ベンツ AMG

メルセデスAMG 全クラス一覧 歴代モデルと2026年現行状況まとめ V12全廃・PHEV化・生産終了を解説

AMGの各モデルは今どうなった? CLSクラスとSLCクラスは生産終了、V型12気筒のG65・SL65・S65も廃止済み。C63やS63、GTはPHEVへ、A45やGLA45は2.0L直4で420PS超へ進化しました。歴代スペックと現行モデルの違いをクラスごとに整理して解説します。

メルセデスAMG 全クラス一覧 歴代モデルと2026年現行状況まとめ V12全廃・PHEV化・生産終了を解説

メルセデス・ベンツのAMGモデル各クラスまとめ【歴代の主要モデルと現行状況】

AMGとは、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルのブランドです。ベース車両よりも強化されたエンジンや専用チューニングのサスペンションを搭載し、街乗りからサーキットまで幅広く対応するスポーティな走りを実現しています。

「通常モデルより速いメルセデス・ベンツに乗りたい」「ハイパフォーマンスな車を体験したい」という方に向けて、メルセデス・ベンツAMGをクラスごとに紹介します。
なお本記事で写真とともに取り上げるモデルの多くは、登場から年月が経っており、現在では世代交代・改名・生産終了を迎えたものが含まれます。各項目では「そのモデルの解説」に加えて「現在(2026年時点)の状況」も添えていますので、あわせてご覧ください。V型12気筒モデルの全廃や、F1由来技術を用いたPHEV化など、AMGを取り巻く状況は大きく変わっています。

AMG A45 4MATIC

AMG A45 4MATICのエクステリア

プレミアムコンパクトカー「Aクラス」のAMGラインが「A45 4MATIC」です。写真は先代(W176型)で、2,000ccの直噴ツインターボエンジンを搭載し、最高出力381PS・最大トルク475Nmを発揮。ベースモデルのA180 Styleと比べると最高出力・最大トルクともに約2倍の性能を誇りました。ハンドル設定は右ハンドルのみ、乗員定員は5人です。

4輪駆動システムを搭載し、フロントにはマクファーソン式、リアに4リンク式を採用したスポーツサスペンションを装備。モードセレクトダイヤルには街乗り向けの「Comfort」、スポーツ走行向けの「Sport」「Sport+」、さらにサーキット専用の「RACE」モードが用意され、用途に応じた走りを楽しめました。

【現在の状況】この381PS版はW176型のもので、現在は次世代のW177型へ移行済みです。現行のトップグレードは新開発の2.0L直4「M139」を積む「A45 S 4MATIC+」で、最高出力は420PS超へと引き上げられています。エントリーAMGとして「A35 4MATIC」も設定されます。なお、Aクラス自体は将来的に新型コンパクトへと置き換えられる見通しで、内燃機関AMGコンパクトの一つの節目を迎えつつあります。

AMG A45 4MATIC諸元(先代W176型・当時の諸元)
全長 4,370mm
全幅 1,780mm
全高 1,420mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,560kg
最低地上高 100mm
最小回転半径 5.1m
エンジン 直列4気筒ターボ
排気量 1,991cc
最高出力 381PS/6,000rpm
最大トルク 475Nm/2,250~5,000rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車種カテゴリー プレミアムコンパクトカー「Aクラス」のAMGライン
特徴 A180 Styleの約2倍の最高出力・最大トルクを誇る高性能仕様(先代W176型)
走行特性 街乗りからサーキットまで幅広く対応する走行モードを搭載
ドライブモードの魅力 日常用の「Comfort」からスポーツ走行用「Sport」「Sport+」、本格的な「RACE」モードまで切替可能
サスペンション特性 マクファーソン式+4リンク式の組み合わせで安定性とスポーツ性能を両立
現行モデル W177型「A45 S 4MATIC+」(M139型2.0L直4、420PS超)へ移行済み。「A35 4MATIC」も設定

AMG C43

AMG C43セダンのエクステリアセダン(当時)

AMG C43ステーションワゴンのエクステリアステーションワゴン(当時)

AMG C43クーペのエクステリアクーペ(当時)

AMG C43カブリオレのエクステリアカブリオレ(当時)

CクラスのAMGラインの1つが「AMG C43」です。写真の世代(W205型)は3,000ccのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力367PS・最大トルク520NmはベースモデルのC180の約2倍の性能を発揮していました。当時はセダン・ステーションワゴン・クーペ・カブリオレの4種類のボディタイプが用意され、ハンドル設定は左右両対応、乗員定員は5人でした。

4MATICの4輪駆動システムを搭載し、サスペンションはフロントに4リンク式、リアにマルチリンク式を採用。ドライブモードは「Eco」「Comfort」「Sport」「Sport+」の4種類を備え、制動力の高い専用ブレーキ(フロント360mmベンチレーテッドディスク、リア320mmベンチレーテッドディスク)も装備していました。

C43のブレーキシステムC43のブレーキシステム

【現在の状況】現行のC43(W206型)は、パワートレインが大きく変わり、V6から2.0L直4ターボ(M139型)+電動排気ターボチャージャーを組み合わせたマイルドハイブリッドとなり、最高出力は400PS超へと高められています。また、クーペとカブリオレはCクラスから独立した新型「CLE」へと移行したため、現行C43はセダンとステーションワゴンが中心です。

