三菱の歴代車種

三菱の歴代車種90!ラリーやオフロードで活躍した名車を画像つき解説

三菱の歴代車種、約90種類を画像付きで紹介。現行車種のデリカD5、ekクロスをはじめ、60~70年代の人気車ギャランGTO、80年代にサーキットで活躍したスタリオン、90年代のバブル期のヒットカーとなったディアマンテ、ラリーで活躍したランサーエボリーション、パジェロなどの名車を解説。

1990年代の三菱の歴代車種

1990年代はランサーエボリーションやパジェロがラリーで華々しい活躍を遂げていた時代です。バブル期にはGTOやFTOなどのスポーツカーも登場し、人気を博します。

また、三菱は1996年からガソリン直射エンジン(GasolineDirect injection engine)、通称GDIエンジンを採用したクルマ作りを行っています。当時は低燃費で環境にやさしい高性能エンジンとして高く評価されましたが、後に有害物質(カーボン)のエンジン内部への付着が問題視されます。

現在では、改善が進み、トヨタなどがガソリン直射エンジンを採用したクルマ作りをしていますが、三菱は2007年を最後にGDIエンジン搭載車の販売を中止しています。

ディアマンテ(1990~2005)

初代ディアマンテ

2代目ディアマンテ

「あのクルマとは違う」とCMで言っちゃう上級車。当時の庶民の憧れ全車3ナンバー設定。なぜなら開発段階で1989年の自動車税の改定(3ナンバー車に高額な税率が課されなくなる)を他社に先駆けて掴んだから。価格200万前半~。そりゃ売れるわ。

車名 ディアマンテ
販売期間 1990~2005年
特徴 「あのクルマとは違う」とCMで差別化した上級車。全車3ナンバーで1989年の税制改定を先取り。価格は200万円前半からで好調な販売。

シグマ(1990~1996)

4ドアセダンで居住性に優れたシグマ

姉妹車ディアマンテの5カ月後に販売された高級セダン。初代ディアマンテより室内長が30mmほど高く、前期型はヘッドライトや独立したグリルで差別化するも、マイナーチェンジでしだいに顔が似ていく。公用車や警察車両として活躍。

車名 シグマ
販売期間 1990~1996年
特徴 ディアマンテの姉妹車として5カ月後に登場。初代より室内長が30mm広く、前期は独立グリルやヘッドライトで差別化。徐々にディアマンテに近い外観に。公用車や警察車両として使用された。

GTO(1990~2001年)

リトラクタブルヘッドライト搭載のGTO前期型

GTO前期型リア イメージカラーは赤で1番の人気色だった

GTO中期型

スタリオンの後継として誕生した平成スポーツカー。最高出力280psと自主規制値いっぱい。国内向けは全グレード4WDだが、実は北米にはFF車も存在。計4度のビックマイナーチェンジを実施しており、リトラ採用モデルは1993年の初期型まで。

車名 GTO
販売期間 1990~2001年
特徴 スタリオンの後継で平成期のスポーツカー。最高出力280psで自主規制いっぱい。国内モデルは全グレード4WDだが北米向けにFF車も存在。4回の大幅マイナーチェンジを実施。
デザイン リトラクタブルヘッドライトは1993年初期型まで採用。イメージカラーは赤が人気。

ミニカトッポ(1990~1998)

初代ミニカトッポ(1990~1993)

レトロでかわいい2代目ミニカトッポのタウンビーシリーズ

1990年の軽自動車規格の改定にあわせて販売を開始。軽ハイトワゴンの先駆け的存在で、2代目は標準車より70mm車高が高いスーパーハイルーフ仕様も存在。1997年追加のタウンビーは出目金ヘッドランプがかわいい。

車名 ミニカトッポ
販売期間 1990~1998年
特徴 1990年の軽自動車規格改定に合わせて販売開始。軽ハイトワゴンの先駆けで、2代目には車高を70mm高くしたスーパーハイルーフ仕様あり。1997年に出目金ヘッドランプのタウンビー追加。
デザイン レトロでかわいいタウンビーシリーズは人気が高い。

ストラーダ(1991~ 1999年)

初代ストラーダ 前期型R

2代目ストラーダ

カープラザ店専売のピックアップトラック。海外ではフォルテの後継として1986年から2008年まで発売された。いくらRVブームとはいえ、パジェロ、RVR、デリカ、シャリオ、ジープ、ブラボー、ストラーダのラインナップは隙なさすぎ。

