映画に登場する有名になった車

映画に登場する有名になった車~アニメなどのジャンル別に分けてエピソードも語る

映画に登場する有名になった車を、SF・恋愛・アクション・アニメ・コメディのジャンル別に分けて、デロリアンやスープラ、カマロなどの車種が登場したシーンや、作品のエピソードについても紹介します。

映画に登場する有名になった車~アニメなどのジャンル別に分けてエピソードも語る

映画に登場する有名になった車を、アクション/SF/恋愛/アニメ/コメディなどのジャンル別に分けてみた!気になる作品に登場した劇中車を名シーンとともに振り返ってみよう

バックトゥザフューチャーの「デロリアン」や、あぶない刑事の「レパード」のように映画に登場した事がきっかけとなり有名になった車を多数ピックアップして、アクション・SF・アニメ・恋愛などの部門別に分類してみました。

気になるジャンルの映画に登場する劇中車を、作品のエピソードや名シーンと共にチェックしてみましょう!

映画に登場する有名になった車・SF部門~ 過去や未来にタイムスリップするために用いる、戦闘ロボに変身するなど夢を与えてくれたマシン

映画史の残る名作として支持されている『バックトゥザフューチャー』シリーズで、過去や未来にタイムスリップするために利用するマシンのベース車として使われた事で、マイナーな車から一躍有名になったデロリアンなど、各車がどのようなシーンで登場したのかについてのエピソードも交えて紹介します。

デロリアン・DMC-12は『バックトゥザフューチャー』シリーズで主人公のマーティと科学者のドクがタイムトラベルに用いるマシンとして劇中車に登場した事がきっかけとなり世界的に有名になった車

デロリアン・DMC-12のエクステリア「デロリアン」は主人公マーティと親友の科学者であるドクがタイムトラベルに用いる劇中車として登場した事がきっかけとなり一躍有名となった車

1985年に第一作目が公開された『Back to the Future (バック・トゥ・ザ・フューチャー)』は、スティーブン・スピルバーグが制作総指揮を務め、主人公のロック好きで冴えない高校生であるマーティと、親友の科学者が繰り広げるSF冒険活劇で、PART3まで続編が制作された同作は、SF映画というジャンルの枠に留まらず、史上最高の映画の一つとして高い評価を受けている作品。

制作総指揮 スティーブン・スピルバーグ
監督 ロバート・ゼメキス
出演 マイケル・J・フォックス / クリストファー・ロイド / トーマス・F・ウィルソン

『バックトゥザフューチャー』シリーズを通じて劇中車として登場したデロリアン・DMC-12は、科学者であるドクが次元転移装置や、発電装置を搭載させて、未来や過去へのタイムトラベルを可能とするために改造に用いたベース車であった。

同車はメーカーが既に倒産していて生産を終えていたマイナーな車ではあったが、世界的な大ヒット作の中で、タイムトラベルを行うシーンで度々登場した事がきっかけとなり、脚光を浴びて有名な車となった。

世界でも数少ないガルウィングを採用する「デロリアンDCM-12」は、作品の影響力を受けて、旧型や新生産車を用いて架装を施し、映画に登場するタイムマシンモデルとしてリリースされる、EVモデルとしても復活販売されている。

シボレーカマロは「トランスフォーマー」シリーズで主人公を守るバンブルビーが擬人化する車として登場する事で若者達の間でも有名になった車

シボレーカマロのエクステリアChevrolet Camaro「シボレーカマロ」は、シリーズ1作目~5作目までの監督を務めたマイケル・ベイが同車のファンであったという理由から、主人公を守るロボット・バンブルビーとして選ばれた

2007年に第1作目が公開された『トランスフォーマー』は、タカラトミーがアメリカのバスプロ社と業務提携して販売していた、変形玩具ロボット・トランスフォーマーをルーツとし、アニメ化もされていた作品をベースとして制作した、若年層を中心に支持されているSF映画の人気シリーズ。

監督 マイケル・ベイ
原作 タカラトミー・ハズプロ『トランスフォーマー』

『トランスフォーマー』シリーズで、超ロボット生命体・トランスフォーマーの総司令官であるコンボイの命令を受けて、地球を観測する任務を果たすためにバンブルビーが擬態化するクルマとして選んだシボレーカマロは、1作目の主人公であるサム達を守るために大活躍した事で有名となった車。

シリーズ1作目~5作目までの監督を務めたマイケル・ベイ氏が同車のファンであったことから、バンブルビーを擬態化させる車として選ばれたカマロは、劇中車のコンセプトモデルを市販化させて日本へと輸出を行う、作品の魅力を通じて若年層にクルマに対する興味を抱かせるきっかけを与えた。

フォード・ファルコンXBは『マッドマックス』の主人公のマックスが暴走族と激しいカーアクションを繰り広げる際に登場するインセプターのベース車であったことから有名になった車

ファルコンXBのエクステリアフォード・ファルコンXBは『マッドマックス』の第1作目で、メル・ギブソン演じる主人公マックスが乗車するインターセプターのベース車であった事から知名度をあげた

1979年に公開された『MADMAX (マッドマックス) 』は、主演俳優メル・ギブソンと、監督を務めたジョージ・ミラーを国際的なスターへと押し上げた作品で、オーストラリアで制作されたSFアクション映画。

オーストラリアの荒廃した近未来都市サンシティで、犯罪を繰り返し凶悪化する暴走族と、取り締まりを強化する特殊警察M.F.Pが繰り広げる、壮絶なアクションシーンなどは各国で話題を集め、世界的なヒットを記録した『マッドマックス』は、その後シリーズ化され、多数の劇中車が登場した事でも話題を集めた。