AMG C43 4MATICセダン諸元(W205型・当時の諸元)
全長 4,715mm
全幅 1,810mm
全高 1,435mm
ホイールベース 2,840mm
車両重量 1,710kg
最低地上高 115mm
最小回転半径 5.7m
エンジン V型6気筒ツインターボ
排気量 2,996cc
最高出力 367PS/5,500-6,000rpm
最大トルク 520Nm/2,000~4,200rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
車種ラインナップ(当時) セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4種類を展開
特徴 C180の約2倍の性能を誇る高性能モデルで、幅広いボディタイプに対応
駆動システム AMG専用チューニングを施した4MATICフルタイム4輪駆動システムを搭載
ドライブモード 「Eco」「Comfort」「Sport」「Sport+」の4種類を切替可能で用途に応じた走行が可能
サスペンション フロント4リンク式、リアマルチリンク式で安定感とスポーツ性を両立
ブレーキシステム フロントに360mm、リアに320mmのベンチレーテッドディスクを採用し高い制動力を確保
現行モデル W206型は2.0L直4+電動排気ターボのマイルドハイブリッド(400PS超)へ刷新。クーペ・カブリオレは新型「CLE」へ移行

AMG C63/C63S(旧型)と現行モデルについて

AMG C63セダンのエクステリアセダン(旧型)

AMG C63ステーションワゴンのエクステリアステーションワゴン(旧型)

AMG C63クーペのエクステリアクーペ(旧型)

AMG C63カブリオレSのエクステリアカブリオレS(旧型)

写真は旧型のC63/C63Sです。旧型は4,000ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、C63が最高出力476PS・最大トルク650Nm、上位のC63 Sは最高出力510PS・最大トルク700Nmを発揮していました。駆動方式はFRを採用し、「ダイナミックエンジンマウント」、C63には機械式、C63 Sには電子制御式のLSD、湿式多板クラッチを採用した7速ATを装備していました。

なお、現行モデルはフルモデルチェンジにより大きく刷新されています。現行のAMG C63 S Eパフォーマンスは、2.0L直列4気筒ターボエンジン+電気モーターを組み合わせたPHEVモデルとなり、2023年に日本で発売されました。F1由来の電動ターボ技術を採用し、システム最高出力680PS・最大システムトルク1,020Nmと、旧型V8モデルを大きく上回る性能を実現しています。ボディタイプはセダンとステーションワゴンの2種類で、クーペ・カブリオレは前述のCLEへと移行しました。

AMG C63セダン諸元(旧型参考値)
全長 4,755mm
全幅 1,840mm
全高 1,430mm
ホイールベース 2,840mm
車両重量 1,790kg
最低地上高 115mm
最小回転半径 5.4m
エンジン V型8気筒ツインターボ(旧型)
排気量 3,982cc
最高出力 476(510)PS/5,500-6,000rpm
最大トルク 650(700)Nm/2,000~4,200rpm
駆動方式 FR
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左

※()内はC63 Sの数値。上記は旧型の諸元です。現行モデル(C63 S Eパフォーマンス)はPHEVとなり仕様が異なります。

車種ラインナップ(旧型) セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレSの4種類
現行モデルの変更点 2023年のモデルチェンジにより、V8エンジンから2.0L直4+電気モーターのPHEVへ刷新。システム出力680PS、最大トルク1,020Nmと大幅パワーアップ
駆動方式(旧型) FR(後輪駆動)を採用。現行モデルは4MATIC+による4WD
トランスミッション(旧型) 湿式多板クラッチを採用した7速AT
ポジショニング AMG Cクラスの中でも最高出力・高性能を追求したモデルで、ハイパフォーマンスセグメントを代表

AMG CLA45 4MATIC

AMG CLA45 4MATICクーペのエクステリアクーペ(当時)

AMG CLA45 4MATICシューティングブレークのエクステリアシューティングブレーク(当時)

CLAクラスのAMGラインである「AMG CLA45 4MATIC」は、写真の世代で2,000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力381PS・最大トルク475Nmを発揮していました。ベースモデルのCLA180と比べて、最高出力は約3倍、最大トルクは約2倍という高性能仕様です。

4輪駆動の4MATICシステムを搭載し、フロントにはマクファーソン式、リアには4リンク式のサスペンションを採用。フラップ付きのエグゾーストシステムにより、フル加速時でも音割れのない上品なサウンドを奏でました。ボディタイプはクーペとシューティングブレークの2種類です。

【現在の状況】現行のトップグレードは「CLA45 S 4MATIC+」で、M139型2.0L直4により最高出力は420PS超へと高められています。クーペ(4ドア)とシューティングブレークの2ボディが継続してきましたが、CLAは新世代で電気自動車を軸にした新型へと移行しており、内燃機関のCLA45 Sには最終記念となる「ファイナルエディション」も設定されました。エントリーの「CLA35 4MATIC」も用意されます。

AMG CLA45 4MATIC諸元(当時の諸元)
全長 4,670mm
全幅 1,780mm
全高 1,430mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,610kg
最低地上高 115mm
最小回転半径 5.3m
エンジン 直列4気筒ターボエンジン
排気量 1,991cc
最高出力 381PS/6,000rpm
最大トルク 475Nm/2,250~5,000rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車種ラインナップ クーペ、シューティングブレークの2種類を展開
特徴 CLA180に比べ最高出力約3倍、最大トルク約2倍の高性能仕様で、スポーツ走行向けに最適化
駆動システム 4MATICフルタイム4輪駆動システムを搭載し、安定したトラクションを実現
サスペンション フロントはマクファーソン式、リアは4リンク式で、安定感と俊敏性を両立
排気・音質 フラップ付きエグゾーストシステムにより、フル加速時でも上品なサウンドを保持
現行モデル 「CLA45 S 4MATIC+」(M139型、420PS超)へ移行。新世代CLAはEV軸へ移り、内燃機関版には「ファイナルエディション」も設定

AMG CLS63 S

AMG CLS63 Sクーペのエクステリアクーペ(当時)

AMG CLS63 Sシューティングブレークのエクステリアシューティングブレーク(当時)

CLSクラスのAMGラインが「CLS63 S」です。写真の世代(C218型)は、クーペにFRと4WDの2モデル、シューティングブレークに4WDモデルが設定されていました。5,500ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585PS・最大トルク800Nmを発揮。ガソリンモデルのCLS400と比べると最高出力は約1.75倍、最大トルクは約1.6倍の高性能仕様でした。

