Gクラスがモデルチェンジ!キープコンセプトで悪路走破性が進化
実に約39年ぶりにフルモデルチェンジを行ったメルセデス・ベンツのSUVGクラスのモデルチェンジ後の姿が2018年1月14日から1月28日まで開催しているデトロイトモーターショーで世界初披露されました。
公開された新型Gクラスのエクステリアは唯一無二の無骨さを持つキープコンセプトです。日本の販売価格は15,620,000円~でオフロード専用モードの「Gモード」も搭載しています。
2018年6月6日に日本でも受注が始まったメルセデス・ベンツ新型Gクラスのエクステリアやインテリア、搭載エンジンや装備、価格帯や発売日などをチェックしていきましょう。
Gクラスにゴールドアクセントを各所に施す限定モデルのグランドエディションを2024年2月に発表
マットブラックにゴールドアクセントのエクステリアが特徴のGクラス グランドエディション
メルセデスベンツのGクラスへマットペイントのブラックとゴールドアクセントが目を引く特別仕様車AMG G 63 Grand Edition(AMG G 63 グランドエディション)の追加を2024年2月28日に発表。
艶のないマットペイントのマグノナイトブラックをボディカラーに採用し、ウインカーなどもブラックスモーク仕様になり、エクステリアに配したゴールドアクセントとの相性も抜群です。
Gクラス グランドエディションの販売価格は32,000,000円で日本全国235台の限定販売。
内訳は左ハンドルモデルが95台と、右ハンドルモデルが140台、納車予定は2024年3月以降とのことです。
GクラスをダウンサイジングしたリトルGクラスの存在を発表 発売は数年先になるとのこと
Gクラスは世界中にファンがいる本格派オフローダーですが、GクラスをダウンサイジングしたリトルGクラスの投入を示唆するティザーイメージをメルセデスベンツが公式発表。
販売は数年先になるとのことで、日本でも2024年ランドクルーザーミニ(ランクルミニ・ランッドクルーザーFJ)販売の噂が流れるなど、グローバルで本格オフローダーのダウンサイジングモデルが流行する可能性もあるのではないでしょうか。
特別仕様車「メルセデスAMG G 63 マグノヒーローエディション」がマットカラーを含む新色追加で2022年7月28日登場
- AMG G 63 グリーンヘルマグノ
- AMG G 63 マグノコッパーオレンジ
- AMG G 63 マグノオパリスホワイト
- メルセデスAMG G 63 マグノヒーローエディションのインテリア
メルセデスベンツのGクラスにマットカラーの新外装飾と、ブラックカラーのワンポイントが施された特別仕様車の、「メルセデスAMG G 63 MagnoHero Edition」を2022年7月28日に発表しました。
新しいボディカラーはグリーンヘルマグノ、マグノコッパーオレンジ、マグノオパリスホワイトの3色で、マグノオパリスホワイトには右ハンドル仕様が用意されています。
メルセデスAMG G63 マグノヒーローエディションはマットブラックペイントの22インチアルミホイールも装備しており、タフな印象を与えるデザインに仕上がっています。
価格は2860万円からで、全国のメルセデスベンツ正規販売店で予約注文を受け付けています。
メルセデス・ベンツが「メルセデスAMG G 63 STRONGER THAN TIME Edition」を250台限定で発売
メルセデスAMG G 63ストロンガーザンタイムエディションのエクステリア
メルセデス・ベンツは2020年3月24日、メルセデスAMG G 63の限定モデル「STRONGER THAN TIME Edition(ストロンガーザンタイムエディション)」を発売しました。パワートレインにはベースモデル「メルセデスAMG G 63」と同様、4.0L V8直噴ツインターボエンジン「M177」(最高出力585PS(430kW)、最大トルク 850Nm)が搭載されています。
250台限定発売で、ボディカラーは「ダイヤモンドホワイト(150台)」と「マグノナイトブラック(100台)」の2種類を用意。エクステリアにはシルバーシャドウのアクセントカラーが散りばめられており、足元には22インチの大径アルミホイールを装着します。
メルセデスAMG G 63ストロンガーザンタイムエディションのインテリア
ブラックやチタニウムグレーのナッパレザーを採用し、ラグジュアリーに仕立てられたストロンガーザンタイムエディションの車内。フロントシートにはシートベンチレーターやシートヒーター、リラクゼーション機能などを搭載します。
標準仕様ではオプション扱いとなる「AMGエクスクルーシブパッケージ」、カーボントリムを配した「AMGカーボンインテリアトリム」も特別装備されます。
さらに、走行距離無制限で保証される「メルセデス・ケア」プログラムが新車購入から3年間適用。メルセデス・ケア期間中、3回まで無料で利用できるカーシェアサービス「シェアカー・プラス」も用意されています。
ステアリング | 左 | |
---|---|---|
ボディカラー | ダイヤモンドホワイト | マグノナイトブラック (+180,000円) |
販売台数 | 150台 | 100台 |
価格 | 24,500,000円 |
メルセデスAMG G63シガレットエディションがマイアミ国際ボートショー2020に出展!
