スカイライン・GT-R歴代モデル

スカイライン・スカイラインGT-Rの歴代モデルを画像つき解説

スカイラインとスカイラインGT-R歴代モデルの特徴を画像つき解説。ボディサイズ、ホイールベース、車両重量、最高出力、最大トルク、サスペンションやブレーキなど諸元表とともに当時のスペックを振り返る。ハコスカ、ケンメリ、R32など、歴代名車が勢ぞろい!

スカイライン・スカイラインGT-R歴代モデルの特徴を画像とスペック表つきで解説!

「羊の皮を被った狼」の異名で知られ、日本の自動車史に残る名車が数多く存在するスカイライン。世代ごとにハコスカ、ケンメリ、ジャパンなど、多くの愛称が存在しています。最上級スポーツモデルGT-Rは、レースでも活躍し、スポーツカーとして高い人気を誇りました。

スカイラインとスカイラインGT-Rの歴代モデルの特徴を解説します。画像とスペック表とともに、スカイラインの歴史を振り返りましょう!

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スカイラインGT-R歴代モデルの特徴

まずは、スカイライン人気を牽引した、スカイラインの最上級スポーツモデル「GT-R」の歴代モデルを紹介。
スカイラインは大きく分けて、ハコスカGT-R・ケンメリGT-Rの第一世代と、型式がRとなった第二世代R32・R33・R34型GT-Rに分類されます。

歴代スカイラインとスカイラインGT-Rの関係
歴代スカイライン 「GT-R」の有無 備考
初代S1/S2 × 「スカイライン・スポーツ」誕生
2代目S50 × 「スカイライン2000GT」登場
3代目C10 PGC10(1969~1970)
KPGC10(1970~1972)
 
4代目C110 KPGC110(1973)  
5代目C210 ×  
6代目R30 × 直列4気筒4バルブDOHC搭載「2000RS」「2000ターボRS」登場
7代目R31 × 直列6気筒搭載「スカイライン GTS-R」800台限定発売
8代目R32 BNR32(1989~1994)  
9代目R33 BNR33(1995~1998)  
10代目R34 BNR34(1999~2002)  
11代目V35 × 2007年日産GT-Rに移行
12代目V36/J50 ×  
13代目V37 ×  

初代スカイラインGT-R PGC10/KPGC10(1969~1972年)…「羊の皮を被った狼」の誕生

初代スカイラインGT-R PGC10型

スカイライン2000GT-R 後期KPGC10型 1970年式

「71日本グランプリレース大会」出場車のレプリカ

通称ハコスカGT-R。2.0L直列6気筒DOHCエンジンを搭載。V8エンジンを搭載した当時の国産車の最高出力に匹敵する高スペック。「羊の皮を被った狼」のキャッチフレーズはプリンス・スカイライン2000GT-Bから受け継いだもの。

1969年式スカイライン2000GT-R(4ドア)参考スペック
車両型式 PGC10型
全長 4,395mm
全幅 1,610mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,640mm
車両重量 1,120kg
エンジン型式 S20
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
最高出力 160PS/7000rpm
最大トルク 18.0kgm/5600rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム式
ブレーキ 前:ディスク
後:リーディングトレーリング

2代目スカイラインGT-R KPGC110(1973年)…「悲運のGT-R」とも呼ばれる超希少車

生産台数が極端に少ないケンメリGT-R

スカイライン=丸型4灯テールランプはこのGT-Rから!