4MATICは高速走行時の安定性に特化したAMG専用チューニングが施され、速さと安定性を両立。フロント・リアともに360mmのドリルドベンチレーテッドディスクブレーキを装備し、強力な制動力を確保していました。

【現在の状況】V8を積む「CLS63 S」は早くに姿を消し、次世代(C257型)のAMGは直6の「CLS53 4MATIC+」のみとなっていました。そしてCLSクラス自体、2023年夏に生産を終了しています。直接の後継車は設定されず、EQEセダンが間接的な後継と位置づけられました。したがって現在、AMG CLSは新車では選べません。

AMG CLS63 S諸元(C218型・当時の諸元)
全長 4,970mm
全幅 1,880mm
全高 1,410mm(4MATIC:1,430mm)
ホイールベース 2,875mm
車両重量 1,920kg(4MATIC:1,980kg)
最低地上高 120mm
最小回転半径 5.2m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 5,461cc
最高出力 585PS/5,500rpm
最大トルク 800Nm/1,750~5,000rpm
駆動方式 FR(4MATIC:4WD)
乗員定員 4人
ハンドル設定 右(左)
車種ラインナップ(当時) クーペ(FR・4WD)、シューティングブレーク(4WD)の2タイプ展開
特徴 CLS400比で最高出力約1.75倍、最大トルク約1.6倍の高性能仕様。AMG専用設計でスポーティな走行性能を追求
駆動システム AMG 4MATICを採用し、高速走行時でも安定した走りを提供
ブレーキ フロント・リアに360mmのドリルドベンチレーテッドディスクを装備し、強力な制動力を実現
現在の状況 CLSクラスは2023年夏に生産終了。V8のCLS63 Sは次世代で直6のCLS53のみとなり、後継はEQEセダンが間接的に担う

AMG E43 4MATIC

AMG E43 4MATICセダンのエクステリアセダン(当時)

AMG E43 4MATICステーションワゴンのエクステリアステーションワゴン(当時)

EクラスのAMGラインである「AMG E43」は、セダンとステーションワゴンの2種類のボディタイプで展開されていました。3,000ccのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力401PS・最大トルク520Nmを発揮します。ハンドル設定は左右両対応です。

AMGエグゾーストシステムにより上品なマフラーサウンドを楽しめ、ドライブモードセレクトは「Eco」「Comfort」「Sport」「Sport+」の4種類。エアボディコントロールサスペンションをベースとした「RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を搭載し、快適性とスポーツ性を高次元でバランスさせていました。

【現在の状況】「E43」の系譜は、後に直6ターボ+ISG(マイルドハイブリッド)の「E53」へと改名・進化しました。さらに現行のEクラス(W214型)では、「E53」は直6ターボにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)へと発展し、EQブースト時にはシステム出力が大きく高められています。つまり、このV6のE43はE53系の前身にあたるモデルです。

AMG E43 4MATICセダン諸元(当時の諸元)
全長 4,950mm
全幅 1,850mm
全高 1,450mm
ホイールベース 2,940mm
車両重量 1,930kg
最低地上高 115mm
最小回転半径 5.9m
エンジン V型6気筒ツインターボエンジン
排気量 2,996cc
最高出力 401PS/6,100rpm
最大トルク 520Nm/2,500~5,000rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
車種ラインナップ セダン、ステーションワゴンの2タイプで展開
特徴 EクラスAMGの中で高性能モデルとして、V6ツインターボによりスポーティかつ上品な走行が可能
ドライブモード 「Eco」「Comfort」「Sport」「Sport+」の4モードを搭載し、走行シーンに応じた最適制御が可能
サスペンション RIDE CONTROLスポーツサスペンションを採用し、エアボディコントロールベースで快適かつ安定した走りを実現
現行モデル 「E53」へ改名。現行W214型のE53は直6ターボ+モーターのPHEVへ発展

AMG E63 S 4MATIC+

AMG E63 S 4MATIC+のエクステリア

EクラスのセダンとステーションワゴンのAMGラインが「AMG E63S 4MATIC+」です。写真の世代(W213型)は4,000ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力612PS・最大トルク850Nmを発揮し、E43に比べて最高出力は約1.5倍、最大トルクは約1.6倍の性能を持っていました。ハンドル設定は左右両対応、乗員定員は5人です。

搭載する4WDシステム「4MATIC+」は前後トルクを50:50~0:100に配分し、乾いた路面だけでなく濡れた路面・雪道でも高い安定性を発揮します。また、一定の速度以下でFR駆動になるドリフトモードも搭載し、スポーティな走りをさらに楽しめました。

【現在の状況】このV8を積むW213型「E63 S 4MATIC+」は、Eクラスの世代交代(W214型)に伴い一区切りを迎えました。現行世代のEクラスAMGは、前述の直6PHEV「E53」が中心となっています。往年のV8・E63に相当する頂点モデルの動向は流動的で、今後の展開が注目されるところです。

AMG E63S 4MATIC+諸元(W213型・当時の諸元)
全長 4,995mm
全幅 1,905mm
全高 1,460mm
ホイールベース 2,940mm
車両重量 2,070kg
最低地上高 125mm
最小回転半径 5.9m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 3,982cc
最高出力 612PS/5,750~6,500rpm
最大トルク 850Nm/2,500~4,500rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
車種特徴 高性能V8ツインターボによりE43より大幅にパワーアップしたEクラスAMGラインのフラッグシップ(W213型)
4WDシステム 4MATIC+を搭載し、前後トルクを状況に応じて50:50~0:100に自動配分。濡れた路面や雪道でも高い安定性を確保
ドリフトモード 一定速度以下でFR駆動となるドリフトモードを搭載し、スポーティな走行が可能
現在の状況 W213型の生産は終了。現行W214型のEクラスAMGは直6PHEV「E53」が中心