監督 ジョージ・ミラー
出演者 メル・ギブソン / ジョアン・サミュエル / ティム・バーンズ

中でも『マッドマックス』とその続編にあたる『マッドマックス2』の主演俳優であるメル・ギブソンが演じる、親友や妻子を暴走族に殺害されたM.F.Pに勤めるマックスが、暴走族と激しいカーチェイスを繰り広げる際に登場するインターセプターのベース車であったフォード・ファルコンXBは、オーストラリア以外の国においても有名になった車。

フォード・オーストラリア社が生産・販売を行っていた「Ford Falcon XB (フォード・ファルコンXB)」は、作品の影響を受けたコアなファンが、同車を購入して劇中車のように改造を施している。

映画に登場する有名になった車・アクション部門~ ド派手なカーアクション・カーチェイスを繰り広げる劇中車として登場しスリリングなシーンを演出した名車たち

劇中で臨場感のあるド派手なカーチェイスを繰り広げ、敵対する悪人らを退治して、気持ちをスカッと上げてくれるアクション映画に登場して有名になった車を紹介します。

オレンジカラーのSUPRA(スープラ)は『ワイルド・スピード』で廃車寸前のマシンをブライアンが改造してゼロヨンでフェラーリF355GTSに勝利するシーンなどに登場して有名になった車

スープラのエクステリア劇中に登場した1994年製のオレンジメタリックカラーの「Supra(スープラ)」は、搭載されていたNAエンジンをターボ化させて、日本から取り寄せてチューニングを施してハイパフォーマンスを実現

2001年公開の『ワイルド・スピード』は、ロサンゼルスの街中でゼロヨンに熱中する魅力的な登場人物達と、実際のストリート・レースで競い合っていた多数の四輪自動車やバイクが登場し、繰り広げるスリリングで臨場感のあるレースシーンが評価されるカーアクション映画。

リブード版やスピンオフ作品も含めれば多数のシリーズ作品を展開している「ワイルド・スピード」シリーズには、三菱ランサーエボリューション / マツダRX-7/ 日産スカイラインGT-R/ホンダNSX/シボレー コルベット/フォードGT40/ポルシェ ケイマン/ ダッジ チャージャー などの数多くの車が劇中車として登場している。

監督 ロブ・コーエン
出演 ポール・ウォーカー/ ヴィン・ディーゼル / ジョダーナ・ブリュースター

中でも、1994年製のオレンジメタリックカラーのトヨタ「Supra(スープラ)」は、シリーズ1作目で廃車寸前の状態であった車両に対して、ポール・ウォーカー演じるブライアンが、エンジンはターボ化させて出力を引き上げる、TRD製のボンネットへと変更し、APR Performance製のリアウイングを装着させて空気抗力を低減化させる改良を施す事で、ゼロヨンでフェラーリF355GTSに勝利するシーンなどの物語の重要なシーンに登場し、有名になった車でもある。

フォード・マスタングGTは『Bullitt(ブリット)』は主演のマックイーン自身がハンドルを握ってサンフランシスコの街中で激しいカーアクションを繰り広げるシーンに登場して有名になった車

マスタングGTのエクステリア劇中でマックイーン自身が運転する1968年型「マスタングGT390」は、ヒットマンが乗る1968年型ダッチ・チャージャーとサンフランシスコの街中で激しいカーチェイスを繰り広げた

1968年に公開された『Bullitt (ブリット)』は、スタントマンには頼る事なく自身でアクションシーンも演じるスティーブ・マックイーンが主演を演じ、アメリカ国立フィルム登録簿協会が文化的・歴史的・芸術的な意味で、極めて完成度の高い価値観を備えている作品として認定された、見応えのあるカーアクションも繰り広げられる映画。

監督 ピーター・イェーツ
出演 スティーブ・マックイーン / ジャクリーン・ビセット / ロバート・ヴォーン
上映時間 113分

1968年型のフォード「MUSTANG GT390(マスタング GT390)」は、マックイーン演じるサンフランシスコ市警に勤務するブリット警部補と、彼の命を狙うヒットマンが運転する1968年型ダッチ・チャージャーが、サンフランシスコの街並みでスリリングなカーチェイスを繰り広げるシーンに登場して有名になった車。

フォード「マスタング」は、1960年から1970年代にトップ俳優の地位を確立していたマックイーンの影響力も加味して好調なセールスを続け、アメリカを代表するスポーツカーとして定着した。

インプレッサWRXは『ベイビー・ドライバー』の劇中で逃がし屋のベイビーが物語の冒頭6分間で天才的な運転技術を披露するシーンに登場してスバリスト以外にも有名になった車

インプレッサWRXのエクステリアレッドのボディカラーが目立つ2006年製のSUBARU「IMPREZA WRX (インプレッサ WRX)」は作品の冒頭で展開される6分間のカーチェイスに登場して話題を集めた

2017年に公開された『Baby Driver (ベイビー・ドライバー) 』は、第90回アカデミー賞で3部門のノミネートされたアクション映画で、同作は、天才的な運転技術が銀行強盗などを行う犯罪組織に認められ、犯行現場から犯人を乗せて逃がす、逃がし屋の仕事をしていたベイビーが、幼少期の事故の後遺症で起こる激しい耳鳴りを、かき消すために流すシーンなどで登場する劇中歌も話題を集めた。

監督 エドガー・ライト
出演 アンセル・エルゴード / ケヴィン・スペイシー / ジョン・バーンサル
上映時間 113分

上映時間は113分の中で、激しいカーアクションシーンが全編に渡って展開される映画として注目された本作には、アメリカの街中で普通にみかけるフォード・トーラス / シボレー・アバランチ / ダッジ・チャレンジャーなどの多数の車が劇中車として登場。

