装甲車みたいな車をピックアップ~ 車体の頑丈さや悪路も難なくクリアするオフロード走行性能を兼ね備えた国内外のクルマの特徴を徹底比較
「市街地で戦車を動かしているような高揚感を得られる」などの理由から、燃費の良いエコな車が脚光を浴びがちな昨今のクルマ情勢の中でも、装甲車のようなミリタリーテイストを取り入れて見た目に大迫力を加えている車両や、未舗装の荒れた路面を難なく推進していく高機動車のようなオフロード走行性能を備えたクルマは根強い人気を誇ります。
今回は、車体のタフネスさと路面状況に左右されない駆動力を兼ね備えた国内外の装甲車みたいな車をピックアップして、各車の魅力や特徴を詳しく紹介していきます。
装甲車みたいな車をチェックする前に「装甲車」ってどんな特徴を備えているクルマなのかを確認してみよう
装甲車は、英語ではAC(Armored Car)と呼ばれ、ハリウッド映画などの戦争ものによく登場するので、なんとなくはイメージできるという方も多いと思いますが、具体的には、地雷やプラスチック爆弾などの衝撃を受けたとしても、車内に乗車する人を保護できるようにボディを頑丈に改造し、大量の荷物も積載して未舗装の路面を推進できるような駆動力も兼ね備えているクルマの事を指します。
軍隊で利用されている以外にも、デモが起きた際に投石や火炎瓶などの攻撃を受けた時の防御力を強化している特殊警察車両や、放射性廃棄物を除去できるフィルターを備えたタイプ、現金輸送や政府高官などの要人を警護するために、拳銃やライフル等の攻撃に対する防御機能を架装パーツによって与えている車両も装甲車に含まれます。
装甲車みたいな車一覧~ ミリタリーテイストを取り入れ、頑丈なボディ構造や未舗装路に対する駆動力を魅力としている国内外のクルマ15選
装甲車みたいな特徴を備えた国内外のクルマをピックアップしました。中には「SENTRY CIVILIAN(セントリーシビリアン)」のように防弾ガラスを装備させて、要人警護のため用いられているほぼほぼ装甲車のような車両も含まれます。
ルーツ車を軍用車両としているのでミリタリーテイストを積極的に取り入れているタイプの車両も含めて、各車の特徴を紹介していきます。
「ハマーH1」はアメリカ陸軍の軍用車両として利用されていたハンヴィーの民間使用モデルで日本では警察の特殊車両や民間企業の災害対策車両としても活躍していた装甲車みたいな車
「HUMMER(ハマー)」は、ターミネーターシリーズでお馴染みのアーノルド・シュワルツェネッガー氏の要望を受けて、軍用四輪駆動車・ハンヴィー(アメリカ陸軍向けにAMゼネラルが製造していた軍用車の総称)を民間使用車へとアレンジする経緯で誕生したSUV。
1992年から2006年にかけてリリースされていた「ハマー」は、1999年にGMがAMゼネラルから販売権を取得したタイミングで「ハマーH1」へと車名が変更された。
アメリカ陸軍の軍用車として活躍したハンヴィーをルーツ車とする「ハマーH1」は、北海道警察の特殊車両や、NTTドコモなどの民間企業が災害対策車両として利用してきた、イカツイ雰囲気を魅力とする装甲車みたいな車。
「HUMMER H1」は、国際情勢の不安定化によって原油価格の高騰が起こり、燃費の悪さがネックとなり販売不振を招いてしまった2006年に生産終了となってしまったが、2021年にはGMの商用車やピックアップトラックなどの車両を手掛けるサブブランドであるGMCがEVモデルとして復活させた。
全長/全幅/全高 | 4,686mm/2,197mm/1,905mm |
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ホイールサイズ | 3,302mm |
エンジン | 水冷V型8気筒OHVターボ |
総排気量 | 6,489L |
最大出力 | 195hp/3,400rpm |
最大トルク | 59.4Kgm/1,800rpm |
「ハマーH2」はフルサイズの大きな車体にルーフ部などに装飾パーツを装備して他車を圧倒するような存在感を与えている装甲車みたいな車
2002年から2010年にかけて販売されていた「HUMMER H2(ハマーH2)」は、GMが製造を担いシボレーブランドで展開するという販売戦略を行っていたTAHOE(タホ)をベース車として、外装をH1のように装甲車みたいアレンジしていた、フルサイズの車体の大きさも魅力とするアメ車のSUV。
