ベンツ GLEのモデルチェンジ

ベンツGLEのモデルチェンジ情報:2026年4月に約3000点刷新の2度目の大幅改良、日本導入は未発表

ベンツGLEはいま買うべきか。日本では2025年6月にGLE 300 dが1147万円へ値下げされ、12月にはナイトエディションが追加されました。一方、本国では2026年に大幅改良が実施済み。現行と改良モデルの違いを整理します。

ベンツGLEのモデルチェンジ情報:2026年4月に約3000点刷新の2度目の大幅改良、日本導入は未発表

GLEの現在地 2026年4月に2度目の大幅改良、日本導入は未発表

メルセデス・ベンツのミドルサイズSUVであるGLEは、2019年に登場した現行W167型が7年目に入りました。2023年9月のマイナーチェンジで全車ISG(マイルドハイブリッド)化を果たしたあと、2026年4月には約3,000点ものパーツを刷新する2度目のマイナーチェンジが本国で発表され、続く6月にはAMG GLE 63 Sがフラットプレーンクランクの新型V8へと生まれ変わっています。日本では2026年7月時点で改良前のモデルが1147万円から販売されており、改良モデルの導入時期は発表されていません。ここでは、2023年秋以降に何が起きたのかを新しい順に整理します。なお日本導入に関する見通しはメーカー未発表のため、当編集部の見立てを含みます。

AMG GLE 63 Sが2026年6月にフラットプレーンV8へ 612psでPHEVから路線変更

メルセデスAMGは2026年6月16日、GLEの頂点に立つ「GLE 63 S 4MATIC+」とそのクーペ、さらに兄貴分の「GLS 63 4MATIC+」の改良モデルを発表しました。3月に先行発表されたAMG GLE 53に続く、V8搭載トップモデルの刷新です。

中身は大きく変わりました。搭載されるのは進化版V8ツインターボ「M177 EVO」で、モータースポーツ由来のフラットプレーンクランクシャフトを採用し、シリンダーの点火順序も見直されています。これにより振動を抑え、パワーの出方を滑らかにしたとされます。燃料噴射系の改良、吸排気ポートの新設計、カムシャフトの再設計、ターボチャージャーハウジングの改良も加わりました。ここに48VマイルドハイブリッドのISG 2.0を組み合わせ、最高出力450kW(612hp)、最大トルク850Nm、0-100km/h加速3.9秒、最高速度280km/hを実現しています。

注目すべきは方向性です。AMGは近年、高性能モデルをプラグインハイブリッド化する流れにありましたが、GLE 63とGLS 63については複雑なPHEVではなく、V8+マイルドハイブリッドという構成を選びました。排出ガス規制に対応しながらV8の官能性を残すという判断で、AMGのファンにとっては歓迎すべき決断でしょう。日本導入は2026年7月時点で未発表ですが、これまでのパターンから2027年に入ってからの投入となる見込みです。

2026年4月1日にGLE/GLEクーペが2度目のマイナーチェンジ 約3,000点を刷新しスーパースクリーンを標準化

2026年4月1日、メルセデス・ベンツはGLEとGLEクーペのマイナーチェンジモデルを発表しました。2019年の発売以来2度目のアップデートで、内外装の刷新、新機能の追加、パワートレインの見直しまで及ぶ大がかりな内容です。約3,000点の新規・改良パーツが投入されており、社内の関係者からもフルモデルチェンジに匹敵すると評されています。

最大の変更点はインテリアです。ダッシュボード全体に広がる「スーパースクリーン」が標準装備となりました。14.4インチのタッチスクリーン、12.3インチのインストゥルメントディスプレイ、そして助手席用の12.3インチタッチスクリーンを組み合わせたもので、あわせて18インチのARヘッドアップディスプレイも採用されています。ステアリングホイールは新型GLC with EQテクノロジーと同じデザインで、物理的なロッカースイッチを備えます。シートも新設計となり、7人乗り仕様では2列目シートを電動で前方に移動させ、3列目の足元スペースを広げられるようになりました。

パワートレインも全面的に見直されています。欧州仕様のラインナップは、286psの直6ディーゼルを積む「GLE 350 d 4MATIC」から始まり、改良型M256エボを381psで搭載する「GLE 450 4MATIC」、同エンジンに184psのモーターと31.2kWhバッテリーを組み合わせてシステム出力326ps・電気走行105kmを実現する「GLE 450e 4MATIC」、537psのV8を積む「GLE 580 4MATIC」と続きます。頂点はAMG GLE 53 4MATIC+で、PHEV仕様の合計出力は585ps、最大トルク76.4kg-m、電気走行距離93km、0-100km/h加速4.5秒。リアモーターは従来比49ps増の184psへと強化されました。なお英国では標準GLEに4気筒エンジンが設定されなくなり、米国と中国では引き続き4気筒モデルが販売されます。

日本仕様は2025年12月16日に「ナイトエディション」を追加 1482万円から

メルセデス・ベンツ日本は2025年12月16日、GLE/GLEクーペとGLSに新グレード「Night Edition(ナイトエディション)」を設定し、同日発売しました。いずれも3.0L直6ディーゼルターボを積むモデルで、限定車ではなく通常ラインナップとしての設定です。

価格はGLE 450 d 4MATIC Sports Night Edition(ISG)が1482万円、GLE 450 d 4MATIC Coupé Sports Night Edition(ISG)が1518万円、GLS 450 d 4MATIC Night Edition(ISG)が1534万円。GLSについてはベースモデルの名称そのものを「ナイトエディション」に改め、装備を充実させています。2024年に限定車として好評だったブラック基調の仕立てを、カタログモデルへ格上げした形といえるでしょう。

2025年6月23日に「GLEコア」を新設定 GLE 300 dは1268万円から1147万円へ

2025年6月23日、メルセデス・ベンツ日本はGLEのラインナップを大きく組み替えました。新グレード「GLE 450 d 4MATIC Sports Core」(1378万円)と「GLE 450 d 4MATIC Coupé Sports Core」(1393万円)を追加し、同時にエントリーモデルGLE 300 d 4MATICの価格を1268万円から1147万円へ改定したのです。