中でも、レッドのボディカラーがスクリーンに映える2006年製のスバル「インプレッサWRX」は、物語の冒頭6分間で犯罪者を現場から逃がすために、追跡する警察車両と繰り広げる激しいカーチェイスのシーンに登場して、スバリスト以外にも有名になった車。同モデルは、作品の影響力もあって中古車市場においての価格が値上がりした。

レパードは劇場版『あぶない刑事』シリーズにも登場しタカ&ユージが劇中で犯人を追跡する・カーチェイスを繰り広げるシーンで活躍して有名になった車

レパードのエクステリアレパードはドラマシリーズや映画シリーズ通じて、タカ&ユージが犯人らを追跡する際に乗車する機会が多いので有名になった車

1986年に第1期テレビドラマが開始された『あぶない刑事』は、舘ひろし演じるダンディー鷹山ことタカと、柴田恭兵演じるセクシー大下ことユージの名コンビが繰り広げる、ユーモラスも交えたコミカルな会話や、トレンディードラマのようなスタイリッシュなファッション性を取り組んだ演出が評価され、従来の硬派なイメージが強い刑事ドラマを苦手としていた若年層の支持を得て、社会現象を巻き起こした大ヒットシリーズ。

2024年5月には横浜港警察署を退職し、探偵となったタカ&ユージが活躍する『帰ってきたあぶない刑事』が公開される。

同シリーズは、スペシャルドラマや全8作の映画の中で、セドリックやスカイライン、フェアレディZなどの日産車を中心し、マセラティ・クアトロポルテやフォード・マスタングなどの国内外の有名なクルマが劇中車として数多く登場している作品。

制作 日本テレビ
出演 舘ひろし / 柴田恭兵 / 浅野温子 / 仲村トオル

昭和の時代に開始され、令和の時代に新作が公開される『あぶない刑事』に登場する数多くの劇中車の中でも日産「レパード」は、タカ&ユージが横浜に拠点を構える暴力団組織・銀星会の構成員らと激しいカーチェイスを繰り広げるアクションシーンなどに登場する機会の多い、あぶデカファンから最も支持されて有名になった車。

あぶない刑事のドラマや映画がスタートする以前では、レパードはトヨタのクーペフォルムの高級車であるソアラと比較すると、マイナーな車であったが、作品の大ヒットを受けて知名度を上げて日産を代表する人気車種となった。

シェルビーマスタングGTは『60セカンズ』で弟の命を救うために窃盗グループのリーダーであるメンフィスが最後に盗む特別な車として物語の重要なシーンに登場して有名になった車

シェルビーマスタングGTのエクステリア1967年製「SHELBY Mustang GT (シェルビーマスタングGT)」はニコラス・ケイジ率いる車の窃盗グループがエレノアと名付け最後に盗む特別な一台として登場した

2000年に公開された『Gone in Sixty Seconds(60セカンズ)』は、どんな車も60秒以内で盗むという窃盗団をテーマとした『バニシングin60』のリメイク版にあたるカーアクション映画で、窃盗グループのレジェンド的な存在であるニコラス・ケイジが演じる主人公・メンフィスの、恋人でもあり仕事仲間であるスウェイ役を演じたアンジェリーナ・ジョリーは、本作がきっかけとなり国際的なムービースターへと駆け上がった。

監督 ドミニク・セナ
出演 ニコラス・ケイジ / アンジェリーナ・ジョリー
上映時間 117分

闇の組織に監禁された弟の命を救うために、高級車を4日以内に50台集めるという取引を交わし、メンフィスがかつての仲間を集め、犯行を繰り返すというストーリーが軸となる本作には、ベントレー・コンチネンタル / ダッジ・デイトナ / フェラーリ・テスタロッサ / レクサスLS400 / メルセデス・ベンツ300SL / ポルシェ966 / ロールスロイス・ストレッチ リムジンなどが、劇中車として登場。

中でも、エレノアと名付けられ最後に盗む車として選ばれた1967年製「SHELBY Mustang GT (シェルビーマスタングGT)」は、メンフィスにとっては特別な思い入れのある車として登場し、パトカーとの壮絶なカーチェイスを繰り広げる、途中でエンストしてしまう、キャリアカーの荷台を利用して大ジャンプを行うといった物語の重要なシーンに登場し、最も注目を集めて有名になった車です。

アストンマーティンDB5は『007 ゴールドフィンガー』でボンドが金の密輸を行っているゴールドフィンガーが乗っている航空機を追跡するシーンなどに登場して有名になった車

アストンマーティンDB5のエクステリアアストンマーティンDB5は劇中で大富豪のゴールドフィンガーが搭乗するユナイテッド航空のATL-98カーベアを追跡するシーンなどに登場して話題を集めた

1964年に公開された『Goldfinger (007 ゴールドフィンガー)』は、イアン・フレミングの小説を原作とし、架空の秘密情報部に所属する諜報員であるジェームズ・ポンドが活躍するスパイアクション映画シリーズの第3弾。

監督 ガイ・ハミルトン
出演 ショーン・コネリー / オナー・ブラックマン / ロイス・マクスウェル
上映時間 112分

Aston Martin(アストンマーチン)の「DB5」は、本作のタイトルともなっている金の密輸を行っているゴールドフィンガーが乗車する航空機ATL‐98カーベアを、搭載する総排気量3.995㏄の直列6気筒DOHCエンジンのハイパフォーマンスを発揮して、ハイスピードで追跡するシーンなどに登場して有名になった車である。

アストンマーティン「DB5」は、本作以外にも『サンダーボール作戦』や『ゴールデンアイ』といった作品でもボンドカーとして選ばれて、ボンドシリーズを代表する車として認知された。