メルセデスAMG G63シガレットエディションのエクステリア
メルセデス・ベンツは、アメリカで開催したマイアミ国際ボートショー2020で「Mercedes-AMG G 63 Cigarette Edition(メルセデスAMG G63シガレットエディション)」を世界初公開しました。
メルセデスAMG G63シガレットエディションは、シガレットレーシングがメルセデスAMGとコラボしたパワーボート「チーム59 Tirranna AMG エディション」をモチーフとした一台です。
パワートレインは最大出力585hp/6000rpm、最大トルク86.7kgm/2500~3500rpmを発揮する4.0L V型8気筒ガソリンツインターボにAMGスピードシフトTCT 9Gの組み合わせ。駆動方式は4MATIC、0~100km/h加速4.5秒、最高速220km/hに到達します。オフロード走行専用モード「Gモード」を設定し、悪路走破性を底上げしています。
ブラックメタリックボディに組み合わせた特別感のあるゴールドデザインのAMGダイヤモンドパターンが特徴です。足元には22インチの鍛造ホイールが装着され、こちらにもゴールドのアクセントカラーを取り入れています。
その他、精悍なダーククロームのラジエーターグリルやAMGナイトpackage、マットブラックの彩度エントリーボード、バンパーガード、グロスブラックの車両ロゴを採用します。
メルセデスAMG G63シガレットエディションのインテリア
インテリアはダークブルーとマキアートベージュのコンビカラーを設定。ナッパレザー素材でラグジュアリーな仕立てです。スポーティーなステアリングにはカーボンファイバーやダークカーボンナッパを採用。ステアリングに搭載されるボタンはタッチセンサー式です。
フルデジタルコックピットは1枚のガラスカバーで2つの12.3インチのディスプレイを統合し、多彩な情報をドライバーにわかりやすく表示します。「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」など、ディスプレイのデザインも自分好みにカスタマイズが可能です。
メルセデス・ベンツの本格オフロード車GクラスにEVモデルが登場
- Concept EQG
- Concept EQG
- Concept EQG
- Concept EQG
- Concept EQG
メルセデス・ベンツが今後、GクラスにEVを設定。
Gクラスは2019年で誕生40周年を迎えており、スクエアなエクステリアに悪路走行性能を両立したフラグシップSUVです。ダイムラーのCEOであるオラ・ケレニウスがGクラスのEVモデルを市販化すると言及、ジャパンモビリティショー2023にてConcept EQGを展示しました。
メルセデス・ベンツが「Gクラス」に40周年特別記念モデル Gクラス「Stronger Than Time Sdition」発表
メルセデス・ベンツが「Gクラス」の40周年特別記念モデル Gクラス「Stronger Than Time Sdition」を発表
メルセデス・ベンツは、1979年にデビューした「Gクラス」が誕生40周年を迎えるにあたり、40周年特別記念モデルとなる、Gクラス「Stronger Than Time Sdition」を発表しました。
メルセデス・ベンツ40周年特別記念モデル Gクラス「Stronger Than Time Sdition」を発表
Gクラス「Stronger Than Time Sdition」は、「G400d」「G500」「AMG G63」をベースとして特別グレードとして設定されたもので、「G400d」「G500」にはAMG Lineエクステリアパッケージと「Stronger Than Time」バッジが標準装備されており、特別感があります。
足元は大口径20インチのブラックペイントが施されたAMGアルミホイールやランニングボード、スペアホイールカバーも装備されています。
40周年特別記念モデル Gクラス「Stronger Than Time Sdition」のステンレスプレートとカーテシーテープが特別感満載
さらに特別感を味わえるのは、ドアサイドシルに施された「Mersedes Benz G」のステンレスプレートと、ドアを開けた際に浮かび上がる「Stronger Than Time」のカーテシーテープでしょう。ドアの開閉が誇らしくなる仕様になっています。
