メルセデス・ベンツのSクラスが新型へマイナーチェンジ
Sクラスはメルセデス・ベンツのフラッグシップセダンで、最先端の機能を取り入れられています。
特に注目されるのが、メルセデス・ベンツの自動運転技術の実現へ向け進化した新型の「インテリジェントドライブ」と、利便性を飛躍的に向上させるテレマティクスサービス「Mercedes me connect」そしてスマートフォンで遠隔駐車可能な新時代のシステムが搭載されています。
エクステリアやインテリヤやパワートレインにも変化があった、新型Sクラスのマイナーチェンジ最新情報を紹介します。
メルセデスのフラッグシップSクラスに日本限定30台AMG S 63 E PERFORMANCE Edition1追加
メルセデスベンツSクラスの特別仕様モデルAMG S 63 E PERFORMANCE Edition1(AMG S E パフォーマンス エディション1)が日本限定30台設定。
AMG専用ラジエーターグリルやAMG RIDE CONTROL+サスペンション、リア・アクスルステアリングなどを採用、販売価格は40,400,000円。
-
S 63 E PERFORMANCE -
S 63 E PERFORMANCE -
S 63 E PERFORMANCE -
S 63 E PERFORMANCE -
S 63 E PERFORMANCE -
S 63 E PERFORMANCE
パワートレインは4.0LのV型8気筒ツインターボエンジン+モーターのプラグインハイブリッド(PHEV)で最高出力802ps、最大トルクは1430Nmとしていて0-100km/h加速3.3秒の最強のSクラスといえるハイパフォーマンスモデルです。
メルセデスベンツの新型Sクラスが2020年秋にワールドプレミア 第2世代MBUXを搭載
メルセデスベンツのフラッグシップセダン「Sクラス」が2020年秋にワールドプレミア。新型Sクラスは次世代型MBUXを搭載して、パワートレインは全車で48Vマイルドハイブリッドを搭載することを発表しています。
Sクラスの最大のトピックはMBUX(メルセデスベンツ ユーザーエクスペリエンス)が次世代型に進化。画面は12.8インチの大型OLED(有機発光ダイオード)を採用、色合い鮮やかな液晶画面で視認性を向上、AI技術(人工知能)を搭載してドライバーの意図を学習することが可能です。
新型Sクラスのパワートレインは全てのグレードに48Vマイルドハイブリッドの技術を採用したエンジン+モーターのハイブリッドになり、PHEV(プラグインハイブリッド)もラインナップします。
東京モーターショー2019に「S 560 long Chauffeured Limited」が出展
東京モーターショー2019に出展されているメルセデス・ベンツ「S 560 long Chauffeured Limited」は、総排気量3,982㏄のDOHC V8型ツインターボチャージャー付エンジンを搭載し、内装は高級感と上品な雰囲気を醸し出す木目調のデザインを基調としています。
同車のメーカー希望小売価格は1,730万円となっています。
メルセデスベンツSクラスに特別仕様車「グランドエディション」が新設定!
メルセデスベンツのフラッグシップサルーンSクラスに特別仕様車「グランドエディション」がラインナップし、2019年10月2日より販売がスタートしました。グランドエディションはスポーティーな「スポーツリミテッド」、ショーファードリブンの機能を充実させた「ショーファーリミテッド」の2種類で構成されています。
スポーツリミテッドはS400d・S400d 4MATIC・S450エクスクルーシブ・S560ロング・S560ロング4MATICの5グレードに設定。足元にはAMGマルチスポークホイール(20インチ)を装着します。
インテリアにはブラックポプラウッドインテリアトリムやAMGスポーツステアリングを用意。また、S400d・S400d 4MATIC・S450エクスクルーシブの3タイプには、ベーシックパッケージ(エアバランスパッケージ+パノラミックスライディングルーフ)が装備されており、快適な車内空間を追求した一台となっています。
ショーファーリミテッドはロングボディのS560ロングとS560ロング4MATICに設定されます。S560ロングはステアリングが右、S560ロング4MATICは左です。
エグゼクティブリアシートはリクライニング機能やリラクゼーションプログラムを搭載し、後部座席にもワイヤレス充電機能を用意するなど、ショーファーカーとしての魅力を高めています。
ホイールデザインはスポーツリミテッドとは異なり、ディッシュデザインのアルミを装着しています。
グレード | S400d スポーツリミテッド |
S400d 4MATIC スポーツリミテッド |
S450 エクスクルーシブ スポーツリミテッド |
S560 ロング スポーツリミテッド |
S560 ロング4MATICスポーツリミテッド |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 1215万円 | 1260万円 | 1395万円 | 1730万円 | 1766万円 |
グレード | S560 ロング ショーファーリミテッド |
S560 ロング4MATICショーファーリミテッド |
---|---|---|
価格 | 1730万円 | 1766万円 |
メルセデスベンツSクラスの自動運転プロトタイプ車がフランクフルトモーターショー2019に出展!