トヨタ2000GTは『007は二度死ぬ』でボンドカーとして選ばれて激しいカーアクションを繰り広げるシーンに登場し日本以外の国でも有名になった車

トヨタ2000GTのエクステリアトヨタ「2000GT」はジェームズ・ボンドが乗車するボンドカーとして選ばれ、劇中ではオープンカー仕様車に改造されて登場していた

1967年に公開された『You Only Live Twice (007は二度死ぬ)』は、スパイアクション映画の金字塔ジェームズ・ポンドのシリーズ第5作目にあたる劇場作品。

本作では、イギリスの情報機関MI6からの命を受けて、アメリカが打ち上げた宇宙船ジュピーター16号を捉えた謎の飛行物体の正体を探るべく、ジェームズ・ポンドが日本に派遣されたため、若林映子と浜美枝が日本人としては初めてポンドガールに選ばれ、姫路城など日本各地でロケが行われた事でも話題を集めた。

監督 ルイス・ギルバート
出演 ショーン・コネリー / 若林映子 / 丹波哲郎 / 島田テル
上映時間 117分

本作でボンドカーとして選ばれたトヨタ「2000GT」は、主演を勤めたショーン・コネリーが高身長であったため、作中ではオープンカー仕様車として改造され、丹波哲郎が演じる諜報機関員であるタイガー田中の秘書である、若林映子が演じるアキが、ポンドの命を救うために運転するシーンなどに登場し、同車は日本以外の国においても有名な車となった。

本作には、「2000GT」以外にもクラウンなどのトヨタ車も劇中車として登場して、作品を通じて日本車のイメージを変えるきっかけを与えた。

ミニクーパーは『ミニミニ大作戦』でかつての仲間に奪われた金塊を取り戻す作戦を実行するために地下鉄の階段を下りホームを走るなどの印象的なシーンに登場して有名になった車

ミニクーパーのエクステリア本作で「ミニクーパー」は小さいボディの特徴を活かして金塊を取り戻すための作戦を実行するために、地下鉄のホームや排水溝を走るインパクトのあるシーンに登場して話題を集めた

2003年公開の『ミニミニ大作戦』は、1969年に公開された同名作品のリメイク版。本作は金庫破りの窃盗グループに内紛が起きて、自分たちを裏切って金塊を仲間に奪われてしまった、チャーリーらが再びチームを結成し、元同僚から金塊を取り戻して復讐を行うのがストーリーの軸となっているアクション映画。

監督 F・ゲイリー・グレイ
出演 マーク・ウォールバーグ / シャーリーズ・セロン / エドワード・ノートン
上映時間 111分

本作のキャストの一員とも紹介されているミニクーパーは、奪われた金塊を取り戻す作戦を実行するために、小さい車体の特徴や機敏性を活かして、市街地を疾走する/地下鉄の階段を下りホームを走る/排水溝から大ジャンプを披露するなどのインパクトのあるシーンに登場して有名になった車でもある。

BMW735i (E38)は『トランスポーター』でプロの運び屋であるフランクが目的地まで依頼品を送り届ける車として登場し物語の中盤で爆破されるシーンでも注目されて有名になった車

BMW735iのエクステリアBMW735i(E38)は『トランスポーター』の第1作目で、プロの運び屋である主人公のフランクが愛車として目的地まで依頼品を届ける車として登場した事がきっかけともなり若者達にも有名になった車

2002年に公開された『トランスポーター』は、TAXiシリーズを手掛けたリュック・ベッソンがプロデューサーを務め、依頼者の名前は聞かない / 依頼品は開けないなどの3つのルールを設けるプロの運び屋であるフランク・マーティンが、依頼者と敵対する組織との間で激しいカーチェイスを繰り広げるシーンも評価されている大ヒット映画。

2015年には新キャストを迎え第4作品目を公開した『トランスポーター』シリーズには、2と3でマーティンの愛車となるアウディA8や、ランボルギーニ・ムルシエラゴなどの欧州メーカーの高級車が劇中車として多数登場している。

監督 ルイ・レテリエ / コリー・ユン
制作・脚本 リュック・ベッソン
出演 ジェイソン・ステイサム / スー・チー / マット・シュルツ
上映時間 93分

BMW735i(E38)は『トランスポーター』シリーズに登場した劇中車の中でも、特殊部隊で運転技術を磨いた経歴を持つフランクが、圧巻のドライビングテクニックを披露し、物語の中盤で爆破されてしまったシーンで登場した事も印象深く、作品を通じて最も有名になった車として知られている。

『トランスポーター』が公開される以前には、BMWの大型セダンである7シリーズは、年配の方が乗る車としてのイメージが強かったが、作品の影響を受けて若い世代の層からも注目される車となった。

映画に登場する有名になった車 ロードムービー・スリラー・ヒューマン部門~ スリリングなストーリー展開や車で各地へと旅に出る作品で話題を集めた車

主人公たちが車で旅に出るロードムービーや、ハリウッドで実際に起きた事件を題材として扱ってスリリングなストーリー展開で話題を集めた作品などに登場し、有名になった車を紹介します。

ダッジ・チャレンジャーは『バニシング・ポイント』で新車の陸送を仕事としている主人公が15時間以内で1200マイル離れた目的地まで送り届ける車として劇中に登場した事で有名になった車

ダッジ・チャレンジャーのエクステリア「ダッチ・チャレンジャー」は劇中の主人公である新車の陸送を仕事としていたコワロスキーが、15時間以内で目的地まで送り届ける賭けをした車として登場する

