世界の自動車メーカー一覧 欧州・アメリカ・アジアなど世界25か国のメーカーとブランド
世界に存在する、あるいはかつて存在した自動車メーカーやブランドを国別に一覧にまとめました。規模にかかわらず、チューニングメーカーやコーチビルダー(カロッツェリア)も含んでいます。
取り上げたのは、ドイツ・イタリア・フランス・イギリス・アメリカ・カナダ・チェコ・オーストリア・ベルギー・ルクセンブルク・オランダ・スペイン・スウェーデン・スイス・ロシア・ウクライナ・ルーマニア・オーストラリア・中国・韓国・マレーシア・インド・ブラジル・モロッコ・南アフリカの計25か国です。クラシックカーファンに人気のメーカー、電気自動車などの新技術に挑む新興メーカー・ベンチャー企業も対象としています。
ドイツの自動車メーカー・ブランド一覧
速度制限のない区間が存在する自動車専用道路「アウトバーン」を持つドイツには、世界的な自動車メーカーが多数集積しています。高い安全性と走行性能を兼ね備えたクルマ作りはドイツ車の特長であり、高級車から大衆車まで幅広いラインナップで世界市場を牽引しています。
フォルクスワーゲン
本社はドイツ・ヴォルフスブルク。アウディ、ベントレーなど多数の高級メーカーを傘下に持つ巨大グループであり、世界新車販売台数で常にトップクラスを争う。初代ビートルを設計したのはフェルディナント・ポルシェであり、ポルシェ社との関わりも深い。
アウディ
前身となったのはホルヒ、アウディ、ヴァンダラー、DKWの4社であり、エンブレムの4つの輪はこれらを表現。当時の社名は「アウトウニオン」。1964年にVWグループとなり、1985年に現社名となった。
BMW
ドイツ・ミュンヘンを拠点とし、英国ロールス・ロイスとMINIを傘下に収める。「ベーエムヴェー」とドイツ語読みするファンも多い。日本での発売は1981年から。滑らかな直列6気筒エンジン「シルキーシックス」に魅了されたファンが多数いることでも知られる。
ヴィーズマン
1988年創業。BMW製エンジンを搭載したハンドメイドのスポーツカーを製造するカスタムカーメーカー。美しいボディには熱心な愛好家がいたが、2013年に経営破綻。その後2018年に再建し復活を遂げた。
アルピナ
設立したのはBMWの熱狂的ファンだったボーフェンジーペン氏。1964年にBMW公認チューナーとなり、1983年には自動車メーカーとして正式登録。BMWの各車をベースにしたオリジナルモデルを販売し、品質保持のため年間生産台数は約1,700台程度に抑えられてきた。2022年3月にBMWグループへの商標権譲渡が発表され、2025年12月31日をもってアルピナブランドの商標がBMWに移管。独立した自動車メーカーとしてのアルピナの生産活動は終了し、2026年以降はBMWグループのブランドとして新たな展開が続く。
ACシュニッツァー
1987年設立。アルピナ同様BMWグループの公認チューナー兼自動車メーカーであり、コンセプトカーの製造も手掛ける。ドイツ・アーヘンに本社を持ち、本社ビルにはブティックや高級レストランなども軒を連ねている。
オペル
1899年から自動車製造を開始。第一次世界大戦後からGMの子会社だった期間が長いが、2009年のGM経営破綻を経て、2017年にプジョーやシトロエンなどが名を連ねるステランティスグループの傘下となった。カーデザイナー児玉英雄が2004年まで在籍。2006年に日本市場から撤退したが、2022年に日本市場へ正式復活を果たした。
ポルシェ
1930年、「20世紀最高の自動車設計者」とも呼ばれたフェルディナント・ポルシェによって創業。長男フェリーは356を設計してスポーツカーメーカーとしての名声を高め、孫のブッツィが911を設計。現在はミドルサイズSUVマカンなども販売している。
ダイムラー
メルセデス・ベンツやスマート、三菱ふそうを傘下に持つ。元はダイムラー・ベンツの社名だったが、1998年に米国クライスラーと合併し「ダイムラー・クライスラー」として世界最大の商用車メーカーとなった。2007年にクライスラーとの関係を解消し現社名に戻った。
メルセデス・ベンツ
1886年にガソリン自動車を発明した技術者カール・ベンツによって創設。世界最古の自動車メーカーの一つとも言われる。日本では高級車のイメージが強いが、タクシー・バス・トラックなどの商用車、軍事車両まで幅広くラインナップしている。
メルセデス・AMG
ダイムラーが所有するメルセデス・ベンツのレース系サブブランド。元はAMGとして独立したチューナーだったが、数々のレースで名声を得た後にダイムラーに吸収された。F1のセーフティカーとしても採用された実績を持つ。
マイバッハ
ダイムラーが所有するメルセデスのサブブランド。1920年代から高級車を設計してきた歴史を持つ。一時ブランドが廃止されたこともあったが、2014年に復活。現在はメルセデス・マイバッハとも呼ばれる。
スマート
1994年設立。スイスの時計会社スウォッチとダイムラーが提携して生まれた小型車ブランドだが、後に業績不振によりスウォッチが完全撤退してダイムラーの完全子会社となった。日本では4人乗りの「フォーフォー」が主力モデル。
ブラバス
ダイムラー公認のチューニングメーカーであり、メルセデス・ベンツやスマートのコンプリートカーの製造も手掛ける。日本ではBRABUS JAPANが輸入販売している。過去のメルセデスをフルレストアする部門も展開中。
ロリンザー
ドイツのチューニングメーカー。メルセデス・ベンツのコンプリートカー販売が多いが、レクサス車を取り扱うこともある。クラシックカーのフルレストア部門も展開している。
カールソン
1989年にメルセデス・ベンツのチューニングメーカーとして設立。ラリードライバーのイングバル・カールソンにちなんで命名。アルミホイールのメーカーとしても人気が高い。2015年に倒産し、韓国のサンボモータース傘下となった。
イエス!