その他の特別機能の標準装備は、LEDヘッドライトやドライビングアシストパッケージ、Burmsterステレオとサンルーフになります。
40周年特別記念モデル Gクラス「Stronger Than Time Sdition」の高級感あふれるインテリア
Gクラス「Stronger Than Time Sdition」のインテリアデザインは3種類のラインナップがあり、全ラインナップにレザーハンドル、インストルメントパネル周囲にはナッパレザーを採用しています。
Gクラス「Stronger Than Time Sdition」のインテリアラインナップ
- ゴールドステッチオープンポアブラッシュクアッシュウッドトリム&ブラックナッパレザー
- 淡褐色ウッドトリム&マッキアートベージュとヨットブルーレザー
- ピアノブラックラッカー入りマッキアートベージュ&ラウンジレッド
Gクラス「Stronger Than Time Sdition」の「AMG G63」ベースの特別仕様車では、ほかとは違う特別な装備が施されています。
「AMG G63」ベースの特別仕様車の標準装備
- ダーククロームグリル
- ランニングボード(マットクローム仕上げ)
- エキゾーストパイプ(マットクローム仕上げ)
- ミラーキャップ
- フロント・リヤバンパーの一部
- スキッドプレート
- スペアホイールカバー
- 5セットのツインスポークオールテレーンタイヤ
- 22インチAMGホイール(マットブラック仕上げ)
「AMG G63」ベースのGクラス「Stronger Than Time Sdition」のインテリアは、カーボンファイバトリムを使用したブラックとチラニウムグレーパールのツートンカラーのナッパレザーを採用しています。
Gクラス「Stronger Than Time Sdition」は急勾配でも無理なくのぼれる
オフロード向きのアダプティブダンパーを採用していて、急斜面も無理なく上ることができます。また、AMG Trail Packageをオプション設定することも可能です。
どんな悪路でも問題なく走行できる
Gクラスは川や大きな水溜りでも走行可能
状態の悪い悪路でも難なく走行でき、深さのある川を横切るのも問題なくでき、走行性やパワーのレベルが違うことを実感させられます。
ベンツGクラスのディーゼルモデル「G 350 d」が2019年4月4日に日本発売
Gクラスのディーゼルモデルが2019年4月4日に追加
新型Gクラスにディーゼルモデルが追加されました。パワートレインは最高出力210kW(286PS)/3,400rpm-4,600rpmで、最大トルクは600Nm(61.2kgfm)/1,200rpm-3,200rpmを発揮、メルセデス・ベンツのフラッグシップセダンSクラスにも採用する最上級クリーンディーゼルエンジンを搭載しました。
販売価格は11,700,000円で、納車が始まるのが2019年7月から開始しました。ベンツGクラスは2018年に日本に上陸してから1年のタイミングでディーゼルモデルを追加、また2021年5月19日には上位モデルのG 400 dを追加設定しています。
日本はディーゼル需要が高いため新型Gクラスの販売台数のテコ入れに最適なモデルになるでしょう。
新型Gクラスはキープコンセプトながらボディサイズを拡大
Gクラスのモデルチェンジ後のエクステリアは、従来型のW463とほぼ変わらず本格オフローダーらしい四角いボディをまとっています。
ヘッドライトには丸いLEDが装備されていてデイライトの役割も果たしてくれます。メインのライトはプロジェクター式のLEDが装備されていると考えられ、とても明るく見やすいライトになりました。
サイドビューはオフローダーらしい頑丈なイメージがあり、乗降しやすいようにサイドステップも取りつけられています。フェンダーアーチとタイヤの隙間が大きく開いていて、高低差の大きいガレキ道などでも無理なく走っていけます。
リアビューは、メルセデス・ベンツのロゴが入ったスペアタイヤケースが装備されていて、リヤコンビネーションランプがバンパー上に設置されています。
また、フロントサスペンションがリジットアクスル式から、独立懸架サスペンションに変更されていて、ストロークが大きく設定されているのでオフロードだけではなくオンロードでの乗り心地も向上しています。
大きなエクステリアの変化はボディサイズを拡大したことです。