1971年に公開された『Vanishing Point (バニシング・ポイント)』は、興行的には成功しなかったものの、台詞を極力少なくして車を目的まで走らせるロードムービー的な側面、謎めいた主人公の過去と現在とを巧みにフラッシュバックさせる編集手法が評価され、後にTVドラマとしてリメイクされる、クエンティン・タランティーノが同作をオマージュした映画を作るなど、各界に影響を与えた。

監督 リチャード・C・サラフィアン
出演 バリー・ニューマン / クリーヴォン・リトル
上映時間 106分

「DAGE Challenger(ダッチ・チャレンジャー)」は、作品の主人公であるコワロスキーが、15時間以内にコロラド州から1200マイル離れたサンフランシスコまで送り届ける賭けをする車として、作品に登場し、スピード違反で検挙しようとする白バイやパトカーを、最高速250Km/hがでる同車のブレーキ踏む事なく猛スピードで振り切るシーンなどに登場し、話題を集めて有名となった車でもある。

シボレー・ベルエアは『Two‐Lane Blacktop(断絶)』で主人公が各地の地元民とドラックレースで勝負して日銭を稼ぐ車として登場していたので流行に敏感な若者たちの間で有名になった車

シボレー・ベルエアのエクステリア1955年製「シボレー・ベルエア」の下級モデルの150は、作品内で、ドラックレースで地元住民たちと賭けをしてお金を稼いで、旅を続ける主人公たちの愛車であった

1971年に公開された『Two-Lane Blacktop(断絶)』は、テンポの良いストーリー展開、当時のアメリカ文化がリアルに反映されている偉大なアメリカ映画として、国内外での評価の高いロードムービー。

監督 モンテ・ヘルマン
出演 ジェームズ・テイラー / ウォーレン・オーツ / デニス・ウィルソン
上映時間 102分

「シボレー・ベルエア」の下級モデルは、主人公の運転手と、共に旅を続ける整備工の友人の愛車であり、ドライブで訪れた地元住民と、ドラックレースで勝負して日銭を稼ぐために運転テクニックを披露するシーンで度々登場したことから、流行に敏感な当時の若者達からの支持を集め有名になった車である。

フォード・サンダーバードは『テルマ&ルイーズ』の劇中でテルマとルイーズが自由を求めて週末のドライブ旅行に出かけて大自然の中を疾走するシーンなどに登場して有名になった車

フォード・サンダーバードのエクステリア1966年製の4代目フォード「Thunderbird(サンダーバード)」は親友同士のテルマとルイーズが、日々の生活のストレスを発散するためにドライブ旅行に出かける車として劇中に登場する

1991年に公開された『テルマ&ルイーズ』は、第64回アカデミー賞で6部門にノミネートされた傑作で、監督リドリー・スコットの名声を引き上げて、当時は無名であったブラッド・ピットが世界的なムービースターとなるきっかけを与えた作品でもある。

監督 リドリー・スコット
出演 スーザン・サランドン / ジーナ・ディヴィス / プラッド・ピット
上映時間 129分

T-Bird(ティーバード)の愛称で親しまれていた歴代「Thunderbird(サンダーバード)」の中でも、4代目(1964~1966)モデルは、親友同士のテルトとルイーズが、日常のストレスや平凡な毎日の退屈さを発散し、自由を求める為にドライブ旅行へと向かう際に、2人が乗車する車として登場し、風光明媚な自然の中を疾走するシーンや、犯罪者となりパトカーに追われ、グランド・キャニオンの絶壁からジャンプする印象的な場面にも利用されていた事から有名になった車。

初代モデルが1955年に誕生し、11代目の2005年まで車歴を刻んでいたフォード「サンダーバード」は、スポーティな走りを可能としながらも、車内の快適性や居住性を高水準化させているアメ車を代表するスペシャリティー・カーとしても認知されている。

ドゥビルは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でハリウッドの2大スターであるレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが仕事先まで向かう車として登場して有名になった

ドゥビルのエクステリア1966年製キャデラック「DEVILLE(ドゥビル)」のクリームカラーモデルは、劇中でハリウッドの2大スターであるレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが乗車して有名となった

2019年に公開された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、豪華出演者の競演が話題を集めた作品で、第92回アカデミー賞では10部門にノミネートされた本作は、1966年に実際に起きたハリウッドで将来を有望視されていた俳優シャロン・テートが、カルト教団に殺害された事件を題材とし、ハリウッド映画の黄金期の裏側も描いたスリラー作品。

監督 クエンティン・タランティーノ
出演 レオナルド・ディカプリオ / ブラッド・ピット / カート・ラッセル
上映時間 161分

1966年製の3代目キャデラック「DEVILLE(ドゥビル)」は、レオナルド・ディカプリオが演じる西部劇を中心とした作品でTVスターとしての地位を築いていたリック・ダルトンを、ブラッド・ピット演じる親友でもあり専属のスタントマンを勤めていたクリフ・ブースが、撮影現場などへと移動する際に利用していた車として登場していた事から有名になった車。

当時のハリウッド関係者達には、GMが展開している高級ブランドであるキャデラックの車が人気であり、中でもアメ車らしい外観的な特徴を備えていた「ドゥビル」が選ばれるケースも多かった。

モンディアルTカブリオレは『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』で盲目の退役軍人と学費を稼ぐために身の回りの世話をする苦学生がニューヨークの街中を疾走するシーンに登場して有名になった車

モンディアルTカブリオレのエクステリアフェラーリ「モンディアルTカブリオレ」は、アル・パチーノ演じる盲目の退役軍人であるフランク中佐と、身の回りの世話をする苦学生のチャーリーが、NYの街中を猛スピードで疾走するシーンに登場する