幻のケンメリGT-R。ハコスカGT-R同様、直6DOHCエンジンS20型を搭載したところ、オイルショック、排ガス規制へ対応できず。発売期間3か月・総生産台数197台、レース参戦も叶わず。丸型4灯テールランプを採用。

1973年スカイライン2000GT-R参考スペック
車両型式 KPGC110型
全長 4,460mm
全幅 1,695mm
全高 1,380mm
ホイールベース 2,610mm
車両重量 1,145kg
エンジン型式 S20
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
最高出力 155PS/7000rpm
最大トルク 17.6kgm/5600rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム式
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク

3代目スカイラインGT-R BNR32(1989~1994年)…最も人気の高い16年ぶりの復活モデル

特にファンが多いR32スカイラインGT-R

R32スカイラインGT-Rリアビュー

1990年カルソニックR32スカイラインGT-R

16年ぶりに復活したGT-R。当時の馬力規制値280PSを発生するツインターボエンジンRB26DETT型が専用設計され、足回りにはATTESA E-TSを採用。R32以降、GT-Rは4WDへ。レース参戦を目的に、市販車として桁外れのポテンシャルの持ち主。

1989年スカイラインGT-R参考スペック
車両型式 BNR32型
全長 4,545mm
全幅 1,755mm
全高 1,340mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1,430kg
エンジン型式 RB26DETT
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2568cc
最高出力 280PS/6800rpm
最大トルク 36.0kgm/4400rpm
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
ブレーキ 前:Vディスク
後:Vディスク

4代目スカイラインGT-R BCNR33(1995~1998年)…「失敗作」とも呼ばれたが、近年は再評価

1993年の東京モーターショーに出展されたR33スカイラインGT-R

R33スカイラインGT-R

限定40台 400馬力を発生するNISMO 400R R33(エンジンはRB-X)

ル・マン24に参戦したR33型

歴代GT-Rで手厳しい評価が多いR33。ボディサイズの大型化、ホイールベース延長による俊敏性の低下が主な原因だが、ニュルの走行テストではR32で達成できなかった8分切りを達成。現在は再評価され、人気が再燃した名車。

1995年スカイラインGT-R参考スペック
車両型式 BCNR33型
全長 4,675mm
全幅 1,780mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,720mm
車両重量 1,530kg
エンジン型式 RB26DETT
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2568cc
最高出力 280PS/6800rpm
最大トルク 37.5kgm/4400rpm
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
ブレーキ 前:Vディスク
後:Vディスク

5代目スカイラインGT-R BNR34(1999~2002年)…スカイラインGT-Rとして有終の美

生産終了記念の特別仕様車R34スカイラインGT-R V-スペック II Nür

R34スカイラインGT-R Vスペック リア

R34型 2003 ザナヴィ・ニスモGT-R

日産はかなりの経営危機だったが、GT-Rの開発は続行。期待に応えるため、R32を強く意識。R33から大幅サイズダウン、ホイールベースを55mm短縮。ベンツやBMWにも負けない高剛性ボディを実現。約3年と短命ながら有終の美。2002年生産終了。

2002年スカイラインGT-R V-スペック II Nür参考スペック
車両型式 BNR34型
全長 4,600mm
全幅 1,785mm
全高 1,560mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1,530kg
エンジン型式 RB26DETT
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2568cc
最高出力 280PS/6800rpm
最大トルク 40.4kgm/4400rpm
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
ブレーキ 前:Vディスク
後:Vディスク

プリンススカイライン・日産スカイライン歴代モデルの特徴

高性能なハイパフォーマンスモデル「GT-R」に注目が集まりがちですが、標準仕様のスカイラインも走っていて楽しい車です。また、スカイラインのスポーツモデルは「GT-R」だけではありません。
スカイライン13代の歴史と特徴を振り返りましょう。GT-Rを除いたスポーツモデルもご紹介します。

初代プリンス・スカイラインS1/S2(1957~1963年)…革新的な最先端のクルマとして誕生!