GLE 300 dの値下げは、装備の見直しとセットになっています。標準仕様の乗車定員が従来の7名から5名へ変わり、7名乗車とする3列目シートは有償オプションへ。パノラミックスライディングルーフと6ウェイパワーシート(2列目左右)も標準装備からオプションへ移りました。

一方の「コア」は、GLE 450 d 4MATIC Sportsが持つ走行性能、エアマティックサスペンションの乗り心地、3列7名乗車の利便性といった中核価値を残しつつ、装備を絞って戦略的な価格を実現したグレードです。AMGラインインテリアとドアクロージングサポーターが省かれ、本革巻スポーツステアリングは本革巻ステアリングへ、本革シートはレザーARTICOシートへ、アンスラサイトオークウッドはブラウンウォールナットウッドへと変更されています。外装色も従来の7色からオブシディアンブラックとMANUFAKTURオパリスホワイトの2色に絞られました。この結果、GLEの価格帯は1147万円から2395万円、GLEクーペは1393万円から2435万円という幅の広い構成になっています。

2024年11月8日に特別仕様車「エディション ブラックスターズ」を280台限定で設定

メルセデス・ベンツ日本は2024年11月8日、GLE/GLEクーペ/GLSの450 d 4MATICをベースとした特別仕様車「エディション ブラックスターズ(Edition Black Stars)」を設定し、オンラインショールームで先行申し込みの受付を開始しました(11月21日まで、22日以降は正規販売店でも予約受付)。

ボディカラーはオブシディアンブラック(メタリック)。通常はオプションのAMGラインエクステリアを標準で纏い、当時のラインナップには設定のなかったナイトパッケージを装備します。GLE系には通常より1インチ大きい22インチAMGアルミホイールを装着。インテリアも黒で統一され、MANUFAKTURハイグロスブラックフローイングラインピアノラッカーウッドインテリアトリムが与えられました。価格はGLE 450 d 4MATIC Sports エディション ブラックスターズが1530万円で限定100台、同クーペが1565万円で限定100台、GLS 450 d 4MATICが1635万円で限定80台の計280台です。

「GLEクーペ廃止」「次期型は2025年」という観測はいずれも外れた

2024年には、GLEをめぐっていくつかの見方が出回りました。ひとつは「メルセデス・ベンツが車種削減を検討しており、GLCクーペとGLEクーペが廃止されるのではないか」というもの。もうひとつは「最後のエンジン搭載GLEが2025年にEクラス風のデザインで登場するのではないか」という次期型に関する観測です。

結果として、どちらも現時点では実現していません。GLEクーペは2026年4月の改良でもきちんとラインナップに残り、AMG GLE 63 Sクーペにいたっては6月に新型V8まで与えられました。次期型についても、2026年に行われたのはフルモデルチェンジではなく大規模なマイナーチェンジです。SUVクーペ市場の縮小は事実として進んでいますが、GLEクーペについてはAMGを含めた収益性が判断を分けたとみられます。W167型はこの改良を経て、あと数年は現行のまま販売が続く見込みです。

日本では2023年11月28日にも一部仕様変更と価格改定を実施

2023年9月27日のマイナーチェンジと11月20日のAMG GLE 63 S改良に続き、メルセデス・ベンツ日本は2023年11月28日にもGLEの一部仕様変更と価格改定を発表しています。装備内容の見直しにともなうもので、以後は2024年11月の特別仕様車、2025年6月のラインナップ再編へと続いていきます。円安と原材料コストの上昇を受けて、この数年のGLEは値上げと装備見直しによる価格調整を繰り返してきました。2025年6月にGLE 300 dが実質値下げに転じたのは、その流れのなかでは例外的な動きです。

日本仕様GLE/GLEクーペの主な価格(消費税込み・2026年7月時点で判明分)
グレード 設定時期 価格
GLE 300 d 4MATIC(ISG) 2025年6月に価格改定 1,147万円(改定前1,268万円)
GLE 450 d 4MATIC Sports Core 2025年6月追加 1,378万円
GLE 450 d 4MATIC Coupé Sports Core 2025年6月追加 1,393万円
GLE 450 d 4MATIC Sports Night Edition 2025年12月追加 1,482万円
GLE 450 d 4MATIC Coupé Sports Night Edition 2025年12月追加 1,518万円

2025年6月時点でのシリーズ全体の価格帯は、GLEが1,147万円から2,395万円、GLEクーペが1,393万円から2,435万円です。

GLEのモデルチェンジ情報 3列シート・7人乗りの設定と48Vマイルドハイブリッド

メルセデス・ベンツは2018年10月1日に行われた、パリモーターショーのプレビューイベント「Meet Mercedes」で、同社の上級クロスオーバーSUVである「GLE」の新型モデルを初披露しました。

中古車市場でも人気の高いGLEシリーズの新型モデルは2019年6月に日本へ導入されました。もともとはMクラスという車名で販売されていた車が、GLEへと名称を変更してから初めて実施するモデルチェンジという事もあって注目を集めたモデルです。

メルセデスGLEとGLEクーペが2023年9月にマイナーチェンジを実施 エクステリア・インテリアをリフレッシュ

2023年にマイナーチェンジしたGLEのエクステリア2023年の改良で全てのグレードがISGを搭載して電動化された

メルセデスベンツのGLEとGLEクーペは2023年9月27日にマイナーチェンジを実施し、改良新型モデルとなりました。
この改良によりISG(マイルドハイブリッド)を搭載することで、全てのモデルで電動化を実現しています。発表時の販売価格はGLE 300d 4MATICが13,760,000円、GLE 450d 4MATIC Sportsが14,660,000円、メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+が17,280,000円、GLE 450d 4MATIC Sports クーペが14,800,000円、メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ クーペが18,050,000円でした。なお、この改良で「GLE 400 d」は「GLE 450 d」へと改名されています。

GLEはリフレッシュしたエクステリアとインテリアが特徴的ですが、トランスペアレントボンネットやメルセデスベンツが提供する対話型インフォテインメントシステムMBUXと、拡張現実を活用したMBUX ARナビゲーションを標準装備。
この時点で最先端の技術が投入されていました。前述のとおり、2026年4月にはさらに大規模な2度目のマイナーチェンジが実施されています。

ブラバスが欧州市場でメルセデスベンツ・GLEのカスタマイズプログラムを発表!