1992年に公開された『Scent of a Woman (セント・オブ・ウーマン/夢の香り)』は、主演を演じたアル・パチーノがアカデミー賞で主演男優賞を受賞した作品で、イタリア映画のリメイク版にあたる本作は、人生を悲観している盲目の退役軍人であるフランク中佐と、学費を稼ぐために彼の身の回りの世話をする苦学生チェリーとの数日間の心温まる交流を描く、感動のヒューマンドラマ。

監督 マーティン・ブレスト
出演 アル・パチーノ / クリス・オドネル
上映時間 157分

真っ赤なボディカラーが印象的なフェラーリ「モンディアルTカブリオレ」は、フランク中佐がチャーリーを強引に連れて向かった旅行先、ニューヨークの街中の高級車ディーラーに展示されていた車両。

大金を払う事で同車の試乗運転を許可された二人が、大都会ニューヨークの街中を、3.4L V8エンジンを搭載する事で実現されるハイポテンシャルを発揮して、猛スピードで疾走するシーンに登場した「モンディアルTカブリオレ」は、作品を通じて有名になった車でもある。

映画に登場する有名になった車・恋愛部門~ ヒーローとヒロインがデートシーンなどで乗車して視聴者を胸キュンさせるシーンなどに登場したクルマ

恋愛映画の定番であるデートシーンなどに登場し、作品の影響力もあって有名になった国内外の車を紹介します

フィアット500は恋愛映画の名作『ローマの休日』で美しいローマの街並みをアン王女と新聞記者のジョーが散策するシーンに登場したこともきっかけとなり有名になった車

フィアット500のエクステリアフィアット500はローマの休日だけではなくて、ルパン3世の劇場映画「カリオストロの城」の劇中車としても登場

1953年に公開された『ローマの休日』は、後世に語り継がれる恋愛映画の不朽の名作。イタリアのローマを親善訪問していたヨーロッパ某国のアン王女(オードリー・ヘップバーン)が、自由のない公務に耐えきれずに滞在していた大使館から抜け出した後に、主治医から投与された鎮静剤の影響もあって道端のベンチで寝ている姿を、アメリカ人の新聞記者であるジョー(グレゴリー・ペック)に見つけられ、介抱のために彼が自宅のアパートに連れ込む事でストーリーは進んでいく。

監督 ウィリアム・ワイラー
出演 グレゴリー・ペック / オードリー・ヘップバーン / エディ・アルバート
上映時間 118分

イタリアの自動車メーカーが開発・製造した「フィアット500」の初代モデルは、作品内で、アン王女とジョーがローマの美しい街中を散策する際に用いた事で知名度を上げて有名となった車。中でも後部座席に着座したジョーが車体ルーフ部を開放して身を乗り出して、アン王女のために車のドアを開けてあげるシーンは話題を集めた。

『ローマの休日』の劇中車として登場し、作品の影響力もあって有名となったフィアット500は世界の愛好家らから可愛い車として支持され続け、2020年にはヨーロッパ市場では電気自動車専用モデルの4代目として復活した。

アルファロメオ・スパイダーデュエットは世界的な大ヒット映画『卒業』で大学の卒業記念として主人公が父親からプレゼントされた車として度々作品内に登場する事で有名となった車

アルファロメオ・スパイダーデュエットのエクステリアアルファロメオ スパイダーはアメリカの大ヒット映画『卒業』で、主人公のベンジャミンが大学の卒業記念として父親からプレゼントされた車として登場する

1967年に公開された『卒業』は、主人公ベンジャミンを演じる名優ダスティン・ホフマンの出世作で、主題歌であるサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」と共に世界的な大ヒットを記録した青春恋愛映画。

監督 マイク・ニコルズ
出演 ダスティン・ホフマン / アン・バンクロフト / キャサリン・ロス
上映時間 105分

アルファロメオを代表する車・ジュリア(105系)のオープンモデルとして開発された「スパイダー デュエット」は、花嫁を結婚式が行われている教会から連れ出すシーンが話題となった同作で、ベンジャミンが大学の卒業記念として、父親からプレゼントされた車として劇中車として登場し、ホームパーティーで出会った年上の魅力的な女性であるミセス・ロビンソンを送迎するシーンなどに登場し、有名な車となった。

セリカGT-FOURは『私をスキーに連れてって』で登場人物がゲレンデに向かう際に激しい運転バルトを繰り広げるシーンが話題を集め、雪道での安全性が認知されてスキー場に向かう際に利用する有名な車となった

セリカGT-FOURのエクステリア「セリカ」の競技車両は各国のモータースポーツで活躍し、4代目の4WD(165型)は『私をスキーに連れてって』の劇中車に採用され、ゲレンドに向かうシーンで登場した

1987年に公開された『私をスキーに連れてって』は、スキーブームを巻き起こすきっかけを作った大ヒット映画。主演の原田知世が演じる、スキー初心者である池上優が雪の中で埋もれて困っている時に、恋には奥手でスキーの腕前はプロ級の三上博史が演じる商社マンである矢野文男が助けに現れ、優が文男に一目惚れしてしまって、ストーリーは展開していく。

監督 馬場康夫
出演 原田知世 / 三上博史 / 原田貴和子/ 高橋ひとみ / 布施明
上映時間 98分

主人公の一人である矢野文男がゲレンデに向かう際に乗用していた愛車は、トヨタの「カローラ2リトラGPターボ」であったが、劇中で矢野の中学時代からの幼馴染である佐藤真理子と、スキー仲間の広告代理店に勤める羽田ヒロコが、ゲレンデに向かう途中で、互いが乗車する「セリカGT-TOUR」で自身のテクニックを雪道で披露し合う激しい運転バルトは話題を集めた。