「HUMMER H2(ハマーH2)」の外観は、フルサイズの大きな車体にフロントバーなどの装飾パーツを装備させて、他車を圧倒するかのようなゴツゴツとしたド迫力を与えながらも、室内空間では本革シートや、先進の快適装備を充実させ、H1とは異なりラグジュアリー志向を追求した姿勢が評価され、アメリカ市場ではセレブ層を中心としたユーザーからの支持を集めた。
全長/全幅/全高 | 5,171mm/2,062/2,012mm |
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ホイールサイズ | 3,119mm |
エンジン | Vortec 6000 V型8気筒 OHV |
総排気量 | 5,967L |
最大出力 | 242hp/5,200rpm |
最大トルク | 50.5kgm/4,000rpm |
Rezvani Moters が開発した「Vengeance(ヴェンジェンス)」はスパイ映画さながらの軍事パッケージが話題を集めたゲームに登場する車のデザインも採り入れた装甲車みたいな車
2022年にリリースされた「Vengeance(ヴェンジェンス)」は、アメリカの新興メーカーであるRezvani Moters(レズヴァニ・モーターズ)が、世界一タフなSUVを目指し、キャデラックのエスカレードをベース車として、フロントパンパーやボンネット等のパーツをメカニックなデザインに仕上げて、剛性も強化させてワイルドなミリタリー車っぽくに仕上げている車両。
アメ車を代表するラグジュアリーSUVであるエスカレードをベース車としているので「ヴェンジェンス」の室内空間では、極上の座り心地を体感できるヒーター機能付きのレザーシートに着座しながらANDROID AUTOなどのアプリに接続して、移動中にエンタメメディアを楽しむ事も可能。
「ヴェンジェンス」は、後続車に煙を放出させる煙幕や、暗視機能だけではなくて熱センサーも備えたナイトビジョンシステム、爆発物を探知する機能など、全て揃えれば車両価格と合わせて782,250USDにも達するという、スパイ映画に登場するような軍事パッケージが話題を集めた、装甲車みたいな車です。
Vengeanceの軍事パッケージ
- 防弾ガラス/ボディアーマー/底面防爆装置/軍用ランフラットタイヤ/ナイトビジョンシステム/電磁パルス保護/爆発物探知装置/防弾チョッキ/ヘルメット/煙幕/ガスマスク/唐辛子スプレー など
「Evade(エヴァード)」はConquest VehiclesがフォードF550を架装して誕生させた射撃による攻撃から車内に着座する要人を守る機能性を備えた装甲車みない車
2012年にリリースされた「Evada(エヴァード)」は、カナダ・トロントに本拠地を構えて、SUVの装甲化をメイン事業としているConquest Vehiclesが誕生させた車両。
同車は、要人警護を目的としてフォードのフルサイズSUVであるF550の外装を中心に改良を加え、ライフルなどの攻撃に対するセキュリティー面を強化させた、見た目だけではなく本格的な機能性も備えている装甲車みたいな車。
「エヴァード」は、大きな車体ながらも4人乗り設定とし、東レが開発したアルカンターラや、マセラッティなどの高級車メーカーも採用するレザー素材も配置して、VIPらが車内で快適に移動できるように配慮しているだけではなくて、赤外線センサーや暗視カメラも搭載させる事で監視機能を引き上げている。
INKAS「SENTRY CIVILIAN(セントリーシビリアン)」はアメリカの特殊部隊にも使用されている車両を民間用にアレンジした室内に快適装備が充実している要人警護にも使える装甲車みたいな車
「SENTRY CIVILIAN(セントリーシビリアン)」は、アメリカの特殊部隊であるSWATに装甲車を提供していた実績もあるINKAS社が、フォードF550トラックをベース車両として、金融機関などが現金や貴重品を輸送する際に使用する特装車両として提供していたクルマを、民間用にアレンジして市販化を行ったモデル。