初代プリンス・スカイラインALSID-1

プリンス・スカイラインALSID-1のリア

富士精密工業(後プリンス自動車)より発売。1.5L直列4気筒OHVエンジンは当時国産車最大級の排気量で、最高速度125km/hは当時の1.5Lクラス最速。グレードはスタンダード93万円とデラックス120万円の2種類。

初代プリンス・スカイラインデラックス参考スペック
全長 4,280mm
全幅 1,675mm
全高 1,535mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,310kg
エンジン型式 GA30
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1484cc
最高出力 60PS/4400rpm
最大トルク 10.75kgm/3200rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ド・ディオンアクスル
変速機 3速MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
コンバーチブル

プリンス・スカイライン・スポーツ(クーペ)

1957年に登場した初代スカイライン。1962年には日本初のスペシャルティカー「スカイライン・スポーツ」を追加。クーペ(185万円)とコンバーチブル(195万円)を追加し、コンバーチブルは『ウルトラQ』劇中車に採用。

プリンス・スカイライン・スポーツ(1963年クーペ)参考スペック
全長 4,650mm
全幅 1,695mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,350kg
エンジン型式 GB4型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1862cc
最高出力 94PS/4800rpm
最大トルク 15.6kgm/3600rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ド・ディオンアクスル
ブレーキ 前:ドラム
後:ドラム

2代目プリンス・スカイラインS50(1963~1968年)…メンテナンスフリーの秀作セダン!スカGも誕生

2代目プリンス・スカイライン 1500デラックス

高級車路線をグロリアに任せ、1.5Lクラスのファミリカーとして舵を切った2代目スカイライン。ボディサイズ縮小、車両重量も1トン前後と大幅に軽量化。「メンテナンスフリー」を合言葉に、信頼性の高さをPRした良車。

2代目プリンス・スカイラインS50D-1型参考スペック
全長 4,100mm
全幅 1,495mm
全高 1,435mm
ホイールベース 2,390mm
車両重量 960kg
エンジン型式 G1
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1484cc
最高出力 70PS/4800rpm
最大トルク 11.5kgm/3600rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:半楕円リーフリジッド
変速機 5MT/4MT/3MT
全ボディタイプ 4ドアセダン

元祖「羊の皮をかぶった狼」スカイラインGT S54型

1964年にホモロゲ―ションモデル「スカイラインGT」を100台製造。日本GPでポルシェ904を抜き去り、スカイライン伝説が開幕。翌1965年には最高速度180km/h、フロントディスクブレーキを標準装備した2000GT(通称スカG)を発売。

1964年プリンス・スカイライン2000GT参考スペック
車両型式  
全長 4,255mm
全幅 1,495mm
全高 1,410mm
ホイールベース 2,590mm
車両重量 1070kg
エンジン型式 G7
エンジン種類 水冷直列6気筒OHC
総排気量 1988cc
最高出力 125PS/5600rpm
最大トルク 17.0kgm/4400rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:半楕円リーフリジッド
ブレーキ 前:ドラム
後:ドラム

なお、プリンス自動車は1966年に日産と合併したため、1966年8月以降は「ニッサン・プリンス・スカイライン」が正式車名となります。

3代目スカイラインC10(1968~1972年)…「ハコスカ」の愛称で、スポーツセダンの魅力を広める

3代目スカイライン 1500デラックス

3代目スカイライン リアから見ると箱型のスタイルがよくわかる

3代目スカイライン2000GT-X

ボディタイプ豊富だが、セダンは箱型デザインから「ハコスカ」の愛称あり。キャッチコピーは「愛のスカイライン」。発売当時の基本はプリンス製1.5L直4OHCだが、GTは日産製2.0L直6を搭載。国産スポーツセダンとしての人気を確立。

3代目日産スカイライン1500スポーティ・デラックス参考スペック
全長 4,235mm
全幅 1,595mm
全高 1,405mm
ホイールベース 2,490mm
車両重量 960kg
エンジン型式 G15
エンジン種類 水冷直列4気筒
総排気量 1484cc
最高出力 88PS/6000rpm
最大トルク 12.2kgm/4000rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:半楕円リーフスプリング
変速機 5MT/4MT/3MT/3AT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
3ドア・5ドアワゴン/バン

