プロボックスのタイヤ5選～商用車や営業車におすすめの低燃費タイヤ

プロボックスにおすすめのバン・小型トラック向け14インチタイヤ

プロボックスに代表される商用バンやライトトラック（小型トラック）は、毎日の業務で重い荷物を積載して長距離を走行する機会が多く、タイヤにかかる負荷が一般的な乗用車と比較して非常に大きくなります。そのため、タイヤの選択においては、単なる走行性能だけでなく、耐久性や経済性が重要な要素となります。特に、日々の燃料コストに直結する燃費性能は、運送や事業運営における重要な検討事項です。

プロボックスのような商用車向けタイヤを選ぶ際には、まず耐荷重性能（ロードインデックス）が車両の基準を満たしているか確認する必要があります。その上で、燃費効率を追求した低燃費タイヤや、長期間の使用に耐える耐摩耗性に優れたモデルが特におすすめです。本記事では、プロボックスの純正サイズである14インチ（例：165/80R14 97/95Nなど）を中心に、商用バン・小型トラック専用に開発された、高い経済性と耐久性を兼ね備えたおすすめのタイヤを厳選してご紹介します。

プロボックスの純正サイズ155/80R14のタイヤおすすめ

プロボックスの純正タイヤサイズには、「155/80R14 88S」や耐荷重性能を高めた「165/80R14 97/95N LT」などがありますが、特に「155/80R14」は、主に初期モデルや一部のグレードに標準装備されています。具体的には、次のプロボックスのグレードがこのサイズを採用しています。

プロボックスに新車装着されるタイヤは、荷重指数（ロードインデックス）が高く、タイヤの規格に「LT」（ライトトラック/小型トラック）の表記がある商用車専用タイヤです。このタイヤは、運送などの厳しい使用環境に耐えるため、一般的な乗用車用タイヤと比較して耐久性と耐荷重性能が非常に高く設計されています。一方で、その構造上の特性から、乗り心地や静粛性といった快適性能の面では乗用車用タイヤに及ばない傾向があります。プロボックスのオーナーは、ビジネス利用でのタフな使用条件と経済性を考慮したタイヤ選びを行う必要があります。

また、バンや小型トラック用タイヤは、日本国内における低燃費タイヤのラベリング制度の対象外となっています。これは、転がり抵抗性能やウェットグリップ性能の評価基準が乗用車用とは異なるためです。しかし、多くのメーカーは独自の技術で転がり抵抗を低減させ、燃費効率の向上を目指した商用車専用タイヤを開発しています。そのため、プロボックスのタイヤを選ぶ際は、ブリヂストンやヨコハマタイヤなどの主要メーカーが展開する、ビジネスバン専用の高い経済性と長寿命を両立させた低燃費志向のタイヤに注目してみましょう。

ブリヂストン（BRIDGESTONE）の「エコピア R680」は専用コンパウンドがヒステリシスロスを抑制して経済性と安全性を両立させたバン用低燃費タイヤ

BRIDGESTONE ECOPIA R710 155/80R14 88/86N

ブリヂストン エコピア アール710のセンターリブの剛性を高めて偏摩耗を抑えて路肩や縁石からサイドを保護

ブリヂストンのECOPIA R710（エコピア アールナナイチマル）は、商用バン専用に開発された低燃費タイヤであり、プロボックスの経済性と耐久性の要求に応えるモデルです。このタイヤは、ブリヂストン独自の配合技術である「ナノプロ・テック」を適用しています。この技術は、ゴムの構造をナノレベルで精密に制御することで、走行時に発生する摩擦熱などのエネルギーロスを効果的に抑制し、極めて高い低燃費性能を実現します。これにより、日々の燃料コスト削減に大きく貢献します。