ブラバスによるメルセデスベンツ・GLEのカスタムモデルのエクステリアブラバスによるメルセデスベンツ・GLEのカスタムモデルのエクステリア

メルセデスベンツのトップチューナー「ブラバス(BRABUS)」が、新型GLEのカスタマイズプログラムを発表しました。チューニングされたのは「GLE 300 d 4MATIC」と「GLE 400 d 4MATIC」の2グレードです。

GLE 300 d 4MATICは最大出力245hp/4200rpm、最大トルク51kgm/1600~2400rpmの2.0L直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載。最高速は225km/h、0~100km/h加速は7.2秒に到達します。
GLE 400 d 4MATICグレードは最大出力330hp/3600~4000rpm、最大トルク71.4kgm/1200~3000rpmの「OM656」型3.0リットル直列6気筒ターボディーゼルエンジンで、最高速は240km/h、0~100km/h加速は5.8秒。2グレードともトランスミッションは9速ATとなります。

ブラバスのエンジンアップグレードキット「BRABUS PowerXtra」によって、GLE 300 d 4MATICの0~100km/h加速は6.9秒に短縮。GLE 400 d 4MATICは最大出力370hp/4200rpm、最大トルク76.5kgmにアップし、最高速は250km/h、0~100km/h加速は5.5秒にまで引き上げられます。

メルセデスベンツ・GLEのカスタムモデルのインテリアメルセデスベンツ・GLEのカスタムモデルのインテリア

エクステリア・インテリアも、よりスポーティーテイストを押し出したデザインとなっています。インテリアでは最高級のレザーとアルカンターラ素材を組み合わせた「BRABUSレザーインテリア」がセレクト可能です。

開発段階で捉えられたAMG GLE 63クーペ 予想は当たったのか

当時、AMG GLE 63クーペの市販型と見られる開発車両がカメラに捉えられ、この記事では「ワールドプレミアは2020年3月に開催されるジュネーブモーターショーが有力」と書いていました。パナメリカーナグリル、クワッドエキゾーストパイプ、コーナーエアインテーク、リアディフューザーといった過激なパーツが確認できたことも伝えています。

その後どうなったかを整理しておきます。2020年3月のジュネーブモーターショーは新型コロナウイルスの影響で開催自体が中止となり、この予想は前提から崩れました。AMG GLE 63 S 4MATIC+とそのクーペが日本に導入されたのは2020年12月15日です。

スペックの予想も検証しておきましょう。この記事は「GLE 63クーペのパワートレインは最高出力571ps、最大トルク750Nmの4.0L V8ツインターボ、GLE63Sは612ps・850Nm・最高速280km/h」と書いており、こちらはほぼ的中しています。一方、別の段落で「最高出力630psに到達する4.0L V8ツインターボが採用されるでしょう」とした予想は、実際の612psをやや上回る過大な見立てでした。そしてこのV8は、前述のとおり2026年6月にフラットプレーンクランクの「M177 EVO」へと刷新され、612hp/850Nmという数値を維持したまま中身が入れ替わっています。

ロサンゼルスモーターショー2019でメルセデスAMG「GLE63 4MATIC+」が登場!

メルセデスAMG「GLE63 S 4MATIC+」のエクステリアGLE63 4MATIC+の高性能グレードにあたるメルセデスAMG「GLE63 S 4MATIC+」のエクステリア

メルセデスAMGの新型GLE63 4MATIC+が、ロサンゼルスモーターショー2019で初公開されました。AMG専用のパナメリカーナグリルは最新デザインに刷新され、よりスポーティなエクステリアに。空力性能に優れたフロントバンパー、ディフューザー付きバンパーを装着します。

新型GLEのフラッグシップグレードにあたるGLE63 4MATIC+は、パワートレインとして4.0リッターV型8気筒ガソリンエンジンに2基のターボを搭載し、トランスミッションはAMGスピードシフトTCT 9Gを設定。駆動方式はフルタイム4WD「4MATIC+」。最大出力は571hp/5750~6500rpm、最大トルクは76.5kgm/2250~5000rpmを発揮します。0~100km/h加速は4秒です。

また、GLE63 4MATIC+の高性能モデルとして「GLE63 S 4MATIC+」もラインナップします。GLE63 S 4MATIC+は最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmを発生する4.0リッターV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載。0~100km/h加速は3.8秒、最高速は280km/hまで引き上げられます。どちらのグレードにも、加速をサポートするEQブーストを採用しています。

メルセデスAMG「GLE63 S 4MATIC+」のコックピットメルセデスAMG「GLE63 S 4MATIC+」のコックピット

メルセデスAMG「GLE63 S 4MATIC+」のインテリアは運転席正面にワイドディスプレイを設置。様々な情報をハイコントラストで精細に表示します。
対話型インフォテインメントシステムの「MBUX」はAMG専用仕様を搭載。「ハイ、メルセデス!」と声をかけるだけで起動します。

GLEのディーゼルPHVモデル「GLE350de」が登場!