AMG G63

AMG G63のエクステリア

メルセデス・ベンツのオフローダーであるGクラスのAMGラインが「G63」です。写真は先代(W463型)で、5,500ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力571PS・最大トルク760Nmを発揮。大きなトルクはけん引にも十分な余力をもたらしていました。

ブレーキシステムはフロントに35mm径、リアに22mm径のドリルドベンチレーテッドディスクを装備し、AMGロゴ入りのレッドキャリパーを採用。一目でAMGモデルとわかる存在感あるスタイリングも魅力です。ハンドル設定は左右両対応です。

【現在の状況】Gクラスは新型(W465型)へと刷新され、現行のG63は4.0L V8ビターボにISG(統合型スタータージェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッドとなり、最高出力は585PS級へと高められています。加えて、EQ Technologyを用いた電気自動車版「G580」も登場し、Gクラスは電動化の選択肢も持つようになりました。写真の5.5L V8世代からは、排気量とパワートレインが世代交代しています。

AMG G63諸元(先代W463型・当時の諸元)
全長 4,575mm
全幅 1,860mm
全高 1,950mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 2,590kg
最低地上高 215mm
最小回転半径 6.2m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 5,461cc
最高出力 571PS/5,500rpm
最大トルク 760Nm/1,750~5,250rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
車両特徴 GクラスのAMGラインで、オフロード性能と高い加速性能を両立。高排気量V8ツインターボ搭載によりけん引も容易(先代W463型)
ブレーキシステム フロント35mm径、リア22mm径のドリルドベンチレーテッドディスク装備。AMGロゴ入りレッドキャリパーで視覚的にも存在感あり
現行モデル 新型W465型は4.0L V8+ISGのマイルドハイブリッド(585PS級)。EV版「G580」も設定

AMG G65

AMG G65のエクステリア

かつてGクラスAMGラインの最上位に位置したのが「AMG G65」です。6,000ccのV型12気筒ツインターボを搭載し、最高出力630PS・最大トルク1,000Nmを発揮していました。フロントフェンダーには「V12 BITURBO」のエンブレムが輝き、ひと目でG65だとわかりました。ハンドル設定は左ハンドルのみです。

トランスミッションにはブリッピング機能を備えた7速ATを搭載し、スポーツサスペンション・強化ブレーキシステムを装備。ブレーキキャリパーはレッドに塗装され、応答性と存在感を兼ね備えていました。

【現在の状況】V12を積む「G65」は、旧型(W463型)の生産終了とともに姿を消しました。以後、GクラスのAMGは前述のV8「G63」に集約されており、現在V12版のGクラスは新車では選べません。希少なV12・Gクラスとして、中古市場では独自の存在感を放っています。

AMG G65諸元(当時の諸元)
全長 4,575mm
全幅 1,860mm
全高 1,950mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 2,590kg
最低地上高 215mm
最小回転半径 6.2m
エンジン V型12気筒ツインターボエンジン
排気量 5,977cc
最高出力 630PS/5,000~5,300rpm
最大トルク 1,000Nm/2,300~4,300rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 かつてのGクラスAMGライン最上位モデル。V12ツインターボ搭載で圧倒的な加速性能を実現
外観ポイント フロントフェンダーに「V12 BITURBO」エンブレムを装備し、G65であることを一目で確認可能
トランスミッション ブリッピング機能付き7速ATを搭載し、スポーツ走行にも対応
サスペンション・ブレーキ スポーツサスペンション装備。ブレーキキャリパーはレッド塗装で応答性向上
現在の状況 V12の「G65」は旧型の生産終了とともに廃止。現在GクラスAMGはV8「G63」に集約

AMG GLA45 4MATIC

AMG GLA45 4MATICのエクステリア

クロスオーバーSUVのGLAクラスのAMGモデルが「AMG GLA45 4MATIC」です。写真の先代(X156型)は2,000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力381PS・最大トルク475Nmを発揮していました。サスペンションはフロントにマクファーソン式、リアに4リンク式を採用し、湿式多板クラッチを備えたトランスミッションを搭載。ハンドル設定は右ハンドルのみです。

レッドキャリパーの強化ブレーキシステムを装備し、ドライブセレクトには「Comfort」「Sport」「Sport+」のほかにサーキット専用の「RACE」モードも搭載。コンパクトSUVながら本格的なスポーツ走行が楽しめました。

【現在の状況】現行はSUVらしく背を高めた新型(H247型)へと移行し、トップグレードは「GLA45 S 4MATIC+」。M139型2.0L直4により最高出力は420PS超へと高められています。エントリーの「GLA35 4MATIC」も設定され、限定車が登場することもあります。写真の381PS版は先代にあたります。

AMG GLA45 4MATIC諸元(先代X156型・当時の諸元)
全長 4,460mm
全幅 1,805mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,650kg
最低地上高 140mm
最小回転半径 5.7m
エンジン 直列4気筒ターボエンジン
排気量 1,991cc
最高出力 381PS/6,000rpm
最大トルク 475Nm/2,250~5,000rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 クロスオーバーSUVのAMGモデルで、コンパクトながらスポーツ性能を追求した仕様(先代X156型)
サスペンション・駆動 フロントにマクファーソン式、リアに4リンク式サスペンションを装備。湿式多板クラッチ搭載トランスミッションで正確な駆動力配分を実現
ブレーキ レッドキャリパーの強化ブレーキシステムを装備し、スポーツ走行時の制動性能を向上
ドライブモード 「Comfort」「Sport」「Sport+」に加え、サーキット専用「RACE」モードを搭載
現行モデル 新型H247型「GLA45 S 4MATIC+」(M139型、420PS超)へ移行。「GLA35 4MATIC」も設定

