |
ハイゼットトラックのボディカラーは全7色
ハイゼットトラックは商用車のイメージが強いですが、軽トラックとは思えない発色の良い元気なボディカラーの「トニコオレンジメタリック」や可愛らしい「アイスグリーン」などバラエティに富んだ全7色を設定します。この色構成は、前述のとおり2022年にオートカラーアウォードのグランプリを射止めた実績があります。
ダイハツは、2013年に農林水産省が主導し、若い女性の就農者を増やす目的で始まった「農業女子プロジェクト」と連携することで、軽トラックの塗装色=地味で野暮というイメージから脱却できる、ファイアークォーツレッドメタリックなどのカラフルなボディカラーを、10代目「ハイゼット トラック」に導入しました。
白とシルバー以外は、メーカーオプション「選べるカラーパック」での設定となります。差額はグレードによって異なり、ジャンボ エクストラとエクストラは22,000円高、ジャンボ スタンダードとスタンダード“農用スペシャル”などは38,500円高です。なお、ファイアークォーツレッドメタリックは現在ジャンボ エクストラ専用色となっています。
ハイゼットトラックのボディカラー一覧
- ホワイト
- ブライトシルバーメタリック
- オフビートカーキメタリック(選べるカラーパック)
- アイスグリーン(選べるカラーパック)
- トニコオレンジメタリック(選べるカラーパック)
- ファイアークォーツレッドメタリック(選べるカラーパック/ジャンボ エクストラ専用)
- ブラックマイカメタリック(選べるカラーパック)
ホワイト
ブライトシルバーメタリック
オフビートカーキメタリック
アイスグリーン
トニコオレンジメタリック
ファイアークォーツレッドメタリック
ブラックマイカメタリック
2019年10月10日の一部改良でスマアシ搭載グレードにLEDヘッドランプを装備
ダイハツ・ハイゼットトラックが2019年10月10日に一部改良を発表
2019年10月10日、ダイハツはハイゼットトラックの一部改良を発表しました。この改良により、それまで「ジャンボ」のみ標準装備だったLEDヘッドランプが、「スマートアシストIIIt」を搭載するスタンダード、スタンダード“農用スペシャル”、エクストラ、ハイルーフにも拡大して標準装備されています。

スマートアシストIIItは2018年の一部改良で採用した軽トラック初の衝突回避支援システムです。
さらに、特装車として“カラーアルミ低温冷凍車”をラインナップに加え、ユーザーの選択肢の拡充を図りました。
ハイゼットトラックは2018年の一部改良で軽トラック初の衝突回避支援システムを採用
ここからは、現行型の安全思想の出発点となった2018年の一部改良を振り返ります。ダイハツは2018年5月14日のプレスリリースで、ハイゼットトラックの一部改良を発表し、衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt(スリーティー)」を採用したモデルを同年5月29日から全国一斉に発売しました。軽トラックに自動ブレーキを載せるという判断が、その後2025年の全車標準化、2026年の交差点検知追加へとつながっていきます。
ハイゼット トラックは日本を代表する軽トラ
ハイゼット トラックは1960年に販売をスタートし、発売以来、農業や水産業、建設業や運送業など幅広い業種のビジネスシーンで利用されてきました。同車は、ダイハツがラインナップする車の中では、最も長い歴史を誇ります。累計生産台数は2026年3月時点で485万台以上に達しました。
2014年9月に行ったフルモデルチェンジで10代目となる「ハイゼット トラック」は、ユーザーが求める積載性・耐久性・防錆性能といった基本性能に加え、乗降性を向上させ室内空間の広さを確保しました。この10代目が、2021年12月と2025年2月、2026年3月の改良を重ねながら、12年目を迎えた現在も現行モデルとして販売されています。
そういった利用者のニーズを的確に実現する姿勢が評価され、ハイゼットトラックは2010年から2025年まで、16年連続で国内のトラック(軽・小型・普通)車名別年間販売台数No.1を記録しています。ただしこの数字には注釈が必要です。ピクシス トラックやサンバー トラックといったOEM姉妹車を各陣営で合算すると、順位はスズキ・キャリイ側に入れ替わります。また年度ベースで見ると、認証不正による出荷停止が直撃した2024年度はキャリイが上回ったとされ、首位の座は決して盤石ではありません。
ハイゼット トラックは荷台フロア長が軽トラNo.1
みかんコンテナで54個積載できる荷室 作業灯も21ワットあり夜間作業も安心
最大積載量は350kg
ハイゼットトラックの荷台フロア長やガードフレーム荷台長は、軽トラック最長の長さを誇ります。荷台には、ロープフックを19ヶ所・ガードフレームフック2ヶ所など計25個の荷台フックを設置して積載力をアップさせます。
大型荷台作業灯は、21ワットの光源から放たれる光によって、暗い場所や夜間時の荷台への積み下ろし作業の安全性を確保します。なお2021年12月の改良で、この荷台作業灯は軽キャブトラック初のLED化を果たしており、エクストラ系や農用スペシャルではLED大型荷台作業灯(首振り機構付)が標準装備となっています。
ハイゼット トラックは防錆加工・保障がNo.1
アッパーボディ表面積の100%に防錆鋼板を使用