ディーゼルPHVモデル「GLE350de」のエクステリアディーゼルPHVモデル「GLE350de」のエクステリア

新型GLEにはディーゼルPHVモデルとして「GLE350de」がラインナップされ、フランクフルトモーターショー2019でワールドプレミアされました。バッテリー容量は31.2kWhで、急速充電を利用した場合およそ30分でフル充電が可能となっています(住宅用充電では約5時間)。

GLE350deの荷室スペースGLE350deは荷室スペースも広く実用的

メルセデスベンツGLE350deのパワートレインにはシステム総出力320hp、最大トルク700Nmを発生する排気量2.0L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンと定格出力136hpの電気モーターの組み合わせを採用。0-100km/hの加速時間は6.8秒です。

ただし、このディーゼルPHVは日本には導入されませんでした。日本のGLEに用意された電動化はISG(マイルドハイブリッド)にとどまっており、プラグインハイブリッドは選べません。なお2026年4月の改良では、ガソリンPHVの「GLE 450e 4MATIC」が欧州で設定され、31.2kWhバッテリーはそのままに電気走行距離105kmを実現しています。日本仕様にPHVが加わるかどうかは、改良モデルの導入が発表されるまで判断できません。

メルセデス・ベンツ新型GLEクーペ/ AMG GLE53が世界初公開!米国で先行発売

メルセデス・ベンツの新型GLEクーペとAMG GLE53メルセデス・ベンツの新型GLEクーペとAMG GLE53が世界初公開された

メルセデス・ベンツが、ミドルサイズクーペSUVの新型GLEクーペ/ AMG GLE53を世界初公開しました。当時は発売時期が未定でしたが、日本での発売は2020年6月11日となり、「GLE 400 d 4MATIC Coupé Sports」と「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ Coupé」の2モデルで展開されました。

新型GLEクーペのサイドビューからのエクステリア新型GLEクーペのサイドビューからのエクステリア

新型GLEクーペのエクステリアは新型GLEから引き継ぐ形で、サイドビューから見た時の曲線美が特徴。フロントグリルがダイナミックでとても迫力があります。

新型GLEクーペのインテリア新型GLEクーペのインテリア

質感の高いインテリアデザインも新型GLEを踏襲しています。大型のフルデジタルパネルにより先進性漂う室内空間が広がります。
新型GLEクーペのパワートレインには排気量3.0L6気筒ターボチャージャーエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、トランスミッションは9速ATを採用。駆動方式はAWDです。

高性能モデルの新型AMG GLE53のエクステリア高性能モデルの新型AMG GLE53のエクステリア

AMG専用のパナメリカーナグリルを採用した新型AMG GLE53。セダンに近いボディタイプとなっています。トランクスポイラーやサイドスカート、2本だしクワッドエキゾーストパイプを装備したリヤスタイルも魅力的です。

新型AMG GLE53のシート・コックピットイメージ新型AMG GLE53のシート・コックピットイメージ

新型AMG GLE53のブラック×レッドのインテリアカラーは運転手のスポーツマインドを強く刺激します。素材にはラグジュアリーなレザーやアルカンターラを採用しています。

パワートレインは排気量3.0L6気筒ターボチャージャーエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力429hpを発生。EQブースト・スタータージェネレーターの使用で最大450hpまで到達します。トランスミッションと駆動方式は新型GLEクーペと同様、9速ATのAWDです。なお2026年4月の改良で、AMG GLE 53はマイルドハイブリッドからプラグインハイブリッドへと大きく性格を変え、合計出力585psに達しています。

新型GLEの派生モデル「GLEクーペ」は2019年フランクフルトモーターショーでワールドプレミア

欧州で先行して販売が始まった新型GLEクラスに続き、その派生モデルである「GLEクーペ」は2019年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアされました。

新型GLEクーペは、プラットフォーム刷新によりホイールベースが80mm延長。よりラグジュアリーで乗り心地の良い車となり、後部座席のフットスペースも広くなっています。

メルセデス・ベンツ新型「GLE」がフルモデルチェンジで3列シートに生まれ変わった

メルセデス・ベンツ新型「GLE」メルセデス・ベンツ新型「GLE」がフルモデルチェンジをして3列シート仕様に生まれ変わった

メルセデス・ベンツは2019年6月19日、フルモデルチェンジして3列シート、7人乗りとなった新型「GLE」の受注を開始しました。ISG搭載モデルの「GLE 450 4MATIC スポーツ」モデルは同日から納車可能、「GLE 400 d 4MATICスポーツ」は8月以降の納車予定、「GLE 300 d 4MATIC」は11月以降の納車を予定していたため、公開販売価格は消費税率10%を適用したものでした。

メルセデス・ベンツ「Mクラス」から「GLE」に変わり、Mクラスから数えて4代目となる「GLE」のフルモデルチェンジ

「GLE」は前身となる「Mクラス」がビッグマイナーチェンジを行った2015年10月に名称を「GLE」に改めたモデルです。フルモデルチェンジで登場したW167型は、Mクラスから数えれば4代目、GLEという車名では2代目にあたります。EクラスのSUVとしての位置づけを確たるものとし、プレミアムSUVの特性を保ちつつ、エクステリアやインテリアを一新し、最新技術や最新装備を搭載しました。

メルセデス・ベンツ新型「GLE」メルセデス・ベンツ新型「GLE」が3列シートになって7人乗りになった

目玉となるのは、大幅に室内スペースを拡大し、3列シートを設定、7人乗りとなったことでしょう。また、最新の安全運転支援システムと、インフォテインメントシステム「MBUX」を備えています。

新しい「GLE」はSUVらしい力強さと時代に沿ったラグジュアリー感が満載のエクステリア

新しくなった新型「GLE」では、メルセデス・ベンツのデザイン思考である「Sensual Purity」を具現化することにより、現代の時代に沿ったラグジュアリー感のあるエクステリアになっています。

GLE 300 d 4MATICGLE 300 d 4MATIC

GLE 400 d 4MATIC SportsGLE 400 d 4MATIC Sports(2023年の改良でGLE 450 dへ改名)

GLE 450 4MATIC Sports(ISG搭載モデル)GLE 450 4MATIC Sports(ISG搭載モデル)

日本発売時のラインナップは「GLE 300 d 4MATIC」「GLE 400 d 4MATICスポーツ」「GLE 450 4MATICスポーツ(ISG搭載モデル)」の3種類でした。

フロントを見ると、SUVらしい存在感とパワーが表現された、クローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームのあるデザインを採用しています。