AMG GLC43 4MATIC

AMG GLC43 4MATIC SUVのエクステリアSUV(当時)

AMG GLC43 4MATICクーペのエクステリアクーペ(当時)

GLCクラスのAMGラインは、SUVとクーペの2つのボディタイプが設定された「AMG GLC43 4MATIC」です。写真の世代(X253型)は3,000ccのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力367PS・最大トルク520Nmを発揮していました。トランスミッションは9G-TRONICの9速ATを搭載し、瞬間的なギアチェンジによるスムーズな加速が体感できます。ハンドル設定は右ハンドルのみです。

ドライブセレクトは「ECO」「Comfort」「Sport」「Sport+」を搭載。スポーツサスペンションやエグゾーストシステムがモードに応じて動作を変え、走行環境に合わせた最適なセッティングを実現していました。

【現在の状況】現行のGLC43(X254型)は、パワートレインが2.0L直4ターボ(M139型)+マイルドハイブリッドへと変わり、408PS級を発揮します。さらに上位には、C63と同じ思想のPHEV「GLC63 S Eパフォーマンス」も登場。近年は直6ターボを積む「GLC53」も加わり、GLCのAMGは選択肢が広がっています。写真のV6・367PS版は、現在からは一世代前のモデルです。

AMG GLC43 4MATIC SUV諸元(X253型・当時の諸元)
全長 4,670mm
全幅 1,930mm
全高 1,640mm
ホイールベース 2,875mm
車両重量 1,920kg
最低地上高 180mm
最小回転半径 5.9m
エンジン V型6気筒ツインターボエンジン
排気量 2,996cc
最高出力 367PS/5,500~6,000rpm
最大トルク 520Nm/2,000~4,200rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 GLCクラスのAMGラインでSUVとクーペの2タイプがあり、プレミアムSUVながらスポーツ性能を追求(X253型)
トランスミッション 9G-TRONICの9速AT搭載で、瞬間的なギアチェンジによるスムーズな加速を実現
サスペンション・排気 スポーツサスペンションとエグゾーストシステムを搭載し、ドライブモードに応じて性能が変化
ドライブモード 「ECO」「Comfort」「Sport」「Sport+」の4モードを搭載し、走行環境に応じた制御が可能
現行モデル X254型は2.0L直4+マイルドハイブリッド(408PS級)。PHEVの「GLC63 S Eパフォーマンス」、直6の「GLC53」も設定

AMG GLE43 4MATIC

AMG GLE43 4MATIC SUVのエクステリアSUV(当時)

AMG GLE43 4MATICクーペのエクステリアクーペ(当時)

メルセデス・ベンツのプレミアムSUVであるGLEには「AMG GLE43 4MATIC」がSUVとクーペに設定されていました。3,000ccのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力367PS・最大トルク520Nmを発揮します。エンジントルクをフロント40%・リア60%の比率で配分した4MATICにより、リア主導のスポーティな加速を実現していました。ハンドル設定は右ハンドルのみです。

AMG GLE43 4MATICのインテリア

インテリアにはピアノブラックのウッドインテリアトリムとナッパレザーを採用した、黒を基調とした贅沢な室内空間が広がります。ハイパフォーマンスの走りとラグジュアリーな居住性を高次元で両立したモデルでした。

【現在の状況】「GLE43」の系譜は、直6ターボ+ISG(マイルドハイブリッド)の「GLE53 4MATIC+」へと改名・進化しました。V6・367PSからは、直6ターボとモーターアシストの組み合わせへと世代交代しています。上位には後述のV8「GLE63 S」も継続設定されます。

AMG GLE43 4MATIC SUV諸元(当時の諸元)
全長 4,815mm
全幅 1,950mm
全高 1,765mm
ホイールベース 2,915mm
車両重量 2,260kg
最低地上高 180mm
最小回転半径 5.5m
エンジン V型6気筒ツインターボエンジン
排気量 2,996cc
最高出力 367PS/5,500~6,000rpm
最大トルク 520Nm/2,000~4,000rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 GLEクラスのAMGラインでSUVとクーペの2タイプがあり、スポーティな加速とラグジュアリーな装備を両立
駆動システム 4MATICを搭載し、エンジントルクをフロント40%、リア60%に配分することでリア主導のスポーティな加速を実現
内装 ピアノブラックのウッドトリムやナッパレザーを使用した高級感のあるブラック基調の室内
現行モデル 「GLE53 4MATIC+」(直6ターボ+ISGのマイルドハイブリッド)へ改名・進化

AMG GLE63 S 4MATIC

AMG GLE63 S 4MATIC SUVのエクステリアSUV(当時)

AMG GLE63 S 4MATICクーペのエクステリアクーペ(当時)

GLEクラスのAMGハイパフォーマンスモデルが「AMG GLE63 S 4MATIC」です。SUVとクーペに設定され、写真の世代は5,500ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585PS・最大トルク760Nmを発揮していました。ハンドル設定は右ハンドルのみです。

4MATICシステムに加え、AIRマティックサスペンションにAMGチューンを施した専用仕様を採用。ドライブセレクトが「Sport」「Sport+」の時、または高速走行時には車高を自動的に下げて走行安定性を高めるシステムを備えていました。

【現在の状況】V8を積む「GLE63 S」は、現行世代(V167型)でも「GLE63 S 4MATIC+」として継続設定されています。ただしパワートレインは4.0L V8ビターボにISG(マイルドハイブリッド)を組み合わせた仕様へと進化しており、出力・トルクは写真の5.5L世代から引き上げられています。SUVとクーペの2ボディも継続されます。