また、R710は単に燃費が良いだけでなく、商用車に不可欠な耐久性と長寿命も追求しています。タイヤのトレッドパターンと構造を最適化することで、過酷な積載条件下での偏摩耗を効果的に抑制します。その結果、タイヤをより長く使用できるロングライフを実現し、タイヤ交換の頻度を減らすことでトータルでの優れた経済性を発揮します。プロボックスを日常的に使用し、ランニングコストの低減を最優先する事業者やオーナーにとって、最も適した選択肢の一つです。

トーヨータイヤ（TOYO TIRES）の「トーヨー V-02e」は摩耗性能を維持しながら低燃費性能をしっかり確保する配送業務メインの商用バン向け低燃費タイヤ

TOYO TIRES TOYO V-02e 155/80R14 88/86N

トーヨータイヤ トーヨー V-02eのジグザグ型グルーブと両サイドのワイドリブが低燃費性能と耐摩耗性を両立

トーヨータイヤのTOYO V-02e（トーヨー ブイゼロツーイー）は、プロボックスのような小型ビジネスバンやライトトラックなどの商用車に向けて開発された、高い信頼性と優れた経済性を両立させた低燃費タイヤです。商用車にとって最も重要な要素である耐久性とコストパフォーマンスに徹底的に配慮して設計されています。特に、独自のパターンデザインにより、雨天時の排水性に効果を発揮し、ウェット路面での安定した走行をサポートします。

V-02eは、長期間の使用と燃費効率の向上という相反する要求を満たすために、独自の技術を採用しています。具体的には、タイヤの溝を深くした深溝設計と、接地面を広く確保するワイドトレッドを採用しました。この設計により、タイヤが均一に摩耗し、優れた摩耗ライフ性能（長寿命）を実現するとともに、転がり抵抗を低減させて低燃費性能を発揮します。プロボックスの日常的なハードな使用に耐えうるタフさと、事業経営に貢献する経済性を兼ね備えた、バランスの非常に良いモデルです。

ミシュラン（MICHELIN）の「AGILIS（アジリス）」は過酷な環境に対応してタフな走りを実現する優れた耐久性と経済性の働くクルマのためのタイヤ

MICHELIN AGILIS 155/80R14 88/86R

ミシュラン アジリスの8ヶ所のサイドウォールプロテクターデザインが縁石接触によるダメージから保護

ミシュランのAGILIS（アジリス）は、プロボックスのようなバンやライトトラック（小型トラック）などの商用車が求める高い耐久性と経済性を実現するために開発されたタイヤです。このタイヤは、常に重い荷物を積載する商用車の車重をしっかりと支える構造と、高い強度を特徴としています。特に、耐摩耗性能に配慮したロングライフ設計が施されており、過酷な使用条件下においても、タフな走りで安定したパフォーマンスを長期間維持します。これにより、交換頻度を減らし、トータルコストの削減に貢献します。

AGILISは、独自の技術によって優れた摩耗ライフ性能と高いグリップ性能を両立させています。トレッドパターンと構造を緻密に設計することで、タイヤが路面に接する際の接地圧を均一化することに成功しました。この均一化された接地圧が偏摩耗を効果的に抑制し、タイヤの寿命を延ばします。さらに、この安定した接地形状は、特にウェット路面において高いグリップ性能を発揮し、商用車の安全な走行をサポートします。耐久性、安全性、経済性の全てを重視するプロボックスオーナーにとって、信頼できる選択肢です。

グッドイヤー（GOOD YEAR）の「カーゴ プロ」は商用車に必要な基本性能を満足しながら偏摩耗を抑制するロングライフを高いレベルで実現

GOOD YEAR CARGO PRO 155/80R14 88/86N

グッドイヤー カーゴ プロのリブからブロックに進化したパターンがエッジを効かせて高い排水効果を発揮

グッドイヤーのCARGO PRO（カーゴ プロ）は、プロボックスのような商用バンやライトトラック向けに、経済性と安全性を高次元で両立させたタイヤです。このモデルは、ヨーロッパ市場での高い実績を持つトレッドパターンをベースに開発されました。このパターンが、常に高負荷がかかる商用車の条件下での耐偏摩耗性能を大幅に向上させ、タイヤを長く使用できるロングライフ性能を実現します。これにより、タイヤ交換の頻度を減らし、事業のランニングコスト削減に大きく貢献します。

