レガシィアウトバックの内装は上質さとアグレッシブさを兼ね備える
レガシィアウトバックは2021年にフルモデルチェンジが行われた6代目モデルです。3つのカメラとレーダーを組み合わせた新世代アイサイトを搭載し、安全性能を大幅に高めています。グレード構成は、フラッグシップの「Limited EX」とアクティブな「X-BREAK EX」、特別仕様車の「Active×Black」の3タイプでした。
なお、レガシィアウトバックは2025年3月末をもって国内販売を終了しています。現在は中古車市場での流通のみとなっています。36年にわたる「レガシィ」ブランドの歴史に幕を閉じたこのモデルの内装について、グレード別の特徴を詳しく解説します。
上質なコックピット周辺とステアリング
Limited EXの上質なコックピット周り
レガシィアウトバックのコックピットは、機能性と上質感を高いレベルで両立した設計です。視線移動を最小限に抑えながら多くの情報にアクセスできる配置で、長距離ドライブでも疲れにくいレイアウトが採用されていました。
12.3インチフル液晶メーター

12.3インチフル液晶メーターは、スピードメーター表示とナビ表示の切り替えが可能で、必要な情報をグラフィカルに表示します。3つのモードから表示スタイルを選択でき、Apple CarPlayの地図アプリをメーター内に表示する機能も備えていました。視線をできるだけ前方から外さずに走行情報を確認できる設計です。
ドライバーズモニタリングシステム
カメラでドライバーを認識する




ドライバーモニタリングシステムは、カメラがドライバーの顔を認識し、事前に登録したシートポジションとドアミラーの角度を自動で再現します。走行中はドライバーの顔や目の状態を継続的に監視し、眠気や注意散漫の兆候を検知すると警告を発して安全運転を促す仕組みです。複数のドライバーが一台を共用する場合にも便利な機能でした。
Limited EXのコックピットとステアリング
X-BREAK EXのコックピットとステアリング
Active×Blackのコックピットとステアリング
ステアリングは高触感の本革巻きで、シルバーステッチとシルバー加飾が施されていました。オーディオ操作やクルーズコントロールの設定など、運転中に頻繁に使う機能を手元で操作できるスイッチが配置されており、視線を前方に保ちながら各種操作が可能な設計です。
インパネトリム(アッパー/ロア)
Limited EXのインパネトリム
X-BREAK EXのインパネトリム
Active×Blackのインパネトリム
インパネトリムはグレードごとに素材と仕様が異なります。Limited EXはアッパーがブラック表皮巻き・ロアがブラックトリコット。X-BREAK EXはアッパーがダークグレー表皮巻き・ロアがブラック表皮巻きでエナジーグリーンステッチ。Active×Blackはブラック表皮巻きとなっており、いずれもアッパー部分にはシルバーステッチが施されていました。
インターフェース

ハンドルを握ったまま最小限の視線移動で多彩な機能や設定にアクセスできる配置が採用されていました。走行中でも直感的に操作でき、ドライバーが運転に集中しながら必要な情報を取得できる設計思想が貫かれています。
グレードで選べるシート素材とアウトドア対応の撥水シート
Limited EXのファブリックシート
Limited EXの本革(ナッパーレザー)シート(メーカー装着オプション)
Limited EXの本革(ナッパーレザー)シート(メーカー装着オプション)
X-BREAK EXの撥水ポリウレタンシート
Active×Blackの撥水ポリウレタンシート
シート素材はグレードによって大きく異なります。Limited EXはブラック×シルバーステッチのファブリックシートが標準で、メーカー装着オプションとして本革ナッパーレザーのタン×オレンジステッチ、または本革ナッパーレザーのブラック×シルバーステッチへの変更が可能でした。
水分をはじくから思い切りアウトドアに熱中できる
X-BREAK EXとActive×Blackのシートには、汚れをサッと拭き取れる撥水ポリウレタン素材を採用していました。キャンプや釣りなどアウトドアから帰宅した後のお手入れが格段に楽になる実用的な仕様です。X-BREAK EXはダークグレー×エナジーグリーンステッチ、Active×Blackはブラック×シルバーステッチとなっていました。
便利な機能が満載のインフォテイメントシステム
前席センターに配置された11.6インチの大型ディスプレイで、ナビゲーション・スマートフォン連携・空調設定など多彩な情報の表示と操作を一元管理できます。画面が大きく視認性に優れ、直感的な操作が可能です。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム

