メルセデスベンツBクラスのモデルチェンジ内容を徹底チェック!
Aクラスをベースとして、ミニバンのようなゆとりある車内空間と積載能力を備えるメルセデス・ベンツBクラス。2019年にフルモデルチェンジし3代目へと移行した新型Bクラスは、2018年12月に欧州市場で先行販売され、2019年6月6日には日本市場にも投入されました。
インフォテインメントシステム「MBUX」を標準装備化するほか、大型ルーフスポイラー等のエアロパーツを装備するなど、スポーツツアラーとしての魅力も備えた3代目Bクラスのモデルチェンジ情報をお届けします!
2018年12月にメルセデス・ベンツ「Bクラス」が7年振りにフルモデルチェンジ
世界で愛されるコンパクトタイプのファミリーカーであるメルセデス・ベンツの「Bクラス」が7年振りにフルモデルチェンジを行って新型モデルを発売します。
メルセデス・ベンツは2018年10月2日に行った「パリモーターショー2018」のプレイベントでBクラスの新型モデルを披露しました。
Aクラスをベースとして、ミニバンのようなゆとりある車内空間と積載能力を向上させたコンパクトカーであるBクラスは2005年に誕生しました。
Bクラスの現行モデルである2代目は、2011年8月に開催された「フランクフルトモーターショー2011」で発表されて、同年の11月に発売されました。
7年振りにフルモデルチェンジが行われて誕生予定のBクラスは、2018年12月に欧州市場で先行販売される予定です。大型ルーフスポイラー等のエアロパーツを装備するなどスポーツツアラーとしての魅力も引き上げた3代目「Bクラス」に関する最新情報をお届けします。
メルセデス・ベンツBクラス初のPHVモデル「B250e」がフランクフルトモーターショー2019に登場!
B250eはフランクフルトモーターショー2019で初登場
メルセデス・ベンツの新型BクラスをベースとしたPHVモデル「B250e」が、2019年9月10日から開幕するフランクフルトモーターショー2019で初公開されることがわかりました。
パワートレインは直噴1.3Lの直列4気筒ガソリンターボとモーターを組み合わせ、最大出力218hp、最大トルク45.9kgmを達成。0~100km/h加速6.8秒、最高速は235km/hに達します。バッテリーには蓄電容量15.6kWhのリチウムイオンを採用し、直流充電では約25分で8割の充電が可能です。
メルセデス・ベンツB250eのリアスタイル
新型B250eの回生ブレーキは、「DAUTO」「D+」「D」「D-」「D–」の5段階に切り替えが可能。ステアリングホイールの奥にあるパドルスイッチで操作できます。
走行モードは「コンフォート」「ECO」「スポーツ」から好みの走り味をセレクト可能です。
メルセデス・ベンツ7年ぶりに「Bクラス」がフルモデルチェンジ!納期は2019年7月より
7年ぶりにフルモデルチェンジをした新型「Bクラス」は「B 180」と「B 200 d」の2タイプ
メルセデス・ベンツ日本は7年ぶりにフルモデルチェンジをしたマルチパーパスコンパクト新型「Bクラス」の受注を2019年6月6日より開始しました。新型「Bクラス」は「Aクラス」をベースにしているため、搭載エンジンや運転支援機能は「Aクラス」と同様になります。
新しくなった「Bクラス」はこれまでも持ち味であった広い室内空間と、秀でたユーティリティの点をさらに強化し、スポーティで高級感のあるエクステリアと、質感が高く、若々しい印象を与えるインテリアデザインになっています。
新型「Bクラス」のエクステリアは、「Sensual Purity」という、近年のメルセデス・ベンツの思想に基づき、大幅にラインやエッジを取り除いた輪郭になっています。ヘッドライトラインを上下方向に細く配置し、フロントエンドは低く、Aピラーとウインドスクリーンへボンネットから流れるようにつながり、スポーティさをアピールしています。
ベルセデス・ベンツ新型「Bクラス」の安定感のあるリヤエクステリア
リヤエンドもワイドでどっしりとした印象です。リヤコンビネーションランプは2分割の細長いタイプとなっています。
インテリアはダッシュボード上部にワイドスクリーンディスプレイを配置し、横方向へのワイドさが強調され、開放感を受けます。助手席前部の一部とダッシュボードの中央がへこんでいるデザインになっていることで、室内がより広く感じられます。
新型Bクラスには対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載
5つの円筒のエアアウトレットはスポーティなデザインになっており、全64色設定のアンビエントライトは前モデルの5倍にもなっています。
新型「Aクラス」にも搭載されている、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」も採用されています。