車名 ストラーダ
販売期間 1991~1999年
特徴 カープラザ店専売のピックアップトラック。海外ではフォルテの後継モデルとして1986~2008年に販売。
ラインナップ パジェロ、RVR、デリカ、シャリオ、ジープ、ブラボーとともにRVブームを支えた。

ランサーエボリューション(1992~2016)

ランサーエボリューションIII  1996WRC優勝車両

ランサーエボリューションV(1998) WRCでも華々しい活躍を遂げた

ランサーエボリューションX(2007~2015)

限定1000台販売だったランサーエボリューションファイナルエディション

WRC出場のために開発されたスポーツモデル。大雑把カウントで4世代10モデル、「ランエボ」の愛称で24年の歴史を刻んだ平成名車。盗難件数が多いため、エボVIII以降からイモビライザーが標準装備。インプレッサとは白熱バトルを繰り広げた仲。

車名 ランサーエボリューション
販売期間 1992~2016年
特徴 WRC出場のために開発されたスポーツモデル。4世代10モデルを展開し、24年の歴史を刻む平成の名車。
愛称 「ランエボ」として親しまれた。
安全装備 盗難防止のため、エボVIII以降はイモビライザー標準装備。
ライバル スバル・インプレッサと激しい競争を繰り広げた。

エメロード(1992~1996)

エメロード バブル期に流行した4ドアハードトップ

車名はエメラルドを意味するフランス語。7代目ギャランをベースにしたバブル期らしいラグジュアリーなハードトップだが、スタイル重視のため居住性はいまひとつで販売不振。モデル末期には覆面パトカーとして全国的に大量採用された。

車名 エメロード
販売期間 1992~1996年
名称由来 フランス語で「エメラルド」を意味する
ベース車 7代目ギャラン
特徴 バブル期に流行したラグジュアリーな4ドアハードトップ。スタイル重視で居住性はやや劣る。
販売状況 販売不振に終わる
特記事項 モデル末期に覆面パトカーとして全国的に大量採用された

デリカスペースギア(1994~2007)

デリカスペースギア 前期型

デリカスペースギア 前期型リア

通称スぺギア。2代目パジェロをベースにしており、スーパーセレクト4WD仕様は悪路走破性に定評あり。燃費は街乗りで6~8キロ未満、高速でも10キロ前後と語るオーナーが多いが、視界が高いので運転しやすい。後継はデリカD5。

車名 デリカスペースギア
販売期間 1994~2007年
通称 スぺギア
ベース車 2代目パジェロ
特徴 スーパーセレクト4WD仕様で悪路走破性が高い。視界が高く運転しやすい。
燃費 街乗りで6~8km/L、高速で約10km/Lとオーナーから報告あり
後継車 デリカD5

FTO(1994~2000)

2ドアノッチバッククーペFTO

GTOの弟に位置付けられるスポーツカー。モーターショーではAWD仕様もお披露目されたが、市販化には至らず。国産FF車としての評価は高く、スポーツモード付きのATが人気モデル。良い意味で三菱らしくない曲線デザイン。

車名 FTO
販売期間 1994~2000年
車種タイプ 2ドアノッチバッククーペ
特徴 GTOの弟分にあたり、国産FF車として高評価。スポーツモード付きATが人気。
AWD仕様 モーターショーで披露されたが市販化されず
デザイン 三菱らしくない曲線的なデザイン

パジェロミニ(1994~2017)

初代パジェロミニ(1994~1998)

2代目パジェロミニ(1998~2017)

2代目パジェロミニデューク

3ドア軽SUV。「パジェロの弟的クルマ」として車名を一般公募した結果、「パジェロミニ」というなんのひねりもない名前に。2代目にはデュークやリンクスといった若者向けを意識した派生車も存在し、女性にも人気。

車名 パジェロミニ
販売期間 1994~2017年
車種タイプ 3ドア軽SUV
特徴 パジェロの弟分として一般公募で命名。名前にひねりはなし。
2代目モデル デュークやリンクスなど若者向け派生車を展開し、女性にも人気。

パジェロジュニア(1995~2000)