ラジオや空調操作に加え、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応し、スマートフォンのアプリをそのまま車内ディスプレイで使用できます。普段使っているオーディオアプリや地図アプリをそのまま活用できるため、操作に迷わず快適に使いこなせます。
前席USB電源&後席USB電源
前席シフト前ポケットのUSB電源
後席でもUSBでの電源がとれる
USB出力電源はType-AとType-Cの各1個が前席・後席それぞれに装備されており、スマートフォンやタブレットの充電が全席で行えます。夜間でも場所がわかるよう白色の照明が設けられていた点も実用的です。
ハーマンカードン サウンドシステム

世界的なオーディオブランド「ハーマンカードン」のサウンドシステムがメーカーオプションとして設定されていました。10個のスピーカーとサブウーファーを搭載し、圧縮音源を高品位に再生する技術「Clari-Fi」を採用することで、臨場感あふれる車内サウンドを実現していました。
車から離れていても操作できるリモートサービス
離れた場所からスマートフォンで操作ができる
SUBARU STARLINKの申し込み手続き(有料)を行うと、スマートフォンアプリを通じた様々なリモートサービスを利用できました。夏場の乗車前にエアコンを遠隔操作して車内を快適な温度に整えておくといった使い方が可能でした。
リモートサービス+
スマートフォンを使い、離れた場所から車の機能を操作できるサービスです。
- リモートエアコン
- ドアロック&アンロック
- マイカー検索
- 目的地ナビ送信
- 車両ステータスチェック
- スマートウィット連携
SUBARU クルマdeネット
車をWi-Fiスポットにして車内にインターネット環境を構築できる機能です。ただし、Wi-Fiの利用とApple CarPlayのワイヤレス接続を同時に行うことはできない点に注意が必要でした。
快適なドライブをサポートする多彩な装備
レガシィアウトバックには、ドライブの快適性と安全性を高める多彩な機能が搭載されていました。運転に集中できる環境を整える装備が充実しており、長距離ドライブでも疲労を軽減する設計思想が随所に見られました。
シートヒーター・ステアリングヒーター
寒い日も快適なフロントシートヒーター
温かいステアリングで寒い季節も安心のステアリングヒーター
フロントシートヒーターは座面と背もたれが独立して3段階の温度設定が可能で、運転席と助手席を個別にコントロールできました。ステアリングヒーターは手が触れる部分を素早く温め、作動から30分後に自動でオフになる省エネ仕様でした。寒冷地での使用や冬のアウトドアシーンで特に重宝する装備です。
声で操作できる音声認識機能
運転中にスイッチを押さずに機能の操作ができる
ステアリングの発話スイッチを押すことで、エアコンやオーディオの操作を音声で行えます。スイッチを押す際の視線移動も最小限で済み、より安全に車両機能を操作できます。
アイサイトアシストモニター
直感的にアイサイトの作動状態を把握できる
アイサイトアシストモニターはLEDの光をフロントガラスに投影し、光の色でアイサイトの作動状態をドライバーに知らせます。視線を前方から外すことなくアイサイトの状態を把握できる、安全性に配慮した設計です。
電動調整の運転席&助手席パワーシート
シートの位置を細かく電動で調整
座面・前端部の高さ、背もたれの角度、シートの前後位置を無段階で電動調整できます。運転席のみランバーサポートの調整も可能で、腰への負担を軽減する細かなフィッティングが実現できました。
運転席シートポジションメモリー機能/ドアミラーメモリー&オート格納機能
運転席シートポジションメモリースイッチ
ドアミラーオート格納作動イメージ
シートポジションとドアミラーの角度を2通り登録でき、乗車時に自動で再現する機能です。ドアミラーは施錠・開錠と連動して自動的に格納・展開します。ドライバーズモニタリングシステムとも連携し、登録したドライバーを認識すると自動でポジションを再現する仕組みでした。
シートベンチレーション(運転席・助手席)