フロント・リヤともにゆとりある室内空間。ラゲッジスペースも広く最大で1,540Lにまで拡充できる
居住性については、フロントシートの室内幅が1,456mm、フロントヘッドルームを1,052mmと、前モデルよりも拡大されています。リヤシートは4:2:4分割可倒式になっており、すごしやすい室内空間を実現させています。
新型BクラスはSクラスに匹敵する安全性能を誇る
安全面では「アクティブエマージョンシーストップアシスト」が搭載されていて、ドライバーが気を失うなど、運転が不可能になった場合、車線を維持しながら徐々に減速、停止してくれるシステムです。「アクティブレーンチェンジングアシスト」ではウインカーを点滅させると、入りたい車線に他の車がいないことを確認し、自動で車線に入ることができ、車線変更が苦手な人には便利な機能です。
また、ステアリングアシストの他に、高速道路上で渋滞などで停止した際、30秒以内であれば自動発進するため、渋滞でのイライラや疲れを軽減してくれます。
そのほか、運転支援機能に「Sクラス」と同等の機能をオプション設定が可能となっています。
モデル | B 180 | B 200 d |
---|---|---|
エンジン | 1.4L直列4気筒ターボエンジン | 2.0L直列4気筒ディーゼルターボ |
トランスミッション | 7速DCT | 8速DCT |
最高出力 | 136ps | 150ps |
最大トルク | 200Nm | 320Nm |
販売価格 | 3,840,000円 | 4,220,000円 |
納車時期は「B 180」が7月ころですが、「B 200 d」については10月以降の納車になるとのことで、消費税10%を適用した販売価格となっています。
新型「Bクラス」の先行販売は欧州市場で2018年12月から納車は2ヶ月後の2019年2月となる見込み。日本市場への投入は2019年秋になる可能性が高い
フルモデルチェンジが行われて誕生する新型「Bクラス」の欧州での先行販売は2018年12月3日頃となる見込みで、納車のタイミングは2ヶ月後の2019年2月と噂されています。
3代目「Bクラス」の日本での販売は2019年秋となる可能性が高いです。Cセグメントに属する同車は、ミニバンとコンパクトカーの双方の魅力を併せ持ち、積載性と機敏性に富んでいます。
次期フルモデルチェンジで誕生する新型Bクラスは、Aクラスと共有の新プラットフォーム「FMA2」を採用
次期フルモデルチェンジで誕生する新型Bクラスは、Aクラスと共有の最新世代のプラットフォームである「FMA2」を採用する見込みです。
プラットフォームを共有する姉妹車のAクラスと比較すると、2018年12月に誕生予定の新型Bクラスは、着座位置を90mmほど高く設定するなど室内空間を拡張して差別化を図ります。
新型Bクラスのエクステリアは現行モデルよりもスポーティでワイルド
新型Bクラスのメッシュパターングリルは従来のモデルより迫力がある
2018年12月に誕生予定の新型Bクラスのフロントグリルは、ディテールにもこだわるメッシュパターンを採用し、ワイルドで迫力のあるダブルフラットバーを設置して現行モデルよりもダイナミックさをアップします。
AMGのスポーツテイストも感じられるLEDヘッドライトは、デザイン的魅力だけではなくて、デイタイムランニングライトシステムをセットして機能性も追求します。
ベンツのエンブレムにマッチする5スポークホイール
次期Bクラスは16インチ~19インチのアルミホイールをラインナップさせます。採用されるホイールのデザインは、センターキャップにも描かれるベンツのエンブレムとの相性のよい5スポークフォルムです。
見た目だけではなく空気抵抗も抑えられた新型Bクラスのリヤスポイラー
バックビューで存在感を発揮するパーツは空力特性が優れた大型ルーフスポイラーです。その他のエアロパーツも装備する新型BクラスのCd値(空気抵抗係数)は、現行モデルの0.25から0.24に改善されています。
Cd値が改善されれば、燃費が低減できるだけではなくて、風切り音は抑制されてコンフォート特性も向上する事が出来ます。
新プラットフォームFMA2を採用する事で、ロングホイールベース化を実現する次期Bクラスは、室内幅を現行モデルよりも33mm拡大させて1,456mmとしてワンサイズ上の車に匹敵するような「ゆとり空間」を完成させます。
フルモデルチェンジで誕生する新型Bクラスは音声認識アシスタント機能を備えるMBUXを搭載
2つの高精細ワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合