1999年創立。ドイツのベンチャー企業フンケ&ヴィルが持つ自動車ブランドで、小型スポーツカーを専門に開発。YES! ロードスターはVW製のエンジン供給を受けており、走りへのこだわりはドイツ本国でも高く評価されている。
ABT・スポーツライン
VWグループ、中でもアウディのチューナーとして有名なアプト。アウディRS5をベースにした「ABT RS5-R」はベース車より80馬力アップの530hpを誇る。アウディのスタイルを損なわない上品なチューンドカー作りで知られる。
イルムシャー
ドイツに本社を持つGM系列のチューニングメーカー。オペル車のチューニング用品やコンプリートカーを多く手掛けている。1986年にはGMとパートナーシップを結んでいた「いすゞ・ジェミニ・イルムシャーターボ」を製造した。
ハルトゲ
1971年設立。元はBMWの販売と修理を手掛けていたが、ドイツ・ベッキンゲンへの移転後はチューニングメーカーとして各種パーツの開発と販売を開始。1985年には自動車製造業者としての認定も受けている。
RUFオートモービル
ポルシェのチューニングメーカーと評されることが多いが、独自性や排ガスへの取り組みから自動車メーカーとしてドイツ政府に認定されている。1987年製造の911ベースのRUF・CTR、通称イエローバードは当時の市販車世界最速を記録した。
9ff
元RUFの開発主任ファットハウアーが2001年に設立。ポルシェのチューニングメーカーであり、RUFと同様に自動車メーカーとしても認定済み。911を中心にカスタマイズし、2008年に9ff GT9で目標としていた最高速度409km/hを達成した。
ゲンバラ
RUF、9ffと同様ポルシェのチューニングメーカー兼自動車メーカーとして知られた存在だったが、2010年に破産申告。後に復活を遂げ、2017年のジュネーブモーターショーでは911ターボやカレラGT、パナメーラのコンプリートカーを発表した。
テックアート
ポルシェ専門のチューニングショップとして1987年設立。1995年には自動車メーカーとしての認定も受ける。ポルシェ各モデル向けのスポーツキットやコンプリートカーを多数ラインナップしている。
シュトロゼック・デザイン
ポルシェのチューニングメーカーとして20年以上の歴史を持ち、特に928のチューニングに関しては定評があり人気を博した。80年代には当時登場したばかりのプロジェクターヘッドライトを取り入れるなど、個性的なデザインが多い。
エッティンガー
主にフォルクスワーゲンやアウディのチューニングパーツを取り扱うブランド。大衆車ゴルフを500馬力にチューニングした「Oettinger Volkswagen Golf R500」は1台2,000万円で発売され、最大750馬力への引き上げも視野に入れている。
ケーニッヒ・スペシャル
ドイツ・ミュンヘンにあるチューニングメーカー。BMW、ポルシェ、ランボルギーニなど多くの高級車を手掛ける。フェラーリ・テスタロッサをチューンしたケーニッヒ・コンペティション・エボリューションは公称1,000psと謳われた。
ツェンダー
VW、アルファロメオ、アウディ、BMWなど欧州車全般を手掛けるチューニングメーカーおよび自動車販売店。ホイールやアクセサリー部品も取り扱っていたが、2008年に「Zender」の名前での販売は中止した。