4代目スカイラインC110(1972~1977年)…「ケンメリ」現象とも呼ばれ、歴代最高の販売台数を記録

4代目スカイライン(通称ケンメリ)ハードトップ2000GT

通称「ケンメリ」で爆発的人気を誇った4代目スカイラインGT

丸形4灯式のテールライトを持つケンメリ

流線形のエクステリアが美しい

ケンメリのインテリアは当時の最先端をいく

C110型スカイラインはガソリンキャップにもこだわりをみせる

大人のロマンチックカー路線で大ヒット。愛称ケンメリは、CMで2人の男女、ケンとメリーがスカイラインで日本を旅する光景を描いたことから。4ドアセダンは「ヨンメリ」とも呼ばれる。総生産台数67万台越えで歴代最高の販売台数を記録。

4代目スカイラインハードトップ2000GT-X参考スペック
全長 4,460mm
全幅 1,625mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,610mm
車両重量 1150kg
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
最高出力 130PS/6000rpm
最大トルク 17.5kgm/4400rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム
変速機 5MT/4MT/3AT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
3ドア・5ドアワゴン/バン

5代目スカイラインC210(1977~1981年)…販売は好調だが、排ガス規制に苦悩したGTモデル

5代目スカイライン(通称ジャパン)直列6気筒エンジン搭載2000GT-EL

通称ジャパン。ロングノーズ&ショートデッキに、ケンメリGT-Rの丸型4灯テールランプを継承。直6のGTと直4のTIが存在。走行性能よりも乗り心地の良さが話題に。歴代2位の販売台数だが、DOHC搭載のセリカに「名ばかりのGT」と挑発された。

5代目スカイラインハードトップ2000GT-ES 1977年式参考スペック
全長 4,600mm
全幅 1,625mm
全高 1,375mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1200kg
エンジン型式 L20E
エンジン種類 水冷直列6気筒OHC
総排気量 1998cc
最高出力 130PS/6000rpm
最大トルク 17.0kgm/4400rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム式
変速機 5MT/4MT/3AT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
3ドア・5ドアワゴン/バン

日産3車種目のターボ採用車スカイライン2000ターボGT-ES

1980年にターボエンジン搭載スカイライン2000ターボGT-ESを追加。DOHCエンジン搭載(ターボ未設定)のセリカに「名ばかりのGT」呼ばわりされたお返しに「今、スカイラインを追うものは誰か」のキャッチを採用。

1980年スカイラインセダン2000ターボGT-ES参考スペック
全長 4,600mm
全幅 1,625mm
全高 1,375mm
車両重量 1230kg
エンジン種類 水冷直列6気筒OHCターボ
総排気量 1998cc
最高出力 145PS/5600rpm
最大トルク 21.0kgm/3200rpm
変速機 5MT/3AT

6代目スカイラインR30(1981~1985年)…型式がRとなり、直列4気筒最強モデル「RS」も登場!

ハッチバックが初設定された6代目スカイラインR30

6代目スカイラインハッチバック1983年式

サーフィンライン廃止、初のハッチバック設定、ボディサイズ縮小、「R」の新型式となり、大きな転換期を迎えた6代目。ポール・ニューマンを広告起用したため「ニューマン・スカイライン」の愛称がつく。直4最強「RS」も登場。

6代目スカイラインハッチバック280DGT-L 1982年参考スペック
全長 4,595mm
全幅 1,675mm
全高 1,385mm
車両重量 1220kg
エンジン種類 水冷直列6気筒OHCディーゼル
総排気量 2792cc
最高出力 91PS/4600rpm
最大トルク 17.3kgm/2400rpm
変速機 5MT/4MT/3MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアハードトップ
5ドアハッチバック/バン

6代目スカイライン2000ターボRS(通称:鉄仮面)

