スイスの自動車メーカー・ブランド一覧
ドイツ、フランス、イタリアなどの自動車王国に囲まれているスイス。毎年春に開催されるジュネーヴ・モーターショーは世界5大モーターショーの1つであり、欧州を代表する交通博物館も存在します。
モンテヴェルディ
1967~1982年に稼働していたスイスの高級車ブランド。1970年代には日本でも輸入販売されていた。F1参戦経験もあり、欧州最大級のスイス交通博物館にも展示車両がある。代表車種は設立当初から主力であり続けた「ハイスピード」シリーズ。
Monteverdi ハイスピード375
ミッドシップスポーツカー モンテヴェルディ・ハイ450SS
ルブラン
スイス・チューリッヒに拠点を持つスーパーカーブランド。1999年製造のルブラン・キャロラインは0-100km/h加速・約2.6秒。一見レーシングカーだが、公道走行も可能。
Leblanc Caroline GTR
リンスピード
1979年設立のスイスのチューニングデザイナー兼自動車エーカー。ジュネーブモーターショーに出展するコンセプトカーを多数手がけている。これまでにスキューバダイビング可能な水陸両用車、ドローン付き自動運転車などを発表。
世界初、潜水可能な車SQUBA 2008のジュネーブモーターショーで公開
ドローンのヘリポート付き自動車ΣTOS
スバッロ
1970年設立のカロッツェリア(ボディのデザインや製造が主な会社)。ジュネーブモーターショーには45回以上出展。創始者フランコ・スバッロ氏は弟子入りを志願する若者に応える形で、独自の自動車制作学校を創立するなど後進の育成にも熱心。
SBARRO チャレンジ
スバッロ エスペラESP 9
マイクロモビリティシステム
レトロ可愛い小型電気自動車マイクロリーノなどを開発・製造するスイス企業。デザインは1950年代の人気車イセッタがモチーフ。家庭用コンセントで充電可能で、欧州都市部での活用を見込んでいる。2018年12月生産開始!
2016年ジュネーブモーターショーで初披露されたMicrolino
ロシアの自動車メーカー・ブランド一覧
日本ではあまり馴染みのないロシア車ですが、「飾り気のない無骨デザインが良い!」とソ連時代の旧車には熱心なマニアも存在します。
アフトヴァース
ロシア最大手の自動車メーカー。自社ブランドは「ラーダ」。元祖SUVともいうべきラーダ・ニーヴァで知られている。現在は、ルノー・日産・三菱アライアンス構成会社の1つで、1961年にアメリカと国交を断絶(現在は正常化)したキューバでは、アメ車旧車とともにソ連時代のラーダ車が多数活躍していました。
ラーダ・グランタ(乗っているのはウラジーミル・プーチン氏)
四輪駆動車として人気のラーダ・ニーヴァ 1977年の発売以来フルモデルチェンジなし 生きた化石とも言われる
ワズ(UAZ)
1941年に設立されたロシアの自動車メーカー。元は軍事車両の拠点というロシアらしい歴史あり。2005年以降は新型SUV車パトリオットなども発表しているが、ソ連時代を思わせる無骨な四輪駆動車や飾り気のないバンやトラックも人気。
UAZの中型SUVパトリオット
UAZハンター
UAZ-452
ジル(ZIL)
1916年設立、2012年に自動車製造から撤退したロシアの高級車メーカー。政府要人向けのリムジンも手掛けていた。1940年代にはアメリカの高級ブランド・パッカードのプレス型を譲渡され、見た目そっくりの車を製造したことも。
大統領や政府要人が搭乗するZIL-4112R
ガズ(GAZ)
1929年に米国フォードとソビエト連邦の共同会社として前身のNNAZが設立(1932年に現社名に)。フォードAAをベースにしたGAZ-AAなどを製造し、1950年代には中型セダンのヴォルガが庶民の憧れの車となる。
GAZ-AA
GAZ-21ヴォルガ
カマズ(KAMAZ)
1969年設立。トラックやバスを製造するロシア企業。ダカールラリーでも複数の優勝経験を持ち、悪路走破性に定評あり。東欧や中東、中国、北アフリカなどに多数輸出している。