同車は、アサルトライフルの銃弾による衝撃力や手榴弾による爆発を受けたとしても、耐衝撃力を備えた防弾ガラスや補強パーツによって車内にいる乗員を守ってくれる、装甲車のような機能性が与えられている車。
「セントリーシビリアン」の室内空間は、顧客のニーズに合わせてカスタマイズも可能で、VIPな方に移動中にリラックスして過ごしてもらえるようにリムジンのようなラグジュアリーで華やかな雰囲気にも仕上げられ、各自独立したレザーシートに着座しながら、ネットフリックスなどの動画サービスの視聴も出来ます。
ボディ寸法 | 5,969mm×2,514mm×2,489mm |
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ホイールベース | 3,567mm |
定員 | 6名 |
移動中に車内でテレビ会議を行えるUS Specialty Vehiclesの「RHINO GX EXECUTIVE」はホイールアーチをミリタリー風にアレンジした装甲車みたいな外観を特徴としている車
「RHINO GX EXECUTIVE」は、アメリカ・カリフォルニア州に本拠地を構え特殊車両を製造・販売するメーカーであるUS Specialty Vehiclesが、フォードのピックアップトラックであるF450スーパーデューティーをベース車として、ホイールアーチやルーフ部などをミリタリー風にアレンジして改造を施した車の上級モデル。
「RHINO GX EXECUTIVE」は、V8ディーゼルエンジンあるいはV10ガソリンエンジンをパワーユニットとして搭載するモデルをラインナップし、室内空間ではブラックまたはベージュレザーに木目調パネルを組み合わせた2種類を展開。
同車は衛星放送受信機能を備え、TV会議も行える先進の40インチ液晶ディスプレイや、Alpine製のアンプやウーファーなど、乗員を満足させられる高級装備を備えています。
「メルセデス・ベンツ Gクラス」はNATOの軍用車両に採用されたゲレンデヴァーゲンを民生用にアレンジしたモデルで特別仕様車の6輪車が最も装甲車みたいな車の雰囲気を醸し出している
「Mercedes-Benz G-Class(メルセデス・ベンツ Gクラス)」は、影響力のある芸能人やスポーツ選手などにもファンが多い事から日本でも知名度の高い外国車。
同車は、険しく過酷な未舗装の路面をも難なく走破するクロスカントリー走行やボディの牢固さが認められ、1979年にNATOに正式採用された軍用車両・ゲレンデヴァーゲンを、民生用にアレンジした経緯で誕生した。
「Mercedes-Benz G-Class (メルセデス・ベンツ Gクラス)」は、ドイツ国内では1981年に販売をスタートしたW460型から、2018年にフルモデルチェンジを実施して誕生したW463まで、40年以上もラダーフレームを採用し、四角い車のボディ構造を組み合わせて、シビアな路面を走行する際にも耐え得る車体剛性を実現・進化させている装甲車みたいな車。
メルセデス・ベンツは、Gクラスをベース車として、オーストラリア国防軍に提供していた軍用車両に導入されていた先進技術を流用させて、タイヤ空気圧調整システムなどを装備させて、オフロード性能を引き上げた6輪駆動の特別仕様車『G63 AMG 6×6(シックス・バイ・シックス)』を、日本市場では2014年4月~8月にかけて限定販売していた。
世界での総生産台数は170台とレア度の高い『G63 AMG 6×6(シックス・バイ・シックス)』は、メルセデス・ベンツがスポンサーとなっていた影響もあって、「ジュラシックワールド」の劇中車としても登場する、歴代Gクラスの中では最も装甲車みたいな雰囲気を醸し出している車でもある。
ランドローバー「DEFENDER(ディフェンダー)」はミリタリー風なボディにトレンドの変化に合わせてスタイリッシュさも採り入れている装甲車みたいな車
ランドローバー「DEFENDER(ディフェンダー)」はラダーフレーム構造を採用した骨格に、軽量・高剛性を特徴とするアルミニウム素材をボディとして組み込んで車体を完成させて、クロスカントリーを可能とする走りのポテンシャルも評価されて、各国の軍用車両や警察の特殊車両として活躍してきたクルマ。