パジェロジュニア H57A型 アニバーサリーリミテッド

パジェロジュニアリンクス 1997年発売の特別仕様車

パジェロシリーズ第3弾。1100ccエンジン搭載で、ボディは軽自動車パジェロミニがベースだが、大型バンパーやオーバーフェンダーによって、タフなSUVらしく仕上げた。ABSやエアバッグを標準装備し、安全面も強化されている。後継はパジェロイオ。

車名 パジェロジュニア
販売期間 1995~2000年
エンジン 1100cc搭載
ベース 軽自動車パジェロミニ
特徴 大型バンパーとオーバーフェンダー装備でタフなSUV仕様。ABS・エアバッグ標準装備。
後継車 パジェロイオ

パジェロイオ(1998~2007※国内生産終了)

パジェロイオ 前期型

パジェロイオ 後期型

パジェロジュニアの後継車種だが、ジュニアと違いパジェロミニをベースにしない専用設計。発売当初はスーパーセレクト4WD-iを搭載していた。ブラジルでは現地生産するなど海外での人気も高かった。

車名 パジェロイオ
販売期間 1998~2007年(国内生産終了)
ベース パジェロミニではなく専用設計
特徴 スーパーセレクト4WD-i搭載。ブラジルで現地生産され海外でも人気。
先代車 パジェロジュニアの後継

パジェロエボリューション(1997~2008)

パジェロエボリューション E-V55W型

パジェロエボリューション MPR10

ダカールラリー参戦用のホモロゲーションモデル(同名の競技専用車両も存在)。2代目パジェロをベースに、SUVとしてはじめて自主規制値280psを達成。スーパーセレクト4WDを採用など、当時の三菱の技術を総結集して開発した。

車名 パジェロエボリューション
販売期間 1997~2008年
ベース車 2代目パジェロ
特徴 ダカールラリー参戦用ホモロゲーションモデル。SUVで初めて280ps自主規制値を達成。スーパーセレクト4WD搭載。
備考 同名の競技専用車両も存在。三菱の先進技術を結集したモデル。

チャレンジャー(1996年~2001※国内生産終了)

日本で販売された初代チャレンジャー

2代目パジェロのシャシをベースにした中型SUV。海外では「パジェロスポーツ」「モンテロスポーツ」などの名前で現在も生産が続く。テールゲートにスペアタイヤを積まないスタイルは当時のSUVとしては珍しいものだった。

車名 チャレンジャー
販売期間 1996年~2001年(国内生産終了)
概要 2代目パジェロのシャシをベースにした中型SUV。海外では「パジェロスポーツ」「モンテロスポーツ」などの名称で現在も生産中。
特徴 テールゲートにスペアタイヤを積まないデザインが当時のSUVとしては珍しい。

レグナム(1996~2002)

人気モデルだったレグナムVR-4

レグナム 日本赤十字社血液運搬車仕様

8代目ギャランをベースに開発されたステーショナルワゴン。GDIエンジンを搭載した代表車種であり、スバル・レガシィツーリングワゴンに対抗すべく登場。発売当初は好調で「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するも、1代限りで生産終了。

車名 レグナム
販売期間 1996~2002年
概要 8代目ギャランをベースに開発されたステーションワゴン。GDIエンジン搭載の代表車種。
競合 スバル・レガシィツーリングワゴンに対抗するために登場。
評価 発売当初は好調で「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
生産 1代限りで生産終了。

カリスマ(1996~2001)

カリスマ 前期型

三菱・ボルボ・オランダ政府の合弁会社で生産。日本へは1.8Lの4ドアセダンのみ逆輸入したが、マイナー車の域を出ず。欧州版ランエボ「カリスマGT」との繋がりはほぼない。キャッチコピーは「カリスマってからには訳がある」。

車名 カリスマ
販売期間 1996~2001年
生産体制 三菱・ボルボ・オランダ政府の合弁会社で生産された車両。
国内販売 1.8Lの4ドアセダンのみ日本へ逆輸入されたが、マイナー車に留まった。
関連モデル 欧州版ランエボ「カリスマGT」との繋がりはほぼない。
キャッチコピー 「カリスマってからには訳がある」

アスパイア(1998~2003)

8代目ギャランの姉妹車アスパイア

エテルナの後継となった中級セダンで、8代目ギャランの姉妹車。エクステリアの違いはあまりないが、フロントエンブレムが赤色というわかりやすい特徴がある。GDIエンジンを全グレードに採用。カープラザ店統合の際にひっそりと終売。