フランクフルトモーターショー2019に、メルセデスベンツのSクラスをベース車両とした自動運転プロトタイプ車が登場しました。
今回出展された車両はダイムラーとボッシュが開発したもので、最新の自動運転システムを導入。ダイムラーは車両に運転システムを組み込み、ボッシュはコントロールユニット、センサー、アクチュエーターなどを担当します。サンノゼでのオンデマンドライドシェアサービスに活用し、モビリティ問題の改善に取り組みます。
2020年モデルと噂のメルセデスベンツ・新型Sクラスのスパイショットのインテリアがすごい!
メルセデスベンツはEクラスのボディサイズが大きくなってきているため、差別化をはかるためにSクラスも必然的にボディが大型化していくでしょう。新型Sクラスでは、ホイールベースが延長されると考えます。
グリル部分の露出が見られ、ルーバーは2本になっているようです。
メルセデスベンツSクラスの2020年モデルで驚くのはセンターに設置されたナビゲーションディスプレイの大きさです。あまりの大きさに度肝を抜かれますが、大きいと画面が見やすくて情報も一目瞭然でしょう。
インパネはすべてデジタルになり、現行のSクラスと同等の大きさで豪華で贅沢なインテリアになるのではないかと考えます。
新型Sクラスはエレガントなフロントマスクに進化
2017年8月9日にマイナーチェンジした新型Sクラスのエクステリアで大きく変化したのはフロントフェイスです。
ヘッドライトは光ファイバーを採用した3本のラインが個性を際立たせています。迫力のあるツインルーバーグリルは全車に採用され、大型インテークはメルセデス・ベンツのフラッグシップセダンらしい重厚感のあるワイドボディを強調します。
フロントライト、リヤコンビネーションランプともにフルLEDとなっています。ヘッドライトにはマルチビームLEDが採用され新型Sクラスと同じ車格の車では最長の照射距離を実現しています。
また、開錠と施錠時にリアコンビネーションランプが内側から外側へ、下側から上側へ流れるように点灯するカミング ホームファンクション機能を搭載し、新型Sクラスのオーナーを華やかにお出迎えします。
コクピット周りを中心に使いやすさが向上した新型Sクラスの内装
内装の変化はコクピット周りが中心となります。
メルセデス・ベンツが今後全車へ導入を進める予定のタッチコントロールボタン付きのステアリングが進化し車内情報に簡単にアクセスし、追従式のクルーズコントロールの操作も可能になりました。
エレガントな車内を演出するアンビエントライトは全64色から選択できるようになったので、気分に合わせたカラーと、引き続き採用されるマッサージ機能で楽しく快適なドライブを楽しめます。
パワートレインには新型4.0L直噴ツインターボエンジンを追加
新型Sクラスのパワートレインには最高出力469psの新型のエンジン「4.0L型8気筒直噴ツインターボエンジン」が追加されます。
メルセデスAMGモデルへも最高出力611psを発揮する新型エンジン「4.0L型8気筒直噴ツインターボエンジン」が追加されます。
なおマイナーチェンジ前の前期モデルで採用されていた、ハイブリッドモデルとディーゼルモデルは廃止されました。
新型Sクラスに進化した「インテリジェントドライブ」を搭載
新型Sクラスには最新の安全性と快適性を融合し進化した「インテリジェントドライブ」が搭載されます。
インテリジェントドライブとは
超音波センサーやレーダーセンサーなど複数のセンサーを利用し車の周囲を監視
- 先行車両
- 横断車両
- 後方車両
- 対向車両
- 歩行者
などをシステムが自動で検知しアクセル、ブレーキ、ステアリング制御をアシストする、安全性と快適性を提供するメルセデス・ベンツの運転支援システムです。
進化したインテリジェントドライブの「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」では追従走行後に停止しても30秒以内であれば自動で再発進する機能がつきました。
また「アクティブステアリングアシスト」も強化されカーブ時などで車線が検知できない場合ガードレールや他の車両を検知して自動でステアリングをアシストします。
そして高速道路の車線変更をアシストする機能の「アクティブレーンチェンジングアシスト」では80km~180kmで追従走行している時に限り、ウインカー操作をすると周囲の状況を確認し、車両がいない場合は自動で車線変更を行います。