日本市場では、受注生産スタイルや特別仕様車を中心に展開している2代目「ディフェンダー」は、トレンドの変化に合わせて、モノコックフレーム構造で車体骨格を形成させ、従来モデルが採用してきたミリタリー色の強い角型フォルムには拘らず、随所に丸みを持たせたスタイリッシュさも採り入れている装甲車みたいな車。
2023年モデルの「DEFENDER」は、90(3ドア)や110(5ドア)に加え、広い車内スペースを確保して最大8名の乗車可能とする130の3タイプのボディサイズを展開。
同型「ディフェンダー」は、極限の路面環境を走破する走りの安全性を、直感操作を可能とする次世代型PIVI PROや、3Dサラウンドカメラ・システムによって確保します。
最高速 | 191km/h |
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総排気量 | 2.993L |
最高出力 | 221kW/4,000rpm |
最大トルク | 650Nm/1,500rpm~2,500rpm |
最低地上高 | 290mm |
最大渡河水深 | 900mm |
軍用車両として活躍したウイリスMBをルーツ車とする「Wrangler(ラングラー)」は険しいオフロードでも安定的な駆動力を発揮する装甲車みたいな車
日本にもファンの多いJeep「Wrangler(ラングラー)」は、アメリカ陸軍の要請を受けて開発・製造に着手した小型偵察車として、走破性と駆動力を発揮していた軍用車両であるウイリスMBをルーツ車とする、ラダーフレームによって牢固なボディ構造を実現させ、 険しい岩場も安定的に登れる四輪駆動システムを搭載している装甲車みたいな車。
2018年にフルモデルチェンジが実施されて誕生した4代目「ラングラー(JL系)」は、肌触りと汚れにくさも魅力とするレザーシートを採用し、Apple CarPlayやAndroid Autoとの連動性を高めて機能性を拡充させる8.4インチタッチパネルモニターを設置。
同型「ラングラー」は、割合的に多いと想定されるアウトドアを趣味としているオーナーを意識して、床下にもアイテムを収納できるスペースを設けて、積載力を引き上げています。
全長/全幅/全高 | 4,870mm/1,895mm/1,855mm |
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ホイールベース | 3,010mm |
エンジン | 直列4気筒 DOHCターボ |
総排気量 | 1.995L |
最高出力 | 200kW/5,250rpm |
最大トルク | 400Nm/3,000rpm |
ランボルギーニ「LM002」はアメリカ陸軍に提供する為に開発していた高機動車のプロトタイプ・チーターをルーツ車としV12型エンジンを搭載して最高速は210Km/hを実現していた装甲車みたいな車
ランボルギーニが1986年から1993にかけてリリースしていた「LM002」は、アメリカ陸軍に提供する目的で開発を進めていた高機動車のプロトタイプ・チーターをルーツ車とするため、フロントガードなどボディ全体に衝撃力強化に効果を発揮するパーツを装着して、装甲車みたいな雰囲気を存分に醸し出している車。
「LM002」は四輪駆動方式を採用し、ピレリが開発した起伏の激しい路面でもグリップ力を確保する専用タイヤを装着して、オフロード走行性能を引き上げた車で、カウンタックに搭載されていたV型12気筒エンジンを流用させて、アルミニウム素材を選択して軽量高剛性をクリアする相乗効果で、最高速は210Km/hを実現していた。
ランボルギーニ「LM002」はシートやドアパネル、コンソールボックスなどの内装パーツには上質な本革素材を採用し、艶のある木目調パネル装飾を組み合わせて、室内空間を落ち着いた雰囲気に仕上げていた。
「LM002」の装甲車みたいな無骨すぎる雰囲気は、ランボルギーニがリリースする車には力強さに加え、美しさも兼ね備えるスポーティーな車を期待していたユーザーの一部からは、ダサい車として指摘されていた。
2021年にミドルクラスSUVとして復活したフォード「Bronco(ブロンコ)」はレトロで無骨なデザインを魅力とし装甲車のような迫力の外観を採用するモデルも展開している
フォード「Bronco(ブロンコ)」はラダーフレーム構造を採用し、ワイルドなクロスカントリー走行を可能としてきたSUVで、2021年には歴代モデルの中ではボディサイズを最小化させる事で、求められる環境性能をクリアさせた6代目モデルとして復活。