2004年ダカールラリー出場車両
モスクヴィッチ
1947年~2002年まで存在したロシアの自動車メーカー。社名の「モスクヴィッチ」とは「モスクワっ子」を意味し、小型ファミリカーを中心に製造。ロシアンジョークの自虐ネタにもしばしば登場。60年代にはわずかだが日本でも輸入販売された記録があります。
モスクヴィッチ407
マルシャ・モーターズ
2007~2014年まで存在。ロシア出身のレーサーであり、TVタレントとしても活躍するニコライ・フォメンコが創業。ロシア初のスーパーカーとなるマルシャB1を開発・製造。F1チームのスポーンサーにもなったが、2014年撤退。
マルシャ・B1はロシア(ソ連時代も含めて)初のスーパーカー
一般ユーザー、警察、軍向けに製造したSUV車マルシャ・F2
アフトフラモス
1998年設立。モスクワ政府とフランスのルノー車の合弁会社だが、ルノーが90%以上の株式を持つ。実質ルノーの生産工場として稼働しており、2300人を雇用。ルノー・ロガン、ルノー傘下のルーマニア企業ダチアのサンデロなどを製造。
ロシア・モスクワのアフトフラモスで生産されるロガン
ウクライナの自動車メーカー・ブランド一覧
ロシアと国境を接するウクライナ。東欧の1国に数えられますが、中欧諸国とも関わりが深く、意外に穏やかな気候の国です(日中の気温は夏場は25度前後、冬は0度前後)。ウクライナの自動車メーカーを紹介します。
ボフダーン
ウクライナの自動車メーカー。看板商品である小型バスのブランドとしても「ボフダーン」を使用。製造は傘下チェルカースィ・バスが行っていたが、現在はルーツィク自動車工場が担当。いすゞ・エルフのプラットフォーム提供を受けていた。
ボフダーンのブランドカラーは黄色!
ルーマニアの自動車メーカー・ブランド一覧
東欧のルーマニアの自動車メーカーといえば、ルノー傘下の「ダチア」が有名です。「ダチア」とは、ルーマニアの旧称「ダキア」(Dacia)から命名しており、ルーマニアを代表する企業と位置付けられています。
ダチア
ルーマニアの自動車メーカーであり、1966年設立時からルノー車のノックダウン生産をしていた。80年代にオリジナルモデルの開発を進めるも、99年に傘下へ。低価格セダン・ロガンを大ヒットさせて、「ダチア」の知名度&注目度が大幅アップ。
2004~2012年に販売された初代ダチア・ロガン
2012年から販売されているダチア・サンデロ
オーストラリアの自動車メーカー・ブランド一覧
オーストラリアの自動車メーカーとしては、ホールデンがもっとも知名度が高く、日本の自動車メーカーとも比較的繋がりの深い企業でもあります。
しかし、オーストラリアでの自動車生産は人件費が高く、自国での生産は不向きと長年言われてきました。2017年10月にホールデンが工場を停止させて以降、国内での自動車生産は行っていません。
ホールデン
1913年に自動車製造を開始。オーストラリアを代表する自動車メーカーであり、米国GMの傘下企業。2017年10月、ホールデン社の工場停止により豪国内での自動車生産はゼロとなった。ディーラーは維持し、輸入車販売を行う予定。
スズキ・ジムニーの豪州仕様OEM車ホールデン・ドローバー
シボレー・エピカのOEMホールデン・エピカ)
エルフィン
1957年設立。オーストラリアのスポーツカー製造会社として最も古い歴史を持ち、国内レースを中心に活躍した。後にイギリスの企業に買収され、現在オーストラリアでの生産は行っていない。
Elfin MS8 Streamliner
FPV
FPVはフォード・パフォーマンス・ビークルの略称。2002~2014年までフォード車のチューニングやコンプリートカー販売を行っていた。オーストラリアは、アメリカ同様マッスルカー好きらしく、高出力チューンに一定の需要があった。
フォードが豪州で生産・販売していたファルコンをチベースにしたFPV GT