ジャスティのモデルチェンジ情報!兄弟車との違いや基本スペック
ジャスティは、ダイハツからOEM供給を受けてスバルが販売しているコンパクトトールワゴンです。エクステリアが異なる「カスタムグレード」も設定されています。
ダイハツはスバル以外に、トヨタへもOEM供給しており、ダイハツ・トール、スバル・ジャスティ、トヨタ・タンク、トヨタ・ルーミーの4車種はすべて兄弟車です。
なお、1984~1994年までスバルが自社生産していたコンパクトカーにも「ジャスティ」の車名がついていますが、この記事で扱うのは2016年11月発売のコンパクトトールワゴン「ジャスティ」である点に留意してください。
ジャスティがシリーズハイブリッドe-SMART HYBRIDを追加するモデルチェンジを2027年に実施か
ジャスティのモデルチェンジが2027年に予想されています。
OEM元のトールや、同じくOEMモデルのトヨタのルーミーも同時期にモデルチェンジを実施し、エンジンを発電専用にして100%モーターで走行するシリーズハイブリッドのe-SMART HYBRIDを新たに設定。
新設定のe-SMART HYBRIDはダイハツのロッキーと同じWA-VEX型式で、余裕のある走りを実現できるでしょう。プラットフォームはダイハツの次世代型DNGAを採用することで、高剛性と高い静粛性を手に入れるでしょう。
センターディスプレイは10インチに大型化した車内エンタテインメントを強化、安全装備もアップデートが入り、360度見渡せるパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターを新たに設定するようです。
2027年にはトールベースの両側スライドドア搭載の3列7人乗り新型コンパクトミニバンを設定する噂。トールのOEM提供を受けるトヨタやスバルにも新型コンパクトミニバンのOEM提供を受ける可能性があるとのことです。
ジャスティが2020年9月24日にマイナーチェンジ オートブレーキホールドやパワースライドドアを搭載
マイナーチェンジで次世代スマートアシストを標準装備した新型ジャスティ
ジャスティがマイナーチェンジして内外装を一新、最新式のオートブレーキホールドや電動パーキングブレーキ、ウェルカムオープン機能付きパワースライドドアを装備しました。
2020年新型ジャスティの変更点
- エクステリア・インテリアの刷新
- 新色ターコイズブルーマイカメタリック追加
- 衝突警告機能・衝突回避支援ブレーキ性能向上
- 全車速域アダプティブクルーズコントロール追加
- 路側逸脱警報機能追加
- ふらつき警報機能追加
- ウェルカムオープン機能付パワースライドドア
- 電動パーキングブレーキ追加
- オートブレーキホールド追加など
安全装備にはステレオカメラを刷新した次世代のスマートアシストを搭載して、全車速域アダプティブクルーズコントロールやふらつき警報機能を追加。疲れにくいシートに変更したことで、より安全で快適なドライブを実現しました。
販売価格は2WDのFF駆動が1,964,600円、4WDが2,164,800円になっています。
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
ジャスティ 2WD | 2WD(FF) | 1,964,600円~ |
ジャスティ 4WD | 4WD | 2,164,800円~ |
ジャスティは2018年にマイナーチェンジ(一部改良)して安全性能を強化!