デザイン面では39年間フルモデルチェンジされなかったことが証明する通り「完成」されたGクラスですが、今回のモデルチェンジでは全長を242mm、全幅を71mm、ホイールベースを40mm拡大しています。
そのため従来型のGクラスよりも室内が広く使え、利便性が高まりました。
ボディサイズを拡大したことで車両重量が増えると思いきや、新型Gクラスはフェンダーやボンネットやドアなどエクステリアの各所を超高張力スチールやアルミニウムを素材にすることで約170kg軽量化されました。
軽量化は燃費性能やハンドリングにも影響するため歓迎される進化と言えます。
新型Gクラス | 従来型Gクラス | |
---|---|---|
全長 | 4,817mm | 4,575mm |
全幅 | 1,931mm | 1,860mm |
全高 | 1,969mm | 1,970mm |
ホイールベース | 2,890mm | 2,850mm |
車両重量 | 約2,390kg | 2,560kg |
最低地上高 | 241mm | 235mm |
ラゲッジスペース | 667~1,941L | 480~2,250L |
ディパーチャーアングル | 30度 | 29度 |
アプローチアングル | 31度 | 30度 |
ランプブレークオーバーアングル | 26度 | 25度 |
渡河水深 | 700mm | 600mm |
新型Gクラスはフルモデルチェンジで新設計のラダーフレームを採用したことで走りが進化
また、本格的オフローダーの側面もあるGクラスは今回のフルモデルチェンジで3.4mm厚のスチール鋼板を「ロの字型」にして制作した新設計のラダーフレームを採用しています。
MAG溶接で仕上げられたラダーフレームは、強度や剛性はもちろんドライバーの安全性も確保しています。
AMGと共同開発したサスペンションも新設計のラダーフレームに直接取り付けられるため目に見えない進化をダイレクトに感じることができるでしょう。
新型Gクラスのインテリアには12.3インチのディスプレイを2枚採用
モデルチェンジ後のGクラスのインテリアで注目されるのがインパネに配置されるインフォテインメントディスプレイで、12.3インチの高精細ディスプレイが横に2枚配置される未来感たっぷりのコクピットに進化したことです。
これはメルセデス・ベンツのSクラスに搭載されたインフォテインメントディスプレイでスピードメーターやタコメーター、ナビゲーションや車両情報を表示します。
センターコンソールには最新のエアコンルーバー形状、電子制御式デフロックスイッチ、アナログ時計などが配置されています。
黒基調のインテリアのほかにも、アイボリーやブラウンを基調としたインテリアも用意されていて、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。黒基調のインテリアは30代などの若年層、ブラウン基調のインテリアは50代などの年長者に似合います。
日本で発売されるフルモデルチェンジ後の新型Gクラスは2つのパワートレインを用意
2018年6月6日時点で日本に導入される新型Gクラスのパワートレインは気筒休止システムを搭載した型式M176の4.0L V型8気筒ツインターボエンジンと、メルセデスAMGが独自開発した型式M177の4.0L V型8気筒ツインターボエンジンの2つが用意されています。
G550に搭載されるのがM176エンジンで最高出力421psを発揮します。
パフォーマンスモデルのメルセデスAMG G63には最高出力585psを発揮するモンスターエンジンM177を搭載します。
また、欧州で販売されている直列6気筒のディーゼルエンジンを搭載するG400dは日本発売時には未導入で、遅れて日本市場に追加されるのか、そもそもディーゼルエンジンは導入されないのか、はっきりした情報はありません。
2019年にはV型6気筒ハイブリッドエンジンが搭載される予定もあるため、パワートレインの今後のラインナップに注目しましょう。
G550 | AMG G63 | G400d(日本未導入) | |
---|---|---|---|
型式 | M176 | M177 | – |
種類 | DOHC V型8気筒 ツインターボ | 直列6気筒 | |
排気量 | 3.982L | 2.9L | |
最高出力 | 421PS | 585PS | 340PS |
最大トルク | 610Nm | 850Nm | 700Nm |