新型Bクラスは10インチを超える2つの高精細ワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで融合させます。同ディスプレイは、ドライバーの好みに合わせて表示パターンを変化させるなどの機能性を与えてデジタルコックピットの完成度を高めます。
スマホ感覚で操作できるディスプレイ
高精細ワイドディスプレイは、スワイプ・タップなどの動作に対応しているためスマホ感覚で操作できます。新型Bクラスが搭載する先進のインフォテインメントシステム「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は、AI(人工知能)を導入させる事で音声認識アシスタント機能を実現させます。
音声認識アシスタント機能は「ヘイ、メルセデス」と呼びかければ起動して、ユーザーの求めに応じた様々なサービスを受ける事が可能になります。
スイッチが備わるステアリングホイール
次期Bクラスのステアリングホイールに備わるステアリングスイッチを利用すれば、運転時に必要となるアクションを行えるだけでなくて、各メディアも操作する事が可能となります。
通風孔は外縁をシルバーフレームで囲って室内空間の高級感を高めます。新型Bクラスが採用する空調システムは、マイクで音をひろっても気にならないほどの静粛性を実現します。
新型Bクラスのドアトリムは自然な木目調パーツと金属の組み合わせ
ドアトリムは、癒し効果のある木目調パーツと光沢感が魅力的な金属パーツによってラグジュアリーさを向上させます。
日本仕様のBクラスには今まで設定さえていないホワイトの内装 日本仕様の新型Bクラスに採用される可能性がある
インテリアでは、清涼でクリーンなイメージを与えるオフホワイトを基調とするシートカラーが目立ちます。
スイッチ類が集中するセンターコンソール
運転席と助手席の間に設置されるセンターコンソールボックスには、各種操作スイッチが設置されています。上部蓋は開閉式で内部は小物を格納するのに便利です。
リヤシートは大人5人が寛げる広さなのでファミリー使いにもぴったり
リヤシートには開閉式のアームレストが備わり、マッサージ・シートヒーター等の機能も利用可能です。
新型Bクラスはリヤシートに乗車する人の用のコンセントを備えて、移動あるいは停車しながらの充電・給電を行う事を可能とします。
最大容量705Lのラゲッジルーム
積載性能も魅力とする次期Bクラスのラゲッジルームの通常時の最大容量は705Lです。
ラゲッジルームは、リヤシートを前に倒せばロングサイズの荷物も室内に積載する事ができて、最大容量は1,540Lにまで拡がります。
フルモデルチェンジで誕生する次期「Bクラス」は先進運転支援システムADASを初採用する見込み
3代目メルセデス・ベンツ「Bクラス」は、アクティブ緊急停止アシストやアクティブ・レーンアシスト等がパッケージングされる先進の運転支援システム「ADAS」を、Bクラスとしては初採用する見込みです。
最先端のカメラシステムやアップデートされたソフトウェアなどを取り込んで、特定の状況下において部分的自動運転を可能とするADASを、新型「Bクラス」が搭載すれば安全性は飛躍します。
2018年12月に誕生が予定される新型「Bクラス」は、その他にマッピングデータとナビゲーションデータを用いて、最大で500m先の交通量や路面状況を予測してスピード調整を行う「アクテイブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」の搭載も噂されています。
「アクテイブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」が新型Bクラスに搭載されれば、メルセデス・ベンツのフラッグシップセダンであるSクラスと比較しても、見劣りしない安全性を確保する事が出来ます。
新型Bクラスは2020年より適用される環境基準「Euro 6」をクリアするディーゼルエンジンを搭載するモデルをラインナップして、追加設定で48Vマイルドハイブリッドも販売させる見込み
日本市場で販売されているBクラスの現行モデルは、1.6L DOHC 直列4気筒ターボエンジンを搭載しJC08モードで17.3km/Lの燃費を実現させています。
3代目「Bクラス」からは、1.3L直列4気筒ガソリンターボエンジンに7速DCTを、2リッターディーゼルターボエンジンに新開発の8速DCTを組み合わせたパワートレインを搭載したモデルの発売が噂されています。
新型「Bクラス」からのラインナップが期待される2リッターディーゼルターボエンジンは、2020年より適用される新たな環境基準「Euro 6」をクリアする、低燃費・排ガス性能を備える見込みです。
その他には、航続距離50kmを達成するPHEVや48Vマイルドハイブリッドシステムを導入する車の追加設定も考えられます。