標準モデルとなる「GLE 300 d 4MATIC」では、特徴的なツインルーバーデザインがラジエーターグリル内に装備されていて、太いホイルアーチのライナーとルーフレールがSUVらしさを際立たせています。
また、AMGライン仕様、「GLE 400 d 4MATICスポーツ」、「GLE 450 4MATICスポーツ」はよりスポーティさを強調するため、ダイヤモンドグリルにシングルルーバーと、左右のバンパー下部に2本のフィンが配置されています。

メルセデス・ベンツ新型「GLE」のサイドビューメルセデス・ベンツ新型「GLE」のラグジュアリーなサイドビュー

サイドビューでは力強いCピラーはMクラス時代から変わらず継承しており、リアクォーターのガラスエリアは特徴的なデザインを採用しています。

メルセデス・ベンツ新型「GLE」のリヤビューメルセデス・ベンツ新型「GLE」のリヤビューはワイドさがあふれ出している

リヤのエクステリアでは、Cピラーからリヤコンビネーションランプへの逞しいラインが特徴的で、リヤコンビネーションランプは下部にリフレクターを移動したことで、ボディのワイドさを引き立たせています。

新型「GLE」は先進機能の搭載や快適性をアップしたインテリアになっている

メルセデス・ベンツ新型「GLE」の安全機能メルセデス・ベンツ新型「GLE」の落ち着いたインテリア

前モデルよりもホイールベースが80mm延長されているので、室内空間が広々とし、6ウェイフルパワーシートが標準装備され、40:20:40の分割可倒式バックレストやヘッドレストの高さ調整も電動式になっています。

このフルモデルチェンジで設定された3列目シートは2人掛けで、さまざまなシートアレンジが可能です。3列目シートを使用している際のラゲッジスペースは160リットル、3列目を格納した状態では825リットル、さらに2列目も倒せば最大2,055リットルもの積載スペースを確保できます。また、AIRMATICサスペンションを搭載しているモデルでは、リヤの車高をスイッチ1つで40mm下げることができ、荷物の積み下ろしがより楽になりました。なお2025年6月以降のGLE 300 dでは、3列目シートが有償オプションとなり標準乗車定員は5名です。

新型GLEのインテリアは「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」等のハイテク装備が充実

メルセデス・ベンツ新型GLEのインフォテインメントシステム新型ベンツGLEはMBUXを搭載した最新インフォテインメントシステムを用意

メルセデス・ベンツ新型「GLE」のインテリアメルセデス・ベンツ新型「GLE」の高級感あふれるインテリア

新型「GLE」には、メルセデス・ベンツではお馴染みになってきた対話型インフォテインメントシステムのMBUXを搭載しています。MBUXはAIによる学習機能で、ナビシステムへの目的地の入力や、電話通話、オーディオの音楽の選択やメールなどの入力や読み上げ、各種ヒーターや照明の起動、クライメートコントロールが音声で設定・起動することができます。

MBUXは、AR(拡張現実)ナビゲーションやボイスコントロールに対応し、乗員のジェスチャーや声でマルチな機能を操作する事が可能です。

メルセデス・ベンツ新型GLEのデジタルコックピット2つの12.3型ディスプレイを配置したデジタルコックピット

新型GLEクラスは、ドライバーの正面に配置する2つの12.3インチ高精細ワイドディスプレイを融合させ、デザイン力によってダッシュボード・センターモニター等の水平ラインを強調してデジタルコックピットを完成させています。2026年4月の改良では、これが14.4インチと12.3インチ×2枚を組み合わせた「スーパースクリーン」へと発展しました。

メルセデス・ベンツ新型「GLE」のインテリアメルセデス・ベンツ新型「GLE」のエナジャイジング・コンフォートシステムはドライバーに乗ることの喜びを与える

「エナジャイジング・コンフォート」はシステムを総合的にコントロールできるシステムで、シート設定や照明、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、ミュージックなどをコントロールできます。
モードは「リフレッシュ」「バイタリティ」「トレーニング」から選択可能で、「エナジャイジング・コーチ」機能では走行している時間を総合的に判断して、ドライバーをサポートするモードを提案してくれ、「Garminスマートウォッチ」を装着時にはストレスレベルや睡眠の質などの情報をスマートウォッチから得て、システムに生かされます。

そのほか、「ENERGIZING seat Kinetics」で座っているときのシートのわずかな動きから、姿勢をサポートしてくれるシステムも搭載しています。
テレマティクスサービスの「Mercedes me connect」は標準装備です。

メルセデス・ベンツ新型GLEの空調システム空調システム・操作スイッチ

新型GLEが採用する空調システムや操作スイッチは、ラグジュアリーSUVに相応しいスタイリッシュで高級感のある仕上がりです。

メルセデス・ベンツ新型GLEのセンターコンソールボックス開放感のあるデザインを採用するセンターコンソールボックス

運転席と助手席の間に設置するセンターコンソールボックスは、開放感のある先鋭的なデザインを採用して機能性も追求しています。

メルセデス・ベンツ新型GLEのステアリングホイールパドルシフトが搭載されているステアリングホイール

新型GLEはステアリングを握ったままでマルチ操作を可能とするパドルシフトを搭載します。

メルセデス・ベンツ新型GLEのセカンドシートマッサージ機能などを搭載する新型GLEのセカンドシート

新型GLEが採用するシートは、マッサージ機能や乗員の微妙な姿勢の変化に合わせてシートクッションと背もたれが動いて適切なサポートを行う「ENERGIZING seat Kinetics」を搭載しています。

新型「GLE」には国内初の右直事故防止「アクティブブレーキアシスト」を搭載

新型「GLE」のインテリジェントドライブは、最先端のセンサーシステムを搭載し、事故の回避や被害軽減を図ります。

アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシスト

アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシストは、高速走行時や渋滞の際、前走車との距離を最適にキープし、車線を維持するためのステアリング操作をアシストし、安全性を高めるだけではなく、ドライバーの疲労やストレスを軽減します。

※この機能と自動運転を併せて使用することはできません。一定時間ステアリングから手が離れると警告音が鳴り、ドライバーがステアリングを握らずにいると自動減速・停止をします。

マルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)

マルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)は、片側84個のLEDを制御し、広い範囲を明るく正確に照らします。前走車や対向車がいない場合、自動で約650mを照らすことが可能なウルトラハイビームも搭載しています。ウルトラハイビームが作動するのは約40km/h以上となります。

※上級グレード(発売当初のGLE 400 d 4MATICスポーツ、現在のGLE 450 d 4MATICスポーツ)に標準装備、GLE 300 d 4MATICにはパッケージオプション設定

アクティブブレーキアシスト

アクティブブレーキアシストには、歩行者や飛び出し、右折時対向車検知機能が搭載されていて、前走車や自転車、歩行者との衝突の危険を警告し、ブレーキ圧の補助や、被害軽減ブレーキで衝突を回避し、被害軽減をサポートしてくれます。新たな機能として、右折時に対向車との衝突回避を図る自動ブレーキが加わりました。

※車の速度や雨や霧などの気象状況により、システムが作動しない場合や、作動しても制動力が十分に得られない場合があります。

アクティブレーンチェンジングアシスト&アクティブブラインドスポットアシスト

アクティブレーンチェンジングアシスト&アクティブブラインドスポットアシストは、高速道路上でウインカーを作動させるだけで自動で車線変更をしてくれます。また、通常の車線変更の際に危険回避サポートも行います。

車から降りる際、後方から接近している車に気づかずにドアを開けようとした場合、警告音とインジケーターでドライバーに知らせます。

※アクティブレーンチェンジングアシストは、アクティブステアリングアシストがONの時のみ作動します。

アクティブエマージェンシーストップアシスト

アクティブエマージェンシーストップアシストは、もしもの際にクルマを安全に停止させるシステムです。アクティブステアリングアシストがONの場合にのみ作動するシステムで、両手が一定時間以上ステアリングから離れているのを検知すると警告音が鳴ります。ドライバーがステアリングを握らずにいると、警告音を鳴らしながらゆっくりとクルマを減速させ、完全に停止させます。

緊急回避補助システム

緊急回避補助システムは、ドライバーが車道を横断している歩行者を避けようとしてとっさにステアリングをきるなどの動作で作動するシステムで、衝突を回避しながらスムーズに走行車線に戻れるよう、ステアリング操作をアシストします。ドライバーのステアリング操作によって作動するシステムで、自動ではありませんので注意が必要です。

PRE-SAFE®サウンド

PRE-SAFE®サウンドは、衝突が避けられない際、スピーカーからノイズを短時間発生させ、内耳に鼓膜の振動を伝えにくくし、衝突する際の衝撃音の影響の軽減を図ります。

標準装備として、最新世代の運転支援システムがすべてのモデルに採用されています。特に、国内初となる「アクティブブレーキアシスト」の右折時対向車検知機能は、右折する際にフロントに設置されているステレオマルチパーパスカメラと長距離レーダーセンサーによって、対向車の直進状況を検知します。直進車と衝突の恐れがある場合、10km/h以内のスピードであれば、自動ブレーキが作動し、右直事故を未然に防いでくれます。

新型「GLE」の最新世代の運転支援システム

  • アクティブブレーキアシスト
  • アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
  • アクティブステアリングアシスト
  • 渋滞時緊急ブレーキ機能
  • アクティブレーンチェンジングアシスト
  • アクティブエマージェンシーストップアシスト
  • ドライブアウェイアシスト
  • アクティブパーキングアシスト
  • マルチビームLEDヘッドライト

新型「GLE」のパワートレインはモデルに応じて3つのラインナップ

日本発売時の「GLE」のパワートレインはモデル別に3種類ラインナップされていました。

標準モデルとなる「GLE 300 d 4MATIC」には2.0L直列4気筒ディーゼル直噴ターボエンジンが搭載され、ボディへの振動や騒音を低減し、排気の浄化にも力を入れています。

「GLE 400 d 4MATICスポーツ」には3.0L直列6気筒直噴ディーゼルターボが搭載されています。2ステージターボチャージャーの採用により、全回転域でトルクフルな加速を手に入れています。効率性や環境性能はもちろんのこと、低振動で静粛性も高い1台に仕上がっています。

「GLE 450 4MATICスポーツ」は、3.0L直列6気筒DOHC直噴ターボエンジン+電気モーターが搭載され、新技術となる「48V電気システム」が採用されています。これにより、効率性や快適性、高性能化を手に入れることができます。回生ブレーキでの発電が可能で効率性だけではなく、加速も力強くなっています。エンジン始動時やアイドリングストップからの再スタート時に、高出力な電気モーターによって振動の少ないスムーズなスタートを実現させています。

モデル別に適切なトルク配分が行われ、高いレベルでオンロードとオフロードの性能を両立させた4MATICを採用することで、より快適な走りを実現しています。なお2023年9月のマイナーチェンジで全車がISG搭載となり、2.0Lディーゼルの「GLE 300 d」にもマイルドハイブリッドが加わりました。

日本発売時(2019年6月)の「GLE」のラインナップと販売価格
モデル 300 d 4MATIC 400 d 4MATICスポーツ 450 4MATICスポーツ
(ISG搭載モデル)
エンジン 2.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボ 3.0L直列6気筒直噴ディーゼルターボ 3.0L直列6気筒DOHC直噴ターボ+電気モーター
最高出力 245ps 330ps 367ps
最大トルク 500Nm 700Nm 500Nm
トランスミッション 9速AT
税抜き販売価格 9,540,000円 11,260,000円 11,700,000円

メルセデス・ベンツ新型「GLE」がフルモデルチェンジをする以前の予想はこうだった!