フルモデルチェンジで路面状況や使う環境によりGクラスを最適化するダイナミックセレクトに「Gモード」が追加
センターコンソールに備えられている電子制御式ディファレンシャルロックのスイッチは、従来通り設置されていて、センターデフ・フロントデフ・リヤデフの3つを設定することができます。
これらの他にエンジンやトランスミッションの動力部、サスペンションなどの足回り、ステアリングの挙動や運転支援システムを最適化する「ダイナミックセレクト」を搭載しています。
走行路面の状況や使う環境に応じて簡単にチューンできるため安全に楽しく運転できます。
フルモデルチェンジでこのダイナミックセレクトへ新たに「Gモード」が追加されました。
従来型Gクラスに搭載されていた「コンフォート」「スポーツ」「エコ」「インディビジュアル」ですが新たに搭載された「Gモード」はオフロードに最適化されているのが特徴です。
フルモデルチェンジにより渡河水深が100mm伸び、オフロード色が強くなった新型Gクラスに相応しい走行モードだと言えます。
オフロード専用のGモードでは、ダンパーやステアリング操作、アクセルが不整地向けのセッティングになり更に悪路走破性を高めることができます。
フルモデルチェンジをした新型Gクラスは15,620,000円~
モデルチェンジしたGクラスの発売日は欧州で2018年6月に受注開始、日本でも2018年6月6日に受注が始まりました。気になる価格帯は、アメリカで130,532ドルからの値段で設定されています。
受注開始された日本では新型GクラスはガソリンモデルのG550とメルセデスAMG G63の2モデルがラインナップしていて、従来型のGクラスも継続販売されています。新型Gクラスと従来型Gクラスの販売価格を紹介します。
新型Gクラス | 従来型Gクラス | |
---|---|---|
G550 | 15,620,000円~ | 15,930,000円~ |
メルセデスAMG G63 | 20,350,000円~ | 20,760,000円~ |
G350d | – | 10,800,000円~ |
メルセデスAMG G65 | – | 35,640,000円~ |
「ゲレンデヴァーゲン」の頭文字をとったベンツ・Gクラスのモデルチェンジ遍歴
Mercedes・ベンツ・Gクラスは、ドイツのメルセデス・ベンツがメルセデス・ベンツブランドで展開している高級SUVです。軍用車両のゲレンデヴァーゲンを市販型にアレンジしたのがGクラスのもととなっています。軍用車用のモデルもラインナップされていますが、ここでは割愛します。
ベンツ・Gクラス W460型/1979年~1990年
軍用車両として企画されたゲレンデヴァーゲンは、フランス市場で「プジョー・P4」として生産されていました。ドイツでは1981年からGクラスの販売を開始しています。
日本では1983年に「300GD」のショート、ステーションワゴン、キャンバストップが少数輸入精度を利用して導入されています。
1985年、「300GD」が輸入され、1987年1月には「230GE」が導入されました。
1988年モデルに、右ハンドルで4ATの廉価版「230GEアンファング」と最上級グレードの「230GEロング」が追加設定されました。
1990年、「230GEプレディカートショート/ロング」の4ATが輸入されました。左ハンドル、右ハンドルどちらの設定もありました。
1991年、マイナーチェンジを実施。ボディーカラーを同色にヘッドライト周辺のカラーを変更。フェンダーアーチモールが標準装備になりました。大型化されたバンパーにフォグランプが埋め込まれ、アルミニウムホイールも新しく設定されました。
ベンツ・Gクラス W463型/1990年~2018年
1989年にフルモデルチェンジを発表してフルタイム4WDに。オーバーフェンダーと再度ステップが装備されました。1995年から3年間、「G36 AMG」が販売されていました。日本へは90台程度の輸入でした。
2006年、Mercedes・ベンツでは最上級クロスオーバーとして、「GLクラス」が発売され、「Gクラス」と入れ替えのモデルではなかったため生産は続けられましたが、2011年5月の「BA3ファイナルエディション」の発売を最後に、ショートボディの生産が終了しました。
世界限定446台で「500GE」が発売され、日本への割り当ては50台でした。正規輸入で、AMGでボアアップした「500GE-6.0」も数台導入されました。