このようにマイナーチェンジした新型Sクラスは自動運転の未来を感じさせる最先端の運転支援技術が搭載されました。
テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を日本初導入
新型Sクラスのテレマティクスサービス「Mercedes me connect(メルセデス ミー コネクト)」を日本で販売するメルセデス・ベンツの車種として初めて装備することとなりました。
メルセデス ミー コネクトとは車が通信機能を持ちドライバーの利便性を飛躍的に向上させるサービスで、3つのサービスを合わせパッケージングされています。
1.安心安全サービス
1つはエアバックが展開している事故を検知した時や車内のSOSボタンを押した時に、コールセンターが24時間対応で消防へ連絡してくれる緊急通報サービスです。
もう1つがツーリング中の故障時にBコールボタンを押すと24時間体制のサポートセンターへ繋がる故障通報サービスです。
どちらのサービスも最長10年間無償で提供されます。
2.快適サービス
スマートフォンを使ったドアの開閉、アプリから走行距離などの車両情報の確認、天気の状況やインターネットラジオの表示、車を駐車した位置の確認などドライバーを快適にするサービスです。
そして車庫の出し入れや駐車をスマートフォンで操作できるリモートパーキングアシストもこのサービスに該当します。
快適サービスは3年間無償で提供されます。
3.おもてなしサービス
旅行先のレストランやホテルの検索と予約、緊急の病院案内、カーナビゲーションの目的地設定をメルセデス・ベンツのコンシェルジュが24時間対応します。
おもてなしサービスは1年間無償で提供されます。
これら3つがパッケージングされたのが「メルセデス ミー コネクト」です。メルセデス・ベンツのフラッグシップセダンである新型Sクラスらしい、至れり尽くせりの充実したサービス内容となっています。
駐車・施錠をスマートフォンから遠隔操作できる新機能を搭載
2017年8月9日にマイナーチェンジした新型Sクラスは「メルセデス ミー コネクト」の機能としてスマートフォンを使った遠隔操作が可能となっています。
- Sクラスのドアをスマートフォンから開閉できる「リモートドアロック&アンロック」
- レジャーの出発前などにスマートフォンから目的地を遠隔設定できる「Send2Car」
- 車庫の出し入れを車外からスマートフォンで遠隔する「リモートパーキングアシスト」
今回の新型Sクラスの機能で注目されているのが、リモートパーキングアシストです。
狭い駐車スペースへ停車する場合にドライバーや同乗者を楽に乗り降りさせることができる機能で、縦列駐車・並列駐車への前進と後進をスマートフォンで遠隔操作することができます。
メルセデス・ベンツ新型Sクラスの価格・諸元
メルセデス・ベンツの新型Sクラスは7つのラインナップとなっています。スタートグレードとなるS400を始めロングボディモデルや4WDモデル、AMGモデルも登場しました。
新型Sクラスのランナップの価格一覧と新たなエンジンを搭載したS 560 ロングの諸元を紹介します。
価格 | 駆動方式 | ハンドル | |
---|---|---|---|
S 400 d | 11,160,000円~ | FR | 右ハンドル |
S 400 d 4マチック | 11,600,000円~ | 4WD | 左ハンドル |
S 450 | 11,470,000円~ | FR | 右+左ハンドル |
S 450 エクスクルーシブ | 13,630,000円~ | FR | 右+左ハンドル |
S 400 d ロング | 14,610,000円~ | FR | 右ハンドル |
S 400 d 4マチック ロング | 15,050,000円~ | 4WD | 左ハンドル |
S 450 ロング | 14,730,000円~ | FR | 右+左ハンドル |
S 560 ロング | 16,640,000円~ | FR | 右ハンドル |
S 560 4マチック ロング | 16,990,000円~ | 4WD | 左ハンドル |
S 600 ロング | 23,570,000円~ | FR | 左ハンドル |
メルセデス AMG S 63 ロング | 24,780,000円~ | FR | 右ハンドル |
メルセデス AMG S 63 4マチック+ロング | 25,180,000円~ | 4WD | 左ハンドル |