メルセデス・ベンツ新型「GLE」が発売される前、さまざまな情報がありました。見返してみると情報とおりだったり、予想がはずれていたりします。 ぜひ読み比べてみてください。

GLEクラスの新型モデルの発売は2019年 ルーツ車である3代目Mクラスの誕生から、およそ8年のタイミングでフルモデルチェンジを行う可能性が高い

メルセデス・ベンツのGLEクラスの新型モデルは、2018年10月4日~10月15日までの期間中に開催されるパリモーターショーにて一般公開されて、欧州・アメリカ市場で2019年初頭に先行発売され日本市場での発売は2019年夏になると予想します。

W166型・初代GLEクラスは、2011年にデビューした3代目Mクラスが2015年にビッグマイナーチェンジを行った際に車名を変更して誕生した後継モデルです。

2019年に行われる可能性の高いGLEクラスにとっては初めてのフルモデルチェンジは、そのルーツである3代目Mクラスの誕生から数えると約8年のタイミングとなります。

この時期予想はほぼ的中しました。日本での受注開始は2019年6月19日、納車は「GLE 450 4MATICスポーツ」が同日から、「GLE 300 d 4MATIC」は11月以降という順序でした。

フルモデルチェンジで誕生する新型GLEクラスは新たなデザイン哲学「Sensual Purity(官能的な純粋さ)」を追求しながら空力特性も向上

2019年と予想されるフルモデルチェンジで誕生する新型GLEクラスのエクステリアは、メルセデス・ベンツの新たなデザイン哲学「Sensual Purity(官能的な純粋さ)」を追求しながらも、フロントスポイラー等のエアロパーツを配置して空力特性の向上も目指します。

メルセデス・ベンツ新型GLEのフロントグリルベンツ新型GLEの角形のフロントグリル

フロントビューを象徴する8角形のフロントグリルは、クロームメッキラインをワイド化して、ラグジュアリーSUVに相応しいタフで華やかな印象に仕上げます。

メルセデス・ベンツ新型GLEのヘッドライトメルセデス・ベンツのアイデンティティーを感じるヘッドライト

新型GLEクラスのフロント・リヤに装備するランプは、直線と曲線を大胆に組み合わせたブランドデザインを採用します。

メルセデス・ベンツ新型GLEのルーフレール力強いルーフレールも新型GLEのアピールポイント

アクセサリーの追加をサポートするルーフレールは、新型GLEの躍動感と高級感が内在する雰囲気にマッチしていてスタイリッシュです。

メルセデス・ベンツ新型GLEのサイドビューホイールベースは約80mm延長され後席の居住性も増した

次期GLEクラスのホイールベースは、現行モデルよりも80mmほど拡張されます。同車はそれに伴って、オプションで7人乗り・3列シートの設定も可能として、拡大する大人数で乗れるSUVニーズに対応します。

メルセデス・ベンツ新型GLEのリヤビューリヤガラスが傾斜したクーペスタイルSUVが増える中でGLEは王道のSUVスタイルを貫く

テールゲートスポイラーやルーフスポイラー等のエアロパーツを設置し、ダックテールスポイラーを大型化して、エアロダイナミクス性能を追求する新型GLEクラスは、空気抵抗係数であるCd値を現行モデルの0.32から0.29に低減させて、同セグメントの最高数値を実現させます。
新型GLEクラスが採用する空気抵抗を最大限に低減できるボディ設計は、燃費性能の向上・風切り音の抑制にも効果的です。

メルセデス・ベンツ 新型GLEのスペック
GLE 450 4MATIC GLE 300d 4MATIC
全長 4,924mm 4,924mm
全幅 1,947mm 1,947mm
全高 1,772mm 1,772mm
ホイールベース 2,995mm 2,995mm
トランスミッション 9AT 9AT
最高出力 367hp/5,500-6,100rpm 245hp/4,200rpm
最大トルク 51.0kgm/1,600-4,500rpm 51.0kgm/1,600-2,400rpm

次期GLEクラスは48VマイルドハイブリッドやPHEVもラインナップしてパワートレインをマルチ展開させる見込み

GLEはメルセデス・ベンツが長年培ってきた技術を積極的に導入したアウトドア走行を本格的に楽しめるラグジュアリーSUVです。

先代のW166型は、電子制御9速A/TトランスミッションにDOHC V型6気筒ターボエンジンや、DOHC V型8気筒ツインターボエンジンを組み合わせたディーゼル車とガソリン車をラインナップしていました。

2019年に誕生予定の新型GLEクラスは、バージョンアップを行ったそれらエンジンに48V電源とISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッド車と、充電設備を搭載させるPHEVもラインナップさせる見込みです。

新型GLEで発売予定のAMGモデルでは、厳しさを増す燃費規制に応えるために従来よりもダウンサイジングされた4.0Lツインターボチャージャーエンジンを搭載する見込みです。

この予想は概ね当たりました。48VマイルドハイブリッドはGLE 450で導入され、2023年9月の改良で全車へ拡大。PHEVもGLE 350deとして欧州で設定され、2026年4月の改良ではGLE 450eへと発展しています。ただし日本市場にはPHEVが一度も導入されておらず、ここは読みが外れた部分といえます。AMGの4.0LツインターボV8も予想どおり採用され、2026年6月にはフラットプレーンクランクの「M177 EVO」へと進化しました。

次期フルモデルチェンジで誕生するGLEは世界初となるアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」などを搭載して安全性と乗り心地を飛躍

フルモデルチェンジで誕生するGLEは、アクティブ・ステアリング・アシスト等の最新の運転支援システム「ADAS」を搭載するだけではなくて、世界初となるアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」や「Road Surface Scan」を導入する事によって安全性と乗り心地を飛躍させます。

走行中の路面状況をカメラでスキャンして衝撃力の吸収を最適化する「E-ACTIVE BODY CONTROL」は、作動中に発生するエネルギーを有効活用し、エアサスペンションダンパーの各輪を独立制御するシステムを構築させて、車体を上下に振動させてスタック時の脱出サポートも可能とします。

同システムには、カーブの侵入部付近では車体をバイクのように内側に傾けてロールを抑える事で安定走行を実現する効果も備わります。

走行時に前方路面をスキャンする「Road Surface Scan」は、あらかじめ走行する路面の起伏状況をシステムで把握、事前に縦揺れを吸収してコンフォート特性を向上させます。