1981年直列4気筒4バルブDOHCエンジンを搭載した「2000RS」が追加。GT-Rこそ名乗らなかったものの、83年には「2000ターボRS」を追加。190PS/23.0kgmで「史上最強のスカイライン」と呼ばれた。西部警察の「マシンRS」としても活躍。

1983年スカイラインハードトップ2000ターボRS-X参考スペック
全長 4,620mm
全幅 1,6755mm
全高 1,360mm
車両重量 1235kg
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1990cc
最高出力 190PS/6400rpm
最大トルク 23.0kgm/4800rpm
変速機 5MT

7代目スカイラインR31(1985~1990)…ハイソカー路線が不評だが、「GTS-R」がレース参戦

7代目スカイライン セダン

7代目スカイライン クーペ

発売当初はハイソカー路線を打ち出すも、不評のためモデル途中でスポーツ路線へ回帰。売り方は間違えたものの、RB20DET型エンジン搭載、世界初の4輪操舵システムハイキャスの採用、空力CD値の大幅向上など、新技術を多数採用していた。

7代目スカイライン4ドアハードトップGTパサージュターボ参考スペック
全長 4,650mm
全幅 1,690mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1380kg
エンジン型式 RB20ET型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
最高出力 170PS/6000rpm
最大トルク 22.0kgm/3200rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム
変速機 4AT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン / ハードトップ
2ドアクーペ
5ドアステーションワゴン

スカイラインGTS-R 欧州ツーリングカー選手権出場車(1988)

スカイラインGTS-R リアビュー

1987年にクーペに追加されたスカイラインGTS-Rは、800台限定でレースのためのホモロゲ―ションモデルとして生産。6代目に追加された2000ターボRSに続き、「GT-Rに最も近いモデル」と評されるが、復活はR32と決まっていたため名乗らず。

7代目スカイライン2ドアスポーツクーペGTS-R
全長 4,660mm
全幅 1,690mm
全高 1,365mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 1340kg
エンジン型式 RB20DET-R型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1998cc
最高出力 210PS/6400rpm
最大トルク 25.0kgm/4800rpm
サスペンション 前:ストラット式
後:セミトレーリングアーム
変速機 5MT

8代目スカイラインR32(1989~1993年)…GT-Rが復活、「技術世界一」901運動の成果

8代目スカイラインR32 前期型4ドアGTS-t

8代目スカイラインGTS-t 4 後部座席が狭いのが難点

日産901運動の最重要車種と位置付けられ、最先端のマルチリンク・サスペンションを前後ともに採用。2ドア全長4530mm、4ドア4580mmと先代からボディサイズを大幅短縮し「走りのスカイライン」へ原点回帰。16年ぶりGT-Rのパフォーマンスも圧巻。

8代目スカイライン4ドアスポーツセダンGTS-4参考スペック
全長 4,580mm
全幅 1,695mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 14300kg
エンジン型式 RB20DET
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1998cc
最高出力 215PS/6400rpm
最大トルク 27.0kgm/3200rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
変速機 5AT/4AT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

9代目スカイラインR33(1993~1998年)…全車3ナンバーのグランドツーリングカー

ボディサイズを拡大したR33スカイライン

走りの良さで人気だったR32だが、4ドアセダンですら後部座席の狭さが指摘されていたため、改善を目指したR33。ホイールベースを延長し、全車3ナンバーへ。グランドツーリングカーとして快適性が大幅向上。4気筒エンジンは消滅。

9代目スカイライン4ドアセダンGTS25タイプG
全長 4,720mm
全幅 1,720mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,720mm
車両重量 1360kg
エンジン型式 RB25DE
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 2498cc
最高出力 190PS/6400rpm
最大トルク 23.5kgm/4800rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
変速機 5AT/4AT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

10代目スカイラインR34(1998~2002年)…最後の直列6気筒エンジン搭載スカイライン

10代目スカイライン1988年式セダン

R33からボディサイズをセダンで15mm、クーペで60mmコンパクト化。スポーティーな仕上がりだが、シートの質感が非常に高い。海外でも高い人気を誇る。ワイスピ劇中車だが、ポール・ウォーカーはプライベードでも所有。最後のストレート6モデル。