2019年秋に日本市場で販売予定の新型「Bクラス」の販売価格はライバル車であるBMW「2シリーズグランツアラー」を意識
メルセデス・ベンツ「Bクラス」にとっての最大のライバルはBMW「2シリーズグランツアラー」です。現行モデルで両車の価格を比較すれば、2シリーズグランツアラーの方が40万円ほど上回ります。
価格 | |
---|---|
Bクラス | 3,710,000円~ |
2シリーズ グランツアラー | 4,100,000円~ |
先進の運転支援システム「ADAS」を装備させて、音声認識アシスタント付き「MBUX」等のハイテク装備を充実させている新型Bクラスの販売価格は、現行モデルよりもアップする事が予想されます。
新型「Bクラス」の販売価格が、現行モデルよりもアップしたとしても、BMW「2シリーズグランツアラー」の販売価格410万円は大きく超えないものと予想します。
トールワゴンのメルセデス・ベンツ・Bクラスのモデルチェンジ遍歴
メルセデス・ベンツ・Bクラスはドイツのメルセデス・ベンツグループがメルセデス・ベンツブランドで販売しいているCセグメントのトールワゴンです。前輪駆動車で、ミニバンとコンパクトカーの間に位置するモデルです。
メルセデス・ベンツ・Bクラス初代 T245/W245(2005年~2012年)
2005年3月、初代メルセデス・ベンツ・Bクラスはジュネーブモーターショーで発表され、ヨーロッパでは春に、カナダでは秋に販売開始されました。
2006年1月、日本での販売を開始。グレードは「B200ターボ」「B200」「B170」のラインナップです。室内は上級クラスのEクラス並みになっています。
2008年8月に一部改良で「アダプティブブレーキライト」を採用。
2009年8月、「B200ターボ」を廃止。「B170」を「B180」に名称を変更。
メルセデス・ベンツ・Bクラス 2代目 W246(2011年~2019年)
2011年11月、新開発のMFAプラットフォームを採用してモデルチェンジを実施し、ヨーロッパで販売を開始。日本仕様車は2012年4月から販売を開始しました。「B 180 BlueEFFICIENCY」と「B 180 BlueEFFICIENCY Sport」の2グレードが用意されました。「B 180 BlueEFFICIENCY Sport」には「Night Package」が設定され、専用のエクステリアやインテリアが設定されます。
2013年2月、ハイパフォーマンスモデルの「B 250 BlueEFFICIENCY」が追加グレードとして設定されました。7月には250台限定の特別仕様車「B180 Northerm lights black LIMITED」を発売。
2014年1月、300台限定の特別仕様車「B180 MONOLABEL」を発売。
2015年1月、マイナーチェンジを実施し、外観をスポーティに、2.0Lの「B250」は「B250 Sports 4MATIC」となり、Bクラスとしては初めての4WDになりました。特別仕様車「Edition RED」を発売し、「B180 Sports Edition Red」は限定150台、「B250 4MATIC Sports Edition Red」は50台限定です。
2017年7月、一部改良でグレードを「B180」のみのモノグレードのみとし、「B180 Sport」と「B250 Sports 4MATIC」を廃止しました。
メルセデス・ベンツ・Bクラス 3代目 W247(2019年~)
2019年6月、ボディサイズを拡大し、フルモデルチェンジで3代目に。日本にはガソリンターボモデルの「B180」と、ディーゼルターボモデルの「B200d」が導入されました。
2020年9月、一部改良で、「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備に。
2021年9月n一部仕様変更で全モデルにアンビエントライトとナビゲーション機能を標準装備。
2023年2月、マイナーチェンジを実施し、スポーティなスタイリングになり、装備も充実しています。
メルセデス・ベンツ・Bクラスのモデル | 販売年表 |
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初代 T245/W245 | 2005年~2012年 |
2代目 W246 | 2011年~2019年 |
3代目 W247 | 2019年~ |
次期フルモデルチェンジで誕生する新型Bクラスはファミリーカーとして更に進化
2018年12月に欧州市場で先行販売されて、日本市場では2019年に投入したBクラスは、先進の運転支援システムADASを搭載し、音声認識アシスタント機能を備えるMBUXを装備するなどして、同車に求められるファミリーカーとしての魅力を引き上げました。