ハイゼット トラックは、軽トラックではNo.1の防錆加工と長期保証を実現させます。アッパーボディでは、表面積100%に防錆鋼板(亜鉛メッキ鋼板)を使用します。
ボディにはサビの発生を防ぐために3層構造の塗りを施す 最長5年のサビ保証も嬉しい
ハイゼット トラックは、塩害や融雪剤によるサビの発生を抑えるために、ボディ表面に高い防錆効果を発揮するカチオン電着塗装を、その上に中塗りと表面塗りを行う3層塗装をほどこします。
ハイゼット トラックが実現するボディ外板表面に対しては3年間、ボディ外板穴あきに対しては5年間の長期にわたるサビ保証も魅力的です。融雪剤を撒く地域で10年単位で使い倒される軽トラックにとって、この一点だけで車種を決めるユーザーがいるのも頷けます。
ハイゼット トラックは軽トラで最も小回りがきく車
小さな最小回転半径を活かして狭い道路の運転も快適
ハイゼット トラックの最小回転半径は3.6mと、軽トラックではNo.1です。そのため、ハイゼット トラックは道幅の狭い農道やあぜ道であっても、街中であってもストレスなくスイスイと運転する事が可能です。
フォグランプはLED化、フロントグリルはシルバーメッキへと変更
2018年の一部改良でフォグランプやフロントグリルが変更されたハイゼットトラック

ハイゼットトラックは、2018年の一部改良で、フォグランプをLED化し、ベゼルのデザイン変更も行いました。また、フロントグリルとフォグランプベゼルはダークメッキからシルバーメッキへと変更されました。
この一部改良では、メーカーオプションの変更も行われ、「選べるカラーパック」の仕様は見直され、IR&UVカットガラスを追加。農業女子パックでは、トップシェイドガラスを追加するという仕様変更が行われました。なお、フロントマスクの意匠は2021年12月のマイナーチェンジで「Dマーク」を組み込んだ新デザインへ全面刷新されており、この写真は改良前のものです。
ハイゼット トラックは一部改良で「スマートアシストIIIt」を採用
ダイハツは、2018年の一部改良で、ハイゼットトラックに衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt」を導入し、軽トラNo.1の安全性を実現させました。
この一部改良によって、衝突回避支援ブレーキ機能は軽トラックでは初めて、ダイハツがリリースするMT車でも初めての搭載になりました。
「スマートアシストIIIt」は、ハイゼット トラックの運転シーンが、業務以外の日常生活でも広がっていること、ユーザーの年齢層の高齢者比率が高いこと、軽トラにも安全性が求められる時代となった事を受けて開発されました。
「スマートアシストIIIt」は、スマートアシストIIIをベースとする、軽トラックの利用シーンや車両特性を考慮して、最適化されたダイハツの衝突回避支援システムです。2021年12月のマイナーチェンジ以降は、ステレオカメラを刷新した次世代型「スマートアシスト」へ移行しており、この名称は現在、特装車の一部などに残っています。
スマートアシストIIItは衝突回避ブレーキ機能等をパッケージング
衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
誤発進抑制制御機能(前方)
車線逸脱警報機能
先行車発進お知らせ機能
スマートアシストIIItは、世界最小サイズのステレオカメラ等を備えることで実現される「衝突回避ブレーキ機能」や「車線逸脱警報機能」、車両や歩行者に対する「衝突警報機能」などをパッケージングしていました。
そういった安全機能を充実させる事で、2018年の一部改良後のハイゼット トラックは、政府が交通事故対策の一環として普及を呼び掛ける「セーフティ・サポートカーS」のベーシック+として認定されました。その後の改良で機能が拡充された結果、現行のスマートアシスト搭載車は、より上位の「サポカーS〈ワイド〉」に適合しています。
スマートアシストIIItの作動条件
スマートアシストIIItにパッケージングされる衝突回避ブレーキ等の安全システムが、車両や歩行者に対してどのような速度域で作動するのかを表を用いて紹介します。以下は2018年の一部改良時点の数値で、2021年12月の次世代スマートアシストでは、二輪車・自転車・夜間歩行者の検知が加わり、2026年3月の改良でさらに交差点まわりの検知が追加されています。
| AT車 | MT車 | ||
|---|---|---|---|
| 衝突警報機能 | 対車両 | 約4km~約100km/h (速度差 約4km~約100km/h) |
|
| 対歩行者 | 約4km~約50km/h (速度差 約4km~約50km/h) |
||
| 車線逸脱警報機能 | ○ | ||
| 誤発進抑制制御機能(前方) | ○ | ‐ | |
| 先行車発進お知らせ機能 | ○ | ||
| 衝突回避支援ブレーキ機能の作動条件 | AT車 | MT車 | |
|---|---|---|---|
| 緊急ブレーキ 被害軽減 |
対車両 | 約4km~約50km/h | |
| 対歩行者 | 約4km~約50km/h (速度差 約30km~約50km) |
||
| 緊急ブレーキ 衝突回避 |
対車両 | 約4km~約30km/h | |
| 対歩行者 | 約4km~約50km/h (速度差 約4km~約30km) |
||
| 事前ブレーキ | ○ | ||





