「セリカGT-TOUR(165型)」は、作品の影響もあって雪道でも安定して走行できる車として認知されて、スキー場へ向かう車として定着した。

映画に登場する有名になった車・アニメ部門~ 人気キャラが運転テクニックを披露するシーンなどに登場する車がノミネート

日本が得意とするアニメ映画のジャンルでは、各地の走り屋たちとのバトルを繰り広げる『頭文字D』などの作品に登場して、有名になった車を紹介していきます。

スプリンタートレノ(AE86)は『頭文字D / Third Stage』で3D CG化された姿で登場した事で話題を集めて有名になった車

スプリンタートレノ(AE86)のエクステリア藤原拓海が作品内で各地の走り屋とバトルを繰り広げる際に乗車した実家の豆腐屋で配達用に使っていたスプリンタートレノ(AE86)は作品の影響を受けて有名になった

2001年に劇場公開された『頭文字D/Third Stage』は、1995年から2013年にかけて週刊ヤングマガジンで連載されていた走り屋たちのバトルをメインテーマとして扱い、TVアニメ化もされた大ヒット漫画を3D CG化した映画。

『頭文字D』は20年近い連載期間中に全719話が展開されて、多数の名車を登場させて、車好き達を魅了した作品でもある。

監督 山口史嗣
原作 しげの秀一
キャスト 藤原拓海:三木眞一郎 / 藤原文太:石塚運昇 / 高橋涼介:子安武人
上映時間 103分

物語の主人公である公道の最速ドライバーを目指す藤原拓海が、各地の走り屋達とカーバトルを繰り広げる際に乗車していた「スプリンタートレノ(AE86)」は、漫画連載時には販売終了していたものの、同作がきっかけとなり、中古車市場での販売価格が上昇するきっかけを作る、トヨタがFRスポーツカー86を開発させるきっかけを与えるなど、多方向で影響を及ぼした。

映画版の『頭文字D/Third Stage』では、拓海の父親である文太とライバル関係にあった小柏健の息子カイと、いろは坂を舞台としてカーバトルを繰り広げ際にも登場し、3D CG化され迫力を増した事でも話題を集めた。

ポルシェ911カレラは『カーズ』シリーズのヒロインであるサリー・カレラの擬人化モデルであり、主人公に走りの楽しみを教えてあげたシーンが話題を集めて有名になった車

ポルシェ911カレラのエクステリア「911カレラ(2002年製)」はカーズのヒロインであるサリー・カレラの擬人化モデルとなって劇中に登場した事がきっかけとなり知名度を更に上げた

2006年に公開された『Cars(カーズ)』は、自動車などの乗り物を擬人化させた姿で登場する個性的なキャラクター達が繰り広げるユーモラスな会話や、各々のキャラ達が職業に従事して社会生活を営むというコミカルな世界観が大人にも受けて、シリーズ化もされている人気アニメ映画。

『カーズ』シリーズには、主人公であるライトニング・マックィーンのモデル車との一つともフォードGT40や、ボディアート店を経営するラモーンのモデル車であるシボレー・インパラなど、擬人化された多数の劇中車が登場する。

監督 ジョン・ラセター
上映時間 116分

『カーズ』シリーズの中でも、車体背面に縞模様のタトゥーを施している映画のヒロインであるサリー・カレラの擬人化モデルとなった「911カレラ」は、レースで勝つことのみに集中していたライトニング・マックィーンに走る本当の楽しさを教えたあげたシーンが話題を集めて、有名になった車。

世界では数少ない水平対向エンジンを搭載するRR駆動の本格的なスポーツカーである「911カレラ」が可能とする走りのポテンシャルは、作品をきっかけとしても認知された。

アルピーヌA310は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の劇中内でNERV(ネルフ)所属の葛城ミサトの愛車として使われ、主人公の碇シンジを颯爽と迎えにいくシーンなどに登場して有名になった車

アルピーヌA310のエクステリア「アルピーヌA310」はヱヴァンゲリヲンの作中で、使徒と対峙する特殊機関NERV(ネルフ)に所属する葛城ミサトの愛車であった事から知名度を上げた

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、セカンドインパクトという大災害発生後の第3新東京市に襲来する謎の生命体である使徒に対峙する、特殊機関NERV(ネルフ)に所属する大人と、人型兵器であるエヴァンゲリオンのパイロットとなる少年・少女たちを軸として、ストーリーを繰り広げる大ヒットTVアニメに、新たな設定を加えストーリーを再構成して公開を行ったアニメ映画。

監督・脚本 庵野秀明
出演者 緒方恵美 / 林原めぐみ / 三石琴乃

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでは、全4作が公開され、主人公である碇シンジとヒロインの一人であるアルカ・ラングレーを保護する任務も担うNERV(ネルフ)所属の葛城ミサトが劇中で、シンジらを颯爽と迎えに行くシーンで登場する、右ハンドルに改造した青い「アルピーヌA310」は、TVアニメや映画の影響を受けて有名になった。

「Alpine A310 (アルピーヌA310) 」は、アルピーノが親会社であるルノーが開発したエンジンを流用させて搭載する1971年から1984年にかけて生産されていたスポーツカーで、ライバル車としていたポルシェ911と比較すれば、マイナーな存在ではあったが、エヴァンゲリオンの劇中車として登場した事で知名度を上げた。

映画に登場する有名になった車・コメディ部門~ 思わず笑えて元気になれる作品に登場する劇中車をセレクト

思わず笑わせてくれて、元気にしてくれる要素満載のコメディ映画の劇中車として登場して、国際的な知名度を上げて有名になった車をセレクトしました。

VWタイプ2は『リトル・ミス・サンシャイン』で癖が強くて個性的な家族全員が乗車して美少女コンテストの本選が行わる会場まで向かう際に珍道中を繰り広げるシーンに登場するので映画好き達の間でも有名になった車