マイナーチェンジで追加(オプション+33,000円)のブリリアントカッパークリスタル・マイカ
マイナーチェンジで追加されたカスタム専用色ファイアークォーツレッド・メタリック
ジャスティは発売から2年経過した2018年11月にマイナーチェンジ(一部改良)を行いました。
最大の改良は、発売時から搭載されていたスマートアシスト2を、全車スマートアシスト3にアップグレードした点です。
生産元がダイハツですから、ジャスティはスバルの「アイサイト」ではなく、ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」を搭載しています。
スマアシ3搭載車となったことで、対車両のみだった「衝突回避支援ブレーキ機能」が歩行者にも対応できるように。政府が定める安全運転支援機能が充実した「サポカーSワイド」適合車となりました。
フロントやリヤにもコーナーセンサーを装備し、衝突回避はもちろん、駐車場などでの取り回しをサポートしてくれます。
スマートアシスト3の主な機能
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
- 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
- 誤発進抑制制御機能(前方・後方)
- 車線逸脱警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- オートハイビーム
その他、2018年のマイナーチェンジ(一部改良)では、ボディカラー設定にも変更が加えられました。
オプションカラーに「ブリリアントカッパークリスタル・マイカ」、カスタム専用色に「ファイアークォーツレッド・メタリック」が追加され、2トーンカラーでも選択が可能です。
ジャスティと兄弟車の違い
ジャスティにはOEM供給元のダイハツ・トールを筆頭に、複数の兄弟車が存在します。ジャスティのエクステリアやインテリアは兄弟車たちとほぼ変わりませんが、グレード設定や装備内容などはやや異なっています。
ジャスティは全グレードにスマートアシストを搭載
2018年のマイナーチェンジ(一部改良)で対歩行者の衝突被害軽減ブレーキを標準装備
OEM提供元のダイハツ・トール、トヨタのタンク&ルーミーとジャスティとの1番の違いは、グレード体系です。
2016年11月発売時のジャスティは、以下の5グレードが設定されていました。
- L スマートアシスト
- G スマートアシスト
- GS スマートアシスト
- カスタム R スマートアシスト
- カスタム RS スマートアシスト
ダイハツ&トヨタではスマートアシスト非搭載グレードがありましたが、ジャスティはグレード名の通り全車スマートアシスト2を搭載していたのが特徴です。そのため、ジャスティは兄弟車に比べてメーカー希望小売価格が高く設定されています。
2018年11月には、兄弟車たちとともにジャスティもマイナーチェンジ。全車がスマートアシスト3搭載車となりました。
ジャスティは兄弟車に比べて標準装備の内容を充実させ、価格も高めに設定
グレードと関係しますが、ジャスティは1グレードで、標準装備の内容がトヨタやダイハツとはやや異なります。
特に4WDモデルは、ジャスティの場合「寒冷地仕様」を標準装備しており、他にもトヨタやダイハツでオプション装備のものが標準装備となっています。
一見すると価格が高く見えますが、兄弟車に同じ装備をオプションしようと思ったらジャスティと同じような価格になるはずです。
グレード名 | 駆動方式 | 値段 |
---|---|---|
ジャスティ | 2WD(FF) | 1,974,600円~ |
4WD | 2,174,800円~ |
現行型ジャスティの基本スペック
現行型ジャスティは、両側スライドドアを装備した小型トールワゴンです。
ボディサイズは3,700mm×1,670mm×1,735mmとコンパクトで、最小回転半径は4.6~4.7mと取り回しが良く、街乗りでも安心。
シートアレンジが多彩で、後部座席を格納して自転車を積んだり、前席はフルフラットになるので車内でくつろいだりなど、乗車人数や荷物の量に応じて、自由な使い方ができます。
駆動方式 | 2WD | 4WD |
---|---|---|
全長 | 3,700mm(カスタム3,715mm) | 3,700mm(カスタム3,715mm) |
全幅 | 1,670mm | 1,670mm |
全高 | 1,735mm | 1,735mm |
室内長 | 2,180mm | 2,180mm |
室内幅 | 1,480mm | 1,480mm |
室内高 | 1,355mm | 1,355mm |
ホイールベース | 2,490mm | 2,490mm |
最小回転半径 | 4.6m(4.7m) | 4.6m |
車両重量 | 1,070~1,100kg | 1,130kg |
ジャスティには、1.0Lの直列3気筒のNAエンジンとターボエンジンが設定されており、2WD車の場合、燃費は24.6km/L、ターボだと21.8km/Lです。残念ながら4WDにはターボ車の設定がなく、燃費はNAで22.0km/Lです。