Limited EXの運転席と助手席に、メーカーオプションでシートベンチレーションを装備できました。体とシートの間に溜まる熱気を吸い込み、蒸れを防ぐ機能で「HIGH」「MIDDLE」「LOW」の3段階で調整が可能でした。夏場の長距離ドライブで特に効果を発揮する装備です。
LEDスポットマップランプ・LEDルームランプ
LEDスポットマップランプ
LEDルームランプ
白色LEDランプが前席の手元や室内全体を明るく照らします。LEDならではの上質な光の色が、インテリア全体の質感向上にも一役買っていました。
電動チルト&スライド式サンルーフ
電動チルト&スライド式のサンルーフ(メーカーオプション)
メーカーオプションで電動チルト&スライド式サンルーフを装備できました。オーバーヘッドコンソールのスイッチで後方の上下チルトと前後スライドを電動操作でき、換気から開放感のあるドライブ演出まで幅広く活用できました。
使いやすい収納スペース
助手席側の薄型トレイ
シフト前ポケット
フロアコンソールサイドポケット
フロアコンソール横のポケット・助手席薄型トレイ・深さのあるシフト前ポケットなど、手が届きやすく出し入れしやすい収納スペースが各所に配置されていました。日常の小物整理から長旅の荷物管理まで対応できる実用的な設計です。
周囲の視界を確保する充実した安全確認装備
前方だけでなく後方・側方の視界も確保しやすい装備が充実しており、死角を大幅に減らす設計が施されていました。
スマートリヤビューミラー
後方が見えにくくてもカメラの映像でしっかり見える
夜間でも後方がクリアに見えて安全性がアップ
ルーフアンテナに内蔵されたカメラの映像をルームミラーに表示するシステムです。後席の乗員や荷物で後方視界が遮られている場合や夜間でも、カメラ映像でクリアな後方確認が可能でした。荷物を多く積んだ際にも安心感が高い装備です。
デジタルマルチビューモニター
フロントグリル・ドアミラー・リヤゲートに設置されたカメラの映像をディスプレイに表示し、死角部分の安全確認を行えます。フロントビューモニター表示中に「前側方警戒アシスト」が作動し、レーダーが死角からの横断車両を検知するとインジケーターで警告を表示する機能も備えていました。
リバース連動ドアミラー
車の後退時の死角がちゃんと見える
後退時に助手席側のドアミラー鏡面が自動で下向きになり、リヤタイヤ周辺の死角を確認できます。駐車や車庫入れでタイヤの位置を把握しやすくなる実用的な装備です。
積み降ろしやすい大容量カーゴルームと快適な室内空間
アウトドアでの使用を想定した大開口のカーゴルームと、長時間乗っても疲れにくいゆったりした室内空間がレガシィアウトバックの大きな魅力でした。
大開口のカーゴルーム
荷室容量は561Lの大容量で、開口部幅は1,149mmとワイドに設計されていました。大きなアウトドア用品や横長の荷物でも積み降ろしがしやすく、床下サブトランクには汚れた荷物の収納など多彩な使い方が可能でした。
ハンズフリーオープンパワーリヤゲート
アクセスキーを携帯した状態でリヤゲートのSUBARUエンブレムに体の一部を近づけるだけで、自動でリヤゲートが開く仕組みです。両手に荷物を持っていても荷物を降ろさずに開けられる実用性の高い装備でした。また、閉門時に全ドアを施錠するロックシステムも連動していました。
荷室内の便利な装備

荷室には積み込む荷物のことを考えた装備が充実していました。
- 1.カーゴフック:左右合計8か所に、ネット等を組み合わせて使えるフックを設置
- 2.ショッピングフック:左右に1か所ずつ、手提げ袋や小物を吊り下げることができます
- 3.カーゴサイドポケット:上下にスライドするネット式ポケット。全て下げると荷室幅がさらに広がります
- 4.LEDカーゴルームランプ:LEDの光源がカーゴルーム内を夜間でも明るく照らしてくれます
シートアレンジ
5名乗車時のシートアレンジ
リヤシートは6:4分割可倒式で、レバー操作で前倒しでき、カーゴルーム側からの操作にも対応していました。全席倒すとフラットフロアになり、荷物の量や形状に合わせて積載スペースを自在に拡張できました。車中泊の活用でも注目された仕様です。
ゆったりとした室内空間
長時間乗っても心地よく過ごせるゆったり空間
左右の座席間隔が広く、前後席ともに足元のゆとりも十分に確保されていました。長時間のドライブでも快適さを保てる上質な室内空間は、レガシィアウトバックの訴求ポイントのひとつでした。
6代目レガシィアウトバックの内装は街乗りにもアウトドアにも対応した万能設計
6代目レガシィアウトバックは「Limited EX」「X-BREAK EX」「Active×Black」の3グレード構成でした。Limited EXのシートはファブリックを標準とし、本革ナッパーレザーへのメーカーオプション変更も可能でした。X-BREAK EXとActive×Blackは撥水ポリウレタンシートを採用し、アウトドアシーンでの使い勝手を重視した仕様でした。
荷室は561Lの大容量で多彩な積み方に対応し、スバルの国内SUV初採用となった11.6インチセンターモニターやアイサイトの標準装備など、先進装備を充実させたモデルでした。国内では2025年3月末をもって販売を終了しており、現在は中古車市場での流通のみとなっています。北米市場では「アウトバック」の名で販売が継続されています。
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