ベンツ・Gクラス W463A型/2018年~
2018年6月、日本仕様車が発表され、「G550」「メルセデス AMG G63」のモデルが用意されました。
2019年4月には、ディーゼル搭載車の「G350d」と、5月までの期間限定の特別仕様車「Mercedes-AMG G63 Edition Matt Black」を発表。
2020年3月、特別仕様車「Mercedes-AMG G63 STRONGER THAN TIME Edition」が、ダイヤモンドホワイト限定150台、マグノナイトブラック限定100台で発売。7月には特別仕様車「manufaktur Edition」を発売。
2021年5月、新モデルとして「G 400 d」を追加発売。
2022年3月、イギリスのスケートボード&ストリートウェアブランドの「PALACE SKATEBPARDS」とのコラボ、特別仕様車「AMG G63 PALACE Edition」を世界限定1台で発表。購入権はオークションとされ、ローレウス・スポーツ。フォー・グッド財団に売上金の一部が寄付されました。7月にはAMG創業55周年記念モデルの特別仕様車「AMG G63 Edition」55」「AMG G63 Magno Hero Edition」が発売されました。
2024年2月、限定車「メルセデスAMG G63 グランドエディション」を発表しました。左ハンドル95台、右ハンドル140台の計235台限定で、専用の22インチAMGアルミホイールや専用デカールを装着。
日本でのGクラス | 販売年 |
---|---|
300GE/300GEロング | 1991年 |
500GEロング | 1993年 |
G36AMGロング/G36AMG | 1995年 |
G320カブリオ | 1997年 |
G500/G500ロング/G500クラシック/G500カブリオ/G55AMGロング | 1998年 |
特別仕様車G550ロングエディションセレクト | 2011年 |
特別仕様車G550ロング“mastermind Limited”/G63AMGロング/G635AMGロング | 2012年 |
特別仕様車G500ナイトエディション G350BlueTEC |
2013年 |
G63AMG 6×6 35周年特別仕様車 |
2014年 |
特別仕様車G350 BlueTEC Edition ZEBRA/特別仕様車G500 エメラルドブラックリミテッド | 2015年 |
特別仕様車G500 4×4 2/特別仕様車Mercedes-AMG G 63 Edition 463/Mercedes-AMG G 65 Edition 463 | 2016年 |
特別仕様車Mercedes-AMG G 63 50th Anniversary Edition/特別仕様車G 350 d designo manufaktur Edition/Mercedes-AMG G 63 Exclusive Edition | 2017年 |
特別仕様車G 350 d Heritage Edition/G 550 designo Magno Edition | 2018年 |
ベンツ・Gクラスのモデル | 販売年表 |
---|---|
W460型 | 1979年~1990年 |
W463型 | 1990年~2018年 |
W463A型 | 2018年~ |
モデルチェンジしたGクラスはコンセプトを変えず安定した定番車に
メルセデス・ベンツのGクラスは、初代モデルが1979年頃と歴史のある車で、約39年ぶりのフルモデルチェンジを果たしました。キープコンセプトで発表されたW464型Gクラスは、四角いエクステリアに魅了された根強いファンがいるためと思われます。
外国のみならず日本でも大人気のGクラスは、月に1台以上は売れる定番車となりつつあります。ラダーフレームを装備した悪路走破性も高い1台なので雪の降り積もる地域でも楽に乗りこなせますし、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツ、キャンプなどのアウトドアにも行ける便利な1台です。
Gモードを搭載し、フロントがリジットアクスルから独立懸架に変わり乗り心地も良くなった新型Gクラスの日本発売は2018年6月6日です。買い替え需要も発生するであろうモデルチェンジ後のGクラスの発売が楽しみです。