マツダ魁コンセプト

マツダ魁コンセプト MAZDA3のベースになったSKYACTIV-X搭載の次世代ハッチバック

マツダ魁コンセプトが東京モーターショー2017で世界初公開されました。次世代車両構造技術で開発がすすめられ、マツダ独自の燃焼方式であるSPCCIを取り入れた新開発のエンジン・スカイアクティブ-エックスを搭載した車のインテリアやエクステリアの魅力を紹介します。

マツダ魁コンセプト MAZDA3のベースになったSKYACTIV-X搭載の次世代ハッチバック

マツダ魁コンセプトは次世代を担うコンパクトハッチバック

2017年10月25日からスタートした東京モーターショー2017で、世界初公開されたマツダ魁CONCEPT(カイ・コンセプト)は、マツダの次世代を担うコンパクトハッチバックで、2019年5月に発売したMAZDA3のベースになっているモデルです。
次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブ・エックス)」を搭載することでクルマとしての理想形を追求します。

また人間を中心として設計を行うアーキテクチャー「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アークテクチャー)」を取り入れることで、人とクルマとの一体感は高まります。
コンセプトカーのエクステリアやインテリアの魅力を紹介するとともに、スカイアクティブ・エックスやスカイアクティブ・ビークル・アークテクチャーの技術力を掘り下げます。

エクステリアは魂動デザインが深化

魁コンセプトのフロントビュー

マツダ魁コンセプトは、世界的に支持を集め続けているハッチバックスタイルの車です。魁コンセプトは、マツダ独自のデザイン哲学と日本の美意識を融合させるグランドデザインの基でエクステリアを完成させました。

日本の美意識をデザインコンセプトに取り入れることで、従来のハッチバックとは異なる特徴を持つことに成功しました。力強さがあふれるプロポーションや全方位で洗練されたダイナミズム感には独特の色気があります。

魁コンセプトのリヤビュー

マツダの車といえばやはり魂動デザインが最大の特徴です。魁コンセプトのサイドボディのフォルムやきらびやかな光沢感には生命感や躍動感が従来のマツダ車以上にあふれていて、デザインの深化を意識的に感じます。

インテリアはマツダが追求する「人馬一体」感を楽しめる空間

魁コンセプトのインパネ

魁コンセプトのインテリアはマツダがクルマづくりで追求する「人馬一体」感を楽しむために、引き算の美学を採用し、無駄と思われる部分は省きながらも自然な美しさであふれる空間です。

魁コンセプトの内装

魁コンセプトの室内空間では、人が運転に集中してクルマとの一体感を高めるために、無駄な配色は施しません。ブラックカラーを基調としながらもボディカラーを意識して配色された差し色はオシャレ感のアップにも貢献します。

マツダの次世代ガソリンエンジンSKYACTIV-X

マツダ魁コンセプトには、次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」が搭載されます。マツダは内燃機関にこだわり続けている自動車メーカーです。当時は不可能と言われていた事を、マツダはその技術力でクリアしてきました。

エネルギーを作り出す過程までにも視野に入れた「Well-to-Wheel」の考え方を持つマツダは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特徴を融合させたマツダ独自の燃焼方式SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)をスカイアクティブ-エックスに導入することで、走りと環境性能を両立させる事の実現を目指します。

ガソリンエンジンにディーゼルエンジンの低燃費性・トルク・レスポンス(応答性)の特徴が加わったスカイアクティブ-エックスの性能は革新的に域に達します。

マツダの燃焼方式:SPCCI(火花点火制御圧縮着火)

マツダ独自の燃焼方式であるSPCCIは、燃料から最大源のエネルギーを取り入れる事を目的とし、スパークプラグで着火し筒内の混合器を圧縮させるサイクル過程を制御する事が可能です。

SPCCIの技術力が市販化されれば、これまで誰も体感したことのないようなレスポンス性やトルクフルな爽快感に充ちた加速力を実感する事でできます。

SKYACTIV-Vehicle Architectureを採用

魁コンセプトの新プラットフォーム

マツダ魁コンセプトには「SKYACTIV-Vehicle Architecture」が採用されます。次世代車両構造技術であるSKYACTIV-Vehicle Architectureでは、マツダの人間を中心にすえた設計の思想をさらに深く追求するため、ヒトの体に本来的に備わるバランス保持能力をフル活用します。

SKYACTIV-Vehicle Architectureの概念が実現化すれば

  • 車に乗る人は疲れにくくなり快適性が増す
  • 運転シーンに合わせて車と人の体が即座に対応しやすくなる
  • 運転の操作性が増し、人と車との一体感が高まる

等のメリットがあります。

次世代車両構造技術では、バランスよく多方向に配置された環状構造が特徴的なボディ、各パーツを互いに連携させバネに伝わる力を巧くコントロールできるシャシーなどの機能面を再確認し、車全体としての最適化を目指して開発が進められます。

特別なブランドを目指すマツダにとって魁コンセプトは特別な車

魁

マツダは、自社の車を通じてお客さまとの特別な絆で結ばれたブランド企業であることを目指します。

スカイアクティブ-エックスや次世代車両構造技術を採用する魁コンセプトは、マツダの将来を支える特別な車です。魁コンセプトをベースにしたMAZDA3が発売され世界のハッチバック市場の流れが変化する可能性もあるでしょう。