VWタイプ2のエクステリアフォルクスワーゲンタイプ2は作中で全米美少女コンテストの地区予選で選ばれた7歳のオリーブを、癖が強くて個性的な家族がみんなで乗車して、本選会場まで移動するためのクルマとして登場する

低予算で制作された『リトル・ミス・サンシャイン』は、初週はアメリカの7つの劇場での公開であったもの、口コミで面白さが広がり、北米市場では最大1602館まで上映規模を拡大し、ドイツやイギリスなどの海外市場でもヒットを記録した作品。

同作は、個性的で癖の強い家族が美少女コンテストの地区予選を通過した7歳のオリーブを本選が行わる会場まで連れて行く道中で起こる珍道中を楽しめる、ロードムービー的な要素も採り入れられているコメディ映画。

監督 ジョナサン・デイトン / ヴァレリー・ファリス
出演 グレッグ・キニア / スティーヴ・カレル / アラン・アーキン
上映時間 100分

黄色いボディカラーが目立つVWタイプ2(T2マイクロバス)は、美少女コンテストの予選を通過した7歳のオリーブを、本選が行われるカリフォルニア州のレドンドビーチまで、家族で移動するために利用する車として作品に登場した事で、再脚光を浴びて映画好き達の間でも有名になった車。

中でも本作に登場する「VWタイプ2」が老朽化のために、道中でクラッチが故障してしまって修理依頼するものの、パーツの交換を不可能と言われて、同車を後ろから押して時速20マイルに達したら車内に乗り込むシーンというコミカルなシーンは話題を集めた。

正式名称はTransporter(トランスポーター)とするVWタイプ2は、1950年に初代モデルT1が誕生した、お洒落でポップな外観を魅力とする商用車としてリリースされ、欧州市場では環境要請をクリアするためにEV化モデルもラインナップさせています。

プジョー406は『TAXi』の主人公ダニエルが改造を行ってフランスのお洒落な街を舞台として激しいカーチェイスを繰り広げるシーンに何度も登場する事で有名となった車

プジョー406のエクステリア「TAXi」の主人公であるダニエルの愛車であり、改造を施すベース車として利用されたプジョー406はヒット作の影響を受けて知名度を上げた

『TAXi(タクシー)』は、日本での知名度も高い監督リュック・ベッソンが脚本も務めヒットを記録し、シリーズ化もされた、コメディ色も強いフランスのカーアクション映画。

作品内には、主人公であるスピード狂のタクシー運転手であるダニエルが、車体を持ち上げるなどの機能性を与える為に、改造を施したプジョー406を始め、多数の劇中車が登場してクルマ好き達を魅了した。

監督 リュック・ベッソン
出演 サミー・ナセリ / フレデリック・ディーファンタル / リチャード・サメル

フランスの大手自動車メーカーであるプジョーが製造・開発するDセグメントに属する「406」は、シリーズ1作目で、フランス国内で連続銀行強盗を行う実行犯であるリーダーであるアインシュタインが乗車する、メルセデス・ベンツ500Eと、ダニエルが406をベース車として改造したモデルが激しいカーチェイスを繰り広げるなど、シリーズを通じて劇中車として通じる機会が多かった事から、フランス以外の国々においても有名となった車である。

フェラーリ250GT SWB カリフォルニア・スパイダーは『フェリスはある朝突然に』で主人公たち3人組がシカゴを代表する観光名所を巡るシーンに登場して有名になった車

フェラーリ250GT SWB カリフォルニア・スパイダーのエクステリアフェラーリ250GT SWB カリフォルニア・スパイダーは、『フェリスはある朝突然に』の主人公であるフェリスらがシカゴの街へと繰り出すシーンで登場して知名度を上げた

1986年に公開され、アメリカ国内で大ヒットを記録した『フェリスはある朝突然に』は、シカゴ・カブスの本拠地であるリグレーフィールドや、シカゴ美術館など、シカゴを代表する観光名所が劇中に登場する事も話題を集めた青春コメディ映画。

監督 ジョン・ヒューズ
出演 マシュー・ブロデリック / ミア・サラ / アラン・ラック

「フェラーリ250GT SWB カリフォルニア・スパイダー」は、物語の主人公であるフェリスの親友で、体調不良で学校を休んでいたキャメロンのカーマニアである父親がコレクションしていた一台。

フェリス・キャメロン・フェリスの彼女の3人組が、キャメロンの父親から車を借りて、学校を休んで、シカゴを代表する観光名所をドライブして巡るシーンに度々登場した事で、「フェラーリ250GT SWB カリフォルニア・スパイダー」は知名度を上げて、有名となった。

『フェリスはある朝突然に』で劇用車として登場したフェラーリ250GT SWB カリフォルニア・スパイダーは、レーシングシーンで構築した技術力を還元させたGTカーのハイパフォーマンスモデルであり、作品の影響力も加味してコレクター心理を刺激し続けている名車でもある。

映画に登場してカーアクションを繰り広げ、視聴者を魅了し夢を与えて有名になるクルマは増えていくのでCOBBYは今後も着目していく

映画などの作品内には、映像にインパクトを与え、視聴者を引き付ける為に、タイムトラベルする、市街地でカーアクションを繰り広げる、戦闘ロボに変身する車などが登場します。

物語を巧みに演出し、ストーリーや映像にインパクトを与える劇中車は、時として作品にとって重要な意味合いを与えます。

映画は劇場公開を前提として作るだけではなくて、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画ストリーミングサービスを行う企業では、利用者を増やすためのキーコンテンツとして、サイト内のオリジナル作品としても制作しています。

今後は、そういったスタイルを採用している映画の中からも有名になる車が増えていくと予想されます。