メルセデス AMG S 65 ロング | 33,600,000円~ | FR | 左ハンドル |
全長 | 5,255mm |
---|---|
全幅 | 1,900mm |
全高 | 1,494mm |
ホイールベース | 3,165mm |
最低地上高 | 130m |
トランスミッション | 電子制御9速A/T |
最高出力 | 469ps |
最高トルク | 71.4kgm |
総排気量 | 3,982cc |
使用燃料 | 無鉛プレミアム・ガソリン |
W108/W109の後継モデルとして登場したベンツSクラスのモデルチェンジ遍歴
メルセデス・ベンツ・Sクラスは、ドイツのメルセデス・ベンツがMercedes・ベンツブランドで展開しているFセグメントの高級乗用車で、Mercedes・ベンツのフラッグシップモデルです。
ベンツ・Sクラス 初代 W116/1972年~1980年
1972年、W108とW109の後継車種としてW116が「Sクラス」として登場しました。安全性能も向上し、1978年にはABSがオプションとして設定されました。
ベンツ・Sクラス 2代目 W126/1979年~1991年
1979年9月、フランクフルトモーターショーでワールドプレミアされました・さっ子プレートと呼ばれる大型プロテクターが側面にあしらわれ、他車にも影響を与えて流行スタイルとなりました。安全面も強化されています。トランスミッションは4速ATとなります。
ベンツ・Sクラス 3代目 W140/1991年~1998年
スラントノーズを携えて、1991年に3代目となり、パワフルな印象になりました。
1994年麹半にマイナーチェンジで「500SEL」から「S500」に変更しました。テールレンズやグリルが変更されています。
ベンツ・Sクラス 4代目 W220/1998年~2005年
1998年、ダウンサイジングされたボディで4代目にモデルチェンジしました。先代と比べると威圧感がなくなっています。初の「4MATIC」も採用され、燃費性能も向上しています。
ベンツ・Sクラス 5代目 W221/2005年~2013年
5代目のSクラスは2005年9月にデビューしています。日本では10月に発売しています。品格がアップし、デザインはオーナーブリンドを意識しています。新設計のエンジンを搭載し、パワーの向上と低燃費化が図られています。
ベンツ・Sクラス 6代目W222/2013年~2020年
2013年5月、6代目Sクラスが発表されました。クーペのような優雅なスタイルが特徴的です。ライト系では全てLEDを採用。ドイツでは3.0L V型6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した「S350 BLUETEC」が用意されましたが、日本への導入は2.2L直列4気筒ディーゼルエンジン+ターボ「S300h」が2015年8月に導入されています。
ベンツ・Sクラス 7代目W223/2020年~
2020年9月、7代目Sクラスが発表され、日本では2021年1月に販売を開始しています。なだらかな曲線を描くエクステリアで高級感が増し、存在感をアピールしています。メディアディスプレイは12.8インチと大型で視認性が良くなっています。
2021年7月、W223をベースとして寝るセデス・マイバッハ・Sクラスがフルモデルチェンジを実施しました。
ベンツ・Sクラスのモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 W116 | 1972年~1980年 |
2代目 W126 | 1979年~1991年 |
3代目 W140 | 1991年~1998年 |
4代目 W220 | 1998年~2005年 |
5代目 W221 | 2005年~2013年 |
6代目W222 | 2013年~2020年 |
7代目W223 | 2020年~ |
新型Sクラスはフラッグシップセダンらしい最新機能を搭載
メルセデス・ベンツの基幹となる最上位セダンの新型Sクラスは2017年8月9日のマイナーチェンジで最先端の自動車技術を搭載した車種となりました。
世界の自動車メーカーが目指す、自動運転技術の完成系を想像できる「インテリジェントドライブ」やスマートフォンで車両を遠隔操作できる「リモートパーキングアシスト」など、未来の車の一端を担うわくわくする機能が盛りだくさんとなっています。