エンジン型式 | 1KR-FE | 1KR-VET |
---|---|---|
エンジン種類 | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHCターボ |
総排気量 | 0.996L | 0.996L |
最高出力 | 51kW/6,000rpm | 72kW/6,000rpm |
最大トルク | 92Nm/4,400rpm | 140Nm/2,400~4,000rpm |
燃費(JC08モード) | 24.6km/L | 21.8 km/L |
トランスミッション | CVT | CVT |
エンジン型式 | 1KR-FE |
---|---|
エンジン種類 | 直列3気筒DOHC |
総排気量 | 0.996L |
最高出力 | 51kW/6,000rpm |
最大トルク | 92Nm/4,400rpm |
燃費(JC08モード) | 22.0km/L |
トランスミッション | CVT |
ジャスティは途中海外仕様車のみだった!モデルチェンジ遍歴
ジャスティはスバルで販売されていた小型乗用車です。初代はBセグメントとして登場しましたが、2代目から3代に渡って海外専売車となり、5代目に約22年ぶりの車名復活となり、5代目ではありますが、日本では実質2代目となります。
ジャスティ初代 KA7/KA8型:1984年~1994年
1984年2月、スバルのレックスをベースにボディサイズを拡大し、初代ジャスティが誕生しました。エンジンは1L直列3気筒SOHCで、前輪駆動とパートタイム四輪駆動のラインナップがありました。4WDはシフトノブのスイッチを押すだけで、FFと4WDの切り替えができるようになっていました。
1985年10月、1.2L 3気筒SOHC9バルブツインキャブエンジンを「火の玉ボーイ」というキャッチコピーと共に追加。
1987年金属ベルト式無段変速機ECVTを世界で初めて採用。これによってアメリカでは1987-1989年まで燃費ベストカーに3年連続で選ばれる燃費性能を誇りました。
1988年11月、ビッグマイナーチェンジによってエクステリアが大幅に変更。エンジンは1.2L EF12型のみになります。1991年にもマイナーチェンジを行いますが1994年12月に販売が終了します。
ジャスティ 2代目(日本未発売):1994年~2003年
1994年にフルモデルチェンジを行いますが日本では未発売で欧州仕様のみとなります。スズキのハンガリー現地法人のマジャールスズキで生産されているスイフトのOEMを受けて欧州仕様が生産されました。
ジャスティ 3代目(日本未発売):2003年~2007年
2003年、当時同様にGM[]参加だったスズキ・イグニスの欧州仕様のOEMになり、「G3X」が車名につきました。
ジャスティ 4代目 M300F型(日本未発売):2007年~2011年
2007年2月、ダイハツのブーンのOEMを受け、欧州で新型ジャスティとして発売を発表。エンジンは1KR-FE型3気筒のみ。グレードはスポーティな「アクティブ」と標準の「トレンド」の2グレードが用意。
ジャスティ 5代目 M900F/M910F型:2016年~
2016年11月、日本では2代目となる新型ジャスティを発表。ダイハツ「トール」のOEM供給し、トヨタの「ルーミー」「タンク」とは姉妹車となります。「Lスマートアシスト」「Gスマートアシスト」「GSスマートアシスト」「カスタムRアシスト」「カスタムRスマートアシスト」「カスタムRSスマートアシスト」のグレードが用意されます。
2018年11月、改良モデルを発売。「スマートアシストⅡ」から衝突回避支援ブレーキ機能が歩行者にも対応する「スマートアシストⅢ」へ強化されました。2020年9月に一部改良でラインナップを整理。デザインを刷新してカスタムスタイルとなりました。
ジャスティのモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 KA7/KA8型 | 1984年~1994年 |
2代目(日本未発売) | 1994年~2003年 |
3代目(日本未発売) | 2003年~2007年 |
4代目 M300F型 | 2007年~2011年 |
5代目 M900F/M910F型 | 2016年~ |
ジャスティは今後もスバルの小型車販売を支えていく
ダイハツ・トールがフルモデルチェンジした場合、OEM車であるスバル・ジャスティもフルモデルチェンジして新型になることが予想されます。
スバルは自社でのコンパクトカー製造は行っていませんから、トールとジャスティの関係はこれからも続いていくでしょう。
現行型ジャスティもスマートアシスト3を全車搭載していますが、次期型ジャスティはスマアシ3から更に進化した「次世代スマートアシスト」搭載車となる可能性があり、パワートレインにはシリーズハイブリッドのe-SMART HYBRIDを搭載予定、さらには2027年に3列7人乗り仕様のトールベース(ジャスティ)のコンパクトミニバンを用意するという嬉しい噂もあります。