CARGO PROの大きな特長の一つは、タイヤが摩耗しても性能を維持する安全性への配慮です。特に、ライフ末期までウェットブレーキ性能が効き続けるように設計されています。これにより、タイヤが擦り減った状態でも雨天時の制動力をしっかりと確保し、ドライバーに高い安心感を提供します。商用車において最も重要とされる経済性（ロングライフ、低燃耗）と、人命に関わる安全性（ウェットブレーキ性能）の両面に優れた性能を発揮する、プロボックスにおすすめのタフで信頼性の高いタイヤです。

ヨコハマ（YOKOHAMA）の「ジョブ RY52」は低燃費性能と耐摩耗性能に優れた高い経済性を発揮して輸送コストの削減につなげるバン専用低燃費タイヤ

YOKOHAMA JOB RY52 155/80R14 88/86N

ヨコハマ ジョブ RY52の曲線化したトレドパターンによって転がり抵抗を低減して優れた低燃費性能を発揮

ヨコハマのJOB RY52（ジョブ アールワイ ゴーニー）は、プロボックスのような営業車や商用バンのオーナーにとって最も関心の高い経済性に特化して開発されたタイヤです。このタイヤは、ヨコハマタイヤが長年にわたり培ってきた技術を投入し、優れた省燃費性能を実現することで、日々の燃料コストを効果的に節約します。特に、転がり抵抗を低減させる専用のコンパウンドを採用しており、走行時のエネルギーロスを最小限に抑え、プロボックスの燃費効率の向上に大きく貢献します。

また、JOB RY52はランニングコストの削減に直結する耐久性にも優れています。トレッド部に耐摩耗性能の高いコンパウンドを使用し、タイヤの摩耗（減り）を効果的に抑制します。これにより、タイヤの長寿命化が図られ、タイヤ交換のサイクルを延長することが可能です。結果として、車両の維持管理費用を抑えることができ、プロボックスを運用する事業全体の経費の節減に貢献します。高い経済性と優れた耐久性を兼ね備えた、商用車にとって理想的なタイヤの一つです。

プロボックスの車種別タイヤ・ホイールサイズ

ビジネスだけじゃない！プロボックスはエアロパーツやホイールによるカスタムも人気

プロボックスは単なる商用バンというイメージが強いかもしれませんが、近年、そのシンプルで機能的なデザインをベースにしたカスタムが非常に高い人気を集めています。「プロボックス カスタム」といったキーワードで検索されることも多く、個性的なカスタムスタイルによってカッコよく仕上げたプロボックスは、ストリートで注目を集める存在となっています。ビジネス用途だけでなく、アウトドアやレジャーを趣味とするオーナー層からも注目され、カスタムベース車両としても評価されています。

プロボックスの見た目を手軽に、かつ劇的に変えるカスタムとして、ローダウンは特におすすめです。車高を落とすこと（ローダウン）で、商用車特有の車高の高さが解消され、よりスポーティで洗練された印象に仕上がります。これにより、プロボックスの持つシンプルなデザインが引き締まり、個性的なスタイルを演出できます。ローダウンの方法やメリット・デメリットなど、詳細についてはこちらのローダウンの方法やメリット・デメリットで詳しくご紹介しています。

また、カスタマイズにおいては、トヨタ車のレーシングカー開発や高性能パーツを手がけるTRD（Toyota Racing Development）のパーツが定番です。TRDからは、プロボックスのフロントスポイラーや、ウェッズやトピー工業といったホイールメーカーとコラボレーションした14インチのアルミホイールセットなどがラインナップされています。これらのカスタムパーツを装着することで、プロボックスのタフなイメージを崩すことなく、機能的でスタイリッシュなカスタムを楽しむことができます。