10代目スカイライン4ドアスポーツセダン25GT-X Turbo参考スペック
全長 4,705mm
全幅 1,720mm
全高 1,375mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1450kg
エンジン型式 RB25DET
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2498cc
最高出力 280PS/6400rpm
最大トルク 34.0kgm/3200rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
変速機 4AT/6MT/5MT
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

11代目スカイラインV35(2001~2007年)…海外で大ヒットした「新世代スカイライン」

新世代スカイラインV35型セダン(2001~2006年発売)

V35スカイライン後期型

V35スカイラインクーペ リア

セダンは2001~2006年、クーペは2003~2007年発売。新体制を迎えた日産とともに、スカイラインもV型6気筒エンジンとなり、新世代へ。国内ファンにとっては違和感が大きいものの、海外では「インフィニティG35」として大ヒットを記録。

11代目スカイライン300GT参考スペック
全長 4,675mm
全幅 1,750mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1490kg
エンジン型式 VQ30DD
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 2987cc
最高出力 260PS/6400rpm
最大トルク 33.0kgm/4800rpm
サスペンション 前:マルチリンク式
後:マルチリンク式
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ

12代目スカイラインV36/J50(2006~2016年)…スカイライン初のSUV「クロスオーバー」が誕生

12代目スカイライン プラットフォームは新設計

スカイラインクロスオーバー 370GT (J50型)

デザインは先代のキープコンセプトだが、全高が低くなりよりスポーティーに。セダンとクーペ以外に、スカイライン初のSUV・クロスオーバーが誕生。約80%部品を新しくしたVQエンジンは米国自動車雑誌の「10ベストエンジン」に選出。

12代目スカイライン350GTタイプSP
全長 4,755mm
全幅 1,770mm
全高 1,450mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1600kg
エンジン型式 VQ35HR
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 3498cc
最高出力 315PS/6800rpm
最大トルク 36.5kgm/4800rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク式
全ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
5ドアクロスオーバー

13代目スカイラインV37(2014年~)…国産車初「手放し運転」が可能に!

13代目現行型スカイラインV37型 2019年9月マイナーチェンジモデル

13代目スカイラインGT Type SP

現行型スカイライン。日本以外では高級セダン「インフィニティQ50 」として発売。2019年9月のマイナーチェンジでは「プロパイロット 2.0」を搭載し、ハンズオフ機能により自動車専用道路での手放し運転が可能に!

  • スカイライン
  • スカイラインの説明
13代目スカイライン350GT HYBRIDタイプSP
全長 4,800mm
全幅 1,820mm
全高 1,440mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1800kg
エンジン型式 VQ35HR型
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 3498cc
最高出力 306PS/6800rpm
最大トルク 35.7kgm/5000rpm
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン式
後:マルチリンク式
変速機 7速AT
全ボディタイプ 4ドアセダン

スカイラインはやはり特別なクルマ!日本唯一の単一車種ミュージアムも存在

スカイライン好きなら1度は訪れたい場所が長野県岡谷市の「プリンス&スカイラインミュウジアム」です。その名の通り、1997年に日本初&唯一の単一車種の自動車博物館としてオープンしました。初代館長を務めたのは、旧プリンス自動車時代からスカイラインの開発に関わった「ミスタースカイライン」桜井眞一郎氏です。

他にもスカイラインの聖地には、旧プリンス自動車時代の桜井眞一郎氏が「スカイライン」の車名を思い着いた場所、群馬県草津町の山小屋「芳ヶ平ヒュッテ」などがあります。

初代誕生から60年以上経過しているにもかかわらず、「スカイライン」の知名度は抜群。スカイラインGT-Rは日産GT-Rとして独立車種となりましたが、高い人気を誇っています。