AMG GLE63 S 4MATIC SUV諸元(当時の諸元)
全長 4,855mm
全幅 1,965mm
全高 1,760mm
ホイールベース 2,915mm
車両重量 2,390kg
最低地上高 180mm
最小回転半径 5.5m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 5,461cc
最高出力 585PS/5,500rpm
最大トルク 760Nm/1,750~5,250rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 GLEクラスのAMGハイパフォーマンスモデルで、SUVとクーペの2タイプが設定され、高速安定性とスポーティな走りを両立
駆動・サスペンション 4MATICを搭載し、AIRマティックサスペンションにAMGチューンを施し、Sport/Sport+モードや高速時に車高を下げ安定性を向上
パワートレイン(当時) 5,500cc V型8気筒ツインターボエンジン搭載で、最高出力585PS、最大トルク760Nmを発揮
現行モデル 現行V167型は4.0L V8+ISGのマイルドハイブリッドへ進化し、「GLE63 S 4MATIC+」として継続

AMG GLS63 4MATIC

AMG GLS63 4MATICのエクステリア

SUVラインナップの中でもラグジュアリーなGLSクラスには「AMG GLS63 4MATIC」が設定されています。写真の世代は5,500ccのV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585PS・最大トルク760Nmを発揮していました。スクエア型4本出しデュアルエグゾーストシステムから奏でるV8サウンドも大きな魅力です。ハンドル設定は左ハンドルのみです。

AMGチューンのスポーツサスペンションを搭載し、高速走行時には自動的に車高を調整して安定性を向上。可変ダンパーがドライブモードに応じてサスペンション制御を変化させます。ブレーキシステムにはフロント36mm径・リア26mmのドリルドベンチレーテッドディスクとAMGロゴ入りレッドキャリパーを装備していました。

【現在の状況】GLS63は現行世代(X167型)でも「GLS63 4MATIC+」として継続設定されています。パワートレインは4.0L V8ビターボ+ISG(マイルドハイブリッド)へと進化し、最高出力は600PS超へ。3列シートの大型ラグジュアリーSUVとしての性格はそのままに、動力性能が引き上げられています。写真の5.5L世代からは、排気量とハイブリッド化の点で世代交代しています。

AMG GLS63 4MATIC諸元(当時の諸元)
全長 5,160mm
全幅 1,980mm
全高 1,850mm
ホイールベース 3,075mm
車両重量 2,610kg
最低地上高 200mm
最小回転半径 5.7m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 5,461cc
最高出力 585PS/5,500rpm
最大トルク 760Nm/1,750~5,250rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 GLSクラスのラグジュアリーAMGモデルで、SUVとしての快適性とハイパフォーマンスを両立
パワートレイン(当時) 5,500cc V型8気筒直噴ツインターボエンジン搭載、最高出力585PS、最大トルク760Nmを発揮
サウンド スクエア型4本出しデュアルエグゾーストからV8サウンドを楽しめる
サスペンション AMGチューンスポーツサスペンション搭載。ドライブモードに応じて可変ダンパー制御で車高・安定性を自動調整
現行モデル 現行X167型は4.0L V8+ISGのマイルドハイブリッド(600PS超)として継続。3列シートのラグジュアリーSUV

AMG SLC43

AMG SLC43のエクステリア

オープンスポーツモデルのSLCクラスには「AMG SLC43」が設定されていました。3,000ccのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力367PS・最大トルク520Nmを発揮。トランスミッションは9速ATを装備し、ハンドル設定は左右両対応、乗員定員は2人でした。

フラップ付きのエグゾーストシステムにより、オープンモデルならではの開放感あるマフラーサウンドを楽しめました。「Eco」「Comfort」モードでは落ち着いた音色、「Sport」「Sport+」モードでは迫力あるサウンドへと変化します。

【現在の状況】電動格納式ハードトップ(バリオルーフ)を備えたSLCクラスは、2020年に生産を終了しました。SLK時代から数えて20年以上の歴史に幕を下ろし、直接の後継車は設定されていません。したがって「SLC43」は、現在は新車では選べないモデルです。2人乗りオープンAMGの系譜は、後述のSLへと引き継がれています。

AMG SLC43諸元(当時の諸元)
全長 4,140mm
全幅 1,820mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,430mm
車両重量 1,620kg
最低地上高 120mm
最小回転半径 4.8m
エンジン V型6気筒ツインターボエンジン
排気量 2,996cc
最高出力 367PS/5,500~6,000rpm
最大トルク 520Nm/2,000~4,200rpm
駆動方式 FR
乗員定員 2人
ハンドル設定 右・左
車両特徴 SLCクラスのオープンスポーツAMGモデルで、屋根を開けた爽快な走行が可能
パワートレイン 3,000cc V型6気筒ツインターボエンジン搭載、最高出力367PS、最大トルク520Nm
トランスミッション 9速ATを装備し、滑らかなシフトチェンジが可能
現在の状況 SLCクラスは2020年に生産終了。後継車はなく、2人乗りオープンAMGはSLへ引き継がれた

AMG SL63

AMG SL63のエクステリア

メルセデス・ベンツのロードスターであるSLクラスには2種類のAMGラインがあり、その1つが「AMG SL63」です。写真の世代(R231型)は5,500ccのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585PS・最大トルク900Nmを発揮していました。ECOスタートストップ機能により燃費向上にも貢献しています。ハンドル設定は左ハンドルのみ、乗員定員は2人です。

トランスミッションには7速スピードシフトMCTを搭載し、CVTにはないダイレクト感ある走りが楽しめました。AMGパフォーマンスサスペンションがクイックなハンドリングと快適性を両立させています。

【現在の状況】SLは新型(R232型)へフルモデルチェンジし、AMG専売のロードスターとして生まれ変わりました。現行の「SL63 4MATIC+」は4.0L V8ビターボを積み、駆動方式はFRから4WD(4MATIC+)へと変わっています。ラインナップも「SL43」「SL55」「SL63」に加え、PHEVの「SL63 S Eパフォーマンス」まで拡充されました。写真の5.5L・FR世代からは、大きく刷新されています。