初代モデルが掲げた、どんな地形も乗り越えるというコンセプトを継承・実現させるために6代目「ブランコ」は、2.3L EcoBoost直列4気筒DOHCターボや、2.7L EcoBoost V型6気筒DOHCツインターボエンジンなどのパワーユニットを選択。
レトロさと重厚感が際立ち装甲車のような雰囲気を醸し出しているグレードも展開している6代目「Bronco」には、他車も牽引できる電動ウィンチが設置されていて、アウトドアな趣味を楽しませてくれるアクセサリーも多数展開されている。
ルーフ部とドア機構を取り外せば、オープンエアドライブも楽しめる同車の室内空間には、12インチタッチスクリーンや、ワイヤレス充電システムなどの安全性や快適性の向上にも寄与する装備が充実している。
「メガクルーザー」はトヨタが陸上自衛隊向けに提供していた高機動車の市販化モデルで、災害現場で人命救助などに使う特殊車両としても利用されていた装甲車みたいな車
1996年から2001年にかけて販売されていた「MEGA CRUISER(メガクルーザー)」は、トヨタが陸上自衛隊に提供していた人員輸送用車両として活躍していた高機動車の市販化モデル。
和製ハマーとも称されていた同車は、災害発生時にダメージを受けている道路であっても駆動を可能とし、人名救助活動や物資供給を行う事を目的として開発された車両であって、徹底的に牢固化させたボディに直噴ディーゼルターボエンジンを搭載し、サスペンションにはオフロードでの安定感に寄与するトーションバー式の4輪ダブルウィッシュボーン方式を採用していた。
岐阜県警の警察機動隊の災害用高性能機動力車両としても活躍していた「メガクルーザー」は、生産台数自体が極めて少ないため、中古車市場では新車価格を超える1,000万円を超える事も珍しくはない災害が発生した現場でも活躍していた装甲車みたいな車。
車両型式 | KC‐BXD20V‐RRPEW |
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重量 | 2850Kg |
全長/全幅/全高 | 5,090mm/2,170mm/2,075mm |
ホイールベース | 3,395mm |
エンジン | 15B-FT ディーゼル水冷直列4気筒 |
排気量 | 4,104L |
「ランドクルーザー300」はラダーフレームで頑丈で壊れにくいボディを完成させてマルチテレインセレクト・システムによって接地路に対する安定した駆動力を確保する装甲車みたいな車
「LAND CRUSER (ランドクルーザー)」は、陸上自衛隊の前身である警察予備隊が任務や訓練で使用する特殊車両へと納入するために開発を進めていた、トヨタ・ジープBJ型が原型となり誕生した車両であり、世界一過酷なモーターレースとも称されているパリダカールラリーで、圧倒的な好成績を収めて、クロスカントリー性能や牢固なボディ構造を誇示してきた、装甲車みたいな頑丈で壊れにくい車。
トヨタのフラッグシップSUVとして君臨し続ける「ランドクルーザー」は、2021年にフルモデルチェンジを実施して、深雪路や岩場など接地路に対する安定的な駆動力を、サスペンションやブレーキ油圧を、システム側が統合制御して確保するマルチテレインセレクトの改良モデルを搭載する300系へと移行。
同型ランクルは、TOYOTA SAFETY SENSEのバージョンアップを行って安全性を強化して、高級セダンのように居住スペースをラグジュアリーに仕上げ、総合性能を向上させた世界的な人気を誇るクルマです。
全長/全幅/全高 | 4,950mm/1,980mm/1,925mm |
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ホイールベース | 2,850mm |
エンジン | V35A-FTS V型6気筒インタークーラー付ツインターボ |
総排気量 | 3.444L |
最高出力 | 305kW/5,200rpm |
最大トルク | 650Nm/2,000~3,600rpm |
トヨタのピックアップトラック「HILUX(ハイラックス)」はスポーツバーやサイドステップなどのアクセサリーを追加設定すると装甲車みたいな雰囲気を強められる車