車名 アスパイア
販売期間 1998~2003年
位置付け エテルナの後継となる中級セダンで、8代目ギャランの姉妹車。
外観特徴 エクステリアはほぼ同じだが、フロントエンブレムが赤色なのが目立つ違い。
エンジン 全グレードにGDIエンジンを採用。
販売終了 カープラザ店統合に伴いひっそりと販売終了。

トッポBJ(1998~2005年)

トッポBJ 中期型

トッポBJ 特別仕様車グッピー

ミニカトッポの後継となった軽トールワゴン。グレードによって小物が収納できるオーバヘッドコンソールがつくなど使いやすさを最重視。特別仕様車「グッピー」は、丸型のヘッドランプが特徴。前期のCMキャラクターは樹木希林と香取慎吾。

車名 トッポBJ
販売期間 1998~2005年
概要 ミニカトッポの後継モデルとなる軽トールワゴン。
特徴 グレードにより小物収納用のオーバーヘッドコンソールを装備し、使いやすさを重視。
特別仕様車 「グッピー」は丸型ヘッドランプが特徴的。
CMキャラクター 前期モデルのCMに樹木希林と香取慎吾が出演。

トッポBJワイド(1999~2001)

トッポBJワイド ベース車はトッポBJ

トッポBJのヒットを受けて開発された5人乗りの普通乗用車だが、「やっぱりスーパーハイトワゴンは軽自動車じゃないとね!」ということで不人気モデルとなり2年で生産終了。室内の広さがあまり変わっていないのに、税金が高いのはやはり致命的。

車名 トッポBJワイド
販売期間 1999~2001年
概要 トッポBJの成功を受け開発された5人乗りの普通乗用車。
評価 スーパーハイトワゴンは軽自動車が望まれ、不人気で短命に終わった。
特徴 室内の広さは大きく変わらないが、税金が高い点が大きなマイナス。

ミラージュディンゴ(1999~2002)

ミラージュディンゴ 前期型

ミラージュディンゴ後期型 マイナーチェンジでフロントマスクを大きく変更

ミラージュの名前がついているが、ベース車ではなく、プラットフォームは新設計。デザインは軽トールワゴン・トッポBJと類似性が見られる。前期型はヘッドライトが個性的だったが、2001年のマイチェンで「どちらさま?」というぐらい地味顔に。

車名 ミラージュディンゴ
販売期間 1999~2002年
プラットフォーム 新設計で、ミラージュのベース車ではない。
デザイン特徴 軽トールワゴンのトッポBJに似たデザイン。前期型は個性的なヘッドライト。
マイナーチェンジ 2001年にフロントマスクを大きく変更し、控えめな顔つきに変わった。

タウンボックス(1999~)/タウンボックスワイド(1999~2001)

三菱自社生産時代の初代タウンボックス

タウンボックスワイド

タウンボックスはワンボックス型の軽自動車で、2014年からはスズキ・エブリイワゴンのOEM車。ワイドは派生車種の普通乗用車で、2001年まで生産。アクの強いエクステリアが不評で、短命に終わる。

車名 タウンボックス / タウンボックスワイド
販売期間 タウンボックス:1999年~(現在も継続)
タウンボックスワイド:1999~2001年
車種区分 タウンボックス:軽自動車ワンボックス
タウンボックスワイド:普通乗用車(派生車種)
生産形態 2014年よりスズキ・エブリイワゴンのOEM車として生産
特徴 ワイドはエクステリアが強烈で不評、短命に終わった

ピスタチオ(1999~2000)

ピスタチオ 車体カラーはシトロンイエローとロアールグリーンの2色

生産台数50台。自治体・公益企業限定で販売。乗ったことがある人は自慢していいレベルの超希少車(ただし、周囲はミニカとしか思っていない可能性大)。GDIエンジンにアイドリングストップを組み合わせた当時の三菱が考えた最新エコカー。

車名 ピスタチオ
販売期間 1999~2000年
特徴 生産台数わずか50台。自治体・公益企業限定販売の超希少車。GDIエンジンにアイドリングストップを組み合わせた当時の最新エコカー。
備考 周囲からはミニカに見られることも多い