AMG SL63諸元(R231型・当時の諸元)
全長 4,640mm
全幅 1,875mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,585mm
車両重量 1,880kg
最低地上高 115mm
最小回転半径 5.5m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 5,461cc
最高出力 585PS/5,500rpm
最大トルク 900Nm/2,250~3,750rpm
駆動方式 FR
乗員定員 2人
ハンドル設定
車両特徴 SLクラスのAMGロードスターで、オープン走行を楽しめる高性能モデル(R231型)
パワートレイン(当時) 5,500cc V型8気筒ツインターボエンジン搭載、最高出力585PS、最大トルク900Nm
燃費支援機能 ECOスタートストップ機能搭載で燃費向上に貢献
トランスミッション 7速スピードシフトMCTを搭載し、CVTにはないダイレクトな走りを実現
現行モデル 新型R232型はAMG専売化。「SL63 4MATIC+」は4.0L V8・4WD。「SL43」「SL55」やPHEV「SL63 S Eパフォーマンス」も設定

AMG SL65

AMG SL65のエクステリア

かつてAMG SL63よりもさらにハイパフォーマンスに位置したのが「AMG SL65」です。6,000ccのV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力630PS・最大トルク1,000Nmを発揮していました。スムーズなギアチェンジを実現する7速ATと、RACEモードを含むドライブセレクターを備え、あらゆる場面でパフォーマンスを引き出せました。ハンドル設定は左ハンドルのみ、乗員定員は2人です。

SL63よりも迫力あるV12サウンドを奏でる専用エグゾーストシステムを搭載。ロングドライブからサーキット走行まで、高性能を存分に堪能できるモデルでした。

【現在の状況】V12を積む「SL65」は、旧型(R231型)の世代で生産を終了しました。前述のとおりSLは新型R232型へ移行しており、現在V12版のSLは設定されていません。SLの頂点は現在、V8の「SL63」やPHEVの「SL63 S Eパフォーマンス」が担っています。

AMG SL65諸元(当時の諸元)
全長 4,640mm
全幅 1,877mm
全高 1,305mm
ホイールベース 2,584mm
車両重量
最低地上高
最小回転半径
エンジン V型12気筒ツインターボエンジン
排気量 5,980cc
最高出力 630PS/4,800~5,400rpm
最大トルク 1,000Nm/2,300~4,300rpm
駆動方式 FR
乗員定員 2人
ハンドル設定
車両特徴 かつてのSLクラスAMGロードスター最上位。SL63よりさらにハイパフォーマンスなV12モデル
パワートレイン 6,000cc V型12気筒エンジン搭載、最高出力630PS、最大トルク1,000Nm
トランスミッション 7速AT搭載でスムーズなギアチェンジ、RACEモード付きドライブセレクター装備
エグゾースト SL63より迫力あるV12サウンドを奏でる専用エグゾーストシステム
現在の状況 V12の「SL65」は生産終了。新型R232型にV12版はなく、頂点はV8の「SL63」やPHEV「SL63 S Eパフォーマンス」

AMG S63 long/S63 4MATIC+ long

AMG S63 longセダンのエクステリアセダン(当時)

S63 4MATICクーペのエクステリアS63 4MATICクーペ(当時)

S63 4MATICカブリオレのエクステリアS63 4MATICカブリオレ(当時)

メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルであるSクラスには、写真の世代(W222型)でFR仕様の「AMG S63 long」と4WDシステムを搭載した「AMG S63 4MATIC+ long」がありました。4,000ccのV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載し、最高出力612PS・最大トルク900Nmを発揮します。ボディタイプはセダン・クーペ・カブリオレの3種類でした。

トランスミッションには9速ATを装備し、自動ブリッピング機能・レーススタート機能・マルチダウンシフト機能によりスムーズな加速を実現。エアスプリングと電子制御ショックアブソーバーを組み合わせたサスペンションがクイックなハンドリングと快適な乗り心地を両立させていました。4WDモデルの4MATIC+は前後トルク50:50~0:100に配分し、抜群のトラクションを発揮します。

【現在の状況】現行のSクラス(W223型)では、AMGは「S63 E Performance」へと刷新されました。4.0L V8ビターボに電気モーターを組み合わせたPHEVで、システム最高出力は800PS超・最大システムトルク1,400Nm超に到達します。日本では2023年に発売されました。クーペとカブリオレはSクラスから外れ、現在はセダン(ロング)が中心です。写真のV8・612PS世代からは、電動化により大幅にパワーアップしています。

AMG S63 longセダン諸元(W222型・当時の諸元)
全長 5,295mm(5,305mm)
全幅 1,905mm(1,915mm)
全高 1,499mm(1,500mm)
ホイールベース 3,165mm
車両重量 2,230kg
最低地上高 130mm
最小回転半径 5.9m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 3,982cc
最高出力 612PS/5,500~6,000rpm
最大トルク 900Nm/2,750~4,500rpm
駆動方式 FR(4WD)
乗員定員 5人
ハンドル設定 右(左)

※()内は4MATIC+モデルの数値

車両特徴 SクラスのフラッグシップAMGモデルで、セダン・クーペ・カブリオレのボディタイプがある(W222型)
パワートレイン(当時) 4,000cc V型8気筒直噴ツインターボエンジン搭載、最高出力612PS、最大トルク900Nm
トランスミッション 9速AT装備、自動ブリッピング、レーススタート、マルチダウンシフト機能搭載
サスペンション エアスプリングと電子制御ショックアブソーバー搭載で快適性とハンドリングを両立
現行モデル W223型は「S63 E Performance」(V8+モーターのPHEV、システム800PS超)へ刷新。2023年に日本発売。現在はセダン中心

AMG S65 long

AMG S65 longセダンのエクステリアセダン(当時)