これらはいずれも実際に採用され、日本でも「eアクティブボディコントロール」装備車が設定されました。

次世代SUVのプラットフォーム「MHA(モジュラー・ハイ・アーキテクチャー)」を採用する新型GLEのホイールベースは約80mm拡張

メルセデス・ベンツのクロスオーバーSUV向けの新世代プラットフォーム「MHA(モジュラー・ハイ・アーキテクチャー)」を採用する新型GLEクラスは、車体の軽量化とボディサイズの拡大を同時に実現させます。

最新のプラットフォームの基で開発される新型GLEクラスのホイールベースは先代モデルよりも80mmほど延長され2,995mmとなりました。それに伴って2列目シートの下部スペースは最大で69mm、上部スペースは最大で33mm拡大しています。
室内空間が拡充された事で、新型GLEはオプションで3列シート・7人乗りモデルの設定が可能となりました。

新型GLEクラスに48VハイブリッドモデルやPHEVモデルが登場すればクラストップレベルの低燃費が実現される可能性が高い

「642型3.0L DOHC V型6気筒ディーゼルターボエンジン」を搭載する先代GLEの燃費はJC08モード比で12.9km/Lでした。

次世代プラットフォームを採用してボディの軽量化を図る新型GLEクラスは、12.9km/Lを超える低燃費を実現すると思われます。

先代ではラインナップされていなかった48Vマイルドハイブリッドモデルや、PHEVモデルが発売されるとなれば、燃費は15km/Lを超えて同クラスのSUVでトップレベルの低燃費を実現する可能性が高いです。

実際のところ、日本仕様のGLEはWLTCモードで13km/L台という水準にとどまっており、「15km/L超」という予想は届きませんでした。日本にPHEVが導入されなかったことに加え、車重の増加と装備の充実が効いた形です。ただし2026年4月の改良で欧州に設定されたGLE 450eは電気走行だけで105kmを走るため、日常域での燃料消費という意味では当時の予想を大きく超える水準に達しています。

Mクラスの後継車種 メルセデス・ベンツ・GLEクラスのモデルチェンジ遍歴

メルセデス・ベンツ・GLEクラスは、ドイツのメルセデス・ベンツがメルセデス・ブランドで展開している高級SUVです。GLEという車名になってからの世代で数えると、現行W167型は2代目にあたります。

メルセデス・ベンツ・GLEクラス 初代 W166/C292型(2015年~2019年)

2015年1月、Mクラスがマイナーチェンジを実施して名称をGLEに変更。日本市場には10月に販売を開始します。
2016年4月には派生モデルのGLEクーペも登場しました。
2017年10月、「Mercedes-AMG GLE 43 4MATIC」「Mercedes-AMG GLE 43 4MATIC Coupé」の一部改良と、「Mercedes-AMG GLE 43 4MATIC Coupé」に右ハンドルの追加と共に、100台限定の特別仕様車「GLE 350 d 4MATIC Coupé Sports OrangeArt Edition」を発表。

メルセデス・ベンツ・GLEクラス 2代目 W167/C167型(2019年~)

2019年6月19日、フルモデルチェンジで2代目に。室内空間が拡大されて3列シートで7人乗り仕様となり、パワートレインも全面刷新されました。
2020年5月、「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+」を追加。6月11日にはGLEクーペが日本発売となり、「GLE 400 d 4MATIC Coupé Sports」と「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ Coupé」の2本立てでスタート。12月15日にはトップパフォーマンスモデルの「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+」と「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+ Coupé」が追加発売されています。

2023年9月27日のマイナーチェンジで全車マイルドハイブリッド仕様に。「GLE 400 d 4MATIC Sports」は「GLE 450 d 4MATIC Sports」に、「GLE 400 d 4MATIC Coupé Sports」は「GLE 450 d 4MATIC Coupé Sports」に改名しました。11月20日には「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+」「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+ Coupé」にもマイナーチェンジが施され、11月28日には一部仕様変更と価格改定が実施されています。

2024年11月8日、特別仕様車「エディション ブラックスターズ」を設定。GLE 450 d 4MATIC Sportsベースが1530万円で限定100台、同クーペが1565万円で限定100台の設定でした。

2025年6月23日、新グレード「GLE 450 d 4MATIC Sports Core」(1378万円)と「同クーペ Sports Core」(1393万円)を追加し、「GLE 300 d 4MATIC」の価格を1268万円から1147万円へ改定。
2025年12月16日、新グレード「Night Edition」を追加(GLE 450 d 4MATIC Sports Night Edition 1482万円、同クーペ1518万円)。

2026年4月1日、GLEとGLEクーペが2度目のマイナーチェンジを本国で発表。約3,000点のパーツを刷新し、スーパースクリーンと18インチARヘッドアップディスプレイを採用しました。
2026年6月16日、「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+」「同クーペ」と「GLS 63 4MATIC+」が改良され、フラットプレーンクランクの新型V8「M177 EVO」+48V ISG 2.0で612hp/850Nmを発生する仕様となりました。

メルセデス・ベンツ・GLEクラスのモデルチェンジ遍歴
メルセデス・ベンツ・GLEクラスのモデル 販売年表
初代 W166/C292型 2015年~2019年
2代目 W167/C167型 2019年~(2023年・2026年にマイナーチェンジ)

GLEは大幅改良で戦い続ける 3列シート7人乗りのラグジュアリーSUV市場での立ち位置

ベンツGLE

2019年にフルモデルチェンジしたGLEクラスは、新たなプラットフォームを導入してホイールベースを延長し、3列シート7人乗りを可能としました。安全装備やコネクティビリティも充実させ、ミドルクラスのラグジュアリーSUVとしての完成度を大きく引き上げたモデルです。

そこから7年、GLEはフルモデルチェンジではなく2度のマイナーチェンジで戦い続ける道を選びました。2023年の改良で全車を電動化し、2026年の改良では約3,000点を刷新してスーパースクリーンとPHEVを手に入れています。BMW X5の次世代モデルが控えるなか、既存の骨格を磨き上げて応えるという判断は、W167型の設計の素性がそれだけ良かったことの裏返しでもあるでしょう。日本市場への改良モデル導入がいつになるのか、そこが次の注目点です。