「HILUX(ハイラックス)」は、国産車では最大クラスの迫力ある車体/荷台部にキャンプ用品や釣り道具などを多数積める積載力/高剛性フレーム構造やパートタイム4WDシステムが可能とするオフロード走行性能が、アクティブな趣味を持つドライバーの購買欲を刺激しているトヨタのピックアップトラック。
同車に、フロントパンパーカバーやスポーツバー、サイドステップなどのアクセサリーを追加設定すると、装甲車みたいな車の雰囲気が強まります。
トヨタはライバル車と考える三菱のピックアップトラック・TRITON(トライトン)を意識して、ハイラックスに、専用のホワイトレタータイヤやオーバーフェンダーを装着させて、照明機能付きのデッキバーを装備してミリタリーテイストを強める特別仕様車「Z Revo ROCCO Edition」を、2023年12月に追加設定しました。
ハイラックス Zのスペック
全長/全幅/全高 | 5,340mm/1,855mm/1,800mm |
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ホイールベース | 3,085mm |
最低地上高 | 215mm |
エンジン | 2GD-FTV 直列4気筒 |
総排気量 | 2.393L |
最高出力 | 110kW/3,400rpm |
最大トルク | 400Nm/1,600~2,000rpm |
「TRITON(トライトン)」はフロントマスクで三菱の車らしくダイナミックな存在感を発揮して世界市場で磨いてきた4WD技術も魅力としている装甲車みたいなポテンシャルを備えている車
三菱の世界戦略車「TRITON(トライトン)」は、生産拠点を構えるタイや、周辺国のマレーシアなどの東南アジアで絶大なる人気を誇るSUT(スポーツユーティリティトラック)。フルモデルチェンジが実施されて誕生した3代目「トライトン」は、2024年2月に日本市場での復活を果たした。
3代目「トライトン」は、三菱の車らしくダイナミックさを誇らしげにアピールする魅力的なフロントマスクを始め、サイドビューは追加設定可能なスポーツバーやホイールアーチモールなどのアクセサリーの存在感によってタフネスさを強化し、パワフルな加速フィールを乗員に体感させられる新開発のクリーンディーゼルターボエンジンに、本格的なクロカンも可能とする4WDシステムを組み合わせる走行性能も魅力とする、装甲車みたいなポテンシャルを備えている車。
3代目トライトンは、対象となる障害物と自車との距離を把握しやすくする為に、インストルメントパネルは水平基調のデザインを採用し、車内に設置するシートは各自が窮屈せずに寛げるスペースを確保しているだけではなくて、オフロード走行時には体を包み込むようにするホールド力の強さも魅力としている。
全長/全幅/全高 | 5,360mm/1,930mm/1,815mm |
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ホイールベース | 3,130mm |
エンジン | 4N16(コモンレール式DI‐D インタークーラー付ターボチャージャー) |
総排気量 | 2.439L |
最高出力 | 150kW/3,500rpm |
最大トルク | 470Nm/1,500-2,750rpm |
装甲車みたいな車は乗員を守ってくれる安心感がある、海外メーカーのクルマはレア度も高く中古車市場でも見かける機会は少ない
装甲車みたいな車としてピックアップした車両は、車体がコンパクトで先進のハイブリッドシステムを搭載しているエコな車と比較すると燃費は決して良くはありませんが、緊急時には牢固で頑丈なボディで乗員を守ってくれる安心感があります。
海外メーカーが開発した装甲車みない車の中には、日本の道路事情に適さない等の理由により、輸入自体が行われていない車両や、Gクラスの6輪の特別仕様車「G63 AMG 6×6」のように日本市場には数台の輸入しか行われていないため、中古車市場でも見かける機会の少ないレア度の高い車も含まれます。
映画やアニメなどの作品の影響を受けて、装甲車みたいな外国の車に憧れを抱いている方は、並行輸入を行えば車種によっては日本でも運転できるかもしれません。