AMG S65 longクーペのエクステリアクーペ(当時)

AMG S65 longカブリオレのエクステリアカブリオレ(当時)

かつてSクラスAMGラインの中で最もハイパフォーマンスに位置したのが「AMG S65」です。セダン・クーペ・カブリオレの3タイプが用意され、6,000ccのV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力630PS・最大トルク1,000Nmを発揮していました。ハンドル設定は左ハンドルのみです。

トランスミッションには7速ATを搭載し、ECOスタートストップ機能で燃費向上にも対応。AMGスポーツサスペンションと「マジックボディコントロール」の組み合わせにより、路面の凹凸をほぼ感じさせない極上の乗り心地を実現していました。

【現在の状況】V12を積む「S65」は、旧型(W222型)の世代で生産を終了しました。現行のSクラスAMGは、前述のPHEV「S63 E Performance」に集約されており、V12版のSクラスは新車では選べません。豪華絢爛なV12フラッグシップは、いまや希少な存在となっています。

AMG S65 longセダン諸元(当時の諸元)
全長 5,295mm
全幅 1,905mm
全高 1,499mm
ホイールベース 3,165mm
車両重量
最低地上高 130mm
最小回転半径
エンジン V型12気筒ツインターボエンジン
排気量 5,980cc
最高出力 630PS/4,800~5,400rpm
最大トルク 1,000Nm/2,300~4,300rpm
駆動方式 FR
乗員定員 5人
ハンドル設定
車両特徴 かつてのSクラスAMGライン最上位モデルで、セダン・クーペ・カブリオレの3タイプを用意
パワートレイン 6,000cc V型12気筒ツインターボエンジン搭載、最高出力630PS、最大トルク1,000Nm
トランスミッション 7速AT搭載、ECOスタートストップ機能で燃費向上に寄与
サスペンション AMGスポーツサスペンションと「マジックボディコントロール」により快適な乗り心地を実現
現在の状況 V12の「S65」は生産終了。現行SクラスAMGはPHEV「S63 E Performance」に集約

AMG GT R

AMG GT Rのエクステリア

AMGモデルの中でもベース車両の存在しない専用設計のスーパースポーツカーが「AMG GT」シリーズです。写真は初代(C190型)のハイパフォーマンスモデル「AMG GT R」で、4,000ccのV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585PS・最大トルク700Nmを発揮していました。ハンドル設定は左ハンドルのみ、乗員定員は2人です。

ルーフ・フェンダー・トルクチューブなどにカーボンファイバーを採用し、徹底的な軽量化を実現。リア・アクスルステアリングを搭載し、車速やフロントタイヤの切れ角に応じて後輪も左右に動かすことで、コーナリング性能と駐車時の取り回しを向上させていました。

なお、初代AMG GTシリーズの頂点に立った「AMG GTブラックシリーズ」は2020年に登場。4.0L V型8気筒ツインターボをさらに強化し、最高出力730PSを発揮する限定生産モデルで、すでに生産を終了しています。

【現在の状況】AMG GTは新型(C192型)へフルモデルチェンジし、写真の初代GT Rを含む初代系は生産を終えました。現行のクーペは「GT55」「GT63」、およびPHEVの「GT63 S Eパフォーマンス」などで構成され、2+2の座席レイアウトや4WD(4MATIC+)の採用など、性格も大きく変わっています。純粋な2座・FRだった初代とは、成り立ちから異なるモデルへと進化しました。

AMG GT R諸元(初代C190型・当時の諸元)
全長 4,550mm
全幅 1,995mm
全高 1,285mm
ホイールベース 2,630mm
車両重量 1,660kg
最低地上高 105mm
最小回転半径 5.3m
エンジン V型8気筒ツインターボエンジン
排気量 3,982cc
最高出力 585PS/6,250rpm
最大トルク 700Nm/1,900~5,500rpm
駆動方式 FR
乗員定員 2人
ハンドル設定
車両特徴 初代AMG GTシリーズのハイパフォーマンスモデルで、専用設計のスーパースポーツカー(C190型)
パワートレイン 4,000cc V型8気筒直噴ツインターボエンジン搭載、最高出力585PS、最大トルク700Nm
ボディ ルーフ、フェンダー、トルクチューブにカーボンファイバーを採用した軽量化ボディ
駆動・操作性 リア・アクスルステアリング搭載で、コーナリング性能と取り回しを向上
AMG GTブラックシリーズについて 初代GTの頂点。2020年登場、最高出力730PSの限定生産モデルで、現在は生産終了
現行モデル 新型C192型へ移行。現行クーペは「GT55」「GT63」やPHEV「GT63 S Eパフォーマンス」など

ベンツのAMGラインはスポーティでハイパフォーマンスモデル

ベンツのAMGライン

ベンツのAMGラインは、各クラスをベースとしたハイパフォーマンスモデルが充実しています。高速道路でのロングドライブを快適にこなす高いトルク性能、トレーラーを楽々けん引できるパワー、さらにサーキットでそのポテンシャルを最大限に発揮するなど、AMGは趣味や使い方の幅広いニーズに高いレベルで応えてくれます。

もっとも、この記事で紹介した多くのモデルは、その後に世代交代や生産終了を迎えています。V型12気筒のG65・SL65・S65は姿を消し、CLSクラスやSLCクラスも生産を終了しました。一方で、C63やS63、GTなどはF1由来の技術を用いたPHEVへと刷新され、A45・CLA45・GLA45といったコンパクトAMGは2.0L直4「M139」による420PS超へと進化するなど、AMGは電動化と高性能化を両立させる新世代へと歩みを進めています。ベース車両の2倍近い価格になるモデルもありますが、その価格に見合う走行性能と特別な体験を提供してくれるAMGは、時代が移り変わっても一度は所有してみたい車です。